「法人カードは作るのが面倒だし、手続きも煩雑なのでは」と悩んでいる人も多いでしょう。JCB CARD Bizの一般カードなら、個人事業主でも法人カードを作れるため便利です。
今回は、JCB CARD Bizの一般カードの評判や、また他のカードとの違い、特徴や審査の基準などを解説します。他のカードも気になる方はおすすめのカードをチェックしてみてください。
JCB CARD Biz一般カードを選ぶべき人はこんな人!
- 経費精算に悩む個人事業主の方!
- 会社を設立して間もない方!
- 飛行機での出張やタクシーでの移動が多い方!
JCB CARD Bizの一般カードとは?
JCB CARD Bizの一般カードは、日本でただ1つの国際ブランドであるJCBが発行しているクレジットカード。ステータス性もあり、ネットショップやコンビニでのポイント還元や付帯サービスも豊富です。
JCBカードのなかでも特にポイントがたまりやすく、サポートなどが手厚い点も利用者が選ぶポイントになっています。
JCB CARD Biz一般カードの基本情報
カードの評価 | ★★★★☆ |
---|---|
年会費 | 1,375円(税込) ※初年度年会費無料 |
ポイント還元率 | 0.50%~1.50% |
おすすめ利用シーン | 出張だけでなく、コンビニなど日常生活で利用したい方 |
貯まるポイント | Oki Dokiポイント |
付帯保険 | 海外旅行:最大3,000万円(利用付帯) 国内旅行:最大3,000万円(利用付帯) ショッピング:最大100万円(海外) |
発行スピード | 通常2~3週間。 ただし、個人名義口座でオンライン口座設定の場合は通常1週間程度の場合あり |
スマホ決済 | Google Pay/Apple Pay |
締め日・支払日 | - |
経費精算 | 勘定奉行 |
追加カード | ETCカード・QUICPay |
還元率のメリット・デメリット
メリット
- ビジネスカードの中では高還元率
- 優待店で利用してポイントが2~3倍に
デメリット
- 基本還元率はそれほど高くない
キャンペーンのメリット・デメリット
メリット
- WEB限定新規入会・利用キャンペーン 最大20,000円分のAmazonギフト券(Eメールタイプ)プレゼント!
キャンペーン期間:2023年10月1日(日)~2024年3月31日(日)
デメリット
- 10,000円分のギフトカードをもらうには入会後翌々月末までに10万円以上の利用が必要
JCB CARD Biz一般カードの特徴を紹介
JCB CARD Biz一般カードは、すでにある法人クレジットカードよりも敷居が低いことが特徴で、まだ法人口座を開設していないという人でも個人口座を設定することができます。既存の法人カードの多くは法人自体の確認書類の提出が求められますが、JCB CARD Biz一般カードの場合は必ずしも必要ではありません。
また以前からあったJCBカードの支払い方法にプラスする形で、リボや分割払いにも対応し、他にもApplePayやGooglePayにも対応しているなど、さまざまな支払いができるカードです。
同じJCBの「JCB CARD Bizプラチナカード」は、基本的なスペックが一般カードよりも高いです。ただその分、年会費も一般カードよりも高めとなっています。とはいえ、他社の同じレベルのカードと比べれば、年会費と同等かそれ以上にお得なサービスが付帯していることが分かるでしょう。
カード名 | JCB CARD Biz一般カード | 三井住友ビジネスカードfor owners classic | アメリカン・エキスプレス・ビジネス・カード |
---|---|---|---|
年会費 | ◎ 1,375円(税込・初年度年会費無料) |
◎ 1,375円(税込) |
△ 13,200円(税込) |
還元率 | ○ 0.50%~1.50% |
◎ 0.50%~2.50% |
△ 0.50% |
締め日・支払日 | - | 15日締め・翌月10日払い 月末締め・翌月26日払い |
3日締め・当月21日払い 7日締め・当月26日払い 19日締め・翌月10日払い |
付帯保険 | 海外旅行:最大3,000万円(利用付帯) 国内旅行:最大3,000万円(利用付帯) ショッピング:最大100万円(海外) |
海外旅行:最高2,000万円 ショッピング:最高100万円 |
海外旅行:最大5,000万円 国内旅行:最大5,000万円 ショッピング:最大500万円 |
経費精算 | 会計freee & 弥生会計 | 勘定奉行 | 会計freee |
特徴 | freee、弥生会計との連携があるので会計処理が楽チン! | 年会費が安く、ポイント還元率が高い | 海外出張の際、24時間サポートセンター利用可能! |
発行日数 | - | 最短7日 | 2週間程度 |
キャンペーン | 最大20,000円分のギフトカードプレゼント キャンペーン期間:2023年10月1日(日)~2024年3月31日(日) |
準備中 | 最大40,000ポイント |
申し込み |
法人の本人確認書類がなくても簡単に発行できる
JCB CARD Biz一般カードは、代表者の本人確認書類さえ提出できれば、簡単に法人カードを作ることができる点が最大の特徴です。法人口座も必須ではなく、必要なのは代表者名義の口座のみです。
会計ソフトとの連携が可能
経費の処理なども個人事業主には悩みの種ですが、専任の人員を雇うとなると人件費もかかってしまいます。
JCB CARD Biz一般カードは、弥生やFreee、会計王シリーズ、みんなの青色申告などの会計サービスと連携することができます。そのため、JCBカードの利用明細データとも連動が取れ、手入力の作業を減らせるのが魅力の1つです。取引データを自動で取り込んでくれる機能があるので、ヒューマンエラーもある程度防ぐことができます。
個人事業主でも社員が少ない場合は、一般カードと会計ソフトを連携させれば、より迅速に確実に経費の処理ができます。確定申告なども一般カードがあれば手間を削減できるため、これから事業を始めたいと考えている個人事業主の方におすすめのカードといえるでしょう。
たまったポイントはマイルへ移行可能
JCB CARD Biz一般カードでは、クレジットカードの利用代金を「Oki Dokiポイント」としてためることができます。「Oki Doki」ポイントは、ANAやJALなどのマイル移行も可能です。
毎月出張する人、もしくは毎月の経費にクレジットカードを利用する人なら、マイルが効率的にたまるでしょう。また一定金額を利用するか、海外に出張するなどの条件が揃えば、更にポイントアップのチャンスがあり、より効率的にマイル をためることができます。
JCB CARD Biz一般カードのメリット・デメリット
JCB CARD Biz一般カードを使うことで得られるメリットは、以下の3つです。
- 付帯保険が充実している
- 支払方法の種類が多い
- Amazonなどでポイントがたまる
対して、デメリットはポイント還元率が低いことです。それぞれのメリットやデメリットの詳細を以下にまとめました。
メリット1:旅行の付帯保険が充実していて安心
JCB CARD Biz 一般カードは、海外旅行の際の補償が充実しています。傷害治療費用も疾病治療費用も最大100万円まで補償されます。また携行品損害でも最大で100万円保障となるので、旅行先でのトラブルが起きた時も安心です。
他にも「ショッピング保険」も付いています。特に海外では購入した商品が何らかの事故にあう可能性もゼロではありません。そんな時にショッピング保険が付いていれば、90日以内の期限付きではありますが、カード会社から補償を受け取ることができます。
保険の適用例は、以下のとおりです。
海外旅行傷害保険 | 死亡・後遺障害 | 最大3000万円 |
---|---|---|
障害治療 | 最大100万円程度 | |
疾病治療 | 最大100万円 | |
救援者費用 | 最大100万円 | |
賠償費用 | 最大2000万円 | |
携行品損害 | 最大100万円程度 | |
国内旅行傷害保険 | 死亡・後遺障害 | 最大3000万円 |
入院費用 | - | |
手術費用 | - | |
通院費用 | - |
メリット2:キャッシュレスなどの支払いも手軽に
JCB CARD Biz一般カードでは、JCB法人と違いモバイル決済サービスも利用できます。たとえば、Apple PayやGoogle Payなどです。他にもQUICPayやSuicaなどの利用もできるので、一気に活躍の場が広がるでしょう。使い方としては、まずJCBカードをApple Payに登録した上で、全国のQUICPay加盟店で買い物をする方法があります。
注意点として、Suicaチャージはポイントが付かないことが挙げられます。しかし同じような支払方法でもSuica定期券やSuicaグリーン券はポイントがつきます。
メリット3:特約店で利用すればポイントアップ
JCB CARD Biz一般カードでは、特約店の利用でポイントがアップします。ネットショッピングは利用者も多いですが、Amazonは特約店に含まれており、お得にポイントがたまるのです。他にも特約店には、成城石井、モスバーガーなどがあります。一方、セブイレブン、スターバックスは、ポイントアップの店舗対象外になるので気をつけてください。
たまるポイントは「Oki Doki ポイント」と呼ばれますが、店の利用でためポイントはマイルなどにも変更できるので、特に海外への出張など飛行機を使う方には、メリットは大きいでしょう。
デメリット:還元率がやや低いこと
メリットも多い一般カードですが、いくつかデメリットもあります。まず還元率が0.5%とやや低いことと、利用限度額が低めに設定されていることなどです。ただ一般の法人カードの還元率は0.3%などもあり、特別低いかといえばそうでもありません。
JCB CARD Biz一般カードの審査の難易度は?
JCB CARD Biz一般カードは、審査が簡単との声もありますが審査基準は非公開です。ただネット上では審査通過率が高いとの情報もあり、審査難易度は若干低めと予想されます。
審査で見られるのは、会社の代表者の支払い能力と過去の信用情報が影響します。勤め先はどこか、また年収はいくらか、ローンや借り入れの額はどうかなどが見られるので、年収が高い人やローンの借り入れが少ない人は審査を通過しやすいでしょう。
今までクレジットカードの支払いが滞ったなどがあると、信用情報に不適合となり、審査に通過できない場合もあります。
JCB CARD Biz一般カードの評判を紹介
JCB CARD Biz一般カードの評判を見ると、「普段使用しているスタバやセブンで気軽に利用できるのが良かった」などの声や「入会手続きが手間いらずで簡単だった」などの声があります。
カードが選ばれている理由は、特約店でポイントがアップする点やカードを作る際にも必要書類が少ないのなどの点が挙げられています。また初年度会費も無料なので、これから事業を立ち上げたい個人事業主にも人気があるカードといえるでしょう。
JCB CARD Biz 一般カードはどんな方におすすめ?
JCB CARD Biz 一般カードの利用に向いている方は、法人カードで安心感やお得感を得たい方です。国内の旅行保険など付帯保険も充実している安心感や、Oki Dokiポイントがたまるなどのお得感があるので、どちらも重要視する方にこそJCB CARD Biz一般カードは向いているといえるでしょう。
セキュリティにも定評があるので、こちらも安心感につながります。またネットショップの中でもAmazonを利用する方は、お得にポイントがたまるのでぜひ利用してみてください。
JCB CARD Biz一般カードを発行するには?
JCB CARD Biz一般カードの発行には、必要書類がいくつかと申し込み資格を得ている必要があります。同じ法人カードでもJCB法人カードとは違い、あくまでも個人(個人事業主も含む)が申し込む形です。
同じ口座から引き落とされるので混同されやすいですが、JCB CARD Biz一般カードはあくまで法人ではなく個人との契約になります。
本人確認書類の内訳は、以下の通りです。
- 運転免許証
- パスポート
- 在留カードか特別永住者証明書等
- マイナンバー
- 住民票の写し
- 各種健康保険証
申し込み方法もJCB法人カードとは違い、オンラインで口座設定ができます。手続きもすべてネットで完結できるので手続きが楽なカードといわれています。また、JCB CARD Biz一般カードの発行枚数は本会員のみのサービスで、一度に何枚も作ることはできません。
JCB CARD Bizは個人事業主向け
JCB CARD Biz 一般カードでは、セキュリティ面や保険面など安心感を得られ、かつポイントもたまるお得なカードです。会計ソフトとの連動ができる点もメリットで、個人事業主の方の手間や経費を減らす手助けもしてくれるでしょう。
ただ簡単に作れるカードであっても、審査基準を満たさない場合は作ることができないので、まず必要書類や信用情報は用意しておくのがおすすめです。
これから起業をしたいと思う個人事業主の方は、JCB CARD Biz一般カードを利用してみてはいかがでしょうか?
専門家コメント及びに記事の監修
公式サイト:https://marron-financial.com/
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Bizという名前のとおり、法人向けカードという位置付けですが、法人だけでなく、個人事業主でも申し込むことができます。申し込み時に、法人の本人確認書類が不要な点や、インターネット上で簡単に申し込める点が魅力です。年会費は初年度無料で、2年目以降は1,375円(税込)かかりますが、維持コストとしては安いと言えるでしょう。ただし、JCB法人カードと異なり、追加カードが発行できない点やETCカードを1枚しか発行できない点には注意が必要です。Apple PayやGoogle Payが利用できるなど、JCB法人カードにはないメリットもあるので、起業を考えている個人事業主や法人代表者におすすめのカードと言えます。