クレジットカードは、カードランク、国際ブランド、発行会社で多くの種類に分けることができます。

この記事では、これらの違いにフォーカスして、わかりやすく解説していきます。最新のセキュリティの傾向にも触れているので、ぜひ参考にしてください。

  1. クレジットカードの3つの種類とは?
  2. 4種類のカードランク
  3. 6種類の代表的国際ブランド
  4. 3種類の発行会社の系統とは
  5. 16桁の番号によるカードの種類の見分け方
  6. 裏面の番号が持つ意味を認識しておこう
  7. カード券面の記載情報に関する新しい傾向とは?
  8. カード種類の変更、できることできないこと
  9. デビットカードやプリペイドカードとの違いを解説
  10. クレジットカードに関するよくある質問
  11. クレジットカードの種類を理解して利用しよう

クレジットカードの3つの種類とは?

クレジットカード,種類
(画像=PIXTA)

自分に合ったクレジットカードを見つけるには、”どんな種類があるのか”を知っておかなければなりません。クレジットカードは主に3つの種類に分類できます。

  • カードランク
  • 国際ブランド
  • 発行会社

クレジットカードを選ぶ際は、まずはこれらの種類に注目しましょう。それぞれ解説します。

4種類のカードランク

カードランクとは、その名のとおりカードのランク(階級)を示すものです。発行会社によって異なりますが、おもに4つのカードランクがあります。

  • 一般カード
  • ゴールドカード
  • プラチナカード
  • ブラックカード

それぞれ特徴やメリットが異なります。ここではメジャーなクレジットカードの一つであるJCBカードを例に挙げて説明します。

一般カード

一般カードとは、最もベーシックなランクのクレジットカードです。クレジットカードを作る際、ほとんどの方が選択するのはこの一般カードです。

一般カードには、年会費が無料もしくは割安である、という特徴があります。基本的に、ゴールド以上のクレジットカードは1万円以上の年会費が発生しますが、一般カードは高くても無料~数千円程度です。

<JCBカードSの場合>

JCBカードSの場合、年会費無料です。通常カードだけでなく、家族カード/ETCカードも年会費無料です。家族で持ちたい人におすすめです。

また2,000万円の海外旅行傷害保険と年間最高100万円のショッピングガード保険が付帯しています。

年会費 無料
還元率 0.50%~5.00%
付帯保険 <旅行>

海外:最高2,000万円

<ショッピングガード保険>

海外:年間最高100万円

国内:なし

追加可能カード 家族カード/ETCカード/QUICPay

ゴールドカード

一般カードの上がゴールドカードです。ゴールドカードは一般カードに比べると年会費が高い分、特典やサービスが充実しています。

すべてのクレジットカードにゴールドカードが存在するわけではありません。なかにはゴールドカードが存在しないカードや招待制のゴールドカードもあります。

<JCBゴールドカードの場合>

JCBカードSでは年会費を実質無料にできますが、JCBゴールドカードは11,000円の年会費がかならず発生します。さらに、一般カードよりも審査が厳しくなります。一般カードは18歳以上から作れますが、ゴールドカードは20歳以上でなければ作れないのです。

一方で、特典やサービスはJCBゴールドカードのほうが豪華です。例えば、JCBカードSには国内のショッピングガード保険がありません。しかし、JCBゴールドカードには年間最高500万円の保険が付帯しています。

さらに、JCBゴールドカードにはJCBゴールド ザ・プレミアという特別なカードが存在します。JCBゴールド ザ・プレミアは一定の条件を満たした方に招待されるカードで、ゴールドカードのサービスに加えて、より充実した特典を受けることができるのです。

年会費 11,000円(オンライン入会の場合のみ、初年度無料)
還元率 0.50%~5.00%
付帯保険 <旅行>

海外:最高1億円

国内:最高5,000万円

<ショッピングガード保険>

海外:年間最高500万円(1事故につき自己負担額3,000円)

国内:年間最高500万円(1事故につき自己負担額3,000円)

追加可能カード 家族カード/ETCカード/QUICPay

プラチナカード

ゴールドカードの上がプラチナカードです。発行会社によっては、最上級ランクに位置づけているケースも珍しくありません。なかには入会条件が公開されていない招待制のプラチナカードもあるほどです。

一般カード、ゴールドカードに比べて審査基準が高く、一定のステータスがなければ入会できないとされています。

<JCBプラチナカードの場合>

プラチナカードはゴールドカードに比べ、年会費がかなり高くなります。また、条件も厳しくなり、JCBカードの場合は25歳以上でなければ申し込めません。

その分、特典やサービス内容は非常に豪華です。例えばJCBカードの場合、付帯旅行保険の限度額が海外・国内ともに1億円になります。

他にも、次のような特典があります。

  • 2名以上の予約で、レストランのコースメニューが1名分無料になる
  • ユニバーサル・スタジオ・ジャパンでラウンジ利用・優先搭乗できる
  • 24時間365日利用可能なプラチナ・コンシェルジュデスクが用意される
  • 国内の有名宿泊施設をお得に利用できる

毎年27,500円の年会費はかかりますが、このように持っているだけでさまざまなメリットがあるのです。

年会費 27,500円
還元率 0.50%~5.00%
付帯保険 <旅行>

海外:最高1億円

国内:最高1億円

<ショッピングガード保険>

海外:年間最高500万円(1事故につき自己負担額3,000円)

国内:年間最高500万円(1事故につき自己負担額3,000円)

追加可能カード 家族カード/ETCカード/QUICPay

ブラックカード

発行会社によっては、プラチナカードよりもランクの高いカードが存在します。それがブラックカードです。

ブラックカードはほとんどが招待制です。したがって、誰もが自由に手に入れられるものではありません。入会条件なども明らかにされておらず、一部の限られた方に招待(インビテーション)が届きます。

<JCBザ・クラスの場合>

JCBカードの場合、JCBザ・クラスがブラックカードに該当します。基本的な詳細は明らかになっていませんが、年会費は55,000円とされています。

年会費だけを見ると高額ですが、それに見合った特典やサービスが用意されているのです。例えば、メンバーズセレクションという特別なカタログギフトが年に一度送られてきます。

メンバーズセレクションには東京ディズニーリゾートのギフトカードやグッズセット、2~3万円分のJCBトラベルクーポンなどがあります。

どのような審査基準があるかは公表されていません。しかし、一般的に次の条件をクリアしていると招待されやすい傾向にあります。

  • ハイステータスなカードを継続して使用している
  • 高額な年間利用額を遅延なく支払っている
  • 過去にトラブルなどがない
年会費 55,000円
還元率 0.50%~
付帯保険 <旅行>

海外:最高1億円

国内:最高1億円

<ショッピングガード保険>

海外:年間最高500万円(1事故につき自己負担額3,000円)

国内:年間最高500万円(1事故につき自己負担額3,000円)

追加可能カード 家族カード/ETCカード

6種類の代表的国際ブランド

6種類の代表的国際ブランドについて、それぞれ解説していきます。

次に、クレジットカードの国際ブランドについて知っておきましょう。国際ブランドとは、世界中で利用できるクレジットカードブランドを意味します。

代表的な国際ブランドは以下の6種類です。

  • Visa
  • Mastercard®
  • JCB
  • American Express
  • Diners Club
  • 銀聯

これらにDiscoverを加えて「7大ブランド」と呼ぶこともあります。ここでは6種類のブランドをそれぞれ簡単に紹介します。

Visa

世界で最もメジャーな国際ブランドがVisaです。アメリカの著名な決済専門誌『ザ・ニルソン・レポート』によると、Visaは国際ブランド取引件数で世界No.1のシェアを誇ります。

日本においても、数あるクレジットカードのなかで最も人気があります。イプソス株式会社の『2020年キャッシュレス大規模調査』によれば、Visaの2020年度国内シェア率は50.8%です。このように、Visaは国内外で幅広く愛用されています。

Visaのメリットは以下のとおりです。

  • 信頼性が高い
  • 加盟店が多く使える場所が多い
  • タッチ決済など決済方法が多い

世界No.1のシェアを誇るという点から、信頼性は非常に高いです。上述したとおりシェア率が高いため加盟店が多く「使えない」と困ることはほとんどありません。世界200カ国で愛用されており、270万台のATMで現地通貨を引き出せます。

決済方法が多いのもVisaの魅力です。例えばタッチ決済は、リーダーにカードをかざすだけで簡単に決済できます。

Mastercard®

Visaに次いで世界的に人気なのがMastercard®です。『ザ・ニルソン・レポート』によれば、Mastercard®のシェア率は26%です。

一方、国内では世界ほどシェア率が高くありません。『2020年キャッシュレス大規模調査』によると、シェア率は17.8%とVisa、JCBに次ぐ第3位です。もっとも毎年シェア率を拡大しており、将来的にはJCBに次いで国内第2位のシェア率になる可能性もあるでしょう。

Mastercard®のメリットは以下のとおりです。

  • 全世界(とくにヨーロッパ)で利用されている
  • Mastercard®会員だけの特典プログラムがある
  • 日本でも人気が高いコストコはMastercard®しか使えない

Mastercard®もVisa同様世界中で使われており、とくにヨーロッパで人気があります。「プライスレスシティ」と呼ばれる会員だけの特典プログラムがあるのも魅力の一つです。Mastercard®会員なら、特定のレストランで1名様分の料理が無料になります。

また、日本でも人気が高いコストコはMastercard®しか使えません。コストコをよく利用するならMastercard®がおすすめです。

JCB

JCBは日本企業のカードブランドです。世界でのシェア率は約1%程度しかありません。しかし、国内ではVisaに次いで2番目に人気です。

このように世界での認知度が低いため、海外旅行の際や海外サイトの決済にはおすすめしません。もっとも、ハワイやグアム、台湾・韓国などのアジアでは多くのお店で使えます。

JCBのメリットは以下のとおりです。

  • 国内の加盟店が多い
  • T&Eカードで特典が充実している
  • プロパーカードがある

唯一の国内カードであることから、国内の加盟店数は3,700万店以上と非常に豊富です。T&E(Travel & Entertainment)カードであり、旅行やホテル、レストランなどの特典も充実しています。

プロパーカードがあるという点もメリットです。プロパーカードとは国際ブランドや発行会社が独自に発行しているカードで、VisaやMastercard®にはありません。余計なロゴ(提携カード会社など)が入らず、スタイリッシュに使えます。

American Express

American Express(アメリカン・エキスプレス)はアメックスの名前で親しまれているクレジットカードです。世界・国内ともにシェア率は3%ほどです。

上述した3つのブランドより利便性は劣りますが、「ステータス性が高い」という特徴があります。年会費も高く、審査も厳しい傾向にあるため、持っているだけで一目置かれやすくなります。

American Expressのメリットは以下のとおりです。

  • サービスが充実している
  • 24時間365日、質の高いサポートを受けられる
  • 国内のJCB加盟店で使える

American Expressはサービスが充実しています。例えば、ホテル代が割引されたり荷物の運搬や朝食が無料になったりするサービスがあります。また、サポートの質が高いことも有名です。海外旅行時も24時間365日、日本人によるサポートが受けられます。

American ExpressはJCBと提携しています。したがって、国内ではJCB加盟店で使用可能です。

Diners Club

Diners Club(ダイナースクラブ)は1950年に設立された国際ブランドです。いまやすべてのカードでおなじみの”プラスチック製カード”はDiners Clubが考案したものです。

全世界でも日本においても、シェア率は1%未満しかありません。しかし、高い年会費や厳しいとされる審査があるため、ステータス性は「非常に高い」といえます。ステータス性を高めるために所有している方も少なくありません。

Diners Clubのメリットは以下のとおりです。

  • 一律の限度額がない
  • 高級レストランのコース料金が割引される
  • ゴルフや旅行の優待がある

一般的に、クレジットカードは「50万」「100万」といった限度額を定めているケースがほとんどです。しかし、Diners Clubは一律の限度額がありません。利用者によって個別に定められているのです。

サービス内容も充実しており、特定の高級レストランでコース料理を頼めば一人分が無料になります。「ゴルフレッスンを優待料金または無料で受けられる」「国内外の厳選された宿泊施設がお得に割引される」など、ゴルフや旅行の優待も充実しています。

銀聯

銀聯(ぎんれん)とは中国発の国際カードブランドです。海外ではUnionPay(ユニオンペイ)と表記します。

『ザ・ニルソン・レポート』によれば全世界のシェア率は15%であり、Visa、Mastercard®に次ぐ第3位です。ただし、そのほとんどが中国国内によるものです。中国の発行枚数を除けば、シェア率は1%程度しかありません。国内においてもシェア率は低く、利用可能店舗は約130万店です。

銀聯のメリットは以下のとおりです。

  • 中国やアジアで圧倒的なシェアを誇る
  • 海外で利用すると獲得ポイントが2倍になる
  • 中国国内で現地スタッフが日本語で対応してくれる

銀聯はアジア、とくに中国へ行く際には欠かせません。中国では、銀聯しか使えないATMやお店があるほどです。

銀聯は国内でも作れます。三菱UFJニコスで作った場合、海外利用時に獲得ポイントが2倍になります。また、中国国内では現地スタッフが日本語で対応してくれるため、安心して旅行や出張に集中できます。

3種類の発行会社の系統とは

クレジットカードを選ぶ際には、発行会社の系統も確認しましょう。発行会社の系統によってデザインが異なりますし、受けられる特典やサービス・優待も変わります。

発行会社は系統によって3種類に分かれます。

  • 銀行系
  • 流通系
  • 交通系

自分の使用目的や使用するシーンと照らし合わせて選ぶのがおすすめです。以下でそれぞれの特徴やメリットなどを紹介します。

銀行系

​銀行系​のクレジットカードとは、銀行や銀行のグループ会社が発行しているものです。流通系、交通系などに比べると審査が厳しい傾向にある一方で、高い信頼性とステータス性を兼ね備えています。

おもな銀行系のクレジットカードは以下のとおりです。

  • 三井住友カード
  • 三菱UFJカード
  • みずほマイレージクラブカード
  • ミライノカード(住信SBIネット銀行)
  • JP BANK カード(ゆうちょ銀行)

​銀行系​のクレジットカードは「ポイント還元率が低い」というデメリットがあるものの、提携金融機関の各種手数料が優遇されるというメリットがあります。例えば三井住友カードの場合、クレジット一体型にすると、条件をクリアすればATM手数料が0円になります。

みずほマイレージクラブカードでは、条件付きですが振込手数料が月3回まで無料です。このようにキャッシュカードと一帯にできるからこそのメリットがあります。一帯にできるため利便性も高く、「余計なカードを持ちたくない」という方にもおすすめです。

「年会費がかかる」などのデメリットがあるとも言われますが、最近では三井住友カード(NL)のような永年年会費無料の銀行系クレジットカードも増えています。

流通系

流通系とは小売業や小売業のグループ会社が発行するカードです。例えば百貨店や量販店、スーパー、コンビニなどが発行しています。消費者の日常に根付いた割引やキャンペーンが豊富で、普段遣いに最適なクレジットカードといえるでしょう。

おもな流通系のクレジットカードは以下のとおりです。

  • 楽天カード
  • イオンカード
  • PayPayカード
  • エポスカード
  • セブンカード・プラス

流通系のクレジットカードは銀行系に比べて「ポイント還元率が高い」というメリットがあります。例えば、銀行系の三井住友カードは基本的に0.5%しかポイント還元されません。しかし、楽天カードのポイント還元率は1%です。さらに、楽天ペイの引き落としを楽天カードにするといわゆる”二重取り”ができ、ポイントが貯まりやすくなります。

また、多くのカードで年会費がかかりません。実際に、上述したクレジットカードはすべて年会費無料です。銀行系のクレジットカードによくある「条件付きで年会費無料」ではなく、いっさい条件なく完全無料なのです。

比較的審査がゆるく安定した収入がなくても作れる傾向が強い一方で、銀行系ほど信頼性・ステータス性はありません。加えて、付帯保険やショッピングガードなどの補償サービスが乏しいというデメリットもあります。

交通系

交通系とは空港会社や鉄道会社などの交通系企業がクレジットカード会社と提携して発行しているカードです。特定の公共交通機関を利用する人にとって、さまざまなメリットがあるよう設計されています。

おもな交通系のクレジットカードは以下のとおりです。

  • ANAカード
  • JALカード
  • 「ビュー・スイカ」カード
  • ルミネカード
  • ソラチカカード

まず、飛行機をよく使う方におすすめなのがANAカード、JALカードなどの航空系クレジットカードです。飛行機を利用したときだけでなく、普段のショッピングでもマイルが貯まります。国内外の旅行保険などが付帯していることも多く、高い安全性・信頼性があります。

鉄道をよく使う方は「ビュー・スイカ」カードなどの鉄道系クレジットカードがおすすめです。鉄道系のクレジットカードは、ICカードと一体型になっていることも少なくありません。つまり、SuicaやPASMOとしても使えるわけです。

また、オートチャージ機能が付いていることが多く、ICカードの残高が少なくなったら自動的にチャージされます。もちろんオートチャージ分もポイントが貯まります。定期券としての機能がついているものもあり、学生にもおすすめです。

16桁の番号によるカードの種類の見分け方

クレジットカードの番号は16桁の数字が並んでいます。実はこれらの番号には意味があり、カードの種類を見分けることが可能です。

・1桁目で分かる発行会社の産業分類

カード番号の先頭の1桁目によって、発行会社の産業分類が以下のように決まっています。

番号:産業
1:航空
2:航空、その他
3:旅行・娯楽、銀行・金融
4:銀行・金融
5:銀行・金融
6:銀行・運送
7:石油、その他
8:医療、通信、ヘルスケア、その他
9:国別に割当

「1」と「2」は航空関連と定義されています。金融関連に分類されている「3」「4」「5」のカードは数多く発行されています。JCBやAmerican Express、Dinersは「3」で、Visaは「4」、Masterは「5」で、銀行・銀行関連とされています。

「6」は銀行のほか、運輸分野と定義されており、該当するのは高島屋のタカシマヤカードや三越伊勢丹グループのエムアイカードなどです。

「7」は石油関連に分類されていて、主にETCカードになります。

ヘルスケアや医療、通信関係に定義されている「8」や、国ごとに割り当てられている「9」に関しては、一部はETCカードですが、知名度が高いカードにはあまり見られないようです。

・7桁目以降は会員個別番号

7桁目以降がカード会員の個別の口座番号となっています。最後の数字は、入力ミスなどを見つけるための数字です。

カード番号の入力ミスがあれば、末尾番号を照合して、それが判明するようになっています。ミスが必ず分かるわけではありませんが、ミスを避けられる可能性が高くなります。決済は、有効期限やサイン、暗証番号がカード情報と一致しなければなりません。入力間違いによって他人のカード番号で決済することは、実際は起こり難いようです。

裏面の番号が持つ意味を認識しておこう

カードの裏面には、3桁の番号が印字されています。これはセキュリティコードと呼ばれているものです。American Expressは、カード表面に4桁のセキュリティコードが印字されています。

セキュリティコードはネットショッピングの際に不正利用を避けるため、カードの現物が手元にあることの証明として入力を求められる数字です。

この数字は、ネットショッピングの拡大が背景となって導入されました。Web上の決済ではサインを求められることがないため、悪用される可能性があります。そのため、セキュリティレベルを向上させる仕組みとして導入されたのです。

カード券面の記載情報に関する新しい傾向とは?

近年、”券面の記載情報”が異なるさまざまな種類のクレジットカードが登場しています。おもな種類は以下のとおりです。

  • NL(ナンバーレス)タイプ:券面にカード番号がない
  • CL(カードレス)タイプ:プラスチックカードが発行されない

なぜこのようなカードが発行されているかというと、クレジットカードの不正使用が非常に増えているからです。一般社団法人日本クレジット協会によれば、2021年度のクレジットカード不正使用額は330億円で過去最大を記録しています。

不正使用の9割以上を占めるのがクレジットカードの番号盗用です。クレジットカードの番号盗用は、2014年から5倍近くも増加しています。このような背景を受けて、券面にカード番号がないナンバーレスタイプのクレジットカードが増えているわけです。

さらに、そもそもプラスチックカードを発行しない”カードレスタイプ”のクレジットカードも増えています。カードを発行しないため紛失する危険性がありません。番号を盗み見られるリスクも少なく、安全に使えるとして注目が高まっています。

ナンバーレスとカードレスの特徴を下にまとめましたので、参考にしてください。

  ナンバーレスタイプ カードレスタイプ(デジタルカード)
メリット
  • クレジットカード番号が載せられていないため安心して使える
  • 利用状況をスマホのアプリやプッシュ通知などで確認できる
  • プラスチックカードがないため紛失するリスクがない
  • カードを受け取る必要がなく、最短5分で発行できる
注意点
  • スマホが利用できなくなったり、アプリが不具合を起こしたりすると、カード番号が確認できない場合がある
  • 裏面に記載があるカードはふとした隙にカード番号が見られてしまう危険性がある
  • スマホが利用できなくなると、カード自体が利用できなくなる
  • カードを挿入して決済することができない
従来のクレジットカードとの違い 券面にクレジットカード番号が記載されていない そもそもプラスチックカードが発行されない
代表的なクレジットカード 三井住友カード(NL) 三井住友カード(CL)

ナンバーレスは盗み見られるリスクがない一方で、番号を確認するためにはいちいちアプリなどを立ち上げなければなりません。また、プラスチックカードはカード自体が発行されないため、リーダーに挿入することができないという注意点があります。

便利かつ安全なものではありますが、こういった注意点があることも理解しておきましょう。

カード種類の変更、できることできないこと

クレジットカードの種類を変更したいと考えたとき、簡単にできるケースとできないケースがあります。

■カードの更新やランクアップ

カードの更新やランクアップは簡単にできます。まず、クレジットカードの更新ですが、有効期限が迫ってくると新しいカードが自宅に届きます。更新の場合、クレジットカードの番号は変わりません。しかし、有効期限やセキュリティコードが変わるため注意が必要です。

クレジットカードのランクアップ・ダウングレードも簡単にできます。例えばJCBの場合、「MyJCB」にログインして「アップグレード」を選択するだけです。

ただし、クレジットカードの発行会社によってランクアップ・ダウングレードできるかどうかは異なります。

また、ランクアップ・ダウングレードするとカード番号や有効期限、セキュリティコードなどはすべて変わってしまうので注意してください。

■カード自体の変更

カード自体を変更する際には、一度、解約する必要があります。たとえば「JCBカードSをANAカードに変えたい」という場合、JCBカードSを解約したあと、ANAカードを契約しなければなりません。

これはJCBのケースですが、他のクレジットカードも基本的には同じです。

クレジットカード自体の種類を変更する場合、カード番号などがすべて変更されるどころか、受けられる特典やサービス、付帯保険の内容も変わります。さらに、契約するにあたって再び審査を受ける必要がある点にも注意してください。

■国際ブランドの変更

国際ブランドの変更もクレジットカードの解約が必要です。例えば、JCBカードを三井住友カード(Visa)に変えたい場合、JCBカードを解約したうえで三井住友カードに申し込まなければなりません。

なかには、異なる国際ブランドで同じカードを持つことができるクレジットカードもあります。例を挙げると、楽天カードは異なるブランドのカードを2枚持つことができるのです。また、三井住友カードには、申込時にVisaとMastercard®を同時に発行できる”デュアル発行”という制度もあります。

デビットカードやプリペイドカードとの違いを解説

デビットカードやプリペイドカードは一見クレジットカードと似ていますが、決定的な違いは、決済方法です。

クレジットカードは締め日と引き落とし日のルールに沿って、後日銀行口座から引き落とされる決済方法です。

一方、デビットカードは支払いと同時に銀行口座から引き落としされます。プリペイドカードは事前にチャージした額から決済を行います。

また、デビットカードは銀行口座と紐づいているため、場合によっては利用可能な時間が制限されることがあります。クレジットカード会社系のVisaデビットカードやJCBデビットカードなどは24時間使えることがほとんどです。クレジットカードとプリペイドカードは、利用時間に制限が加えられることはまずありません。

クレジットカードに関するよくある質問

ここでは、クレジットカードの種類に関するよくある質問をQ&Aにしましたので、参考にしてみてください。

 

クレジットカードは何歳から申し込みができますか?
多くのクレジットカードは、高校生を除く18歳以上が対象です。また、未成年の場合は親権者の同意が必要です。
一部のハイステイタスカード等は18歳以上でも申し込みができない場合がありますので、カードの申し込み条件をご確認ください。
クレジットカードの申し込みに必要なものは何ですか?
本人確認書類と、利用代金を引き落とすための口座が必要です。
本人確認書類は、運転免許証、マイナンバーカード、パスポートなどの顔写真入りのものを用意しましょう。
クレジットカードの支払いには手数料がかかりますか?
一括払い、2回分割払い、ボーナス1回払いの利用には手数料はかかりません
手数料がかかるのは、リボ払い・分割払い・キャッシング・海外でクレジットカードを使う際に発生する「マークアップフィー」・遅延損害金・年会費などがあります。
>>デビットカードやプリペイドカードとの違いを見る

クレジットカードの種類を理解して利用しよう

クレジットカードのさまざまな種類を整理して詳しく解説し、最新のセキュリティの傾向に関しても紹介しました。

今後ますますセキュリティが重要となるので、所有しているクレジットカードの種類を意識し、ここでの情報なども参考にしながら、安全にカードショッピングを楽しんでください。

専門家コメント及びに記事の監修

新井智美
新井智美
CFP(R)認定者・一級ファイナンシャルプラン二ング技能士(資産運用)・DC(確定拠出年金)プランナー・住宅ローンアドバイザー・証券外務員。個人向け相談(資産運用・保険診断・税金相談・相続対策・家計診断・ローン・住宅購入のアドバイス)の他、資産運用など上記相談内容にまつわるセミナー講師を行う傍ら、これまでに1,000件以上の執筆・監修業務を手掛けている。 公式サイト:https://marron-financial.com/