株式投資には、売却益(キャピタルゲイン)と配当金(インカムゲイン)などによって資産運用できる魅力があります。一方で、お金を得るのではなく損失を出すリスクもあるため、リスクを認識した上で投資したり、リスクに対して対策を打ったりすることが望ましいといえます。
株式投資のリスク
株式投資には、国内株式に共通する3つのリスクと、外国株投資でさらに加わる2つのリスクがあります。合計5つのリスクを順番に説明します。
1. 価格変動リスク
株式投資は、普通預金や定期預金と異なり元本が保証されていません。株価は企業の業績や物価、為替、政治・経済動向などによって値上がりや値下がりをすることがあり、購入時よりも安い株価で売却すると損失が出てしまいます。
2. 流動性リスク
各銘柄の取引量は、銘柄の有名度合いや業績、発行株数によって異なります。市場動向や取引量などの状況によっては流動性が失われ、「売りたいときに、売りたい価格で売れない」「買いたいときに、買いたい価格で買えない」といった状況が起こりえます。また、上場していた企業が上場廃止になったり、証券取引所でシステム障害が発生したりすることによって、流動性が失われる場合もあります。
3. 倒産リスク
投資先企業の経営状況や財務状況が悪化したことなどが要因で企業が倒産すると、最悪の場合、株式の価値がゼロ円となってしまうリスクがあります。広い意味では価格変動リスクに含まれます。
4. 為替変動リスク
外国企業の株式に投資する場合、円と外国通貨の為替相場の変動により、外貨建て資産の価値が変動する点を考慮に入れる必要があります。たとえば、外国株を購入し、売却する際に購入時よりも株価が上がっていて売却益を得たとしても、売却益を日本円に換金した結果、日本円で考えれば、外国株を購入した際よりも実質的には株価が下がっている場合もありえます。
5. カントリーリスク
投資対象国や地域の政治・経済動向によって、株式市場に変動が生じるリスクです。先進国では一般的にカントリーリスクは低いとされますが、新興国やアフリカ諸国、中南米諸国の場合は高いと認識されています。
株式投資のリスクへの対策
マーケット動向をチェックする
1から5のすべてのリスクの対策として共通するのは、株式市場全体のマーケット動向や各企業の業績などのチェックを怠らず、適切なタイミングで取引を行うことです。各種新聞やテレビ、Webサイトなどを定期的に確認したり、投資先企業のIRページなどを見たりすることが望ましいといえます。
長期・積立・分散投資を行う
株価は短期的には大きく変動しますが、長期保有すれば振れ幅が小さくなります。また、受け取る配当金の回数も多くなります。加えて積み立てて購入タイミングを分けることや、複数の国や地域、企業に分散させて投資することで、リスクを下げることができます。