為替レート,金融機関
(画像=NET MONEY編集部)

今回は外国為替相場の基礎知識と、どのような商品の取引で使うのかをご説明いたします。

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銀行の外国為替相場

外国為替相場は、異なる通貨を取引するときの交換比率のことです。顧客が銀行で、外貨関係の取引をするときに、為替取引を行います。

銀行は、金融機関同士が取引するインターバンク市場のレートを参考にして仲値(T.T.M.)を決め、為替手数料を加えて、顧客と取引するレートを決めています。

為替手数料は金融機関、時刻、通貨、取引方法によって異なります。それらが同じであれば、円を外貨にするときと、外貨を円にするときの為替手数料は、通常等しいです。

銀行は、営業日の午前10時頃に、公示相場として外国為替レートを発表します。顧客が実際に取引するレートは、公示相場と異なるレートを用いることがあります。

インターネットバンキングでは、為替手数料が店頭の半額になることが多く、リアルタイム為替レートで取引するのが一般的です。リアルタイム為替レートは、市場実勢相場を反映していて、数十秒で変化します。

顧客が銀行で、外貨預金、トラベラーズチェック、外貨建て送金などの取引をするときに用いるレートは、T.T.S.(電信売相場)とT.T.B.(電信買相場)です。T.T.S.はTelegraphic Transfer Sellingの略で、円を外貨にするときのレートであり、T.T.B.はTelegraphic Transfer Buyingの略で、外貨を円にするときのレートです。

銀行の公示相場では、T.T.S.と仲値の差は、米ドル1円、ユーロ1.5円、オーストラリアドル2円、ニュージーランドドル2円、イギリスポンド4円、カナダドル1.5円が一般的です。TTBと仲値の差もこれと同じです。

日本円10,000円をTTS100円で米ドルに換金すると、10000÷100=100米ドルを受け取ります。100米ドルをTTB98円で日本円に換金すると、100×98=9,800円を受け取ります。このように、TTSは割算で計算し、TTBは掛け算で計算します。

現金売相場(Cash Selling Rate)は、銀行が顧客に外貨現金を売るレートで、現金買相場は(Cash Buying Rate)は、銀行が顧客から外貨現金を買うレートです。

現金売相場と仲値の差は米ドル3円、ユーロ7.5円、オーストラリアドル9.7円が一般的で、現金買相場と仲値の差も同様です。

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証券会社の為替レート

証券会社で、外貨MMF、外貨、外貨建債券などの取引をするときに、為替取引を行います。証券会社のホームページでは、「適用為替レート」と記載されていることが多いです。

買付け又は換金時の為替レートと、基準為替レートの差を為替スプレッドといいます。為替スプレッドは通貨の種類によって異なり、金額によって異なる証券会社もあります。

たとえば米ドルMMFを購入するときの為替レートは、基準価格+20銭~50銭で、米ドルMMFを売却するときの為替レートは、基準価格-20~50銭です。

証券会社の為替レートは、一定時間おきに更新したり、リアルタイムに決定したりと、会社ごとに違います。

外国為替証拠金取引(FX)の為替レート

FXで顧客が通貨ペアを売るときの値はBidで、買うときの値がAskです。BidとAskの差をスプレッドといいます。FXの為替レートは秒刻みで変わり、FXのスプレッドは、銀行と証券会社における売相場と買相場の差より、かなり少ないです。

FXは、FX業者と取引する店頭FXと、取引所FXの「くりっく365」に分かれます。

店頭FXのスプレッドは米ドル/円0.3~1銭、ユーロ/円0.7~2銭、豪ドル/円1~3銭ほどです。

2012年10月1日~5日における、くりっく365の平均スプレッドは、米ドル/円0.751銭、ユーロ/円0.957銭、豪ドル/円0.901銭でした(出典:くりっく365公式ホームページ)。

対円レートのスプレッドは、単位が銭で表示されることが多いですが、ユーロ/ドルなど外貨間の通過ペアのスプレッドは、pips(ピップス)という単位で表示されます。たとえばユーロ/ドルで1pipsは、0.01セントです。

株投資家のコメント

外貨建保険の為替レート

保険料を日本円で支払うときや、保険金・年金を日本円で受け取るときに、為替レートを用いて計算します。

保険の取引で用いる為替レートは、銀行の公示レートを用い、1日1回更新するのが一般的です。

保険料を外貨で支払った場合でも、為替レートで円換算して、所得税を計算します。また保険金や年金を外貨で受け取った場合でも、為替レートを用いて円換算して、所得税を計算します。

為替レートリアルタイムの見方

銀行と証券会社の外国為替レートにおける、「売相場」と「買相場」は、金融機関から見て売買のどちらなのかを示しています。そして外貨取引に用いる為替レートは、金融機関や取引方法によって異なっています。

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※ファイナンス・マグネイト社調べ(2012年1月~2019年12月)

かぶ1000さん
かぶ1000さん
中学2年(1988年)から株式投資を開始。専業投資家歴は30年を超える。2019年7月16日に累積利益で4億円を突破。PMV(プライベート・マーケット・バリュー)とカタリスト(触媒、材料)に重点を置いたネットネット株、資産バリュー株への投資がメイン。年間20%の運用利回りを目標に、いまだ日々研鑽を重ねる。