JALマイルとは?特徴・メリットは?
そもそもJALマイルとはどういった存在で、ほかのポイントサービスと比べてどのようなメリットを持つのでしょうか。
JALマイルとは、簡単にいうとJAL独自のポイントサービスのことです。
楽天グループを利用すると楽天ポイントが貯まるのと同様に、JALのサービスを利用するとJALマイルを獲得できます。
そして、楽天市場で楽天ポイントを使えるのと同じように、JALマイルはJAL系列のサービスなどで使用可能です。
JALマイルには、他社のマイルにはない2つのメリットがあります。
- 一般のポイントサービスより1マイル当たりの価値が高い
- 特典航空券との交換に必要なマイルがハイシーズンでも変わらない
詳しくみていきましょう。
一般のポイントサービスより1マイル当たりの価値が高い
JALマイルの利点は、一般のポイントサービスよりも1マイル当たりの価値が高いことにあります。
たとえば楽天ポイントを「楽天市場」などで使う場合、1ポイントを1円相当として使用できます。
これに対し、航空券への交換を前提とする場合、JALのマイルは1マイルあたり2円以上の価値を持つことも珍しくありません。
同じ量を貯めるのであれば、一般ポイントよりもJALマイルを貯めた方が、2倍以上お得となり得ます。
特典航空券との交換に必要なマイルがハイシーズンでも変わらない
ほかの航空会社、特にANAのマイルと比較した場合、JALは「ハイシーズンであっても航空券の交換に必要なマイルが変わらない」という特徴を持ちます。
このことから、お盆や年末年始、ゴールデンウィークなどに飛行機を利用する場合、JALマイルを貯めていればマイルを節約しやすいといえるでしょう。
一方、ローシーズン(閑散期)を選んで飛行機を利用できるのであれば、ANAを利用した方がマイルを節約できる可能性があります。
参考:東京⇔沖縄間の必要マイル(往復) | ||
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JAL | ANA | |
ローシーズン | 1万8,000マイル | 1万4,000 |
レギュラーシーズン | 1万8,000 | |
ハイシーズン | 2万1,000 |
ANAのシーズン設定(2023年) | ||
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ローシーズン | 1/10~2/28、4/1~4/26、12/1~12/27 | |
レギュラーシーズン | 3/1~3/10、5/9~8/3、8/21~11/30 | |
ハイシーズン | 1/1~1/9、3/11~3/31、4/27~5/8、8/4~8/20、12/28~12/31 |
※基本マイル数で予約できる席に空きがない場合、必要なマイル数が増加する場合があります。
また、繁忙期は特典航空券(マイルを使って交換できる航空券)を予約しづらい場合もあります。
JALマイルを貯める5つの方法
JALのマイルを貯めるには、まずマイルが貯まるカードを作成しJALマイレージバンクに入会しましょう。
会員にならないとJALのサービス等を利用してもマイルは貯まらないので注意してください。
JALマイレージバンクの会員になったら、次の5つの方法でマイルを貯めましょう。
- JALグループや提携航空会社のフライトを利用する
- クレジットカードを使う
- 対象ホテルに宿泊する
- マイルパートナー店を利用する
- 他社のポイントから交換する
JALグループや提携航空会社のフライトを利用する
JALのマイルを貯めるためのサービス、「JALマイレージバンク」に登録すると、
- JAL(日本航空)
- JALが加盟している航空連合「ワン・ワールド」加盟航空会社(ブリティッシュ・エアウェイズなど)
の利用により、マイルを貯められるようになります。
たとえば、JALの羽田→福岡便(片道)を利用すると、567マイル獲得することができます。
※割引料金を利用した場合、獲得できるマイルも割り引かれます。
反対に、JAL提携のクレジットカード「JALカード」等を使用することで、還元されるマイルを増やすことも可能です。
クレジットカードを使う
JALとカード会社が提携して発行する「JALカード」を利用すると、カードの決済額に応じてJALマイルが還元されます。
一定の条件を満たすと、一般グレードにあたる「JAL普通カード」であっても、100円につき1マイルの還元を受けられます(マイル還元率1%)。
クレジットカードを使えば飛行機と関係のない決済であってもマイルを獲得できるため、積極的に貯めたい方にとっては最も有効な方法といえるでしょう。
対象ホテルに宿泊する
JALが提携しているホテルや、宿泊予約サイトを利用することでもマイルを貯めることができます。
たとえばJALのウェブサイト「JMBワールドマーケットプレイス」から国内外のホテルを予約すると、100円につき1~3マイルが還元されます。
またJALのサイトを経由して「楽天トラベル」「じゃらん」などを利用すると、200円につき1マイルの還元を受けられます。
さらに、これらの支払いを「JALカード」を使って行えば、マイルを二重取りすることができるでしょう。
マイルパートナー店を利用する
JAL系列のサービスや提携店といった「マイルパートナー店」を利用した場合も、マイルを獲得することができます。
たとえばホテルニッコーやホテルJALシティ内のレストランでは、JALカードやJALマイレージクラブカードを会計時に提示することで、100円につき2マイルの還元を受けられます。
お近くのマイルパートナー店とそこでの還元率については、以下の公式サイトをご確認ください。
他社のポイントから交換する
JALマイルは他社のポイントから交換することでも獲得できます。
たとえば2:1のレートが設定されている楽天ポイントやWAON POINTの場合、1,000円相当のポイントを「500マイル」に交換できます。
JALマイルの4つの使い方
飛行機やクレジットカード、提携ホテルの利用などによって獲得したマイルは、どのように利用できるのでしょうか。
ここからは、JALマイルの主な使い方について解説します。
- 特典航空券と交換する【おすすめ】
- 国際線の座席のアップグレードに使う
- e JALポイントや他社ポイントに交換する
- JAL系列のホテルや宿泊予約などで使う
特典航空券と交換する【おすすめ】
最もおすすめできるJALマイルの使い道は、「特典航空券への交換」です。
特典航空券とは、マイルを使って交換できる航空券(飛行機のチケット)を指します。
区間や早割りの程度にもよるものの、JALマイルは航空券に交換する場合、1マイル当たり2円以上の価値を持つことも珍しくありません。
基本的に、貯めたマイルは「飛行機に乗るために使う」のが一番お得といってよいでしょう。
参考:航空券との交換に必要なマイルの例(往復) | |
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東京⇔大阪 | 1万2,000マイル~ |
東京⇔福岡 | 1万6,000マイル~ |
東京⇔沖縄 | 1万8,000マイル~ |
日本⇔ソウル | 1万5,000マイル~ |
日本⇔ホノルル | 4万マイル~ |
日本⇔米国の各都市 | 5万マイル~ |
日本⇔パリ | 5万2,000マイル~ |
国際線の座席のアップグレードに使う
JALのマイルは、国際線の座席をアップグレードするためにも利用できます。
たとえば、元の座席がエコノミークラス、かつ日本からパリ、ヘルシンキ、またはロンドンに向かう便を利用する場合なら、片道当たり
- プレミアムエコノミークラスへのアップグレードなら2万マイル
- ビジネスクラスへのアップグレードなら3万3,000マイル
- ファーストクラスへのアップグレードなら4万8,000マイル
を支払うことで、より快適に飛行機を利用できるでしょう。
その他の路線における必要マイルについては、以下の公式サイト情報をご確認ください。
e JALポイントや他社ポイントに交換する
JALマイルは、
- JALの航空券の支払いやツアー料金に使える「e JALポイント」
- 楽天ポイントなどの他社ポイント
ただしJALマイルを「e JALポイント」や他社ポイントに交換すると、マイルの価値は多くの場合1円、またはそれ以下になってしまいます。
そのため、マイルの有効期限(原則3年間)が差し迫っているなどの事情がない限り、マイルを他社のポイントなどに移行することはおすすめできません。
JAL系列のホテルや宿泊予約などで使う
そのほか、JALマイルは、
- ホテルなどを含むJALグループで使える「JALクーポン」への交換
- 提携している国内外のホテルの宿泊
- お好きな商品との交換
などに使用可能です。
ただし、いずれの場合も1マイルの価値は1円前後相当、またはそれ未満となるため、こちらも「マイルの有効期限が迫っている場合」向けの利用方法といえるでしょう。
JALマイルが貯まるクレジットカードの選び方
JALのマイルを貯められるクレジットカードは、どのように選択すればよいのでしょうか。ここからは、あなたに合った1枚の決定方法について解説します。
- 陸マイラーなら還元率とコスパ重視の「普通カード」がおすすめ
- 空マイラーならゴールドカードやプラチナカードも要チェック
- 20代なら限定の優待が追加される「JAL CLUB EST」を選ぼう
- 海外でJALカードを使うならタッチ決済付きの「Visa」ブランドがおすすめ
陸マイラーなら還元率とコスパ重視の「普通カード」がおすすめ
飛行機はたまに利用する程度で、基本的には日常の決済でマイルを貯めたい「陸マイラー」ならば、還元率とコストパフォーマンスを重視してカードを選ぶとよいでしょう。
具体的には、JALカードの中でも最も安い年会費でマイル還元率1%を達成できる、「JAL普通カード」の選択がおすすめです。
空マイラーならゴールドカードやプラチナカードも要チェック
飛行機を利用する機会が多い「空マイラー」であれば、「普通カード」に対し
- フライトマイルの加算率アップ(+10%→+25%)
- 国内空港ラウンジサービス
- 付帯保険の充実
といった利点を持つ、ゴールドカードなどを選ぶのもよいでしょう。
また、海外空港ラウンジサービスやコンシェルジュサービスなどを利用したい場合には、「プラチナ」カードへの申し込みも視野に入ります。
20代なら限定の優待が追加される「JAL CLUB EST」を選ぼう
JALは20代の方に向けて、「JAL CLUB EST」というカードを発行しています。
JAL CLUB ESTには、一般のJALカードにない
- 毎年2,500マイルプレゼント
- 毎年5回JALのサクララウンジ(国内線)を無料で使える
- マイルの有効期限が3年から5年に延長
- 各ボーナスマイルがアップ
といった特典が追加されています。
20代の方は、「JAL CLUB EST」を選択するのがよいでしょう。
→JAL CLUB EST(普通、Visa)について詳しく見る
海外でJALカードを使うならタッチ決済付きの「Visa」ブランドがおすすめ
海外でクレジットカードを利用する機会があるのなら、加盟店数(使えるお店の数)が多い「Visa」または「Mastercard」ブランドの取得が推奨されます。
JCBブランドのカードは日本国内や近辺国であれば便利に利用できるものの、国や地域によっては加盟店が非常に少なく、利用しづらいことも珍しくありません。

また、海外での普及率が高い「タッチ決済」が搭載されているJALカードは、「Visa」ブランドのものに限られます。
海外でJALカードを使う機会があるのなら、加盟店数が多く、タッチ決済を使用できる「Visa」ブランドを選ぶのがよいでしょう。
JALマイルを貯められるおすすめ最強クレジットカード9選
ここからは、JALマイルを効率よく貯めやすいクレジットカードを9種、ピックアップし紹介します。
JALマイルを貯められるおすすめ
クレジットカード9選
JAL普通カード(Visa) | JAL CLUB EST(普通、Visa) | JALカードSuica | JALカード CLUB-Aゴールド(Visa) | JALカード CLUB-Aゴールド(JCB) | JALカードSuica CLUB-Aゴールドカード | JALカード プラチナ | セゾンプラチナ・アメリカン・エキスプレス®・カード | Marriott Bonvoy® アメリカン・エキスプレス®・プレミアム・カード | |
デザイン |
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注目 ポイント |
国内外で利用しやすいVisa+タッチ決済搭載 | ボーナスマイルを含む20代限定の特典多数 | Suicaオートチャージが可能 | 国内外で利用しやすいVisaのゴールドカード | 最大1億円の旅行保険+航空機遅延補償 | ボーナスポイントを含むJR東日本系の優待多数 | 海外ラウンジを含むプラチナ特典が追加 | 高還元+海外ラウンジを含むプラチナ特典 | 高還元+年に1度の無料宿泊など |
年会費 | 7,150円(税込)※ | 7,700円(税込) | 7,150円(税込)※ | 1万7,600円(税込) | 1万7,600円(税込) | 2万900円(税込) | 3万4,100円(税込) | 2万2,000円(税込) | 4万9,500円(税込) |
JAL マイル 還元率 |
1%※ | 1% | 1%※ | 1% | 1% | 1% | 1% | 1.125% | 1.25% |
詳細 |
※ショッピングマイル・プレミアム加入時
コメントいただいた専門家
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