家族カードは、クレジットカードを契約した本会員がいれば、家族やパートナーも本会員と同じように買い物や旅行、ポイント還元、割引特典などのサービスを利用できる便利なカードです。
年会費が無料のものも多く、収入がない学生や専業主婦(夫)でも発行できるのが魅力の一つです。また家族や夫婦間でポイントをまとめて貯められるので家計管理にも最適です。
NET MONEY編集部では、還元率、年会費、付帯サービスの3つのポイントをもとに、家族カードをお得に使えるクレジットカード7枚を厳選しました(下表)。学生や専業主婦(夫)におすすめの家族カードも詳しくお伝えするので、家族に合った1枚を見つけてください。
家族カードをお得に使えるクレジットカード7選
※1
※ スマホのVisaのタッチ決済・Mastercard®タッチ決済で支払うことが条件です。
※ iD、カードの差し込み、磁気取引は対象外です。
※ 商業施設内にある店舗などでは、一部ポイント付与の対象となりません。
※ 一定金額(原則1万円)を超えると、タッチ決済でなく、決済端末にカードを挿しお支払いただく場合がございます。
その場合のお支払い分は、タッチ決済分のポイント還元の対象となりませんので、ご了承ください。
上記、タッチ決済とならない金額の上限は、ご利用される店舗によって異なる場合がございます。
※ 通常のポイントを含みます。
※ ポイント還元率は利用金額に対する獲得ポイントを示したもので、ポイントの交換方法によっては、1ポイント1円相当にならない場合があります。
※ Google Pay™ で、Mastercard®タッチ決済はご利用いただけません。ポイント還元は受けられませんので、ご注意ください。
※2
年間100万円利用の対象取引や算定期間等の実際の適用条件などの詳細は、三井住友カードのホームページを必ずご確認ください。
家族カードの選び方
家族カードを選ぶ際は、付帯サービスの充実、ポイント還元率、年会費の3つのポイントに注目しましょう。
これら3つのポイントを押さえることで、家族カードのメリットを最大限に活かすことができます。
具体的に、以下3つのポイントを解説します。
付帯サービスが充実している家族カードを選ぶ
家族カードは、付帯サービスが充実したものを選びましょう。
家族での旅行や買い物でうれしい付帯サービスが付いたカードを選ぶことで、毎日の生活をワンランクアップさせることができます。
たとえば、旅行保険が付帯されているカードであれば、家族旅行中に病気やケガをしてしまった場合に備え、治療費などを補償してくれるので安心です。
また、ショッピング保険が付帯されているカードであれば、購入した商品が盗難にあったり破損したりした場合に、保険金で補償してくれるので、万が一のトラブルにも備えることができます。
さらに、空港ラウンジが利用できるカードであれば、フライト前にゆったりと過ごしたり、軽食やドリンクを楽しんだりすることができます。小さなお子様連れのご家族であれば、キッズスペースが用意されている空港ラウンジを選ぶと、お子様も退屈せずに過ごすことができます。
付帯サービスが充実している家族カードが付帯したクレジットカード3枚
ポイント還元率が1%以上の家族カードを選ぶ
家族カードは、ポイント還元率が1%以上のものを選びましょう。
たとえば、楽天カードは、家族カードも含めてすべての利用で常時ポイント還元率が1%です。貯まったポイントは、楽天市場での買い物や、楽天トラベルでの旅行予約などに利用できます。
アメリカン・エキスプレス®・ゴールド・プリファード・カードの家族カードは、カード代金に充当する場合、ポイント還元率は0.3%ですが、メンバーシップ・リワード・プラス(年会費:3,300円+税)に加入すると、ANAマイルに交換した際の還元率が1%になります。
ポイント還元率が1%以上の家族カードが付帯したクレジットカード2枚
年会費などのコストがかからない家族カードを選ぶ
家族カードを選ぶ際には、年会費も重要なポイントの一つです。年会費無料のカードを選べば、維持費を抑え、家計に負担をかけずに家族でクレジットカードを利用することができます。
たとえば、JCBカードWは、家族カードも含めて年会費無料のクレジットカードです。39歳以下であれば、本会員がJCBカードWに入会するだけで、家族カードを発行できます。
ご家族の利用シーンやライフスタイルに合わせて、年会費無料のカードを選んでください。
年会費などのコストがかからない家族カードが付帯したクレジットカード5枚
家族カードにおすすめのクレジットカード7選
家族カードにおすすめのクレジットカードを7枚厳選して紹介します。
家族カードの年会費や付帯サービス、還元率を比較して、最適な一枚を選びましょう。
家族カードを持つメリット
家族カードは基本的に審査なしで発行できるので、クレジットカードデビューにもおすすめです。家族みんなで賢くお得にクレジットカードを活用したい人にとって、家族カードはまさに最適な選択肢と言えるでしょう。
家族カードは基本的に審査なし・年会費割安で発行できるなど発行のハードルが低いので、クレジットカードデビューにもおすすめです。
ここでは、家族カードを持つ、以下4つのメリットについて解説します。
基本的に審査なしで家族カードを発行できる
家族カードは基本的に審査はありません。本会員の家族であれば利用できるので、審査対象はあくまでも本会員のみだからです。専業主婦(主夫)や収入がアルバイトのみの学生でもゴールドカードの家族カードを利用できる可能性が高くなります。
家族カードを持てる一般的な家族は、本会員と生計を同一にする配偶者や両親、満18歳以上の子どもが対象です。大学進学で一人暮らしを始める子どもにいきなりカードを持たせるのは不安な方も、支払いを統一できる家族カードであれば、保護者もお金の使い過ぎに気がつけます。
年会費がお得になる
クレジットカードによっては発行する際に年会費が発生します。一方、家族カードは本会員と違って年会費が発生しなかったり年会費が少額だったりするため、お得にカードを利用できるというわけです。
カードごとの年会費の比較
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三井住友カード(NL)
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楽天カード
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dカード
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dカード GOLD
|
本カードの年会費 |
永年無料 |
永年無料 |
永年無料 |
1万1,000円(税込み) |
家族カードの年会費 |
永年無料 |
永年無料 |
永年無料 |
1枚目無料
2枚目以降は
1,100円(税込み)
|
家族カードの人数制限 |
なし |
2枚まで |
3枚まで |
3枚まで |
本カードが永年無料のカードであれば家族カードも永年無料で利用できる傾向にあります。また、ゴールドカードのdカード
GOLDは、年会費が1万円を超えるカードですが、家族カードは1枚目無料で、2枚目以降も1枚あたりの年会費は10分の1まで抑えられています。
本会員と同様の特典サービスを受けられる
家族カードの利用者も、本カードに付帯されている優待サービスや保険サービスを利用できるケースが多くあります。
たとえば、dカードGOLDでは次のような付帯サービスがあり、家族カードでも利用が可能です。
dカードGOLDのサービス
サービス名 |
dカード GOLD
|
dカード GOLD
家族カード
|
dポイントクラブご優待(10%ポイント還元) |
○ |
○ |
dカードケータイ補償 |
最大10万円補償 |
最大10万円補償 |
dカードゴールドデスク |
○ |
○ |
dカード GOLD年間ご利用額特典 |
○ |
○ |
海外旅行保険 |
最大1億円 |
最大1億円 |
【海外航空便遅延費用特約、家族特約】
|
○ |
○ |
国内旅行保険 |
最大5,000万円 |
最大5,000万円 |
【国内航空便遅延費用特約】 |
○ |
○ |
お買物あんしん保険 |
年間300万円まで |
年間300万円まで |
ラウンジ(空港・その他) |
○ |
○ |
dカード トラベルデスク |
○ |
○ |
海外レンタカー |
○ |
○ |
海外緊急サービス |
○(無料) |
○(無料) |
dカードGOLD年間ご利用額特典は家族カードには付帯していませんが、それ以外はすべて本カードと同じサービスが付帯されており、家族会員も保険を適用できます。
家族・夫婦でポイントを貯められる
家族カードの利用時も、カード発行会社のポイントを貯めることができます。家族カードのポイントは本カードにまとめて付与されるので、本会員のポイントを効率良く貯められるチャンスです。
貯まったポイントは、本会員が景品に交換したり、キャッシュバックを受け取ったりして活用できます。
家族カードを効率的に利用することで、本会員1人でポイントを貯めるよりもポイントの貯まる機会も増えるので、ポイントを活用したり貯めたりしたい方にはにおすすめです。
家族カードを発行・利用するときの注意点
家族カードは、家族でクレジットカードを共有できる便利なサービスですが、利用可能枠や利用内容の共有など、いくつかの注意点があります。
家族全員で安心して利用するために、事前に確認しておきましょう。ここでは、家族カードを利用する際の4つの注意点について解説します。
家族カードの発行条件は生計を同一としている家族に限定される
家族カードは、生計を同一とする家族のみしか発行できないので注意しましょう。具体的には、配偶者、子供、親が発行可能です。
同棲しているパートナーや別居している子供は、基本的に家族カードの発行対象外です。(※)
家族カードを発行する際には、カード会社に提出する書類で、家族関係を証明する必要があります。一般的には、住民票や戸籍謄本などの書類が必要です。
なお、18歳以上20歳未満は保護者の同意書がないと申請できないので注意をしましょう。
※アメリカン・エキスプレス®・ゴールド・プリファード・カードは同居をしていない家族や子供、未婚のパートナー、同性のパートナーでも家族カードが発行可能です。
利用限度額は本会員のクレジットカードの利用枠の範囲内になる
家族カードの利用可能枠は本会員と共有されます。たとえば、本会員の利用可能枠が毎月50万円とすると、家族カードを利用する人と本会員あわせて月50万円まで使えるということです。
家族カードを使いすぎてしまうと、本会員を含む他の家族が利用できる枠が減ってしまいます。家賃といった毎月の固定費用の支払いができなくなると大変です。
家族カードを利用する際は、それぞれがカードで使える限度額を決めることをおすすめします。
利用代金は本会員の口座からまとめて引き落とされる
家族カードの利用代金は本会員の口座からまとめて引き落とされるので注意しましょう。
本会員と家族カードの利用額の合計が本会員の利用枠を超えないようにする必要があります。
たとえば、本会員の利用枠が80万円であれば、本会員と家族カードがそれぞれ80万円まで利用できるわけではありません。本会員が50万円利用した場合、家族カードは残り30万円までしか利用できません。
支払い責任はあくまでも本会員にあるので、家族カード利用者であっても利用状況をよく把握し、限度額を超えないように注意する必要があります。
利用明細は本会員に届くので利用内容がバレる可能性がある
家族カードの利用分は、本会員にまとめて請求がいきます。そのため、利用状況は本会員も紙やアプリの利用明細からチェックが可能です。家計管理がしやすいという面においては本会員や保護者にとってメリットといえるでしょう。子どもの使いすぎを抑制する効果も期待できます。
しかし、家族カード利用者にとっては何にカードを使ったかバレてしまうため、カードを使う際は注意が必要なことを事前に伝えるのがおすすめです。服やゲーム、アプリの課金や家族に知られたくない買い物など、子どもにとって家族カードを利用したいコンテンツは豊富にあります。
あくまでも、家族カードは支払いを家庭内で統一することと、使いすぎに気をつけてもらう目的があることなどを家族に伝えたうえで、利用するかどうか検討しましょう。
学生・専業主婦(夫)におすすめの家族カード付きクレジットカードを紹介
学生と専業主婦(夫)、それぞれに合った家族で使えるおすすめクレジットカードを紹介します。
年会費無料のものや、ポイント還元率の高いもの、付帯保険が充実しているものなど、さまざまなタイプのカードを紹介しているので参考にしてください。
専業主婦(夫)におすすめの家族カード付きクレジットカード
専業主婦(夫)におすすめの家族カードは、ポイント還元率の高いカードや、家計管理に役立つ機能が付帯したカードです。
たとえば、楽天カードは、楽天市場や楽天トラベルでの利用でポイント還元率がアップするなど、ポイントを貯めやすいのが特徴です。貯まったポイントは、楽天市場での買い物や楽天Edyへのチャージなどに利用できます。
また、JCBカードWは、家族カードも含めて年会費無料で、家族間で利用明細を閲覧・共有できるので家計管理に役立ちます。
学生におすすめの家族カード付きクレジットカード
学生におすすめの家族カードは、年会費無料で学生向けの特典サービスが付帯したカードです。
たとえば、三井住友カード(NL)は、家族カードも含めて年会費が永年無料で、学生限定サービスとしてHuluやDAZNなどのサブスクで10%還元、docomoやSoftBankの携帯料金の支払いでポイント還元率がアップします。
また、イオンカードセレクトは、イオンでの買い物でポイント還元率がアップしたり、イオンシネマで割引になるなど、学生生活に役立つ特典が充実しています。
家族カードを発行する手順
最後に家族カードの発行方法について流れを説明します。
インターネットからの申し込みであればそこまで難しくはありません。この記事では「JCBカードS」の申し込みを例に、家族カードの発行方法を紹介していきます。
1. 本会員が
クレジットカードを発行
本会員になる方がまだクレジットカードを発行していない場合は、まずは本カードを申し込みましょう。
JCBカードSでは、一部の金融機関を支払い口座に設定するとすぐにカードを発行できる「モバ即」という申し込みサービスがあります。
モバ即での申し込みの流れ
- インターネットで「即時入会(モバ即)で申し込む」をクリックして画面の指示に従い入力
- 審査完了後、メールで結果が届く(最短5分で完了)
- MyJCBアプリをダウンロードして、初回ログイン時に顔写真つき本人確認書類で確認
- アプリ上にカード番号が表示される
- 約1週間後にプラスチックカードが届く
当日の午前9時から午後8時までの申し込みであれば、即時審査の対象となります。お急ぎの場合はモバ即での申し込みを利用してみてください。
2. 発行申込時に、
家族カードを申し込む
本会員のクレジットカード申し込み中に付帯カードとして家族カードを追加することができますが、もし申し込み時点で家族カードの付帯を申請できていなくても心配ありません。
一度本カードを発行していれば、申し込みの後でも家族カードの追加を申請することは可能です。その場合、次の流れで申し込みを行います。
家族カードの申し込みの流れ
- MyJCBにログインする
- トップ上部のメニュー画面より「各種お申込み・購入」を選択する
- 「家族カード」を選択する
家族カードの申し込みには面倒な入力情報も少ないので、すぐに申し込めます。
3. 審査通過後、発行完了
本カードを申し込んでいる場合、審査が必要です。先ほど紹介したモバ即の場合、最短5分で審査が完了します。
家族カードはプラスチックカードで届くので、MyJCBや本カード作成時に申し込んだ場合は、約1週間から2週間で登録した住所に届きます。
家族カードに関するよくある質問
家族カードを作る前に、さまざまな疑問を持つ人もいるでしょう。そこで、家族カードに関するよくある質問にていねいに回答します。
家族カードは、カード会社によって発行年齢が定められています。一般的には、高校生を除く18歳から発行可能です。
家族カードを選ぶ際は、付帯サービスの充実度、ポイント還元率、年会費の3つのポイントに注目しましょう。
付帯サービスとしては、旅行保険やショッピング保険、空港ラウンジ利用などの特典が充実しているカードを選ぶと、家族でのお出かけや買い物がより安心で便利になります。
ポイント還元率は、日々の買い物で貯まるポイントの還元率です。1.0%以上の高還元率カードを選べば、ポイントを効率的に貯めることができます。
年会費は、カードを利用するごとに発生する費用です。年会費無料のカードもありますが、付帯サービスやポイント還元率が高いカードは年会費がかかる場合が多いです。
これらのポイントを比較検討し、ご家族のライフスタイルに合った家族カードを選びましょう。
原則としてできません。
家族カードは、本会員と家族会員のそれぞれに個別のカードが発行されます。カードにはそれぞれ利用限度額が設定されており、家族会員は本会員の利用枠内で買い物や支払いを行うことができます。
しかし、家族カードを本会員以外の家族が利用することは、クレジットカードの利用規約違反となります。たとえ家族であっても、カードの名義人が異なる場合にカードを貸し借りすることは認められていないため、注意が必要です。
家族間でクレジットカードを利用したい場合は、それぞれが本会員としてクレジットカードを発行する必要があります。
原則として本人しか使えません。
家族カードは、本会員と家族会員それぞれに発行され、家族会員は本会員の利用枠内で利用できますが、家族間での貸し借りは規約違反となります。
家族間でクレジットカードを利用したい場合は、それぞれが本会員として発行する必要があります。
夫婦でクレジットカードを利用するなら、家計管理やポイント貯めに便利な家族カードがおすすめです。
たとえば、楽天カードは年会費無料でポイント還元率1%と初心者向け、JCBカードWは年会費永久無料、家族カードも無料とおすすめです。
選ぶ際は、年会費、ポイント還元率、付帯サービスなどを比較検討し、家族での利用方法を話し合い、納得のいくカードを選びましょう。
子ども(未成年)におすすめの家族カードを教えてください。
未成年で家族カードを発行することができるのは、一般的に成人とされる18歳以上(高校生を除く)に限られています。
例外として、JAL・JCBカードなどJALが発行する一部のカードにおいては中学生を除く15歳以上の高校生が発行することが一定の条件の下で可能です。
条件としては、留学やホームステイなどの目的で、原則として保護者を伴わないで海外に滞在する場合であることと、所定の同意書を提出することがあります。(※)
※詳細は公式ホームページをご覧ください。
子どもが学生であれば、おすすめの家族カードは、三井住友カード(NL)とイオンカードです。
三井住友カード(NL)は、年会費無料で、学生専用のポイントアッププログラムがあります。イオンカードは、イオンでの買い物でポイントが貯まりやすく、家族でお得に利用することができます。
いずれのカードも、本会員が利用状況を把握できる機能が充実しており、安心して子供に持たせることができます。
家族カードを選ぶ際には、子供の年齢や利用シーンに合ったカードを選ぶことが大切です。