50代におすすめの転職サイト15選！女性・ハイクラス・職種別に厳選、求人数も比較！

「50代は転職サイトでなくハローワークがあっているだろうか」
「50代で正社員への転職は難しいときいた」

50代の転職事情についてインターネットで悲観的な情報を目にして、前向きな気持ちになれない方もいるでしょう。しかし、50代向けの転職サイトを活用すれば希望の進路を手に入れられます。ポイントはできるだけ早めに、複数登録しておくこと。

今回は、50代歓迎の求人を多く持つサイトや、資格なしでも経験が評価されスカウトが届くサイトなどを厳選して紹介。男性・女性ごとのおすすめも紹介しますので、ぜひチェックしてください。

■50代におすすめの転職サイト一覧早見表

■50代歓迎の求人を多く保有する転職サイトはこちら

【50代特化型】 50代におすすめの転職サイト

50代の転職では、ミドル・シニア世代に特化した転職サービスの活用がおすすめです。50代特化のサービスなら、年齢を気にせず転職活動を行えるでしょう。

マイナビミドルシニア

「もう100社も落ちたので、精神的にきつくて転職活動を辞めてしまいそう」そんな方はマイナビミドルシニアの「ノック機能」を活用しましょう。

採用対象かどうかをあらかじめ企業に確認してから応募できるので、対象外の求人に応募してしまって時間を無駄にすることがありません。ノック機能は匿名ですから、気軽に確認できます。気になる求人があったら、採用対象か確認できる「ノック機能」を活用してみてください。

シニア層のニーズを踏まえた条件で探せる求人検索システムも便利です。

50代が活躍している仕事を絞り込んでから探せるため、年齢に不安を感じている方でも安心して応募できます。

さらに、トップページで求人を探したい地域を選択すると、該当の地域の最低賃金や求人倍率といった求人トレンドが表示されます。

地域のトレンドを簡単にチェックできるので、求人情報と併せて参考にしましょう。「ミドルの悩みQ&A」や「40歳からの転職成功マニュアル」といったシニア向けの情報も多数発信されています。

FROM40

「直近での転職予定はないが、好条件の求人があれば検討したい」そんな方はオファー率約85％のスカウト型「FROM40」がおすすめです。登録するだけで企業からスカウトが届くので、手間なく転職活動できます。

3,000件以上と非公開求人が豊富な点も特徴。特にマネジメント経験がある方は思わぬ大企業から、重要な役職のオファーが来る場合もあります。

enミドルの転職

ミドル世代向けの求人掲載に特化した「enミドルの転職」は会員数200万突破で国内最大規模となりました。特徴はオンラインビデオ面談機能などを搭載、優れたUI。機能的な管理画面は転職活動の心的・物理的な負荷を軽減します。

経営幹部・CxO・部⾧クラスの募集など多彩な職種の高年収求人が取り扱われており、年収1,000万円を超える求人も1万8,000件以上と豊富です。

OKジョブ シニア

転職エージェントであるOKジョブ シニアは、「登録したものの連絡がこない、放置」といったことがありません。登録後はコンサルタントから必ず電話がきて、希望条件など相談できます。仕事紹介もネットで送られてくるだけでなく電話で対応。

担当者と一緒に二人三脚で転職活動をしたいという方に向いています。求人の紹介・面接対策、職場見学や面談への同行など、担当者が全面的にバックアップしてもらえますから、久しぶりの転職でも安心です。

ただし、OKジョブ シニアの運営会社は東京にしかありません。全国の求人を取り扱っていますが、求人数は50代歓迎の7,343件中5,645件と、約77％が関東です。関東以外でも相談できますが、特に関東の方におすすめのサイトだといえるでしょう。

50代女性におすすめの転職サイト

「子育て復帰、ブランクありで資格なしだけど正社員として働きたい」
「マネジメント経験を活かして女性管理職を目指したい」
「年金だけだと不安なのでパート収入を得たい」

転職サイトを探す50代女性の事情はさまざまです。

女性ならではの事情に詳しく、状況に寄り添ったサポートをしてくれる転職サイトをご紹介します。

パソナキャリア

パソナキャリアは、創業より長年女性のキャリア支援に力をいれてきました。

働く女性向けWEBメディア「Be myself ～“働く”を私らしく～」では 女性の転職支援を行っている現役キャリアアドバイザーが、 コラムやインタビュー記事、セミナーを通して働く女性の悩みに寄り添いながら専門的な知見に基づいた解決案を伝えます。

Be myselfは、リアルの場で気軽にキャリア相談や交流できるオフ会も実施しています。 さまざまな環境・立場の女性との交流を通して視点・視座を広げることで、自身のキャリアプランを見つめ直す機会となるでしょう。

「働く女性一人ひとりの価値観や希望に合った“その人らしい”キャリア構築を支援し 、イキイキと活躍できる社会の実現に貢献する」 これがパソナキャリアのブランドコンセプトです。

参照：PR TIMES ｜悩みに寄り添い、一人ひとりに合ったキャリア構築と女性活躍を支援パソナ 働く女性向けWEBメディア『Be myself』８月3日開設

■パソナキャリアのスペック表

パソナキャリアの評判・口コミ・体験談

＼女性の転職を全面サポート！／

type女性の転職エージェント

「type女性の転職エージェント」は年間5,000人以上の女性のキャリアカウンセリング実績を持つ、女性専門のエージェントです。 求人は、 大手・有名企業から、中小・ベンチャーなどの成長企業まで幅広く、特に女性が活躍しやすい企業がメインです。

「仕事と、結婚・出産・育児などのライフイベントとのバランスをとるのが難しい」

専業主婦が当たり前だった時代と異なり、価値観や働き方が多様化した現代、そんな風に キャリアの持続形成に課題を抱える女性は多いです。 この課題に向き合い、柔軟なキャリアをサポートしようと誕生したのがtype女性の転職エージェントです。

弊社にキャリアのご相談にいらっしゃる女性転職希望者の4人に3人は“働き方の改善”を転職の目的としています。 そのような背景から、 女性特有の悩みや不安に応え、 一人ではなかなか見つけられない “自分らしい働き方” を一緒に発見できるような女性特化のサービスサイトが必要と考え、 『type女性の転職エージェント』をリリースしました。

引用：PR TIMES｜女性特化の転職支援サービス『type女性の転職エージェント』をリリース！

「ワークライフバランスを整えたい人のための転職相談会」「ワーママITエンジニア向けの転職相談会」「離職している人のための転職相談会」など、 女性の悩みに寄りそう個別相談会も多数開催しています。転職にまつわるお悩みについて、気軽に相談してみましょう。

■type女性の転職エージェントのスペック表

type女性の転職エージェントの評判・口コミ・体験談

＼女性カウンセリング実績年間5,000人以上／

doda Woman Career

総合型転職サービスdodaの女性向けサイト「doda Woman Career」は「はたらく女性のモヤモヤ解消診断」や女性のモヤモヤを解消する100問100答など、女性向けコンテンツが充実。ひとりで不安を抱えてしまいがちな50代女性の転職ですが、気分転換しながら転職活動できます。

50代の女性の中には、希望通りの転職ができるかどうか不安に感じている方もいるでしょう。doda Woman Careerでは、キャリアアドバイザーがひとりひとりの求職者のカウンセリングを行います。女性アドバイザーを希望することもできるので、カウンセリング予約時に相談してみましょう。

また、自分自身で求人を探して応募することもできます。求人情報はdodaと共通ですが、女性に人気の求人特集で、女性が働きやすい環境や女性に嬉しい条件を備えた求人をまとめてチェックできます。

＼はたらく女性のモヤモヤ解消診断が人気／

【総合型】 50代特化型との併用におすすめの転職サイト

50代に限らず、転職サイトは求人数が多い「総合型」サイトに登録して、幅広い選択肢を持つことが重要です。50代特化サイトや、キャリアを活かしやすいハイクラス求人サイト、職種特化サイトなどと併用することで、両者の良いところを活かした転職活動ができます。

50代をはじめとした前年代におすすめの転職サイトをご紹介します。

リクルートエージェント

本記事で紹介する転職サイトの中でも、屈指の求人数を誇るのがリクルートエージェントです。公開求人数31万6,980件、非公開求人数28万5,643件の合計60万件以上の求人から、自分のキャリアを活かしやすい仕事や、希望の働き方を叶えられる仕事を探せます。

また、キャリアアドバイザーによるサポートを受けられる点も魅力です。50代としてのキャリアや、希望するライフスタイルを担当者がヒアリングした上で適した仕事を紹介してくれます。多数の非公開求人の中に、マッチする仕事があるかもしれません。まずは登録してみましょう。

拠点は、東京本社をはじめ北海道から福岡まで、全国16拠点が設けられています。地方で仕事を探したい50代の方にとっても、地元に拠点を持つ転職サイトの利用はメリットになります。地域の求人事情に精通した担当者が在籍していますから、相談してみましょう。

＼求人数業界NO.1！／

doda

求人検索、転職エージェントによる求人紹介、企業やパートナーエージェントからのスカウトという3つの方法を軸に転職活動ができるのが、dodaです。

手軽に自分で仕事を探して応募したい方は求人検索が便利です。ただし、50代の転職では、エージェントのサポートを活用したり、キャリアを登録してスカウトを待ったりするのがおすすめです。サポートをフル活用することで、それぞれの方のこれまでに培ってきた経験や、今後の働き方の希望に沿った仕事を見つけやすくなるでしょう。

dodaでは、オンラインセミナーや転職フェアの開催、転職ノウハウ動画の公開なども行っています。転職情報の収集やスキルアップなどに活用してください。

登録後、案内できる求人がないとキャリアカウンセリングを受けられるまでに時間がかかる可能性があります。早めに登録しておきましょう。

＼求人検索・エージェント・スカウトすべて使える／

マイナビエージェント

マイナビエージェントはミドルシニア特化の転職サイト「マイナビミドルシニア」と同じマイナビグループの総合型転職サイトです。2023年、オリコン満足度調査「転職エージェント」にて総合1位を獲得。 ほか、「紹介案件」「紹介案件の質」「交渉力」の3つの評価項目別ランキングでも1位という結果となりました。

マイナビエージェントは、比較的若年者向けの総合型転職エージェントです。そのため、50代で転職を希望する方の中には、登録は不要と考える方もいるかもしれません。しかし、マイナビエージェントの手厚いフォロー体制は、50代での転職に不安を感じている方や、50代で初めて転職をする方、ブランクがある方などには適しているでしょう。

面談時にしっかりこれまでのキャリアや希望をヒアリングしてもらえますし、転職活動も専任のキャリアアドバイザーが二人三脚でサポートしてくれます。企業の内情に詳しい企業担当者の助言ももらえるので、転職後のギャップも少ないでしょう。

＼オリコン満足度総合・紹介案件の質・交渉力1位／

【ハイクラス】 年収600万以上の50代におすすめの転職サイト・転職エージェント

年収600万以上の方、マネジメント経験・専門職として培ったスキルを活かして、さらなる年収アップや役職を目指したい方はハイクラス求人を多く保有するサイトを選びましょう。

ハイクラスの転職におすすめの転職サイトをご紹介します。

JACリクルートメント

JACリクルートメントは、約43万人のハイクラス・ミドルクラス転職を支援してきた東証プライム市場上場企業運営の転職エージェントです。オリコン顧客満足度も4年連続1位と、実績、規模、信頼すべてにおいて優れているといえるでしょう。

JACリクルートメントでは、企業と直接やり取りをしている担当者が転職希望者のサポートを行います。企業担当者が直接サポートをしてくれるため、内情をしっかり踏まえた上で転職先の検討ができるでしょう。各業界に精通したコンサルタントから、キャリアに応じた適切なアドバイスをもらえます。

ただし、JACリクルートメントはアルバイトやパートなどの単時間勤務などの求人がほぼありません。正社員として、ハイクラスの転職を目指したい方に特化したサービスである点に注意してください。

＼ハイクラスオリコン満足度4年連続1位！／

リクルートダイレクトスカウト

キャリアを武器にした50代の転職なら、リクルートダイレクトスカウトへの登録がおすすめです。リクルートダイレクトスカウトでは、匿名のレジュメを登録しておくだけで、提携のヘッドハンターや企業からスカウトが届きます。

スカウトの中に気になる求人があったら、応募してみましょう。企業からの直接スカウトなら、そもそも先方が興味を持ってくれているということですから、有利に転職を進められます。

ただし、リクルートダイレクトスカウトはあくまでもスカウトに特化した転職サービスです。自分で求人検索をして、直接応募することはできません。応募したい求人があったときは、まず、求人を担当しているヘッドハンターに応募の依頼をする必要があります。

より効率よく、スピーディに転職を進めるためには、自分からアクションを取りやすいほかのサイトと併用するのがおすすめです。

＼スカウト1点集中型！待つだけで手間なし／

ビズリーチ

50代の転職で年収アップを望む方、管理職を目指す方におすすめなのがビズリーチの有料プランです。通常の無料プランの場合、企業からの直接スカウトである「プラチナスカウト」の閲覧と返信、特別な一部の求人への応募しかできません。

しかし、30日間5,478円の費用を支払うことで、すべてのスカウトや求人の閲覧と返信が可能になります。「有料プランにしたら、スカウトが多く届くようになった」という会員の声もあるようです。

有料プランを試したい方は、1週間の無料体験サービスを利用しましょう。また、「プレミアムチケット」を使えば、一定期間、有料の機能を利用できます。本気でハイクラスの転職を狙うなら、有料会員になってビズリーチのサービスをフル活用してみましょう。

＼本気で年収アップ狙うなら有料で！／

クライス＆カンパニー

中長期的なキャリア支援が特徴の「クライス＆カンパニー」は、3ヵ月以上の長めの転職活動をする方に向いています。求職者のキャリアパスをヒアリングした上で、長期的にそれを実現していくための転職の提案とサポートが受けられます。

また、クライス＆カンパニーは経営層とのダイレクトなパイプを持っている点も強みです。担当者が求人を取り扱う企業の経営者や経営層とも積極的に面談を実施しています。各企業や経営者の持つ志を踏まえた上で求人紹介をしてもらえますから、内情や経営理念を十分把握した上で検討できるでしょう。

一方で、紹介を受けられるのは主に東京の企業中心なので注意してください。

【年収400～500万の50代向け】おすすめの転職エージェント

年収400万円から500万円の人は、中堅クラスの求人を多く取り扱う信頼できる転職サイトを利用するのが良いでしょう。ハイクラス転職サイトではやや年収が不足しているとみなされる可能性がありますし、50代特化のサイトだと物足りない可能性があるからです。

50代が利用するのにおすすめの、歴史の長い転職エージェントを紹介します。

ワークポート

ワークポートは、人材紹介専門19年の老舗の転職エージェントです。転職活動支援用の無料アプリ「eコンシェル」や、職務経歴書や履歴書をスマホで簡単に作れる「レジュメ」、オンライン講座「すぐに転職講座」など無料サービスが充実しています。

面談はリアル対面かオンライン、いずれか選べます。担当者の顔を見て相談したい方は、全国23拠点のうち、お近くの拠点で相談できます。

なお、条件検索で年齢を入れた検索をすることができますが、上限は50歳です。それ以上の年齢を指定しての検索はできません。50代の転職支援をしていないわけではありませんが、若年者に比べると転職につなげるための難易度は高いでしょう。

ランスタッド

1960年オランダにて設立された「ランスタッド」は、60年の歴史を持つ世界最大級の人材サービスです。会社派遣や紹介予定派遣、アルバイト、正社員、アウトソーシング、短期など、幅広い選択肢から希望の働き方を選べます。

求人に応募する際は、企業に対して推薦状を発行してもらえます。応募書類だけでは伝わらない魅力を客観的にアピールできるため、大きなバックアップになるでしょう。面接日程調整や年収交渉、入社日の調整、退職手続きのアドバイスなど、応募から入社まで全面的なサポートを受けられます。

さらに、入社後も、業界情報が欲しくなったときや、キャリアに悩んだときは気軽に相談できます。人生を通してキャリアをサポートし続けてくれるコンサルタントと出会えるでしょう。

＼60年の歴史を持つ世界最大級の人材サービス／

【今需要が多い介護職】 おすすめの転職サイト

50代であっても、需要が多い「介護士」であれば未経験での転職が可能です。

マイナビ介護職

介護士への転職なら、マイナビ介護職がおすすめです。関東から関西、九州、北海道まで全国21会場で転職相談会を実施しており、介護士としてのキャリアがある方はもちろん、初めて介護士を目指す人も仕事の相談ができます。

また、転職後のアフターフォロー用に「お客様相談室」も設けられています。50代の転職で、うまく職場になじめるかどうか不安という方も、転職を担当したキャリアアドバイザーに相談室で話を聞いてもらえますから、安心です。

なお、「介護士」と一言でいっても、訪問介護や訪問入浴、有料老人ホーム、介護予防など、さまざまな職種の求人があります。50代転職に特化したサービスではありませんが、保有資格別の相談会やはじめての転職相談会など、さまざまな転職相談会を実施していますから、申し込んでみてください。

【バックオフィス経験・資格者向け】 おすすめの転職サイト

経理や法務の業務経験がある方、公認会計士など財務関連の資格を保有する方は、専門のサイトを使うことで効率的に転職活動を進められます。

MS Agent

経理・公認会計士・法務などバックオフィス系の資格者におすすめの転職サイトは、各ジャンルに精通したプロのサポートを受けられるMS Agentです。

MS Agentは業界に精通した担当者が履歴書の添削や日程調整などの転職サポートをしてくれます。求人の種類も豊富なのが特徴。経理・財務なら、中小企業から、IPOを迎える企業まで、幅広く紹介してもらえます。

利用者の90％以上が次回の転職で利用したいと答えるなど、サービス満足度が高い点も着目したいポイントです。

ただし、中心地域は東京、神奈川、愛知、大阪です。その他地域の求人も取り扱っていますが、地域によっては求人数が多くない可能性もあります。

50代の転職サイトの正しい選び方

50代の方が転職サイトを選ぶときのポイントは2つです。

50代向けの求人数が多い転職サイトを選ぶ

転職サイトや転職エージェントを選ぶときは、50代向けの求人がどのくらいあるのかを検討しましょう。

いくら保有求人数が多くても、50代を対象としたものがなければ意味がありません。その点では、ミドル・シニア向けに特化した転職サイトの活用がおすすめです。

■50代歓迎の求人を多く保有する転職サイト

目安として、50代歓迎の求人を1,000件以上保有していれば、探しやすいでしょう。

相応の年齢の担当者をさがす

エージェント型の転職サービスを利用するにあたっては、担当者との相性が大切です。50代ならではのキャリアや事情を理解し、サポートしてくれる担当者が在籍しているエージェントを選びましょう。相応の年齢の担当者に出会うためにも、複数登録することが不可欠です。

50代が実践すべき転職成功必勝法

50代で転職を決意したら、やみくもに活動するのでなく次の3つのポイントを意識しましょう。

1.希望の求人の選択肢を広げる

50代の転職では、できるだけ幅広い選択肢を持つことが大切です。業界、職種、年収、勤務時間、企業規模、福利厚生、雇用形態など、さまざまな条件をつけるほど、応募できる求人数は少なくなっていってしまいます。何を重視するのか、改めて考えてみてください。

たとえば「アパレル販売がしたい」という人の中には「お客様に適切な提案をして喜んでもらえるのが嬉しい」という人もいるかもしれません。それなら、アパレル以外の販売職や、営業職などでも叶えられる可能性があります。視野を広く持ち、柔軟な姿勢で応募先を検討しましょう。

2.転職活動はなるべく早めに始める

50代で転職したいと決めたら、なるべく早めに動きましょう。転職活動は年齢が高くなるほど長期化する傾向があります。個人差はありますが、半年～数年かかることも。直近で転職を考えていなくても、登録だけしておくのがおすすめです。

3.50代の転職事情・現実を受け止め、セカンドキャリアを楽しむ

50代の転職では、条件ばかりを追うのではなく、やりがいや老後に向けての新しい挑戦として仕事を探しましょう。充実したセカンドキャリアを楽しむために、どのような仕事が適切か考えてみてください。

50代の転職は、若年層の転職とはどうしても事情が変わります。なかなか思うような求人が見つからない、採用が決まらない、ということもあるでしょう。条件面の妥協が必要になることもあるかもしれません。

50代の転職は厳しい？リアルな転職事情

「50代の転職は厳しいのでは？」と考えている人に向けて、50代のリアルな転職事情を解説します。

50代の平均年収

求人情報・転職サイトのdodaが実施した調査によると、50代以上の平均年収は613万円とのことでした。平均年収の分布をみると、300万円未満から1,000万円以上まで幅広く分布していることがわかります。

これは、キャリアや経験を順調に積み、エグゼクティブ層やハイクラス層として高い年収を得ている人材とそうではない人材、そしてその中間に位置する人材で年収に差が出ている結果といえるでしょう。

また、dodaの調査によれば平均年収は、職種や業種でもかなり開きがあります。

一例をあげると「総合商社かつ50代以上」の平均年収は832万円、「小売／外食かつ50代以上」の平均年収は508万円ということです。

そのため、転職時はどのような業種あるいは職種を選択するのかが重要となるでしょう。

50代の転職率

厚生労働省が発表した「令和３年上半期雇用動向調査結果の概況」によると、50代の転職率は以下のとおりです。

上表の転職率をみると、ほぼすべての年代において女性が男性を上回っています。これは、女性は「パートタイム労働者」として働く人が多く、それらの人たちの転職率の高さが反映されているためといえます。

なお、この調査結果をみると50代で転職をする人は少数派であり、これまで働いてきた会社でキャリアを全うする人が多いといえるでしょう。

50代の転職成功率

厚生労働省職業安定局の調査によれば、50代前半の転職成功率は35.4%、50代後半の転職成功率は38.2%とのことでした。

なお、全世代の転職成功率は45.2%であり、30代以上は概ね30%台後半～40%程度という結果からも、50代の転職成功率は多世代と比較しても著しく低いわけでありません。

もちろん、50代で転職を目指す人は、他の年代と比較すると少なめと推測できます。ただし、実際に転職を目指した人の10人中3人は、転職に成功しているのです。

そのため、50代になっても自身のキャリアや経験を評価してくれる企業は存在しており、新たなフィールドでの活躍は可能といえるでしょう。

50代の転職における年収アップ率

50代で転職した場合の年収アップ率を確認してみましょう。

厚生労働省が発表した令和３年上半期雇用動向調査結果の概況によれば、50代の転職者における年収増減状況は次のとおりです。

	年収アップ(1割以上)	年収アップ(1割未満)	維持	年収ダウン(1割未満)	年収ダウン(1割以上)
50代前半	21.0%	11.3%	35.4%	6.8%	24.5%
50代前半	13.0%	9.7%	25.8%	10.4%	40.8%

こちらによれば、転職で年収がアップした人は50代前半で32.3%、50代後半で22.7%という結果でした。

50代といえば社会人としてキャリアの集大成にさしかかった世代です。その世代が、転職で年収アップを実現するためには、個人の業務だけではなく組織やチームに対する影響力が重視される傾向にあります。

そのような点をアピールできれば、年収を大幅にアップできる可能性は十分にあるといえます。

50代の正社員転職率

株式会社マイナビの調査では、2021年の正社員転職率は50代男性が3.30％、50代女性が3.30%という結果になりました。

このグラフからは、正社員転職率は20代をピークとして年齢を重ねるごとに低下していることがわかります。そのため、正社員として転職したいのであれば、より若い時期からアクションすることが重要といえそうです。

50代転職者に関するよくある質問

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  著者 NETMONEY（ネットマネー）編集部