「単調な作業の繰り返しで仕事がつまらない」「もっと楽しい仕事がしたいな」と感じている方もいるでしょう。
現実的に考えると、多くの人がお金を稼いで生活するために働いています。「今の仕事は天職で毎日やりがいがあって充実している」という方は本当にまれでしょう。「仕事がつまらない」と思いながらも、就業後や休日に息抜きを見つけてやり過ごすことも大切かもしれません。
しかし、仕事を楽しむことができれば理想的な状態だと考えられます。多くの時間を費やしているからこそ、仕事への向き合い方を再考すると、充実した生活が待っているでしょう。
今回は仕事がつまらないときの対処法について解説します。今の仕事が楽しいと感じないのであれば、楽しむためのコツを実践したり、楽しめる環境を選ぶことが大切です。毎日の幸福度をより上げたい方は参考にしてみてください。
仕事がつまらないときの対処法とは?
仕事がつまらないと感じた時に、愚痴をこぼしたり、手を抜いたりしてしまうこともあるでしょう。しかし、取引先や上司、部下などに不満があったとしても、ただ愚痴を行っているだけでは何も改善しません。
周囲に愚痴を漏らしてばかりいると、一時的には気遣ってくれたとしても「モチベーションが低い」「愚痴ばかり言う人」とネガティブな印象を持たれるリスクがあります。
愚痴をこぼす以上によくないのは、手を抜くことです。お昼休みを長めにとったり、だらだらと仕事したりすれば、あなたの評価は下がってしまいます。その結果、部署異動などで自身が楽しいと感じる理想の仕事から、さらに遠ざかってしまうかもしれません。最悪の場合、仕事をもらえなくなり、「仕事がつまらない」と考える余裕すらなくなる可能性すらあります。
こうした状況を考えれば、「仕事がつまらない」と感じたときの対処法を知っておく必要があることがわかるでしょう。
「仕事がつまらない」ときの対処法
- 自己分析をもとに仕事がつまらない理由を明らかにする
- 仕事を楽しむためのコツを実践する
- どんな仕事であれば楽しいと思えるのかイメージする
- 今の職場で楽しむために必要なことを考える
- 楽しそうに仕事をしている人にコツを聞く
自己分析をもとに仕事がつまらない理由を明らかにする
「仕事がつまらない」と感じた時は、まずは自己分析を行い「楽しい仕事」と「つまらない仕事」を分類しましょう。例えば「取引先との交渉は楽しいけれども、交渉資料作成はつまらない」という方もいるはずです。
その場合、他人と関わってコミュニケーションを図るのは苦ではなくとも、パソコンと向き合ってひとり作業するのは好きではないかもしれません。
その上で、自分がわくわくするポイントを探すことから始めましょう。「好きこそものの上手なれ」という言葉にもあるように、心の底から湧き上がるポジティブな感情は大切にしてください。
仕事を楽しむためのコツを実践する
仕事を楽しむためには、ポジティブな感情になれる時間を増やすのがおすすめです。そして本当にすべての仕事がつまらないのかと、熟考しましょう。たとえ仕事全体の1割程度であっても達成感や充実感を味わうことができている場面もあるでしょう。
達成感や充実感に注目し、つまらないと感じている作業を省略できないか検討したり、仕事以外の楽しい時間を定期的に設けたりして調整してみてください。
全体の3割をポジティブに捉えられたら「けっこう仕事が楽しくなってきた」と感じられるでしょう
どんな仕事であれば楽しいと思えるのかイメージする
「どんな仕事であればつまらないと感じないのか」を、イメージしてみてもよいでしょう。例えば「上司との無駄なコミュニケーションがなければよい」と感じるのであれば、口頭でのコミュニケーションを減らして、文章で詳細を伝えるテキストコミュニケーションを増やすという方法もあります。
また「チームプレーというよりも個人で模索しつつひとつのものを作り上げたい」のであれば、副業でWebサイト制作やWebライティングなどを始めてみるのもおすすめです。何も準備せずに独立することはおすすめできませんが、まずは副業として始めてみて事業が軌道にのったらキャリアプランを再考してもよいでしょう。
最近では、週休3日制を導入した会社もあります。政府は、2017年(平成29年)の「働き方改革実行計画」を踏まえ、副業・兼業の普及促進を図っています。いくつかの仕事を並行して行い、収入源を増やすという働き方を選択肢に入れてもよいでしょう。
副業には以下のようなメリットがあります。
- 本業のスキルを活かして働けてやりがいを感じられる
- トータルの収入を上げられる
- 定年の概念がなくなって生涯現役を貫ける
- チャレンジ精神を発揮できる
- 自分で事業をまわすことで経営スキルを習得できる
- 交流関係を広げたり深めたりできる
- 本業で理不尽なことがあったら退職すればよいと前向きに捉えられる
今の仕事がつまらなくてつらい状況であれば、最後に記載したメリットが魅力的に感じるかもしれません。「いざとなれば仕事を辞めればよいのだ」と思えるかどうかで、精神的な負荷が変わってきます。
社内での解決や相談が難しい場合には、「楽しい」と思える仕事への転職も一つの手です。
\転職はプロに相談/
こうしたポイントを踏まえて、「仕事をつまらないと感じたことはチャンスである」とポジティブに捉えるとよいでしょう。
今の職場で楽しむために必要なことを考える
また、今の仕事を楽しむための工夫をすることも重要です。
向上心がある方ほど、毎日似た作業の繰り返しが多いルーティンワークに対してわくわくしないと感じているかもしれません。そういう人は小さな成功体験を積むことがおすすめです。
例えば仕事に対して「30分以内に完了させる」「ミスをゼロにする」などの目標を立てて、ひとつひとつクリアしていく楽しさを感じましょう。
この際、目標はクリアできる見込みのあるレベルのものが好ましいです。なぜなら高い目標を設定して、もし達成できなくなった場合、自己否定につながり逆効果だからです。自己肯定感を高めつつ、自分の新たな可能性を広げていきましょう。
他には、職場でのコミュニケーションを改善することも必要かもしれません。仕事の悩みでダントツに多いのが人間関係です。直属の上司や先輩とウマが合わないと、そこにいて仕事をすること自体がつらくなってしまいます。
一方、良好な関係を築けていれば、万が一のトラブル時にも助けてもらえるでしょう。適切なコミュニケーションの量と質はケースバイケースのため、安易にこれが正解だとはいえませんが、自分にとって居心地のよい空気をつくるという軸は持っておいてもよいでしょう。
その雰囲気づくりのために日頃から明るい挨拶を心がけたり、どんな小さなことにも「ありがとうございます」と感謝の声をかけてみたりしてください。
他人からよい印象を持ってもらうのはなかなか大変で、日頃の積み重ねが大切です。今の職場を楽しむためには、居心地のよさを重要視しましょう。
楽しそうに仕事をしている人にコツを聞く
あなたが仕事に対してつまらないと感じている一方で、いつも楽しそうに仕事をしている同僚もいるかもしれません。もちろん少なからずプレッシャーやストレスを感じているはずですが、なぜか笑顔の印象が強いという人もいます。
そういった楽しそうに仕事をしている人にコツを教えてもらうのは有効な手段です。なぜいつも笑顔なのか、その秘密がわかるでしょう。
もしかすると、仕事とプライベートの切り替えが上手いのかもしれません。定時後はすぐに帰宅できるように作業効率を上げ、メリハリのある時間の使い方ができていることも考えられます。人間はどこかで楽しさを感じなければポジティブな気持ちになれないものです。
趣味のために仕事を早く終わらせることを目標にし、集中力を高められれば、周りからの評価が上がるという好循環が生まれるでしょう。
人それぞれ楽しめるポイントが違いますが、自分に当てはまるか確認し、真似できるところを学習していきましょう。
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「つまらない」を退職理由にしてもよい?
長時間労働や人間関係の軋轢は、心身ともに不調をきたすことがあります。その場合、退職を決断する方も少なくありません。
しかし、仕事がつまらない程度なら退職しようかどうか悩むのではないでしょうか。どうしても耐えられないわけではないけれども、つまらないというフラストレーションが溜まっている状況です。
退職したところで、次の就職先で楽しく働ける確証もないので、悩ましいでしょう。どうすべきか判断したいならば「楽しくできない」と「楽しくない」に区別するとよいでしょう。
「楽しくできない」のなら退職すべき
簡単に退職を決めることはおすすめできません。とはいえ、無理が生じて心身に不調をきたすのは避けたいところ。そこで、楽しめる可能性があるか否かで判断してみてください。例えば、上司からのパワハラやセクハラはどう捉えても楽しめないでしょう。
また、給料が上がる要素がなく、今の仕事に魅力を感じないのも退職理由のひとつになります。「自分」は能動的に変えられる部分が多いですが、会社や他人を変えるのは難しいことです。そのことを考慮しつつ、楽しめる可能性があるか探ってみてください。
「楽しくない」のなら楽しむ努力をしてみる
楽しくないのであれば、楽しむ努力をするという考え方もできます。例えば、人間関係が希薄で気軽に雑談できる同僚がいない場合、挨拶にひと言付け加えて交流を図ってみてもよいでしょう。
また、同僚のよいところを探してみるのもおすすめです。「〇〇さんって資料作りが丁寧ですよね」と言ってさりげなく褒めると、今以上に良好な関係が築けるかもしれません。
ひとつひとつのエピソードが積み重なって、その人間の印象はつくられます。人間関係に悩んだときに気をつけられることは多くあるのです。
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「楽しい」をカギに仕事もプライベートも充実させよう
仕事を楽しんでいる方は、感謝されたり仕事を順調にこなせたりしたときに喜びを感じています。働いているとよいことばかりではありませんが、小さなことも意識してみるとやりがいや楽しさを見つけられるでしょう。不要な仕事はないと信じて、自分の仕事に誇りを持ち、自ら楽しめる工夫を模索してください。