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「仕事を辞める」と決心したら、理由の伝え方やタイミング、辞めるまでの手順を把握して円満に退職することが大切です。

仕事を辞めるとなると、上司や同僚はもちろん、取引先や関連の会社にも影響があります。また、辞めた会社が次の会社の取引先になるなど退職後も何らかの形で関係が続く可能性は少なくありません。そのため仕事を辞めるにしても、可能な限り円満に辞められるようにしたいところです。

今回は仕事を辞めると決意したときの、理由の伝え方やタイミング、流れや手順 について、詳しく解説します。

仕事を辞めると決意したら、まず次の仕事を決めましょう。平均的な転職活動期間は 2~3ヵ月です。よりよい条件で転職できるように早めの登録がおすすめです。

  1. 仕事を辞める理由で多いのが給与や経営方針
  2. 仕事を辞めることを伝えるタイミングは退職の2~3ヵ月前
  3. 仕事を辞めたいと思うのは逃げ?退職するかどうかの判断基準
  4. 【ケース別】仕事を辞める理由の伝え方例文
  5. 仕事を辞めてから転職活動するのはMG?メリットデメリット
  6. 仕事を辞める手順
  7. 仕事の辞め方|必要な手続きと作業
  8. 退職を考えたときに振り返るべきポイント
  9. 退職は次のステージへのスタートライン

仕事を辞める理由で多いのが給与や経営方針に対する不満

厚生労働省が定期的に実施している調査によると、仕事を辞める理由として最も多かったのが、男性が「給与・報酬が少なかったから」、女性は「会社の経営方針に不満を感じたから」となっています。

次に多かったのが、男性は「事業又は会社の将来に不安を感じたから」、女性は、「給与・報酬が少なかったから」、「出産・育児のため」といった理由でした。 男女ともに、毎年一定数いるのが「人間関係がうまくいかなかったから」や「能力・実績が正当に評価されなかったから」という回答です。

なお、同調査において、正社員と、アルバイトや業務委託、派遣社員など非正規雇用社員とでは、仕事を辞める理由の傾向が若干異なっていました。 非正規雇用社員が仕事を辞める理由で最も多かったのは「 契約期間が満了したから」「新しい仕事がみつかったから」という回答です。

仕事を辞めることを伝えるタイミングは退職の2~3ヵ月前

仕事を辞めることを上司に伝えるタイミングは、退職の2~3ヵ月前がベストです。 雇用者が労働者を解雇する場合は労働基準法で定められているのに対し、 労働者の退職のタイミングについては、民法により定められています。 民法627条1項によると退職を申し入れたのち、2週間後には、雇用者の承諾がなくても会社を辞めることが可能です。

しかし民法は、当事者の意思によって適用しないことができる 「任意法規」であるため、会社の労働契約や就業規則が優先されます。 つまり、「労働者は1ヵ月前に退職を申し出なければならない」というのが 会社の規定である場合、1ヵ月前に退職を申し出なければ なりません

また、後任を選定し引き継ぎを完了させ円満退職を目指すなら、2~3ヵ月前の申し出が望ましいといえます。 ボーナス支給日なども考えて、損をしないタイミングで退職日を設定しましょう。 なお、職場と労働者の間で合意が取れている場合は、「合意解約」となるためいつでも退職できます。

※期間の定めのある労働契約の場合には、やむを得ない事情がある場合をのぞいては、期間途中の解約(辞職)はできません。

参照:厚生労働省|労働政策審議会労働条件分科会第49回資料

仕事を辞めたいと思うのは逃げ?退職するかどうかの判断基準

「仕事を辞めたいと思うのは逃げなのだろうか」そんな風に悩む方も多いでしょう。 しかし 仕事を辞めたいと思うのは逃げではありません。 退職は逃げではなく、労働者全員に与えられた権利です

退職するかどうかの判断基準は次のとおりです。

仕事を辞めるかどうかの判断基準
  • その仕事にやりがいを感じているかとうか
  • 続ければ望むスキルが得られる・昇進して望む業務ができるか
  • 辞めたい原因が自分で変えられるものであるか

成果を出しても喜びを感じないのであれば、自分に向いていない可能性が高いです。 しかし、続けることで理想のキャリアが手に入る場合や、 部署異動する・タスクの進め方を改善するといった対策で「辞めたい」という気持ちを解消できる場合は、 とどまることを検討してもいいでしょう。

退屈だったり、上司にイライラしたり、安易な理由ですぐに辞めてしまう癖がついている方は、注意が必要です。 転職回数の多さは、企業によってはマイナスポイントとなるため、転職が不利になってしまいます。

参照:日本労働組合総連合会「退職の自由」

【ケース別】仕事を辞める理由の伝え方例文

仕事を辞めると決意したらいずれかのタイミングで上司に辞める理由を伝えなければなりません。 仕事を辞めるのがいかなる理由であっても、伝え方のポイントは共通しています。

仕事を辞める理由を伝えるときのポイント
  1. 1.ネガティブで否定的なことはいわない
  2. 2.現職では実現できない理想のキャリアに焦点を置く
  3. 3.新しい環境への前向きな気持ちを伝える

「辞めようと決意したものの、どう伝えよう」そんな方に向け、給与に不満がある、 経営方針に共感できない、将来性に不安を感じる、といった理由別に適切な伝え方をご紹介します。

 

給与に不満があるから

「給与に不満がある」という理由である場合は、金額面ではなくキャリアに対する課題として伝えることが大切です。

OK:仕事をとおしてさらにキャリアアップしたいと思うようになりました。〇〇において新規開拓に挑戦できる新しい環境を望むため、辞職したいと思います。

NG:給与に不満があるので辞めたいです。

経営方針に共感できないから

経営方針に共感できない、という場合はネガティブな伝え方にならないよう注意しましょう。 「現職での仕事を通して新しい方針が生まれた」という内容で感謝の意を込めて伝えるのが穏やかです。

OK:この仕事で多くのことを学び、自身に新しいミッションやバリューが醸成されました。ビジネスパーソンとして 成長するため、新たな価値観を発揮できる場所でチャレンジしようと思います。

NG:経営方針に共感できないので辞めたいです。

会社の将来に不安を感じたから

辞める理由が「会社の将来に不安を感じたから」という場合、他企業・異職種への興味、チャレンジ精神を軸に伝えます。

OK:本職でビジネスパーソンとして基本のスキルを習得できました。 さまざまな業務を経験させていただく中で、〇〇業界に挑戦したいという思いが強くなりました。

NG:会社の将来に不安を感じているので辞めたいです。

仕事を辞めてから転職活動するのはNG?メリットデメリット

仕事を辞めてから転職活動するメリットは、報収集や準備に時間をかけて、ゆったりと転職活動できることです。ただし、 無職である焦りで転職先の希望条件を妥協してしまう、ブランクが不利になる、といったデメリットがある点も認識する必要があります。

仕事を辞めてから転職活動するメリットデメリット
  • メリット

    情報収集に時間をかけてじっくりと転職活動を進められる

    原則として離職日の翌日から1年間、失業手当を受け取れる

  • デメリット

    焦りから転職先の希望条件を妥協してしまう

    ブランクが長くなると転職が不利になることがある

メリット

仕事を辞めて転職活動に集中すれば、 情報収集に時間をかけてじっくりと転職活動を進められます。 ハローワークで手続きすることで、原則として離職日の翌日から1年間、失業手当を受け取れる点もメリットです。

デメリット

収入が途絶え、追い詰められた状態で転職活動を進めなければならない点はデメリットといえます。 焦りから転職先の希望条件を妥協してしまうケースもあるでしょう。不採用となったときの精神的な負担も大きいです。

また、ブランク(離職期間)が長くなると、企業によってはマイナスのイメージを抱かれ転職が不利になるケースがあります。

転職先が決まってないけど仕事辞めたい

今すぐ仕事を辞めたい方は退職代行TORIKESHI(トリケシ)にお任せください。 「退職代行TORIKESHI(トリケシ)」は、 退職の報告から、 離職票・雇用保険被保険者証など必要書類の受け取りまでしっかりサポート。 転職先が未定の場合は、無料で転職支援も実施しています

料金は一律で25,000円。万が一退職できなかった際は、全額返金させていただきます。 まずはLINEで気軽にできる無料相談を。「なるべく円満に退職したい退職しようか迷っている」など、どんなご相談でも構いません。

仕事を辞める手順

仕事を辞める
(画像=PIXTA)

仕事を辞める手順は次の3ステップです。

転職先を決める

転職活動は仕事続けながら進めるのが一般的です。勢いで仕事を辞めてしまうと、次の仕事先が決まらず路頭に迷ったり、ブランクが生まれたことで転職が不利になったりするリスクがあります。転職エージェントに登録してから転職先が決まるまでの期間は平均で2ヵ月~3ヵ月といわれます。退職の3か月前には転職活動をスタートしましょう。
おすすめ転職エージェントTOP3は下記になります。

おすすめ転職エージェントTOP3

サービス名 特徴 合計求人数 公開求人数 非公開求人数
リクルートエージェント
リクルートエージェント
求人数業界トップで圧倒的な交渉力 618,478件 341,239件 277,239件
マイナビエージェント
マイナビエージェント
2023年オリコン満足度調査「転職エージェント」総合1位 63,402件 44,627件 18,775件
doda
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年収査定・転職タイプ診断が人気 220,745件 179,399件 41,346件

上司に退職の意を伝える

転職先が決まったら、仕事を辞めるという意思を会社に伝えます。いきなり退職届を提出しても法的には問題ありませんが、上司など周囲を驚かせてしまうことになるので、まずは口頭で相談することをおすすめします。仕事を辞める日や引き継ぎの流れなどは、この時に決めるようにしましょう。

仕事を辞める意思を伝えると、場合によっては引き留められたり、希望の退職日より先の日程を提示されたりすることもあります。その際は、もちろん引き継ぎはしっかり行うと誠意を見せた上で、基本的には自分で決めた仕事を辞める日は、ずらさないことが得策です。

引継ぎ完了させて退職

仕事を辞める日までのあいだに、自分の業務をしっかりと後継の方に引き継ぐようにしましょう。ルーティンワークであればマニュアル化しておくのもいいですが、可能な限り口頭で伝えるのがベストです。また引き継ぎと同時に、有給休暇が残っているなら退職日までに消化するようにしましょう。

仕事の辞め方|必要な手続きと作業

仕事を辞める
(画像=tamayura39/stock.adobe.com)

仕事を辞めるにはいくつかの手続きと作業が必要です。後腐れがなく辞められるようにしっかり押さえておきましょう。

仕事を辞めるために必要な手続きと作業

  • 退職願や退職届を提出
  • 引き継ぎ
  • 借りた物の返却

退職願や退職届を提出

正式には、退職願や退職届を直属の上司あるいは会社が受理することで退職が確定します。退職願や退職届にも正しいフォーマットがあるので、マナーを守って提出するようにしましょう。円満に仕事を辞めるためには、後に残る印象が悪くならないようにすることも大切です。最近では書面による退職届の提出が不要な会社もあります。どういった手続きが必要なのか、人事や総務に確認してください。

引き継ぎ

仕事を辞める時には、後任の方にきちんと仕事を引き継ぐ必要があります。自分では頭の中に入っていることでも、新しく仕事を覚える人にとっては初めてのこともあるでしょう。その前提が抜けていると、いざ後任者が仕事を引き継いだ時にミスをしてしまったり「聞いておけばよかった」と後悔したりすることになります。つつがなく引き継ぎできるように準備を進めておきましょう。既定の引継ぎシートがある場合は早めに記載して部署と引継ぎ担当者に共有しましょう。

借りた物の返却

退職時には会社から借りたものを返却します。きちんと返却しなければトラブルを招く恐れもあるので、退職日までに何を返すべきかしっかりと確認しておきましょう。

  • 保険証
  • 社員証
  • 名刺
  • 事務用品、書籍
仕事辞めたいけど手続きができない方へ

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退職の連絡と挨拶の仕方

退職時は社内外のお世話になった方に挨拶をします。社内では菓子折りなどをもって回り、挨拶しましょう。また、社外に対してもやり取りしていた担当者に一言連絡して、自分の仕事を引き継ぐ人の紹介をするのが礼儀です。

会社同士のつながりが悪くならないように丁寧に今までの感謝の意を伝えましょう。相手からしても、これまでの繋ぎ役だった人に何の挨拶もなしに辞められてしまったら、失礼な会社だなという印象を持ってしまうでしょう。角を立てずに退職するためには、こまめなあいさつ回りが必要です。

仕事を辞めるときに振り返るべきポイント

仕事を辞める
(画像=metamorworks/stock.adobe.com)

退職することが頭をよぎったとき、勢いで退職を伝えてしまう前に振り返るべきポイントを2つにまとめました。

仕事を辞める前に振り替えるポイント

  • 現職でどのようなスキルや経験を得たのか
  • 本当に退職しなければならないのか

現職でどのようなスキルや経験を得たのか

今の会社でどのようなスキルや経験を得たのか、見直してみましょう。 毎日続けた業務、人より速くできた業務など、書き出してみると、自分の仕事に対するスタンスや傾向を客観視できます。 次の仕事で生かせるポイントがわかるはずです。

本当に退職しなければならないのか

本当に退職しなければならないのか、退職により解決できるのか、最後に考えてみましょう。 退職理由の多くは、職場に対する不満だといわれています。一時の感情で退職を決めてしまうかもしれませんが、 よくよくその理由を掘り下げてみると、実は退職以外で解決できたかもしれない、ということも少なくありません。

たとえば人間関係が原因で退職を考えたのだとしたら、部署を異動したり、上司に相談してうまく間に入ってもらったり することで改善が望めるかもしれません。仕事にやりがいが感じられないなら、なぜそう思うのか、 どんな環境ならやりがいを感じられるのか考えてみると、会社の中でもできることが見つかるかもしれません。

転職エージェントなら、次の仕事先の求人を確認できたり実際に紹介してくれるだけでなく、今の会社辞めるときのサポートもしてくれます。例えば転職を有利に進めるには複数の内定から選べるようにするために転職開始時期に一斉にエントリーしていくことが重要ですが、退職届を出すタイミングや新しい環境に移りたい時期から逆算して各種準備をしてくれます。

ですので、仕事辞めるという考えが浮かんでいるなら、具体的に行動する前に一旦まずエージェント登録しておいて、スムーズに退職して次の仕事に移れるようにしましょう。

退職は次のステージへのスタートライン

仕事を辞めたいと思ったとき、それは新しいステージへの第一歩です。いかなる理由であったとしても、跡を濁さず、立派な姿で退職しましょう。 健やかな状態でスタートを切れば、新しい場所でも活躍できるはずです。

調査概要

実査機関 株式会社クロス・マーケティング
 調査目的  転職エージェント各社の利用状況および満足度に関する調査
 調査対象  転職経験のある国内の20歳以上の男女
 調査方法  インターネットリサーチ
 調査対象者数  2400名
 調査実施期間  2021年5月
 調査対象地域  日本国内
 母集団  転職経験のある20歳~59歳の男女2400名