仕事は人生に占める割合が大きいものです。毎日8時間以上仕事をしている人であれば、人生の3分の1近くを仕事に費やしていることになります。
このため、仕事を辛いと感じているかどうかは、人生において非常に大きな問題といえるのではないでしょうか。仕事が辛ければ人生で辛いと感じている時間も非常に長くなってしまうからです。
この記事では、「仕事が辛い」と感じる原因と対処法を解説します。現在、「仕事が辛い」と感じている人は、ぜひ参考にしてみてください。
「仕事が辛い」と感じているときに考えてほしいポイント

「仕事が辛い」という感情だけにとらわれてしまうことがあります。この感情にとらわれてしまうと、視野が狭くなって自分を追い込んでしまう危険があるほか、現状を冷静に分析することもできなくなり、改善の糸口がつかめなくなるものです。
そこで、仕事が辛いと悩んでいる人は、以下のように考えてみることをおすすめします。
仕事が辛い場合は転職もひとつの手段
多くの人が、仕事が辛いと感じています。仕事を辛いと感じていることは、決して「甘え」ではありません。
仕事が辛いと感じたときは、原因を特定し改善を図りましょう。ただし、現在の職場環境では改善の見込みがないことも多く、その場合には改善したくてもできないことに辛さを感じることもあるでしょう。もし、対処しようのない辛さを抱えているならば、思い切って転職するのもひとつの手段です。現在の職場にこだわりすぎず、自分にとって最適な方法を模索していきましょう。
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仕事が辛いのは「甘え」ではないと認識する
まず知っておくべきは、仕事に対する「辛い」という感情を「甘え」と混同しないことです。仕事とは時に辛いものであり、多くの人がそれを受け入れながら働いています。
実際に、2019年に人材派遣会社ビズヒッツが10代~50代の働く男女1,000人を対象に行ったアンケート調査によると、全体の84.5%の人が働きたくないと思ったことがあることが判明しています。

なお、同アンケートでは全体の74.0%の人が生活のために働いていることが明らかになっています。

また、2019年に実施されたネオマーケティングによる「オフィスワーカーのストレス」に関する調査でも、全体の78.4%人が仕事にストレスを感じているとの結果が出ています。

ここからもわかる通り、誰もが仕事に辛さを感じているといえるでしょう。仮に、多くの人が辛さを感じることなく仕事をしており、自分だけが辛いと感じているならば「甘え」といえるかもしれませんが、現実は、そうではないのです。
「仕事が辛いのは甘えだ」という考え方にとらわれてしまうと、心身に不調をきたすことも少なくありません。不眠症やうつ病などの精神疾患に罹るリスクも高まるため、まずは甘えであるという認識を改め、原因の把握と状況の改善を図ることが大切です。
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仕事が辛い原因を深堀りしてみる
仕事が辛いと感じていることには必ず原因があり、その結果として「辛い」という感情が生まれています。
したがって、仕事が辛いときにはその原因を探ることが欠かせません。もっとも、仕事の辛さを生み出す原因は、多くの場合、決まっています。以下の項目が自分に当てはまるかどうか、考えてみてください。
- 上司への苦手意識
- 社風が合わない
- 成果が出ない
- 待遇面での不満がある
- 仕事量に問題がある
- ハラスメントを受けている
1.上司への苦手意識
上司への苦手意識がストレスになり、辛く感じてしまうというケースは非常に多いです。マイナビのアンケート調査では、仕事にストレスを感じる原因の第1位に「上司との人間関係」が挙げられています。
良い上司に巡り合えばストレスになることは少ないのですが、そうでない場合には「八つ当たりされる」「執拗に説教される」「仕事を押し付けられる」といった理不尽な態度をとられるケースもあります。また、人格的に問題ない上司であっても「指示が不適切である」「指示が度々変わる」「アイデアを潰される」といったことにストレスを感じることも多いようです。
2.社風が合わない
どのような会社も組織である以上は組織風土、つまり社風があるものです。
ひと口に社風といっても、「体育会系の雰囲気が強い」「結果だけを重視する」「結果より過程を重視する」「社員同士の結束力が強い」など様々なものがあります。自分に合っていると思える社風であれば、会社は居心地よいものに感じられるでしょう。しかし合わない場合は非常に大きなストレスをもたらします。
3.成果が出ない
成果が出ないことも大きなストレスになります。業務内容が自分の能力と大きくミスマッチを起こしている場合には、いつまでも仕事に慣れず、同じミスを繰り返してしまう可能性もあるでしょう。その結果、上司や同僚に「使えない部下」「足手まといな同僚」という印象を与えてしまうことも多いです。これが上司や同僚との不和、ひいては苦手意識になることも珍しくありません。
4.待遇面での不満がある
「労働時間が長い」「休日出勤が多い」「有給休暇が取りにくい」「給与が安い」など、待遇面での不満が辛さにつながっているケースも少なくありません。
近年の働き方改革の影響によって、時間外労働の上限規制や有給休暇付与の義務化などが推進されています。しかし、長年にわたって生産性の低さを労働量でカバーしてきた会社などであれば、そのような働き方がそのものが社風になっており、なかなか改善されないことも多いです。
社内での対策が難しい場合には、転職を視野に入れてみるといいでしょう。
5.仕事量に問題がある
仕事量に問題があることも、仕事が辛いと感じる原因です。
仕事量が多すぎると労働時間は長くなり、業務効率の悪さに苛立つこともあります。上司や同僚から仕事を押し付けられて仕事量が増えているならば、人間関係のストレスも感じることになるでしょう。
逆に仕事量が少なすぎることも、向上心の高い人にとっては大きなストレスに。「自分の能力が認められない」「入社前に抱いていた理想が実現できない」「仕事にやりがいが感じられない」などの不満がストレスになるのです。
6.ハラスメントを受けている
今やハラスメント対策は義務化されており、ひと昔前のようなあからさまなハラスメントはあまり見られなくなっています。
しかし、細かいものまで含めると35種類ものハラスメントがあり、セクハラやパワハラといった分かりやすいハラスメント以外にも多くの行為がハラスメントに該当します。自分が「仕事が辛い」と感じているとき、何らかのハラスメントが原因であるかもしれません。
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具体的にどのタイミングで辛くなったのか理解する
仕事が辛くなった原因を特定するためのポイントは、どのようなタイミングで仕事が辛いと感じているかを考えてみることです。
具体的には、以下のように考えていきます。
● 同じミスをまた繰り返してしまった。自分なりに努力はしているが、要領の悪さや覚えの悪さに嫌気がする。
→ 成果がでないことを辛いと感じている
● 上司から長時間の説教を受けた。怒鳴られて怖い思いをした。
→ 上司への苦手意識、パワハラを辛いと感じている
● 上司から飲みに誘われた。断れば嫌な顔をされるから付き合ったが、自分の時間が減ってしまった。
→ 上司との関係を辛いと感じている
● 同僚から旅行に誘われたが興味がない。社員同士の結束が強いという社風があるが、他人のプライベートに干渉しすぎているように感じる。
→ 社風が合わないことを辛いと感じている
● 有給休暇を申請したら「会社が大変な時だから」という理由で拒否された。いつなら有給休暇をとれるかを尋ねたら「契約を〇本とれたら」と言われた。
→ 待遇の悪さを辛いと感じている
仕事が辛い原因が色々ありすぎてわからない人は、どんなタイミングで仕事が辛いと感じるのか考えてみましょう。辛いと感じるタイミングを意識しながら仕事をしていると、辛いと感じる原因と頻度が見えてくるものです。色々な理由がある場合も、特に大きな原因の特定に役立つでしょう。
仕事が辛いときに試したい対処法
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仕事が辛い状況を変えるために、試してほしい対処法を紹介します。
これまでコミュニケーションを取っていなかった人と話してみる
仕事が辛いときには視野が狭くなり、どうすればよいか分からないことも多いものです。そんな時には、これまでコミュニケーションをとっていなかった人と積極的に話してみるのが効果的でしょう。
同じ職場の人でも、あまり縁がなかった上司や同僚がいませんか? これまで付き合いがなかった人であれば、人間関係を気にせず話すことができます。自分の状況を客観的な立場から見たうえでアドバイスしてくれる人もいるかもしれません。
同じ職場に自分の状況を少しでも理解してくれる人がいると、安心感が生まれて辛さも軽減されます。
休暇が足りていない場合は有給などをうまく使って連休を確保する
「とにかく働くことが大事」という社風であれば、仕事量が多く休みも取りにくいことが多いようです。あまりにも休暇が足りていない場合、何のために仕事をしているか分からなくなり、精神的に大きな負担を感じてしまいます。
また、それなりに休みがあっても、細切れな休みばかりでまとまった連休がない場合も。休日を寝て過ごすだけでは、かえってストレスがたまりやすいものです。
そのような人は有給をうまく使って連休を確保し、これまでやりたくてもやれなかったことを思う存分やってみましょう。「旅行に行く」「帰省して家族と過ごす」「趣味に没頭する」など、色々な過ごし方が考えられます。仕事のことを考えずにリフレッシュすれば、休暇明けにはフラットな気持ちで仕事に臨むことができ、辛い状況を改善する糸口もつかみやすくなります。
入社前に描いていた未来をもう一度想像してみる
初心に帰ることで辛さを乗り越えられる場合もあります。入社前に描いていた未来がどのようなものであったかを思い返してみましょう。
未来の可能性を見据えていれば、辛い中にも達成感ややりがいがあります。逆に明るい未来を思い描く余裕がなくなってしまうと、辛さだけが増していくでしょう。
かつて描いていた未来に立ち返ることで、ポジティブな感情で仕事に臨めるようになれば辛さは軽減されます。
今この場所で理想が実現できそうか考えてみる
かつて自分が抱いていた理想を再び思い描いたとき、今の職場では理想とする未来が実現できそうにないと感じることがあります。実現できそうと思える職場であれば、そもそも辛いと感じることは少ないはずです。
理想を実現できそうにないと思った場合には、理想を実現できそうな職場を探し、思い切って転職してみるのもよいでしょう。決心のいることですが、辛い感情を一気に払拭できる可能性があるのですから、検討してみる価値はあります。
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調査概要
実査機関 | 株式会社クロス・マーケティング |
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調査目的 | 転職エージェント各社の利用状況および満足度に関する調査 |
調査対象 | 転職経験のある国内の20歳以上の男女 |
調査方法 | インターネットリサーチ |
調査対象者数 | 2400名 |
調査実施期間 | 2021年5月 |
調査対象地域 | 日本国内 |
母集団 | 転職経験のある20歳~59歳の男女2400名 |