株式会社ジェーシービーの提供するJCBカードは、誰しも一度は名前を聞いたことがあるでしょう。しかし、JCBブランドのクレジットカードにも様々な種類があり、いざ選ぼうとするとどれがいいのか迷ってしまいます。

この記事では、JCBクレジットカードの特徴と代表的なJCBカードをまとめて比較しました。

JCBクレジットカードとは

(画像=PIXTA)

はじめに、JCBカードの基本的な特徴を知っておきましょう。

国際カードブランドの一つ

JCBは、1961年に設立された株式会社日本クレジットビューローの略です。1981年には他の日本のカード会社が国際ブランドと提携を進める中、日本初の唯一の国際カードブランドとしてグローバル展開をスタートしました。

JCBが使えるお店は?

JCBカードは、JCBと提携する加盟店での支払いに使えます。JCBのホームページでも提携店舗を確認できますが、レジや店舗入り口にJCBのマークがある場所であれば間違いなく使えるでしょう。また、ネットショップや公共料金の支払いにも使えます。

海外で利用できる?

国際ブランドカードであるJCBのカードは、海外でも使えます。2020年時点で国内外に約3,500万店の加盟店があり、JCBプラザ、JCBプラザラウンジといった日本語サポートも充実しているので、現地の言語に不慣れでも安心して旅行を楽しめるでしょう。

ポイント制度はある?

JCBカードには、Oki Dokiポイントプログラムがあります。1,000円の利用で1ポイント貯められますが、月ごとの合計金額に対して付与されるので、1回の買い物で1,000円以上使う必要はありません。貯まったポイントは商品やマイルとの交換や、支払いにあてるなどお得に使いましょう。

JCBスターメンバーズでさらに貯まる

カードの利用金額が一定の基準を超えると、JCB STAR MEMBERS(スターメンバーズ)になることができます。得られるポイントが最低でも10%以上はアップするお得な特典「Oki Dokiボーナスアップ」があり、通常より多くポイントを得られるので、この特典を利用してお得にポイントを貯めている人も少なくありません。

上位カードについて

JCBカードの上位カードは主に5種類あります。20代限定のゴールドカードであるJCB GOLD EXTAGE、通常のJCBゴールド、JCBゴールド・ザ・プレミア、JCBプラチナ、そして国内でも最上級の特典が得られるJCBザ・クラスです。

JCBクレジットカードのメリット

JCBクレジットカード機能のなかでも、メリットとなる特典を紹介します。

Oki Doki ランドでは2~20倍のポイントが貯まる

専用のポイント優待サイト「Oki Dokiランド」で2倍から最大で20倍のポイントを貯めることができます。Oki Dokiランドではネットショッピングモールでの買い物や旅行、レストランの予約ができ、サイトにログインしてJCBクレジットカードで買い物するだけでいいのです。

提携店舗に行くとポイント還元率がアップ

JCBオリジナルシリーズパートナー店舗とされている提携店舗では、通常よりポイント還元率がアップします。提携店舗はJCBカードのアプリMy JCBから確認できます。

海外旅行サービスが充実

JCBクレジットカードの会員は、海外でJCBプラザ・JCBプラザラウンジを使えます。JCBプラザ・JCBプラザラウンジでは加盟店の予約や観光案内などを日本語で対応してくれるので、言葉に不慣れでも海外旅行を楽しむことができるでしょう。

旅行傷害保険付帯

JCBクレジットカードには、自動で旅行傷害保険が付帯されています。JCBオリジナルシリーズは基本的に付与されていますが、同じJCBクレジットカードでも種類によっては付帯条件が異なるので、きちんと確認しておきましょう。

JCBクレジットカードポイントの使い方

JCBクレジットカードの利用で、Oki Dokiポイントが貯まります。Oki Dokiポイントの基本的な使い方についてまとめました。

商品と交換する

貯まったポイントは商品と交換できます。宿泊利用券や食事券といった体験に交換したり、商品カタログから選んで形に残るものと交換したりするといいでしょう。また、ポイントを寄付に回すこともできます。

買い物で使うマイルや他のポイントに移行する

買い物の支払いにあてたり、提携先会社のポイントやマイルに移行したりすることもできます。自分でよく使っているサービスのポイントやクーポンに変える、寄付するなど、様々な用途にポイントを移行してみてもいいでしょう。

支払い金額に充当する

貯まったポイントをキャッシュバックすることもできます。キャッシュバックというのは実際にお金が戻ってくるのではなく、カードの支払い金額から差し引かれるサービスです。

JCBグループの発行する代表的なJCBカード9種

JCBクレジットカードの中でも、JCBのオリジナルカード9種類を比較してみました。
※価格はすべて税込価格です。

  JCBカードS JCB CARD W JCB CARD W plus L JCB CARD EXTAGE JCBゴールド JCBゴールド ザ・プレミア JCB GOLD EXTAGE JCBプラチナ JCBザ・クラス
年会費 無料(※1) 無料 無料 無料 1万1,000円
初年度年会費無料(オンライン入会の場合のみ)
1万1,000円 3,300円
初年度年会費無料
2万7,500円 5万5,000円
ポイント還元率 0.50%~5.00% 1.0%~5.5% 1.0%~5.5% 0.50%~5.00% 0.50%~5.00%(※2) 0.75%~5.00%
(条件あり)
0.75~5.25%(※2) 0.50%~5.00%(※2) 0.50%~0.85%
貯まるポイント Oki Dokiポイント Oki Dokiポイント Oki Dokiポイント Oki Dokiポイント Oki Dokiポイント Oki Dokiポイント Oki Dokiポイント Oki Dokiポイント Oki Dokiポイント
家族カード 無料 無料 無料 無料(本会員が学生の場合不可) 本会員支払い型:1名様無料 無料(2人目より1人につき1,100円 無料(2人目より1人につき1,100円 無料(2人目より1人につき3,300円 無料
付帯電子マネー QUICPay QUICPay QUICPay QUICPay QUICPay QUICPay QUICPay QUICPay QUICPay
ETC
付帯保険 海外旅行/ショッピング(※3) 海外旅行/ショッピング(※3) 海外旅行/ショッピング(※3) 海外旅行/ショッピング 海外旅行/国内旅行/ショッピング(※3) 海外旅行/国内旅行/ショッピング 海外旅行/国内旅行/ショッピング(※3) 海外旅行/国内旅行/ショッピング(※3) 海外旅行/国内旅行/ショッピング
スマホ決済 Apple Pay
Google Pay
Apple Pay
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※1:通常カードだけでなく、家族カード/ETCカードも年会費無料
※2:最大還元率はJCB PREMO(or nanacoポイント)に交換した場合
※3:国内旅行傷害保険が最高5,000万円(利用付帯)、海外旅行傷害保険が最高1億円利用付帯、他にもショッピングガード保険(海外国内)や航空機遅延保険(利用付帯)なども付帯する充実補償が受けられます。

それぞれのカードを簡単にご紹介しましょう。

スタンダード4種類

スタンダードなタイプは下記の4種類です。

-JCBカードS

家族で持ちたい人におすすめのカードです。年会費が無料で通常カードだけでなく、家族カード/ETCカードも年会費無料です。

-JCB CARD W

Web申し込み限定のカードで、18歳から39歳まで申し込みが可能です。高校生を除いて学生も申し込み可能であり、39歳までに申し込めば年会費は永年無料になります。

家族カードやETCカードは無料で追加可能なので、家族でお得に楽しみたいという人にぴったりといえるでしょう。
また、国内旅行傷害保険が最高5,000万円(利用付帯)、海外旅行傷害保険が最高1億円利用付帯、他にもショッピングガード保険(海外国内)や航空機遅延保険(利用付帯)なども付帯する充実補償が受けられる。

-JCB CARD W plus L

上記のJCB CARD Wと同じ機能ですが、女性向けのカードです。デザインは淡いピンクのグラデーションが特徴的で、JCBの女性向けサービス「JCB LINDA」のサービスが受けられます。

女性特有の疾病をカバーする保険付帯をはじめ、女性にうれしいお得なサービス情報も得られる、女性向けのカードといえるでしょう。

-JCB CARD EXTAGE

29歳以下が対象となるカードです。入会して3か月はポイントが3倍貯まるだけでなく、EXTAGEボーナスとして常時1.5倍のポイントが付与されるようになっています。5年後にはJCBカードSに切り替わるので、10代20代の学生がカード利用を覚えるのに向いています。

ゴールド3種

通常タイプからワンランクアップしたゴールドカードです。

-JCB GOLD EXTAGE

29歳以下のみ対象のゴールドカードです。JCB CARD EXTAGEの機能に加え、空港ラウンジ利用など海外旅行をサポートするサービスがプラスされました。年会費も3,300円にアップしますが、10代20代で海外旅行を楽しみたいという人にはお得なカードといえるでしょう。

-JCBゴールド

JCBカードSをワンランクアップさせると、JCBゴールドになります。年会費は1万1,000円になりますが、空港ラウンジを割引価格で使えるラウンジ・キーや、国内旅行の傷害保険が付帯されます。

加えて、JCBゴールド ザ・プレミアやJCBザ・クラスといったさらに上位カードへのグレードアップが可能となるので、将来的にグレードアップを考えている人はまずJCBゴールドに切り替えるといいでしょう。

-JCBゴールド ザ・プレミア

JCBゴールドで一定の基準を満たすと、JCBゴールド ザ・プレミアに招待されます。JCBスターメンバーズでのポイント還元率がアップし、海外の空港ラウンジを無料で使えるプライオリティ・パスをはじめとする上質なホテルや旅行の優待サービスが増えます。個人的に楽しむのはもちろん、接待などにも活躍するでしょう。

プラチナ2種類

JCBオリジナルカードの中でも上級のサービスが得られる上位カードです。

-JCBプラチナ

J.D.パワークレジットカード顧客満足度調査において、年会費2万円以上部門で2年連続1位を獲得するほど支持されているカードです。25歳以上で安定した収入があれば基本的に申し込みできます。

JCBゴールドのサービスに加え、24時間365日対応のプラチナ・コンシェルジュデスクや国内で厳選のレストランを1人無料にできる「グルメ・ベネフィット」といった上質なサービスが受けられるようになります。

-JCBザ・クラス

JCBクレジットカードの最上位カードのJCBザ・クラスは、JCBゴールドやJCBゴールド・ザ・プレミア、JCBプラチナでの利用実績次第で招待される特別なカードです。

プライオリティ・パスやコンシェルジュデスクに加え、テーマパークの会員専用ラウンジや名店の提供するグルメイベントへの招待、ハイステータスな宿泊施設を割引価格で利用できるといったサービスがあります。審査難易度も国内最高レベルとされ、国内最上級の「至高のブラックカード」といえるでしょう。

JCBカードに関するよくあるお問い合わせ

ここでは、JCBカードに関するよくある質問をQ&Aにしましたので、参考にしてみてください。

 

JCBカードは何歳から申し込みできますか?
高校生を除く18歳以上の方が申し込みできます。
未成年の方が申し込む場合は親権者の同意が必要です。
ただし、カードの種類によっては申し込みできる条件が他に設定されていることもあります。
>>JCBカードの基本情報を見る
申し込みにはどんな書類が必要ですか?
カードの申し込みには、本人確認書類が必要です。
本人確認書類は、運転免許証、健康保険証、パスポート、在留カード・特別永住者証明書等、マイナンバーカード、住民票の写しなどを利用できます。

自分にとって最適なJCBカードを選ぼう

JCBクレジットカードについてまとめました。国内唯一の国際ブランドカードであるJCBは海外に特化したサービスが多く、学生からでも海外旅行を安心して楽しめるサポートが充実しています。電子マネーやスマホ決済にもほとんど対応しているので、国内外問わずキャッシュレスでスマートな買い物を実現できるでしょう。

ぜひクレジットカードを選ぶときの参考にしてみてくださいね。

専門家コメント及びに記事の監修

新井智美
新井智美
CFP(R)認定者・一級ファイナンシャルプラン二ング技能士(資産運用)・DC(確定拠出年金)プランナー・住宅ローンアドバイザー・証券外務員。個人向け相談(資産運用・保険診断・税金相談・相続対策・家計診断・ローン・住宅購入のアドバイス)の他、資産運用など上記相談内容にまつわるセミナー講師を行う傍ら、これまでに1,000件以上の執筆・監修業務を手掛けている。 公式サイト:https://marron-financial.com/

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