FINSCHIA(フィンシア)は、メッセージアプリ「LINE」が開発した仮想通貨です。2021年に入ってから価格が急騰したこともあり、注目を集めています。FINSCHIAの基本情報や特徴、今後の見通しを詳しく解説します。

FINSCHIAは一時急騰したものの、最高値の半値程度に下落したため、今が買い時といえるかもしれません。

まず、仮想通貨FINSCHIAが誕生した経緯やFINSCHIAの基本情報について解説していきます。

フィンシア(FNSA)まとめ表
通貨名 フィンシア
シンボル FNSA
取り扱い取引所 LINE BITMAX
現在の価格(12/21現在) 1FNSA=25,487.53円
時価総額(12/21現在) 154,277,604,942円
時価総額ランキング(12/21現在) 209位
公式サイト LINE Blockchainの公式サイト

金融以外のサービスでユーザー数を増やし、金融領域へと進出するのは1つの成功モデルです。例えば楽天はまず楽天市場でユーザー数を増やし、楽天ポイントを導入した後、楽天証券を傘下に収め金融領域へと進出しました。

LINEもメッセージアプリとしてユーザー数を増やし、金融領域への進出を目指しています。2014年にはモバイル送金・決済サービス「LINE Pay」を公開し、「割り勘機能」で話題となりました。2018年にはみずほFGと共同でLINE Bankを設立することで合意し、2022年度中の設立を目指して準備を進めています。

また、2018年に「LINEトークンエコノミー構想」を発表し、独自のブロックチェーンネットワーク「FINSCHIA Chain」を基盤とした「FINSCHIAエコシステム」を公開しました。このFINSCHIAエコシステムで利用できる汎用コインがFINSCHIAです。

FINSCHIAは、LINEが提供するブロックチェーンネットワーク「FINSCHIA Chain」で利用できる仮想通貨で、ティッカーシンボル(銘柄識別のためのコード)は「FNSA」です。

当初、法制度上の問題で日本国内ではFINSCHIA Point、海外ではFINSCHIAが公開されました。その後、2020年には日本国内でもFINSCHIAの取り扱いが開始されています。

仮想通貨FINSCHIAは2021年に入って大きく高騰しました。価格推移や高騰した要因について解説します。

FINSCHIAは2020年に公開されてから、1,300円前後を推移していました。

しかし、2021年に入ってから、徐々に価格が上がり始めます。3月に急上昇し、4月2日には3万5,864円を記録しました。2020年12月末の約23倍も価格が上昇したことになります。仮に2020年12月末に100万円を投資していれば、2,300万円の資産を築けたでしょう。

その後、上昇と下降を繰り返しつつも2022年2月現在の価格は14,798円台を推移しています。

2021年3月にFINSCHIAが高騰した要因としては、Dapps「THETA.tv」の日本向けサービスのリリース発表が影響したと考えられます。

「THETA.tv」は、Theta Labsが提供するブロックチェーン技術を活用した動画ストリーミングサービスです。2021年3月9日にLINE傘下のLVC株式会社と提携し、日本向けサービスの提供を開始したと発表されました。eスポーツを楽しむプラットフォームで、ゲーム動画の配信や視聴が可能です。サービスを利用することで獲得した報酬は、FINSCHIAに交換できます。

今後も、FINSCHIA Chainに新たなDappsが参加することで、FINSCHIAの価格が上昇する可能性があります。今回の「THETA.tv」のように、すでに海外で人気を博しているサービスが日本に上陸する時は、FINSCHIAの価格にも反映されやすくなるでしょう。

また、仮想通貨市場そのものが2020年秋ごろから大きく拡大しています。最初の仮想通貨でもあるビットコインの価格が2020年秋から高騰し、それに続く形で、イーサリアムをはじめとしたアルトコインの価格も上昇しました。このような仮想通貨への投資熱が加速する中で、FINSCHIAの注目度も自然と高まっていったと考えられます。

2022年9月現在、FINSCHIAを購入できるのは、LINEグループが運営する仮想通貨取引所だけです。日本国内の取引所と海外の取引所がありますが、FINSCHIAを購入するなら、国内取引所の「LINE BITMAX」の利用をおすすめします。

line,bitmax
(画像=LINE BITMAX公式HPより)
LINE BITMAXの概要
取扱通貨数 7通貨
(FNSA,BTC,ETH,XRP,BCH,LTC,XLM)
最低取引数量(BTC) 1円相当額(販売所)
-(取引所)
取引手数料(販売所) 無料
取引手数料(取引所) フィンシア(FNSA)のみ
メイカー手数料:-0.01%
テイカー手数料:0.05%
送金手数料 0.001 BTC
0.005 ETH
0.15 XRP
0.001 BCH
0.001 LTC
入金手数料 無料
出金手数料 LINEPayの場合:110円(税込)
銀行口座の場合:400円(税込)
レバレッジ取引 2倍(売りのみ)
出典 : LINE BITMAX

身分証さえあればスマートフォンで簡単に本人確認ができ、口座開設の手続きをスムーズに終えられます。また、アプリの画面はシンプルなデザインで、初心者でも操作しやすくなっています。1,000円未満の少額から投資をスタートできるのもうれしい点です。

BITMAXには、暗号資産貸出サービスもあります。取引しない仮想通貨を貸し出すことで、毎日賃借料が貯まっていきます。追加貸出や一部解約も可能なため、投資スタイルに応じて、柔軟に貸出サービスを利用できます。

仮想通貨FINSCHIAの今後の価格はどのように推移していくのでしょうか。

1年後の価格予想

2021年10月、ビットコインの価格はついに700万円を超えました。2021年4月から5月にかけて高値を記録し、一時は下落したものの、9月末から10月にかけて再び上昇し、最高値を更新しました。

ビットコインの価格は、他の仮想通貨にも大きな影響を与えました。ビットコインが上昇したあと、それに続く形で、アルトコインが上昇することは少なくありません。

実際に、アルトコインの代表格であるイーサリアムは、同じく9月末から10月にかけて急上昇し、最高値を更新しました。ビットコインやイーサリアムの価格高騰から一拍遅れで、他のアルトコインの価格も高騰する可能性があります。

2022年以降の価格予想

FINSCHIAの価格は、LINEトークンエコノミーの浸透にかかっているといっても過言ではありません。LINEトークンエコノミーが普及し、FINSCHIA ChainにさまざまなDappsが参加すれば、必然的にFINSCHIAの価格も上昇していくでしょう。

Dapps「THETA.tv」のリリースが決定した際は、FINSCHIAの価格は約23倍に上昇しました。仮想通貨市場全体の盛り上がりも影響していたと考えられるため、多少は割り引いて考える必要はあるかもしれませんが、今後も新たなDappsの参加によってFINSCHIAの価格が高騰する可能性は十分にあります。

もちろん、LINE株式会社の想定どおりにLINEトークンエコノミーが浸透するとは限りません。サービスが普及するまでには、さまざまなステップを踏む必要があるでしょう。LINE株式会社が公表するニュースにも気を配りながら、投資のタイミングを見極めるようにしましょう。

メッセージアプリとして普及しているLINEが提供する仮想通貨ということもあり、FINSCHIAは今後大きな成長可能性を秘めています。続いて、FINSCHIAの今後の見通しや期待について解説していきます。

LINE以外の取引所への上場

FINSCHIAはLINEが提供する仮想通貨ということもあり、現在はLINEのグループ会社であるLVC株式会社が運営する仮想通貨取引所「LINE BITMAX(ライン ビットマックス)」「BITFRONT(ビットフロント)」に上場しています。BITFRONTは海外の仮想通貨取引所なので、日本国内で取引するならLINE BITMAXを利用することになります。

2021年10月現在、グループ会社が運営する2つの仮想通貨取引所以外でFINSCHIAの取り扱いはありません。しかし今後、他の仮想通貨取引所に上場する可能性もあります。一般的に、仮想通貨が新しく取引所で上場するタイミングでは、価格の上昇が期待できます。仮想通貨取引所がプレゼントキャンペーンなどを実施することによって、仮想通貨の知名度が上がり、投資マネーが流入するからです。

FINSCHIAが他の取引所に上場するタイミングで、大きな値上がりが期待できるかもしれません。

既存のLINEユーザーがLINEトークンエコノミーのユーザーとなる展開が期待される

LINEの強みは、圧倒的なユーザー数を誇ることです。2020年のLINEニュースによると、LINEの月間ユーザーは8,400万人以上です。

LINE株式会社は、LINEユーザーがLINEトークンエコノミーのユーザーになるよう、キャンペーンなどで促していく可能性が高いでしょう。LINEトークンエコノミーのユーザーが増えれば、基軸通貨であるFINSCHIAはますます存在感を増していくはずです。

DappsやNFTの市場拡大

ブロックチェーン上のアプリケーションを「Dapps(ダップス)」と呼びます。LINEトークンエコノミーでは、基盤であるFINSCHIA Chainに、分散型アプリケーションであるDappsが参加していきます。なお、他社サービスも参加できるようになる予定です。今後Dappsの参加が増え、サービスの多様化とともに基軸通貨のFINSCHIAが利用される機会が増える可能性が高いでしょう。

また2021年6月に提供開始した「NFTマーケットβ」の成長にも期待できます。NFTを用いれば、音楽や絵画などのアート作品からSNSのツイートまで、あらゆるものを「本物」だと証明することが可能になります。同年3月には、Twitterの創業者ジャック・ドーシー氏の初ツイートのNFTが291万5,835ドル(約3億1,640万円)で落札され、各種メディアで大きく取り上げられました。

LINEのNFTマーケットでさまざまなコンテンツを出品・購入できるようになれば、FINSCHIAはより存在感を強めていくことになるでしょう。

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仮想通貨は値動きが激しいため、買い時がいつか悩むことも多いでしょう。しかしFINSCHIAに関しては、投資のタイミングは少しでも早いほうがいいと考えます。

FINSCHIAはLINE株式会社が提供していることから、信頼性が高く、今後大きく成長する可能性を秘めています。また、2020年に上場した比較的新しい仮想通貨で、2021年以降の価格高騰の可能性があるイベントが目白押しです。

LINE Blockchainは、2021年に「LINE Blockchain 2021 Plans」として、次の4つの事業プランを公表しました。

LINE Blockchain 2021 Plans

  1. 新規取引所への上場
  2. 決済事業者との提携
  3. NFT関連サービスの拡張
  4. Dapps拡大

上場や提携、サービス拡張が公表されたタイミングで、FINSCHIAの価格が高騰する可能性があります。今のうちにFINSCHIAに投資しておくことで、価格上昇の波を逃さず利益を得られる可能性があるのです。

続いて、仮想通貨FINSCHIAの特徴を2つ紹介します。

LINEトークンエコノミーの基軸通貨

FINSCHIAは、LINEトークンエコノミーの基軸通貨です。トークンエコノミーとは、独自トークンを中心とした経済圏のことを指します。

インターネットの普及によって、ユーザーは気軽に情報を発信できるようになりました。しかし、情報発信に対して、適切な報酬が付与されているわけではありません。このような現状を変え、情報発信のインセンティブを還元する仕組みを作るため、LINEトークンエコノミー構想が生まれました。

LINEトークンエコノミーでは、LINE独自のブロックチェーン技術によって、サービス提供者とユーザーがよりフラットにつながる共創関係の構築を目指します。

LINEトークンエコノミー
(画像=LINE BITMAX公式ブログ)

具体的には、LINEサービス内でのアクションや貢献レベルに応じて、ユーザーはインセンティブとしてのFINSCHIAを獲得できることとなります。インセンティブによってユーザー活動が活発化すれば、よりサービス利用者が増え、サービスの質も向上していきます。このような好循環を生むことがLINEトークンエコノミー構想の目指すところです。

NFTマーケットをリリース

仮想通貨やブロックチェーン技術に関連して、NFTマーケットが盛り上がりを見せています。

NFT(エヌエフティー)とは、ブロックチェーン技術を用いた唯一無二のデジタルトークンのことです。NFTは代替不可能なため、アート作品やゲームアイテムなどのコンテンツが独自のものだと証明することができます。

LINEは2021年6月から、NFTアイテムの取引ができる「NFTマーケットβ」の提供を開始しました。ベータ版では、LINEのブロックチェーン事業を展開するLVC株式会社が提供するNFTアイテムの出品・購入のみ可能です。利用料に相当するコンテンツ料は無料で、決済に使用できる仮想通貨はFINSCHIAです。

LINE, NFTマーケット
(画像=LINE公式サイト)

提供開始にともない、先行してNFTアイテムの取引を体験できる「NFTマーケットβオープン記念キャンペーン」が6月末から7月中旬にかけて実施されました。

\「NFTマーケットβ」も提供開始!/

まとめ

仮想通貨に投資しようと思っても、さまざまな仮想通貨があり、どれに投資すべきか悩む人も多いでしょう。日頃使っているサービスに関連する仮想通貨に投資するというのも、1つの選択肢です。

FINSCHIAは、LINEが提供している仮想通貨で、LINEトークンエコノミーの浸透とともに大きく成長する可能性を秘めています。取引所への新規上場やDapps拡大のタイミングで、価格が高騰する可能性もあります。今のうちに口座開設し、FINSCHIAに投資するタイミングを逃さないようにしましょう。