
アルトコインとは、「alternative(代替の)」と「bitcoin」を組み合わせた造語で、ビットコイン以外の仮想通貨を指します。
ビットコイン投資では得られないような、大きなリターンを期待できる点がアルトコイン投資の魅力です。例えば、ミームコインのシバイヌ(SHIB)は、2020年8月にローンチされてから、2021年10月までの約2年で約50万倍という大幅な価格上昇を記録しました。
本記事で紹介するアルトコインの中には、将来大きく価格上昇する通貨が隠れているかもしれません。アルトコイン投資にチャレンジしたい人は、ぜひ参考にしてください。
アルトコインおすすめランキング10選【将来性のある有望な銘柄を選定!】
通貨名 | 時価総額 ランキング |
1コイン あたりの 価格 |
ホワイト リスト |
将来性 | 流動性 | チェーン | おすすめポイント |
---|---|---|---|---|---|---|---|
![]() |
2位 (約31兆円) |
259,484.78円 | 〇 | S | S | イーサリアムチェーン | 予定されているアップデートにより、さらに利便性が高まる可能性がある |
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4位 (約19兆円) |
326.68円 | 〇 | S | B | XRPレジャー | 約4年間続いたSECとの裁判が事実上終結し、法的な問題をクリアしたことで将来性が高まっている |
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6位 (約10兆円) |
21,180.51円 | 〇 | S | B | ソラナチェーン | ミームコイン「TRUMP」がソラナチェーン上でローンチされたことで注目 |
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40位 (約3,500億円) |
33.91円 | 〇 | A | A | ポリゴンチェーン | アップデートによりステーキング報酬が増加し、需要増加に期待。 |
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13位 (約1.3億円) |
3,155.73円 | 〇 | A | B | アバランチチェーン | 三井住友FGと提携したステーブルコイン開発に期待 |
![]() ミズム(OP) |
59位 (約1,800億円) |
111.49円 | 〇 | B | S | オプティミズムチェーン | アップデートによりチェーン公開が容易になり、ポイントプログラムによる取引所増加に期待 |
![]() コイン(FIL) |
36位 (約2,600億円) |
397.06円 | 〇 | A | A | ファイルコインチェーン | アップデートによりコスト削減と処理速度向上による需要増加に期待 |
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33位 (約2,500億円) |
637.15円 | 〇 | A | A | コスモスチェーン | 他チェーンとの相互接続とステーキング報酬増加に注目 |
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31位 (約3,280億円) |
634.19円 | 〇 | S | B | ソラナチェーン | NVIDIAと提携し、AI市場の成長による需要増加に期待 |
![]() リンク(LINK) |
12位 (約1.39億円) |
2,114.42円 | 〇 | S | B | イーサリアムチェーン | RWAトークン化に不可欠な存在 |
1位:イーサリアム(ETH)

名称(通貨単位) | イーサリアム(ETH) |
---|---|
発行年 | 2015年7月 |
開発者 | ヴィタリック・ブテリン |
発行上限 | 未確定 |
時価総額 | 31,336,136,078,853円 |
価格 | 1ETH=259,484.78円 |
コンセンサスアルゴリズム | Proof of Stake(PoS) |
ホワイトリスト | 〇 |
将来性 | S |
流動性 | S(7.02%) |
イーサリアムは、スマートコントラクト機能を備えた代表的なアルトコインです。分散型アプリケーション(dApps)の開発プラットフォームとして広く利用されており、DeFi(分散型金融)やNFT(非代替性トークン)の発展に欠かせない存在となっています。


イーサリアムの将来性は、創設者ヴィタリック・ブテリン氏が提案する技術改善によりさらに高まります。2025年4月20日に公表された、RISC-Ⅴ(リスクファイブ)と呼ばれる命令形式への移行により、処理速度が最大で100倍向上する可能性があります。
この技術革新によって、取引スピードの向上やガス代(手数料)の削減が期待できます。2025年5月7日に予定されている「ペクトラ」アップグレードも含め、イーサリアムは常に進化し続けます。
2位:リップル(XRP)

名称(通貨単位) | リップル(XRP) |
---|---|
発行年 | 2012年 |
開発者 | David Schwartz ほか |
発行上限 | 1,000億XRP |
時価総額 | 19,092,912,273,016円 |
価格 | 1XRP=326.68円 |
コンセンサスアルゴリズム | XRPレジャー |
ホワイトリスト | 〇 |
将来性 | S |
流動性 | B(1.97%) |
リップル(XRP)は、国際送金の効率化を目的に開発されたアルトコインです。従来の国際送金では時間とコストがかかる課題がありますが、リップルのネットワークを利用することで、低コストかつ高速な送金が可能となります。
リップル社は、約4年に渡って米証券取引委員会(SEC)と裁判を続けてきました。2025年3月25日にリップル社はSECに対して追加上訴を行わない方針を明らかにし、実質的に裁判が終結しました。
今後は法的な不確実性から解放されることから、多くの金融機関との新たな提携や実用化の拡大が見込まれます。
2025年3月27日には、アフリカの決済企業Chipper Cashとパートナーシップを締結しました。Chipper Cashのユーザー数は500万人を超えるため、リップルのさらなる普及が期待されています。
3位:ソラナ(SOL)

名称(通貨単位) | ソラナ(SOL) |
---|---|
発行年 | 2020年3月 |
開発者 | Anatoly Yakovenko |
発行上限 | 上限なし |
時価総額 | 10,964,104,819,770円 |
価格 | 1SOL=21,180.51円 |
コンセンサスアルゴリズム | Proof of History+PoS(Tower BFT) |
ホワイトリスト | 〇 |
将来性 | S |
流動性 | B(3.41%) |
ソラナは、高速かつ低コストなトランザクションを実現するブロックチェーンプロジェクトです。スマートコントラクト機能を備えており、DeFiやNFTのプラットフォームとして人気を博しています。
近年、ソラナの注目度が一気に高まったのは、ドナルド・トランプ大統領が公式ミームコイン「TRUMP」をソラナチェーン上で発行したことがきっかけです。
2025年1月18日の発行直後に価格が急騰し、一時は1TRUMP=73ドルを超え、時価総額ランキングでも上位に食い込みました。SOLもこの関連性から恩恵を受け、同時期に293ドルという過去最高値を記録しています
また、2025年4月14日にはカナダでソラナの現物ETFが上場しました。機関投資家からの資金流入が期待でき、今後米国でも承認されれば、さらなる価格上昇につながるでしょう。

4位:ポリゴン(POL)

名称(通貨単位) | ポリゴン(MATIC/POL) |
---|---|
発行年 | 2017年(メインネット2020年) |
開発者 | Jaynti Kanani ほか |
発行上限 | なし |
時価総額 | 352,992,218,916円 |
価格 | 1POL=33.91円 |
コンセンサスアルゴリズム | Proof of Stake(PoS) |
ホワイトリスト | 〇 |
将来性 | A |
流動性 | A(4.43%) |
ポリゴンは、イーサリアムのL2ソリューションとして開発されたブロックチェーンです。基軸通貨としてPOLが使用されます。イーサリアムのスケーラビリティ問題を解決し、高速かつ低コストなトランザクションを実現することを目的としています。
以前の通貨名は「MATIC」と呼ばれていましたが、2024年9月4日のアップデートにより名称が「POL」に変更されました。
POLへアップデートされたことにより、発行上限が廃止され、毎年少しずつ新しいコインが増加するようになりました。これにより、ユーザーはステーキングでより多くの報酬を得られるようになります。
また、複数のブロックチェーンをつなぐ技術も開発されています。異なるチェーン間の取引がより速く、安く、簡単になるため、利用者が増加すればポリゴンの価値も上がる可能性があるでしょう。
5位:アバランチ(AVAX)

名称(通貨単位) | アバランチ(AVAX) |
---|---|
発行年 | 2020年9月 |
開発者 | エミン・ギュン・シラー |
発行上限 | 7.2億AVAX |
時価総額 | 1,314,612,430,300円 |
価格 | 1AVAX=3,155.73円 |
コンセンサスアルゴリズム | Avalanche Consensus |
ホワイトリスト | 〇 |
将来性 | A |
流動性 | B(2.82%) |
アバランチ(AVAX)は、高速かつ低コストなトランザクションを実現するブロックチェーンプロジェクトです。カスタマイズ性の高さが特徴で、アバランチを基盤とした独自のブロックチェーンを手軽に構築できる強みがあります。
アバランチはAmazon Web Services(AWS)やJPモルガン、Mastercardなどの大手企業と提携しており、その技術力やセキュリティの高さが評価されています。
2025年4月には、三井住友FGと提携してステーブルコインを共同開発することが発表されました。
26年度を目処にした発行が検討されており、実際に発行されればよりアバランチへの注目度が高まる可能性が考えられます。
価格の安定性を実現するように設計された暗号資産(仮想通貨)のこと。裏付け資産がないため価格変動が激しく、決済手段としての活用が進んでいない暗号資産の普及を促し、実用性を高めるために設計された。
引用:野村證券|ステーブルコイン6位:オプティミズム(OP)

名称(通貨単位) | オプティミズム(OP) |
---|---|
発行年 | 2022年5月 |
開発者 | マーク・タインウェイ |
発行上限 | 42.95億OP |
時価総額 | 184,756,646,057円 |
価格 | 1OP=111.49円 |
コンセンサスアルゴリズム | Proof of Stake(PoS) |
ホワイトリスト | 〇 |
将来性 | B |
流動性 | S(9.19%) |
オプティミズム(OP)は、イーサリアムのL2ソリューションの一つであるオプティミスティック・ロールアップを実装したブロックチェーンです。
イーサリアムのセキュリティを継承しつつ、低コストかつ高速なトランザクションを実現することを目的としています。
直近のアップデートでは、「Superchain Registry 2.0」が導入予定です。これにより開発者はより簡単に新しいブロックチェーンを公開できるようになります。
さらに「SuperStacks」というポイント制度が2025年4月16日~6月30日まで実施されており、取引することでポイントが貯まり、後でOPトークンと交換できます。つまり、オプティミズムを使えば使うほど、報酬がもらえるということです。
これらの改善により、オプティミズムはより使いやすく、そして報酬も得られるプラットフォームになるため、利用者の増加が期待できます。
7位:ファイルコイン(FIL)

名称(通貨単位) | ファイルコイン(FIL) |
---|---|
発行年 | 2020年10月 |
開発者 | Protocol Labs |
発行上限 | 20億FIL |
時価総額 | 263,112,923,401円 |
価格 | 1FIL=397.06円 |
コンセンサスアルゴリズム | Proof of Storage |
ホワイトリスト | 〇 |
将来性 | A |
流動性 | A(4.43%) |
ファイルコインは、分散型ストレージネットワークを構築することを目的としたブロックチェーンプロジェクトです。
ファイルコインのネットワークではユーザーがストレージを提供し、そのストレージを必要とする他のユーザーがレンタルできます。
また、ブロックチェーンの特性を生かし、データの改ざん耐性や可用性を高めることで、安価で信頼性の高いストレージサービスを実現しているのです。
ファイルコインの将来性は最近の重要なアップデートにより高まっています。NV25「Teep」アップグレードでは、ストレージ提供者のコストが最大30%削減されました。
また、2025年第2四半期に予定されている「F3 Fast Finality」の本格稼働です。現在約7.5時間かかる取引確定が数分に短縮され、取引所の入出金や分散型アプリの使い勝手が大幅に向上します。
データの爆発的な増加とAI活用が進む2025年以降、分散型で安全かつ高速なストレージニーズはさらに高まると予想されるため、ファイルコインのインフラとしての価値は今後も長期的に上昇していくでしょう。
8位:コスモス(ATOM)

名称(通貨単位) | コスモス(ATOM) |
---|---|
発行年 | 2019年4月 |
開発者 | Tendermint |
発行上限 | なし |
時価総額 | 249,208,230,043円 |
価格 | 1ATOM=637.15円 |
コンセンサスアルゴリズム | Delegated Proof of Stake(DPoS) |
ホワイトリスト | 〇 |
将来性 | A |
流動性 | A(4.49%) |
コスモスは、異なるブロックチェーンを相互接続するためのエコシステムを構築することを目的としたプロジェクトです。DPoSと呼ばれる独自のコンセンサスアルゴリズムを採用し、高速かつ安全なトランザクションを実現しています。
中央集権的な管理者を持たないブロックチェーンでは、台帳情報をネットワーク上の全員で共有するため、全体の合意形成を行います。そうした合意を行う方法が「コンセンサスアルゴリズム」です。
引用:NTT DATA|ブロックチェーンの仕組みコスモスの将来性は、最近のアップデートやコミュニティの提案によりさらに高まっています。特に2025年4月に発表された「Eureka」アップグレードによって、イーサリアムとの相互接続が可能になりました。
将来的にソラナやアービトラム(Arbitrum)などのネットワークにも拡張予定です。ユーザーはワンクリックで資産を異なるチェーン間で移動できるようになります。
さらに、これまでATOMをステーキングして得られる報酬から10%が手数料として徴収されていましたが、2%に下げられる提案がコミュニティで提案されています。
保有者はより高いステーキング報酬が得られるようになるため、提案が正式に採用されれば、ATOMを保有するユーザーが増加することが考えられます。
9位:レンダー(RENDER)

名称(通貨単位) | レンダー(RENDER) |
---|---|
発行年 | 2017年10月 |
開発者 | OTOY |
発行上限 | 644,168,762 RENDER |
時価総額 | 328,321,784,731円 |
価格 | 1RNDR=634.19円 |
コンセンサスアルゴリズム | Proof of Stake(PoS) |
ホワイトリスト | 〇 |
将来性 | S |
流動性 | B(3.05%) |
レンダーは、分散型のGPUレンダリングネットワークを構築することを目的としたブロックチェーンプロジェクトです。
Render Networkでは、GPUを提供するノードがレンダリングタスクを処理し、その対価としてRENDERを受け取ります。
これにより、CGアーティストやクリエイターに低コストかつ高速なレンダリングサービスを提供できます。
当初レンダーはイーサリアムチェーンで発行されていましたが、現在はソラナチェーンに移行し、通貨名も「RNDR」から「RENDER」に変更されました。
ChatGPTをはじめとする生成AIの進化が早いことから、AI学習に利用されるGPUの需要は高まり続けています。今後も世界のAI市場規模は高まり続けると予想されるため、GPUリソースを共有できるレンダーの需要も高まることが考えられるでしょう。
RenderNetworkはGPUメーカーのNVIDIAとも提携しており、信頼性の高さも評価されています。
10位:チェーンリンク(LINK)

名称(通貨単位) | チェーンリンク(LINK) |
---|---|
発行年 | 2017年9月 |
開発者 | セルゲイ・ナザロフ |
発行上限 | 10億LINK |
時価総額 | 1,389,613,108,234円 |
価格 | 1LINK=2,114.42円 |
コンセンサスアルゴリズム | オラクルネットワーク(トークンはイーサリアム PoS) |
ホワイトリスト | 〇 |
将来性 | S |
流動性 | B(3.16%) |
チェーンリンク(LINK)は、ブロックチェーン上のスマートコントラクトと外部データを結ぶ分散型オラクルネットワークです。スマートコントラクトが外部情報にアクセスできるようにする「橋渡し役」として機能します。
複数のオラクルが協力してデータを検証するため、単一の中央管理者に依存せず、情報の信頼性が高まります。

チェーンリンクの将来性として特に注目されるのは、現実資産(RWA)のトークン化です。金、株式、不動産などの資産をブロックチェーン上でデジタル管理できるこの市場は、2030年までに最大16兆ドル規模になると予測されています。
チェーンリンクはこの分野で不可欠な役割を担い、伝統的金融とブロックチェーンの間の通信を支援しています。
仮想通貨情報サイトCoinMarketCapのRWAカテゴリでは、チェーンリンクが時価総額順でトップに位置しています(2025年4月30日時点)。

RWAトークン化の普及がすすめば、チェーンリンクの需要の高まりも期待できるでしょう。
テーマ別のアルトコイン一覧
アルトコインを実用性や開発目的で分類し紹介します。DeFi(分散型金融)関連とNFT・メタバース・ゲーム関連の銘柄と将来性が期待できる理由について解説します。また、番外編としてビジョンを持たずに誕生したミームコインについても紹介します。
DeFi ・金融関連
DeFi(分散型金融)関連のアルトコインは、従来の中央集権的な金融システムに代わる、より効率的で透明性の高い金融サービスの提供を目的としています。
ブロックチェーン技術を活用することで貸借、取引、決済などの金融機能を分散化し、コスト削減と銀行口座を持てない人でも金融サービスを利用できるようになることを目的としています。
代表的なDeFi、金融関連のアルトコインとしては、以下の3つが挙げられます。
アルトコイン | 概要 |
---|---|
ステラルーメン(XLM) | 国際送金の効率化を目的としたアルトコイン。低コストかつ高速な送金を実現し、金融包摂の促進を目指している。 |
ダイ(DAI) | 米ドルと連動する価値の安定したステーブルコイン。DeFiエコシステムにおいて、安定した決済手段として重要な役割を果たしている。 |
メイカー(MKR) | DeFiプラットフォーム「Maker」のガバナンストークン。ステーブルコインDAIの発行と管理に関与し、DeFiエコシステムの発展に寄与している。 |
ブロックチェーン技術の進歩とともに、より多くの人々が分散型金融サービスを利用するようになれば、これらのアルトコインの価値は長期的に上昇することが期待されます。
NFT・メタバース・ゲーム関連
NFT(非代替性トークン)、メタバース、ゲーム関連のアルトコインは、デジタル資産の所有権管理やバーチャル空間での経済活動、ゲーム内アイテムの取引など、さまざまな用途で活用されています。
これらのアルトコインは、ブロックチェーン技術を用いることで、デジタル資産の希少性や真正性を担保し、新たな価値の創出を可能にしています。
注目のNFT、メタバース、ゲーム関連のアルトコインとしては、以下の3つが挙げられます。
アルトコイン | 概要 |
---|---|
イミュータブル(IMX) | NFTの発行と取引を支援するプラットフォーム。ゲーム内アイテムのNFT化に特化しており、ゲーム業界でのNFT活用を促進している。 |
ディセントラランド(MANA) | メタバースプラットフォーム「Decentraland」で使用されるアルトコイン。仮想空間内でのアイテムや土地の購入に用いられる。 |
ザ・サンドボックス(SAND) | メタバースプラットフォーム「The Sandbox」で使用されるアルトコイン。仮想空間内でのアイテムや土地の購入に用いられるほか、ステーキングにより報酬も獲得できる。 |
特にメタバース市場の成長が期待されており、総務省が発表する「令和5年 情報通信に関する現状報告の概要」では、2022年の8兆6,144億円から、2030年には123兆9,738億円まで拡大すると予想されています。
バーチャル空間での社会的、経済的活動が活発化するにつれ、これらのアルトコインの需要は増加すると予想され、長期的な価値の上昇が期待されています。
番外編:ビジョンを持たずに生まれたミームコイン
ミームコインとはインターネット上のジョークやミーム(おもしろい画像や動画が拡散される文化)をもとに生まれた、実用性や明確なビジョンを持たないアルトコインを指します。
これらのアルトコインは、コミュニティの支持や投機的な需要によって短期的に爆発的な価格上昇を見せることがあります。
代表的なミームコインとしては、以下の2つが挙げられます。
アルトコイン | 概要 |
---|---|
ドージコイン(DOGE) | Redditなどのオンラインコミュニティで人気を博したミームをもとに誕生したアルトコイン。 |
シバイヌ(SHIB) | ドージコインのパロディーとして誕生したミームコイン。 |
ドージコイン(DOGE)は、2019年4月にイーロン・マスク氏がお気に入りの通貨がドージコインであるとSNSに投稿しました。その結果、価格は約0.2円から0.4円に高騰しました。
さらに2021年1月にはドージコインに言及する内容を投稿し、約0.8円だった価格は2021年2月には約8円まで価格が上昇しました。
シバイヌ(SHIB)はドージコインの価格上昇の影響と強力なコミュニティの存在を背景に、2021年には約50万倍もの価格高騰を記録したことで注目を集めました。
このように、ミームコインは実用性や将来性よりも、コミュニティの盛り上がりや投機的な需要に価格が左右される傾向が強いです。短期的な値上がりを狙った投資は可能ですが、長期的な投資対象としてはリスクが高いと言えます。
将来性が有望なアルトコインの探し方
アルトコインの将来性は、プロジェクトの用途や、通貨としての実用性を元に判断します。
ただし、仮想通貨の中には詐欺コインや、流動性が低く売りにくいものもあるため、ホワイトリストや流動性も確認するとよいでしょう。
ホワイトリストに登録されている
将来性の高いアルトコインの選び方として、ホワイトリストに登録されている銘柄を選ぶことが挙げられます。
金融庁に登録された暗号資産交換業者が扱う暗号資産は、ホワイトリストと呼ばれています。ただし、ホワイトリストは通称であり、金融庁が公式に使用している用語ではありません。
ホワイトリストという言葉が使われるようになったのは、2017年4月の改正資金決済法の施行がきっかけです。この法律によって、国内で暗号資産を取り扱う交換業者に、金融庁の認定業界団体である日本仮想通貨交換業協会(JVCEA)への登録が義務付けられました。
金融庁に登録された暗号資産交換業者は一定の審査を経ているため、取り扱う暗号資産の安全性や信頼性が他の暗号資産と比べて高く、将来性も期待できると考えられます。
登録された通貨一覧は「取扱暗号資産及び暗号資産概要説明書」に記載されているので、参考にすると良いでしょう。
ホワイトリストは金融庁が暗号資産の安全性を保証するものではない点に注意が必要です。投資家は自己責任で暗号資産を選定し、リスクを十分に理解した上で取引する必要があります。
ホワイトリストだけでなく、グリーンリストも参考にすると良いでしょう。ホワイトリストに登録されている通貨の中で、特に以下の項目を満たすものをグリーンリストと呼びます。
- 3社以上の会員企業が取扱いをしている暗号資産
- 1社が取扱いを開始してから6ヶ月以上の期間が経過している暗号資産
- その取扱いにあたって、協会が付帯条件を設定していない暗号資産
- その他、協会にて本リストの対象とすることが不適当とする事由が生じていない暗号資産
すでに3社以上の取引所に上場しており国内で広く普及していることから、集金目的で作られた実体のない通貨ではないと考えられます。
これから暗号資産投資を始める初心者の方は、グリーンリストに掲載されているものから投資銘柄を選定すると良いでしょう。
将来性がある(実用性)
将来性の高いアルトコインを選ぶ際、プロジェクトの実用性や将来性は重要な指標です。単なる投機目的ではなく、社会に対して価値を提供できるかどうかが長期的な成長の鍵を握ります。
例えば、イーサリアムはスマートコントラクト機能を実装し、DeFi(分散型金融)やNFT(非代替性トークン)など、幅広い分野での活用が進んでいます。また、リップルはSBIレミット株式会社がブリッジ通貨として採用し、国際送金サービスに活用されています。
こうした実用性の高さは、アルトコインの長期的な需要を支える要因となります。将来性を見極めるためには、プロジェクトの技術的な優位性だけでなく、パートナーシップや開発体制、コミュニティの活発さなども総合的に評価することが求められます。
ただし、実用性の高いアルトコインであっても、規制の動向や競合プロジェクトの台頭などにより、将来性が損なわれるリスクがあることにも留意が必要です。
将来性の判断は難しいですが、プロジェクトの実態を多角的に分析し、慎重に行うことが肝要と言えるでしょう。
流動性が高い
将来性の高いアルトコインを選ぶ上では、流動性の高さも重要な指標の一つです。
流動性とは、交換のしやすさのことです。文脈によってその意味は異なりますが、次のようなことを指します。
(1)株や債券といった資産の保有者が大きな価値の損失を被ることなく当該資産を速やかに処分できる度合い
(2)現金や資金そのもの、または市場で速やかに取引を行える国債等の資産そのもの(流動性資産)
(3)流動性資産の保有度合い、または流動性資産を調達できる能力
金融市場においては、発行体の信用力、取引相手の信用力、決済ネットワークの効率性が流動性に大きな影響を与えます。
引用:日本銀行|流動性
流動性の高いアルトコインは売買がしやすく、価格変動リスクを抑えられる傾向にあります。
特に、ビットコインやイーサリアムのような大手取引所に上場している銘柄は、取引量が多いため流動性が高いと言えます。一方、マイナーな取引所にのみ上場しているアルトコインは、流動性が低く売買できないケースがあります。
例えば、ある通貨を1,000ドル分保有しているとします。流動性の低い取引所で売却しようとした際に100ドル分しか買い注文がなければ、残り900ドルは売却できません。
買い注文が出るまで待つ必要があるため、いくら価格が高くても現金化できない可能性があります。
また、流動性の低いアルトコインは、価格操作のリスクもはらんでいます。大口投資家による買い占めや、相場を動かすような情報の流布によって、価格が大きく変動する可能性があります。
流動性が高いか低いかは、暗号資産情報サイトCoinMarketCapから取引する銘柄を選択し、「取引高/時価総額残高(24時間)」欄にある割合を確認する方法があります。
今回調査したアルトコイン10銘柄の流動性は2.71%~9.37%でした(2024年5月31日時点)。2.71%を下回るアルトコインに投資する際は、取引所の取引ボリュームが十分あるかを確認しておきましょう。
アルトコイン取引におすすめの取引所5選!【初心者向け】
ここからはアルトコイン取引におすすめの取引所を紹介するので初心者の方はぜひ参考にしてみてください。
GMOコイン
- 東証プライム市場上場のGMOコインが運営しているので安心できる
- 入出金・送金・取引手数料が無料
- 口座開設が早い
- スプレッドが広い
- 追証がある
- 取引規制(売り・買い)がある
GMOコインは2016年10月に設立された仮想通貨取引所です。東証プライム市場上場のGMOグループが運営しており、信頼性の高い取引所として累計口座数は約70万口座に達しています(2024年12月時点)。
- 貸暗号資産は2種類のコースから選べる
- 毎月500円から積立ができる
- スマホアプリは2つのモードをスタイルに合わせて選べる
仮想通貨の長期保有を考えている人におすすめなのが貸暗号資産サービスです。
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GMOコインでは、以下の2種類からコースを選べます。
- 「貸暗号資産ベーシック」:貸出期間最短1ヶ月、最大年率10%
- 「貸暗号資産プレミアム」:貸出期間最短1週間、年率15%以上を狙える
相場が不安定なときは短期間、安定しているときは長期間貸し出すといった柔軟な運用が可能です。
またGMOコインでは、500円から積立投資が可能です。積立頻度を「毎月」または「毎日」から選択できるので、自分の投資スタイルに合わせた運用ができます。

GMOコインのスマホアプリは、初心者でも直感的に操作できる「ノーマルモード」とテクニカル指標や描画ツールが使える「トレーダーモード」を自由に切り替えられるため、幅広いユーザーにおすすめです。
\ビットコインを買うなら!/
bitbank(ビットバンク)

- チャートが見やすい
- 取引所で取引できる通貨が多い
- セキュリティ評価 国内No.1
- レバレッジ取引ができない
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bitbankは2014年5月に設立された仮想通貨取引所です。国内最大級の取扱銘柄数を誇り、2025年1月末時点では41銘柄(取引所の取扱銘柄)を取引できます。
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bitbankは仮想通貨取引所のセキュリティに関するランキングを公表している「CER.live」において、国内No.1の取引所と評価されています。実際に創業以来10年間、ハッキングなどの事故は起きていません。また、国内の暗号資産取引所として初めて、情報セキュリティ管理の国際規格である「ISO27001」を取得しています。
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スマホアプリでは、販売所と取引所両方の取引ができます。無駄のないスッキリした画面レイアウトが特徴で、スマホから手軽にビットコインの取引をしたい人におすすめです。
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BITPOINT(ビットポイント)
BITPOINT(ビットポイント)は、2016年3月に設立された仮想通貨取引所で、SBIグループの一員です。
- 現物取引の手数料が無料
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BITPOINTは、販売所・取引所を問わず、現物取引の手数料が無料です。取引所手数料が無料の業者はほとんどないため、短期売買中心のトレーダーでもコストを抑えやすいメリットがあります。

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積立投資の手数料も無料なので、長期的にコストを抑えながら資産を増やしたい人に向いています。
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SBI VCトレード

- 運営者がSBIグループなので安心感がある
- 取引手数料が無料
- スプレッドが狭い
- 流動性が低く約定しにくいことがある
- 定期メンテナンスがある
SBI VCトレードは、2016年に設立された暗号資産取引所です。SBIグループが運営しており、国内取引所ではめずらしい通貨の取り扱いもあります。
- 38銘柄で貸暗号資産が可能
- ステーキング対象が14銘柄と豊富
- アプリでさまざまなサービスの利用が可能
SBI VCトレードでは、取り扱いのある全39銘柄のうち38銘柄で貸暗号資産のサービスを提供しています。
貸暗号資産の年率は、募集案件や銘柄、貸出期間によって異なりますが、過去の案件では最大で年率20%の収益を得られたことがあります。
銘柄 | ポルカドット |
---|---|
貸出期間 | 14日間 |
最小数量 | 3,000DOT |
最大数量 | 6,000DOT |
年率 | 20% |
また、SBI VCトレードのアプリは、インジケーターでのテクニカル分析や入出金などにも対応しています。

スマホアプリ1つあれば、すべての操作が完結するので、取引のタイミングを逃すこともありません。出先での取引が多い人にはおすすめです。
\スマホアプリが便利/
Coincheck(コインチェック)

- 取扱通貨数が30通貨と豊富
- アプリが初心者に優しい作りになっている
- 取引手数料が無料
- スプレッドが広い
- レバレッジ取引ができない
- 出金手数料が高い
Coincheckは、2014年に設立された日本の暗号資産取引所です。
- 初心者でも使いやすいアプリ
- 幅広いサービスが利用可能
- 積立投資ならCoincheckがおすすめ
Coincheckのアプリは、初心者でも使いやすいデザインとなっています。そのため、暗号資産の取引経験がない人におすすめです。

実際、Coincheckのアプリは2023年の暗号資産取引アプリのダウンロード数が国内No.1で、ダウンロード数は合計600万を突破しています。
また、現在の取引ランキングや暗号資産関連のニュース、Coincheckで取引しているトレーダーの相場予想も確認できるため、暗号資産の取引経験がない初心者も安心して始められるでしょう。
Coincheckでは、でんきやガス、レンディングなど幅広いサービスを利用できます。
- レンディング
- Coincheckでんき
- Coincheckガス
- Coincheckつみたて
Coincheckのアカウントに登録していれば、手続きなしですぐにレンディングを始められます。最大年率は5.0%で、すべての暗号資産が対象です。
また、Coincheckで積み立てできる暗号資産は26種類と業界最多で、さまざまな銘柄に分散投資することができます。暗号資産を長期的に運用したい人にはおすすめです。
\アプリの使いやすさが圧倒的/
アルトコインとは
アルトコインとは、ビットコイン以外の仮想通貨の総称です。アルトコインはビットコインに比べて種類が多く、用途が多岐にわたります。また、時価総額が低く、流動性も低いことから価格変動が大きいという特徴があります。
種類が多く、用途が多岐に渡る
アルトコインは種類が多く、開発目的や用途が多岐にわたります。
アルトコインは少なくとも240万種類以上ある(2024年3月時点)といわれています。中企業・自治体が発行したコインやコミュニティ内で流通しているコイン、ジョークをきっかけに誕生したコインもあります。
アルトコインは種類が多く、開発目的や用途も多岐にわたります。例えばアルトコインの代表格で時価総額2位であるイーサリアム(ETH)は「ブロックチェーンを活用してあらゆる目的のために、アプリケーションの開発や実行を可能にする」ことを目的に開発されました。
アルトコインの開発目的や用途から、将来性という観点で投資の判断をすることが可能です。
価格変動が大きい
アルトコインはビットコインに比べて時価総額が低く、流動性が限られているため、価格変動が大きいといわれています。
ビットコインがデジタルゴールドと評されている一方で、多くのアルトコインはまだそのような安定した地位を築いていません。そのため、時価総額や流動性が低く、ニュースや大口注文が価格に与える影響が大きくなっています。
アルトコインの価格は新しい技術やパートナーシップの発表、著名人の発言によっても大きく左右されます。例えば、テスラ社CEOのイーロン・マスク氏がSNSでドージコイン(DOGE)に言及し、シバイヌコイン(SHIB)価格が高騰したこともありました。
アルトコインはビットコインに比べて価格の変動が大きく、ハイリスクハイリターンな投資対象となっています。
アルトコイン投資で儲けるポイント
アルトコインは価格変動が大きく、ハイリスク・ハイリターンな投資になります。そのため、分散投資や余剰資金での投資を徹底しましょう。また、手数料を安く抑えたり、運用をすることで投資効率を高めることが可能です。
半減期やバーンなどの過去に価格が上昇したイベントをチェックしておくことも重要でしょう。
1つのアルトコインに集中投資ぜずに分散投資をする
アルトコイン投資で儲けるためには、一つのアルトコインに集中投資するのではなく分散投資することが重要です。アルトコインは価格変動が大きいため、特定の銘柄に偏重した投資は大きなリスクを伴います。
分散投資を行うことで、個別のアルトコインの価格変動リスクを軽減し、ポートフォリオ全体のリターンを安定させられるでしょう。
ポートフォリオの例としては、以下の3つが挙げられます。
安定型 | ・ビットコイン60% ・イーサリアム40% |
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バランス型 | ・ビットコイン40% ・イーサリアム20% ・DeFi関連のアルトコイン20% ・メタバース関連のアルトコイン20% |
ハイリスク・ハイリターン型 | ・ビットコイン30% ・イーサリアム30% ・時価総額上位20位のアルトコイン30% ・ミームコイン10% |
安定型は、ボラティリティが比較的に低い通貨であるビットコインとイーサリアムだけを購入するポートフォリオです。この2つの銘柄は時価総額ランキングで常に1位と2位に位置しているため、価値が10分の1になるような大幅な価格の下落リスクが低いでしょう。
バランス型であれば、60%をビットコインとイーサリアムを保有することで大幅な価格下落リスクを抑えた上で、DeFiとメタバース関連銘柄の成長を狙い20%ずつ保有します。
ハイリスク・ハイリターン型は、ビットコインの保有率を30%までとし、残り70%はアルトコインを保有します。ドージコイン(DOGE)やシバイヌ(SHIB)などのミームコインは、過去に100倍以上の価格上昇を記録しています。その分価格が大きく下落するリスクはありますが、少ない元手でも大きな利益が得られる可能性があります。
これらはあくまで一例であり、投資家の目的やリスク許容度に応じてポートフォリオを最適化することが重要です。
また、定期的にポートフォリオのリバランスを行い、目標とするアセットアロケーションを維持することも大切だと言えます。
なくなっても良いお金で投資する
アルトコイン投資では、なくなっても良いお金で投資することが重要です。アルトコインの価格は非常に不安定で、短期間で大きく変動する可能性があります。
2022年5月には、当時時価総額ランキング上位に位置していた米ドルの価格と連動したステーブルコイン「テラ(LUNA)」の価格が99.99%下落したこともあります。
テラのように、時価総額が高いからといって価格が暴落するリスクはゼロではありません。そのため、生活に必要な資金や貯蓄資金をアルトコイン投資に充てるのは避けるべきです。
投資に回す資金は、失ってもライフプランに影響を及ぼさない範囲にとどめることが賢明でしょう。
販売所よりも取引所を利用する
アルトコイン投資では、販売所よりも取引所を利用するのが得策です。一般的に国内取引所では販売所の取引手数料は必要ありませんが、スプレッドと呼ばれる購入価格と売却価格の差額が存在し、実質的な手数料を支払うことになります。
一方、取引所のスプレッドは非常に小さく、安価な手数料だけを支払うことで効率的な取引が可能となります。
例えば、2024年5月29日時点のCoincheckでのビットコインのスプレッドは6.06%ですが、取引所のスプレッドはわずか0.029%であることに加え、手数料は無料です。(2024年5月29日時点)
取引所を利用するだけで、約6%も安価にビットコインを購入できることになります。
頻繁に取引する予定があるなら、スプレッドの差が大きな節約につながる取引所の利用をおすすめします。
テイカーとメイカーはどちらがおすすめ?【著者の体験談】
取引所にはテイカー、メイカーと呼ばれる注文方法が存在し、メイカー手数料の方が安価なケースが多く見られます。
- メイカー注文:取引板にない価格で新たな注文を出すこと。すぐに注文が約定しないこともあるが、テイカー注文よりも手数料が安価な傾向にある。
- テイカー注文:すでに取引板にある価格で注文を出すこと。すぐに注文が約定するメリットがあるが、メイカー手数料よりも手数料が高めに設定されている傾向がある
結論からいうと、高額な取引をするのであればメイカー注文、頻繁に短期売買を繰り返すのであればテイカー注文がおすすめです。
国内取引所GMOコインのように、メイカー注文で約定した際にマイナス手数料と呼ばれる報酬が得られる取引所も存在します。
-0.03%の手数料であれば、1,000万円の取引をした際には3,000円の利益が得られる計算です。
しかし、メイカー注文は注文板にない価格で注文を出すことから、約定まで時間がかかるというデメリットも存在します。高額になればなおさらです。
頻繁に取引するのであれば、BitTradeのようにメイカー、テイカー共に手数料が無料の取引所を利用すると良いでしょう。
メイカー注文がマイナス手数料の取引所は、テイカー手数料が必要となるケースが多く見られます。
取引内容に応じて、適した取引所を利用すると良いでしょう。
長期保有ならステーキング報酬や貸暗号資産サービスを提供している取引所を利用する
アルトコインを長期保有する場合、ステーキング報酬や貸暗号資産サービスを提供している取引所を利用するのがおすすめです。
ステーキングとは、アルトコインを預けることで、ネットワークの維持に貢献し、その対価として報酬を得られる仕組みです。
国内取引所GMOコインでは、対象銘柄を保有しているだけで一定期間ごとにステーキング報酬が得られる仕組みが存在します。
また、同取引所の貸暗号資産サービスでは、保有するアルトコインを取引所に貸し出すことで、利息収入を得られます。
仮に100万円相当のソラナ(SOL)を1年間ステーキング、レンディングした場合、以下の報酬を獲得できます。(2024年5月31日時点の年率を参照)
- ステーキング:4万1,000円~5万4,000円
- レンディング:3万円(3ヵ月コースの場合)
これらのサービスを活用することで、アルトコインの長期保有中にパッシブインカムを得ることが可能です。
ただし、通貨を預けた後、一定期間引き出せないサービスも存在するため、価格変動リスクも考慮する必要があります。
ステーキング、貸暗号資産サービスを利用する際は、サービスの詳細を確認した上で運用することを心がけましょう。
半減期、分裂、バーンなどの価格に影響を与えるイベントを把握する
アルトコイン投資では、以下のような価格に影響を与えるイベントを把握しておくことが重要です。
- 半減期
- ハードフォーク
- バーン
半減期とは、マイニング報酬が半減するイベントのことで、供給量の減少により価格上昇が期待されます。2020年5月には3回目の半減期が実施され、翌年2021年11月には過去最高値を記録しています。
ハードフォークは、アルトコインのプロトコルが大幅に変更され、新しいコインが生まれることを指します。その際、既存のコインの保有者に新コインが付与されるケースがあり、2016年に実施されたイーサリアムのハードフォークではイーサリアムクラシック(ETC)が誕生しました。
バーンは発行済みのコインを破棄することで、供給量を減らし価格上昇を狙う手法です。2019年にはステラルーメン(XLM)が、総供給量の約50%となる550億トークンをバーンしたことを発表しました。その後徐々に価格が高騰し、2019年11月に7円台だった価格は2021年5月には70円台まで上昇しています。
これらのイベントを事前に把握し、適切なタイミングで投資判断を下すことが、アルトコイン投資で儲けるためのポイントだと言えます。
アルトコインに関するイベント情報をいち早く入手するには、海外ニュースサイトDecryptやThe Blockを参考にすると良いでしょう。
日本ではまだ報道されていないニュースや専門的なイベント情報が入手できることがあります。
アルトコインのチャートを分析
アルトコインがどのような値動きをしているのか、チャートを分析したい人もいるでしょう。ここでは、おすすめランキングの3位までにランクインしたイーサリアム(ETH)・リップル(XRP)・ソラナ(SOL)のチャートを分析します。
2021年1月から、2024年7月現在までの価格推移を解説するので、今後の価格予想の参考にしてください。
イーサリアム(ETH)のチャート分析

最安値 | 9万1,479円 |
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最高値 | 62万3,810円 |
上昇率(2021年1月~2024年7月) | 約403%(約4倍) |
イーサリアムを長期的なチャートで見ると、2023年1月から上昇トレンドが続いている状態です。
イーサリアムは2021年1月から11月までに大きく価格上昇し、約55万円まで高騰しました。その後、アメリカの金融緩和の縮小や海外取引所FTXの経営破綻などの影響を受け、下落傾向が続きました。
2023年1月には下降トレンドラインをブレイク。さらに、同年10月からはビットコインの現物ETFの承認期待と、2024年1月のETF承認から上昇トレンドの傾向が増しています。
しかし、2024年7月に上昇トレンドラインを割っているため、このまま仮想通貨市場全体が下落するとサポートライン(約44万円付近)まで下落する可能性があるでしょう。
さらにサポートラインを割ってしまうと、価格が停滞していた2023年11月から2024年1月まで意識されていたサポートライン(約30万円付近)まで下落する可能性も考えられます。
リップル(XRP)のチャート分析

最安値 | 22円 |
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最高値 | 215円 |
上昇率(2021年1月~2024年7月) | 209.07%(約2倍) |
リップルの2021年~2024年のチャートを振り返ると、2021年までは仮想通貨市場の影響を受け価格上昇していましたが、2023年からは市場全体の好調の影響をそこまで受けず、他の通貨と比較すると停滞している状況です。
より、詳細な値動きについて見ていくと、リップルは2021年4月から1年以上、下落トレンドが続いていましたが、2022年9月にブレイク。2023年7月に米国証券取引委員会(SEC)との裁判に一部勝訴したことで価格が急騰しました。
その後はレジスタンスライン(約110円付近)とサポートライン(約68円付近)を往復するように価格変動しており、2024年7月時点ではサポートラインを再度反発する動きが見られます。
これまでの傾向を踏まえると、仮想通貨市場が好調であれば再度レジスタンスライン(約110円付近)まで価格上昇する可能性があるでしょう。
しかし、市場が下落傾向になりサポートラインを割ってしまうと、2021年2月から2023年1月まで強く意識されていたサポートライン(約40円付近)まで下落する可能性があります。
ソラナ(SOL)のチャート分析

最安値 | 172円 |
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最高値 | 3万1,293円 |
上昇率(2021年1月~2024年7月) | 約10,455%(約104倍) |
ソラナは2020年3月にローンチされてから価格が急上昇したアルトコインです。2021年1月から2024年7月までに約10,455%(約104倍)もの上昇率を記録しています。
詳細な価格変動を振り返ると、2021年11月まで急上昇を続けましたが、仮想通貨市場全体の不調の影響を受け、下落傾向に転じました。
2022年9月には長く続いたサポートラインをブレイクしました。しかし、同年11月に海外取引所FTXが経営破綻し、時価約75億ドル(約1.1兆円)に相当する大量のソラナを保有していたことから、売り圧を警戒され価格が大きく下落しています。
2023年10月からは仮想通貨市場全体の好調の影響を受け、上昇トレンドに転換しました。その後、2024年6月には上昇トレンドラインをブレイクし、やや停滞が続いています。
今後の展開については、2024年4月から7月初旬にかけて意識されていたサポートライン(約1万9,500円付近)か、2024年1月のサポートライン(約1万2,300円付近)まで価格が下落する可能性も考えられます。
市場全体が好調となった場合は、前回最高値付近の約3万700円を超えることができるか注目です。
アルトコインに関するよくある質問
これから伸びる草コインは?
ローンチから日が浅く、まだ時価総額の小さい通貨を草コインと定義して、直近注目されている通貨としてSuiチェーン上で発行されたWalrus (WAL)が挙げられます。
Walrusは2025年3月にメインネットを立ち上げ、Suiチェーン上で動画、画像、音声などの大容量ファイルを、分散型ストレージに保存する用途で開発されました。
4月17日には1WAL=約50円まで落ち込みましたが、4月27日には約90円まで価格が上昇しています。
2025年4月30日時点では、まだ国内取引所には上場していませんが、今後の価格動向をチェックしておくとよいでしょう。
過去に1000倍になった仮想通貨銘柄はある?
実際に過去に1,000倍になった仮想通貨として、ミームコイン「PEPE」が挙げられます。PEPEはネット上のミーム画像(ジョーク画像)をモチーフに作られた、実用目的のない通貨です。
2023年4月15日時点の価格は約0.00000001円だったにもかかわらず、5日後には約0.00005円に達し、約5,000倍の価格上昇を記録しました。

今後も1,000倍以上になる通貨は間違いなく現れるでしょう。
ただし、これほど価格上昇する通貨を見つけるには、実際に仮想通貨プロジェクトのコミュニティに参加して最新情報をキャッチアップするなど、絶えずリサーチする努力が必要になります。