ファイルコイン(FIL)は2021年前半に大きく値上がりしたことから注目を集めた。ファイルコインのどのような部分が投資家の関心を引いたのだろうか。
この記事では、ファイルコインの特徴やその魅力について詳しく解説する
ファイルコインの特徴まとめ
- 時価総額の上昇により注目を集めている
- ビットコインを超える可能性のある暗号資産に選定されている
- 著名な投資家が参加している
- 現在国内取引所では取扱われていない
仮想通貨ファイルコインとは
ファイルコイン(FIL)の概要 | ||
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通貨名 | ファイルコイン | |
単位(シンボル) | FIL | |
取り扱い取引所 | Binance、Bittrex (現在国内取引所での取り扱いは無い。) |
|
現在の価格(12/1現在) | 1FIL=約6,181.41円 | |
時価総額(12/1現在) | 約802,835,927,979円 |
ファイルコインとは仮想通貨の一種で、分散型ストレージネットワークのトークンだ。プロジェクトが始動したのは2014年で、その3年後に最初のトークンセールを実施。さらに3年後の2020年に正式版の提供が開始された。「Web3.0」のブロックチェーンプロジェクトとして、早い段階から仮想通貨投資家の間で高い関心を集めていた。
ファイルコインが注目されている理由として、ストレージの空きスペースを利用するというスタイルをとっている点が挙げられる。デジタルデバイスは世界中で広く使用されているが、実はその半分近くがアイドル状態に陥っていると言われている。この空きストレージを有効活用しようというのが、ファイルコインである。
自身が持つストレージの空き容量を貸し出す人々のことを、ファイルコインの「マイナー」と呼ぶ。正式版が公開された2020年の段階で、34か国・400人を超える人が参加を表明し、325PB(ペタバイト)の容量を確保することに成功した。この数字は、映画は9,000万本収録でき、人類が全歴史のなかで著してきた書物の7倍程度を収納できるスペースだといわれている。
ファイルコイン(FIL)おすすめ仮想通貨取引所ランキング
残念ながらファイルコインは現在(2022/3月現在)国内取引所では取り扱いがない。しかし、法定通貨である日本円を、直接海外取引所に入金することはできないため、国内の取引所から仮想通貨を海外の取引所に送金する必要があります。
ここでは、国内取引所の中でも、ファイルコインにおすすめな手数料の安い取引所を紹介します。これから口座開設をしようと考えている方は、参考にしてみてください。
総合ランキング
ファイルコイン(FIL)取引におすすめの取引所
取扱通貨数比較
どの取引所で口座開設をすればいいか迷っている方はDMM bitcoinがおすすめです!
DMM Bitcoinは各種手数料が無料です。もちろん送金手数料も無料なので、仮想通貨を他の取引所に送る際のコストを抑えることができます。
また、取引所の使い方がわからないときは、LINEで気軽に問い合わせができるなど、サービスも充実しており、初心者の方にもおすすめです。
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DMM ビットコイン-レバレッジ取引で高度な投資が可能!
DMM Bitcoinの概要 | |
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取扱通貨数(販売所) | 27通貨 (BTC,ETH,XEM,XRP,ETC,LTC,BCH,XLM,MONA,BAT,QTUM,OMG,XTZ,ENJ,XYM,TRX,ADA,DOT,IOST,ZPG,CHZ,AVAX,LINK,MKR,MATIC,FLR,NIDT) |
最低取引数量(BTC) | 0.0001BTC(販売所) |
取引手数料(販売所) | 無料(※) |
取引手数料(取引所) | ー |
送金手数料 | 無料(※) |
入金手数料 | 無料(※) |
出金手数料 | 無料(※) |
レバレッジ取引 | 2倍 |
DMMグループの仮想通貨取引所としてタレントのローラさんを起用したCMも知名度向上に一役買っているDMMビットコイン。「ビットコイン」と名づけられている取引所だが、それ以外のアルトコインも多数取り扱っている。オンデマンド配信や英会話、FXなど実に幅広いサービスを手がけるDMMグループの仮想通貨取引所だ。
仮想通貨の取り扱い数は27種類なので、国内取引所としては多い部類に入る。さらにレバレッジ取引といって少ない資金でより多くの金額を運用できるサービスも提供しており、レバレッジ取引では25銘柄の取引が可能だ。
DMM Bitcoinの口コミ・評判
アルテイド|30代男性
★★★★★
2022/05/26
国内の仮想通貨の口座の中では、かなりサービスの質が良いと思います。 入金、送金の手数料が無料に加え、取扱い通貨に関しても15銘柄と多い方だと言えます。 レバレッジにも対応しており、現物で仕掛けないような取引所ではないので、最もウケを得たいという方にもお勧めできます。 細かいサポートも充実しており、電話対応の人も丁寧な対応をしてくれましたので、とても満足しています。
なしなしなし|30代男性
★★★★☆
2022/05/26
仮想通貨の取引は全くの初心者ですが、アプリを開くと主な仮想通貨の価格の上下が一目でわかったり、自分の購入した仮想通貨が現在日本円でいくらか出ていたりと、とても見やすいと思います。また、審査時間も短く、登録してからすぐに始められました。各種手数料が無料なところや、新規申し込みで2000円を貰えるのも魅力でした。
しいたけ|30代男性
★★★★☆
2022/05/26
コインの取引数は日本の仮想通貨を扱っている会社では多い方だと思います。一部レバレッジ取引に対応しているので、日々取引を行う方には良いと思います。スプレッドも良心的だと思います。アプリですべて完結できるので、便利なのですがしょっちゅうメンテナンスが入るので、取引できない時間帯があります。多いときは13時~18時までメンテナンスが入ることもあるので、常時取引をしたい方は注意が必要です。
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Coincheck(コインチェック) - アルトコインの取り扱いが豊富!
Coincheckの概要 | |
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取扱通貨数(販売所) | 24通貨 BTC,ETH,ETC,LSK,XRP,XEM,LTC,BCH,MONA,XLM,QTUM,BAT,IOST,ENJ,SAND,DOT,CHZ,LINK,MKR,MATIC,IMX,APE,AXS,WBTC |
取扱通貨数(取引所) | 8通貨 BTC,ETC,LSK,MONA,PLT,FNCT,DAI,WBTC |
最低取引数量(BTC) | 販売所:500円相当額 取引所:500円相当額 |
取引手数料 | 販売所:無料 取引所:無料 |
送金手数料(BTC) | 0.0005 BTC ※コインチェックユーザー間は無料 |
送金手数料(ETH) | 0.005 ETH ※コインチェックユーザー間は無料 |
入金手数料(銀行振込) | 無料 |
入金手数料(コンビニ入金) | 3万円未満:770円 3万円以上30万円以下:1018円 |
入金手数料(クイック入金) | 3万円未満:770円 3万円以上30万円以下:1018円 50万円以上:入金金額×0.11%+495円 |
出金手数料 | 407円 |
レバレッジ取引 | - |
スマホアプリ | Coincheck(ios/Android) |
口座数 | 174万口座(2022年9月末時点) |
取引ツール(PC) | ブラウザ上で使えるツールあり |
貸暗号資産 | ◯ |
積み立て暗号資産 | ◯ |
コインチェックは国内取引所のなかでも取扱数が最大級の取引所だ。2023年8月現在、ビットコインを含む21種類の仮想通貨を取り扱っている。つまり、アルトコインの取扱数は16種類とトップクラスだ。
国内主要取引所として高い知名度を有し、マネックス証券の傘下となってからはセキュリティ面の向上が図られ、仮想通貨投資家からの評価も高い。取引所として仮想通貨の売買サービスを提供するだけでなく、仮想通貨の積み立てや電気料金、ガス料金の支払いでビットコインを貯めることができるサービスなど、ユニークなサービスを提供しているのも大きな特徴だ。
Coincheck(コインチェック)の口コミ・評判
山田太郎|40代男性
★★★★★
2022/05/26
暗号通貨取引のサイトは何社か登録しましたが、結局使っているのはコインチェックです。スマホアプリもパソコンサイトも、投資素人が扱いやすい設計になっていると思います。チャット機能もあります。取り扱っている通貨も多いです。過去にトラブルを起こした会社ですが、今はセキュリティなどもしっかりして、ビギナーが始めるにはベストな取引所だと思います。
カサンドラ|40代男性
★★★★☆
2022/05/26
取引きできる通貨が非常に多く通貨の管理もしやすくサイトが使いやすいのでとても重宝する!!サイトデザインも素晴らしくとてもおしゃれなつくりで好感が持てるのが良い!!手数料も安く取引がたくさん行えるため気軽に稼ぐことができ非常に満足している!!数あるサイトの中でも一番使いやすいと思ったので皆さんにお勧めしたいです
ちな|20代女性
★★★★☆
2022/05/26
こちらは17種類もの通貨を取り扱っているのが大きな特徴で、取引手数料が全て無料な点も魅力です。 何よりもアプリが使いやすく、チャートや総資産画面が見やすいだけではなく、暗号資産の購入・売却、日本円への入出金・送金などの一通りの機能を利用できます。 プッシュ通知機能を利用すると、タイミングを逃さずに取引できる点もいいなと思いました。
GMOコイン-知名度が高く安心!
GMOコインの概要 | |
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取扱通貨数(販売所) | 26通貨 (BTC,ETH,BCH,LTC,XRP,XEM,XLM,BAT,XTZ,QTUM,ENJ,DOT,ATOM,XYM,MONA,ADA,MKR,DAI,LINK,FCR,DOGE,SOL,ASTR,FIL,SAND,CHZ) |
取扱通貨数(取引所) | 8通貨 (BTC,ETH,BCH,LTC,XRP,XEM,XLM,XYM) |
最低取引数量(BTC) | 0.00005BTC(販売所) 0.0001BTC(取引所) |
取引手数料(販売所) | 無料 |
取引手数料(取引所) | Maker:-0.01% Taker:0.05% |
送金手数料 | 無料 |
入金手数料 | 無料 |
出金手数料 | 無料 |
レバレッジ取引 | 2倍 |
ITや金融など幅広い事業を手掛けるGMOグループの仮想通貨取引所、それがGMOコインだ。CMキャラクターにはタレントのスギちゃんを起用し、お茶の間での知名度も高い。
アルトコインの取扱数は26種類なので、上記の取引所と比べてもそん色はない。エンジンコインやポルカドットといった、最近になって話題になった仮想通貨も取り扱っているため、今後も人気通貨が追加されることに期待できる。
GMOコインの口コミ・評判
のぶ|40代男性
★★★★☆
2022/05/26
初心者の私でもアプリの使い方が分かりやすく、簡単に始められ、現在1年以上がたちました。 特に資産推移グラフは自分の資産がどうなっているのか、一目瞭然で分かりやすいです。 販売所や取引所の売買だけでなく、暗号資産FXや積み立てもあり、色々な取引とコインの種類の多さが魅力だと思っています。 小額から始められるのも、初心者でも始めやすい所だと感じています。
Meter box|40代男性
★★★★★
2022/05/26
ビットコインはもちろん、イーサリアムなどのアルトコインも豊富に扱っています。 web上で簡単に口座開設でき、本人確認書類の提出もスマホでできるので、非常にスピーディーでストレスがありません。 チャートや画面操作もわかりやすいので、初心者にとってビットコインの現物保有をするには十分な環境です。 経験者にとっても海外の取引所やウォレットとの入出金操作がわかりやすく、送金も他の取引所と比べて速いように思います。 何より入出金手数料0円はとてもお得です。 非常に使い勝手がよく、人気があるのも納得です。
タッ|20代男性
★★★★☆
2022/05/26
他に比べて手軽に始めることが出来るのが1番のメリットだと私は思いました。またなにより手数料なども安いのでその点も魅力に思います。分からないことがあれば問い合わせへ聞けばすぐに回答も貰うことが出来ますので信頼して取引することが出来るのもいいところの1つだと私は思いました。全く不満点はない取引場所でした
ファイルコインの将来性は?
ファイルコインの利用者は自身の大切なファイルを分散して保管している。これを利用するためには分散している断片化されたデータを集めて結合する必要がある。この一連の作業には大容量通信を伴うため、通信品質を今後も確保し続けることがファイルコインの命運を決める。
今後ビットコインを超える可能性のある暗号資産に選定された
アメリカのナスダックは、仮想通貨が世界のマーケットにおいて今後メジャーな金融資産になる可能性は十分あるというレポートを、2020年12月に発表した。そのなかで仮想通貨の代表格であるビットコイン以外の通貨にも、投資するのが理にかなっているとも述べている。アルトコインは現在400を超える取引所で、6,000銘柄が上場しているといわれている。
そのなかでもファイルコインへの投資は、よい選択肢のひとつとしているのだ。ナスダックはさらに「今後ビットコインを超える可能性のある暗号資産3つ」の中の一つに、ファイルコインをピックアップしているほどだ。
なぜナスダックがここまでファイルコインを評価しているか、それはしっかりとした裏づけの下で進められているプロジェクトだからである。まず2017年にICOを実施しているが、実に280億円を超える資金調達に成功している。仮想通貨のICOのなかでも、トップクラスの成功例といってよいだろう。しかもファイルコインのICOの場合、適格機関投資家のみを対象にして出資先を限定していた。
参加する投資家がビッグネーム
さらに参加した投資家も錚々たる顔ぶれであったという点も、仮想通貨投資家の関心を集めた。世界トップクラスの規模を誇るベンチャーキャピタルのセコイアや、無料通話とチャットサービスで日本でもユーザーの多いスカイプ、世界的に著名な投資家のウィンクルボス兄弟などが参加している。スタンフォード大学も、こちらのプロジェクトをサポートしているといわれている。
将来のグローバルスタンダートであるWeb3.0がベース
また今後のネットワーク展開も、ファイルコインの将来性を明るくしている。冒頭に紹介したようにファイルコインは、Web3.0をベースにしたプロジェクトである。Web3.0は今後グローバルスタンダードになると予想されている。
ファイルコインの価格やチャート
ファイルコインが米国の取引所Krakenに上場されたのは、2020年10月のことだ。当初は30ドル前後のところで安定していた。ところが2021年2月ごろに値上がりトレンドに突入して、3月半ばごろには急騰局面に入った。そして2021年4月16日の段階で、180ドル前後にまで値上がりをしている。
その結果、時価総額が2021年4月時点では仮想通貨全体の9位にまで上昇した。この事実だけをみても、いかに業界で注目されている存在かがうかがえることだろう。
ファイルコインの特徴は?
ファイルコインの最も大きな特徴は、その名前に表れている。「ファイル」を扱う「コイン」であり、そのファイルとはオンライン上のストレージサービスを意味している。
クラウドストレージサービスを利用しているユーザーは多いが、従来型のクラウドストレージサービスはいずれも中央集権的なサーバーが存在する。もちろんバックアップを取っているので1か所に完全に集中しているわけではないが、かといってファイルコインのようにストレージが完全に分散しているわけでもない。
ブロックチェーンは分散型ネットワークに台帳を記録することで正当性を維持し、暗号化することによって秘密性が担保されている。ファイルコインはこの仕組みをクラウドストレージに反映したもので、仮想通貨の技術がとても有益な形で応用されているのが特徴だ。
ファイルコインはストレージサービスを利用するために流通するトークンとしてすでに実用化されており、数ある分散型ストレージサービスの中でも筆頭格と目される存在にまで成長している。このストレージサービスの使用料金を支払うにはファイルコインが必要になるため、ここで安全にデータを保管したい顧客はファイルコインを調達しなければならない。つまり、ファイルコインのストレージサービスが多くの利用者を獲得するほど、ファイルコインの需要が増す構図だ。
他にも分散型ストレージサービスは存在し、そのサービスで使用されるトークンも流通している。その中でファイルコインが圧倒的な強みを有しているのは、やはりICOで巨額の資金調達を達成したこと、すでに自身の記憶領域を提供するファイルコイン・マイナーが多く存在し、ストレージサービスとしての地位を不動のものにしていることが大きいだろう。米ナスダックがビットコインを超える可能性をもった暗号資産として取り上げた3つの仮想通貨のうち1つがファイルコインであったこともポジティブだ。
本来はストレージサービスを利用する顧客がマイナーに対して支払うためのトークンとして流通しているファイルコインだが、このストレージサービスのさらなる普及に思惑が広がり、仮想通貨市場でも価格が大きく上昇して5ドル近辺だったファイルコインが230ドル台をつけたこともある。
ファイルコイン(FIL)のこれからの課題は?
盤石に見えるファイルコインだが、もちろん課題もある。主に考えられる課題は、2点だ。
1.競合との差別化
そもそもファイルコインは中央集権型のクラウドストレージサービスと差別化を図り、それを分散することで新たな顧客を獲得した。中央集権型のサービスだとそこにトラブルが生じた時に重要なデータを利用できなくなる問題が考えられるからだ。その意味での差別化は図られているが、仮想通貨業界には同様の仕組みでストレージサービスを提供する競合があるため、こうした競合との差別化は課題になるだろう。
今は同様のサービスを比較して筆頭格の存在であっても、これが未来永劫安泰であることが保証されているわけではない。
2.マイナーを確保し続けられるか
報酬目当てに自身の記憶領域を提供するマイナーの存在が、ファイルコインの核となる部分だ。ファイルコインのストレージサービスはマイナーといって自らが管理するストレージ空間を提供する人がいなければサービスを提供できない。ストレージを提供する対価としてファイルコインが支払われる仕組みになっているため、ファイルコインが欲しい人が続々と参入してくることでファイルコイン全体の成長が期待できる。
しかし、同種のサービスは他にもある。マイナーを安定的に確保できないとファイルコインのサービス品質が低下してしまうため、いかにマイナーを惹きつけ、今後も安定的に確保できるかはファイルコインの価格にも直結する課題だ。競合のほうが報酬がよいとなればマイナーの大量流出も考えられるため、マイナー向けの差別化も重要だろう。
ファイルコインの過去の高騰とこれからの高騰
ファイルコインの最高価格
ファイルコインは2021年に入ってから、その価格が急騰している。2021年4月1日のアメリカのイースタンタイムの午前に、220ドルという価格をつけた。これが2021年5月時点で、史上最高価格である。直近24時間で、実に42%も上昇し、時価総額は137億2,000万ドルに達した。日本円に換算すると、1兆5,000億円を超えている。
米グレイスケールの影響か
高騰の背景には、グレイスケール・インベストメンツがファイルコインの投資信託の運用を開始したことが大きいといわれている。このアメリカにある投資ファンドが、3月17日から運用を開始した。そして買い増しを行っていき、4月1日の時に2万9,550FILにまで、その出資額は膨らんでいった。この多額の買い注文が影響して、最高値を記録したとみられている。
ちなみに今後しばらくは、値上がり局面で推移する可能性が高いとみられている。というのもグレイスケールは、今後も積極的な運用を展開すると考えられているからだ。またほかの投資ファンドもファイルコインによる運用を、検討しているといわれている。機関投資家方面からの注文が増えれば、さらなる値上がりも十分期待できることだろう。
ファイルコインを保有するメリットとデメリット
ファイルコインを保有するメリットとして大きいのは、今後値上がりのする可能性が高い点である。さきほど紹介したように海外のファンド会社が、積極的に資金を出す傾向がみられる。また今後も安定した値動きが期待できるだろう。それはファイルコインが、分散型ストレージで運用されているからだ。
分散型が今後注目される
現在主流の集権型の場合、データ量の急速な増加に対応しきれない恐れがある。スマホが世界的に普及して、デジタルコンテンツが一昔前と比較して急増している。この10年間で取り扱われるデータ量は、35倍にまで膨れているとされているのだ。現在5Gの取り扱いが始まり、近い将来には6Gが開発されるとみられている。となると今後、ますます情報量は増えるだろう。集権型の場合、より多くのデータのマネジメントをするためには管理コストが大きくなる。さらにセキュリティ面でのリスクも高まるだろう。
分散型であれば、個別のデータセンターにかかる負担も軽減できる。ファイルコインの場合、空きスペースがあれば、だれでもそれを貸し出せる。貸し出す価格も自由に設定が可能だ。これが競争をもたらすので、借り手はより低価格を提示するところから借りればよいことになってくる。そうなればコスト圧縮効果も期待できるのだ。
上場先が大手
上場先が大手の取引所ばかりというのも、保有するメリットのひとつだ。ファイルコインは先物取引がはじまっており、すでに月間1,000億円を超える取引規模になっているといわれている。
先物取引所のなかでもGate.io(ゲート)が、ファイルコインを取り扱っているのだ。Gate.ioは将来性のある仮想通貨を厳選して、上場させている。Gate.ioが期待を寄せている仮想通貨であることも、投資家の関心を集めている理由と言える。
ストレージサービスの競争が激化する懸念
ただしファイルコインが順風満帆かというと、懸念すべき点もあるといえるだろう。この懸念ポイントが顕在化すればファイルコインの価格が下落し、保有するのがむしろデメリットになる可能性は否定できない。
まずはストレージサービス業界における、競争の激化だ。今後ストレージサービスに新規参入してくるところが出てくれば、差別化が難しくなってくる。類似するサービスを行っているところと競争が生まれ、そのなかで勝ち抜いていかないと価値を維持するのが難しくなる恐れがあるだろう。
また、ストレージの貸し出しは基本誰でもできる。そこで問題になるのは、ハッカーが進入してくる可能性がある点だ。すると個人情報の流出などの、トラブルが起きる危険性も高まる。もし信用情報にかかわるような事件が発生すれば、ファイルコインの信頼も傷つき価格が急落するリスクも否定できない。このようなリスクのあることも踏まえて、ファイルコインを購入すべきかどうか判断しよう。
ファイルコインの取引におすすめの取引所とは?
ファイルコインを取引所で購入する場合、海外の取引所を利用しなければならない。2021年5月時点で、日本国内の取引所でファイルコインを取り扱っているところはないからだ。海外に目を向けると、ファイルコインを上場している取引所はいくつかある。
Binance
ファイルコインの取引でおすすめなのは、Binance(バイナンス)である。取り扱っているコインは200種類を超え、ユーザー数は1,000万人超だ。これだけの規模を誇る取引所は、世界のなかでもそうそうない。しかも日本人にとって魅力なのは、日本語対応している点といえるだろう。ホームページだけでなくアプリ、チャットいずれも日本語でコミュニケーションが取れる。語学力に自信のない人でも、手軽に参加できるのだ。
Bittrex
Bittrex(ビットトレックス)でも、ファイルコインを取り扱っている。アメリカの取引所で、24時間の取引量が60億円を超えるなど大規模だ。原則として1日1BTCなどの出金制限がかけられているが、2段階認証を設定すれば、出金が無制限になる。手数料0.25%は世界的にみればやや割高だが、国内の取引所と比較すると安いといえる。
暗号資産取引所の口座開設方法
代表例として、コインチェックの口座開設方法を紹介する。
ステップ1:メールアドレスとパスワードを登録
ステップ2:本人確認
本人確認を行う。
氏名や生年月日、国籍といった基本情報を入力する。
次に本人確認書類を提出する。運転免許証やマイナンバーカード、自身の顔写真を撮影してデータを送信する。
ステップ3:審査が完了し、承認されると完了
ここまでが口座開設の3ステップ。承認されるとメールが届く。
これからも注目が集まる仮想通貨のファイルコイン
分散型ストレージサービスは現時点において、まだマイナーな存在かもしれない。しかしデータの膨張が進めば、分散型へのニーズも高まってくるとみられている。そういった中で注目を集めているのが、ファイルコインだ。大手企業がICOに参加したり、ファンドが運用に積極的になっており、業界でも期待されているのでその推移には注視したほうがよいだろう。まずは多くのアルトコインを扱っているコインチェックで口座を開設し、上場を待ってみるのはどうだろうか。