他の仮想通貨にはないユニークな特徴をもつコスモス(ATOM)。
この記事では、コスモス(ATOM)の過去の値動きを分析し、特徴や将来性について解説する。「ブロックチェーン同士をつなぐ」というコスモス(ATOM)は、今後の仮想通貨市場で大きな役割を担うことになるかもしれない。
この記事の要点
- コスモス(ATOM)は互換性のないブロックチェーンを繋ぐ構造を持つ。
- コスモス(ATOM)はスケーラビリティ問題の解決ができる。
- コスモス(ATOM)を取引できる国内取引所はGMOコインだけ。
- コスモス(ATOM)はエネルギー消費が少ないPoSを採用している。
現在、コスモス(ATOM)を取り扱っている国内暗号資産取引所はGMOコインのみです。
暗号資産(仮想通貨)の値動きはスピード感があります。これからコスモス(ATOM)を保有しようと考えている方は買い時を逃さないために早めに口座開設をしておきましょう。
目次
暗号資産(仮想通貨)コスモス(ATOM)とは?
コスモス(ATOM)は、Tendermint(テンダーミント)社が開発した仮想通貨だ。
ATOMが使用されるのは、Cosmos(コスモス)というブロックチェーンだ。Cosmosという英単語には、宇宙・秩序・調和といった意味がある。Cosmosは、「インターネット・オブ・ブロックチェーン(Internet of Blockchain)」というビジョンを掲げており、誰もがブロックチェーンを開発・利用できる未来の実現を目指している。
コスモス(ATOM)の概要
コスモス(ATOM)の概要 | ||
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通貨名 | Cosmos(ATOM) | |
略称 | ATOM | |
取り扱い取引所 | GMOコイン | |
現在の価格(1/27現在) | 1ATOM=約3,710円 | |
時価総額(1/27現在) | 約1,062,606,229,336円 |
コスモス(ATOM)の特徴とは
互換性のないブロックチェーン同士をつなぐ構造をもつ
Cosmosの最大の特徴は、互換性のないブロックチェーン同士をつなぐ構造をもつことだ。各ブロックチェーンをZone(ゾーン)という単位の中に配置し、中継地点となるHub(ハブ)でつないでいく。そうすれば、仮想通貨取引所を通さなくても、仮想通貨同士を交換することが可能だ。代表的なHubには、「Cosmos Hub(コスモスハブ)」がある。
2021年6月現在、仮想通貨の時価総額1位はビットコイン、2位はイーサリアムだが、ビットコインとイーサリアムには互換性がない。交換するには仮想通貨取引所を通す必要があり、データ通信もできない。
Cosmosを使えば、ビットコインとイーサリアムをつなぐことが可能だ。このような仕組みは、クロスチェーンとも呼ばれている。
スケーラビリティ問題の解決ができる
ブロックチェーン同士をつなぐことで得られるメリットの1つとして、スケーラビリティ問題の解決が挙げられる。仮想通貨の利用者が増えると、処理速度の遅延や手数料の値上がりが起こることがある。これを、スケーラビリティ問題という。ビットコインやイーサリアムは現在、スケーラビリティ問題に悩まされている。
Cosmosでブロックチェーン同士をつなぎ、処理によって発生する負荷を下げることができれば、スケーラビリティ問題の解決につながる可能性がある。また、Cosmosは「Cosmos SDK」というブロックチェーン開発キットを一般公開している。この開発キットを使えば、独自のブロックチェーンを開発できる。そのため、Cosmos SDKを使用した独自ブロックチェーンのプロジェクトはいくつも存在している。
代表的なものには、世界最大級の規模を誇る中国の仮想通貨取引所バイナンス(Binance)の独自ブロックチェーン「BinanceDEX」がある。DEX(分散型取引所)は、ブロックチェーンで運営される取引所のことで、仲介者となる企業を通さず、ユーザー同士が直接仮想通貨を取引できる。
Cosmosは、ブロックチェーン同士をつなぐというユニークな特徴をもつ。開発キットが一般公開されていることからも、今後Cosmosの活用が広がっていくと予想される。それにともない、仮想通貨ATOMの価格も上昇する可能性がある。今のうちに投資しておくことで、将来は元手が数倍、数十倍に膨らむかもしれない。
日本国内でコスモス(ATOM)を取り扱ってるのは「GMOコイン」だけ!
記事の後半で詳しく記載するが日本国内でコスモス(ATOM)を取り扱ってるのはGMOコインだけです。
仮想通貨を取引するためには、取引所で口座を開設する必要があります。
値段が低かったり、買い時を逃さないことが仮想通貨取引では大事なので忘れないうちに口座を開設しておきましょう。
GMOコインの概要 | |
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取扱通貨数(販売所) | 21通貨 BTC,ETH,BCH,LTC,XRP,XLM,BAT,XTZ,QTUM,ENJ,DOT,ATOM,ADA,MKR,DAI,LINK,SOL,DOGE,FIL,SAND,CHZ |
取扱通貨数(取引所) | 23通貨 BTC,ETH,BCH,LTC,XRP,XLM,BAT,XTZ,QTUM,ENJ,DOT,ATOM,ADA,MKR,DAI,LINK,SOL,DOGE,XEM,XYM,MONA,FCR,ASTR |
最低取引数量(BTC) | 0.00001BTC(販売所) 0.0001BTC(取引所) |
取引手数料(販売所) | 無料 |
取引手数料(取引所) | Maker:-0.01% Taker:0.05% |
送金手数料 | 無料 |
入金手数料 | 無料 |
出金手数料 | 無料 |
レバレッジ取引 | 2倍 |
東証一部・GMOインターネット <9449>のグループ会社であるGMOコインは、高度なセキュリティ対策を誇る取引所だ。セキュリティ対策の水準が高い背景にあるのは、インターネット時代の黎明期から培ってきたインターネット金融システムの構築・運用ノウハウだ。
GMOコインが向いている人
GMOコインが向いている人はすぐに取引を始めたい人だ。口座開設には時間がかかる取引所も多いが、GMOコインでは最短10分で取引を開始することができる。
GMOコインが向いていない人
GMOコインが向いていない人は主に販売所形式で取引したい人だ。取引手数料は無料となっているが、実際にはレバレッジとして手数料が発生しており、広めに設定されている。
GMOコインの評価ポイント
①23通貨を扱っている
GMOコインは、
販売所では21種類(BTC,ETH,BCH,LTC,XRP,XLM,BAT,XTZ,QTUM,ENJ,DOT,ATOM,ADA,MKR,DAI,LINK,SOL,DOGE,FIL,SAND,CHZ)、
取引所では23種類(BTC,ETH,BCH,LTC,XRP,XLM,BAT,XTZ,QTUM,ENJ,DOT,ATOM,ADA,MKR,DAI,LINK,SOL,DOGE,XEM,XYM,MONA,FCR,ASTR)の通貨を扱っている。
②積み立てが可能
GMOコインでは暗号資産を保有しているだけで暗号資産を得られる「つみたて暗号資産」のサービスを利用できる。最小1,000円か設定でき、毎月自動的に購入可能だ。
③大手GMOグループの高いセキュリティ
GMOコインでは2段階認証や24時間の監視、定期的な脆弱性診断や資産の分別管理など、厳重なサイバー攻撃対策が取られているため、安心して取引できる。
コスモス(ATOM)の値動きから見る今後の展望
コスモス(ATOM)を考案したのは、ジェ・クォン(Jae Kwon)氏だ。クォン氏は、2014年にTendermint社を設立した。2017年にはICO(新規通貨公開)で、約1,700万ドル(約18億円)という巨額の資金調達に成功した。
ICOとは、独自の新しい仮想通貨を発行して販売することで、資金調達する仕組みを指す。上場して株式を販売し、資金調達することをIPO(新規株式公開)というが、ICOはIPOの仮想通貨バージョンと考えると理解しやすいだろう。
2019年4月バイナンスに上場
コスモス(ATOM)は2019年4月に、世界最大級の規模を誇る中国の仮想通貨取引所バイナンスに上場した。上場後は、800円台を記録したものの、その後は200円~400円台を推移する時期が続いた。
2021年前半 価格上昇
2020年秋ごろから、仮想通貨市場の投資熱が加速し、ビットコインの価格が急上昇し始めた。このとき、コスモス(ATOM)にはまだ目立った値動きはなかったが、2021年に入ってからコスモス(ATOM)の価格も上昇し始めた。1月には初めて900円の壁を突破し、2月半ばには約2,600円となった。その後も乱高下を繰り返しながら、5月に約3,200円に到達した。
2021年5月 急落
しかし、5月半ばに状況が一変した。これまで15億ドルをビットコインに投資するなど、仮想通貨に対して前向きな姿勢を示していた米電気自動車大手のテスラ社CEOのイーロン・マスク氏が、ビットコインのエネルギー消費量が多いことに対して否定的なツイートをしたのだ。マスク氏は、ビットコインによるテスラ車の購入を停止する考えも示した。
その影響で、ビットコインをはじめとした仮想通貨の多くが一気に下落に転じた。コスモス(ATOM)も下落に巻き込まれて急落し、2021年6月半ば頃には約990円となり、最高値の3分の1ほどの水準にまで下落した。
2021年7月 GMOコインに上場
投資熱の高まりと、GMOコインでの取り扱い開始もあり、コスモス(ATOM)の価格は上昇を始める。9月の半ばには、最高値の約4,896円にまで到達した。2021年現在の価格は約3,922円と最高値から少しづつ下落しているが、今後も展開も気になるところだ。
コスモス(ATOM)の過去の高騰とこれからの高騰を予測
コスモス(ATOM)は、長らく数百円台を推移していたが、2021年に高騰した。仮にコスモス(ATOM)が200円のときに100万円を投資していれば、最大で24倍の2,400万円になっていた計算になる。コスモス(ATOM)は2021年5月にマスク氏の発言の影響で下落中したが、2021年7月からは高騰を始め、2021年9月には最高値に到達した。タイミングよく投資すれば大きなリターンを得られる可能性が期待できる。
2020年には、日本の大手自動車メーカーTOYOTAが、中古車IDを活用した中古車の「所有権移転」の実証実験を行った。実験を行ったのは、2019年に設立されたトヨタグループ横断のバーチャル組織「トヨタ・ブロックチェーン・ラボ」だ。この実証実験では、Cosmosが基盤とするTendermintをベースに、自社開発したブロックチェーンが使用された。
今後、Cosmosをベースとしたブロックチェーンの活用が増えれば、コスモス(ATOM)の価格が上昇する可能性もある。特に、大手企業によるCosmosの活用事例には、アンテナを張っておくようにしたい。
一方、今は多くの仮想通貨が乱立する時代だ。「ブロックチェーン同士をつなぐ」というユニークな特徴を生かしきれるかどうかが、コスモス(ATOM)の今後を左右するだろう。
コスモス(ATOM)を保有するメリット
ユニークな特徴をもつコスモス(ATOM)だが、投資家にとっての魅力はどこにあるのか。続いて、コスモス(ATOM)を保有するメリットを解説する。
Cosmosの将来性への期待
コスモス(ATOM)を保有するメリットは、Cosmosの将来性だ。Cosmosはユニークな特徴に加え、ブロックチェーン開発キットが一般公開されていることから、多くの企業や個人がCosmosをベースにブロックチェーンを開発する可能性がある。Cosmosが世の中に浸透すれば、コスモス(ATOM)の価格が数十倍、数百倍になるかもしれない。
エネルギー消費量の少ないPoS(プルーフ・オブ・ステーク)を採用している
ATOMは、PoS(プルーフ・オブ・ステーク)という仕組みを採用している。PoSは、ビットコインで採用されているPoW(プルーフ・オブ・ワーク)と比べて、エネルギー消費が少ないという特徴がある。マスク氏の発言もあり、仮想通貨市場におけるエネルギー消費問題は世界的に注目されている。ビットコインの下落に巻き込まれ、価格が下落することもあるが、PoSを採用していることから、価格が回復する可能性は十分にある。
ステーキングによって報酬が得られる
また、コスモス(ATOM)にステーキングがあることも、投資家にとってのメリットだ。ステーキングとは、対象の暗号資産(仮想通貨)を保有し、ブロックチェーンのネットワークに参加することで報酬を得られる仕組みだ。従来の仮想通貨市場では、売却益でリターンを得ることが一般的だった。「キャピタルゲイン」と呼ばれる売却益に対し、保有しているだけで継続的に得られるリターンを「インカムゲイン」という。コスモス(ATOM)はPoSを採用しており、保有しているだけで、ステーキングによってインカムゲインを得られる。普通預金の利息のようなものと考えればわかりやすいだろう。
コスモス(ATOM)を保有するデメリット
コスモス(ATOM)は特徴や将来性から今後が楽しみな仮想通貨だが、投資家が注意する点はどこか。続いて、ATOMを保有するデメリットを解説する。
日本国内での取り扱いが少ない
コスモス(ATOM)は、特徴や将来性から今後が楽しみな仮想通貨だ。しかし、2021年10月現在、日本国内でコスモス(ATOM)を取り扱っているのはGMOコインのみだ。国内の暗号資産(仮想通貨)取引所の選択肢が少ない事は投資家にとってデメリットである。
コスモス(ATOM)の取り扱いがある海外の仮想通貨取引所で口座開設をするという手段もあるが、海外では日本と異なる法律や規制が存在する。思わぬところでトラブルに巻き込まれないためには安全性にかかわる法律や規制についても十分な情報収集をする必要がある。
国内の暗号資産(仮想通貨)取引所の選択肢が少ない事はデメリットではあるが、国内で唯一コスモス(ATOM)を取り扱っているGMOコインは金融庁の登録を受け、ホワイトリスト入りしている暗号資産(仮想通貨)取引所のため、安心して取引を行うことができるだろう。
コスモス(ATOM)の取引におすすめの取引所とは?
コスモス(ATOM)を取り扱っている国内取引所 GMOコイン
現在、国内の暗号資産(仮想通貨)取引所でコスモス(ATOM)を取り扱っているのはGMOコインのみとなっている。GMOコインは比較的取り扱い通貨数も多く、比較的手数料も安い取引所であるのでここではGMOコインについて紹介していきたい。
GMOコインの口コミ評価や概要
GMOコインの評価 | ||
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口コミ評価 | ||
入出金手数料 | 無料 | |
送金手数料 | 無料 | |
販売所取引手数料 | 無料 | |
取引所取引手数料 | Maker | -0.01% |
Taker | 0.05% | |
取り扱い通貨 | 26通貨(BTC,ETH,BCH,LTC,XRP,XEM,XLM,BAT,XTZ,QTUM,ENJ,DOT,ATOM,XYM,MONA,ADA,MKR,DAI,LINK,FCR,DOGE,SOL,ASTR,FIL,SAND,CHZ) | |
最低取引額(BTC) | 販売所:0.00001BTC 取引所:0.0001BTC |
|
レバレッジ取引 | 最大2倍(※) |
これからも注目が集まる仮想通貨のコスモス(ATOM)
Cosmosの「ブロックチェーン同士をつなぐ」というユニークな特徴から、コスモス(ATOM)は成長が期待される仮想通貨だ。今後、あらゆる産業において、ブロックチェーン技術が活用されるようになるだろう。時代の波にうまく乗ることができれば、コスモス(ATOM)のブロックチェーン開発キットは、一気に普及する可能性もある。
コスモス(ATOM)のニュースに気を配り、Cosmosを活用した興味深いブロックチェーンアプリケーションや、大企業との連携を見逃さず、値上がりのタイミングを見極めるようにしたい。
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コスモス(ATOM)に関するQ&A
Q. コスモス(ATOM)とはどんな暗号資産(仮想通貨)か?
コスモス(ATOM)は、Tendermint(テンダーミント)社が開発した暗号資産(仮想通貨)で、Cosmosというブロックチェーンが注目されている。
Q. コスモス(ATOM)の特徴は?
コスモス(ATOM)の特徴は、互換性のないブロックチェーン同士をつなぐ構造をもち、スケーラビリティ問題の解決ができることだ。
Q. コスモス(ATOM)はどこで買える?
現在、コスモス(ATOM)が買える国内暗号資産(仮想通貨)取引所はGMOコインのみとなっている。