仮想通貨のウォレットとは?おすすめの【コールドウォレット管理】取引所も紹介
(画像:NET MONEY編集部)

仮想通貨(暗号資産)のウォレットとは、仮装通貨を保管・管理するための「財布」のようなツールやサービスのことです。

実際にはウォレットに通貨そのものが入っているわけではなく、仮想通貨にアクセスする際に必要な「秘密鍵(ひみつかぎ)」と呼ばれる重要な情報を安全に管理するのがウォレットの役割です。ウォレットがあれば、保有する仮想通貨の残高確認や、送金・受取などの操作ができます。

仮想通貨に慣れていない初心者の中には「どのウォレットを使えばいいの?」「セキュリティは大丈夫?」と不安に感じている人もいるでしょう。

仮想通貨のウォレットには複数の種類があります。セキュリティや利便性などの特徴が異なるため、自分の利用目的に合ったものを選びましょう。

本記事では、仮想通貨ウォレットの種類や特徴、おすすめのウォレットまでわかりやすく解説します。安全な環境で仮想通貨の取引を始めたい人は参考にしてください。

  1. 仮想通貨(ビットコイン)のウォレットとは?
  2. 仮想通貨(ビットコイン)のウォレット種類
    1. ネット接続の有無による分類
    2. 管理主体による分類
  3. 【取引の目的別】ウォレットタイプの選び方
    1. 取引・売買メインなら取引所ウォレット
    2. スマホで日常的に取引するならモバイルウォレットアプリ
    3. 長期保管するならハードウェアウォレット
    4. DeFiやNFTユーザーならウェブウォレット
  4. 仮想通貨取引所ウォレットのおすすめ3選【コールドウォレット管理】
    1. GMOコイン
    2. Coincheck(コインチェック)
    3. SBI VC トレード
  5. モバイルウォレットアプリのおすすめ:SafePal
  6. ハードウェアウォレットのおすすめ:Ledger
  7. ウェブウォレットのおすすめ:MetaMask
  8. 海外の仮想通貨ウォレットは危険?
  9. 暗号資産(仮想通貨)のウォレットに関するQ&A
    1. MetaMask(メタマスク)以外の仮想通貨のおすすめウォレットはある?
    2. 仮想通貨のウォレットの作り方は?

仮想通貨(ビットコイン)のウォレットとは?

仮想通貨ウォレットとは、購入した資産を保管・管理するデジタル上の「金庫」のような存在です。

ウォレットは、外部との送金に使う公開された「アドレス(口座番号)」と、資産を動かす際に使う非公開の「秘密鍵(暗証番号)」で成り立っています。

ウォレットの最も重要な役割は、この秘密鍵を安全に守ることです。

仮想通貨ウォレットの仕組みとは

仮想通貨の「取引所」と「個人ウォレット」は、この秘密鍵を誰が管理するかが根本的に異なります。取引所では運営会社が利用者の秘密鍵をまとめて管理するため手軽ですが、ハッキングや倒産時に資産を失うリスクが伴います。

一方、個人ウォレットは自分自身で秘密鍵を管理するため、第三者の影響を受けずに資産を直接コントロールできるのが特徴です。

ただし、その管理はすべて自己責任となり、秘密鍵の紛失や盗難によって資産を失うリスクも自身で負うことになります。

仮想通貨のウォレットと取引所の違い

そのため「頻繁な取引は利便性の高い取引所、大切な資産の長期保管は個人ウォレット」というように、目的やリスク許容度に応じて使い分けることが重要になります。

仮想通貨(ビットコイン)のウォレット種類

仮想通貨のウォレットは「インターネット接続の有無」と「秘密鍵を誰が管理するか」の2つの切り口で分類できます。

仮想通貨(ビットコイン)のウォレット種類

ネット接続の有無による分類

仮想通貨ウォレットは、インターネットに接続されている「ホットウォレット」と、接続されていない「コールドウォレット」に大きく分けられます。

■ホットウォレットとコールドウォレットの違い
  ホット
ウォレット
コールド
ウォレット
インターネット接続 あり なし
種類 ウェブウォレット
モバイルウォレット
ハードウェアウォレット
ペーパーウォレット
メリット いつでもどこでも使える利便性の高さ 高いセキュリティを誇る
デメリット ・安全性が高いとは言えない
・メンテナンス時間中は操作できない
リカバリーキーを記憶または保管しておく必要がある
おすすめの使い方 少額の暗号資産の保管・送金 高額な暗号資産の保管

ホットウォレット

ホットウォレットとは、インターネットに常時接続された環境で使うタイプのウォレットです。スマートフォンのモバイルウォレットや、ブラウザで使うWebウォレットなどが代表例として挙げられます。

ネットにさえ繋がっていれば、いつでもどこでも仮想通貨を送ったり受け取ったりできるのが大きなメリットです。例えば外出先で急に送金が必要になった時でも、スマホアプリなどから操作できるため、頻繁に売買をする仮想通貨の保管方法として向いています。

一方で、常にネットにつながっているぶん、ハッキングやウイルス感染のリスクを完全に防ぐことはできません。万が一、スマホやパソコンがウイルスに感染したり、不正アクセスを受けたりすると、秘密鍵が漏洩してしまう可能性があります。

コールドウォレット

コールドウォレットとは、インターネットから切り離された状態で仮想通貨を保管するウォレットです。代表的なコールドウォレットには、USBメモリのような形をした「ハードウェアウォレット」や、紙に秘密鍵を書き出して保管する「ペーパーウォレット」などがあります。

ネットに接続されていないため、ハッキングによって秘密鍵が盗まれるリスクを最小限に抑えられます。仮想通貨の長期保有に適したウォレットといえるでしょう。

一方で、オフラインで管理している間は、すぐに資産を動かせないというデメリットがあります。例えばハードウェアウォレットの場合、送金するにはデバイスをパソコンにつないで操作しなければなりません。

また、リカバリーキーを忘れたり、保管していた紙を紛失したりすると、資産にアクセスできなくなるリスクもあります。

リカバリーキーとは、秘密鍵のバックアップのようなものです。ハードウェアウォレットの本体を紛失した時も、リカバリーキーがあれば暗号資産にアクセスできるようになります。

管理主体による分類

仮想通貨ウォレットは、秘密鍵の管理主体によって「カストディ型」と「非カストディ型」に分けられます。

■カストディ型と非カストディ型の違い
  カストディ型 非カストディ型
秘密鍵の管理者 仮想通貨の所有者以外の第三者 仮想通貨の所有者
種類 取引所ウォレット ハードウェアウォレットウェブウォレット
メリット パスワードを忘れても復旧できる 資産を完全に自分でコントロールできる
デメリット ハッキングや破綻時に資産を失う可能性がある 秘密鍵を失うと資産を取り戻せない
おすすめの人 初心者 中~上級者

カストディ型(他人が管理)

カストディアルウォレットとは、ユーザー本人ではなく第三者(サービス提供者)が秘密鍵を預かって管理するウォレットです。

代表例は仮想通貨取引所のウォレットで、取引所に口座を作れば、メールアドレスやパスワードでログインするだけで仮想通貨の売買・送金ができます。秘密鍵そのものを意識する必要はありません。

カストディ型は手軽に利用できるのがメリットで、スマホアプリやWebサイトからすぐに操作でき、万が一パスワードを忘れてしまっても、サポートを受ければ復旧できます。秘密鍵の管理をプロに任せられるため、仮想通貨初心者でも安心して利用できるでしょう。

一方で、資産の管理権限を自分で持たないため、取引所がハッキングされたり、経営が破綻したりすると、預けた仮想通貨を失う可能性もゼロではありません。

また、サービスの方針によって出金が制限されたり、アカウント凍結などが行われたりするリスクもあります。

非カストディ型(自分で管理)

非カストディ型ウォレットとは、ユーザー自身が秘密鍵を直接管理するウォレットです。ハードウェアウォレットやウェブウォレットなどが代表例として挙げられます。

非カストディ型のメリットは、秘密鍵も資産も完全に自分でコントロールできる点です。取引所の都合に左右されることなく、自分の好きなタイミングで送金や受取ができます。

ただし、秘密鍵やリカバリーキーを紛失してしまった場合は、ウォレットの運営会社であっても復旧はできません。つまり、すべての責任は自分にあるということです。

【取引の目的別】ウォレットタイプの選び方

仮想通貨のウォレットは、利用目的に合ったタイプを選ぶのが重要です。

■目的別のおすすめウォレットタイプ
使い方 / ニーズ ウォレット名称 ネット接続の有無 カストディ管理 特徴
取引・売買メイン 取引所ウォレット コールドウォレット カストディ型 取引所に口座開設するだけで利用でき、日本円での出金も簡単
スマホでの取引 モバイルウォレット ホットウォレット 非カストディ型 スマートフォンで手軽に取引が可能
長期保管 ハードウェアウォレット コールドウォレット 非カストディ型 セキュリティ面での安全性が高い
DeFi・NFT利用 ウェブウォレット ホットウォレット 非カストディ型 ブラウザ上で動作するため、利便性が高い

頻繁に取引や売買を行うなら、取引所のウォレットが便利です。一方、長期的に資産を安全に保管したいなら、ハードウェアウォレットのようなコールドウォレットが適しています。

また、スマホで手軽に取引したい人にはモバイルウォレット、NFTやDeFiなどのサービスを利用したい人にはウェブウォレットがおすすめです。

取引・売買メインなら取引所ウォレット

取引所ウォレットのメリット
  • 取引所に口座開設するだけで利用できる
  • ユーザー自身で秘密鍵を管理する必要がない
取引所ウォレットのデメリット
  • 取引所がハッキングされた場合や経営破綻した場合に資産を失うリスクがある
  • 取引所によっては対応銘柄が少ない場合がある

取引所ウォレットとは、仮想通貨取引所に口座を開設するだけで、自動的に利用できるウォレットのことです。

ログインすればすぐに売買や送金ができるので、スピーディーに取引を進めたい人や「とりあえず仮想通貨を買ってみたい」という初心者に向いているでしょう。

ただし、取引所がハッキングされたり、経営破綻したりした場合、預けた資産を失ってしまうリスクがあります。

実際に、2024年5月にはDMMビットコインで480億円相当のビットコインが不正に流出する事件が発生しました。幸い、ユーザー資産は全額保証されましたが、その後の経営悪化により、2025年3月には廃業に追い込まれています。

取引所ウォレットは手軽で便利な反面、自分で秘密鍵を管理できないことによるリスクがある点を理解しておきましょう。

スマホで日常的に取引するならモバイルウォレットアプリ

モバイルウォレットのメリット
  • ハッキングにより資産を失うリスクが少ない
モバイルウォレットのデメリット
  • 機器購入の費用がかかる
  • 送受信する際はPCやスマホとの接続が必要
  • リカバリーキーを忘れると、資産を失うリスクがある

モバイルウォレットは、スマートフォンやタブレットにインストールして使う仮想通貨ウォレットです。専用アプリを使い、ユーザー自身で秘密鍵を管理します。

身近なスマホで仮想通貨を管理できるため、外出先でもすぐに残高を確認したり送金したりできるのが大きな魅力です。仮想通貨での決済に対応している店舗では、QRコードを利用した支払いもできます。

ただし、スマホ本体の紛失・故障によって資産を失うリスクがあるため、バックアップを必ず取っておきましょう。

長期保管するならハードウェアウォレット

ハードウォレットのメリット
  • ハッキングにより資産を失うリスクが少ない
ハードウォレットのデメリット
  • 機器購入の費用がかかる
  • 送受信する際はPCやスマホとの接続が必要
  • リカバリーキーを忘れると、資産を失うリスクがある

ハードウェアウォレットは、インターネットから完全に切り離された専用機器に秘密鍵を保管するウォレットです。

オフライン環境で秘密鍵を守るため、ウイルス感染やハッキングのリスクを大幅に抑えられます。大きな額の仮想通貨を長期で保管したい人におすすめです。専用のアプリケーションが入っていれば、どのパソコンからでも管理できるのもメリットといえるでしょう。

ただし、ハードウェアウォレットを利用するには、機器本体の購入費用(数千円~数万円程度)がかかります。さらに、仮想通貨を送金・受取する際にはPCやスマホと接続する必要があり、他のウォレットに比べて少し手間がかかる点がデメリットです。

ハードウェアウォレットが破損・故障してしまった場合でも、リカバリーキーがあれば、新しい機器から資産を復元できます。しかし、リカバリーキーを忘れてしまうと、資産に二度とアクセスできなくなってしまうため、バックアップは必須です。

DeFiやNFTユーザーならウェブウォレット

ウェブウォレットのメリット
  • インターネット環境があればどこからでもアクセスできる
ウェブウォレットのデメリット
  • ハッキングなどの被害に遭って資産を失うリスクがある

ウェブウォレットは、インターネット上のサービスを通じて利用する仮想通貨ウォレットです。アプリのインストールが不要で、ブラウザから簡単にアクセスできるため、複数のデバイスで仮想通貨を管理したい場合も使いやすいでしょう。

特に、DeFiやNFTなど、仮想通貨を用いたアプリやサービスを使う際には、ウォレットとの接続が必要になる場合が多いため、相性が良いといえます。

ただし、常にインターネットに接続されているため、強力なパスワードを設定していなかったり、二段階認証を有効にしていなかったりすると、不正アクセスにより資産を失うリスクがあります。

仮想通貨取引所ウォレットのおすすめ3選【コールドウォレット管理】

仮想通貨取引所が提供するウォレットの中から、初心者にも安心して使える評判の良い3社を紹介します。

■おすすめの仮想通貨取引所ウォレット
  コールドウォレット管理 対応通貨数 送金手数料 日本円の
入金手数料
日本円の
出金手数料
GMOコイン 顧客から預かった資産は全てコールドウォレットで管理 28銘柄 無料 無料 無料
Coincheck 一定割合以上はコールドウォレットで管理? 31銘柄 通貨によって異なる(BTCの場合0.0005BTC) 無料(※) 407円
SBI VC トレード 顧客資産の大部分をコールドウォレットで管理 36銘柄 無料 無料 無料
(2025年6月現在)
※銀行振込の場合

上記3社は、ユーザーから預かった仮想通貨をコールドウォレット(オフライン)で管理しています。取引所のウォレットを選ぶ際は、セキュリティ対策や運営企業の信頼性を確認しておきましょう。

仮想通貨取引所ウォレットのおすすめ3選【コールドウォレット管理】

GMOコイン

GMOコイン
引用=GMOコイン公式HPより
GMOコインのメリット
  • コールドウォレットで管理している
  • 仮想通貨・日本円の入出金手数料が無料
  • GMOインターネットグループが運営している
GMOコインのデメリット
  • 取り扱い通貨数は他社より少なめ

GMOコインは、大手金融グループならではの高い安全性と使いやすさが特徴です。

ユーザーから預かったすべての仮想通貨をコールドウォレットで保管している上、複数部署の承認がなければホットウォレットへの移動ができないようになっています。不正送金を防ぐための体制が整っており、初心者でも安心して利用できる取引所です。

また、日本円の入出金手数料や仮想通貨の送金手数料が無料である点も大きなメリットです?。例えばビットコインを別のウォレットに送る際も、GMOコインなら手数料はかかりません。

ただし、GMOコインで取り扱う通貨以外は預けられません。マイナー通貨は預けられない場合もありますが、ビットコインやイーサリアム、リップルなど主要通貨には対応しているため、仮想通貨初心者であれば大きな不便は感じにくいでしょう。

\高い安全性と使いやすさ!/

GMOコインの評判・口コミ!メリットやデメリットも解説
GMOコインの評判・口コミ!メリットやデメリットも解説

Coincheck(コインチェック)

Coincheckのメリット
  • マネックスグループの子会社
  • コールドウォレットやマルチシグに対応
Coincheckのデメリット
  • 日本円の出金手数料が高い

Coincheckのウォレットは、国内でも有数の大手仮想通貨取引所が提供するウォレットです。特にスマホアプリは直感的に操作できるデザインになっており、初心者でもスムーズに残高確認や送金、仮想通貨の売買ができるでしょう。

セキュリティ面では、2018年に発生した大規模な仮想通貨の不正流出事件を教訓に、大幅な強化が図られました。現在は、東証プライム上場企業であるマネックスグループの子会社として運営体制が強化され、顧客資産の一定割合をコールドウォレットでオフライン管理しています。さらに、マルチシグ(秘密鍵を複数の場所で管理するシステム)や2段階認証も導入するなど、安全性は飛躍的に向上しました。

一方で、手数料は他の取引所よりも高めに設定されているため、注意が必要です。日本円の出金時には一律407円の手数料がかかり、仮想通貨を外部へ送金する場合にも、銘柄ごとに一定の手数料が設定されています。Coincheckのウォレットは、頻繁に出金や送金を行うよりも、長期保有を前提に使いたい人に向いているでしょう。

\アプリの使いやすさが圧倒的/

Coincheck(コインチェック)って実際どうなの?口コミや評判から徹底解説
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SBI VC トレード

SBI VCトレードのステーキングサービス
画像=SBI VCトレード公式サイト
SBI VCトレードのメリット
  • SBIグループが運営している
  • 仮想通貨・日本円の入出金手数料が無料
  • 36種類の仮想通貨に対応している
SBI VCトレードのデメリット
  • 定期メンテナンス中は利用できない

SBI VCトレードのウォレットは、大手金融グループならではの高いセキュリティと豊富な銘柄ラインナップが魅力のウォレットです。

顧客資産は、原則としてオフラインのコールドウォレットで厳重に管理されています。また、秘密鍵もマルチシグ(二重署名システム)で管理され、万が一取引所側に不正アクセスがあっても、ユーザー資産が守られる体制が整えられています。

主要取引所の中でトップクラスの36種類の通貨に対応しており、送金手数料も全銘柄無料です。資産を外部ウォレットへ移す際にもコストがかからないのは大きなメリットでしょう。

ただし、毎週水曜日の12:00~13:00は定期メンテナンスにより、ウォレットの利用が一時的に制限されます。臨時メンテナンスが行われる場合もあるため、定期的に公式サイトで情報をチェックしましょう。

\原則コールドウォレット管理/

SBI VCトレードの評判や口コミから徹底解説!メリットやデメリットを紹介
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モバイルウォレットアプリのおすすめ:SafePal

SafePalのメリット
  • 1万種類以上の銘柄に対応している
  • 日本語に対応している
SafePalのデメリット
  • ニーモニックフレーズを忘れると、資産を失う恐れがある

2018年に登場したSafePal(セーフパル)は、世界中で2,000万人以上が利用しているモバイルウォレットアプリです。

1万種類以上の銘柄に対応しており、メジャーな通貨からマイナーな通貨まで幅広い銘柄をまとめて管理できます。アプリは日本語表示に対応しているため、初心者でも使いやすいでしょう。

ハードウェアウォレットのおすすめ:Ledger

Ledgerのメリット
  • 1万5,000種類以上の通貨に対応している
  • Bluetoothに対応している機器も多い
Ledgerのデメリット
  • リカバリーフレーズを紛失すると、資産を失うリスクがある

Ledger(レジャー)は、専用端末に暗号資産を保管するハードウェアウォレットです。

タッチスクリーン搭載の「Ledger Flex」「Ledger Stax」、USBメモリに似た小型機器の「Ledger Nano」シリーズがあります。Bluetoothに対応している機器も多いため、パソコンだけではなくスマートフォンにも手軽に接続可能です。

対応している銘柄は1万5,000種類以上にのぼり、最も安価なモデルであれば13,499円で購入できます(2025年4月26日時点)。

ウェブウォレットのおすすめ:MetaMask

MetaMaskのメリット
  • 無料ですぐに使い始められる
  • 月間3,000万人以上が利用している
  • 多くのアプリと連携できる
MetaMaskのデメリット
  • イーサリアム系以外の通貨には対応していない
  • リカバリーフレーズを自分で保管する必要がある

MetaMask(メタマスク)は、世界中で幅広いユーザーに利用されている人気のウェブウォレットです。DeFiやNFTなど多くのアプリと連携できます。

月間3,000万人以上という圧倒的なユーザー数を誇り、ネット上に情報が豊富にあるため、仮想通貨初心者でも安心して使いやすい環境が整っています。

イーサリアム(ETH)を中心に、ソラナ(SOL)、ポリゴン(POL)など、主にイーサリアム系の通貨に対応しています。

一方で、ビットコイン(BTC)やリップル(XRP)、LTC(ライトコイン)などには対応していないため、必要に応じて他のウォレットと併用しましょう。

海外の仮想通貨ウォレットは危険?

海外の取引所ウォレットは日本の金融庁による規制の対象外であるため、国内取引所と比較して高いリスクがあります

海外の取引所ウォレットのメリットは、国内で取り扱いのない多様な銘柄を保管できることです。

また、MetaMaskのような個人のウォレットとの間で、国内取引所にない仮想通貨をスムーズに入出金できる点も挙げられます。

これにより、DeFi(分散型金融)サービスを利用する際に資産を移動させやすいという利便性もあります。

DeFiとは

一方で、ハッキングや事業者の破綻といったトラブルが発生した際、日本の法律に基づく利用者保護や資産保全の仕組みが適用されないというデメリットがあります。

万が一の場合に、預けた資産が返還されない可能性がある点が、国内取引所ウォレットとの最も大きな違いであり、最大のデメリットと言えるでしょう。

暗号資産(仮想通貨)のウォレットに関するQ&A

MetaMask(メタマスク)以外の仮想通貨のおすすめウォレットはある?
MetaMask以外にもおすすめのウォレットはあるので、目的に応じて選びましょう。
例えばスマホから手軽に送金や残高の確認がしたいなら、モバイルウォレットの「SafePal(セーフパル)」がおすすめです。セキュリティを重視する人は、ハードウェアウォレットの「Ledger(レジャー)」を使うのが良いでしょう。秘密鍵をオフラインで管理できるので、仮想通貨の長期保有にもおすすめです。
仮想通貨のウォレットの作り方は?
使用するウォレットの種類によって、作り方は変わります。取引所ウォレットの場合は、実質的には取引所の口座開設と同じです。公式サイトやアプリからメールアドレスを登録し、本人確認書類を提出します。
ウェブウォレットの場合は、公式サイトから拡張機能またはスマホアプリをインストールし、パスワードを設定します。その後、バックアップや復元に必要なリカバリーキーを設定すれば利用可能です。ハードウェアウォレットの場合は、専用機器を購入し初期設定をした後、専用アプリと接続すれば利用できます。