【#仮想通貨アバランチ(AVAX)とは】今後の価格動向予想や取引所を紹介
(画像:NET MONEY編集部)

2024年後半から2025年にかけて、仮想通貨市場が再び活気を取り戻しつつあります。2024年11月の米国大統領選挙でトランプ氏が再当選したことで、主要銘柄のビットコインやイーサリアムの価格が上昇。

そのなかでも「アバランチ(AVAX)」は、高速かつ低コストのトランザクションを実現することで「イーサリアムキラー」と呼ばれ、機関投資家からの支持が急速に広がっています。

本記事では、そんなアバランチの特徴や成り立ち、これまでの価格推移とともに、今後の値動きについて最新情報を織り交ぜながらわかりやすく解説します。

トランプ政権下で盛り上がる仮想通貨市場において、アバランチがどんな戦略と技術力で存在感を高めているのか、ぜひ最後までご覧ください。

  1. 仮想通貨アバランチ(AVAX)とは
  2. アバランチ(AVAX)の将来性はある?最新の価格動向を予想
    1. アバランチ(AVAX)のこれまでの価格推移を解説
    2. アバランチ(AVAX)の今後の値動きはどうなる?
  3. アバランチ(AVAX)購入におすすめの仮想通貨取引所
    1. BITPOINT
    2. bitbank
    3. Coincheck
  4. 仮想通貨(AVAX)アバランチに将来性はある?
  5. 仮想通貨アバランチ(AVAX)が最高値を更新したのはいつ?

仮想通貨アバランチ(AVAX)とは

はじめに、アバランチの基本情報を表にまとめました。高速・低コストという強みから「次世代プラットフォーム」として世界的に注目を集めています。

■アバランチ(AVAX)の基本情報
項目 内容
名称 アバランチ(Avalanche)
発表年 2020年11月9日
開発者 Ava Labs
発行上限 7億2,000万枚
時価総額 12位
価格(1枚あたり) 3,869.41円
マイニング(採掘) アバランチ・コンセンサス
※2025年2月12日時点

アバランチは、ビットコインやイーサリアムが抱える処理速度の遅さや高額な手数料を克服する目的で設計されました。

独自の合意アルゴリズム「アバランチ・コンセンサス」により、ネットワーク内での毎秒数千の取引確定を1~2秒程度で行える点が大きな特徴です。

この高速処理は、ビットコインなどが採用するProof of Workに比べると消費電力が少なく、環境負荷を抑えられる利点もあります。

また、アバランチは3つのサブネットとも呼ばれるチェーン(Xチェーン・Cチェーン・Pチェーン)によって構成されており、それぞれ役割を分担することで柔軟性と拡張性を高めています。

特にCチェーンはイーサリアムのEVM(イーサリアム仮想マシン)と互換性があるため、イーサリアム上のブロックチェーンアプリを比較的容易に移植できる点が魅力です。

こうした設計思想から「イーサリアムキラー」と呼ばれ、分散型金融(DeFi)やゲーム領域においても積極的に活用されています。

DeFiとは
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さらに、取引手数料の一部がバーンされる仕組みによって、長期的に通貨供給量が絞られる設計(デフレ傾向)を持つことも注目ポイントです。市場に一定の需要がある限り、理論上は希少価値が高まりやすいと考えられています。

バーンとは
(画像:NET MONEY編集部)

特に機関投資家が参入しやすい体制づくりが進んでおり、米資産運用会社グレースケール社などがアバランチを対象とした投資信託を発表するなど、資金流入も期待されています。

アバランチ(AVAX)の将来性はある?最新の価格動向を予想

ここでは、アバランチの最新動向と将来性を簡単に展望します。大統領選挙の結果を受けた仮想通貨市場の盛り上がりや、大型アップデートによるガス代(取引手数料)の削減が加わり、アバランチの利用・需要が拡大する可能性があります。

とはいえ市場全体の調整局面では値下がりもあり得るため、ニュースやプロジェクトの進捗をこまめにチェックすることが大切です。

アバランチ(AVAX)のこれまでの価格推移を解説

ここからは、アバランチの価格推移を大きく3つの時期に分けて見ていきます。仮想通貨全体のトレンドと連動しつつ、大手企業との提携やアップデートによって価格が大きく変動してきました。

2021年|DeFiブームやNFT市場の拡大

2021年|DeFiブームやNFT市場の拡大
引用:CoinMarketCap|2021年の価格動向

2021年はDeFi(分散型金融)やNFTが世界的に注目され始めた時期で、イーサリアムをはじめとするスマートコントラクト対応ブロックチェーンが注目度を上げました。

NFTとは
(画像:NET MONEY編集部)

イーサリアムの手数料が高騰したことで「より低コストかつ高速なチェーン」が探されるなか、アバランチが脚光を浴びました。

2021年9月には、PolychainとThree Arrows Capitalが主導する約250億円の資金調達に成功。さらに、2021年11月には世界四大会計事務所の1つであるDeloitte(デロイト)が災害復旧用のプラットフォームの開発にアバランチチェーンを採用しました。

これらの出来事が注目され、2021年7月頃には約1,200円だった価格は、2021年11月頃には史上最高値の約2万2,000円をつけました。

2021年9月頃からは、価格上昇率においてイーサリアムを上回っていたことから、「イーサリアムキラー」の呼び声が高まった点も価格上昇を後押しした要因です。

アバランチとイーサリアムの価格上昇率比較
引用:CoinMarketCap|アバランチとイーサリアムの価格上昇率

2022~2023年|仮想通貨全体の価格下落、主要プロジェクトの進展

2022~2023年|仮想通貨全体の価格下落、主要プロジェクトの進展
引用:CoinMarketCap|2021年後半~2023年末の価格動向

2022年に入ると、米国の利上げやTerra(LUNA)エコシステムの崩壊、当時世界第2位の

海外取引所FTXが破綻するなど、仮想通貨市場を揺るがす出来事が続出しました。

ビットコインですら大幅下落を余儀なくされ、アバランチも最高値から約90%以上の下落を経験します。

アバランチも最高値から約90%以上の下落
引用:CoinMarketCap

しかし、この期間にも基礎技術の開発やパートナーシップは着実に進み、ゲームやメタバース分野への応用が広がりました。

2023年後半になるとビットコインの現物ETF承認期待や、アバランチが国内取引所Coincheckに上場するなどが重なり、相場が徐々に回復。

アバランチが国内取引所Coincheckに上場
引用:PR TIMES

長い低迷期間であったものの、2023年1月にはAmazonのAWS(アマゾンウェブサービス)と提携。同年5月には中国のAlibaba Cloudとの協業を発表するなど、エコシステム自体は着実に拡大していた時期と言えます。

2024年以降の値動き|大手ゲーム企業との提携や大型アップデートによる価格上昇

2024年以降の値動き|大手ゲーム企業との提携や大型アップデートによる価格上昇
引用:CoinMarketCap

2024年に入ると、1月のビットコイン現物ETFの承認と共に仮想通貨市場全体が回復し、アバランチの価格にもポジティブな影響を与えました。

2024年3月にはAva Labsと韓国の大手ゲーム会社NEXONが提携を発表。2002年にローンチしてから20年で1億8,000万人以上のユーザーを獲得した大人気タイトル「メイプルストーリー」のブロックチェーンゲームバージョンを制作することを発表しました。

その結果、アバランチの価格は一時約8,500円まで上昇しました。

メイプルストーリー
引用:msu.io

2024年11月には米国大統領選でトランプ氏の当選が確定し、「仮想通貨フレンドリーな政策」への期待感が高まり市場全体が上昇したことで、さらに仮想通貨市場は上昇傾向に。

トランプ大統領は仮想通貨に友好的
(画像:NET MONEY編集部)

また、2024年12月手数料の大幅削減を実現した「Avalanche9000」アップデートが需要拡大を後押ししたことで、取引件数や開発者コミュニティがさらに活性化し、価格が約8,500円まで上昇しました。

一方で、景気後退リスクや金融政策の影響で短期的に下落する場面もあり、価格変動率が高い状況です。

長期的には、高速処理と柔軟なサブネット構築という強みを活かして、さらなる実用性の拡大が期待されています。

アバランチ(AVAX)の今後の値動きはどうなる?

アバランチの将来を考えるうえで、技術アップデートや産業界との連携に加えて「ETF関連の動向」が重要です。

ここでは、アップデートによるガス代(取引手数料)の低下・Epic Games上でのゲーム採用・複合型ETFの申請の3点に注目してみましょう。

ガス代の大幅な低下による利用者数の増加

2024年12月に実施された「Avalanche9000」と呼ばれる大型アップデートにより、ネットワークのガス代が大幅に引き下げられました

平均75%以上のガス代削減が報告されており、開発者やユーザーにとってアバランチがより使いやすい環境になっています。また、この影響により取引件数は38%増加したとのことです。

平均75%以上のガス代削減
引用:DUNE|アバランチのガス代グラフ

イーサリアムの高いガス代に不満を感じていたプロジェクトがアバランチに乗り換えるケースも増加する見込みで、エコシステム全体の拡大が価格面にもプラスに働くでしょう。

ガス代が低く開発環境も整っていれば、ユーザーや開発者が移りやすい構造になり、ネットワークの需要増が期待できるでしょう。

Epic Games上でのゲーム採用

アバランチはDeFiやNFTに限らず、ゲーム分野にも力を入れています。PCゲームを販売・配信するプラットフォーム「Epic Games」では、複数のブロックチェーンゲームでアバランチが採用されています。

2024年10月には、アバランチベースで開発されたバトルロイヤルゲーム「Off The Grid」が、Epic Games Storeにて無料ゲームカテゴリで1位にランクインしました。人気タイトルである「Fortnite」や「原神」を超えたことから、注目を集めています。

Off The Grid
引用:Epic Games

このようなEpic Gamesでの成功例が確立されれば、ほかの大手ゲーム会社やパブリッシャーもアバランチを採用しやすくなるでしょう。

サブネットを使えば独自のチェーン構築も容易なため、今後大型ゲームタイトルが発表されれば取引需要が一気に膨らむ可能性があります。これはアバランチへの資金流入と価格上昇につながる要因の一つです。

複合型ETFの申請とアバランチへの期待

米資産運用会社グレースケールは2024年10月14日、ビットコイン・イーサリアム・ソラナ・XRP・アバランチを含む仮想通貨バスケット型投資信託をETF(上場投資信託)へ転換する申請をSEC(米証券取引委員会)に提出しました。

仮想通貨におけるETFの承認とは
(画像:NET MONEY編集部)

グレースケールの「Digital Large Cap Fund」は約5.24億ドル(780億円)規模のバスケット型投資信託で、以下のポートフォリオで投資しています。

ポートフォリオ
  • ビットコイン:75.59%
  • イーサリアム:17.83%
  • ソラナ:4.16%
  • XRP:1.76%
  • アバランチ:0.66%
バスケット型投資信託とは?

複数の銘柄を1つの商品としてまとめて取引する投資信託商品のこと。

もしこのETFが承認されれば、アバランチも含めた複合ポートフォリオが金融市場で取引されることになり、機関投資家や大口プレイヤーがアバランチを取引しやすくなるのです。

ETF化は流動性拡大や認知度向上を促す可能性があり、アバランチの長期的な価格押上げ要因になると期待されています。

アバランチ(AVAX)購入におすすめの仮想通貨取引所

アバランチ(AVAX)を購入できるおすすめの仮想通貨取引所は以下の通りです。

アバランチ(AVAX)購入におすすめの仮想通貨取引所

3社は手数料が安いだけでなく、様々な暗号資産サービスに対応しています。手数料や対応サービスには以下のような違いがあるため、自分の取引スタイルにあった取引所を選びましょう。

BITPOINT

ビットポイント|出来高ランキング3つの暗号資産の部門でNo.1|最短営業日には取引をスタート
引用=BITPOINT
ビットポイントのメリット
  • ステーキング報酬の年率が国内No.1
  • 取引所手数料がMaker,Takerともに無料
  • 2種類の積立投資が可能
ビットポイントのデメリット
  • 取扱通貨数が少ない
  • スプレッドが広い
  • 問い合わせの返信が遅いことがある

BITPOINT(ビットポイント)は、2016年3月に設立された仮想通貨取引所で、SBIグループの一員です

BITPOINTの特徴
  • 現物取引の手数料が無料
  • 積立投資の方法が2種類から選べる

BITPOINTは、販売所・取引所を問わず、現物取引の手数料が無料です。取引所手数料が無料の業者はほとんどないため、短期売買中心のトレーダーでもコストを抑えやすいメリットがあります

BITPOINTの積立サービス

また「パックつみたて」と「個別つみたて」の2種類の積立方法があり、自分の投資スタイルに合わせて選択できる点も魅力です。

BITPOINTの暗号資産積立サービス
  • パックつみたて:ビットコインを含む複数の仮想通貨を組み合わせて積立できる
  • 個別つみたて:ビットコインなど特定の仮想通貨を積立できる

積立投資の手数料も無料なので、長期的にコストを抑えながら資産を増やしたい人に向いています

\現物取引の手数料が無料!/

BITPOINT(ビットポイント)とは?特徴から始め方まで徹底解説

bitbank

ビットバンク|ワンタップでビットコインが買える取引所
引用=bitbank
ビットバンクのメリット
  • チャートが見やすい
  • 取引所で取引できる通貨が多い
  • セキュリティ評価 国内No.1
ビットバンクのデメリット
  • レバレッジ取引ができない
  • レンディングサービスの年率が低い
  • 出金手数料が高い

bitbankは2014年5月に設立された仮想通貨取引所です。国内最大級の取扱銘柄数を誇り、2025年1月末時点では41銘柄(取引所の取扱銘柄)を取引できます

bitbankの特徴
  • 第三者機関によるセキュリティ格付けで国内No.1
  • TradingViewのチャートが使える
  • スマホアプリの評価が高い

bitbankは仮想通貨取引所のセキュリティに関するランキングを公表している「CER.live」において、国内No.1の取引所と評価されています。実際に創業以来10年間、ハッキングなどの事故は起きていません。また、国内の暗号資産取引所として初めて、情報セキュリティ管理の国際規格である「ISO27001」を取得しています。

また、取引ツールにはPC版・スマホアプリ版ともに、高性能チャートのTradingViewを採用しています。100種類を超えるテクニカル指標を使用できるため、初心者から上級者まで快適に取引できるでしょう。

bitbankのスマホアプリ

スマホアプリでは、販売所と取引所両方の取引ができます。無駄のないスッキリした画面レイアウトが特徴で、スマホから手軽にビットコインの取引をしたい人におすすめです

\取扱銘柄数も多い!/

ビットバンク (bitbank)の評判は?手数料や取引所の取扱通貨を解説

Coincheck

Coincheckのメリット
  • 取扱通貨数が30通貨と豊富
  • アプリが初心者に優しい作りになっている
  • 取引手数料が無料
Coincheckのデメリット
  • スプレッドが広い
  • レバレッジ取引ができない
  • 出金手数料が高い

Coincheckは、2014年に設立された日本の暗号資産取引所です。

Coincheckの特徴
  • 初心者でも使いやすいアプリ
  • 幅広いサービスが利用可能
  • 積立投資ならCoincheckがおすすめ

Coincheckのアプリは、初心者でも使いやすいデザインとなっています。そのため、暗号資産の取引経験がない人におすすめです。

Coincheckのアプリのチャート画面
取引画面から引用

実際、Coincheckのアプリは2023年の暗号資産取引アプリのダウンロード数が国内No.1で、ダウンロード数は合計600万を突破しています。

また、現在の取引ランキングや暗号資産関連のニュース、Coincheckで取引しているトレーダーの相場予想も確認できるため、暗号資産の取引経験がない初心者も安心して始められるでしょう。

Coincheckでは、でんきやガス、レンディングなど幅広いサービスを利用できます。

Coincheckのサービス
  • レンディング
  • Coincheckでんき
  • Coincheckガス
  • Coincheckつみたて

Coincheckのアカウントに登録していれば、手続きなしですぐにレンディングを始められます。最大年率は5.0%で、すべての暗号資産が対象です。

また、Coincheckで積み立てできる暗号資産は26種類と業界最多で、さまざまな銘柄に分散投資することができます。暗号資産を長期的に運用したい人にはおすすめです。

\アプリの使いやすさが圧倒的/

Coincheck(コインチェック)って実際どうなの?口コミや評判から徹底解説

仮想通貨(AVAX)アバランチに将来性はある?

結論として、アバランチは十分な将来性を秘めています。

高速処理と手数料の安さを兼ね備え、DeFiやNFT、ゲームなどの分野で活用が広がっているうえ、独自のサブネット機能やイーサリアムとの互換によって、多くの開発者や企業が参入しやすい環境が整っているためです。

さらに、取引手数料の一部をバーンするデフレ設計や、機関投資家向けのETF申請といった材料もそろい、長期的な需要拡大が見込まれます。

ただし、仮想通貨全体の調整局面や世界経済のリスク要因を考慮し、常に最新ニュースや技術アップデートをチェックしながら判断することが重要です。

仮想通貨アバランチ(AVAX)が最高値を更新したのはいつ?

アバランチが22,444.86円の最高値を記録したのは2021年11月21日です。(参照:CoinMarketCap

その時期は仮想通貨市場全体が大きく盛り上がっていました。イーサリアムのガス代高騰を嫌ったユーザーやプロジェクトが高速チェーンを求める中、大手会計事務所との連携や資金調達成功などの好材料が相次ぎ、一時1AVAXあたり15,000円を超える水準に。

時価総額ランキングでも当時11位に位置しており、いわゆる「イーサリアムキラー」の代表格と見なされました。

その後は市場の調整局面で値下がりしましたが、2024年以降のアップデートやETF申請などを背景に再び注目が集まっており、今後過去最高値を超えるかどうかが注目されています。