Dogecoin(ドージコイン)をインスパイアして作られたミーム通貨として知られ、2021年の秋になってから急激な価格上昇があったことでさらに知名度を高めた仮想通貨、「SHIBA INU(SHIB)」。

Dogecoinとは、犬の英語「Dog」のスラングである「Doge」が由来で、それに対し、SHIBA INUは、犬の「柴犬」から付けられた名前です。

今回は仮想通貨SHIBA INUの特徴やメリットデメリット、今後の見通しを解説します。

    1. 仮想通貨の柴犬/SHIBAINU(SHIB)とは?
    2. SHIBA INUの特徴8つ
      1. ①ドージコインから派生したミームコインである
      2. ②DEXやNFTなど他の仮想通貨が持つ機能を網羅している
      3. ③すでに発行量上限が発行済み
      4. ④イーサリアムのブロックチェーンを利用している
      5. ⑤Ryoshiという名で匿名で作成された
      6. ⑥SHIB・LEASH・BONEの3つのトークンがある
      7. ⑦ShibaswapというDEX(分散型取引所)がある
      8. ⑧VitalikButerinによってSHIBAINU(SHIB)を使用した寄付が行われた
    3. SHIBAINU(SHIB)のこれまでの価格推移
    4. SHIBAINU(SHIB)の現在の価格動向
    5. SHIBAINUの今後の価格予想
      1. テスラ社CEOのイーロン・マスク氏の発言により価格上昇
      2. 仮想通貨取引所に上場する
      3. イーサリアムのフリップニング効果の影響
    6. SHIBA INUのリアルタイムチャート
    7. SHIBA INUは日本で取り扱っているの?
    8. SHIBA INUの価格の左右要因
      1. ①イーロン・マスク氏の言動
      2. ②イーサリアムの地位向上
      3. ③取引所への上場、もしくは上場停止
      4. ④SHIBA INUの実需
      5. ⑤ドージコインの動向
    9. SHIBA INUのメリット・デメリット
      1. メリット
      2. デメリット
    10. 【2021年以降】SHIBA INUの今後の将来性・見通し
    11. SHIBA INUの今後の価格予想
    12. SHIBA INUの買い方
      1. 国内取引所でビットコインやイーサリアムを購入する
      2. 購入した仮想通貨を海外取引所に送金する
    13. SHIBAINU(SHIB)の今後・将来性を予想するポイント
      1. 有力者の発言
      2. イーサリアムの動向
      3. 国内取引所への上場
    14. SHIBAINUネットワークは安全?
    15. まとめ

仮想通貨の柴犬/SHIBAINU(SHIB)とは?

SHIBA  INU
(画像=O-DANより)

SHIBA INU(SHIB)は日本で柴犬コインとも呼ばれ、2020年8月よりRyoshiという匿名の人からリリースされた仮想通貨です。柴犬コインは犬をテーマにして生まれたミームコインで、ドージコインの影響を受けて誕生したといわれています。ミームコインとは、インターネット上のジョークなど発信の影響を受けて誕生する仮想通貨のことです。

2021年にミームコイン市場は急速に成長し、10月27日には 最安値の100万倍以上になり、最高値を付けました。

柴犬コインはドージコインのライバルともいわれています。ドージコインとの違いは、通貨の限定供給を行っている点と、新型コロナで苦しんでいたインドに寄付をした点です。

SHIBA INUの特徴8つ

coin
(画像=O-DANより)

仮想通貨としてのSHIBA INUの特徴を解説しましょう。

SHIBA INUの特徴8つ

  1. ドージコインから派生したミームコインである
  2. DEXやNFTなど他の仮想通貨が持つ機能を網羅している
  3. すでに発行量上限が発行済み
  4. イーサリアムのブロックチェーンを利用している
  5. Ryoshiという名で匿名で作成された
  6. SHIB・LEASH・BONEの3つのトークンがある
  7. ShibaswapというDEX(分散型取引所)がある
  8. VitalikButerinによってSHIBAINU(SHIB)を使用した寄付が行われた

①ドージコインから派生したミームコインである

SHIBA INUはミームコインであり、そのルーツはドージコインです。ドージコインの影響を受けて誕生したのがSHIBA INUは当初、ドージコインと同じようにネット上でチップを渡す際などに使用するジョーク通貨だと思われている節がありました。

しかしSHIBA INUは使い勝手やサービスラインナップを見ると本格的な仮想通貨です。このようにミームコインが本家をグレードアップしたような存在であるとして認知されるようになると、ミームコインへの評価が高まっていくでしょう。

②DEXやNFTなど他の仮想通貨が持つ機能を網羅している

DEX(分散型取引所)やNFTなど、ほかの仮想通貨が強みとしているようなサービスを網羅して備える点もSHIBA INUの特徴であり、ルーツであるドージコインにはない部分です。これらのサービスを利用したいと考えているユーザーにとってはSHIBA INUは有望な選択肢になります。

③すでに発行量上限が発行済み

SHIBA INUの発行上限量は1000兆SHIBとなっています。SHIBA INUは新規公開時に全量が発行済みです。一般的には毎年少しずつ発行されるケースが多いので、特徴的といえます。

 

ただ上述のように半分にあたる500兆SHIBは存在しているものの取り出せない状態になるため、実質的な流通量は半分の500兆SHIBです。

④イーサリアムのブロックチェーンを利用している

SHIBA INUは主要仮想通貨の一つであるイーサリアムのブロックチェーンを利用しています。上記で解説したDEXやNFTといったサービスが可能なのも、イーサリアムにブロックチェーン上で契約を自動的に実行することができる「スマートコントラクト」機能が備わっているからです。

今後もイーサリアムの機能強化に伴ってSHIBA INUの機能拡充が期待できます。

⑤Ryoshiという名で匿名で作成された

SHIBA INUはRyoshiという匿名の方が作った仮想通貨です。開発した仮想通貨「SHIB」の半分をイーサリアムの共同創設者であるVitalikButerinに渡して、残り半分を取引所に流通させることで始まりました。

信頼のできる人にSHIBA INUを渡すことで、第三者に価値を担保させる目的や、話題を作ってより広める目的があったようです。

⑥SHIB・LEASH・BONEの3つのトークンがある

SHIBから始まったSHIBA INUの仮想通貨は、現在3つあります。ちなみに、トークンと仮想通貨は厳密にいえば同義語なので、ここでは「トークン=仮想通貨」とします。

①SHIB

SHIBは、日本で柴犬コインと呼ばれている仮想通貨で、2020年8月にリリースされました。SHIBの半分を所有していたイーサリアムの共同創業者がインドへ寄付をしたことをきっかけに注目されるようになり、ミームコインブームの影響もあり2021年10月には最高値を付けました。

2022年5月22日現在では最高値の6分の1程度になっていますが、代表的なミームコインとして国内の取引所では買えない日本でもニュースになるなど注目を集めています。

②LEASH

LEASHは、もともとはリベーストークンとしてSHIBA INUからリリースされた仮想通貨です。リベーストークンとは、トークン(仮想通貨)の価格によって供給量が増減する仮想通貨を意味します。

その後リベーストークンではなくなりましたが、2022年5月22日現在の供給量は10万7,600枚程度と数が限られた仮想通貨です。

③BONE

BONEはSHIBA INUからガバナンストークンとしてリリースされた仮想通貨です。ガバナンストークンとは、保有者が何らかの発言権、投票権を持つ仮想通貨で、株式の議決権のような機能を持ちます。

BONEは、SHIBA INUのガバナンスシステム「DoggyDAO」に対する投票権を持っています。

⑦ShibaswapというDEX(分散型取引所)がある

SHIBA INUにはShibaswapという分散型取引所があります。分散型取引所とは、企業や組織が管理せず、仮想通貨の保有者同士が直接取引を行う取引所のことです。取引を仲介する企業や組織がいないため、保有者は取引記録を暗号で管理します。この管理には、ブロックチェーンという技術が使われています。

Shibaswapで取引できる仮想通貨は、先ほど紹介したSHIB、LEASH、BONEの3つです。

⑧VitalikButerinによってSHIBAINU(SHIB)を使用した寄付が行われた

SHIBA INUはSHIBを半分保有しており、イーサリアムの共同創設者であるVitalikButerin(ヴィタリク・ブテリン)が、SHIBで寄付をしたことでも有名です。VitalikButerinはインドのCovid救援基金に50兆のSHIBトークンを寄付しました。

この寄付は世界中でニュースになり、SHIBの知名度が高まるきっかけにもなりました。

SHIBAINU(SHIB)のこれまでの価格推移

チャート画像
(画像=O-DANより)

SHIBは、短期間で急騰したミームコインのうちの一つといわれています。

2021年4月ころに最安値から43万倍に急騰し、2021年10月27日には最安値の100万倍以上になりました。

SHIBAINU(SHIB)の現在の価格動向

チャート画像
(画像=GMO公式サイトより)

2022年5月22日現在は最高値から急落しましたが、最安値の17万倍以上の価格をつけています。仮想通貨の時価総額ランキングで15位となっており、ミームコインの中ではDogecoinと並んで主要な仮想通貨の地位を築いています。

SHIBAINUの今後の価格予想

チャート画像
(画像=O-DANより)

SHIBAINU(SHIB)は今後どうなるのでしょうか。価格予想については見通せない部分もあり、今後を期待したい仮想通貨です。

SHIBAINUの今後の価格予想

  1. テスラ社CEOのイーロン・マスク氏の発言により価格上昇
  2. 仮想通貨取引所に上場する
  3. イーサリアムのフリップニング効果の影響

テスラ社CEOのイーロン・マスク氏の発言により価格上昇

仮想通貨は著名人の発言により価格が上昇することがあります。SHIBは、テスラ社のSEOであるイーロン・マスク氏が「SHIBを取得した」と発言したのがきっかけで大きく価格が上昇しました。

2021年4月ころの急騰は、イーロン・マスク氏の発言がきっかけです。時価総額で上位の仮想通貨になるので、今後の著名人の発言などがあれば急騰する可能性もあります。

仮想通貨取引所に上場する

SHIBは仮想通貨取引所「BINANCE」に上場しています。BINANCEは300種類以上のアルトコイン(ビットコイン以外の仮想通貨)に特化した取引所です。

取引所に上場することで取引が活発になり、価格の上昇が期待できます。

イーサリアムのフリップニング効果の影響

フリップニングとはイーサリアムの時価総額がビットコインの時価総額を抜くことをいいます。イーサリアムの価格が上昇するたびに取り上げられています。

2021年11月ころまで仮想通貨の価格は大きく上昇しましたが、イーサリアムの上昇率がビットコインの上昇率を上回りました。

2022年5月22日現在の時価総額は、イーサリアムはビットコインの40%以上にまで迫っています。ビットコインに対するイーサリアムの時価総額はSHIBの価格にプラスの影響を与えると考えられます。

SHIBはリリース当初、イーサリアムの共同創設者であるVitalikButerinに発行枚数の半分を預けたことで有名です。イーサリアムの時価総額が仮想通貨の中でトップになれば、SHIBにも好影響が期待できるでしょう。

SHIBA INUのリアルタイムチャート

(画像=PIXTA)
 

最初にこのSHIBA INUについてのリアルタイムチャートを見てみましょう。

上場直後に大きく値を上げるのは注目度の高い仮想通貨に共通する動きなのでSHIBA INUほどの知名度があればそれほど珍しくはありませんが、特筆すべきは2021年10月からの急騰です。

この急騰はアメリカの大手取引所であるコインベースで、一度は上場停止になったSHIBA INUが再上場したことがポジティブなニュースとして受け止められ、投資家の買いが殺到したためといわれています。

それ以外にも大手EV(電気自動車)メーカー、テスラの経営者であるイーロン・マスク氏の言動がSHIBA INUの高騰を招いていることがしばしば指摘されており、2021年秋の高騰は同氏の発言との関わりもあるのではないかとみられています。

2021年10月には最高値を付けるほどの高騰となり、その後は反落して三角持ち合いのようなチャート形状になっているため膠着状態ですが、今後再び急騰が起きるのではないかと見る投資家も多く、SHIBA INUは注目度の高い仮想通貨です。

SHIBA INUは日本で取り扱っているの?

パソコンの画像
(画像=O-DANより)

当記事の執筆時点である2021年11月現在、SHIBA INUは日本国内の取引所では取り扱いがありません。国内の取引所に上場している仮想通貨を「ホワイトリスト」と呼び、安全に取引ができる仮想通貨とみなす物差しがありますが、現時点でSHIBA INUは国内の取引所では取り扱っていないため、ホワイトリストにも分類されていません。

そのため、SHIBA INUを購入するには日本ではなく海外の取引所を利用する必要があります。海外の取引所で仮想通貨を購入するにはいくつかの段階を踏む必要がありますが、それについては「SHIBA INUの買い方」のところで詳しく解説します。

SHIBA INUの価格の左右要因

coinの重さをはかる人
(画像= DMM Bit coin公式サイトより)

SHIBA INUは仮想通貨の中でも投機性を期待できる通貨だといえます。注目度が高いがゆえにちょっとした材料でも大きく買われたり売り込まれたりする可能性があるのです。このことが仮想通貨投資家からの人気を集め、さらに価格の乱高下に拍車を掛けている部分があります。

そんなSHIBA INUの価格を動かす要因には、大きな5つのポイントがあります。

SHIBA INUの価格の左右要因

  1. イーロン・マスク氏の言動
  2. イーサリアムの地位向上
  3. 取引所への上場、もしくは上場停止
  4. SHIBA INUの実需
  5. ドージコインの動向

①イーロン・マスク氏の言動

イーロン・マスク氏といえば大手EVメーカーであるテスラの経営者としてだけではなく、その言動があらゆる方面で注目を集めたり、時には物議を醸すこともある人物としても有名です。同氏は2021年9月には世界一の富豪になったことが報道され、投資界や経済界だけでなく一般の人々も含めて世界を驚かせました。

このイーロン・マスク氏は、過去に幾度か仮想通貨について言及しています。仮想通貨の代表格であるビットコインをテスラ製品の決済通貨として採用するといったときにはビットコインの価格が高騰し、逆に「ビットコインは環境負荷が高いので当面は延期」と述べると下落しました。破天荒な言動が魅力の同氏だけに注目度は高く、過去にはSHIBA INUのルーツとなった仮想通貨であるドージコインについても「詐欺だ」とジョークを交えて言及したときにも相場に影響を与えました。

同氏の発言として時折注目されるのが、彼のツイートです。2021年3月15日、同氏はツイッターに「SHIBA INUを買う」と投稿したところ、SHIBA INUは高騰しました。SHIBA INUだけでなくルーツとなったドージコインまで高騰したので、いかにこのツイートが大きな影響を及ぼしたかがわかります。

その後も同氏がツイートでSHIBA INUや仮想通貨に言及するたびに価格が大きく動くことがしばしば起きており、「イーロン・マスク砲」として投資家の注目を集めます。

しかし、そんな同氏はSHIBA INUに関する質問を受けた際、「どれくらい持っているのか」という問いに対して「全く持っていない」と回答。これを受けてSHIBA INUは約15%下落したため、まだまだ「イーロン・マスク砲」と付き合う局面は続きそうです。

②イーサリアムの地位向上

世界にはすでに7000種類以上の仮想通貨があるとされています。時価総額などの面でみれば仮想通貨のトップに君臨するのはビットコインで、それに次ぐのがイーサリアムといえるでしょう。時価総額が最も大きな仮想通貨であることが、ビットコインを筆頭格とみなす最大の理由です。イーサリアムがそれに次ぐというのは、時価総額で2位だからです。

2021年11月現在、ビットコインの時価総額は約137兆円。2位のイーサリアムは約61兆円なので、1位と2位には倍以上の差があることがわかります。今は仮想通貨といえばビットコインというイメージが定着していますが、今後もそれが同じとは限りません。

SHIBA INUはイーサリアムの規格である「ERC20」に準拠したブロックチェーンで構築された仮想通貨なので、いわばイーサリアムの子分のような存在です。そのため、SHIBA INUの市場価値はイーサリアムからの影響を強く受けます。

SHIBA INUにとっては親分のような存在であるイーサリアムは近年、仮想通貨の仕組みを活用した分散型金融システムである「DeFi(分散型金融)」や「NFT」など、仮想通貨の新たな活用分野での導入が進んでおり、それに伴ってイーサリアムの重要性が増しています。いつかはイーサリアムがビットコインから王座を奪うのではないかとも囁かれており、この逆転のことを仮想通貨業界では「フリップニング」といいます。

フリップニングが起きるとビットコインに流入している大量の投資マネーがイーサリアムに向かうことは必至で、そのイーサリアムから派生して生まれたSHIBA INUなど関連通貨の価格を押し上げる要因になるのは間違いないでしょう。

③取引所への上場、もしくは上場停止

仮想通貨が国内外の取引所に上場されることは、価格の上昇要因になります。株式投資の世界でも未公開株が新規上場されると株価が一気に跳ね上がることがあるため、それを狙った「IPO投資」という手法があるほどです。仮想通貨にもそれと似た現象が起きるため、国内外の有力な取引所に新規上場されると多くの場合、価格が上昇します。

SHIBA INUは一度、アメリカの大手取引所であるコインベースに上場をしたのですが、その後技術的な問題で上場停止になった経緯があります。上場が一時的に停止になることは仮想通貨の世界ではそれほど珍しいことではなく、問題が解消されれば多くの場合、再び上場されます。SHIBA INUも2021年9月には再上場を果たし、このことがインパクトとなって2021年秋の上昇を引き起こすきっかけにもなりました。

今後もSHIBA INUは国内外の取引所に上場される可能性があり、新規上場のニュースは価格を押し上げる要因になります。そしてその逆に何らかの問題が発覚して上場停止になると価格が急落する要因にもなります。

現時点で国内の取引所にSHIBA INUは上場していませんが、柴犬という日本語の名前をもつ仮想通貨だけに日本人投資家からの注目を集めやすく、国内の取引所に上場されると一層の価格上昇圧力になるかもしれません。

④SHIBA INUの実需

SHIBA INU自身の実需ももちろん価格変動の要因になります。ジョークから生まれた仮想通貨であるドージコインの派生通貨であることからSHIBA INUも「ネタ」扱いされている部分がありますが、実はSHIBA INUはイーサリアムのブロックチェーン技術を活用した優れた特性をいくつももっており、それらの実力が評価されてSHIBA INUの実需が増すと見る投資家も少なくありません。

詳しくはSHIBA INUの特徴の項で述べますが、SHIBA INUには「Shibaswap」というDEX(分散型取引所)やデジタル資産に唯一無二の価値を与えることができるNFTなど、イーサリアム系の仮想通貨が提供している多くのサービスをSHIBA INUだけで網羅しています。今後これらのサービスの利用者が増えるとSHIBA INUの需要も増すため、実需による価格上昇は十分考えられます。

⑤ドージコインの動向

イーサリアムがSHIBA INUの親分であれば、ドージコインはSHIBA INUの兄貴分です。ジョークから生まれた通貨として人気を獲得してきたドージコインですが、さらにそこから派生したのがSHIBA INUです。今もドージコインと同一視する投資家は多く、SHIBA INUの価格はドージコインの価格から強い影響を受けます。

この構図は今後も続くと思われるので、SHIBA INUへの投資を検討している方はドージコインの価格推移や特性を理解しておく必要があるでしょう。

SHIBA INUのメリット・デメリット

メリットデメリット
(画像= DMM Bit coin公式サイトより)

仮想通貨投資の投資先としてのSHIBA INUにはどんなメリットあり、逆にどんなデメリットやリスクがあるのでしょうか。ここではSHIBA INUのメリットとデメリットを投資家目線で解説します。SHIBA INUには他の仮想通貨とは異なる特性もあるので、それを踏まえたうえでメリットとデメリットをしっかり理解しておきましょう。

メリット

仮想通貨SHIBA INUに投資をするメリットは、主に4つあります。それぞれ一つずつ見ていきましょう。

①今後の見通しは明るいと言われている

SHIBA INUはすでに仮想通貨の時価総額においても上位にランクインするほどの人気を誇ります(現在時価総額17位:2022年6月時点)。同じくミームコインであるドージコインと同一視されていることから人気化している側面はありますが、ドージコインとは別物です。SHIBA INUは仮想通貨としての性能をしっかりと備えており、そのことが投資家から評価されています。

ドージコインとは・・・

ドージコインは元々ビットコインのパロディで作られた仮想通貨である。インターネット上で話題となった画像である柴犬をモチーフとしている。

ミームコインとは・・・

「ShibaSwap」という名称の分散型取引所(DEX)やNFTマーケットの「ShibaNFT」、さらにアーティストコミュニティとして「Shiba Incubator」というサービスも用意されており、これまでに多くの仮想通貨が提供してきたサービスを効率よく網羅している印象があります。こうしたサービスはいずれもすでに仮想通貨の主要サービスとして定着しているので、それらを横断的に備えたSHIBA INUのプロジェクトの見通しは明るいといえるでしょう。

ブーム的な人気が収まったあとも、実需による買い圧力が続けばSHIBA INUも主要な仮想通貨の仲間入りを果たすことができます。

②相場展開を予想しやすい

投資家目線でSHIBA INUを見たとき、相場展開の読みやすさはメリットとなります。特にイーロン・マスク氏がSHIBA INUについてツイッターなどで言及すると価格が動きやすいため、公式ツイッターアカウントを注意深く見ていればSHIBA INUのトレードで利益を出せるチャンスはぐっと広がります。

そのほかにも世界中にある主要な取引所に上場するニュースが流れると大きく買われてきたため、今後もそういったニュースが流れるとSHIBA INUの価格が上昇する可能性はあります。

このように材料に対して素直に反応する相場展開になりやすいSHIBA INUは、トレードによって利益を出したいと考える投資家にとっては魅力的な仮想通貨です。

③ファンが多く投資に面白みがある

エンジニアがジョークのつもりで、わずか数時間で構築した「ネタ」扱いの仮想通貨だったドージコインが何度も暴騰したことは、ご存じの方も多いと思います。この暴騰劇には一定数、面白がってドージコイン投資に参戦した投資家がいたものと思われます。「ネタ」から生まれた仮想通貨をどこまで値上がりさせられるか、といった一種のゲームです。

こうした動きは株式市場でも低位株がブーム化して起きることがありますが、それと同じことがドージコインでも幾度となく起きています。

そのドージコインのミーム(派生)通貨であるSHIBA INUですから、ファンが面白がって投資をする側面があります。一部のファンが大手取引所であるロビンフッドへの上場を求める署名運動を始めるなど、ファンのこうした動きはSHIBA INUへの注目度を高めます。

理由や賛否はともかくSHIBA INUファンのこうした動きが価格を押し上げているのは間違いないでしょう。数ある仮想通貨の中でもこうした特性を持っている通貨はそれほど多いわけではないので、SHIBA INUのメリットといえます。

④ミームコインが今後人気化する可能性

SHIBA INUが人気を集めているのは、このSHIBA INUがミームコインであることも一つの理由です。最初はジョークのつもりで生まれた仮想通貨ですが、次第に通貨としての地位を確立して定着していく流れはドージコインの前例とよく似ています。それと同じようなことが他のミームコインでも起きつつあります。

SHIBA INUもそんなミームコインの1つとして実需が堅調に伸びるとみている投資家が多く、SHIBA INUがミームコインの代表格としてみなされるようになると大化けが期待できます。

デメリット

次に、SHIBA INUのデメリットについても投資家目線で解説します。

①値動きが荒く不安定

SHIBA INUに限った話ではありませんが、仮想通貨は一般的に値動きが荒く、中長期的に保有するには不安定だと感じる投資家は多いでしょう。2021年の10月からは暴騰ともいえるような価格上昇をみせましたが、その前は長らく低迷していました。暴騰と暴落が今後も十分考えられるSHIBA INUは、利益を上げるチャンスが多い一方で損失を被るリスクも高いことを留意しておきましょう。

特にSHIBA INUは多くのファンが付くことによって人気化した仮想通貨です。こうした仮想通貨が不人気になると大幅な価格下落につながり得るので、暴落には十分な警戒が必要です。

②発行上限が多く希薄化しやすい

SHIBA INUは発行上限が1000兆SHIBとなっており、これは仮想通貨の一般的な相場から考えるとかなり多いのが特徴的です。法定通貨も発行しすぎるとインフレを起こして通貨の価値が下がってしまいますが、SHIBA INUもこの発行量の多さゆえに価値が希薄化してしまう恐れがあります。

ただしこのことについては多くの投資家から指摘、懸念されています。そのためSHIBA INUの開発者は大手のDEXであるUniswapに上限発行量の半分にあたるSHIBA INUを預け、それを取り出せない状態にしました。

つまり500兆SHIBはすでに無効化されているため、実質的な発行上限は500兆SHIBとなります。

【2021年以降】SHIBA INUの今後の将来性・見通し

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(画像=O-DANより)

SHIBA INUの見通しや将来性は明るいと思います。その理由は、2つあります。

1つはミームコインへの期待感の高まりです。ミームコインの代表格であるドージコインのように最初はジョークの一環でしかないと思っていても、次第に市民権を獲得していくというのはSHIBA INUにも考えられるストーリーです。

また、SHIBA INUにはドージコインにはないような機能が満載なのですから、SHIBA INUがミームコインの代表格となっていくことも十分考えられます。

もう一つ、SHIBA INUは投資家からのニーズが高まっていることから今後も各取引所に新規上場していくことが考えられます。大手取引所のロビンフッドに上場せよという署名活動も行われているほどで、こうしたファンによる後押しも大きいでしょう。

新規上場は仮想通貨にとって明るいニュースなので、こうしたニュースが続けばSHIBA INUの価格上昇要因になります。

SHIBA INUの今後の価格予想

チャートの画像
(画像=GMOコイン公式サイトより)

SHIBA INUの価格推移を、再度見てみましょう。

2020年8月に上場から2021年4月まで横ばいが続きました。その後2021年10月、0.009円台まで上昇し2022年にかけて下降しています。

その鍵を握るのは、投機的な買いだけでなくSHIBA INUで提供されている分散型取引所(DEX)やNFTといったサービスの利用拡大です。こうしたサービスでユーザーを獲得できるようであればSHIBA INUの需要も高まるため、さらに上値を追う展開になっていくことでしょう。

SHIBA INUの買い方

coinを取引きしている画像
(画像=GMOコイン公式サイトより)

SHIBA INU(SHIB)は2022年5月現在、国内の仮想通貨取引所には上場していません。そのため、以下の手順で購入することになります。

SHIBA INUの買い方

  1. 国内取引所でビットコインやイーサリアムを購入する
  2. 購入した仮想通貨を海外取引所に送金する
  3. 海外取引所でSHIBAINU(SHIB)を購入する

国内取引所でビットコインやイーサリアムを購入する

まずは、国内取引所でビットコインやイーサリアムを購入しましょう。ビットコインとイーサリアムはメジャーな仮想通貨のため、Coincheck(コインチェック)やbitFlyer(ビットフライヤー)などで簡単に買えます。

金融庁の認可を受けている取引所であれば、国内の法令を遵守しているので安心です。

購入した仮想通貨を海外取引所に送金する

SHIBは海外取引所でのみ購入可能な仮想通貨です。国内の仮想通貨取引所で購入したビットコインやイーサリアムを使ってSHIBを買うことはできません。海外取引所に一度送金する必要があります。

bitFlyer(ビットフライヤー)でビットコインを送金すると、送金手数料は無料か格安(3~10円程度、2015年9月現在)で済むのでおすすめです。

ただし海外の取引所は、金融庁の認可を受けていません。国内の法令を遵守していないので、万が一倒産やハッキングで仮想通貨を失っても元本は保証されないので注意しましょう。

SHIBを買える海外取引所には、Binanceなどがあります。

海外取引所でSHIBAINU(SHIB)を購入する

海外取引所への送金が完了したら、ビットコインやイーサリアムでSHIBを買いましょう。ビットコインやイーサリアムは仮想通貨の中でも基軸通貨としての地位を確立しているので、SHIBに対応している取引所であれば交換することができます。

SHIBAINU(SHIB)の今後・将来性を予想するポイント

coin
(画像=O-DANより)

2021年10月に最高値を記録してから下落しているSHIBですが、今後の将来性を予想するポイントは4つあります。

SHIBA INUの特徴8つ

  1. 有力者の発言
  2. イーサリアムの動向
  3. 国内取引所への上場

有力者の発言

仮想通貨は円や米ドルなどの法定通貨と異なり、価値を裏付けるものがありません。需要と供給によって価格が変動するため、有力者の発言は重要なポイントになります。

SHIBはイーロン・マスク氏が保有しているという憶測がTwitterで飛び交ったことや、、イーサリアムの共同創設者であるVitalik Buterinがインドに寄付したことでも話題になりました。話題になると価格も上がりやすいので、有力者の発言は注視しておきましょう。

イーサリアムの動向

SHIBはイーサリアムと互換性のある仮想通貨です。そのためイーサリアムの価格動向の影響を受けます。イーサリアムが下落すればSHIBも下落する可能性が高く、上昇すればSHIBも上昇する可能性が高くなります。

国内取引所への上場

2022年5月現在SHIBは国内の取引所に上場していません。もし国内の取引所にSHIBが上場すれば、価格が上昇する可能性があります。仮想通貨は需要と供給によって価格が決まるため、取引量の増加は価格の上昇につながりやすいです。

SHIBAINUネットワークは安全?

ネットワークの画像
(画像=GMOコイン公式サイトより)

SHIBAINUは、どの仮想通貨も海外の取引所でしか買えません。日本でもハッキングにより仮想通貨の流出事例があったのと同様、海外でも流出事例はあります。

ただしSHIBは独自の分散型取引所「ShibaSwap」を開発しており、不特定多数のユーザー同士の取引を守る暗号化技術については力を入れていると評価できるかもしれません。

SHIBA INUを取り扱っている取引所

国内の仮想通貨取引所ではSHIBA INU を取り扱っていないため、SHIBA INU を購入するには上記の手順で海外の取引所を利用する必要があります。

主な仮想通貨取引所としてはバイナンスやHuobi、FTXなどが挙げられますが、3つめのFTXについては日本からの利用ができなくなるとの報道もあり、状況が流動的です。

まとめ

SHIBAINU coin
(画像=O-DANより)

SHIBAINUは、柴犬コイン(SHIB)として日本でも有名な仮想通貨を作っています。SHIBは仮想通貨の時価総額ランキングトップ100で17位(2022年6月14日現在)でBINANCE(バイナンス)にも上場しているなど、注目されている仮想通貨です。

ただし、日本の仮想通貨取引所では取引できません。金融庁が登録している「暗号資産交換業者」ではない海外の取引所で取引するため、利用者の資産と業者の資産との分別管理などを規定している資金決済法を遵守していません。

SHIBだけでなく全ての仮想通貨にいえる話ですが、価値の裏付けがない投資です。そのリスクを理解した上で投資しましょう。