ビットコインの手数料を徹底比較!売買・送金にはいくらかかる?
(画像=NETMONEY編集部)

仮想通貨の代表格であるビットコイン(BTC)取引を、できるだけ低コストで始めたいという人が多いだろう。

そこで、今回はビットコイン取引、送金、日本円の入出金にかかる手数料を日本の仮想通貨取引所10社で徹底比較した。

「手数料の安い仮想通貨取引所でビットコイン取引を始めたい」という方は、ぜひ参考にしてほしい。

ビットコイン(BTC)取引にかかる手数料の仕組みをわかりやすく解説

ビットコインを始めとする仮想通貨の取引(購入・売却)や、送金には手数料が必要となる。
具体的には、販売所や取引所でビットコインの購入や売却をするには取引手数料やスプレッド送金を行なうには送金手数料がかかる。

また、仮想通貨取引所の口座に日本円を入出金する際にも手数料がかかる場合がある。それぞれの仕組みを順番に紹介していこう。

取引(購入・売却)手数料

ビットコインを取引(購入・売却)する際に、取引手数料が必要となる。取引手数料の金額は「販売所」と「取引所」という2つの取引形式によって異なる。

・「販売所」と「取引所」の違い

販売所と取引所の違い|販売所は仮想通貨取引所と取引を行い手数料が高い|取引所取引はユーザー間で取引を行い手数料が安い
(画像=NETMONEY編集部)
  販売所 取引所
特徴 仮想通貨取引所とユーザー間で取引をする ユーザー同士で取引をする
メリット ・取引が簡単
・注文がその場で成立する
取引手数料が安い
デメリット 取引手数料が高い ・成行や指値で注文する必要があり、やや複雑
・指値の場合は注文が成立しない場合もある
手数料の種類 販売所取引手数料+スプレッド 取引所取引手数料

「販売所」では、取引が簡単であり即時に注文が成立するが、手数料が高いというデメリットがある。一般的には、販売所手数料は無料だが、スプレッド(買値と売値の差)がかかる場合が多い。

一方、「取引所」では、販売所に比べて取引はやや複雑だが、手数料が安いというメリットがある。低コストで仮想通貨取引をしたい場合は、取引所での取引が適している。

スプレッド

スプレッドとは、購入価格と売却価格の差額のこと

販売所取引では、取引手数料とは別にスプレッドと呼ばれる買値と売値の差額が設定されている。

例えば、販売所でビットコインを取引する場合には、買値は5,300,000円で売値は5,100,000円といった差額が設定されている。もし、この価格で1枚のビットコインを買ってすぐに売った場合、スプレッド差額分の200,000円の損失が発生してしまう。

そのため、販売所取引でビットコインを売買する場合は、スプレッドが狭い仮想通貨取引所を選ぶ必要がある。

送金手数料

仮想通貨取引所では、ビットコインを始めとする暗号資産(仮想通貨)の送付・受取をすることができる。
具体的には、他の仮想通貨取引所に送金したり、暗号資産(仮想通貨)用の独自管理ツール「ウォレット」に引き出したりする場合である。

ビットコインを送金する際には、送金手数料が必要となる。ビットコインは国内のみならず海外送金にも利用することができ、銀行振り込みに比べ素早く送金できることでも話題となっている

しかし、単に日本円で売買するという一般的なビットコイン投資をする方は、送金の機会は少ないと言える。そのため、送金手数料を重視する必要はないだろう。

日本円の入出金手数料

実際にビットコイン(BTC)を購入するには、仮想通貨取引所の口座に日本円を入金する必要がある。また、仮想通貨取引所の口座から銀行口座へ日本円を出金する場合もあるだろう。

このように日本円を入出金する際には、手数料がかかる場合がある

例えば、DMM Bitcoinは銀行の種類を問わず、入出金手数料がかからない。Coincheckは銀行振込なら入金は無料だが、出金は有料である。
このように入出金手数料は仮想通貨取引所ごとに異なり、入金方法(銀行振込、クイック入金、コンビニ入金)や出金先銀行によっても異なる場合がある。

ビットコインの手数料比較ランキング

ビットコイン(BTC)を扱う仮想通貨取引所の手数料比較、総合ランキング、取り扱い通貨比較

今回はビットコイン取引が可能な日本の仮想通貨取引所を10社厳選した。その10社でビットコイン取引・送金・日本円の入出金にかかる手数料を基にランキングを当社で作成した。自分に合った取引所選びの参考にしてほしい。

※当サイトのランキングは、弊社が独自に行なった仮想通貨取引所のイメージ調査の結果と、対象となる仮想通貨取引所の公式サイトの掲載情報を総合的に判断し、順位をつけています。
ランキングの根拠についてはこちら
最低取引額の計算方法
  • 1ビットコイン(BTC)=600万円の場合

    DMM Bitcoinの最低取引金額は0.0001 BTCは600円になる。

1位:GMOコイン

GMOコイン
(画像=GMOコイン公式HPより)
GMOコイン:ビットコイン手数料
取引手数料
(販売所)
無料
※別途スプレッドあり
取引手数料
(取引所)
Maker:-0.01%
Taker:0.05% [2]
送付手数料 無料
2024年2月時点
[2]:取引所手数料は銘柄ごとに異なり、表はBTC取引の場合。他の銘柄はこちら
引用元:GMOコイン
GMOコインのおすすめポイント
  • 26通貨と豊富な通貨から選択可能
  • 自動積立も可能
  • 暗号通貨を保有するだけで利益を得ることも

GMOコインは一部上場企業のGMOインターネット株式会社により運営されている暗号通貨取引所だ。証券やFXで安定的な高い評価を誇るGMOクリック証券と同じグループ傘下の取引所だ。

GMOコイン|今すぐ取引したい!ビットコイン購入まで最短10分!

GMOコインでは、単なる暗号通貨の売買だけではなく、2倍まで広がるレバレッジ取引や小額からの自動積み立て、APIを使用した自動売買を行うことができる。ステーキングの導入により、暗号通貨を保有しているだけで利益を得られる点もポイントだ。

販売所での手数料は無料(別途スプレッドあり)で、取引所ではMakerは-0.01%、Takerは0.05%(ビットコインの場合)となっている。

2位:DMM Bitcoin

DMM Bitcoin
(画像=DMM Bitcoin公式HPより)
DMM Bitcoin:ビットコイン手数料
取引手数料
(販売所)
無料
※別途スプレッドあり
取引手数料
(DMM BitMatch取引)
現物取引:¥73/0.001BTC
レバレッジ取引:¥150/0.01BTC
送付手数料 無料
2024年2月時点
引用元:DMM Bitcoin
DMM Bitcoinのおすすめポイント
  • ビットコイン手数料比較ランキング第1位
  • 高度なセキュリティ
  • 自由自在なレイアウトの高機能取引ツール

様々なサービスを提供するDMMグループによる暗号通貨取引所のDMM Bitcoin。2倍のレバレッジ取引に対応、かつ31種類の通貨がレバレッジ取引に対応している。レバレッジ取引に対応している暗号通貨取引所は複数あるが、31通貨も対応しているのはDMM Bitcoinだけだ。

初心者からプロトレーダーまで使用する高機能かつ自由自在なレイアウトをアレンジできる取引ツールは、多くのユーザーに愛用されている。

販売所取引(※BitMatch注文を除く)や暗号資産の送付、日本円の入出金にかかる手数料が無料な点が特徴的だ。

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3位:Coincheck

はじめての仮想通貨投資ならコインチェック
(画像=コインチェック公式HPより)
Coincheck:ビットコイン手数料
取引手数料
(販売所)
無料
※別途スプレッドあり[1]
取引手数料
(取引所)
Maker:0.000%
Taker:0.000%
送付手数料 0.0005BTC~
(ネットワーク手数料の変動により手数料を変える変動手数料制)
※Coincheckユーザー間は無料
[1]:0.1~5.0% (カバー先又は当社取引所の価格に対して)
※価格の急変時や市場の流動性などにより、上記を超える手数料相当額を含んだ売買価格を提示する場合があります。
2024年2月時点
引用元:Coincheck
Coincheckのおすすめポイント
  • 国内トップクラスの29通貨を取扱う
  • 販売所の取引手数料が無料

    ※別途スプレッドあり

  • 取引所でのビットコイン取引は手数料が無料
  • 500円相当額から購入可能
  • 使いやすいスマホアプリ、600万ダウンロード突破(2023年2月)
Coincheck|仮想通貨の未来へ、初めての投資をしよう

Coincheckの取引所でのビットコイン取引(購入・売却)にかかる手数料は、Maker・Takerで共に0.000%である。つまり、同社の取引所でビットコインの購入、売却を繰り返しても手数料は必要ないということになる。頻繁にビットコインを売買することがある投資家にはおすすめだ。

日本円は銀行振込の場合、無料にできる可能性があるが、出金は一律で407円かかる。
そのため、出金回数の少ない投資家にとってCoincheckはビットコイン手数料の安い仮想通貨取引所である。

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4位:bitFlyer

ビットフライヤー|ビットコイン取引量6年連続No.1
(画像=ビットフライヤー公式HPより)
bitFlyer:ビットコイン手数料
取引手数料
(販売所)
無料
※別途スプレッドあり
取引手数料
(取引所)
約定数量 × 0.01 ~ 0.15%(単位: BTC)
※取引金額によって異なる
送付手数料 0.0004 BTC
2024年2月時点
引用元:bitFlyer
bitFlyerのおすすめポイント
  • 22通貨の取り扱
  • 販売所での売買手数料が無料

    ※別途スプレッドあり

  • ビットコインの取引量国内No.1

    Bitcoin日本語情報サイト調べ。国内暗号資産交換業者における 2022年の年間出来高(差金決済/先物取引を含む)

SMBCベンチャーキャピタル、みずほフィナンシャルグループ、三菱UFJキャピタル、第一生命、三井住友海上キャピタル、リクルート、GMO等大手企業などから出資を受けているビットコイン取扱業者がbitFlyerだ。

CMも多く放映し知名度も高い同社では、大手企業からの出資もあることからも信頼度の高い取扱業者としても有名である。

そんな同社のビットコイン売買手数料は販売所と取引所によって異なる。販売所の場合は無料だ。なお、実質的な手数料であるスプレッドが含まれる。一方、取引所の場合は約定数量×0.01%~0.15%であり、取引金額に応じて決定する。

また、同社のビットコインの送付手数料に関しては1回につき0.0004BTCとなっている。

5位:SBI VCトレード

SBI VCトレード|暗号資産もSBI|取り扱い通貨全20銘柄
(画像=SBI VCトレード公式HPより)
SBI VCトレード:ビットコイン手数料
取引手数料
(販売所)
無料
※別途スプレッドあり
取引手数料
(取引所)
Maker:-0.01%
Taker:0.05%
送付手数料 無料
2024年2月時点
引用元:SBI VCトレード
SBI VCトレードのおすすめポイント
  • 投資業界大手による高度なセキュリティ
  • 暗号通貨を保有しながら利益を得ることも
  • 住信SBIネットとの連携で即時決済可

SBI VCトレードは様々な金融サービスを提供しているSBIグループにより運営されている。SBIグループの持つノウハウにより、セキュリティ面も充実している

取扱通貨数は20通貨と他の取引所と比べ少ないが、セキュリティや使いやすさで高い評価を受けている。

ビットコイン手数料を比較するポイント

仮想通貨取引所選びにビットコインの手数料を重視する場合、以下のポイントをおさえておくと良いだろう。

販売所手数料+スプレッドを比較

初めてビットコインを購入する場合、取引所での取引はやや複雑なため、販売所での取引から始める人多いだろう。

そうであれば、できるだけ「販売所手数料+スプレッド」が安い仮想通貨取引所を選ぶべきである。

NET MONEY編集部では、2023年11月から12月の期間に各仮想通貨取引所のビットコインのスプレッドを5回調査した。以下の表仮想通貨取引所10社の「販売所手数料とスプレッド一覧」で比較する。

  LINE BITMAX DMM Bitcoin SBI VC Trade BitTrade GMOコイン bitbank BITPOINT Coincheck bitFlyer Zaif
販売所手数料 無料 無料 無料 無料 無料 無料 無料 無料 無料 無料
スプレッド※ 2.8% 3.9% 4.4% 4.5% 4.8% 4.8% 5.7% 5.8% 5.8% 5.9%
※2023年11月~12月の期間で5回調査を実施し、5回の平均を掲載。少数第二位を切り捨てています。
  • スプレッドの計算式
    スプレッド(%)=(買値-売値)÷買値×100

ビットコイン(BTC)のスプレッドが最も狭い仮想通貨取引所は、LINE BITMAX(約2.8%)という結果になった。
まずは手軽にビットコインを買ってみたいという人は、LINE BITMAXの口座開設から始めると良いだろう。

なお、スプレッドは、仮想通貨の流動性や価格の変動性などに基づいて変化するため、取引するタイミングごとに異なる可能性があることに注意が必要だ。

\ビットコインのスプレッドが狭い!/

取引所手数料を比較

販売所でビットコイン取引に慣れたら、より低コストの取引所で取引を始めてほしい。暗号資産取引所によっては、一律の取引手数料を設定する取引所もあるが、暗号資産ごとに設定している場合もある。

取引手数料は取引するたびに発生するため、短期間で暗号資産を取引する場合には、安い取引所を使うことがポイントだ。以下の表、仮想通貨取引所10社の「ビットコイン取引所手数料一覧」で比較する。

・BTCの取引所の取引手数料一覧

  Coincheck DMM Bitcoin(※1) bitFlyer GMOコイン LINE BITMAX BITPOINT SBI VC Trade BitTrade bitbank Zaif
取引所
手数料
Maker:0.000%
Taker:0.000%
¥73/0.001 BTC 約定数量×0.01~0.15% Maker:-0.01%
Taker:0.05%
取引所での
取扱なし
無料 Maker:-0.01%
Taker:0.05%
Maker:0.000%
Taker:0.000%
Maker:-0.02%
Taker:0.12%
Maker:0%
Taker:0.1%
(※1)BitMatch注文の取引手数料を掲載
2024年2月時点

取引所手数料は通貨によって異なることに注意したい。Maker注文とTaker注文について以下で解説する。

Maker注文・Taker注文の違い
  • Maker

    Makerとは、板に流動性を提供する注文である。一般的には、Maker注文は注文した後に直ちに約定されず、オーダーブックに並ぶ注文となる。
    指値注文はMakerとなる可能性が高いが、必ずMaker注文になるとは限らない。

  • Taker

    Takerとは、既に板に並んでいる注文を約定させる注文である。一般的には、Taker注文は注文した後すぐに約定される。
    成行注文は必ずTakerとなる。指値注文がTakerとなる場合もある。

上記の表から、Coincheck、BITPOINT、BitTradeでは、MakerとTakerに関わらず手数料無料でビットコインが取引可能である。

特に、Coincheckはスマートフォンアプリのダウンロード数がNo.1で、アプリの操作性に定評がある。そのため、初心者におすすめの仮想通貨取引所である。

\ビットコインの取引所手数料が無料/

ビットコインの送金手数料を比較

ビットコインの送金を頻繁に行う予定がある人は、送金手数料が仮想通貨取引所選びの軸になるだろう。以下の表で、仮想通貨取引所10社の「ビットコイン送金手数料一覧」を紹介する。

・BTCの送金手数料一覧

  Coincheck DMM Bitcoin bitFlyer GMOコイン LINE BITMAX BITPOINT SBI VC Trade BitTrade bitbank Zaif
送金手数料 0.0005 BTC(※1)
(Coincheckユーザー間は無料)
無料
(マイニング手数料はお客様負担)
0.0004 BTC 無料 入庫:無料
出庫:0.001 BTC
(LINE BITMAXユーザー間は無料)
無料 無料 入金:無料
出金:0.0005 BTC
入金:無料
出金:0.0006 BTC
0.0001 ~ 0.01 BTC
(※1)ネットワーク手数料の変動により手数料を変える変動手数料制
2024年2月時点

仮想通貨取引所によって、ビットコイン手数料は異なる。一般的には、ビットコインを入金する場合は無料、出金する場合は有料となっていることが多い。

送金手数料で選ぶならGMOコインがお得と言えるだろう。28通貨が無料で送金可能となっている。

日本円の入出金手数料を比較

ビットコインの購入には、日本円の入金が必要になる。頻繁に日本円を仮想通貨取引所口座へ入出金する場合は、入出金手数料を比較して検討しよう。無料の仮想通貨取引所もあるので、お得にビットコインの売買が可能になる。

・日本円の入出金手数料一覧

仮想通貨
取引所
入金手数料 出金手数料
銀行振込入金 クイック入金 コンビニ入金
Coincheck 無料
(振込手数料はお客様負担)
770円(3万円未満)
1018円(3万円以上50万円未満)
入金金額×0.11%+495円(50万円以上)
770円(3万円未満)
1018円(3万円以上30万円以下)
407円(一律)
DMM Bitcoin 無料
(振込手数料はお客様負担)
無料 - 無料
bitFlyer 無料
(振込手数料はお客様負担)
住信SBIネット銀行:無料
住信SBIネット銀行以外:330円
- ・三井住友銀行への出金
3 万円未満のご出金 ... 220 円(税込)
3 万円以上のご出金 ... 440 円(税込)
・三井住友銀行以外への出金
3 万円未満のご出金 ... 550 円(税込)
3 万円以上のご出金 ... 770 円(税込)
GMOコイン 無料
(振込手数料はお客様負担)
無料 - 無料
LINE BITMAX 無料
(振込手数料はお客様負担)
     
BITPOINT 無料
(振込手数料はお客様負担)
LINE Pay:無料
PayPay:無料
- LINE Pay:110円(税込)
PayPay:110円(税込)
銀行口座:400円(税込)
SBI VC Trade 無料
(振込手数料はお客様負担)
無料 - 無料
BitTrade 無料
(振込手数料はお客様負担)
住信SBIネット銀行:無料 PayPay銀行:無料 30,000円未満:695円
30,000円~49,194円:805円
49,195円以上:1,005円
330円
bitbank 無料
(振込手数料はお客様負担)
無料 - 550円(3万円未満)
770円(3万円以上)
Zaif 無料
(振込手数料はお客様負担)
・ペイジー入金
30,000円未満:495円
30,000円以上:605円
30,000円未満:495円
30,000円以上:605円
30,000円未満:385円
30,000円以上:770円
2024年2月時点

どの仮想通貨取引所でも、銀行振込で入金すると銀行振込手数料がかかる。しかし、自分の使っている銀行の無料振込回数内で行えば無料となることがあるので、確認してみてほしい。

\入出金手数料が無料!/

【高すぎる?】ビットコインの手数料負けを防ぐ方法

どの仮想通貨取引所を選んでも、できるだけ低コストでビットコインの売買をしたいものである。ここでは、各仮想通貨取引所に共通するビットコイン取引にかかる手数料をなるべく安くする方法を紹介する。

提携銀行を利用する

それぞれの仮想通貨取引所で、提携している銀行を利用することで手数料を安くできる場合がある。自分が利用している銀行と相性の良い仮想通貨取引所を選ぶ人も多いだろう。

GMOコインを例に、提携銀行を解説する。GMOコインでは、入金先にGMOあおぞらネット個銀行/楽天銀行の口座を用意しており、これらへの同行間の振込入金が手数料無料になる。
また、住信SBIネット銀行/PayPay銀行/ゆうちょ銀行からの即時入金三菱UFJ銀行/三井住友銀行/みずほ銀行/りそな銀行/埼玉りそな銀行のPay-easy(ペイジー)での即時入金も手数料が無料になる。

出金に関しては、提携銀行に関わらず~20,000,000円で無料、20,000,001円~で400円となっている。

GMOコイン 提携銀行 手数料
入金 GMOあおぞらネット銀行/楽天銀行 同行間の振込入金が無料
住信SBIネット銀行/PayPay銀行/ゆうちょ銀行 即時入金の手数料が無料
三菱UFJ銀行/三井住友銀行/みずほ銀行/りそな銀行/埼玉りそな銀行 Pay-easy(ペイジー)での即時入金の手数料が無料
出金 - ~20,000,000円:無料
20,000,001円~:400円
出典:GMOコイン
2024年2月現在

\入出金手数料を無料にできる!/

他にもLINE BITMAXでは、LINE Pay(※1)またはPayPay(※2)からの入金の場合、無料になる。
出金に関しては、LINE PayまたはPayPayへの出金の場合110円(税込)、銀行口座への出金の場合400円(税込)がかかる。

※1:入金は、LINE Pay残高からの入金、もしくはLINE Payに登録した銀行口座からのデビット入金となります。
※2:入金は、PayPayマネーで購入を利用時に自動的に行われます。入金単独の機能はございません。
引用元:LINE BITMAX

普段からLINE PayやPayPayをよく利用する人にとってLINE BITMAXは、入出金しやすく、手数料も安くできる利便性の高い仮想通貨取引所となるだろう。

\LINE Pay、PayPayユーザーにおすすめ!/

入出金・送金回数を減らす

利用している取引所の手数料が有料なら、入出金・送金回数を少なくしよう。

入金が有料だと、追加で現金を2回、3回と入れるたびにコストがかかる。しかし入金を1回にまとめれば、手数料も1回分で済む。また入金方法によっては、手数料が無料とならない場合があるので、入金・出金の方法についても可能な限り無料となる方法を使用しよう。

Maker注文でビットコインを売買する

販売所ではスプレッド(買値と売値の差額)が設定されており、実質的な手数料としてかかるため、安くビットコイン取引をするなら取引所がおすすめである。

取引所取引には、さらにMaker注文とTaker注文がある。 取引所や通貨によって異なるが、Maker注文にマイナス手数料が設定されている場合がある。マイナス手数料は注文が約定した際に、むしろ手数料を受け取ることができる。

・BTCの取引所の取引手数料一覧

  Coincheck DMM Bitcoin(※1) bitFlyer GMOコイン LINE BITMAX BITPOINT SBI VC Trade BitTrade bitbank Zaif
取引所
手数料
Maker:0.000%
Taker:0.000%
¥73/0.001 BTC 約定数量×0.01~0.15% Maker:-0.01%
Taker:0.05%
取引所での
取扱なし
無料 Maker:-0.01%
Taker:0.05%
Maker:0.000%
Taker:0.000%
Maker:-0.02%
Taker:0.12%
Maker:0%
Taker:0.1%
(※1)BitMatch注文の取引手数料を掲載
2024年2月時点

ただし、Maker注文は指値が基本となり、指値であっても板に並ばずに取引が成立した場合はTaker注文となる。取引が成立しづらいというデメリットがある。

そのため、誤ってTaker注文となっても手数料が無料のCoincheckを最初のビットコイン取引におすすめしたい。

Coincheckなら、Maker・Takerともにビットコイン取引が無料になる。初心者におすすめの仮想通貨取引所である。

\ビットコインの取引所手数料が無料/

各種手数料の注意点

ビットコインの手数料の注意点

ビットコインに関係する手数料について、それぞれ注意が必要な点がある。

ビットコイン取引にかかる手数料の注意点

販売所での売買

基本的に販売所での売買は取扱業者がビットコインの購入価格、売却価格を提示する。その値段で納得がいけばその値段で購入・売却が可能だ。その際の手数料は購入・売却とも基本的に無料となっている販売所が多い。ただし、手数料が無料とは言うものの、購入価格と売却価格に関してはスプレッドと言うものが存在する

スプレッドとは購入価格と売却価格の価格差のことで販売所では取引手数料が無料な代わりにこのスプレッドを広めに設定してある場合が多い。その為、手数料が無料という文句につられ販売所でビットコインを購入しても、実際には市場価格よりも割高な値段で購入することになるので注意して頂きたい

取引所での取引

一方、取引所でのビットコイン取引の場合はスプレッドが存在しない。その代わりに手数料が取扱い業者ごとに設定されている。販売所のスプレッドと取引所の売買手数料を比べた場合、取引所でビットコインを売買した方がコストは低くなる場合がほとんどであるためコストを重視する投資家の多くは販売所ではなく取引所を活用している

送金手数料

ビットコインを使っての海外送金などで、以前は格安で送金が可能ということが話題となっていた。ここ最近の値上がりにより、ビットコインで支払うのが基本となっている送金手数料が相対的に上昇してしまった点には注意が必要だ。そのため現在では昔に比べて送金手数料が安いというメリットは減少している点には注意して頂きたい。

暗号資産取引所のイメージ調査結果

NET MONEY編集部では当ページの作成にあたり、各暗号資産取引所のイメージに関して株式会社ZUUが独自調査を行い、客観的な統計データによる執筆を行っております。

今回行った暗号資産取引所のイメージ調査の概要はこちらです。

暗号資産取引所のイメージ調査の概要
実施期間 2021年5月
調査の概要 暗号資産取引所各社のイメージに関するアンケートの収集
調査対象 暗号資産(仮想通貨)取引所で口座を有する国内の20歳以上の男女
有効回答件数 500件
調査会社 株式会社クロス・マーケテイング

手数料に関するイメージ・評価

各取引所の手数料のイメージ調査結果を集計し、5段階で評価しました。最も評価が高かった取引所はCoincheck・DMM Bitcoin・bitFlyerでした。

取引所 手数料に関するイメージ
Coincheck

bitFlyer

DMM Bitcoin

GMOコイン

SBI VCトレード

Liquid by FTX

bitbank

続いて、各取引所に対して「手数料がかなり安い」、「手数料が安い」と回答した人の割合をグラフにまとめました。

暗号資産取引所の手数料に関するイメージ調査結果|手数料が安いというイメージを持つ人の割合
(画像=ZUUonline編集部)

各取引所の手数料の安さに関するイメージ調査の結果詳細です。

取引所 暗号資産取引所の手数料に関するイメージ調査結果
かなり安いと思う 安いと思う 普通だと思う 高いと思う かなり高いと思う 特にイメージはない
Coincheck 5.6% 13.6% 36.6% 7.0% 3.0% 34.2%
GMOコイン 8.2% 17.4% 32.8% 5.4% 1.2% 35.0%
bitFlyer 3.4% 14.4% 39.4% 7.4% 2.6% 32.8%
DMM Bitcoin 4.0% 13.0% 35.0% 5.6% 1.8% 40.6%
bitbank 3.4% 10.0% 32.8% 3.6% 1.8% 48.8%
BITPOINT 3.0% 10.0% 32.8% 3.6% 1.8% 48.8%
Liquid by FTX 2.6% 7.6% 31.2% 5.2% 1.2% 52.2%
TAOTAO 2.4% 8.6% 30.0% 5.4% 2.0% 51.6%
FXcoin 2.0% 7.2% 33.0% 4.6% 1.4% 51.8%
SBI VCトレード 3.2% 8.8% 34.4% 5.0% 1.0% 47.6%
ディーカレット 2.6% 7.4% 34.0% 4.2% 1.0% 50.8%
LINE BITMAX 2.8% 9.0% 32.4% 5.0% 1.2% 49.6%

暗号資産取引所について

(2021年10月株式会社ZUUが実施/暗号資産についてのアンケート調査結果より)

Q.口座開設を検討した暗号資産(仮想通貨)取引所を教えてください。

2011年10月アンケート結果|口座開設を検討した暗号資産(仮想通貨)取引所
(画像=NETMONEY編集部)

Q.実際に口座を開設した暗号資産(仮想通貨)取引所をお知らせください。

2011年10月アンケート結果|実際に口座を開設した暗号資産(仮想通貨)取引所
(画像=NETMONEY編集部)

Q.メインで利用している暗号資産(仮想通貨)取引所をお知らせください。

2011年10月アンケート結果|メインで利用している暗号資産(仮想通貨)取引所
(画像=NETMONEY編集部)

Q.今利用している暗号資産(仮想通貨)取引所を選んだ理由をお知らせください。

2011年10月アンケート結果|今利用している暗号資産(仮想通貨)取引所を選んだ理由
(画像=NETMONEY編集部)

暗号資産(仮想通貨)について

(2021年10月株式会社ZUUが実施/暗号資産についてのアンケート調査結果より)

Q.暗号資産(仮想通貨)の投資に魅力を感じる点はなんですか?

2011年10月アンケート結果|暗号資産(仮想通貨)の投資に魅力を感じる点
(画像=NETMONEY編集部)

Q.暗号資産(仮想通貨)取引を始めた(始めようとしている)理由・目的は何ですか?

2011年10月アンケート結果|暗号資産(仮想通貨)取引を始めた(始めようとしている)理由・目的
(画像=NETMONEY編集部)

Q.最も期待している暗号資産(仮想通貨)を教えてください。

2011年10月アンケート結果|最も期待している暗号資産(仮想通貨)
(画像=NETMONEY編集部)

Q.実際に暗号資産に投資している金額をお知らせください。

2011年10月アンケート結果|実際に暗号資産に投資している金額
(画像=NETMONEY編集部)

暗号資産(仮想通貨)取引所の手数料に関するQ&A

ビットコインの手数料に関して多く寄せられる質問に回答した。ぜひ参考にしてほしい。

暗号資産(仮想通貨)取引所を使用する際、どのような手数料があるか?
主に入金・出金・送金・仮想通貨取引にかかる手数料がある。
他に口座開設手数料もあるが、有料としている取引所は基本的にはない。
暗号資産(仮想通貨)取引所を使用する際の手数料は、どこの取引所でも同じか?
暗号資産(仮想通貨)取引所により異なり、その違い取引所を選ぶ際に1つのポイントだ。
中には一定条件(提携先銀行の利用、注文金額)やキャンペーンで各種手数料が無料となる取引所もある。
手数料は取引きする暗号資産(仮想通貨)により異なるか?
ほとんど暗号資産(仮想通貨)の種類により違いはないが、一部異なる場合もある。取引きする暗号資産の手数料を確認するのが大切だ。
監修者
※「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します。