ろうきん（労金）でお金借りるには？低金利のカードローン「マイプラン」がおすすめ

ろうきんは、普通預金や投資信託など個人向けの金融商品を提供している地域密着型の金融機関です。預金商品以外にも個人向けフリーローンやカードローンなどのローン商品も扱っています。

ろうきんが提供するカードローンの特徴は銀行や消費者金融と比較して、低金利でお金を借りられることです。

今回はろうきんの仕組みや、ローン商品をつかってお金を借りる方法を解説します。低金利のろうきん（労金）カードローン「マイプラン」も紹介しますので、返済負担が軽いカードローンを探している方は、ぜひご一読ください。

ろうきんの公式サイトには載っていない独自情報など、直接ろうきんに問い合わせた結果もお伝えしますので、ぜひ参考にしてください。

目次

ろうきん（労金）とは?

ろうきん（労金）は、労働組合、生活協同組合、その他の労働者により組織・運営される団体です。民間の金融機関とは違い非営利目的で運営されています。

ろうきんでは、利用者の立場にたった低金利で利用できるカードローンや目的別ローンなど、多数の商品を提供しています。

ろうきん（労金）と銀行では法律が違う

ろうきんと銀行では規制する法律が違い、ろうきんは「労働金庫法」、銀行は「銀行法」が適用されます。労働金庫法は、労働組合などが行う金融に関する共済活動を支援し、労働者の経済的地位向上を目的としています。そのため労金は営利目的で運営されておらず、金融取引で得た利益は組合員に還元されるのが特徴です。

一方、銀行法は銀行の安全な運営と国民経済の発展を目的としています。銀行は営利目的で運営されているため、融資や投資商品などで得た利益は銀行や株主に還元されるのが特徴です。

労金は非営利目的で運営されているため、消費者金融や銀行と比較してローンの金利も比較的低めです。例えばカードローンの場合だと、三菱UFJ銀行バンクイックの上限金利は年14.6％ですが、中央ろうきんのカードローンなら年7.075％で借りられます。

なお、ろうきん（労金）は、労働組合や生活協同組合に加入している人はもちろん、非組合員でも利用できます。　

【ろうきんと銀行との違い】

第一章　総則
（原則）

第五条　金庫は、営利を目的としてその事業を行つてはならない。

引用：労働金庫法e-GOV

ろうきん（労金）は全国に606店舗ある

ろうきんは全国に606店舗あり、それぞれ管轄営業エリアと利用できる人が限定されています。

大阪に住んでいて勤務地も大阪なら、中央ろうきんは利用できません。

全国対応ではないため対象者は限定されますが、対象エリアに住んでいる人にとっては身近で相談しやすい金融機関といえます。　

■ろうきんの店舗と営業エリア

ろうきん（労金）では目的に沿ってお金を借りることができる

ろうきんなら、利用目的に応じたローンでお金を借りられます。

ろうきん（労金）には、返済期間が長いローンや金利が低いローンなどがあり、利用者の立場にたったサービスが提供されているのが特徴です。

なお、自由な用途で借りたいなら、ろうきん（労金）カードローン「マイプラン」がおすすめです。ろうきん（労金）カードローン「マイプラン」は、事業資金や投機目的の資金以外なら使い道は自由です。

■ろうきんのローンの種類※金利は中央ろうきんを例に記載

ろうきん（労金）でお金を借りるなら低金利な「マイプラン」がおすすめ

ろうきん（労金）でお金を借りたいなら、3～9％台の低金利で使い道自由なカードローン「マイプラン」がおすすめです。

カードローンの上限金利に着目すると、銀行の上限金利は約14％です。

一方、マイプランの上限金利は年7.075％※ですので、銀行と比較して約1/2の金利で借りられる計算です。（※中央ろうきん団体会員の上限金利の場合）

ただし、ろうきんカードローンマイプランの金利は会員種別で変動します。勤務先の組合が労金に出資しているかどうかによっても金利が異なるため、申込前には自分の会員種別をよく確認しておきましょう。

ろうきん（労金）カードローンは会員種別によって金利が違う

ろうきんのカードローン「マイプラン」は、会員種別によって金利が異なります。

上限金利が最も低いのは、団体会員の年7.075％です。

■ろうきん（労金）カードローン「マイプラン」の金利※中央ろうきんの場合

ちなみに、上記の「会員」の定義は次の通りです。一般勤労者でも低金利で借りられますが、勤務先の労働組合が労金に出資しているなら、より低い金利で借りられる可能性もあります。

自分がどの会員に該当するかわからない場合は、最寄りのろうきんの営業所に電話すれば教えてもらえます。

• 団体会員の構成員……労働金庫に出資している団体構成員のこと。対象となる団体は、労働組合、国家公務員や地方公務員等の団体など。勤労者のための福利共済活動を目的としていて一定の条件を満たしていることが条件
• 生協会員の組合員および同一生計家族……労働金庫に出資している生協のうち、生協組合員融資制度を導入している生協の組合員および同一生計家族
• 一般勤労者……ろうきんの営業エリアに居住地か勤務地があり、団体会員の構成員や生協会員に該当しない人

ろうきん（労金）カードローンの金利は店舗で異なる

ろうきんのカードローンは、利用するろうきん店舗によって金利が異なります。下表にて、上限金利に着目すると、北海道ろうきんが最も低金利であることがわかるでしょう。

■ろうきん（労金）カードローン「マイプラン」店舗別の金利一例

ろうきん（労金）カードローン「マイプラン」は低金利での利用が可能なため、高い金利で他社ローンを利用しているなら次のような利息の節約が可能です。

金利が約半分になると、毎月の返済額を約4,000円節約できる計算です。

「マイプラン」なら条件を満たせば金利を最大3.2%も下げられる

マイプランは一定の条件を満たせば、最大3.2％金利が優遇されます。給与振込でろうきんを利用しているだけでも▲1.5％の金利優遇が受けられます。ろうきん以外の口座に給料を振込んでもらっているなら、給与振込先口座を変更してもいいかもしれません。

そのほか、公共料金の自動支払いなどでも金利優遇が受けられます。

■ろうきん（労金）カードローン「マイプラン」の金利引下げ項目

ろうきん（労金）でお金を借りるときの条件

ろうきんでお金を借りるときには、一定の条件を満たす必要があります。

特に年収や勤続年数などの面では、大手消費者金融のカードローンと比較して若干厳しい条件が設定されています。

団体会員の構成員か生協組合員、または営業エリアに住む一般勤労者であること

ろうきん（労金）カードローン「マイプラン」に申し込めるのは、労金に出資している団体会員の構成員、または生活協同組合の組合員です。組合や生協に加入していない場合は、ろうきんの営業エリアに居住地か勤務地があれば一般勤労者でも申し込める可能性があります。

ただし、地域によっては組合員でないと申し込めない場合があります。詳しくはカードローンの申込時に確認が必要です。

申込者が団体会員かどうかは、本申込の段階でろうきんの審査でチェックされます。また、生協組合員であることを証明するには会員証の提示が必要です。

団体会員の構成員の方につきましては、最終的な本申込の段階にて、団体会員に所属されていることを確認させていただきます。また生協会員の組合員および同一生計家族の方につきましては、生協組合員証等のご提示により組合員（および同一生計家族）であることを確認させていただきます。詳細につきましては、仮審査申込後、担当営業店よりご案内させていただきます。

引用：中央労働金庫公式サイト カードローン「マイプラン」

同一勤務先に1年以上勤務（給与所得以外の方は原則として3年以上）

同一勤務先に1年以上勤務していることも、マイプランの申込条件です。大手消費者金融などは安定収入さえあれば特に勤続年数は指定していません。

一方、ろうきん（労金）カードローン「マイプラン」は最低でも「1年以上の勤務」また「給与所得者以外なら3年以上」と勤続年数が指定されています。就職年数が短い場合や、転職して間もない場合は、勤続年数が経過してから申し込むのがおすすめです。

なお、ろうきん（労金）カードローン「マイプラン」の申込みにあたっては、源泉徴収票などの収入証明書類と、健康保険証など勤続年数を証明する書類が必要です。

申込時の年齢が満20歳以上（または18歳以上）満65歳未満であること

ろうきんのカードローン「マイプラン」の年齢条件は店舗によって異なります。中には18歳から利用できる店舗もあります。一般的に満65歳未満であることが条件です。

■ろうきんの店舗と営業エリア

前年度の年収が税込み150万円以上あること

ろうきんのカードローン「マイプラン」は、前年度の年収が150万円以上ないと申し込めません。一方、雇用形態については記載がないため、パートやアルバイトなどの非正規雇用者でも、前年度の年収が150万円以上あれば審査通過できる可能性はあります。

「年収150万円」は、1ヵ月の収入に換算すると125,000円です。アルバイトなどで毎月約13万円程度の収入があれば申し込めますので、年収が低い人でも利用できるかもしれません。

ちなみに「年収150万円」は税込み年収のことです。社会保険や源泉所得税などが引かれる前の額面が150万円以上あれば申し込みは可能です。もし前年度の収入がわからなかったり源泉徴収票を紛失してしまったりした場合は、市役所で発行される所得証明で確認できます。

保証機関が定める保証基準を満たしている

ろうきん（労金）カードローン「マイプラン」を利用するには、保証機関が定める基準を満たす必要があります。

契約時には、申込者と保証機関との間で保証委託契約を結ばなければいけません。

保証機関はローン契約者が返済できなくなると損害を被ることになるため、厳しい保証基準を定めています。

詳しい保証基準は非公開ですが、一般的には次のような基準を設けています。

ちなみに、ろうきん（労金）カードローン「マイプラン」の保証機関は各地のろうきんによって異なります。ほとんどは一般社団法人「日本労信協」が保証機関となりますが、ろうきんによっては株式会社ジャックスなどの信販会社が保証するケースもあります。

なお「日本労信協」は消費者金融などが加盟しているJICCやCICなどの信用情報機関に加盟しています。そのため、同じJICCなどに加盟している消費者金融で延滞している人は、審査通過が難しいかもしれません。

ろうきん（労金）でお金を借りる手順を紹介！バレずに借りられる？

ろうきん（労金）カードローン「マイプラン」でお金を借りるための手順は、次の通りです。

カードローン「マイプラン」に申し込むと、申込内容の確認や信用情報機関のデータ照会などの与信審査が実施されます。審査の結果、ろうきんや保証機関が定める審査基準に合わない場合は、審査に落ちることもあります。ただし、審査落ちの理由は非公開です。

なお、ろうきんカードローン「マイプラン」のWeb契約は、団体会員の組合員限定のサービスです。生協の組合員や一般会員の場合は店頭契約が必要となりますので、急ぎで契約したい人は注意が必要です。

ちなみに、大手消費者金融では「郵送なし」「電話連絡なし」での契約が可能ですが、ろうきんのカードローンは電話連絡とカード郵送があります。これまでろうきんと取引がなかった人の場合、自宅にろうきんからの郵便物が届くと家族に怪しまれるかもしれません。

家族に内緒でカードローンを利用したいなら、プロミスやアイフルなど大手消費者金融などの利用も検討してみてください。

借入れは全国のATMで可能！手数料実質0円！

ろうきん（労金）カードローン「マイプラン」の借入れは、ろうきんの店舗にあるATMや次のATMが利用できます。

ろうきん（労金）カードローン「マイプラン」は手数料が口座に即時キャッシュバックされます。例えば大手消費者金融が提供するカードローンの場合、商品によっては、コンビニATMのキャッシングで110円または220円の手数料が必要です。

ろうきんのカードローンなら、手数料実質無料で借りられるので、余計なコストを抑えたい方にも向いています。

返済は口座引き落としもしくは全国のATMから可能

ろうきん（労金）カードローン「マイプラン」の返済は、口座引き落としまたは全国のATMで手続きが可能です。口座引落日も自由に選べます。

例えば北海道ろうきんの場合は、毎月8日か23日のどちらかの返済日を選択できます。23日だと給料日前の人もいるため、できれば残高不足などのリスクの少ない8日のほうがいいかもしれません。

また、毎月の指定日返済のほかにも、ATMやインターネットバンキングを利用した随時返済も可能です。随時返済で元金を多めに返済すれば利息を節約できますし、早めに完済できます。

ろうきんカードローン「マイプラン」なら繰上げ返済にかかる手数料も無料です。手持ち資金に余裕があれば、積極的に返済するといいでしょう。

なお、ろうきんカードローン「マイプラン」で全額返済する場合は、完済時点の利用残高と利息の合計額を入金する必要があります。利息は日割りで変動します。完済日をろうきんに伝えたうえで、完済に必要な額を決められた日に入金するようにしましょう。

ろうきん（労金）の審査は甘い？審査基準や期間

ろうきんのカードローンを利用するには、審査に通過する必要があります。ろうきんの審査は銀行と比べ甘いと言い切ることはできません。

ろうきんに限りませんが、各金融機関は審査基準について公表していないからです。

ろうきんの審査についていえることとして、「勤続1年以上で年収150万円以上」などの申込条件を満たすことが通過するための前提条件です。

ほかにも、銀行と同じく「金融事故を起こしていないか」信用情報がチェックされるでしょう。

また、ろうきんカードローンの審査にかかる時間は、大手消費者金融と比べ長くなる傾向があります。

例えばプロミスは最短3分※で審査が完了、即日での借入れも可能であるのに対し、ろうきんの場合は審査から契約、カードが届いて借入れを開始できるまで3週間程度かかります。

※お申込み時間や審査によりご希望に添えない場合がございます。

■近畿ろうきんへの問い合わせ結果

なお、ろうきんカードローンの審査では職場への在籍確認も実施されますので、職場にカードローンの利用を秘密にしたい人は注意が必要です。

ちなみに、ろうきんカードローンの公式サイトには「在籍確認の電話が個人名でおこなわれるのか？」「金融機関名なのか？」明示されていません。普段あまり電話がかかってこない労金から連絡がはいると同僚から詮索されるケースもあるでしょう。

まわりにバレずに即日カードローンでお金を借りたいなら、プライバシーに配慮してくれて即日融資も可能な大手消費者金融がおすすめです。

Q：カードローン契約をすると自宅・登録先住所にカードの他に何か郵送されますか？

A：「ご入金のご案内」や「ローン契約終了のご案内」を郵送いたします。

引用：長野ろうきんカードローンよくある質問

Q：カードローンは契約からカードが届くまで、どのくらいかかりますか？

A：通常契約から1週間から10日程度かかります。休日及び祝日の関係や郵便の状況により多少変動します。

引用：長野ろうきんカードローンよくある質問

即日でお金を借りたいなら消費者金融で申し込もう

即日でお金を借りたいなら、審査に時間がかかるろうきんカードローンよりも、プロミスやレイクなどの大手消費者金融がおすすめです。

大手消費者金融なら最短15秒で仮審査が出ますし、大手5社なら最短20～30分で融資可能なため、即日融資も可能です。（大手5社……プロミス、アイフル、アコム、レイク、SMBCモビット）

また、大手消費者金融は利用者のプライバシーに配慮した手続きをしてくれます。カードローンによっては郵送も電話連絡もなく手続きが完了します。万一職場への電話連絡が必要になった際も、事前に本人了解をとってくれるため安心です。

【プロミス】原則在籍確認の電話なしで最短3分※融資が可能

プロミスは原則在籍確認の電話がなく、審査も最短3分※で完了するカードローンです。また、振込キャッシングを利用すれば最短10秒で入金されるため、急ぎでお金が必要なときでも安心です。

プロミスは土日祝を含み21：00まで審査をしてくれるため、夜間にお金が必要になったときでも頼りになるカードローンです。なお、プロミスのカードローンはカードレス対応のため、自宅にカードが届くことはありません。

また明細書の郵送もないため、家族にバレずにカードローンを利用したい人はぜひ検討してみてください。

なお、プロミスの上限金利は大手消費者金融の中で最も低く、17.8％です。

すぐにお金を借りたいけれど、できるだけ利息を抑えたい方にも向いています。

【アイフル】18分審査回答でカードがなくても即日借りられる

アイフルは大手消費者金融のなかで審査に必要な時間がもっとも短く、最短18分で審査回答が出ます。カードレスで借入れできる点も便利です。スマホアプリを使ってセブン銀行かローソン銀行でお金を借りられます。

審査は夜の21時まで対応。「急な飲み会でお金がない」「明日の引落としまでに口座に入金しておきたい」など、至急でお金を借りたいときにはとても頼りになるカードローンといえます。

【レイク】最短15秒で借入可否がすぐわかり最大180日間の無利息キャッシングが可能

レイクなら最短15秒で仮審査結果が出ます。最短15秒で借入可否が事前にわかるため、急な資金が必要になったときでも計画を立てやすいでしょう。

また、レイクには3つの無利息期間があり、5万円までの借入れなら最大180日間の無利息期間が適用されるためお得です。

【アコム】楽天銀行口座があるなら最短10秒で入金可能

アコムなら、振込キャッシングで楽天銀行の口座に入金してもらう場合、最短10秒の振込入金が可能です。楽天銀行は24時間365日即時振込に対応していますので「カードローン契約完了後1分以内に入金してもらう」など、急ぎの資金調達にも対応できます。

振込キャッシングにかかる手数料も無料で1円から入金してくれるため、必要な金額を必要なタイミングで借りられるのがメリットといえます。

【SMBCモビット】WEB完結申込なら郵送も電話もなしで借入可能

まわりにバレずにカードローンを利用したいなら、郵送も電話連絡もないSMBCモビットのWEB完結申込がおすすめです。

SMBCモビットのWEB完結申込なら、原則「本人と職場への電話連絡」「自宅への郵送物」を回避できます。

ただし、WEB完結申込を利用するには収入証明書や健康保険証が必要です。また「返済が指定口座から引落し限定」になるなど、いくつかの厳しい条件をクリアする必要があります。

はじめの手続きは少々面倒ですが、誰にもバレずにお金を借りたい人にはおすすめです。

まとめ

地域に根差したサービスを展開するろうきんは、さまざまな金融商品を扱います。中でもろうきん（労金）カードローン「マイプラン」は低金利で借りられて、利用限度額も最大500万円と余裕があるのが特徴です。

ただし、審査回答までに時間がかかったり自宅にカードが郵送されたりするなど、審査スピードとプライバシー保護の面でデメリットがあります。

「急ぎではない」「カードローンの利用を家族に知られてもいい」という人は、ろうきんカードローンがおすすめです。一方、「即日借りたい」「家族や職場にバレずに借りたい」と思うなら、プロミスやレイクなどの大手消費者金融を検討してみてください。

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  著者 NETMONEY（ネットマネー）編集部