暗号資産(仮想通貨)の取引方法には、さまざまな種類が用意されています。その中でもハイリスクハイリターンな取引方法として、レバレッジ取引を利用できます。
ただし、レバレッジ取引はハイリターンが得られる魅力的なものである一方で、注意しなければ危険な取引につながってしまうリスクもあります。
そこで今回は、レバレッジ取引がどのような取引なのかを紹介した後に、レバレッジ取引におすすめな仮想通貨取引所を紹介します。
暗号資産(仮想通貨)のレバレッジ取引とは?
暗号資産(仮想通貨)のレバレッジ取引とは、口座に預けた証拠金を担保にすることで、証拠金の2倍や4倍などの金額を取引できる取引方法のことです。
例えば、資金4万円を用意してレバレッジ25倍の取引をすると、100万円分の暗号資産(仮想通貨)取引ができます。
これがレバレッジ取引であり、少ない資金でも資金を増やした状態で暗号資産(仮想通貨)に投資できる取引方法となります。
なお、国内の仮想通貨取引所の場合は、2倍程度のレバレッジを設定できることが多いです。
レバレッジ取引でおすすめの暗号資産(仮想通貨)取引所
国内の暗号資産(仮想通貨)取引所では、すべての取引所においてレバレッジ取引ができるわけではありません。これからレバレッジ取引にチャレンジしたい方のために、レバレッジ取引に対応している暗号資産取引所を紹介していきます。
仮想通貨のおすすめ取引所ランキングを知りたい方は以下の記事も参考にしてみてください。
1位 「DMM Bitcoin」
- 各種手数料が無料
- 豊富なレバレッジ可能通貨数
- LINEでの問い合わせが可能
DMM.comの名称でお馴染みのDMM.comグループが展開する暗号資産(仮想通貨)取引所がDMM Bitcoinです。DMM.comグループでは株式やFXなどの金融サービスを取り扱っており、DMM Bitcoinにも培われた技術が活用されているので、安心して暗号資産取引ができるでしょう。
実際に投資家の資金における95%以上は、ハッキング対策としてコールドウォレットで保管されており、出庫時には2人態勢で厳重な作業により出庫が実行されます。レバレッジ取引では、ビットコインやイーサリアム、リップルなど27種類の暗号資産(仮想通貨)で取引が可能で、最大2倍のレバレッジを掛けられます。
特にDMM Bitcoinでは、BitMatch注文と呼ばれる独自の注文方法を採用しており、売値と買値の差額であるスプレッドを気にせず取引することが可能です。取引回数を重ねるごとにスプレッドによる手数料は増えていくため、BitMatch注文を活用することで有利に暗号資産(仮想通貨)を売買できます。
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2位 「LINE BITMAX」
- 最大2倍のレバレッジ取引が可能
- レンディングの利率が高い
- セキュリティが充実している
LINE BITMAXは、LINE Xenesis株式会社、LINEグループが運営する暗号資産サービスです。
販売所の手数料は無料で、最大2倍のレバレッジ取引ができるようになっています。またLINEアプリとの連携ができ、LINEアプリから簡単に口座にアクセスすることができるため、スムーズに取引を行うことができます。
その他にも、独自の仮想通貨「KLAY」を扱っている点や、暗号資産貸出サービス(レンディング)の利率が最大8%となっているなども特徴となっており、初心者の方も利用しやすい点が優れています。
一方で、取扱通貨数が7通貨と少ない点や、販売所でしか取引ができない点がデメリットとなっています。
3位「bitFlyer」
- イーサリアム含め30通貨を扱っている
- 入金手数料が住信SBIネット銀行なら無料
国内暗号資産(仮想通貨)取引所において、ビットコインの取引量が第1位(※)であるビットフライヤー(bitFlyer)では、bitFlyer Lightningでビットコインのレバレッジ 取引ができます。レバレッジ倍率は1倍と2倍から選択可能で、レバレッジを掛けた取引やリスクをおさえて売りから取引をスタートできます。
ビットフライヤーは国内の大手企業などから出資を受けており、国内同様に規制が厳しい欧州へも取引所として進出しているほどです。ビットコインの取引量が第1位(※)であることからも、ビットフライヤーは国内最大の暗号資産(仮想通貨)取引所と言えます。
使える取引ツールについても高機能であり、数種類の注文方法が利用可能。板情報も同時に確認できるので使いやすい取引ツールを備えています。ビットコインの取引量も多く安定した取引ができるため、ビットコインのレバレッジ取引を検討している方にはおすすめの暗号資産(仮想通貨)取引所です。
4位「GMOコイン」
- つみたて暗号資産サービスを利用できる
- 大手GMOグループの高いセキュリティ
GMOインターネットグループが展開する暗号資産(仮想通貨)取引所がGMOコインです。東証一部上場のインターネットグループで培われた技術が活かされており、安心した暗号資産取引ができる取引所と言えます。
GMOコインでは最大2倍までのレバレッジ取引が可能です。通常の現物取引でレバレッジを掛けた取引ができるレバレッジ取引や、「IFD」や「OCO」など特殊な注文が出せる暗号資産FXで、レバレッジを掛けた取引ができます。なお、GMOコインではマイナス手数料を導入しており、Maker注文に対して発生します。Maker注文とは取引板に注文を乗せる注文でPost-Onlyを使うことで発注が可能で、レバレッジ手数料を報酬として受け取れます。
GMOコインのレバレッジ取引に対応している暗号資産(仮想通貨)の銘柄も数が多いため、レバレッジ取引の手数料をおさえたい場合にはおすすめの取引所です。
レバレッジ取引で気を付けるべきポイント
レバレッジ取引で気を付けるべきポイントとしては、資金以上の損失が発生してしまうリスクがあることをおさえておきましょう。
例えば、現物取引の場合、購入した暗号資産(仮想通貨)の資金分以上の損失が発生することはありません。100万円分の暗号資産を購入した場合、最大の損失金額は暗号資産の価格が0になると資金も0円になります。
しかし、レバレッジ取引の場合、レバレッジを掛けて資金を増やしている状態なので、当初の資金以上の損失が発生してしまう恐れもあります。100万円の資金でレバレッジにより資金を200万円に増やした状態になるので、同様に暗号資産(仮想通貨)の価格が0になると、「-100万円分」の損失が発生します。
さらに、気を付けるべきポイントとしてレバレッジ手数料が挙げられます。レバレッジ手数料はレバレッジ取引で持ったポジション(建玉)に対して発生する手数料であり、1日ごとに発生する手数料です。なお、取引所によってスワップポイントや、スワップ費用と呼ばれることがあり、手数料も異なります。
暗号資産(仮想通貨)の取引は365日24時間できますが、1日の単位として日が変わるタイミングをロールオーバーとして指定されています。このロールオーバーを迎えてもポジションを保有していると、レバレッジ手数料が発生します。
レバレッジ手数料は、ポジションを保有し続けてロールオーバーを迎えるたびに発生するため注意が必要です。通常の暗号資産(仮想通貨)取引では発生しない損失や手数料がレバレッジ取引では発生するため、初めてレバレッジ取引する際には、気を付けるべきポイントを確認しましょう。
レバレッジ取引のメリット・デメリット
ここからはレバレッジ取引のメリット・デメリットについて、紹介していきます。
レバレッジ取引のメリット
レバレッジ取引のメリットとしては、レバレッジを掛けることによって通常の取引よりも多くの利益を得られることです。
レバレッジ2倍の取引では、通常の取引と同じ値幅の利益を得た時と比べて2倍の利益になり、レバレッジ4倍であれば4倍の利益、レバレッジ10倍であれば10倍の利益を得ることが可能です。特に他の投資と比べて、暗号資産(仮想通貨)はボラティリティ(値動き)が大きいため、うまく取引できれば、レバレッジ取引でしっかりと利益を得られるでしょう。もちろん少額の資金でも資金効率を上げると、しっかりと利益を狙えます。
さらにレバレッジ取引では、通常の取引では不可能な、新規の売り注文から取引ができます。売り注文からの取引は、暗号資産(仮想通貨)を売った時点から暗号資産の価格が下がった分が利益となり、価格が下落しているタイミングでも利益を狙える取引方法です。
レバレッジ取引は、買いと売りの両方から取引できるので、どのような相場でも利益を狙える柔軟な投資が可能になります。
レバレッジ取引のデメリット
レバレッジ取引のデメリットは、資金以上の損失が発生してしまう可能性があることです。先ほどのレバレッジ取引で気を付けるべきポイントでも挙げましたが、暗号資産(仮想通貨)取引所から資金を借りて資金を増やした状態で取引しているため、通常の取引と比べてレバレッジ倍率分だけ損失が発生します。
もし、資金以上の損失が発生した場合、100万円の資金に対してレバレッジ取引で150万円の損失が発生すると、差額の「-50万円」は追証と呼ばれる借金として残ります。 この追証は暗号資産(仮想通貨)取引所に返済しなければならず、追証が発生しないように資金管理を徹底しながら取引することが欠かせません。
さらにレバレッジ取引のメリットである、売りから取引が始められることもデメリットとなる場合があります。買いからはじめる取引の場合は、損失の最大は暗号資産(仮想通貨)の価値が0になる場合ですが、売りからはじめる取引の場合は、損失の最大は青空天上になります。つまり、暗号資産の価格はどこまでも上昇する可能性があるため、上限がなく損失額が膨れ上がってしまう恐れがあるということです。
さらにレバレッジを掛けているので、その損失額の増加スピードは速く、取引が失敗してしまうと一瞬でロスカットとなったり、追証が発生したりするリスクもあります。そのためレバレッジ取引を始める際には、しっかりとデメリットや注意すべきポイントを理解して、リスク管理を徹底することが必要です。
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レバレッジ取引の条件に注意して取引を進めよう
この記事では、暗号資産(仮想通貨)のレバレッジ取引について紹介しました。レバレッジ取引はうまく活用することでしっかりと利益を得られるため、少額からの投資でも運用次第で大きな利益を得られることが魅力です。
しかし、大きな利益を得られる反面、大きな損失が出やすいことは理解しておかなければなりません。現物取引の2倍のスピードで損失が発生するため、損失に対する損切りなどの対策は事前に考えた方がよいでしょう。
特に、価格の上昇に関しては青空天上となるリスクがあるため、レバレッジ取引で売り注文を出す際には気を付けなければなりません。
それぞれの暗号資産(仮想通貨)取引所が定めるロスカットの基準もあるため、取引手法やスキルについてはしっかりと学ぶことも大切でしょう。対策として、長期的な投資よりも中期や短期的な投資を意識し、テクニカル分析やファンダメンタル分析をしっかりと理解することが必要です。
もちろん、暗号資産(仮想通貨)の投資に対して自信がある場合には、レバレッジ取引を活用してしっかりと利益を狙っても問題ありません。投資はリスクをきちんと把握した上であれば、リスクある取引でも結果的に利益が出ていれば問題ないはずです。
暗号資産(仮想通貨)のレバレッジ取引きに関するQ&A
Q. 暗号資産(仮想通貨)取引における、レバレッジ取引とは何か?
A:元手の数倍規模の取引ができる方法のこと。
手元の資産を担保にすることでレバレッジ取引ができるようになる。
例えばレバレッジが2倍の場合、手元に10万円あれば、20万円分の取引ができる。
Q. 暗号資産(仮想通貨)取引において、レバレッジ手数料はいつ発生するか?
A:レバレッジ手数料は取引営業日を跨いだ時点で発生する。
レバレッジ手数料は1回のみ発生するのではなく、ポジションを保有している限り発生する。
ポジションとは、”暗号資産を保持している状態”のことだ。
Q. 暗号資産(仮想通貨)のレバレッジ取引は、どこの取引所でもできるか?
A:暗号資産(仮想通貨)取引所により異なる。
レバレッジ取引ができる取引所には「bitFlyer (ビットフライヤー)」「GMOコイン」「DMM Bitcoin」などがある。
Q. 暗号資産(仮想通貨)のレバレッジ取引は、どの取引通貨でもできるか?
A:暗号資産(仮想通貨)により異なる場合があるため、確認が必要だ。
例えば「DMM Bitcoin」では14種類の暗号資産がレバレッジ取引に対応しており、ビットコインやイーサリアム、リップルなどが対象だ。
Q. Maker注文とは何か?
A:市場の流動性を作り出す要因となる、取引板に新たな注文を並べる取引のこと。
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トータルマネーコンサルタント
福岡大学法学部法律学科を卒業し、1995年4月情報通信会社入社。2006年11月にファイナンシャル・プランニング技能士1級を取得しその後2017年10月に独立。
個人向け相談(資産運用・保険診断・税金相談・相続対策・家計診断・ローン・住宅購入のアドバイス)の他、資産運用など上記相談内容にまつわるセミナー講師を行う傍ら、これまでに1,000件以上の執筆・監修業務を手掛けている。
■保有資格:
・CFP(R)認定者
・一級ファイナンシャルプラン二ング技能士(資産運用)
・DC(確定拠出年金)プランナー
・住宅ローンアドバイザー
・証券外務員
■公式サイト:新井智美オフィシャルウェブサイト|トータルマネーコンサルタント
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