「派遣社員でもクレジットカードは作れる?」と不安に感じる人も多いでしょう。派遣社員でもクレジットカードは作れますが、いくつか注意しなければならない点があります。

クレジットカードの審査基準を踏まえ、審査に通過するためのポイントを解説します。審査が比較的ゆるいおすすめのクレジットカードも紹介するので、ぜひ参考にしてください。

派遣社員のクレジットカード審査について

(画像=PIXTA)

派遣社員でもクレジットカードを作れるのか、申し込み時にどんな点に気を付ければいいのか、気になっている人も多いでしょう。

クレジットカードは「後払い」のカードです。利用した時点では、預金残高が減ることはありません。締め日になると1ヵ月分の利用額をクレジットカード会社が立て替え、カード利用者に立て替え分を請求します。

このような仕組みから、クレジットカードでは「信用」が重視され、クレジットカード会社が定める基準を満たすかどうか審査が行われます。

派遣社員でも、審査に通過すれば、クレジットカードの発行を受けて決済に利用できます。しかし、審査において、正社員よりも不利になってしまうことが多いのも事実です。それは、収入の安定性が重要視されるからです。

派遣社員の場合、派遣先の企業にずっと勤め続けるわけではありません。雇用契約が終われば、仕事のない期間が発生したり、年収が変動したりすることもあり得ます。このような収入の不安定さが、クレジットカードの審査で不利になる理由です。

派遣社員がクレジットカードを作る際の審査基準

クレジットカードを発行しようと思ったら、審査に通過することが不可欠です。続いて、クレジットカードの審査基準を簡単に紹介するので、参考にしてみてください。

なお、クレジットカード会社は審査基準を公開していません。そのため、ここで紹介する審査基準は、あくまで一般論であると考えてください。

年収

年収が一定額を下回っていると、クレジットカードの審査に落ちてしまう可能性があります。

また、発行するクレジットカードのランクによって、年収の影響度が変わることもあります。一般カードなら問題なく審査に通過できる年収基準でも、ゴールドカードやプラチナカードなどランクの高いクレジットカードとなると、審査に通過できなくなる可能性が高まります。

年齢

全年齢のクレジットカードもありますが、年齢の基準が設けられていることがあります。基準を満たしていない場合、クレジットカードを発行することはできません。クレジットカードの年齢の基準は、高校生を除く18歳以上が一般的ですが、満20歳以上が基準のケースもあります。

また、若年層をターゲットにしたクレジットカードでは、一定の年齢を超えると発行できなくなるケースもあります。クレジットカードを発行するなら、年齢基準もあらかじめチェックしておきましょう。

安定した収入の有無

年齢に加えて、安定収入の有無が対象者の要件として明示されていることがあります。安定した収入という表現は曖昧ですが、具体的な金額や勤続年数などの基準は公開されていません。しかし、勤務先の企業の規模や勤続年数等から、安定した収入かどうかが評価されている可能性があります。

派遣社員の場合、派遣先が変わる可能性も高く、場合によっては安定した収入とみなされないかもしれません。年齢基準以外に「安定した収入がある」という基準が明示されている場合、審査に落ちてしまうリスクが高まります。

派遣社員がクレジットカードの審査に通過するためのポイント6選

続いて、派遣社員がクレジットカードを発行する時、審査に通過するために気を付けたいポイントを6つ紹介していきます。1つ1つクリアし、審査に通る確率を上げていきましょう。

申込書の業種や職種は派遣先での勤務内容を記載

派遣社員の場合、派遣元と派遣先のどちらの情報を書くべきか悩むことも多いはずです。申込書の業種や職種を書く時は、派遣先の勤務内容をもとに記載しましょう。

クレジットカード会社が知りたいのは、その人がどんな仕事をしているかです。派遣先の勤務内容を書かなければ、具体医的な業種や職種が伝わりません。

勤続年数は半年~1年以上が理想

勤続年数が短すぎると、「安定した収入」の要件を満たすのがさらに厳しくなります。そのため、勤続年数は、少なくとも半年から1年以上あることば望ましいといえるでしょう。もし勤続年数が短すぎる場合、クレジットカードを申し込む時期を後ろ倒しにすることも検討してみてください。

在籍確認の可能性があるため嘘の記載はしない

クレジットカードの審査では、多くの場合、在籍確認が行われます。在籍確認とは、クレジットカード会社が本人の申告した勤務先に連絡し、在籍しているかどうかを確認することです。

在籍確認では、クレジットカード会社の在籍確認だとは明かされないケースがほとんどで、「〇〇様はいますか?」など一般的な電話の取次ぎを楽しむ内容で終わります。しかし、そこで在籍確認がとれないとなると、勤務先情報に虚偽があると判断され、クレジットカードを発行できる可能性は限りなく下がります。

在籍確認の可能性を踏まえて誤りのある記載はしないよう徹底しましょう。また、派遣先ではなく、派遣元を勤務先とし、派遣元の電話番号を記載しておくこともポイントです。派遣元が在籍確認に応じないとしている場合は、事前にクレジットカード会社に相談するなどの対応をとりましょう。

多重申し込みは絶対に避ける

短期間、もしくは同時に複数のクレジットカードに申し込むことを、多重申し込みといいます。審査に落ちる可能性があるなら、念のため複数のクレジットカードに申し込んでおこうと考える人もいるかもしれません。しかし、多重申し込みは非常にリスクの高い行為です。

多重申し込みをすると、多重申し込みによってどのクレジットカードでも審査を通過できなくなってしまうリスクすらあるので、注意してください。

キャッシング枠は希望せずに申し込む

クレジットカードの申し込みでは、キャッシング枠に関する質問があります。キャッシングとは、クレジットカードを利用して現金を借りられるサービスのことです。キャッシングそのものは便利な機能ですが、借金には違いないため、キャッシングを希望することで審査の難易度が上がる可能性があります。

キャッシング枠は審査に通過したあとに追加することも可能なので、まずはキャッシングを希望せずに申し込むと良いでしょう。

なるべく審査の間口が広いクレジットカードを選ぶ

クレジットカードの種類によって、審査の難易度は変わります。一般的に、年会費の発生するサービスの充実したクレジットカードや、ゴールドカードやプラチナカードなどのランクの高いクレジットカード、富裕層に人気の国際ブランドのクレジットカードなどは、審査の難易度が上がります。

また、クレジットカードの発行会社についても、銀行系のクレジットカードより、流通系(百貨店やショッピングモールなど)のクレジットカードの方が審査に通りやすい傾向があります。

審査の間口が広いクレジットカードを選んで申し込むと、審査に通る確率を上げられます。

派遣社員におすすめのクレジットカード6選

続いては、派遣社員におすすめのクレジットカードを6つ紹介します。

楽天カード

楽天ユーザーなら、楽天ポイントを貯めやすい楽天カードがおすすめです。楽天市場や楽天トラベルを利用し、楽天カードで決済すると、ポイントが通常よりたくさん付与されます。安心のセキュリティ体制や海外旅行で使える優待サービスなどもあるので、ぜひ発行を検討しましょう。

楽天カードはさまざまなランクのカードがあるため、まずは年会費無料の審査基準が厳しくないクレジットカードを選ぶと安心です。

エポスカード

エポスカードは百貨店の丸井グループが発行する流通系クレジットカードです。流通系は銀行系や信販系と比べて、審査基準が易しいことが魅力です。エポスカードは百貨店系クレジットカードですが、国際ブランドVISAのマークがある加盟店ならどこでも決済できます。

ポイントアップサイトを経由するとさらにポイントがお得に貯まるシステムを採用しているので、ぜひ活用してみてください。

ライフカード

ライフカードでは、最短3営業日でクレジットカードを発行でき、年会費もかかりません。初年度はポイントが1.5倍、誕生月はポイントが3倍になるなど、さまざまなポイント付与の優遇があります。誕生月に自分へのご褒美を買う時などに、クレジットカード決済を活用しましょう。

また、ネットショッピングでは最大25倍ものポイントを受け取れます。貯まったポイントは、楽天ポイント等のよく使うポイントに移行したり、Amazonギフト券やギフトカードと交換したりできます。

三菱UFJカード VIASOカード

三菱UFJカード VIASOカードは、ポイントが自動でキャッシュバックされるクレジットカードです。ポイント還元のルールが複雑で使いにくいと感じている人や、ポイントの失効期限が気になる人、手続きを少なくしてクレジットカードを利用したい人におすすめです。

一定の条件を満たすとキャッシュバックを受けられるキャンペーンもよく実施されているので、ぜひチェックしてお得にクレジットカードを発行しましょう。

派遣社員もクレジットカードの発行は可能

審査に通過すれば、派遣社員も正社員と同じくクレジットカードを発行できます。審査基準についてよく理解し、審査に通過しやすいクレジットカードを選んで手続きしましょう。クレジットカードを発行すれば、ポイントやキャッシュバックのメリットを享受して、お得に生活できるでしょう。