キャッシュレスの普及が進み、今後ますますクレジットカードでショッピングをする機会は多くなると考えられます。クレジットカードを選ぶにもそれぞれに特徴があるため、1枚に絞り切れないという人もいるでしょう。

そこでおすすめなのが、複数カードを シチュエーションに応じて使い分ける方法です。この記事では、複数のカードを持つメリットなどについて、詳しく解説します。

  1. クレジットカードは1枚にしぼる必要はない
  2. クレジットカードを複数持つメリット
  3. クレジットカードを複数持つデメリット
  4. クレジットカードを複数枚選ぶときのポイント
  5. クレジットカードを複数枚選ぶときのポイント
  6. 年会費無料で、旅行保険が自動付帯のカード5選
  7. 年会費無料で、特典が有効なカード3選
  8. メインのカード以外にも、サブカードを持って賢く活用!

クレジットカードは1枚にしぼる必要はない

(画像=PIXTA)

クレジットカードの保有枚数について、特にルールはありませんが、カードに申し込むと審査が実施されます。審査の結果「この人にはカードを利用するのに充分な信頼性がある」とカード会社が判断すれば、何枚でも持つことはできます。何もどれか1枚に絞り込む必要はありません。

クレジットカードを複数持つメリット

まず、カードを複数持つことによるメリットについて、見ていきましょう。それぞれのカードのいいとこどりができる点が、魅力的です。

メインの1枚が使えないとき、サブであると便利

万が一、クレジットカードを紛失してしまった場合、もし1枚しか持っていなければ、再発行されるまでカードの利用ができません。しかし複数枚持っていれば、メインのカードがなくなってもサブのカードを使うことができます。「盗難に遭った」「磁気部分を傷つけて情報が読み取れなくなった」など、万が一のリスクヘッジとして複数枚持っていると安心でしょう。

旅行保険の死亡、障害以外は合算できる

現在発行されているカードに旅行保険が付帯されているという人も少なくないでしょう。もし何枚も持っていて、いずれも保険があれば、その保障範囲を合算できるのもメリットです。ただし死亡時や後遺障害については合算の対象外なので注意しましょう。

カードの特典のバリエーションが増える

現在カードには、クレジット機能の他に様々な特典が付いてくる傾向が見られます。特典は個々のカードにより変わってきますが、代表的なところで優待店での割引や、特定の日の割引、ロードサービスなどが挙げられます。特典内容はカードによってまちまちなので、より多く持っているとそれだけバラエティに富んだ特典の恩恵を受けられるでしょう。

クレジットカードを複数持つデメリット

複数枚のカードを持つようになると、デメリットも出てくるので気を付けなければなりません。以下の部分に注意して、利用しましょう。

年会費が発生する場合、高額になる可能性も

クレジットカードの中には年会費が必要なものもあります。年会費のかかるカードを複数枚持っていると、それだけコストもかさんでしまいます。最近は年会費無料のカードも多くあるので、こちらをうまく活用するといいでしょう。

管理が煩雑になる

クレジットカードを複数枚もっていると、何枚も持ち歩かなくてはいけないので、財布の中がパンパンになってしまうこともあるでしょう。また明細もおのずと増えるため、全て目を通しておかないと、知らないうちに想定外に出費が増え、代金支払いが厳しくなる可能性もあります。

ポイントが分散してしまう

カードのポイントは一定数ためないと現金のように使ったり、景品交換したりすることはできません。カードのポイントが分散してしまうと、ポイントを活用できなくなる恐れがあります。中には有効期限の決められているプログラムもあるので、ポイントは失効する前に使い切りましょう。

クレジットカードを複数枚選ぶときのポイント

複数持ちをすると、より各カードの恩恵を受けやすくなります。どんなカードが複数持ちに適しているのか、選ぶ際に押さえておきたいポイントについてまとめました。

1枚はポイントを集約できる高還元率のカード

メインカードを選ぶ際には、還元率を基準にするといいでしょう。利用機会が多く、還元率が高ければ、それだけ効率的にポイントを蓄積できます。還元率1%をボーダーラインとして絞り込んでみるといいでしょう。

最近ではスマホ決済や電子マネーなど、キャッシュレス決済の手段も増えています。これらに対応しているカードであれば、利用シーンも増えるでしょう。より多くポイントを効率的に獲得することが可能です。

カードについてくる特典で選ぶ

カードによって特典内容はまちまちです。サービスが重複していなければ、それだけ幅広い恩恵が受けられます。できるだけ特典内容の異なるカードを持つように工夫しましょう。

旅行保険は自動付帯を選ぶ

旅行傷害保険には自動付帯と利用付帯の2タイプに分類できます。利用付帯は交通費など旅行関係の費用をカード決済した場合、初めて補償可能になります。自動付帯はカードを所持しているだけで補償されるのでこちらがおすすめです。

年会費はできれば無料

年会費のかかるカードを何枚も持っていると所有コストが膨らんでしまいます。できれば無料のものの中からピックアップしましょう。ただし特典が手厚く、年会費を払ってもそのマイナスを補って余りあるものなら、導入を検討すべきです。

カードのブランドを別々にする

カードのブランドを別々にすることで、より幅広いお店で使えるようになります。一部特定のブランドのカードしか取り扱っていないお店もあります。ブランドを分散することで、どこでもカードで買い物が可能になります。

メインカードにもなる、年会費無料で高還元率カード9選

楽天カード

まず押さえておきたいのは「楽天カード」です。年会費永年無料で通常の還元率が1%は大きなポイント。特に楽天市場で利用すれば還元率は3%になり、加えてグループのサービスと併用することでどんどんポイント還元率がアップします。さらに、獲得したポイントは投資信託の資金に回すことも可能。自分のお金を改めて出資するわけではないので、気軽に資産運用をスタートできるでしょう。

dカード

dカードは1%の高還元率なため、メインにおすすめの1枚です。特約店で買い物すれば、還元率はさらにアップ。ドコモユーザー以外の方でも保有できます。高還元の恩恵にあずかれるのでおすすめです。

au PAYカード

au PAYカードは、近年メインカードにおすすめの1枚となりつつあります。というのもPontaポイントがためられるカードになったからです。Pontaはいろいろなお店で利用できるので、ためたポイントの使い勝手がよくなりました。au PAYと紐づけることでチャージとスマホ決済のWで1.5%の還元率になります。

JCB CARD W

こちらも通常時の還元率が1%と高めです。しかしそのほかに提携するお店で利用すると、さらにボーナスが発生します。セブンイレブンで1.5%倍、スターバックスだと5%と、よく使うお店での利用で、効率よくポイントを獲得できるでしょう。

Orico Card THE POINT

Orico Card THE POINTは普通に使っても1%の還元率。年会費が無料であることを考えるとお得なクレジットカードです。もし今後入会するのであれば、最初の6カ月間にどんどん利用するのがおすすめです。というのも最初の半年間は無条件でいつでも2%と通常の倍でポイント獲得できるからです。

リクルートカード

年会費無料のリクルートカード。実は還元率も1.2%と高めなのが魅力です。さらにリクルートグループのお店で利用すると、ボーナスが付きます。例えばじゃらんで宿泊先を予約すると、3.2%の還元率にアップします。

amazonカード

amazonでオンラインショッピングを頻繁にするのであれば、amazonカードがおすすめです。年会費初年度無料、2年目以降も1回でも利用すれば翌年無料なので実質永年無料で利用可能。Amazonで買い物すれば1.5%の還元率でポイント獲得できます。

Yahoo!カード

スマホ決済でPayPayを利用することが多いのであれば「Yahoo! カード」も選択肢のひとつ。PayPayにチャージのできる唯一のカードというのも大きな特徴でしょう。PayPayは時に大掛かりなキャンペーンを実施しています。還元率が20%とか40%といった大盤振る舞いをすることもあるので、チェックしておくべきカードといえるでしょう。

年会費無料で、旅行保険が自動付帯のカード5選

エポスカード

年会費無料だけではなく海外旅行保険が自動付帯なので、旅行や出張で外国に行く人にはおすすめです。丸井などにあるカードセンターで手続きをすれば、最短即日発行が可能。早くカードを持ちたい人向けです。

セゾンブルーアメリカンエキスプレスカード

25歳以下の方がサブカードを持つ場合、セゾンブルーアメリカンエキスプレスカードがおすすめです。アメックスブランドでありながら年会費無料で、国内外の旅行傷害保険は最高3000万円まで補償で、海外旅行の場合自動付帯されるのが強みです。

横浜インビテーションカード

こちらのカードには、海外旅行傷害保険が自動付帯されています。最高2000万円でその他にもショッピングプロテクション付き。さらに日本全国17万件以上で優待サービスがついてくるので、利便性に優れている1枚です。

ビックカメラSuicaカード(海外旅行自動付帯)

こちらは、Suicaでも支払いのできる万能型カードです。旅行保険が自動付帯で、しかも最高500万円となかなかの手厚さ。Suicaの利用できる店舗で利用すれば、還元率は1.5%。効率的にポイントもためることができます。

Booking.comカード

Booking.comカードは、年会費無料で海外旅行保険が自動付帯です。還元率は1%と標準的ですが、自動的にキャッシュバックされる仕組みになっています。うっかり交換を忘れてみすみす失効することもないため、サブのカードとして適しています。

年会費無料で、特典が有効なカード3選

ENEOSカード S

初年度年会費無料のENEOSカード S。2年目以降も年1回以上カードを使用すれば年会費無料になるため、実質永年無料も可能。また、10km圏内のレッカーサービスというようなロードサービスが付帯しているので、車にトラブルが発生した場合でも安心です。

出光カードまいどプラス

「自動車をよく運転する」「出光のガソリンスタンドで良く給油する」というのであれば、出光カードまいどプラスがおすすめです。というのもガソリンはリッターあたり常に2円引きになるからです。ETCカードも無料で発行されるので、ドライブ好きな人に検討していただきたいクレジットカードといえるでしょう。

イオンカード

近くにイオンがあってよく日用品の買い物で利用するのであれば、イオンカードセレクトもいいでしょう。こちらにはWAONチャージ機能が搭載されています。オートチャージ時と利用時にポイントが発生するので、効率的なポイント獲得が可能です。

メインのカード以外にも、サブカードを持って賢く活用!

社会人になれば、クレジットカードは必須のアイテムといえます。カードはそれぞれに異なる特性や個性を持っています。サブカードとメインカードをうまく使い分けることで、クレジットカードをよりお得に、より便利に楽しむことが可能となるでしょう。ぜひ、複数枚クレジットカードを持つことを検討してみてはいかがでしょうか。

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