SBI新生銀行は事務手数料が格安なので、住宅ローンの借り換えにおすすめです。この記事では、金利が下がっていくステップダウン金利、病児保育や家事代行サービスのある安心パックなど、SBI新生銀行の住宅ローンの特徴を解説します。

注意点や実際にSBI新生銀行で借り換えをした人の口コミも紹介するので、ぜひ参考にしてください。

SBI新生銀行の住宅ローンのおすすめポイント

(画像=PIXTA)

SBI新生銀行にはさまざまな特徴的なサービスがあります。SBI新生銀行で住宅ローンの借り換えを検討中の人は、自分に合う金利タイプやパック内容を探してみてください。

金利が下がっていく「ステップダウン金利タイプ」を投入

SBI新生銀行には、通常の「変動金利」「固定金利」にくわえて、「ステップダウン金利」という個性的な金利タイプがあります。

まず、変動金利と固定金利のタイプと金利は次の通りです。

変動金利(半年型)タイプ<変動フォーカス> 0.42%
変動金利(半年型)タイプ 0.65%
当初固定金利タイプ  10年1.10% 20年1.50%

変動金利は「変動フォーカス」と通常タイプの2種類です。「変動フォーカス」は金利が低いものの事務手数料は高く、通常タイプは金利が高いものの事務手数料は安いという特徴があります。毎月の返済額を抑えたい人には「変動フォーカス」、初期費用を少なくしたい人には通常タイプがおすすめです。

固定金利は細かく固定期間を設定でき、固定期間が長くなるほど金利が高くなります。

続いて、SBI新生銀行の特徴的な金利システムであるステップダウン金利をご紹介します。

25年もの(21~25年) 1.50%→1.35%→1.20%→1.05%
30年もの(26~30年) 1.60%→1.44%→1.28%→1.12%→0.96%
35年もの(31~35年) 1.70%→1.53%→1.36%→1.19%→1.02%→0.85%

ステップダウン金利は、借り入れ期間に応じて3種類あります。そして、一定の年数が経過するごとに徐々に金利が下がっていきます。将来の負担を軽くしたい人におすすめです。

事務手数料が格安!その他の諸費用もほぼ0円

住宅ローンの借り換えには手数料がかかることが一般的です。その中でも負担が重くなりがちなのが、金融機関に支払う事務手数料です。

多くの金融機関の事務手数料は、「借入金額×2.2%」です。単純計算すると、3,000万円借りるなら66万円、2,500万円借りるなら55万円、2,000万円借りるなら44万円の事務手数料がかかります。

しかしSBI新生銀行では、「変動フォーカス」以外のプランでは、すべて事務手数料は定額5万5,000円です。他の金融機関と比較しても、破格の安さといえるでしょう。

住宅ローンにまつわる手数料には、その他に保証料や繰り上げ返済手数料などがあります。SBI新生銀行では、保証料と一部繰り上げ返済手数料はどちらも0円です。

また、SBI新生銀行で住宅ローンを利用すると、「新生プラチナ」が適用され、セブン銀行ATMなどで出金手数料が無料になります。

このように、手数料が安くすむことがSBI新生銀行の住宅ローンの大きな特徴です。借り換えをしたいけれど高額な手数料がかかるのは避けたい、という人も安心して手続きを進められます。

SBI新生銀行住宅ローンの「安心パック」は3種類

SBI新生銀行の住宅ローンを組むと、「安心パック」というお得なサービスを利用できます。事務取扱手数料が発生しますが、それ以外で金利の上乗せはありません。続いて、3種類の「安心パック」の個性的なサービス内容をご紹介します。

「安心パック」に加入すると要介護3以上で住宅ローン残高が0円に

「安心パック」には、「コントロール返済」「安心保障付団信」の2つのサービスがあります。事務取扱手数料は11万円です。

「コントロール返済」とは、家計に余裕がある時は積極的に繰り上げ返済をして、家計の負担が一時的に増えた時は元本返済をお休みできる仕組みのことです。家計の収支に合わせて、臨機応変の返済をコントロールできます。

「安心保障付団信」では、要介護状態が180日以上継続した場合、もしくは要介護3以上に認定された場合に、住宅ローン残高相当額が介護保険金によって支払われ返済に充当されます。死亡や高度障害だけでなく、介護リスクにも備えられて安心です。

「安心パックW」は病児保育・家事代行サービス付き

「安心パックW」には、「コントロール返済」「安心保障付団信」に加えて、「病児保育サービス」「家事代行サービス」があります。事務取扱手数料は16万5,000円です。

「病児保育サービス」とは、子どもが急に熱を出したり軽い病気になったりした時、専門の保育スタッフが預かってくれるサービスです。サービス提供業者は、認定NPO法人なので安心して我が子を任せられます。仕事で手が離せない時に重宝するので、共働きの家庭におすすめです。

「家事代行サービス」では、料理やアイロンがけ、買い物などの幅広い家事を専門スタッフに任せられます。また、「ハウスクリーニングサービス」でエアコン清掃など面倒な家事も依頼できます。クーポン1枚で基本的には1回3時間のサービスを依頼でき、クーポン枚数は借入額によって変わります。子育てで手が回らない時や病気になってしまった時など、いざという時に頼れるサービスです。

「安心パックS」を利用すれば、自然災害への備えも万全に!

「安心パックS」には、「コントロール返済」「安心保障付団信」に加えて、「自然災害時債務免除特約」があります。事務取扱手数料は16万5,000円です。

「自然災害時債務免除特約」があれば、地震や台風などの災害で自宅が被害をこうむった際に、損害の程度に応じて最大24回分まで住宅ローンの返済額が免除されます。全壊は24回分、大規模半壊は12回、分半壊・中規模半壊は6回分で、一部損壊は対象外です。

災害大国である日本で暮らすなら、自然災害への備えもしておくと安心でしょう。

SBI新生銀行住宅ローン5つのメリット

金利や手数料、安心パックなど、SBI新生銀行の住宅ローンには魅力がたくさんあります。続いて、手続きに関するSBI新生銀行のメリットを5つご紹介します。

借り換えメリットを事前にシミュレーションできる

SBI新生銀行の公式ホームページでは、借り換えでどのくらい返済額を軽減できるかを簡単にシミュレーションできます。登録なしで無料でシミュレーションできるので、借り換えを検討中の人は利用してみてください。

連帯保証人は原則不要!

SBI新生銀行では、ペアローンや収入合算を利用する場合や、永住許可を有しない外国籍である場合を除き、原則として連帯保証人は不要です。

借り換えに伴う諸費用も合わせて借り入れ可能

SBI新生銀行の住宅ローンでは、借り換えに伴う諸費用も上乗せして借り入れが可能です。そのため、思い立ったタイミングで借り換えの申し込みが可能です。

仮審査なし!審査は1回でOK

SBI新生銀行では、仮審査と呼ばれる事前審査(予備審査)がありません。そのため、1回の審査でスムーズに手続きできます。

担当者とメッセージのやり取りが可能

住宅ローンの借り換え手続き中は、担当者とメッセージでやり取りができます。日中忙しくてなかなか電話ができないという人も安心して手続きを進められます。

SBI新生銀行住宅ローン2つの注意点

メリットの多いSBI新生銀行の住宅ローンですが、注意点が2つあります。

5年ルールと125%ルールが適用されない

変動金利を選ぶと、市場金利に応じて定期的に金利が見直されます。しかし、いくら市場金利に連動するとはいえ、返済額が大きく増減すると返済者にとって負担になることがあります。そのため、多くの住宅ローンでは「5年ルール」と「125%ルール」が適用されています。

一般的に変動金利は半年に1度見直されます。しかし、金利の変動が実際の返済額に反映されるのは5年ごとです。これが「5年ルール」です。また、返済額が変わる場合も、もとの返済額の125%が上限とされています。これが「125%ルール」です。

SBI新生銀行の住宅ローンには、この2つのルールが適用されていません。そのため、変動金利を選んだ場合、市場金利に応じて半年ごとに返済額が変わる可能性があります。

変動フォーカスの事務手数料は一般的な水位準

SBI新生銀行の住宅ローン事務手数料は格安ですが、「変動フォーカス」を選ぶと「借入金額×2.2%」で事務手数料が計算され、他の金融機関と同じだけ手数料がかかります。「変動フォーカス」は金利が安いことが魅力ですが、プランを選ぶ時は、メリットがあるか十分に検討しましょう。

SBI新生銀行の住宅ローンはこんな人に向いている

SBI新生銀行の住宅ローンは、次のような人に向いています。

・事務手数料を抑えて借り換えをしたい人。
・金利がだんだん下がっていくステップダウン金利を利用したい人。
・家事代行や自然災害特約などが付いた「安心パック」を利用したい人。

また、SBI新生銀行は公式ホームページで、同性パートナーをペアローンのペア相手や収入合算者(連帯保証人)、担保提供者に指定できることを明記しています。そのため、同性パートナーと一緒に住宅ローンを組みたいと考えている人にもおすすめです。

借り換えシミュレーションの結果は?

当初借入額:2,500万円
返済期間:35年
金利:3%
毎月の返済額:9万6,000円
借り換え時の借入残高:2,400万円
当初借入からの経過年月:2年

上記の条件で、SBI新生銀行の住宅ローンに借り換え、変動金利0.65%が適用された場合(金利の変動はないものと仮定)、総返済額は約1,127万円減少します。また、毎月の返済額は6万4,000円になり、3万2,000円少なくなります。

この他にかかる費用は、定額の事務手数料5万5,000円です。病児保育・家事代行サービス付きの「安心パックW」に申し込んでも、16万5,000円負担は増えますが、借り換えによるメリットで十分カバーできます。

SBI新生銀行の住宅ローンの金利推移

SBI新生銀行の「変動フォーカス」の住宅ローン金利の推移は次の通りです。

2022年7月 0.350%
2021年7月 0.450%
2020年7月 0.450%
2019年7月 0.450%
2018年7月 0.600%
2017年7月 0.600%

SBI新生銀行の住宅ローンの審査基準は?

SBI新生銀行の住宅ローンは、500万円以上3億円以下で、10万円単位で設定できます。借り入れ期間は5年以上35年以内で、1年単位で設定できます。

SBI新生銀行で住宅ローンを組めるのは次のような人です。

・SBI新生銀行で口座開設している(もしくは住宅ローンを組むと同時に口座開設する)。
・借入申込時の年齢が20歳以上65歳以下で、完済時年齢が80歳未満。
・団体信用生命保険に加入できる。
・日本国籍または永住許可を有する。

働き方や収入については、次のような要件があります。

・連続2年以上就業していて、前年度税込年収が300万円以上の正社員または契約社員。
・業歴2年以上で、2年平均300万円以上の所得(経費控除後の金額)がある自営業者。

物件については、次のような要件があります。

・延床面積50平米以上(マンションの場合は専有面積30平米以上)。
・融資対象の物件に、SBI新生銀行が第一順位となる担保権を設定する。

その他、SBI新生銀行が指定する要件を満たす必要があります。また、ペアローンを組んだり収入合算をしたりする場合、それぞれ要件が定められているため、詳しくは公式ホームページで確認してください。

SBI新生銀行住宅ローンの口コミ、評判

続いて、実際にSBI新生銀行で住宅ローンの借り換えをした人の口コミをご紹介します。

(30代男性/物件価格1,600万円/年収300万円台、世帯年収400万円台)
金利が安く手数料が安く仮審査から本審査までの期間が早いのが魅了的です。仮審査は書類のみのやりとりで本審査は少し離れた県外まで足を運び審査しに行きましたが総合的に満足しています。私が契約した時は金利が徐々に上がり始めていたので急いで契約しました。

(50代女性/物件価格3,570万円/年収600万円台)
金利の低さ、手続きが簡単なことがいちばんだと思っていたので新生がぴったりだった。また諸費用も安く、住宅ローン利用者には月10回他行への振込みが無料になるなど優遇もある。SBI新生銀行はATMの数も多く、銀行として使いやすいのも利点(入金がしやすいので)。

SBI新生銀行の住宅ローンの借り換えの流れ

SBI新生銀行の住宅ローンの借り換えの手順は次の通りです。

1.WEBで審査申し込みをすると、必要書類を案内される。
2.必要書類を提出すると、審査結果の連絡がくる。
3.契約後、融資実行。

SBI新生銀行では、来店不要でオンラインで手続きが可能です。希望に応じて、郵送での申し込みも可能です。また、店舗窓口や電話で借り換えについて相談することも可能です。

SBI新生銀行の住宅ローンが気になるなら借り換えシミュレーションを

SBI新生銀行の住宅ローンには、ステップダウン金利や「安心パック」など、他の金融機関にはない特徴がたくさんあります。SBI新生銀行の住宅ローンへの借り換えを検討中の人は、公式ホームページでシミュレーションをしてみましょう。