楽天FXの評判は？基本情報から評価、おすすめポイントや注意点を解説

楽天FXは、大手ネット証券会社である楽天証券が提供しているサービスです。楽天証券は総合証券会社として、FX以外にも国内株式や外国株式、投資信託、NISA、iDeCo、CFDなどさまざまな商品を取り扱っています。

すでに楽天証券で取引している方や楽天グループのヘビーユーザーはもちろん、初心者から上級者まで、FXトレーダーのさまざまなニーズに応えているのが楽天FXです。

※同じ楽天グループである楽天銀行が提供している「新・楽天銀行FX」は、楽天FXとは異なるサービスです。

目次

楽天FXの基本情報

まずは楽天FXの基本情報を見ていきましょう。

取引・注文受付時間

楽天FXの取引時間および注文受付時間は次のとおりです。

■楽天FXの取引および注文受付時間（日本時間）

土日でも指値注文は受け付けていますが、毎週土曜日の15時から20時に実施される定期メンテナンスや、土日に不定期に実施される計画メンテナンスにはご注意ください。

取引手数料

楽天FXも、他の多くのFX会社同様に、FX取引にかかる各種手数料が無料です。無料の対象となる手数料は以下のとおりです。

サポート体制

楽天FXのサポート体制は次のとおりです。

• 電話：平日8:30～17:00（土日祝、年末年始を除く）
• AIチャットボット：24時間
• 有人チャット：平日9時～18時
• お問い合わせフォーム
• よくあるご質問（FAQ）

FX会社のなかには、平日24時間体制でオペレーターが対応してくれる会社もありますが、楽天証券の場合はAIを活用したチャットボットが24時間対応しています。

通貨ペア

楽天FXでは、28通貨ペアが取引対象です。

■取扱い通貨ペア

最低通貨単位

1万通貨からしか取引できないFX会社もあるなか、楽天FXは1,000通貨単位から取引が可能です。

レバレッジ

国内FX会社のレバレッジは最大25倍に規制されており、多くの会社は25倍に固定しています。一方、楽天FXでは、25倍に加えて、10倍、5倍、2倍、1倍からレバレッジを選択可能です。

たとえば、レバレッジを1倍や2倍に設定しておけば、外貨預金に近い感覚で取引できるでしょう。このように、投資スタイルに合わせて取引できる点が、楽天FXの魅力です。

また、レバレッジ別に、ロスカット水準となる証拠金維持率を5%刻みで設定できます。自身のリスク許容度に応じて調整してみるとよいでしょう。

■レバレッジとロスカット水準

スプレッド

楽天FXと新・楽天銀行FXの大きな違いは、スプレッドにあります。新・楽天銀行FXを含む他社とのスプレッドを比較した表が以下です。

■スプレッド比較（通常時）

スワップポイント

楽天FXにおける1万通貨あたりのスワップポイントは、以下のとおりです。

■1万通貨あたりのスワップポイント

楽天FXの良い評判・おすすめポイントとは？

楽天FXの良い評判から、どのような方におすすめなのかを見ていきましょう。

取引に応じて楽天ポイントが貯まる

楽天FXの魅力のひとつが、取引に応じて楽天ポイントを獲得できることです。ポイントプログラムの主な内容は、次の3点です。

• ポイントの獲得には、楽天銀行の「ハッピープログラム」に要エントリー
• 獲得できるポイントは、10万通貨の取引あたり1ポイント
• 楽天MT4口座での取引はポイント獲得対象外

■楽天のポイントプログラム

豊富な取引ツール

楽天FXでは、3つの取引ツールが用意されています。いずれのツールも、機能性の高さはもちろん、初心者でも直感的に操作できる点が評価されています。

それぞれの特徴は以下のとおりです。

約40種類のテクニカルチャートに加え、豊富な描画機能を搭載している点が特長です。また、「ディーリング」「情報一覧」「Wチャート」の3つの取引画面テンプレートが用意されているため、手間をかけずに本格的な取引が図れます。

パソコンのブラウザ上で取引したい方のためのツールです。他のツールと異なり、インストールする手間がかかりません。

スマートフォンで利用できることから、マーケット情報や取引レート、各種照会画面をすばやく確認できるのがiSPEED FXの魅力です。9種類のテクニカル分析を3分割画面で表示できるため、スピーディーな発注判断が実現できます。

多機能で自動売買もできるMT4

楽天FXでは、大手ネット証券会社（※1）で唯一「MT4（メタトレーダー4）」と呼ばれる取引ツールが利用可能です。

世界中の投資家が利用しているMT4は、豊富なテクニカルインジケータをはじめ、著名アナリストや投資家が開発したインジケータをチャートに表示させられるなど、カスタマイズ機能が充実しています。

また、MT4の最大の魅力は、エキスパートアドバイザー（EA）と呼ばれる自動売買プログラムを利用したシステムトレードに対応している点です。本格的な自動売買を試してみたい人は、楽天FXを通じてMT4を利用してみるとよいでしょう。

情報収集ツールも豊富

FX取引では、情報収集が何より重要です。楽天FXから提供されている主なコンテンツは次のとおりです。

• リアルタイム為替レート＆フィスコ為替ニュース
• 経済カレンダー
• 毎ヨミ！為替Walker
• 石原順「外為市場アウトルック」
• ハッサク「ハッサクのなるほど為替超入門」
• マーケットライブ
• 動画で学ぶ －テクニカル分析－

他にも、楽天証券が運営する投資情報メディア「トウシル」では、FXを含む投資全般に関する解説記事が多数掲載されています。

楽天FXの悪い評判・注意すべきポイントとは？

楽天FXは比較的幅広いニーズに対応できますが、「スキャルピング取引ができない」「通貨ペアによってはスプレッドが比較的広い」という2点は注意が必要です。

スキャルピング取引はできない

楽天FXの取引規定には、契約解除に関する項目があります。数秒から数分単位の超短時間取引を繰り返すスキャルピング取引は、解除条件に抵触する可能性があるため注意しましょう。

第21条　契約の解除
お客様が次の各号のいずれかに該当する場合、又は期限の利益の喪失事由に該当した場合、当社は楽天FXに係る全ての契約を解除することができるものとします。
（中略）
（16）取引の方法の如何にかかわらず、当社が、短時間における連続した取引、インターバンク市場の混乱を招く取引、当社のカバー取引に影響を及ぼす取引、または、過度な取引等不適切な取引であると判断したとき又はその虞があるとき

引用：楽天証券｜楽天FX取引規定（店頭外国為替証拠金取引）

通貨ペアによってはスプレッドが比較的広い点に注意

楽天FXでは、通貨ペアによっては他社よりもスプレッドが広い場合があります。スプレッドが広い通貨ペアをできるだけ有利に取引したい場合は、FX会社を使い分けることも検討しましょう。

楽天FXのはじめ方

ここでは、楽天FXのはじめ方について解説します。

FX口座の開設

FX専用口座の開設は、スマートフォンから最短5分で申込みが完了します。また、FXだけでなく、株式や投資信託といった楽天証券の全取引ができる総合口座を開設することも可能です。

すでに楽天証券の総合口座を保有している人は、マイページからの簡単な手続きでFX口座が開設できます。

■FX専用口座の申込み

なお、現在楽天FXでは、2023年4月以降にFX口座を開設した人を対象に、口座開設と取引の実施で最大70万円がキャッシュバックされる「楽天FX口座開設プログラム（要エントリー）」を実施中です。

■楽天FX口座開設プログラムのキャッシュバック額

FX口座への入金

「FXらくらく入金（マネーブリッジ）」や「FXリアルタイム入金」を利用すると、手数料無料でFX口座へ入金できます。

■入金サービスの概要

取引画面のイメージ

楽天FXでは、3つの取引ツールが用意されています。ここでは、それぞれの取引画面を紹介します（※実際の画面と多少異なる場合あり）。

■マーケットスピードFXのメイン画面

■楽天FX-WEBのメイン画面

■iSPEED FXのメニュー画面

■iSPEED FXのストリーミング注文（新規注文）画面