FXのスキャルピングは資金効率がいい、就寝中の値動きを気にする必要が無いなど、多くの魅力があるトレードスタイルです。
しかし、取引をするにあたって「スキャルピングに向いているFX会社はどこ?」、「口座を選ぶ際のポイントは?」、「なぜ禁止している業者があるの?」などの疑問をお持ちの人も多いのではないでしょうか。
そこで今回はスキャルピングに向いている会社を選ぶ際のポイントやおすすめ口座を紹介します。
初心者がスキャルピングで稼ぐためのコツもわかりやすく解説しているので、ぜひ参考にしてみてください!
FXのスキャルピング向けおすすめ口座ランキング5選!
スキャルピングで取引する口座は、以下の3点を軸に選びましょう。
- スキャルピングを公認しているか
- 許容スリッページ※があるか
- スマホ・ PCツールが短期売買に便利か
FX会社の中にはスキャルピングを禁止している会社もあり、そのような会社では一定の取引額を超えると口座が凍結されてしまう可能性もあります。
また、短期取引を行うにあたっては取引の正確性も重要です。そのためには許容スリッページと取引ツールについても高性能な会社を選ばなければなりません。
以下の5つは、上に挙げた3つの軸で高いスペックを持ち、さらに取引コスト(=スプレッド)も低く抑えられている、スキャルピング取引におすすめな会社です。
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スキャルピング チャート 公認◎ 10秒ごとに
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1位:ヒロセ通商「LION FX」
- スキャルピングが公認されている
- 取引ツールが高機能かつユーザーの意見が取り入れられる
- 食材や食事などプレゼントがユニーク
- 取り扱い通貨ペア数が54種類と非常に多い
- スワップポイントがあまり高くない
- 米ドル円のスプレッドが0.2~2.0銭と幅が広い
- 通貨ペアによってはスプレッドが狭い時間帯が短い
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短期売買用の取引環境が整っている、ヒロセ通商の魅力を見ていきましょう。
ヒロセ通商はスキャルピングを公認している数少ないFX会社の一つであり、安心して取引を行うことができます。ヒロセ通商の公式サイトには、以下のようスキャルピングを認めている旨がはっきりと記載されています。
Q. スキャルピングはできますか?
A. スキャルピングは可能です。
パソコン、スマートフォン等、各アプリにスキャルピングに特化した「クイック注文」をご用意しております。
規約違反による口座凍結などを気にすることなくスキャルピングで安心して取引できるのは、ヒロセ通商で取引をする大きなメリットです。
ヒロセ通商の取引ツールはユーザーからの要望を基に頻繁にアップデートされており、短期売買で便利な機能がたくさん追加されてきました。利便性の高い取引ツールは、迅速な取引が求められるスキャルピングで大きな武器になります。
例えば、取引時間が短いスキャルピングで非常に便利な秒足チャートを表示することが可能です。以下の画像は、米ドル円の10秒足チャート(10秒間の値動きで1本のローソク足を描くチャート)です。
同じ5銭の上昇でもゆっくり買われるのと、一気に買われるのでは、その後の予想が変わることがあります。さらに、高値と安値の価格がチャートに自動で表示されることで、素早い取引がしやすくなっています。
ヒロセ通商は約定力の高さにも定評があるFX会社です。スキャルピングでは狙った価格で約定させるために約定スピードが重要になりますが、ヒロセ通商の取引システムは世界最速水準となる0.001秒(平均0.003秒~0.005秒)という約定スピードを誇ります。
約定力が高いヒロセ通商なら、短時間で何度も売買を繰り返すスキャルピングでもストレスなく取引ができるでしょう。
ヒロセ通商はトレーダーに人気のある米ドル円をはじめとする通貨ペアのスプレッドが、業界最狭水準となっています。短期売買は取引を何度も繰り返すことからスプレッドによる取引コストが積み重なってしまいますが、ヒロセ通商であればそのコストを軽減することができます。
\幅広い通貨を取引したい人にもおすすめ/
2位:JFX「MATRIX TRADER」
- 約定スピードが最速0.001秒と非常に速い
- スキャルピングが公認されている
- 世界で最も利用されている取引ツールMT4が使える
- 取り扱い通貨ペア数が38種類と多い
- スワップポイントが低め
- 証拠金維持率100%以下で強制ロスカットされる
- スプレッドが狭い時間帯が短い
- サポートの時間が8時から20時とやや短め
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JFXのスキャルピングに適した取引環境をチェックしていきましょう。
JFXはスキャルピングを公認しており、公式サイトにはっきりと記載しています。
スキャルピングを公認しているFX会社は少なく、口座凍結を気にせず安心してスキャルピングができることはJFXの大きなメリットです。
JFXには約定力が高いというメリットもあります。約定力に優れていない場合、狙った価格で注文が約定しない可能性が高まってしまうことから、約定力は多くのトレーダーが重視するポイントです。
わずかな価格差を狙いに行くスキャルピングでは、狙った価格で約定できるかどうかで大きく利益に差ができることがあります。その点、JFXは約定率99.9%(※)を誇り、成行注文で思った通りの取引が実現しやすい環境なのです。
JFX独自の取引ツールである「MATRIX TRADER」は、約定スピードが最速0.001秒(平均0.003秒~0.005秒)という驚くべき速さとなっており、短期売買に非常に向いています。さらに、ワンクリック決済やドテン機能、決済同時発注、計27種類もの注文方法が用意されているなど、様々な形の取引に対応できるようになっています。
JFXは米ドル円やユーロ米ドルなどの、スキャルピングで人気のある通貨ペアのスプレッドが業界最狭水準となっています。スプレッドはFX会社に支払う取引コストであることから、当然狭い方が望ましいのですが、JFXであればそのコストを軽減することができます。
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3位:GMO外貨「外貨ex」
- バイナリーオプションができる
- スワップポイントが高い
- スマートフォンアプリが高機能かつ使いやすい
- スプレッドが狭い時間帯が短い
- 米ドル円のスプレッドが0.2銭原則固定
\取引コストの低さに定評あり!/
GMOインターネットグループが提供する人気のFX会社の一つであるGMO外貨も、スキャルピング用として評判のいい口座です。GMO外貨ではスキャルピングを禁止していませんが、カバー取引に影響を与えるほどの取引が頻発した場合は取引ができなくなる可能性があります。
Q. スキャルピングはできますか。
A. スキャルピングトレードにつきまして、当社ではスキャルピングの制限は設けておりませんが、外貨exでは短時間での取引や取引頻度が高い場合、カバー取引への影響が発生する可能性がございます。
当該取引の具体的な時間や回数につきましては、マーケットが常に変動しており、その都度影響度合いは異なるため、明確な回答を控えさせていただいております。
万が一、当社カバー取引に影響を与える取引が頻発する場合は、お取引をお断りさせていただく可能性がございますので、あらかじめご了承いただきますようお願いいたします。
ただ、カバー取引に影響を与えるには相当な取引量や人間では不可能なほどの速さのスキャルピングが必要と考えられることから、通常は問題ないと思われます。
GMO外貨はスプレッドが業界最狭水準となっており、スキャルピングに適した取引環境になっています。数秒や数分という短時間での価格差を狙って取引するスキャルピング取引では、スプレッドができる限り狭いことがトレーダーにとって重要です。
GMO外貨の取引ツールは高性能であり、公式サイトで「プロフェッショナル仕様」としているほどです。テクニカル指標の多さや、画面配置の自由度の高さ、チャートに保有ポジションや過去の注文ラインが可視化されるなど、スキャルピングに役立つ機能が多く搭載されています。
例えばPCで使える「外貨ex for Windows」では、移動平均線やボリンジャーバンドなどのトレンド系が16種類、ストキャスティクスやRSIといったオシレーター系が25種類、計41種類ものテクニカル指標が用意されています。さらに、カスタマイズ性が高いことから、他の作業をしながら相場のチェックをしたり、自分に合わせた環境で快適に取引したりすることが可能です。
GMO外貨であれば、FX中上級者になってもスキャルピング用の口座として問題なく使い続けられるでしょう。
GMO外貨では通常のFXだけでなく、バイナリーオプション「オプトレ!」も取引することができます。バイナリーオプションを提供しているFX会社は限られており、取引できても「ラダー取引」のみというパターンが多いですが、GMO外貨は「レンジ取引」も提供しており、バイナリーオプションを取引したい人にとっては最適な取引を行いやすい環境と言えます。
\取引コストの低さに定評あり!/
4位:GMOクリック証券「FXネオ」
- チャート上から注文を出せて、スキャルピングで便利
- バイナリーオプションができる
- 取り扱い通貨ペア数が20種類と少ない
- 強制ロスカットが発動すると手数料がかかる
\PCツールが高機能ながら初心者も使える/
GMOクリック証券は業界の中でも特に実績の高さで知られており、それが信頼性にもつながっています。GMOクリック証券ではスキャルピングを禁止していませんが、「カバー取引が困難な時間に集中した取引」や、「複数のお客様によりレートを操作しうるような数量の取引」では、規制がかかる場合があるとしています。
Q. スキャルピングとは何ですか?
A. 取引方法のひとつで、数秒から数分程度の極端に短い間隔で、ポジションの保有から清算までを行うことを、スキャルピングと言います。
【取引方法に関するご注意】
下記に例示したお取引によって、当社担当部署が定めた抽出条件に該当した場合、取引に制限がかかる場合があります。
・カバー取引が困難な時間に集中した取引
・複数のお客様によりレートを操作しうるような数量の取引
ただ、どちらの場合も相当な取引量や人間では不可能なほどの速さのスキャルピングが必要と考えられることから通常のスキャルピングでは問題ないでしょう。
GMOクリック証券の主な特徴は、以下の通りです。
GMOクリック証券の魅力的なポイントを確認していきましょう。
GMOクリック証券は取引高が非常に多く、2021年の年間取引高はなんとギネス世界記録に認定されています。
ギネス世界記録という圧倒的な取引高は、GMOクリック証券の知名度や人気、そして信頼性の高さを表しています。さらに、日本屈指の総合インターネットグループであるGMOインターネットグループの一員であることもあり、安心して取引できる環境だと言えるでしょう。
GMOクリック証券は実績の高さだけでなく、スプレッドが狭いことでも知られています。さらに米ドル円やユーロ円といったスキャルピングで人気の高い通貨ペアのスプレッドが、取引時間中は常に同じスプレッドになることも大きなポイントです。
FX会社の中には、市場の流動性が高い時間帯とそうでない時間帯でスプレッドの水準を分けている会社も多く、時間帯によるスプレッドの違いに注意が必要なケースもあります。しかし、GMOクリック証券のスプレッドは時間帯によって変化することがなく、そもそものスプレッドも狭いことから、取引に集中しやすい環境になっています。
GMOクリック証券で利用できる取引ツールは、非常に高機能かつ初心者でも使いやすいものになっています。例えばPC専用のプラチナチャートでは、レートやチャート、ニュースが一画面に集約されていることから、操作が非常に分かりやすいです。
さらに、利用できるテクニカル指標は38種類、描画ツールも25種類と豊富です。テクニカル指標は期間や線の種類、色を変えられるだけでなく、例えば移動平均線なら5本まで表示できるなど、分析の自由度の高さも魅力になっています。
プラチナチャートは1クリックですぐに発注できてスキャルピングに便利な「スピード注文」機能が搭載されていますが、それ以外の注文方法は使えないため、スマホアプリを注文専用として使うものよいでしょう(他のPC用の取引ツールでも発注可能)。
\PCツールが高機能ながら初心者も使える/
5位:松井証券「MATSUI FX」
- 1通貨から取引できるため、数円で取引可能
- 最大レバレッジを4段階から選択できる
- 電話サポートが24時までで夜間でも安心
- 取り扱い通貨ペア数が20種類と少ない
- スワップポイントがあまり高くない
- オンラインセミナーの開催や情報配信が少なめ
\少額から取引を始めたい初心者向け/
低コストかつ非常に少額から投資を始められるMATSUI FXも、スキャルピング用の口座として人気があります。
MATSUI FXではスキャルピングを禁止していませんが、短時間における連続した多量の取引が行われた場合は、取引ができなくなる可能性があります。
第22条(サービス利用の停止・制限)
2. 次に掲げるいずれかに該当した場合、当社はあらかじめお客様に通知することなく、お客様の新規建てを停止、または1回の注文あたりの取引数量および保有可能な建玉数量の上限を制限することができるものとします。停止・制限の理由は開示できない場合があります。
(2) 取引の方法如何にかかわらず、短時間における連続した多量の取引により、安定的で適切な取引価格の提示や当社のカバー取引の実施等、当社サービスの運営に影響があるまたはそのおそれがあると当社が合理的に判断した場合。
具体的な基準は公開されておりませんが、MATSUI FXで口座が凍結された旨の口コミを見かけることはほぼ無いことから、秒単位で大きな数量の取引を繰り返さない限りは問題なさそうです。
MATSUI FXの主な特徴は、以下の通りです。
MATSUI FXは数量上限以内の成行(ストリーミング)注文でのスプレッドが非常に狭く、成行注文でスピーディーに取引することが多いスキャルピングに適した環境になっています。
特に1万通貨までであれば豪ドル/円は0.4銭、ポンド/円が0.6銭と、他のスプレッドが狭いFX会社と比べてもさらに狭くなっています。
さらに、原則固定スプレッドが適用される通貨ペアでは、取引時間によってスプレッドが異なることがありません(例外あり)。ただし、一定の数量上限を超えるとスプレッドが広がってしまう通貨ペアがあることには注意してください。
レバレッジ率が選べることも、MATSUI FXの大きな特徴です。FXではレバレッジを活用することで実際の資金以上の取引をすることができますが、レバレッジの倍率が選べることは、トレーダーにとって非常に便利です。
レバレッジの倍率を調整することで、リスク管理を柔軟に行うことができます。低いレバレッジを選択すればリスクを抑えつつ取引を行うことができ、高いレバレッジでは高いリスクを取る代わりに大きなリターンを目指すことが可能になります。
加えて、相場のボラティリティは取引をする時間帯によって変わるため、ボラティリティが低い時間帯をメインで取引する場合はレバレッジを高くしたり、逆にボラティリティが高い時間帯をメインで取引する場合はレバレッジを低くしたりしてリスクとリターンを調整することもできます。
レバレッジ率が選べることで、トレーダーは自身のリスク許容度に応じた適切な取引がしやすくなるのです。
一般的な会社では1,000通貨から取引ができるのが一般的ですが、MATSUI FXでなんと1通貨から取引をすることができます。つまり、リスクを非常に小さくできるため、初心者の方でも安心して取引を始めることができるのです。
例えば、米ドル円が150円の時に1通貨取引するのであれば、約6円という少額で取引することができます(レバレッジ25倍の場合)。取引量が小さければ小さいほど、取引に必要な資金は少額で済み、為替レートの変動によるリスクも極限まで抑えることが可能です。
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FXのスキャルピングとは?分かりやすく解説!
FXにおけるスキャルピングとは、数秒から数分間という非常に短い時間で取引を行うトレードスタイルのことを言います。1回で狙える値幅は狭くなりますが、短時間で完結する取引を1日の中で何度も繰り返し、利益を積み上げていきます。
資金効率がいいことで知られていますが、1分足や5分足といった短期足のチャートを分析するため、取引には迅速な分析や判断が必要です。そのため、デイトレードやスイングトレードといった他のトレードスタイルより難易度が高まりますが、取引チャンスが圧倒的に多いことから人気があります。
スキャルピングが向いている人には、まず利益をどんどん増やしたいことが挙げられます。スキャルピングは取引回数が多いことから、資金効率が高かったり、経験を早く得られたりするという魅力があるトレードスタイルだからです。
また、集中して取引できる人にも向いています。スキャルピングでは取引をしている間、常にチャート画面と向き合う必要があるからです。
1分足や5分足で取引する場合はどんどんローソク足が形成されていくため、エントリーや決済のタイミングを逃さないためには取引への集中力が求められます。FXには様々なトレードスタイルがあることから、「スキャルピングに向いていないかも」と感じた場合はデイトレードやスイングトレードなどを試してみてください。
スキャルピング向きのFX口座を選ぶポイント
スキャルピングで勝つためには、短期売買に適した口座を選ぶことが重要になります。スキャルピング向きの口座を選ぶポイントは、以下の通りです。
スキャルピングを公認しているか
口座を選ぶ際には、そもそもスキャルピングを公認しているかが重要になります。なぜなら、スキャルピングを公認していないFX会社で短期取引を行った場合、口座を凍結されたり取引を制限されたりすることがあるからです。
スキャルピングのような数秒から数分という短時間の取引を繰り返す行為は、FX会社のサーバーへの負荷が大きくなったり、カバー取引が間に合わなかったりするおそれがあることから、禁止や制限をしている業者があります。これらのFX会社でスキャルピングをすると、最悪の場合口座が凍結されたり取引が制限されたりすることで、そのFX会社を「出入り禁止」にされてしまう可能性があります。
そのため、スキャルピングをメインのトレードスタイルとして取引を行いたい場合は、スキャルピングに理解があり、対応しているFX会社を選ぶことが非常に重要になってきます。例えば、ヒロセ通商やJFXは公認しており、安心して短期取引ができる口座として、多くのスキャルパー(スキャルピングを行うトレーダー)に選ばれています。
選ぶ口座がスキャルピングに対応しているかどうかを確認することは、安全にスキャルピングで取引を行うための第一歩と言えるでしょう。
許容スリッページがあるか
スリッページが発生したら注文をキャンセルできる「許容スリッページ」は、スキャルピングをするのに非常に便利な機能です。許容スリッページとは、注文時にあらかじめ許容できるスリッページを設定し、設定した数値以上のスリッページが発生した場合には、その注文がキャンセルされる仕組みのことです。
スリッページとは、為替レートの変動等により、注文時に指定したレートと実際に約定するレートとの間に差が生じることを言います。
例えば、米ドル円で100.00円の時に買い注文ボタンを押したにもかかわらず、100.01円で約定していた場合、0.01円の不利なズレが発生しており、これをスリッページと呼びます。スリッページは有利な方向と不利な方向の両方に起こる可能性があり、不利な方向で発生した場合はスキャルピングで大きなデメリットになります。
ただし、許容スリッページを設定しておけば、設定した以上のスリッページが発生してもキャンセルされるため安心です。例えば、ヒロセ通商の「LION FX C2」でスリッページ1pips以内を許容する場合は、以下の画像のように「許容スリップ」の枠に1と入力します。
不利な方向に大きなスリッページが発生すると、小さな価格変動を狙うスキャルピングは大きな痛手になってしまうため、許容スリッページがある口座を選び、しっかりと許容スリッページを設定しておくことをおすすめします。
スマホ・PCツールが短期売買に便利か
スキャルピング向きの口座を選ぶ際には、取引ツールが短期売買に便利な機能を備えているかどうかも重要になります。なぜなら、短期売買になればなるほど取引の回数が増え、取引ツールを操作する機会も増えるからです。さらに、スピーディーな取引をミスなく行うことも求められます。
中でも特に重要視したいのがテクニカル分析やスピード注文、自動利確、自動損切り設定です。まず、スキャルピングは基本的にテクニカル分析でエントリーや決済のポイントを見つけて取引をすることから、テクニカル指標の数やチャートの見やすさがポイントになります。
そして、スピーディーな取引にはスピード注文(ワンクリック注文)のような1回のクリックで注文できる機能が欠かせません。
最後に、設定したpipsで自動的に毎回利確や損切りをしてくれる自動利確、自動損切り設定は、リスク管理や入力する手間を省くのに役立ちます。
FX業者によってはスキャルピングが禁止される理由は?
FX業者がスキャルピングを禁止する理由はユーザーのポジションをFX業者がカバー取引をしきれずに損失を被るリスクが高まったり、サーバーに負荷を与えたりするからです。
例えば、インヴァスト証券の場合には禁止行為として以下のような記載があります。
(4)高頻度な回転売買等の取引を行い、当社が行うカバー取引に影響を与える行為
(6)本取引システムまたは本取引システムの運用に対して過大に負荷を強いる行為
カバー取引とは、FX業者がユーザーの取ったポジションと同じ注文をインターバンクに流すことで、リスクヘッジを行うことを言います。
しかし、ユーザーがスキャルピングで大量の注文を繰り返すと、カバー取引が間に合わなくなり、結果としてFX業者が損失を被るリスクが高まるのです。
加えて、ユーザーから大量の注文が来ればサーバーに負荷がかかることで、約定力が下がったり、サーバーがダウンしたりするなど、多くのユーザーにも悪影響が出る事態になる可能性があります。そのため、カバー取引やサーバーに問題が発生する事態を避けるために、スキャルピングを禁止しているFX業者もいるのです。
海外FX会社はスキャルピング取引におすすめ?
海外のFX会社は高いレバレッジなどの魅力があるものの、スキャルピングをする際には以下のようなリスクがあり、あまりおすすめできません。
金融庁に登録されていない
海外のFX会社は日本の金融庁に登録されておらず、金融庁の規制が及んでいません。つまり、日本の法規制の外にあるため、何かトラブルがあっても金融庁からの直接的なサポートや介入が期待できず、自分で解決に乗り出さなければならないケースが多くなります。そうなれば、問題が解決できなくなる可能性が高いのです。
例えば、海外のFX会社では出金拒否を行う会社もあり、このような問題を個人で解決するのは非常に困難です。その点、日本のFX会社は金融庁の規制の下に運営されていることから、安心して取引をすることができます。
- 金融庁「無登録の海外所在業者による勧誘にご注意ください」
- 金融庁「無登録で金融商品取引業を行う者の名称等について」
- 金融庁「『FX取引・暗号資産投資の勧誘』にご注意!」
- 金融庁「投資被害にご注意ください」
- 金融庁「オイシイ投資話にご注意を!」
- 国民生活センター「儲かってるのに出金できない!?海外FX取引をめぐるトラブルにご注意」
- 消費者庁「無登録業者との外国為替証拠金取引(FX)にご注意ください!」
- 国民生活センター(越境消費者センター)「(12)海外FX取引やバイナリーオプション等の外国為替取引に関する相談」
- 福岡市 消費生活センター「FX投資で簡単に高収入!?(令和5年6月22日掲載)」
- 伊奈町消費生活センター「安易な外国為替証拠金取引(FX)にご注意を!」
- 財務省 関東財務局「無登録で金融商品取引業等を行っている者に対する警告」
- 財務省 関東財務局「海外に所在する無登録業者とのFX取引等にご注意ください!」
- 財務省 関東財務局「海外無登録業者にご注意ください」
- 財務省 関東財務局「海外に所在する無登録業者によるFX取引等の勧誘等に注意!」
- 証券取引等監視委員会「無登録業者・無届募集等に対する裁判所への禁止命令等の申立ての実施状況」
スプレッドが広い
海外のFX会社は国内の会社よりもスプレッドが広い傾向があり、さらに変動制のスプレッドが主流です。スプレッドが広いということは取引コストが高いということであり、取引回数が多くなる短期売買では痛手になります。
国内のFX会社では、例えば本記事で紹介しているヒロセ通商やJFXなどは米ドル円のスプレッドが0.2銭ですが、海外のFX会社では1銭~2銭程度が一般的です。つまり、海外のFX会社で取引する場合、「1銭-0.2銭=0.8銭」ほど毎回不利な取引をすることになってしまいます。
そのため、スプレッドが狭い国内のFX会社の方がスキャルピングで利益を出しやすいと言えます。
FXのスキャルピングで勝つための3STEP!
FXのスキャルピングで勝つためには、以下の3STEPを必ず押さえておきましょう!
トレンドを分析する
まずは複数の時間足をチェックし、それぞれのトレンドを分析してみましょう。というのも、短期のトレンドは長期のトレンドの影響を受ける傾向があり、長期のトレンドが分かっていれば取引が有利になるからです。
例えば、日足や1時間足、5分足、1分足などのトレンドを確認し、全てのトレンドが合っていれば有利な状態でエントリーすることができます。
移動平均線やMACD、一目均衡表などのトレンド系のテクニカル指標を使って、最初にトレンドの方向をつかむようにしましょう。
直近の高値と安値に線を引く
トレンドを分析したら、それぞれの時間足の直近の高値と安値に線を引いてみましょう。なぜなら、直近の高値と安値に価格が近づくと、一旦反発する可能性があるからです。特に何度も反発を繰り返している高値や安値は反発する可能性が高くなります。
例えば、以下の画像のようにローソク足が上昇して直近の高値(水色の水平線を引いた価格)に近づいた場合は「一旦反発して下落する可能性があるな」と考えます。
初心者は順張りでエントリーをする
初心者の場合順張りでエントリーをすることをおすすめします。つまり、トレンドに乗って取引していくということです。
順張りは利益が伸びやすく、リスクも少ない傾向があります。一方、逆張りはトレンドに逆らった取引になることから、一気に大きな含み損を抱えてしまう可能性が高まります。
例えば、以下の画像のような場合では、直近の高値(水色の水平線を引いた価格)を超えたら買いでエントリーします。
トレンドの方向のポジションを保有し、なるべく利益を伸ばすようにしましょう。
FXのスキャルピングで勝てない理由は?注意点を解説!
FXのスキャルピングで思うように利益を出せない場合、以下のような項目に当てはまっていないか確認してみてください。
対策も一緒に解説していくので、ぜひ取引の改善に役立ててください。
感覚に頼って取引している
スキャルピングは根拠がある状況でなくても、感覚に頼って取引をしてしまいやすいトレードスタイルです。なぜなら、スキャルピングは短時間で取引を繰り返すことから、チャート分析にスピードが求められるからです。
チャート分析が間に合わずに不十分になってしまうと、しっかりとした根拠を持った取引ができなくなってギャンブルのような取引になります。チャート分析がきちんとできた時のみエントリーをするようにし、優位性が高いタイミングに絞って取引することが重要です。
または5分足や15分足を使って、より時間に余裕があるデイトレードで取引をし、取引に慣れてきた段階でスキャルピングにトライするのもよいでしょう。
通信環境が遅い
スキャルピングは取引のスキルだけでなく、通信環境にも注意が必要になります。というのも、通信環境が悪いとレートの配信の遅れや、スリッページが起きやすくなり、取引で大きく不利になってしまうことがあるからです。
例えば、レートの配信の遅れがあるケースは、数pipsというわずかな価格差を狙うスキャルピングでは損益に大きく影響します。電波やWi-Fiの環境を確認し、スピードに問題がある場合は通信環境を整えてください。
トレード日記を付けていない
スキャルピングに限らず、FXではトレード日記を付けることが大切になります。なぜなら、取引結果を振り返って改善しないと、勝てるようになることは難しいからです。
例えば、トレード日記を付けていれば、「手法Aの勝率は40%だけど、手法Bは60%だから手法Bの取引に絞ってみよう」というような対応を取ることができます。取引結果を振り返ることで、より多くの利益が出るように工夫してみましょう。
- 取引時間
- 通貨ペア
- 取引量
- 取引をした根拠
- 取引の結果
FXのスキャルピングに関してよくある質問
ここでは、FXに関するよくある質問をまとめました。
特に、これからFXを始める初心者の方にとって耳寄りの情報を多く含んでいます。できるだけ素早く疑問を解決して、スムーズに取引を開始しましょう。
- FXにおけるスキャルピングのデメリットは?
- FXにおけるスキャルピングのデメリットには、まず取引の難易度が挙げられます。スキャルピングは瞬時の分析力や判断力、取引ツールの迅速でミスの無い操作などが求められます。
加えて、取引を何度も繰り返すことから、スプレッドが取引コストとしてどんどん積み上がってしまうこともデメリットです。
- スキャルピングは1分足と5分足どっちがいい?
- 基本的には、より短期的な動きに反応したいトレーダーは1分足、より計画的なFX取引を好むトレーダーは5分足が適切だと言えます。リスクの無いデモトレードを使い、どちらが自分に合っているか試してみるとよいでしょう。
- スキャルピングで勝てないのはなぜ?
- スキャルピングで思うように勝てない場合、以下のような項目に当てはまっていないか確認してみてください。
スキャルピングで勝てないのはなぜ?
- 感覚に頼って取引している
- 通信環境が遅い
- トレード日記を付けていない
- スキャルピングで1回に何pips取ればいいですか?
- スキャルピングで1回に何pips取ればいいとという正解は存在しませんが、あまり少ないpipsだと取引が目まぐるしくなってしまうため、5pips~10pips程度がおすすめです。
- SBI FXトレードはスキャルピング禁止ですか?
- SBI FXトレードでは、スキャルピングを禁止していません。ただし自動売買ツールの利用は禁止されています。
SBI FXαでは以下の事例に該当した際に、一時的に取引条件の変更、あるいは制限を加えさせていただくことがあります。
b)端末機器、接続回線、またはプログラムの不正な改変等を施して発注された注文、および自動売買プログラム等、当社がサーバ上で提供する取引システム以外のツール等を使用して取引を行った場合、またはそのような取引があったものと当社が判断した場合
- FXのスキャルピングしか勝てないのはなぜですか?
- 他のトレードスタイルよりスキャルピングが合っている、短期のチャート分析が得意というような理由が考えられます。
FXのトレードスタイルは様々ですが、トレーダーの性格や能力によって向いているものが異なり、他のトレードスタイルよりスキャルピングが自分に合っていることは十分あり得ます。また、スキャルピングでは非常に短い時間で取引を繰り返すことから、短期のチャート分析が得意だと有利です。
当記事で紹介している会社は、すべて金融庁から許可を受け財務局に登録されおり、かつ金融先物取引業協会に加入している業者です。
本記事で参考にしたサイト一覧
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日本テクニカルアナリスト協会認定テクニカルアナリスト。15年以上のFXトレード歴があり、2013年に開催されたFXコンテスト(Forex.com社開催)で優勝も経験。FXを始め、株、仮想通貨、コモディティなども手広く取引している。
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