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NFT作品を出品や購入したいと考えている人で「どのマーケットプレイスを利用すれば良いかな」と悩んでいませんか。初めて出品や購入する場合、使い方や選び方で悩む人も多いでしょう。

本記事では「そもそもNFTマーケットプレイスって何なのか」「マーケットプレイスの種類が多くてどれを利用すれば良いか悩んでしまう」といった人のために、おすすめのNFTマーケットプレイスを詳しく解説していきます。

目次

  1. NFTマーケットプレイスおすすめ比較表
  2. そもそもNFTマーケットプレイスとは?
    1. NFTってなに?
  3. NFTマーケットプレイスの選び方やポイント5選
    1. ポイント1:プラットフォームごとのNFTジャンルを知る
    2. ポイント2:利用できる暗号資産の銘柄を確認する
    3. ポイント3:手数料がいくらなのか把握する
    4. ポイント4:信頼性を調査する
    5. ポイント5:マーケット自体の利便性を確認する
  4. NFTマーケットプレイスでおすすめの国内取引所6選
    1. おすすめ1:LINE NFT(ラインエヌエフティー)
    2. おすすめ2:Coincheck NFT(コインチェックエヌエフティー)
    3. おすすめ3:AdambyGMO(アダムバイジーエムオー)
    4. おすすめ4:SBI NFT(エスビーアイエヌエフティ―)旧nanakusa
    5. おすすめ5:ユニマ
    6. おすすめ6:NFTStudio(エヌエフティ―スタジオ)
    7. おすすめ7:HEXA(ヘキサ)
  5. NFTマーケットプレイスでおすすめの海外取引所8選
    1. おすすめ1:OpenSea(オープンシー)
    2. おすすめ2:Rarible(ラリブル)
    3. おすすめ3:SuperRare(スーパーレア)
    4. おすすめ4:Nifty Gateway(ニフティーゲートウェイ)
  6. NFTマーケットプレイスの使い方
    1. 購入する方法
    2. 出品する方法
  7. NFTマーケットプレイスを利用するときの4つの注意点
    1. 注意点1:マーケットの利用規約を確認
    2. 注意点2:偽物を購入しないようにする
    3. 注意点3:投資と同じように暴落したりする
    4. 注意点4:フィッシングサイトもある
  8. NFTマーケットプレイスについてよくある質問
  9. まとめ

NFTマーケットプレイスおすすめ比較表

国内で展開されている、おすすめのNFTマーケットプレイスの特徴を以下の比較表にまとめました。

■NFTマーケットプレイス比較表

名称 LINE NFT Coin check NFT Open Sea AdambyGMO β版 Rarible SuperRare Nifty Gateway
取扱コンテンツ ゲーム
スポーツ
デジタルアート
エンターテイメント
ゲームアセット
トレーディングカード
デジタルアート
ゲームアセット
トレーディングカード
デジタルミュージック
ブロックチェーンドメイン
ユーティリティトークン
デジタルアート
音楽
トレカ
コレクティブル
3D
デジタルアート
メタバース
ドメイン
音楽
ゲーム
スポーツ
デジタルアート デジタルミュージック
デジタルアート
ゲームアセット
決済可能な仮想通貨 LINK
LINE Pay
BTC
ETH
MONA
LSK
XRP
XEM
LTC
BCH
XLM QTUM
BAT
IOST
ENJ
OMG
PLT
SAND
イーサリアム
Polygon(ポリゴン)
Klaytn(クレイトン)
銀行振込
クレジットカード
イーサリアム(ETH)
イーサリアム
ソラナ
Flow
テゾス
Polygom
イーサリアム イーサリアム
USD
手数料 販売手数料:価格の10%
出庫手数料:0.01ETH~0.16RTH
  無料 二次出品者:5%
入庫手数料: 無料
出庫手数料:0.05 ETH / 回
2.5% 3.0%+ガス代(変動制) 無料(条件あり)
対応ウォレット LINE BITMAX Wallet Metamask MetaMask
Coinbase Wallet
ファントム(ソラナ)
グロー(ソラナ)
MetaMask Metamask
Torus
MyEtherWallet
Coinbase
WalletConnect
MyEtherWallet
Fortmati
MetaMask
フォートマティック
ウォレットコネクト
MetaMaskなどのイーサリアムウォレット
対応ネットワーク LINE Blockchain イーサリアム イーサリアム
Polygon(ポリゴン)
Klaytn(クレイトン)
イーサリアム イーサリアム
ソラナ
Flow
テゾス
Polygom
イーサリアム イーサリアム

そもそもNFTマーケットプレイスとは?

NFTマーケットプレイスとは、簡単にいうとNFTを販売するネットサイトです。

例えるなら、野菜を買える八百屋さんや本を買うための本屋さんです。NFTを購入するなら、基本的にNFTマーケットプレイスに登録して購入や出品をします。

NFTマーケットプレイスでは、日本円のような法定通貨ではなくすべて仮想通貨で売買されます。

さまざまな仮想通貨が存在していますが、2022年7月7日時点ではイーサリアムが主要な仮想通貨です。

NFTってなに?

NFTとは「Non Fungible Token(ノンファンジャブルトークン)」の頭文字を取った言葉で、日本語では「非代替トークン」と翻訳されます。

NFTは経済産業省においては、以下のように定義されています。

NFTとは、「偽造不可な鑑定書・所有証明書付きのデジタルデータ」のことで、ブロックチェーンの技術を用いて発展。従来、容易にコピー・改ざんができるため、資産価値を持ち難かったデジタルデータに、現物の宝石や絵画等と同様に資産価値を持たせることが 可能に。

引用 l 経済産業省「NFT/FTとは – 定義及び市場規模」

わかりやすく例えると、何も書かれていない色紙に有名人のサインを書いてもらうことです。

今まで、誰の物なのかわかりづらかったデジタルデータの所有者がわかる技術と言っても良いでしょう。

近年では、スポーツのシーンやデジタルアート作品が数千万円を超える金額で取引されたこともあります。

NFTマーケットプレイスの選び方やポイント5選

本記事では、冒頭におすすめのNFTマーケットプレイスを紹介しています。しかし、厳選しているNFTマーケットプレイスの中でも、「数が多すぎてどれを利用すれば良いかわからない」と悩む人も多いでしょう。

そこで、NFTマーケットプレイスの選び方について解説していきます。おすすめの選び方は以下の5つです。

おすすめの選び方

  • プラットフォームごとのNFTジャンルを知る
  • 利用できる暗号資産の銘柄を確認する
  • 手数料がいくらなのか把握する
  • 信頼性を調査する
  • マーケット自体の利便性を確認する

ポイント1:プラットフォームごとのNFTジャンルを知る

1つ目は、プラットフォームごとのNFTジャンルを知ることです。NFTマーケットプレイスはプラットフォームごとによって、取扱しているNFTが異なります。

NFTジャンルを知る

  • 野菜は八百屋
  • 洋服は服屋
  • 本屋は書店

現実世界で販売されているお店と同じように、NFTマーケットプレイスもプラットフォームごとに販売されているNFTのジャンルに違いがあります。

ちなみに、欲しいNFTを取り扱っているからと言って、希望する作品が必ず見つかるとは限りません。

NFTマーケットプレイスはアカウント登録をしなくても、基本的にはどんなNFT作品が出品されているか確認できます。

登録をする前にどんな作品が出品されているか、見ておくと良いでしょう。

ポイント2:利用できる暗号資産の銘柄を確認する

2つ目は、利用できる暗号資産の銘柄を確認することです。利用できる暗号資産の銘柄はNFTマーケットプレイスごとに異なります。

NFTマーケットプレイスは基本的にイーサリアムを使用して取引されます。イーサリアムの他にも「ソラナ」や「ビットコイン」など、NFTマーケットプレイスごとに対応している暗号資産が異なるため、利用前に確認すると良いでしょう。

一部のNFTマーケットプレイスは「日本円」や「米ドル」で決済可能なところもあります。

「暗号資産で購入するのはどうしても」という人には、選択肢の1つとしておすすめです。

ポイント3:手数料がいくらなのか把握する

3つ目は、手数料がいくらなのか把握することです。手数料は基本的にどのNFTマーケットプレイスでも無料なところが多いです。しかし、NFTを売買する際に手数料の他にも「Gas代(ガス)」が発生します。

Gas代とは、簡単に説明するとブロックチェーン上の取引履歴を記録してくれる「マイナー」に支払う手数料です。例えるなら、銀行通帳に記帳してくれる機械です。

ATMの場合、無料で記帳してくれますがNFTの場合は「マイナー」が手動で行う為、働いてくれた分の報酬が必要となります。働いてくれた分の報酬が「Gas代」です。

Gas代がなければ、NFTの取引記録をする人がいなくなるのでGas代はNFTにとって必要不可欠です。

Gas代は、利用するブロックチェーン上の処理が混雑するほどGas代も上昇する特徴があります。

NFTマーケットプレイスをこれから利用する人は、Gas代も余分に用意しておくと費用が足らないということがなく安心です。

ポイント4:信頼性を調査する

4つ目は、NFTマーケットプレイスの信頼性です。NFT市場はまだ歴史が浅いため、運営している会社が不透明なマーケットプレイスも多いです。

運営元が不透明なマーケットプレイスであれば、悪意のある利用者によって詐欺などの犯罪トラブルに巻き込まれてしまう可能性があります。

NFT作品は法整備も整っておらず、コピーコンテンツが出品されているマーケットプレイスも存在しています。

出品しているNFTやマーケットプレイス自体の運営元がどこなのか確認して、信頼できるNFTマーケットプレイスなのか判断して利用しましょう。

ポイント5:マーケット自体の利便性を確認する

5つ目は、NFTマーケットプレイスの利便性です。NFTマーケットプレイスでメジャーなのは「Opensea」ですが、使用できる仮想通貨が限られていたり日本円で購入はできなかったりなど制限があります。

日本円や使用できる仮想通貨が幅広く用意されている、NFTマーケットプレイスを選ぶのもポイントの1つと言えるでしょう。

NFTマーケットプレイスによっては「銀行振込」や「クレジットカード」で購入できるところもあります。

対応している仮想通貨が用意できないことも考慮したうえで、他にも支払い方法が用意されているのかチェックしてNFTマーケットプレイスを利用しましょう。

NFTマーケットプレイスでおすすめの国内取引所6選

ここからは、国内でオープンしているおすすめのNFTマーケットプレイスを紹介していきます。それぞれのマーケットプレイスの特徴も紹介していくので参考にしてください。

おすすめ1:LINE NFT(ラインエヌエフティー)

■LINE NFT(ラインエヌエフティー)の詳細

名称 LINE NFT
取扱コンテンツ ゲーム
スポーツ
アニメ
キャラクター
エンターテイメント
支払い方法 LINK
LINE Pay
ガス代(手数料) 無料
対応ウォレット LINE BITMAX Wallet
対応ネットワーク LINE Blockchain

LINE NFTの特徴

LINE NFTはLINEが運営しているNFTマーケットプレイスです。LINEアプリ上で、取引できるため簡単操作でNFTの売買ができます。

日本語にも対応しているので、操作方法に悩むことなく普段からLINEを使っているのと同じ感覚で利用できます。取扱しているジャンルがまだ少ないのが弱い部分です。

支払い方法は、LINE独自の仮想通貨である「LINK」と「LINE Pay」の2つです。LINEアプリを利用している人であれば、気軽にNFTを売買できるので初心者におすすめのNFTマーケットプレイスと言えるでしょう。

おすすめ2:Coincheck NFT(コインチェックエヌエフティー)

■Coincheck NFTの詳細

名称 Coincheck NFT
取扱コンテンツ ゲームアセット
トレーディングカード
支払い方法 BTC
ETH
MONA
LSK
XRP
XEM
LTC
BCH
XLM
QTUM
BAT
IOST
ENJ
OMG
PLT
SAND
ガス代(手数料) 販売手数料:価格の10%
出庫手数料:0.01ETH~0.16ETH
対応ウォレット Metamask
対応ネットワーク イーサリアム

Coincheck NFTの特徴

Coincheck NFTはアプリダウンロード数が3年連続国内ナンバーワン(2019年~2021年)である「Coincheck(コインチェック)」が運営しているNFTマーケットプレイスです。

Coincheck NFTは販売時や出庫する時には、手数料が発生しますが、Gas代が無料であるため、出品時や購入時で余計な手数料が発生しません。Gas代がかかる所と比べて、利用者に優しいNFTマーケットプレイスといえます。

決済で取り扱う暗号資産の種類も豊富なので、手持ちの暗号資産で取引したいと考えている人にも便利なマーケットプレイスです。

おすすめ3:AdambyGMO(アダムバイジーエムオー)

■AdambyGMOの詳細

名称 AdambyGMO
取扱コンテンツ デジタルアート
音楽
トレカ
コレクティブル
3D
支払い方法 銀行振込
クレジットカード
イーサリアム(ETH)
ガス代(手数料) 二次出品者:5%
入庫手数料: 無料
出庫手数料:0.05 ETH / 回
対応ウォレット Metamask
対応ネットワーク イーサリアム

AdambyGMOの特徴

AdambyGMOは、GMOグループの子会社であるGMOアダム株式会社が運営しているNFTマーケットプレイスです。

GMOクリック証券やGMOコインが培ったセキュリティ対策が使用されています。出品されているNFT作品をハッキングから守るため、コピーされる可能性が限りなく低く安心して利用できるマーケットプレイスと言えるでしょう。

AdambyGMO β版の魅力は決済手段です。イーサリアム以外にも「銀行振込」と「クレジットカード」で決済ができます。入出庫する際、手数料が発生してしまうのが痛い部分です。

イーサリアムを所持していなくても、NFT作品を購入できるのが魅力のNFTマーケットプレイスです。

おすすめ4:SBI NFT(エスビーアイエヌエフティ―)旧nanakusa

■SBI NFTの詳細

名称 SBI NFT
取扱コンテンツ トレーディングカード
ゲームアセット
アニメ
デジタルアート
Vtuber
3Dアート
ピクセルアード
支払い方法 イーサリアム
Polygon(ポリゴン)
クレジットカード
ガス代(手数料) 販売:10.0%
対応ウォレット Wallet Connect
MetaMask
Tours Wallet
対応ネットワーク イーサリアム

SBI NFTの特徴

SBI NFTは元々、NFTマーケットプレイス「nanakusa(ナナクサ)」を運営する株式会社スマートアプリの株式を買収したことでブランディングされた、NFTマーケットプレイスです。

SBI NFTより認められたNFTクリエイターしか、出品できない制度を取っています。そのため、他のマーケットプレイスよりも出品者の情報がわかるため、安心して作品を購入できます。

多数のNFTゲームのアセットを閲覧できるようになっていますが、まだ取扱数が少ないマーケットプレイスです。

おすすめ5:ユニマ

■ユニマの詳細

名称 ユニマ
取扱コンテンツ 写真
アート
ゲーム
支払い方法 銀行振込
クレジットカード
ガス代(手数料) 購入者:基本無料
出品者:10%~30%
対応ウォレット TORUS
対応ネットワーク イーサリアム
Polygon(ポリゴン)

ユニマの特徴

「ユニマ」は株式会社ビットファクトリーが運営しているNFTマーケットプレイスです。NFTマーケットプレイスの中では珍しい、暗号資産を使わず日本円のみの決済方法となっています。

暗号資産を所持していない人でも、NFT作品を購入できるため「暗号資産を買うのは難しい」と感じる人におすすめのNFTマーケットプレイスです。

月額会員登録をしないと、NFTを出品できないのが難点です。

Googleアカウントがあれば、5ステップで登録できるため気軽に会員登録できます。

おすすめ6:NFTStudio(エヌエフティ―スタジオ)

■NFTStudioの詳細

名称 NFTStudio
取扱コンテンツ デジタルアート
支払い方法 クレジットカード
ガス代(手数料) 無料
対応ウォレット MetaMask
対応ネットワーク イーサリアム
LINE Blockchain
Polygon(ポリゴン)

NFTDtudioの特徴

NFTStudioは「CriptoGames(クリプトゲームズ)」が運営しているNFTマーケットプレイスです。「CriptoGames」はブロックチェーンTCG(トレーディングカードゲーム)クリプトスペルズを運営しています。

NFTStudioは支払いに暗号資産はいりません。すべてクレジットカードを利用して決済されます。購入手順など、詳細がサイト内に記述されていないため初めての人は操作方法に悩むかもしれません。

暗号資産ウォレットを所持していなくても「Discord」「Googleアカウント」「LINE」「Twitter」と4つのSNSアカウントを利用してログインできます。

暗号資産ウォレットの取得が難しいと感じる人でも、SNSアカウントを使って簡単に登録できるのが魅力です。

おすすめ7:HEXA(ヘキサ)

■HEXAの詳細

名称 HEXA
取扱コンテンツ デジタルアート
フォトグラフ
支払い方法 クレジットカード
XYM
WMATIC
ガス代(手数料) 無料
対応ウォレット Metamaskなど
対応ネットワーク イーサリアム
Polygon(ポリゴン)

HEXAの特徴

HEXA(ヘキサ)はメディアエクイティ株式会社が運営しているNFTマーケットプレイスです。国内最大級のマーケットプレイスであるため、出品されているNFT作品も豊富です。

特にヘキサでは、ツイートをNFT化できます。近年では、与沢翼さんの子供が生まれたツイートが1,041万円と高額取引されました。

オークション方式で販売されている商品は、入札者が多く落札するのが難しい状況です。逆を言えば、それほど利用者が多く活気に満ち溢れているNFTマーケットプレイスということでしょう。

NFTマーケットプレイスでおすすめの海外取引所8選

海外にもNFTマーケットプレイスが存在しています。海外のNFTマーケットプレイスは、日本語対応してないところが多いです。

しかし、取扱しているNFT作品も多いため知っておいて損ではありません。海外でおすすめのNFTマーケットプレイスは以下の4つです。

海外でおすすめのNFTマーケットプレイス

  • OpenSea(オープンシー)
  • Rarible(ラリブル)
  • SuperRare(スーパーレア)
  • Nifty Gateway(ニフティーゲートウェイ)

おすすめ1:OpenSea(オープンシー)

■OpenSeaの特徴

名称 OpenSea
取扱コンテンツ デジタルアート
ゲームアセット
トレーディングカード
デジタルミュージック
ブロックチェーンドメイン
ユーティリティトークン
支払い方法 イーサリアム
Polygon(ポリゴン)
Klaytn(クレイトン)
ガス代(手数料) 無料
対応ウォレット MetaMask
Coinbase Wallet
ファントム(ソラナ)
グロー(ソラナ)
対応ネットワーク イーサリアム
Polygon(ポリゴン)
Klaytn(クレイトン)

OpenSeaの特徴

NFTマーケットプレイスの中で、最も有名なのがOpenSea(オープンシー)です。2022年3月18日には、テレビ朝日が書道家の作品を出品したことで話題になりました。

OpenSea(オープンシー)の魅力は、対応ネットワークの種類の多さです。ほとんどのNFTマーケットプレイスは「イーサリアム」のみ対応していることがほとんどです。

OpenSeaは「Polygon(ポリゴン)」と「Klaytn(クレイトン)」にも対応しています。流通経路が複数あるため多くのユーザーの目に作品が留まりやすいです。

世界中で活躍するアーティストのNFT作品を購入できるため、NFTコレクターは登録する価値があるNFTマーケットプレイスです。

日本語に対応していないため、登録したばかりの段階では操作方法に悩むことが多い点に注意してください。

おすすめ2:Rarible(ラリブル)

■Raribleの詳細

名称 Rarible
取扱コンテンツ デジタルアート
メタバース
ドメイン
音楽
ゲーム
スポーツ
支払い方法 イーサリアム
ソラナ
Flow
テゾス
Polygom
ガス代(手数料) 2.5%
対応ウォレット Metamask
Torus
MyEtherWallet
Coinbase
WalletConnect
MyEtherWallet
Fortmati
対応ネットワーク イーサリアム
ソラナ
Flow
テゾス
Polygom

Raribleの特徴

Raribleはデジタルアートを主に取扱しているNFTマーケットプレイスです。一部の表記のみ日本語対応しています。

Raribleの魅力は手軽さです。作品を出品する際は、空欄になっている部分を埋めるだけで簡単に作品を出品できます。

サイト自体が日本語対応していないため、購入方法などで混乱しやすいのが欠点です。

Discorsdを使用したサポート体制も用意しており、SNSに慣れている人であれば操作方法に悩まず利用できます。

おすすめ3:SuperRare(スーパーレア)

■SuperRareの詳細

名称 SuperRare
取扱コンテンツ デジタルアート
支払い方法 イーサリアム
ガス代(手数料) 3.0%+ガス代(変動制)
対応ウォレット MetaMask
フォートマティック
ウォレットコネクト
対応ネットワーク イーサリアム

SuperRareの特徴

SuperRareは、NFTが話題になる前の2018年に立ち上げられたNFTマーケットプレイスです。

定期的にVRを使った展示会を開催しており、有名なアーティストの作品やさまざまなNFT作品をヴァーチャルで楽しめます。

SuperRareは、海外のNFTマーケットプレイスであるため日本語には対応していません。そのため、購入方法や出品方法で悩むでしょう。

投資価値の高いNFTアート作品が揃っているため、将来的に大きな資産となる作品を集めたいコレクターにおすすめのNFTマーケットプレイスです。

おすすめ4:Nifty Gateway(ニフティーゲートウェイ)

■Nifty Gatewayの詳細

名称 Nifty Gateway
取扱コンテンツ デジタルミュージック
デジタルアート
ゲームアセット
支払い方法 イーサリアム
USD
ガス代(手数料) 無料(条件あり)
対応ウォレット MetaMaskなどのイーサリアムウォレット
対応ネットワーク イーサリアム

Nifty Gatewayの特徴

Nifty Gatewayは米国に拠点が置かれているNFTマーケットプレイスです。

Nifty Gatewayは対応ウォレットを所持してなくても、メールアドレスがあれば登録できます。ウォレットの登録が難しいと感じる人でも、メールアドレスとパスワードを設定するだけで、Nifty Gatewayを利用できます。

決済方法をイーサリアムにする場合は、ウォレットが必要なので注意してください。

Nifty GatewayはCoincheck NFTと同じく「オフチェーン」を導入しているためGas代が無料です。

オフチェーンとは、ブロックチェーン上に直接記録されない情報があるやりとりを指します。オフチェーンを利用することで、取引の際、1分間に処理できるトランザクション量を数千倍に高めることが可能です。

引用 l 仮想通貨の「オフチェーン」ってなに?仕組みやオンチェーンとの違いについて

余計な費用を掛けずにNFT作品を売買したい人におすすめのマーケットプレイスです。

NFTマーケットプレイスの使い方

NFTマーケットプレイスの使い方は購入と出品の2つだけです。購入方法と出品方法について解説していきます。

購入する方法

初めにNFTを購入する方法です。NFTの購入手順は以下のとおりです。

NFTの購入手順

  • 暗号資産取引所で口座を開設
  • 暗号資産取引所で日本円を入金して暗号資産を購入
  • NFTマーケットプレイスにログイン
  • 興味のあるNFTを購入する

1:Coincheckの暗号資産取引所口座を開設

NFTを購入するためには、仮想通貨が必要です。仮想通貨を購入するには暗号資産取引所の口座が必要なので口座を作ります。

おすすめは、Coincheck(コインチェック)です。コインチェックは仮想通貨の取扱数も豊富で、独自のNFTマーケットプレイスを運営しています。

スマホを使って本人確認の手続きをすると、最短即日で口座開設できます。コインチェックの口座開設をしていない人は、この機会にコインチェックの公式サイトを確認してみてください。

2:Coincheckに日本円を入金して暗号資産を購入

開設したコインチェックの口座に日本円で入金して、イーサリアムを購入します。コインチェックの場合は、以下の方法で入金可能です。

入金方法

  • 銀行振込
  • コンビニ入金
  • クイック入金

銀行振込を使用することで、スピーディーにコインチェックの口座に反映されるためおすすめです。

入金が確認できたら、販売所を選択して仮想通貨を購入します。NFTマーケットプレイスでは「イーサリアム」を使用するところが多いので、イーサリアムを購入します。

3:Coincheck NFTにログインする

イーサリアムの用意ができたら、「Coincheck NFT」にログインします。すでにコインチェックの口座を保有しているため、マイページの左側にある「Coincheck NFT(β版)」をクリックします。

ログアウトをしている場合、メールアドレスとパスワードを入力してログインします。

4:興味のあるNFTを購入する

「Coincheck NFT」内で取扱されているNFT作品の中から、興味のある作品を選択して「購入確認」ボタンを押すと購入できます。

参考価格では、日本円換算で表示されるのでどのくらいのイーサリアムを日本円で購入すれば良いのかわかりやすいです。

出品する方法

続いて、制作した作品をNFTマーケットプレイスで出品する方法です。

1:出品する作品を用意する

NFTとして出品するために、オリジナルコンテンツを用意します。

NFTと聞くと、用意するための時間や手続きに時間が掛かると思うでしょう。しかしデジタルデータであれば何でも大丈夫です。

ただし、アニメやキャラクターの画像など著作権に関わるものはトラブルを招く可能性があるため避けてください。

2:MetaMaskを用意する

次にMetaMask(メタマスク)を用意します。MetaMaskとは、イーサリアム系の仮想通貨を保管できるお財布のようなものです。

NFTマーケットプレイスに登録する時に、MetaMaskを用意しておくと連携が簡単にされて手続きも楽になります。

MetaMaskにはブラウザ版とアプリ版の2つがあります。どちらも無料でインストールできます。

アカウント作成をする際、パスワードは複雑になるように設定してください。他のパスワードの使いまわしは避けるようにしましょう。

3:NFTマーケットプレイスに登録

メタマスクの登録が完了したら、出品したいNFTマーケットプレイスに登録します。本記事でも紹介されている通り、NFTマーケットプレイスにはそれぞれ強みがあります。

NFTマーケットプレイスそれぞれの強み

  • 国内向けに販売するなら「HEXA」
  • 世界中の人に見てほしいなら「OpenSea」

2つのうち、どちらかのNFTマーケットプレイスに登録すると良いでしょう。

どのNFTマーケットプレイスも以下の手順でアカウントを作成していきます。

手順

  • 公式ホームページにアクセス
  • アカウント作成をクリック
  • 連携したいウォレットを選択

NFTマーケットプレイスによってはSNSを使用して、アカウント作成できるものもあります。サイトの指示に従ってアカウントを作成してください。

4:NFT売買に必要な暗号資産を入金

NFTを購入するのと同様に、NFT売買に必要な暗号資産を入金します。

暗号資産を入金するには暗号資産取引所の口座が必要です。コインチェックでは、銀行振込の手数料は無料です。無駄な手数料を抑えたい人は、銀行振込を利用して手数料を抑えましょう。

コインチェックに入金して、必要な暗号資産を入金します。NFTマーケットプレイスで主要なイーサリアムを購入してください。

5:NFTアイテムを登録

NFTマーケットプレイスで出品や販売をするには、自分が作成したオリジナルコンテンツの登録が必要です。

NFTマーケットプレイスのトップページから「作成」ボタンがあるのでクリックします。

出品や販売したいNFT作品を選び、以下の情報が表示されるので入力します。

表示される情報

  • コンテンツのタイトル
  • コンテンツについての説明
  • 価格
  • 作成日やアーティスト名

上記の情報を入力します。

6:販売方式に従って出品

作品の情報入力を終えたら、販売方式に従って出品します。マーケットプレイスによって「オークション」「固定価格」など販売方法を選ぶこともできます。

作品を出品したら後は売れるのを待つだけです。以上が、NFTマーケットプレイスでNFT作品を販売する方法となります。

NFTマーケットプレイスを利用するときの4つの注意点

NFTマーケットプレイスを利用する際、注意する点があります。どのような注意点があるのか見ていきましょう。

注意点1:マーケットの利用規約を確認

1つ目は、マーケットの利用規約の確認です。それぞれのNFTマーケットプレイスには利用規約が定められています。デジタルアート作品であっても、金銭のやり取りをするので登録時の利用規約はしっかり確認しましょう。

「NFTは高い値段で売れるって聞いたから出したけど全く売れない」と安易に出品するのはおすすめしません。

「Gas代」や「手数料」などNFTマーケットプレイスについて正しい知識を持ち、利用規約を理解した上で利用していくことが大切です。

注意点2:偽物を購入しないようにする

2つ目は、偽物の購入に注意することです。以下の画像はNFTゲーム「The Sandbox(ザ・サンドボックス)」の公式アカウントが注意喚起しているツイートです。

上記の画像のように偽物が売り出され、たびたび問題になっています。NFTマーケットプレイスのほとんどが無料登録なので、簡単に誰でもアカウントを作成できます。

売買に慣れてしまうと、販売されているNFTについて調べず「これ良いから買おう」と直感で購入してしまうことが多いです。

出品しているクリエイターのSNSアカウントを見たりして、信用できる人なのか判断してから購入すると良いでしょう。OpenSeaの場合、公式認証マークの有無が頼りになるので判断材料にするのがおすすめです。

注意点3:投資と同じように暴落したりする

3つ目は、投資と同じように暴落することがある点です。NFTは二次販売することで、利益を得る事ができます。現実世界で言う有名な画家の作品をオークションに出品して、利益を出すのと似ています。

仮想通貨の投資と同じように、NFT作品も価値が下がったり何十倍もの値段で取引されたりもするでしょう。

急に作品の価値が上昇することもあるため、NFTは一攫千金を夢見てしまいがちです。投資と同じように暴落することもあるため、無闇に高額な作品を購入するのは控えましょう。

注意点4:フィッシングサイトもある

4つ目は、NFTマーケットプレイスの中にはフィッシングサイトも存在することです。フィッシングサイトとは、あたかも本物そっくりのWebサイトを作成して個人情報を入力させて犯罪行為に利用する手法です。

NFT市場は、近年注目が集まっており、NFTマーケットプレイスと瓜二つなフィッシングサイトも増えています。NFTマーケットプレイスを偽ったメールを送り、アカウント情報やパスワードを盗み取る詐欺が多いです。

フィッシングサイトを見分ける方法として、URLが正規のサイトとまったく異なる文字列だったり、メール本文の日本語がおかしかったりと不自然に感じる点があります。

登録しているNFTマーケットプレイスからメールが届いても、違和感が少しでもある場合は絶対に個人情報を入力しないようにしてください。

NFTマーケットプレイスについてよくある質問

最後にNFTマーケットプレイスにおいて、よくある質問をまとめるので見ていきましょう。

NFTはいくらくらいで買える?

NFT作品の価格は、購入する作品によって異なります。

出品者が有名なクリエイターであれば、数十万円や数百万円する作品もあるでしょう。まだ販売実績がない駆け出しのクリエイターであれば、数千円で販売されている作品もあります。

NFT作品は、クリエイターを応援する感覚が強くあるので気に入った作品が予算に見合う金額で販売されていたら、購入を検討してみるのも良いでしょう。

NFTを売った時の税金は?

NFTを売った時の税金は、国税庁によると以下のように明記されています。

いわゆるNFT(非代替性トークン)やFT(代替性トークン)が、暗号資産などの財産的価値を有する資産と交換できるものである場合、そのNFTやFTを用いた取引については、所得税の課税対象となります。

※財産的価値を有する資産と交換できないNFTやFTを用いた取引については、所得税の課税対象となりません。

引用 l NFTやFTを用いた取引を行った場合の課税関係

簡単にいうと、NFTを売って得た利益は課税対象とはならないが、NFTを売って得た仮想通貨を売って発生した利益は課税対象となるということです。

仮想通貨を売って得た利益は、雑所得になるので注意が必要です。
購入したあとに返品やキャンセルできる?

NFT作品は、購入後のキャンセルや返品に対応していません。購入する前によく考えてから注文するようにしましょう。

売買するときの注意点は?

NFT作品を売買する際、イーサリアムの相場で取引をするマーケットプレイスが多いです。イーサリアムの価格が変動してしまうことで、NFTの価格も変動してしまいます。

そのため、購入するタイミングによっては相場より高い金額で購入してしまうこともあります。NFTに投資する際は、イーサリアムの価格を随時チェックしておくと良いでしょう。

NFTを購入するメリットやデメリットは?

NFTは誰でも簡単に作成できるうえに、唯一性を証明できる点が最大のメリットと言えるでしょう。取引もしやすくデジタル作品に希少性や付加価値を付与することが可能です。

法整備がまだ整っていないところや、Gas代が上昇しやすいのがNFTのデメリットです。

Gas代は、NFTマーケットプレイスの中でも「Coincheck NFT(β版)」のようにオフチェーンを利用してるところであれば、発生しません。

Gas代を抑えたい場合は、「Coincheck NFT(β版)」のようなオフチェーンを採用しているNFTマーケットプレイスを利用してください。

NFT関係で覚えておくべき用語は?

NFTマーケットプレイスを利用していると、覚えなくてはいけない用語が多数あります。いくつか紹介していきます。
■NFT関係で覚えておくべき用語

用語名 意味
MetaMask(メタマスク) イーサリアム系の仮想通貨を保管するお財布
Gas代(ガス) NFTを売買や送付、発行する際に発生する手数料
○○のネットワーク NFTを売買するプラットフォーム
二次販売 所持しているNFTを別の人に売却すること

最低限、上の表に記載されている用語を覚えておくと良いでしょう。

 

まとめ

以上が、おすすめのNFTマーケットプレイスに関する内容です。

NFTマーケットプレイスは、利用する場所によって使用する通貨や取扱ジャンルが異なります。自分が出品する作品はどのようなジャンルなのか、マーケット内を出品前に見ておくと良いでしょう。

購入する側であれば、Gas代に注意が必要です。余計な費用を掛けたくない人であればGAS代が無料で設定されている、NFTマーケットプレイスを利用してください。

コインチェックは、Gas代も無料で口座開設も簡単にできます。購入側も出品側も双方にメリットがある暗号資産取引所なので、一度見ておくと良いでしょう。