証券会社に足を運ぶ時間が無い人にも、手軽に証券口座を開設できるネット証券。在宅のまま口座を開設できるだけでなく、取引も好きな時間で行えることや手数料が安いことからも、利用者数が急激に伸びている。
本稿では、ネット証券の口座開設に関する知識やランキングを、一挙まとめてご紹介しよう。
目次
ネット証券各社の口座開設数
まず、現在のネット証券の口座開設実績について見てみよう。
【口座数ランキング】
口座数においてはSBI証券の圧倒的優位が見て取れる。100万以上の口座数があるネット証券が4社もあることからも、ネット証券の存在が一過性のブームではなく、多くの人の投資ツールの一つとして根付いていることが分かるだろう。
ネット証券口座開設の予備知識
口座開設の際に疑問に思うことも多いであろう、証券口座の種類、本人確認に使用できる書類について説明しよう。
【証券口座の種類:特定口座と一般口座の違い】
口座申し込みを行う場合、証券口座の種類を選択する項目がある。その項目では「特定口座」か「一般口座」を選択する。
「特定口座」とは、確定申告に関わる手続きを簡便化するための年間取引報告書を、証券会社が作成してくれる口座のことである。投資による利益を確定申告するためには、一つ一つの取引の履歴を取っておく必要があり、また繁雑な計算作業を各自で行う必要がある。しかし、特定口座を選択しておけば、取引履歴をまとめた年間取引報告書が証券会社から郵送されてくるので、確定申告もスムーズかつ簡単に行えるのだ。
【証券口座の種類:特定口座の源泉徴収ありとなしの違い】
特定口座には、「源泉徴収あり」の特定口座と、「源泉徴収なし」の特定口座が存在する。口座申請の際も、一般口座と源泉徴収ありの特定口座、源泉徴収なしの特定口座の3つの中から選択するようになっている。
- 源泉徴収ありの特定口座を選択する場合
源泉徴収ありの特定口座を選択すると、証券会社が所得税や住民税を源泉徴収し、口座保有者に代わって納税することになる。税制の優遇措置や特例措置を受ける場合には、各自が確定申告して還付を受ける必要があるが、優遇措置・特例措置を受けない場合には確定申告も不要となる。
- 源泉徴収なしの特定口座を選ぶ場合
源泉徴収なしの特定口座を選択すると、年間取引報告書を用いて各自が確定申告する必要がある。しかし、年間取引報告書があるので、一般口座と比較すると非常に簡便に確定申告を完了させることができる。
【本人確認に必要な書類】
公的な機関が発行した本人を確認する書類、つまり運転免許証やパスポート、住民基本台帳カード、健康保険証、年金手帳などが使用できる。
【NISA口座の流れ】
NISA(少額投資非課税制度)を活用するNISA口座は、本人確認書類以外にも住民票の写しの提出が必要となる
- 証券口座を開設している場合
すでに証券口座を開設しているネット証券でNISA口座を開設する場合には、NISA口座申請書を請求して取り寄せ、必要事項を記入したNISA口座申請書と住民票の写しを同封して送付する。そして、税務署はNISA口座が重複して申請されていないかをチェックし、NISA口座が開設される運びとなるのだ。
- 証券口座を開設していない場合
また、証券口座を開設していないネット証券でNISA口座を開設する場合には、NISA口座を申請する前に、まず証券会社の総合口座を開設する必要がある。いずれの場合もNISA口座開設には税務署でのチェックの時間が必要となるため、申請してから口座開設までに2週間から4週間程度かかる。
ネット証券の口座開設キャンペーン
ネット証券の口座開設時に適用できるキャンペーン(2015年8月19日時点)をご紹介しよう。少しでもお得に口座を開設するため、是非活用してほしい。
【SBI証券】
2015年8月31日までにネットで口座開設を申請し、9月11日までに本人確認書類のコピーを返送した場合、2015年9月30日までに国内株式を3回以上取引した方を対象に抽選で100名に現金5,000円が当たるキャンペーンを行っている。
また、9月30日までに投資信託買い付けを行うと、取引額に応じて最大4,000円の現金がプレゼントされるキャンペーンも同時に実施中だ。
SBI証券口座開設数300万以上と圧倒的なシェアを誇るネット証券
【マネックス証券】
2016年10月31日(月)までに口座を開設させ、総合口座開設+各種お取引+NISA口座開設で最大71,000円プレゼントされるキャンペーンも行っている。
ミニ株・プチ株が充実!
【楽天証券】
2015年9月1日までに新規に口座を開設し、10月16日までに国内株式の現物取引を行った方にもれなく楽天スーパーポイント200ポイントが付与される。
また、NISA口座を2015年12月30日までに開設すると、楽天証券のアナリストが選んだ投資信託の買付代金2,000円分がプレゼントされるキャンペーンも実施中だ。
取引ツールや投資情報が充実
【松井証券】
未成年口座を2015年9月30日までに開設して株式の現物取引を行うと、手数料が全額キャッシュバックされるキャンペーンを実施している。
株初心者でお得なNISA口座での売買手数料が永久無料
【GMOクリック証券】
2015年5月29日~2016年2月26日(金)の期間に、新規に口座開設を行った方を対象に、証券取引口座開設月を含め最大3カ月間、現物取引手数料が全て無料になるキャンペーンを実施している。
業界最安水準の取引手数料!
【au カブコム証券】
2015年9月30日までに新規に口座開設を行った方を対象に、口座開設後翌月末までの現物取引手数料が最大5,000円までキャッシュバックされるキャンペーンを実施している。
三菱UFJフィナンシャル・グループ企業と信頼のおける
【岡三オンライン証券】
2015年9月30日までに新規に信用取引口座開設を行い、一回以上の信用取引を行った方を対象に、QUOカード1,000円分と信用取引の小冊子をプレゼントするキャンペーンを実施している。
中小企業に強く売買手数料が低い
ネット証券口座開設:申込~取引必要日数まで
主なネット証券の、口座開設までの流れと、申請から取引開始までの日数を見てみよう。
【SBI証券、松井証券】
必要な手続は、ネット上で口座開設の申し込みと、証券会社から郵送されてくる資料に署名・捺印して本人確認書類のコピーを添付して返送することだけだ。最短4営業日程度でログインに必要なIDとパスワードが簡易書留で送られてくる。
SBI証券口座開設数300万以上と圧倒的なシェアを誇るネット証券
株初心者でお得なNISA口座での売買手数料が永久無料
【マネックス証券、GMOクリック証券、岡三オンライン証券】
ネット上で口座開設の申し込みを行い、証券会社から郵送されてくる資料に署名・捺印して本人確認書類のコピーを添付して返送すれば、1週間程度でログインに必要なIDとパスワードが簡易書留で送られてくる。
ミニ株・プチ株が充実
>>
マネックス証券の公式ページはこちら
業界最安水準の取引手数料!
>> GMOクリック証券の公式ページはこちら
中小企業に強く売買手数料が低い
>> 岡三オンライン証券の公式ページはこちら
【楽天証券】
ネット上で口座開設の申し込みを行う。その際、本人確認書類の画像をパソコン上でアップロードさせれば、最短申し込みの翌日にIDとパスワードが簡易書留で送られてくる。郵送により本人確認書類を送付する場合は、4営業日程度でログインに必要なIDとパスワードが簡易書留で送られてくる。
取引ツールや投資情報の充実さに加え、楽天会員なら30秒で口座開設申し込み可
>> 楽天証券の公式ページはこちら
【au カブコム証券】
ネット上で口座開設の申し込みを行う。その際、本人確認書類の画像をパソコン上でアップロードさせれば、最短申し込みの翌日にIDとパスワードが簡易書留で送られてくる。郵送により本人確認書類を送付する場合は、数日程度でログインに必要なIDとパスワードが簡易書留で送られてくる。
三菱UFJフィナンシャル・グループ企業と信頼のおける
>> au カブコム証券の公式ページはこちら
ただし、ネットで本人確認書類をアップロードする申請方式の場合は、「特定口座」を開設することができず、「一般口座」のみの開設となっているので注意が必要だ。
ネット証券の口座開設後の注意点
証券口座を初めて開設する初心者が注意すべき点は主につある。
- パスワードの管理
まずはパスワードの管理があげられるだろう。ネットで簡単に資金を動かすことができるのがネット証券のメリットでもある。しかしその簡便さは、パスワードさえ知られてしまえば悪用される危険もあるというデメリットともなりうる。パスワード管理は厳重に行いたい。
- 板の存在
また、リアルタイムでの株価の動きや、他の投資家が発注状況が分かる「板」を見ることができるのが、ネット証券の良い点である。しっかりと使いこなせれば、投資判断の戦力となること間違いなしだ。
- 投資は自己判断で行わなければならない
その他にも、店舗で証券マンと話しながら投資を行うスタイルとは異なり、全ての取引を自己判断で行うのがネット証券の特徴でもある。一つ一つの取引を慎重に行うように注意したい。
ネット証券口座開設まとめ
全ての取引が自己責任であること、パスワードの管理は厳重にすることに留意し、各自のスタイルに合った投資を行っていこう。また、NISA口座は取得に時間がかかるので、なるべく早めに申請しておくと良いだろう。
個人投資家 Q.主に利用しているのはどの証券会社ですか?その会社を選んだ理由についても教えてください。
窓口での取引は野村證券ですが、オンライン取引ではauカブコム証券と楽天証券を併用しています。auカブコム証券は、前身の日本オンライン証券時代から使っていて慣れていることもありますが、銀行口座からの即時入金のみならず、銀行口座への即時出金にも対応しており、その上限も100億円と大きいことにメリットを感じています。 やはり、いざという場面ですぐさま資金を引き上げられるというのは安心材料ですから。また、楽天証券は楽天スーパーポイントで投資できるので、REIT(不動産投資信託)の積立に利用しています。
かぶ1000さんのインタビュー記事はこちら