Visaカードとは?違いやメリット選び方までを徹底解説

Visaは、世界各国の加盟店で利用できる利便性の高いクレジットカードの国際ブランドです。

Visaのクレジットカードにはさまざまな種類や特典があり、所有するメリットも多彩なので作成を検討している方も多いのではないでしょうか。

本記事では、Visaのクレジットカードのメリットやおすすめの理由、便利な使い方などについて詳しく解説します。

自分に適したカードの選び方や発行までの流れ、審査基準なども紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

  1. Visaのクレジットカードとは?
    1. Visaのクレジットカードの仕組み
    2. クレジットカードの国際ブランド
    3. Visaカードの会社概要
  2. Visaカードの歴史
  3. Visaカードの今後
  4. Visaクレジットカードのメリットとおすすめの理由
    1. 利用できる加盟店が多い
    2. 決済サービスが多彩
    3. 安全性が高い
    4. 種類豊富なクレジットカードから選べる
    5. 付帯保険が充実している
    6. オートチャージに対応
    7. キャッシングが利用できる
  5. Visaクレジットカードのデメリット
  6. Visaクレジットカードの便利な使い方とは
    1. 公共料金の支払いに使う
    2. ポイントを貯めてお得に使う
    3. 還元率が高い提携店で使う
    4. ネットショップで利用する
    5. 家計簿の代わりに利用明細を使う
  7. Visaクレジットカードのランクの違いとは
    1. 初心者におすすめ「一般カード」
    2. ワンランク上の「ゴールドカード」
    3. ステータス性の高い「プラチナカード」
    4. 招待制の「ブラックカード」
  8. Visaのクレジットカード発行の流れと日数
  9. Visaのクレジットカードの審査
  10. Visaクレジットカードの選び方
    1. 年会費を比較する
    2. 発行会社別の特徴を調べる
    3. ライフスタイルに合わせて選ぶ
    4. ポイント還元率を確認する
    5. 付帯サービスと特典も重要
    6. 紛失、盗難や不正利用時の補償内容もチェック
  11. おすすめのVisaクレジットカード6選
    1. 楽天カード
    2. エポスカード
    3. ANAカード(一般カード)
    4. イオンカードセレクト
  12. Visaのクレジットカードに関するよくある質問
    1. Visaのクレジットカードは即日発行できる?
    2. Visaのクレジットカードの支払い日はいつ?
    3. Visaのクレジットカードの利用が明細に反映されるのはいつ?
    4. Visaのクレジットカードの利用限度額を上げる方法は?
    5. Visaのクレジットカードを紛失したときの対応法は?

Visaのクレジットカードとは?

Visaのクレジットカードは、世界的に加盟店数が多いクレジットカードの国際ブランドです。Visaの加盟店では、さまざまな商品やサービスの購入時にキャッシュレスで支払いができます。

なお、Visaは特定のクレジットカードではなく、国際ブランドの名称です。国際ブランドとは、カード決済システムを提供している会社を指します。MastercardやJCBなども国際ブランドとして広く知られています。

クレジットカードの発行やサービス業務全般を担うのは「発行会社」です。代表的な発行会社としては楽天カードなどが挙げられるでしょう。

同じVisaのクレジットカードでも、発行会社によって年会費や特典が大きく異なります。たとえば、「エポスカードのVisa」と「楽天カードのVisa」ではスペックが全く違います。

そのため、各社の特典や付帯サービスを比較して自分に適した1枚を選ぶことが大切です。

Visaのクレジットカードの仕組み

Visaクレジットカードの仕組みは「Visaクレジットカードの利用者」「Visa加盟店」「発行会社」の各者が関わって成り立っています。

  • Visaクレジットカードの利用者
    利用者は、発行会社と契約をしてVisaのクレジットカードを発行してもらいます。カードで利用した金額は、定められた期日までに発行会社へ返済します。返済方法や期日は、契約者と発行会社の合意に基づいて決まります。
     
  • Visa加盟店
    加盟店は、カードの利用代金から手数料を差し引いた額を発行会社から受け取ります。この手数料が発行会社の利益です。
     
  • 発行会社
    発行会社は、利用者に利用料金を請求し、利用金額から手数料を引いた額を加盟店に支払います。

クレジットカードの国際ブランド

主な国際ブランドの特徴を比較表で確認してみましょう。

■主な国際ブランドの比較

国際ブランド Visa Mastercard JCB American Express Diners Club
国内
シェア率
50.8% 17.8% 28.00% 3.1% 0.3%
主な特徴 国内シェア率トップ。
世界各国の幅広い店舗で利用できる
Visaと並ぶ2大国際ブランド。 日本発の国際ブランド。
国内シェア率第2位。
高級志向のカード。
特典やサービスが充実
高所得者向けカード。
会員限定イベントも開催
主なカードグレード クラシック
ゴールド
プラチナ
スタンダード
ゴールド
プラチナ
一般
ゴールド
プラチナ
グリーン
ゴールド
プラチナ
一般
プレミアム
ビジネス

各国際ブランドの特色を詳しく紹介していきます。

クレジットカードの国際ブランド
 
知名度とシェア率No.1「Visa」

Visaは、日本国内においても50.8%と半数以上のシェア率を誇る国際ブランドです。実店舗だけではなく、オンラインショッピングでの決済にも幅広く対応しています。

Visaは発行会社ではなくライセンスを提供しているため、種類豊富なカードから自分に適した1枚を選べます。

海外で使いやすい「Mastercard」

MasterCardは、Visaと並ぶ2大国際ブランドです。加盟店舗数はVisaと大差がないため、VisaとMasterCardのどちらを選んでも決済の利便性に違いはありません。しかし、Mastercardは海外でキャッシングができるサービス「Cirrus(シーラス)」を提供しています。海外でのキャッシング利用が多い方は、「Mastercard」を選択肢の一つにしてみてはいかがでしょうか。

旅先の補償が充実「JCB」

JCBは日本発祥の国際ブランドです。国内のシェア率はVisaに次いで第2位となっています。

また、旅先での補償も充実しています。加盟店で購入した商品の盗難や事故による破損を補償する「JCB海外お買い物保険」も付帯しているので、海外旅行先でのカードショッピングも安心でしょう。

幅広いシーンで使える「American Express」

American Expressは、ハイステータスな国際ブランドとして広く知られています。宿泊施設やレンタカーなどの優待サービス、空港ラウンジの利用など、付帯特典が充実しているのも特徴です。

国内シェア率は高くありませんが、国内シェア率第2位のJCBの加盟店でも使えます。そのため、日常的な利用で不便を感じることはないでしょう。

プレミアムな特典とサービス豊富な「Diners Club」

Diners Clubは、プレミアムな特典豊富な高級志向の国際ブランドです。会員専用ラウンジや特別なイベントへの招待など、ハイクオリティな優待サービスが充実しています。また、ショッピング1回払いの利用限度額には、一律の制限が設けられていません。

高い年会費ではありますが、上質な体験を求めるのであれば、選択肢のひとつに入れてもいいでしょう。

Visaカードの会社概要

Visaの日本法人は「ビザ・ワールドワイド・ジャパン株式会社」です。会社概要は以下となります。

商号 ビザ・ワールドワイド・ジャパン株式会社
代表者 シータン・キトニー
本社所在地 105-0005 東京都千代田区丸の内2-4-1 丸の内ビルディング24階
法人番号 9010001033691
上場 未上場

Visaカードの歴史

Visaは、1958年にアメリカのバンク・オブ・アメリカ(Bank of America)が消費者へのクレジットサービス提供を目的としてスタートしました。2007年、世界各国の事業を統合する形でVisa Inc.が誕生し、2008年には上場を果たしています。

その後もグローバルネットワークを拡大して、200以上の国と地域で事業を展開するまでになりました。

現在では幅広い業種や地域で利用され、世界各国でVisaカードが利用されています。

Visaカードの今後

Visaに限らず、国内ではキャッシュレス決済の浸透が進んでいますが、デビットカードの普及がキャッシュレス決済の浸透の鍵となるとも考えられているため、今後の動向が注目されます。

Visaカードは、モバイル決済やオンライン決済など、キャッシュレス決済の普及を今後も促進していくものと思われます。

キャッシュレス決済の普及に伴い、カードのセキュリティ対策も重要な課題です。Visaは新たなセキュリティ技術や認証システムの開発に取り組んでおり、不正利用のリスクを最小限に抑える取り組みを進めています。

また、Visaは大量のトランザクションデータを保有しているため、そのデータを活用して個別のニーズに合わせた新しいサービスの提供を考えている可能性はあります。今後はAI(人工知能)の活用によって、現在よりもパーソナライズされたサービスや特典が提供されるかもしれません。

グローバルな展開も継続するでしょう。すでに加盟店数は最大規模ですが、今後も新たな市場や地域での展開が進むと考えられ、加盟店数のさらなる増加が期待されます。

Visaクレジットカードのメリットとおすすめの理由

Visaクレジットカードのメリットとおすすめの理由を紹介します。

それぞれ詳しく見ていきましょう。

利用できる加盟店が多い

Visaの加盟店数は、世界最多です。そのため、日常生活や旅先でカードが利用できずに困るというケースはほとんどないでしょう。

加盟店数の多さはシェア率の高さにもつながっています。米国でも強く、クレジットカードの市場シェア率はトップの30%となっており、2位のMasterCard14%の約2倍となっています。

さらに、国内シェア率でもトップです。2位のJCB28.0%に対して、Visaは50.8%と倍に近いシェア率を誇っています。

決済サービスが多彩

Visaのクレジットカードは、豊富な決済サービスを提供しています。まずは、特定の端末やリーダーにカードをタッチするだけで迅速な決済が行えるタッチ決済です。

他にも、スマートフォンやスマートウォッチなどを使った決済にも対応しています。

安全性が高い

不正利用に対する対策も万全です。カード本体は、高度なセキュリティ機能を備えた「ICチップカード」として提供されます。

また、Visa Secureによるセキュリティ対策によって、カードの不正利用や盗難からの保護も強化されています。

異常なトランザクションや不審な決済は不正検知システムが監視しているため、怪しい取引が検出されると即座に対応措置をとって利用者を保護します。

■Visa Secureとは

Visaカードをオンラインで使用する際に、カード会員本人であるかどうかを確認する認証システム。

引用:VISAカード公式

種類豊富なクレジットカードから選べる

Visaは、多くの発行会社や金融機関が提携クレジットカードを発行しています。

ポイントやマイルが貯まるカードや、キャッシュバックが受けられるカード、旅行保険や空港ラウンジ利用サービスが付帯するカードなど、その種類は多様です。自分のニーズやライフスタイルに合った1枚を選べるのは、Visaの大きなメリットと言えるでしょう。

付帯保険が充実している

発行会社によっても異なりますが、Visaのクレジットカードは付帯保険が充実している傾向にあります。

国内外の付帯旅行保険は、旅行中の傷害や死亡などだけではなく、旅行中の遅延やキャンセルに対する補償も含まれます。Visaのクレジットカードを利用するだけで安心が保証されるのは大きな魅力でしょう。

また、一部のVisaカードには、カードで購入した商品の盗難や破損を補償するショッピング保険も付帯しています。

オートチャージに対応

Visaのクレジットカードは、一部を除いてオートチャージに対応しています。オートチャージ機能を活用すれば、残高不足という不便な思いをすることがなくなるでしょう。

■オートチャージに対応している主なVisaのクレジットカード

  • 楽天カード
  • ANA VISA Suicaカード
  • JRE CARD
  • イオンカードセレクト
  • 東武カードPASMO

キャッシングが利用できる

Visaのクレジットカードではキャッシングも利用できます。申込や利用の条件は発行会社によって異なりますが、現金が必要なときにカード1枚でキャッシングできるのは便利です。

ただし、キャッシングを利用する際には注意する点があります。

キャッシングは計画的に利用する

キャッシングは計画的に利用しましょう。あくまでも「一時的な現金不足を補う手段」として利用することが大切です。

キャッシングには利息や手数料が発生します。そのため、無計画な利用は負債の増加や経済的な負担につながるでしょう。

ショッピング枠の減少にも注意

キャッシング枠とショッピング枠は総利用限度額を共有している場合、キャッシングを利用すると残りのショッピング枠が減少します。

たとえば、総利用限度額が10万円のカードで4万円をキャッシングした場合、ショッピング枠は6万円となります。キャッシングの利用額によっては、カードショッピングに思わぬ影響を与えるので注意しましょう。

Visaクレジットカードのデメリット

VISAはトップクラスのシェア率を誇る国際ブランドですが、「プロパーカードがない」というデメリットが挙げられます。

プロパーカードとは、国際ブランド独自のクレジットカードです。JCBには独自の「JCBカード」がありますが、Visaのクレジットカード提携カードのみとなります。そのため、提携先から自分に適したカードを探さなければいけません。

しかし、提携会社によって、ポイント還元率の高さやキャンペーンなど、それぞれ独自の特徴があります。提携することにより選択肢の幅が広がり、ご自身に適した1枚を見つけやすくなるでしょう。

Visaクレジットカードの便利な使い方とは

Visaクレジットカードの便利な使い方を紹介していきます。

それぞれ詳しく見ていきましょう。

公共料金の支払いに使う

Visaのクレジットカードは、公共料金の支払いに利用できます。地域や公共料金の種類などによっても異なりますが、主に電気、ガス、水道、電話、通信料金などの支払いが可能です。自治体によっては、税金の支払いにもVisaのクレジットカードが使えます。

現金払いや口座引落しをしていても、Visaのクレジットカード払いに変更できることもあるので、各社の公式サイトや自治体のサイトなどで確認してみましょう。

ポイントを貯めてお得に使う

Visaのクレジットカードは、利用金額に応じてポイントが貯まります。同じ商品を買った場合、現金で支払ってもポイントは貯まりません。つまり、同じ金額を決済するならカードを使ったほうがお得です。

貯めたポイントは、発行会社によって異なりますが、商品の購入代金、航空マイルとの交換など、さまざまな方法で活用できます。

ポイントをフル活用したい場合は、還元率の高さで各カードを比較してみましょう。

還元率が高い提携店で使う

Visaのクレジットカードは、発行会社によって還元率が高くなる「提携店」があります。提携店で利用すると、同じ決済額でも多くのポイントが還元されるのでお得です。

コンビニエンスストアやスーパー、ドラッグストア、カフェなど、日常的に利用する店舗が提携店になっているカードもあります。そのため事前に各提携店舗の還元率もチェックしておけば、よりお得に使えるでしょう。

ネットショップで利用する

ネットショップで利用すると還元率がアップするVisaのクレジットカードも少なくありません。Amazonや楽天市場といった大手ネットショップが還元率アップの対象となるカードもあるのでチェックしてみましょう。

■ネットショッピングで還元率が高くなる主なVisaのクレジットカード

カードの種類 楽天カード auPayカード dカード
ネットショップ 楽天市場 auPayマーケット ポイントモール
還元率 最大16倍 最大9.0% 最大6.0%

利用時要件は各カードで異なります。事前に確認しておきましょう。

家計簿の代わりに利用明細を使う

利用履歴の詳細が記載されているVisaクレジットカードの明細は、家計簿の代わりにも役立ちます。

購入日時や金額、使用先なども記載されているため、レシートを活用した家計簿の作成よりも手間がかかりません。月々の支出が把握しやすくなれば、予算管理や支出の見直しに役立つでしょう。

カードによっては、家計簿を自動作成する「家計管理機能」の利用が可能です。代表的な例としてはdカードの「スマー簿」などが挙げられます。

Visaクレジットカードのランクの違いとは

Visaクレジットカードには、一般的には次のようなランクがあります。

Visaクレジットカードのランクの違いとは

各カードの違いを詳しく見ていきましょう。

初心者におすすめ「一般カード」

一般カードは、Visaクレジットカードの中でも標準的なカードです。年会費が無料または安価なカードが多いという特徴があります。

上位ランクのカードに比べると気軽に申し込めるので、初めてVisaのクレジットカードを作成するという方は、一般カードから申し込むといいでしょう。

ワンランク上の「ゴールドカード」

ゴールドカードは、一般カードよりも質の高いサービスや特典が付帯しているワンランク上のカードです。

基本的に年会費は発生しますが、サービスや付帯保険が豊富という特徴があります。

サービスや特典を重視したいという方は、ゴールドカードの作成を検討してみてもいいでしょう。

ステータス性の高い「プラチナカード」

プラチナカードは、ゴールドカードよりもサービスや付帯保険が充実しているカードです。利用限度額もゴールドカードより多くなる傾向にあります。

24時間365日予約代行に対応する「コンシェルジュ」や、世界各国の空港ラウンジを利用できる「プライオリティパス」といった質の高いサービスが付帯しているカードも少なくありません。

すでにクレジットカードを利用し、付帯サービスの充実を希望している方は申込みを検討してみてもいいでしょう。

招待制の「ブラックカード」

ブラックカードは、高所得者やカードの利用金額が多いユーザー向けの最上級カードです。基本的にはカード会社からの招待が届くことで会員になる資格を得ます。

招待の条件は各社で異なるため、希望すれば持つことができるカードではないこと予め理解しておきましょう。

Visaのクレジットカード発行の流れと日数

Visaのクレジットカード発行の流れと所要日数は、発行会社によって異なります。ここでは、一般的な発行の流れを見てみます。

■Visaクレジットカード発行の一般的な流れ

1.申し込み
カード発行の申し込みを行います。オンラインや郵送、店舗などでの申し込みが可能です。

2.審査
申込内容に従って個人情報や信用情報などが審査されます。通常は数日かかりますが、カード会社によっては30分程度で完了することもあります。

3.カード発行
審査に通過するとカードの発行です。カードの作成や発送には数日から数週間程度かかります。

実際の流れや発行スピードは、各社の公式サイトなどで確認するようにしましょう。

Visaのクレジットカードの審査

Visaクレジットカードの審査基準は発行会社によって異なります。また、各社ともに審査基準は公開していません。

一般的には、信用情報や収入状況、雇用状況などが審査対象となります。一部のクレジットカードは審査基準が比較的甘いとされていますが、状況によっても変わります。

いずれにしても、信用履歴に問題がなく収入が十分であり、返済能力があることが審査に通るための重要なポイントと考えていいでしょう。他社での借入れや滞納があると、審査落ちする可能性が高くなるので注意が必要です。

Visaクレジットカードの選び方

種類豊富なVisaクレジットカードの中から、ご自身に適した1枚を選ぶ方法を詳しく紹介していきます。

年会費を比較する

Visaのクレジットカードを選ぶ際には、年会費に注目してみましょう。年会費が無料のカードを選べば、保有コストを抑えられます。カードの利用頻度が高くない方や、付帯特典を活用しない場合は、年会費の低いカードでも十分でしょう。

発行会社別の特徴を調べる

Visaのクレジットカードは、発行会社によって特徴が異なります。発行会社は主に「銀行系」「交通系」「流通系」に分かれるので、それぞれの特徴を詳しく見ていきましょう。

銀行系

銀行または銀行に関連した企業が発行するクレジットカードは「銀行系」と呼ばれます。発行元の銀行機関との関連が強いため、各行のサービスや特典と併用できるカードも少なくありません。

銀行系Visaクレジットカードの代表例は「三井住友Visaカード」や「三菱UFJカード」などが挙げられます。

すでに銀行の口座を持っている場合や、取引のメインとして使用している金融機関がある方は、銀行系のクレジットカード作成を検討してみてもいいでしょう。

流通系

流通系のクレジットカードは、百貨店やデパート、ショッピングセンターなどの流通企業が発行しているカードです。

一般的には、カードを発行する企業の店舗で利用すると、ポイント高還元や限定特典などが提供されます。利用頻度が多い商業施設があれば、流通系のカードを作成してみてもいいでしょう。

流通系Visaクレジットカードの代表例は、三越伊勢丹グループが発行している「エムアイカード」や、イオンが発行している「イオンカードセレクト」などがあります。

交通系

交通系のクレジットカードは、鉄道会社やバス会社、航空会社などと提携して発行されるカードです。主に交通利用に特化した特典やサービスを提供しています。

鉄道会社発行のカードであれば、定期券としても使えたり、貯まったポイントを運賃に充てることができます。一部の交通系クレジットカードはICカードと連携しているので、電車やバスの乗降もスムーズです。

交通系Visaクレジットカードの代表例としては、JR東日本が発行する「ビュー スイカ カード」や、東京メトロの「Tokyo Metro To Me CARD Prime」などがあります。

日常的な移動手段に合わせて交通系クレジットカードを選べば、お得に活用できる機会も増えるでしょう。

ライフスタイルに合わせて選ぶ

ライフスタイルに合わせてカードを選ぶのも、ひとつの方法です。ここでは、下記のような方に適したVisaクレジットカードの選び方を紹介します。

新社会人

新社会人は収入がまだ安定していないケースも多いため、年会費が無料のVisa一般カードの作成を検討してみましょう。

年会費無料のカードを選べば、経済的な負担を抑えながらカードを活用することができます。また、通勤に利用する交通機関発行のクレジットカードを選択するのも、方法のひとつでしょう。

さらに、会社の近くに利用頻度が多い商業施設がある場合は、その施設が発行しているクレジットカードを作成すると、お得に活用できる可能性が広がります。

旅行が好き

旅行が好きな方は、マイルや旅行に関連するポイントプログラムが充実したVisaクレジットカードを選んでみましょう。航空会社やホテルと提携しているカードなら、旅行の際にポイントを効率よく貯められます。

また、旅行中の安全をサポートする保険や補償が充実しているカードを選んでみてもいいでしょう。海外旅行保険や航空機遅延補償、紛失、盗難補償など、旅行中のトラブルに役立つサービスが付帯したカードを選ぶことで、安心して旅行を楽しめます。

ネットショップの利用頻度が多い

特定のネットショップを利用する頻度が多い方は、利用額に応じてポイントや特典が付与されるVisaのクレジットカードを選ぶと、お得なショッピングを楽しめます。

ネットショップの利用に対応している各カードの還元率や貯めたポイントの利用先などを比較検討して、自分に最適な1枚を選択しましょう。

学生

学生は経済的な制約が多く、カードやローンの利用実績も少ないため、年会費を抑えた学生向けのVisaクレジットカードを選びましょう。

学生のクレカデビューに適した1枚としては、年会費が永年無料の「エポスカード」などが挙げられるでしょう。

専業主婦、主夫

専業主婦や主夫は年会費や手数料が安く、家計管理に役立つVisaのクレジットカードを選んでみましょう。家計簿アプリと連携できる「三井住友Visaカード」や「dカード」などは、家計のサポートに役立つはずです。

日常生活をサポートする特典やポイントプログラムなどもチェックしたうえで、日頃のショッピングでフル活用できる1枚を選んでみましょう。

ポイント還元率を確認する

ポイント還元率とは、カードの利用金額に応じて獲得できるポイントの割合です。たとえば、100円の利用に対して1円相当のポイントが貯まるカードの還元率は1.0%となります。

飲食店やガソリンスタンド、コンビニなど、特定の店舗で利用すると還元率が高くなるカードもあるため、利用頻度が多い店舗や支出パターンに合わせてカードを選び、高還元を実現させましょう。

また、ポイントの有効期限や用途も確認しておきたいところです。

付帯サービスと特典も重要

各社が発行するカードの付帯サービスや特典を比較検討して、自分に適した1枚を選びましょう。

カードによっては飲食店や宿泊施設の割引、会員限定イベントなどを利用できます。満足度の高いカードライフを満喫するためにも、付帯サービスや特典を事前にチェックしておきましょう。

紛失、盗難や不正利用時の補償内容もチェック

クレジットカードの紛失や盗難、不正利用は大きな懸念事項です。カードを選ぶ際には、「紛失や盗難の際の対応時間」「海外での日本語サポート」といった補償内容を確認しておきましょう。

予期せぬトラブルが発生した場合、保証内容をチェックすることで損失を最小限に抑えられるでしょう。

おすすめのVisaクレジットカード5選

カード名 楽天カード エポスカード ANAカード
(一般カード)
イオンカードセレクト
年会費 永年無料 無料 2,200円 (税込)初年度無料 無料
還元率 1.0%
(別途SPUポイント特典あり)
0.5% 0.5% 0.5%~1%
おすすめの理由 楽天グループで利用すると
ポイントが貯まりやすい
マルイのネット通販で
最大10%オフの定期イベントを開催
日常のショッピングで
貯めたポイントをマイルに移行可能
イオングループの利用で
割引やポイントアップの対象に
貯まるポイント 楽天ポイント エポスポイント Vポイント
(ANAマイルに移行可能)
WAON POINT
発行スピード 申し込み受け付けメール到着後
約1週間~10日前後
最短即日 約3~4週間 約2週間

楽天カード

■楽天カードの基本情報

年会費 永年無料
ポイント還元率 1.0%(別途SPUポイント特典あり)
貯まるポイント 楽天ポイント
発行スピード 申し込み受け付けメール到着後約1週間~10日前後
付帯保険 カード盗難保険、海外旅行保険
締め日/支払い日 月末締め翌月27日払い

楽天カードは、楽天グループの利用だとポイントが貯まりやすいカードです。また、対象サービスの条件を達成すると還元率がアップするSPU(スーパーポイントアップ)プログラムを活用すれば、最大で16倍を狙えます。

■SPUの主な対象サービス

サービス名 達成条件 倍率
楽天モバイル+会員ランク特典 対象サービスの契約など 最大で+3倍
楽天銀行+楽天カード 引き落とし口座に指定など 最大で+1倍
楽天トラベル 対象サービスを月1回5,000円以上
予約して対象期間に利用
=+1倍
楽天ブックス 月1回1注文1,000円以上の利用 =+0.5倍
楽天ビューティー 月1回3,000円以上の利用 =+0.5倍

楽天グループの利用頻度が多い方は、楽天カードを検討してみましょう。さらに、楽天カードは楽天ペイと併用することでポイントの2重取りができます。

楽天ポイント2重取りの手順

  1. 対象店舗での支払い時に楽天ポイントカードを提示する
  2. 楽天カードで支払う

手順は難しくないので、日常的な支払いでもポイントが貯まります。貯まったポイントは、加盟店で1ポイント=1円として利用できるほか、ポイント運用や宿泊施設のグレードアップなどにも使えます。

エポスカード

■エポスカードの基本情報

年会費 無料
ポイント還元率 0.5%
貯まるポイント エポスポイント
発行スピード 最短即日
付帯保険 海外旅行傷害保険
※10/1~利用付帯に変更
締め日/支払い日 27日締め翌月27日払い/4日締め翌月4日払い
いずれか選択

エポスカードは、マルイでのネットショッピング割引や海外旅行保険付帯などのメリット多彩なカードです。

また、最短即日発行ができるため、すぐにでもVisaのクレジットカードを使いたいという方にも適しています。

エポスカードを即日発行する方法

  1. 公式サイトで申し込む
  2. 審査通過後、エポスカードセンターで受け取る

エポスカードセンターは、全国のマルイや提携施設内にあります。

マルイの利用機会が多い方は、エポスカードの作成を検討してみる価値はあるでしょう。

ANAカード(一般カード)

■ANAカード(一般カード)の基本情報

年会費 2,200円(税込) 初年度無料
ポイント還元率 0.5%
貯まるポイント Vポイント(マイルに移行可能)
発行スピード 約3~4週間
付帯保険 旅行傷害保険
締め日/支払い日 15日締め翌月10日払い

ANAカード(一般カード)は初年度年会費無料の使いやすいカードです。日常のショッピングで貯めたVポイントをマイルに移行できるのが特徴で、100円の利用につき0.5マイル相当が貯まります。

さらに、移行手数料は年度ごと6,600円(税込)の2倍コースなら、100円の利用につき倍の1マイル相当を貯めることができます。ANAの航空機で旅行をする機会が多い方は、2倍コースを検討してみてもいいでしょう。

また、ANAカードマイルプラス加盟店でカード決済すれば、100円または200円(税込)の利用につき1マイルが貯まります。

主なANAカードマイルプラス加盟店

  • ENEOS
  • スターバックス
  • ヤマダデンキ LABI
  • マツモトキヨシ
  • セブン‐イレブン
  • 成城石井
  • Yahoo!トラベル
  • オリックスレンタカー
  • 小田急百貨店オンラインショッピング
  • So-net MILEAGE SIM

上記店舗の利用機会が多い場合、ANAカード(一般カード)でポイントとマイルが貯まりやすいでしょう。

イオンカードセレクト

■イオンカードセレクトの基本情報

年会費 無料
ポイント還元率 0.5%~1%
貯まるポイント WAON POINT
付帯保険 ショッピングセーフティ保険
クレジットカード盗難保障
締め日/支払い日 10日締め翌月2日払い

イオンカードセレクトは、イオングループの対象店舗で利用すると「WAON POINT」がいつでも2倍になるお得なカードです。

貯めたWAON POINTは「1WAON POINT=1円」としてWAON POINT加盟店やイオンのネットスーパーなどで利用できます。電子マネーWAONに「1WAON POINT=1円分」としてチャージすることも可能です。

毎月20と30日に開催されるイオンの「お客さま感謝デー」では、カードショッピングが5.0%OFFになります。また、毎月10日にはポイントが5倍になる「ありが10デー」が開催されます。

また、イオン銀行の普通預金金利が最大0.150%になるのも特徴です。銀行預金とショッピングの両方でお得になるVisaのクレジットカードを探している方は、イオンカードセレクトの作成を検討してみてもいいでしょう。

Visaは、多くの加盟店で利用できる利便性の高いクレジットカードです。

決済サービスは多彩で、さまざまなニーズに対応しています。種類豊富なカードが発行されており、自分に合った1枚を選ぶことが可能です。

付帯保険や補償が充実したカードも多く、旅行やショッピングで利用する際には安心感を得られるでしょう。また、ポイント還元率が高いカードを選べば、現金払いよりもお得に活用できます。

今回ご紹介したカードの選び方やおすすめのカードを参考にしながら、自分にピッタリの1枚を選んでみてください。

Visaのクレジットカードに関するよくある質問

Visaのクレジットカードに関するよくある質問を確認しておきましょう。

Visaのクレジットカードは即日発行できる?
Visaのクレジットカードの即日発行については、発行会社やカードの種類によって異なります。

しかし、一部のカードはオンラインや店舗での申し込み直後に審査が行われ即日発行されます。即日発行を希望するときは、審査に必要な書類を早めに確認や準備をしておくとスムーズです。

ただし、申し込みのタイミングによっては即日発行ができない場合もあるので、各社の公式サイトを事前に確認しておきましょう。
Visaのクレジットカードの支払い日はいつ?
Visaのクレジットカードの支払い日は、カード会社や契約内容によって変わります。1ヵ月ごとに利用額がまとめられ、定められた日に銀行口座から引き落とされるのが一般的です。

たとえば、「毎月15日締め翌月10日払い」のカードは、前月の16日から当月15日までの利用金額を翌月10日に支払います。

■毎月15日締め、翌月10日払いの一例
 
集計対象 締め日 支払い日
3月16日~4月15日 4月15日 45056
口座の残高不足を防ぐためにも、「締め日」と「支払日」を理解しておきましょう。締め日とは利用額の集計日です。締め日前の1ヵ月間に利用した額が集計されます。支払日は、締め日に集計された利用額が銀行口座から引き落とされる日です。
Visaのクレジットカードの利用が明細に反映されるのはいつ?
Visaのクレジットカードの利用が明細に反映されるタイミングは、発行会社や取引先によって異なります。

利用明細の確認方法は、発行会社のアカウントやモバイルアプリ内、カスタマーサポートへの問い合わせなどです。カードの利用が明細に反映されないときや、不明点がある場合は、発行会社に連絡してみましょう。
Visaのクレジットカードの利用限度額を上げる方法は?
Visaのクレジットカードの利用限度額を上げたいときは、発行会社に連絡をします。通常はオンラインや電話で申請可能です。

ただし、利用限度額の引き上げは発行会社の判断によるため、必ずしも上がるとは限りません。収入や信用状況、利用実績などによって引き上げの可否は異なります。

カード会社によって判断や手続きは異なるため、事前に公式サイトなどで確認するようにしましょう。
Visaのクレジットカードを紛失したときの対応法は?
Visaのクレジットカードを紛失したときは、直ちに発行会社へ連絡をしましょう。発行会社の緊急連絡先は公式サイトに記載されています。連絡の際にカード名義や紛失時の状況を伝えると、カードが無効化されて被害の拡大を防げます。

また、最寄りの警察署や交番に紛失届や盗難届を提出するのも忘れないようにしましょう。