三井住友カード プラチナプリファード

三井住友カード プラチナプリファードは、他のプラチナカードと比べてポイント還元率がとても高いポイント特化型のプラチナカ―ドです。

通常のポイント還元率は1.0%ですが、対象店舗やサービスで使うと最大15%までアップし、使い方次第でより多くのポイントを貯められます。貯まったポイントは、現金やギフト券、マイルに交換できるほか、次回の買い物でも使えるので、毎日のショッピングが超お得になります。

そのため普段使いで効率的にポイントを貯めたい人は、三井住友カード プラチナプリファードは魅力的な選択肢になります。

こんな人におすすめ

  • 効率的にポイントを貯めたい人(還元率最大15%)
  • 幅広いシーンでポイントを活用したい人(ポイントの使い道が豊富)
  • クレジットカード決済で積立投資をしたい人(還元率5.0%)
  • プラチナカードのステータスと同時に普段使いに便利なカードを求めている人

では、三井住友カード プラチナプリファードを利用している人からはどのような評価を得ているのでしょうか。

この記事では、三井住友カード プラチナプリファードの口コミ・評判を紹介するとともに、その特徴からメリットデメリットをわかりやすく解説します。

  1. 三井住友カード プラチナプリファードの特徴は?
  2. 三井住友カード プラチナプリファードのメリット7つ
    1. 還元率は常時1.0%!ボーナスポイントで2.0%まで上がる
    2. コンビニ、ファストフード、ドラッグストアなど80ブランド以上で最大15%還元!
    3. クレカ積立のポイント付与率が5.0%と業界で最も高い
    4. 外貨ショッピングでポイント還元率3.0%になる
    5. 貯まったポイントをクレカ支払いにそのまま充てられる
    6. 他社ポイント、マイレージ、ギフト券などポイントの交換先が豊富で使いやすい
    7. 自分の用途に合わせて7つの付帯保険から選べる
  3. 三井住友カード プラチナプリファードのデメリット2つ
    1. 国内34の空港ラウンジを使えるがプライオリティ・パスを付帯していない
    2. コンシェルジュサービスを付帯していない
  4. プラチナプリファードの審査に通るための年収は?
  5. 三井住友カード プラチナプリファードの良い評判
  6. 三井住友カード プラチナプリファードの悪い評判
  7. 三井住友カード プラチナプリファードを作る際のよくあるお問い合わせ
  8. 専門家コメント及び記事の監修
  9. 特徴から探す人気のポイントに絞って徹底比較

三井住友カード プラチナプリファードの特徴は?

(画像クリックで公式サイトに移動)

三井住友カード プラチナプリファードの最大の特徴は、ポイント還元率が他のプラチナカードと比べても圧倒的に高いことです。

通常のポイント還元率は1.0%ですが、コンビニやスーパー、ドラッグストアなどプリファードストアと呼ばれる特約店で使うと最大15%までアップします。日々の生活で頻繁に利用するお店がプリファードストアに含まれている場合は、より多くのポイント獲得を期待できます。

さらに、利用額に応じて最大4万ポイントがもらえる継続特典も魅力です。年間100万円の利用で1万ポイント、200万円で2万ポイント、300万円で3万ポイント、400万円以上の利用で4万ポイントを付与されます。これにより、実質的な還元率は最大2%までアップします。

三井住友カード プラチナプリファードの基本スペック
 
年会費 33,000円
ポイント還元率 1.0%~15%
貯まるポイント Vポイント
国際ブランド Visa
付帯保険 下記7つの保険から1つ選べる

海外・国内旅行傷害保険/動産総合保険/弁護士保険/ゴルファー保険/個人賠償責任保険/入院保険(交通事故限定)/携行品損害保険

家族カード あり(無料)
ETCカード年会費 550円(初年度無料)

※前年度に一度でもETC利用の請求があった人は年会費無料

スマホ決済 Apple Pay、Google Pay
公式サイト

一方で、コンシェルジュサービスやプライオリティ・パスなどのステータスカードならではの優待は付帯していません。しかし、ワンランク上の優待を受けられないぶん、ポイント特典は群を抜いて手厚いので、プラチナカードならではの優待よりもポイント還元率を重視して、普段使いで賢く活用したい人におすすめです。

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三井住友カード プラチナプリファードのメリット7つ

三井住友カード プラチナプリファードのメリット
(画像=NET MONEY編集部)

三井住友カード プラチナプリファードのメリットは、ポイントを貯めやすく、使い道が豊富な点が挙げられます。高還元率と豊富なポイントプログラムにより、日々の買い物でポイントを効率的に貯められます。また、貯まったポイントはショッピングやギフト券、旅行など、さまざまな目的に利用できます。

ここでは、具体的な利用シーンを交えながら、以下7つのメリットについて詳しく解説します。

還元率は常時1.0%!ボーナスポイントで2.0%まで上がる

プラチナプリファードのボーナスポイント
(画像= 三井住友カードより引用)

三井住友カード プラチナプリファードのメリットの一つが、通常のポイント還元率が1.0%と高いことです。さらに、年間の利用金額によってボーナスポイントがもらえる継続特典によって実質還元率は2.0%に上がります。

下表は、主なプラチナカードの通常ポイント還元率をまとめたものです。他のプラチナカードと比べても還元率1.0%は高水準といえます。

さらに、継続特典によって、年間100万円の利用で1万ポイント、200万円で2万ポイント、300万円で3万ポイント、400万円以上の利用で4万ポイントがもらえるので、実質還元率は2.0%に上昇します。

たとえば、年間100万円使うと、通常ポイント1万ポイントに加え、継続特典で1万ポイントが加算されます。つまり、実質還元率は2.0%になります。そのため、年間100万円以上の利用を目指す人にとっては、非常に魅力的なカードと言えます。

三井住友カード プラチナプリファードのポイント付与イメージ
(画像=著者作成)

ただし、継続特典の集計対象外となる支払い項目があるので注意しましょう。具体的には、下記の項目が対象外となります。

継続特典の集計対象外の支払い項目
  • 年会費
  • キャッシングリボ
  • 海外キャッシュサービス
  • その他ローンの返済金
  • リボ払い・分割払い手数料
  • 交通系およびその他電子マネーへのチャージ
  • SBI証券での三井住友カードつみたて投資(クレカ積立)
  • 国民年金保険料
  • 提携会社からの収納事務を委託された一部の保険料

コンビニ、ファストフード、ドラッグストアなど80ブランド以上で最大15%還元!

三井住友カード プラチナプリファードの魅力は、特約店のプリファードストアで利用すると、ポイント還元率が最大15%になることです。これは、他のプラチナカードには見られない、非常に大きなメリットです。

たとえば、月に1万円分の日用品をプリファードで購入する場合、通常は還元率1.0%なので100ポイントしか貯まりませんが、プリファードストアなら最大1,500ポイントを受け取れます。これは、年間に換算すると16,800ポイントもの差になります。

プリファードストアは全国展開しているコンビニ、ファストフード、ファミリーレストラン、ドラッグストアなど80ブランド以上あります(下表)。身近なチェーンが多く普段使いでより多くのポイントを獲得できるので、ポイントが貯まりやすいでしょう。

プリファードストア(一例)
店舗サービス 還元率
Expedia 15%
Hotels.com(※1) 12%
セブン‐イレブン(※2)、ローソン(※2)、ドトールコーヒーショップ(※2)、すき家(※2)、マクドナルド(※2)、ガスト(※2)、サイゼリヤ(※2) 7%
さとふる、ふるなび、タクシーアプリ「GO」 5%
ETC、阪急百貨店、GILT、GLADD 3%
クスリノアオキ、ココカラファイン、マツモトキヨシ 2%
出典:プリファードストア(特約店)一覧
※1.5万円以上の利用(5万円未満は+6%加算) ※2.タッチ決済のみ

クレカ積立のポイント付与率が5.0%と業界で最も高い

三井住友カード プラチナプリファードを使ってSBI証券でクレカ積立すると、5.0%の付与が受けられることも大きなメリットです。

クレカ積立とは、投信積立の代金をクレジットカードで決済するサービスですが、付与率5.0%は、主要なネット証券4社(SBI証券、楽天証券、マネックス証券、auカブコム証券)の中で最も高い水準です(下表)。

出典:SBI証券楽天証券auカブコム証券マネックス証券  ※2024年4月5日現在
※1.2024年11月買付分以降は1.0%、2.0%、3.0%のいずれか
※2.「auマネ活プラン」に加入すると1.5%、NISA口座の保有者は2.0%(当初12ヵ月間は3.0%)
※3.積立額5万円以下は1.1%、5万円超~7万円以下は0.6%、7万円超は0.2%

さらに、三井住友カード プラチナプリファードは、SBI証券のクレカ積立に利用できるカードでポイント付与率が最高です(下表)。

※1.2024年11月買付分以降は1.0%、2.0%、3.0%のいずれか
※2.2024年11月買付分以降は1.0%または2.0%
※3.2024年11月買付分以降は0%、0.75%、1.0%のいずれか(入会初年度は一律1.0%)
※4.2024年11月買付分以降は0%または0.5%(入会初年度は一律0.5%)
※5.年間100万円以上の利用で翌年以降は永年で無料

たとえば、毎月5万円のクレカ積立を行った場合、年間で30,000ポイントを獲得できます。これは三井住友カード ゴールド(NL)の5倍三井住友カード プラチナの2.5倍に相当します。

クレカ積立の上限額は、2024年5月買付分から月5万円から月10万円にアップするので、これにより、より多くのポイントを獲得できます。

クレカ積立のポイント付与率が1.0~3.0%に大幅ダウンする

三井住友カード プラチナプリファードのクレカ積立によるポイント付与率は、2024年11月買付分から大幅ダウンします。具体的には、年間利用額に応じて1.0%~3.0%に改定されます(下表)。

2024年11月以降の三井住友カード プラチナプリファードのクレカ積立のポイント付与率
  • 年間利用額500万円以上:3.0%
  • 年間利用額300万円以上:2.0%
  • 年間利用額300万円未満:1.0%

2024年10月買付分までは付与率5.0%が維持されますが、変更後は年間利用額500万円以上という厳しい条件を満たさなければ、最大3.0%の還元を受けられません。年間利用額にはクレカ積立の金額は含まれないので、多くのユーザーにとって現実的な条件とは言えないでしょう。

現在、クレカ積立でポイントを貯めている人は、2024年10月買付分までにできるだけ多くのポイントを獲得することをおすすめします。改定後は他社のクレカ積立サービスと比較しても大きな差がなくなるので、自分に合ったカードを選んでお得に積立投資を行いましょう。

外貨ショッピングでポイント還元率3.0%になる

三井住友カード プラチナプリファードは外貨ショッピングでポイント還元率3.0%
(画像= 三井住友カードより引用)

三井住友カード プラチナプリファードのもう一つの魅力は、海外で外貨ショッピングすると、ポイント還元率が3.0%に上昇する点です。通常のポイント還元率1.0%にプラスして2.0%のポイントが加算されるため、海外旅行で使うとお得にポイントを貯められます。

さらに、海外決済手数料が実質無料になることも利点です。通常、クレジットカードを海外で利用すると、別途、海外決済手数料(三井住友カードの場合は2.2%)がかかります。しかし、三井住友カード プラチナプリファードは、ショッピング利用特典で3.0%のポイントが付与されるため、手数料を差し引いても0.8%のポイント還元率となり、実質手数料無料でお得に買い物できます。

三井住友カード プラチナプリファードは、海外旅行でポイントを効率的に貯めたい人にとって非常に魅力的なカードです。海外旅行に頻繁に行く人は検討してみてはいかがでしょうか。

貯まったポイントをクレカ支払いにそのまま充てられる

三井住友カード プラチナプリファードのもう一つの魅力は、貯まったポイントをカード利用代金にそのまま充当できる点です。これにより、ポイントを無駄なく活用できます。

三井住友カード プラチナプリファードは貯まったポイントをクレカ支払いできる
(画像=NET MONEY編集部)

多くのクレジットカードでは、ポイントをカード利用代金に充当すると、ポイントの価値が下がってしまうことがあります。たとえば、JCBカードの場合、貯まったOkiDokiポイントは最大で1ポイント=5円相当で利用できますが、カード利用代金に充てると、1ポイント=3円にレートが低下します。

一方、三井住友カード プラチナプリファードでは、貯まったVポイントを1ポイント=1円でカード利用代金に充当できます。つまり、ポイントの価値が一切下落することなく、有効活用できます。

ポイントの価値を最大限に活かして、お得に使いたい人は三井住友カード プラチナプリファードを検討しましょう。

他社ポイント、マイレージ、ギフト券などポイントの交換先が豊富で使いやすい

三井住友カード プラチナプリファードは、ポイントの交換先が豊富で使いやすい点もメリットです。現金チャージや振込手数料割引、マイレージ、他社ポイント、電子マネー、ギフトカードなど、様々な商品やサービスに交換できます。

現金チャージや振込手数料などについては、三井住友グループのプリペイドカードへのチャージや三井住友銀行振込手数料割引のほか、SBI証券での投資など、お金に関する様々な用途に利用できます。レートはいずれも1ポイント=1円です(下表)。

主な使い道と交換レート
使い道 交換レート
「Vポイント」アプリやプリペイドカードへのチャージ 1ポイント=1円
カード利用代金への充当 1ポイント=1円
三井住友銀行の振込手数料の割引 1ポイント=1円
投資信託の購入(SBI証券) 1ポイント=1円

また、マイレージへの交換も可能です。レートは交換先によって異なるので確認しましょう(下表)。

主なマイレージと交換レート
マイレージ 交換レート(Vポイント=交換先)
ANAマイレージ 1ポイント=0.5マイル
フライングブルーマイレージ 1ポイント=0.5マイル
ブリティッシュ・エアウェイズ エグゼクティブクラブAvois 1ポイント=0.5Avois
AIRDOポイント 1ポイント=0.05ポイント
ソラシド スマイルクラブ 1ポイント=2マイル

さらに、他社ポイント、電子マネー、ギフトカードへの交換も可能です。交換レートは下表のようになっています。1ポイント=1円を下回るケースがあるため注意しましょう。

主な他社ポイント、電子マネー、ギフトカードと交換レート
交換先 交換レート(Vポイント=交換先)
楽天ポイント 1ポイント=0.8ポイント
dポイント 1ポイント=0.8ポイント
Pontaポイント 1ポイント=0.8ポイント
nanacoポイント 1ポイント=0.8ポイント
楽天Edy 1ポイント=0.8円
スターバックスカード 1ポイント=0.8円
タリーズカード 1ポイント=0.8円

このように、三井住友カード プラチナプリファードは、ポイントの使い勝手が非常に優れているクレジットカードなので、自分のライフスタイルに合わせて賢くポイントを活用しましょう。

自分の用途に合わせて7つの付帯保険から選べる

三井住友カード プラチナプリファードは、付帯保険を7つのプランから選べる点が大きなメリットです。旅行保険はもちろん、日常生活で役立つ各種保険も用意されており、自身のライフスタイルに合わせた最適な補償を選べます。

7つの無料保険は下表のとおりです。

三井住友カード プラチナプリファードの選べる無料保険
プラン 主な保険 保険金額
旅行安心プラン 海外・国内旅行傷害保険 海外:最高5,000万円、国内:最高5,000万円
スマホ安心プラン 動産総合保険 最高5万円(免責1万円)
弁護士安心プラン 弁護士保険 最高20万円
ゴルフ安心プラン ゴルファー保険 最高5,000万円
日常生活安心プラン 個人賠償責任保険 最高100万円
ケガ安心プラン 入院保険(交通事故限定) 入院日額:3,000円(限度日数:60日)
持ち物安心プラン 携行品損害保険 最高10万円
出典:カード別保険金額一覧
※入会時は旅行安心プランが付帯
※別途お買物安心保険(年間最高500万円)が付帯

多くのクレジットカードでは、旅行保険が唯一の付帯保険として付帯されています。しかし、旅行に行く機会が少ない人にとっては、旅行保険は不要な場合もあります。三井住友カード プラチナプリファードなら、ライフスタイルに合わせて最適な保険を選ぶことで、無駄なくカードの付帯サービスを活用できます。

三井住友カード プラチナプリファードのデメリット2つ

三井住友カード プラチナプリファードのデメリット
(画像=NET MONEY編集部)

三井住友カード プラチナプリファードのデメリットは、プラチナカードらしい特典が不足している点です。具体的には、プライオリティ・パスとコンシェルジュサービスの2つの特典が付帯していないことが挙げられます。

国内34の空港ラウンジを使えるがプライオリティ・パスを付帯していない

三井住友カード プラチナプリファードのデメリットは、プライオリティ・パスが付帯していない点です。

プライオリティ・パスは、世界1,500ヵ所以上の空港ラウンジを無料または一定の価格で利用できる特典です。多くのプラチナカードでは、入会費無料で付帯していますが、三井住友カード プラチナプリファードにはこの特典がありません。

三井住友カード プラチナプリファードで利用できる空港ラウンジは、国内34ヵ所の空港とダニエル・K・イノウエ国際空港(ハワイ)のみです(下表)。

三井住友カード プラチナプリファードで利用可能な空港ラウンジ(一覧)
北海道 新千歳空港、函館空港、旭川空港
東北 青森空港、秋田空港、仙台国際空港
中部 新潟空港、富山空港、小松空港、中部国際空港、富士山静岡空港
関東 成田国際空港、羽田空港
近畿 伊丹空港、関西国際空港、神戸空港
中国 岡山空港、広島空港、米子空港、山口宇部空港、出雲縁結び空港
四国 徳島空港、高松空港、松山空港、高知空港
九州 福岡空港、北九州空港、佐賀空港、長崎空港、大分空港、熊本空港、宮崎空港、鹿児島空港
沖縄 那覇空港
海外 ダニエル・K・イノウエ国際空港(ハワイ)

海外旅行で頻繁に空港ラウンジを利用する人にとって、三井住友カード プラチナプリファードの国内・ハワイ限定の空港ラウンジサービスは不便を感じるかもしれません。

たとえば、三井住友カード プラチナやJCBプラチナなどのプラチナカードであれば、プライオリティ・パスが付帯しており、世界中の空港ラウンジを快適に利用できます。

そのため、海外旅行で空港ラウンジを頻繁に利用する人は、プライオリティ・パスが付帯するプラチナカードを検討するのも良いでしょう。

コンシェルジュサービスを付帯していない

三井住友カード プラチナプリファードのもう一つのデメリットは、プラチナカードの定番サービスであるコンシェルジュサービスが付帯していない点です。

コンシェルジュサービスは、旅行の手配やレストランの予約など、さまざまな要望に応えてくれる利便性の高い特典です。三井住友カード プラチナやJCBプラチナなどのプラチナカードには付帯していますが、三井住友カード プラチナプリファードで利用できないのは大きなデメリットと言えるでしょう。

代わりに、海外旅行をサポートする「VJデスク」やVisaが提供する「Visaプラチナ・コンシェルジュ・センター(VPCC)」を利用できます(下表)。

特典 特典内容
VJデスク 現地の観光情報のご提供からレストラン・チケットのご予約、カードやパスポートの紛失・盗難時のサポート
Visaプラチナ・コンシェルジュ・センター(VPCC) パッケージ旅行、航空券、ホテル等ご旅行に関するサポートのほか、レストランやレンタカーの予約案内、ゴルフ場の予約案内等のサポート

しかし、これらのサービスは、プラチナカード専用のコンシェルジュサービスと比べると、機能や対応範囲が限定されます。

コンシェルジュサービスを頻繁に利用する人にとっては、三井住友カード プラチナプリファードは魅力的なカードとは言えません。

三井住友カード プラチナプリファードの審査に通るための年収は?

三井住友カード プラチナプリファードの審査
(画像=NET MONEY編集部)

三井住友カード プラチナプリファードの申込資格は、原則として満20歳以上で、かつ本人に安定継続収入のある人です。収入のない人は審査に通過できないと考えられます。

審査に通過できる年収の目安は450万円~672万円と予想できます。これは法令上の規制から逆算した値です。

クレジットカードの上限枠は利用者がクレジット代金として1年間に支払える「支払可能見込額」の90%と法令で決められています。

支払可能見込額は以下の式で計算されます。

クレジットカードの法令上の限度額
  • 支払可能見込額×0.9
  • ※支払可能見込額=年収-生活維持費-クレジット債務

この式から、クレジットカードの審査に通過するために必要な年収は、少なくとも「法令上の限度額×0.9+生活維持費+クレジット債務」であることがわかります。

三井住友カード プラチナプリファードの利用可能枠は最大500万円です。各カード会社は、上限の範囲内で利用者ごとに利用可能枠を設定しますが、仮に、利用可能枠が300万円~500万円だった場合、「法令上の限度額×0.9+生活維持費+クレジット債務」に、該当数値(東京23区に居住・単身・家賃ありの生活維持費=116万円、クレジット債務なしの場合)を当てはめると、少なくとも年収450万円~672万円が必要となります。

生活維持費は法令により、世帯の人数や住居の状況、居住地などで機械的に定められます。たとえば、東京23区に居住し、単身かつ家賃を支払っている人の生活維持費は116万円です。

支払可能見込額における生活維持費
条件 1人世帯 2人世帯 3人世帯 4人以上世帯
持ち家かつ住宅ローンありor家賃の負担あり 116万円 177万円 209万円 240万円
持ち家かつ住宅ローンなしor家賃の負担なし 90万円 136万円 169万円 200万円
出典:eーGOV法令検索 割賦販売法施行規則 別表第二
※東京23区など、法令上の最高値

クレジット債務は、向こう1年間のクレジット代金の年間支払予定額です。1社だけでなく他社も含めた金額がクレジット債務となります。カード会社は信用情報機関に照会しクレジット債務を調査します。

生活維持費を116万円(東京23区、単身、家賃あり)、クレジット債務をゼロとした場合、法令上の限度額を満たすために必要な年収は以下の通りです。

法令上の限度額ごとの必要な年収
法令上の限度額 必要な年収
100万円 228万円
200万円 339万円
300万円 450万円
400万円 561万円
500万円 672万円
※生活維持費116万円(東京23区、単身、家賃あり)、クレジット債務なし

上記の年収は法令上の規制を満たす金額を示しています。三井住友カード プラチナプリファードには独自の審査基準が設けられています。上記の年収を得ていても、必ず審査に通過できるわけではありません。

ここで示した年収は、あくまで目安として考えましょう。

三井住友カード プラチナプリファードの良い評判

高還元率が魅力の三井住友カード プラチナプリファードですが、実際の利用者からはどのようなコメントが挙げられているのでしょうか?良い評判についていくつか紹介します。

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男性/30代

評価/★★★★

従来のプラチナカードの特典は、コロナ禍でライフスタイルが変わる中でズレてきていると思っています。キャッシュレスの比率が高くなっているので、ラグジュアリーさよりも、決済の場面でのお得さや安心感を重視したいのでよいです。

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女性/50代

評価/★★★★★

高額決済が可能で1%還元以上を維持しつつも、ボーナスポイントによって年会費が実質無料相当になるカードは珍しい。

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男性/50代

評価/★★★★

通常1%還元から特約店では最大10%の還元ということで、日常使いでよいと思っている。オンラインショッピングもポイントUPモールを経由するなど、少しの手間で還元率はよりよくなってお得。

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女性/30代

評価/★★★★★

毎月ホテルダイニングを利用すると、毎回3000円引きになる。それだけで年会費をカバーできてしまう。そしてポイントも貯まりやすいので、よいカードだなと実感しています。

このように、やはり圧倒的なポイント還元率の高さを魅力と感じている人が多いようです。ひと手間加えるだけで、さらなる高還元率を期待できるという点もうれしいところです。

三井住友カード プラチナプリファードの悪い評判

良い評判がある一方、悪い評判も見られます。ここでは三井住友カード プラチナプリファードの悪い評判をいくつか紹介します。

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女性/50代

評価/★★★★★

国内だと最低でも200万、できれば300万円以上の決済がないと、還元率が並み(のクレジットカード)レベルになってしまう。還元率UPのお店を賢く使えばいいのかな。

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男性/40代

評価/★★★★

ポイントに特化させたカードであるということは理解できた。しかし3万3000円もの大金を払ってまで、保有する必要性を見いだせないので、今回の三井住友からのご案内の件については見送る決断をしました。

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女性/20代

評価/★★★★★

初年度ボーナスが無い2年目以降はそこまで高い還元率にならないので、ちょっと残念。

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男性/30代

評価/★★★★

年会費払うには、ちょっと(特典が)中途半端な気がする。付帯サービスがパッとしない。

国内利用でのポイント還元率が劣る点や付帯サービスが少ない点などに不満を感じる人が多いようです。しかしポイント還元率においては、利用方法の工夫によってカバーできるので、入会前に特約店を確認しておくとよいかもしれません。

三井住友カード プラチナプリファードを作る際のよくあるお問い合わせ

ここでは三井住友カード プラチナプリファードを作る際によくある質問をQ&Aにしましたので、参考にしてみてください。

三井住友カード プラチナプリファードの締め日と支払日はいつですか?
15日締め翌月10日払い、または月末締め翌月26日払いの2通りから選択できます。また、一度設定したお支払日を変更することも可能です。
ただし、ご利用の金融期間によっては支払い日を26日に設定することができませんのでご注意ください。
>>三井住友カード プラチナプリファードの基本情報を見る
三井住友カード プラチナプリファードは何歳から申し込みができますか?
満20歳以上かつご本人に安定継続収入のある方が対象となっています。
ただし、家族カードの場合は高校生を除く18歳以上のお子さまも申し込みできます。
三井住友カード プラチナプリファードはどんなユーザーにおすすめですか?
三井住友カード プラチナプリファードは高還元率が特徴で、普段の買い物で効率よくポイントを貯めたい方におすすめです。
また、海外での利用は実質4%の還元率で、旅行傷害保険も最大5000万円となっているため海外旅行に行かれる方にも向いています。
>>三井住友カード プラチナプリファードのメリットを見る

専門家コメント及び記事の監修

新井智美
新井智美
CFP(R)認定者・一級ファイナンシャルプラン二ング技能士(資産運用)・DC(確定拠出年金)プランナー・住宅ローンアドバイザー・証券外務員。個人向け相談(資産運用・保険診断・税金相談・相続対策・家計診断・ローン・住宅購入のアドバイス)の他、資産運用など上記相談内容にまつわるセミナー講師を行う傍ら、これまでに1,000件以上の執筆・監修業務を手掛けている。 公式サイト:https://marron-financial.com/
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