2020年にはDeFi、2021年にはNFTが一大ブームとなりました。そんな中、DeFiとNFTに関連する銘柄として注目を浴びているのが、仮想通貨DEGO(デゴ)です。
DEGOの過去の価格推移を振り返り、今後の見通しや将来性について分析します。DEGOへの投資を検討中の方はぜひ参考にしてください。
残念ながらDEGOは現在(2022/3月現在)国内取引所では取り扱いがなく、海外取引所でしか買えません。法定通貨である日本円を、直接海外取引所に入金することはできないため、国内の取引所から仮想通貨を入金する必要があります。
Dego Financeの概要
まず、Dego Financeと仮想通貨DEGOについて解説します。
Dego Finance(DEGO)まとめ表 | ||
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通貨名(トークン) | Dego Finance | |
シンボル | DEGO | |
取り扱い取引所 | Binance, KuCoinなど | |
現在の価格(12/24現在) | 1DEGO=753.86円 | |
時価総額(12/24現在) | 6,355,065,869円 | |
発行上限枚数 | 21,000,000 DEGO | |
時価総額ランキング(12/24現在) | 583位 | |
公式サイト | Dego Financeの公式サイト |
Dego Finance(DEGO)の価格推移
これまでの価格推移
DEGOは2020年10月に誕生した当初は86円でした。そこからしばらくは、100円台を推移していました。11月には100円を下回り、12月から年明けの2021年1月にかけては、86円を下回る状況が続きました。一時は50円台になる場面もありました。
DEGOの価格が大きく高騰したのは、2021年に入ってからです。
2021年以降の価格推移
DEGOの1月1日の価格は54円でした。しかし、2月に入ってから200円を突破、そのまま勢いに乗って価格が急騰します。3月15日には2,846円となり、年初の約53倍となりました。仮に年初に100万円をDEGOに投資していたら、3ヵ月弱で5,300万円もの資産を築いていたことになります。
DEGOはその後、乱高下しつつも徐々に下落。5月にテスラ社およびスペースXのCEOであるイーロン・マスク氏が発したビットコインのエネルギー問題についてのツイートの影響で、ビットコインをはじめ多くの仮想通貨が一気に下落へと転じました。DEGOはそれ以前から下落傾向にありましたが、さらに下落し、5月23日に688円、6月21日に487円となります。7月下旬からは少し持ち直し、1,000円台に至るも、横ばいの状況が続きます。
2022年2月現在は一度価格が急上昇して下落した局面なので、買い時といえるかもしれません。
Dego Finance(DEGO)の購入方法
DEGOは2021年12月現在、日本国内の仮想通貨取引所では取り扱いがありません。DEGOを購入するには、海外の仮想通貨取引所を利用する必要があります。
ただし、海外の仮想通貨取引所は必ずしも安全とは限りません。2018年に、金融庁は認可を受けずに運営する無登録の暗号資産交換業者に対して警告を発しています。
仮想通貨取引所に対する規制なので、海外の仮想通貨取引所を利用したからといって法律違反になるわけではありませんが、トラブルに巻き込まれないよう注意しつつ、自己責任で投資しましょう。
DEGOを購入する手順は次の通りです。
DEGOを購入する手順
- 国内の仮想通貨取引所で口座開設し、ビットコインを購入する
- 海外の仮想通貨取引所で口座開設する
- 海外の仮想通貨取引所へとビットコインを送金する
- 海外の仮想通貨取引所で、ビットコイン建てでDEGOを購入する
まずは日本円で仮想通貨を購入するために、国内の仮想通貨取引所での開設が必要になります。下記でおすすめの国内仮想通貨取引所を紹介するので、口座開設をする際の参考にしてください。
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Dego Finance(DEGO)とは
Dego Financeは、2021年に生まれたDeFiとNFTの要素を持つブロックチェーンです。Dego Finance上で流通する仮想通貨の正式名称は「Dego Financeトークン」です。しかし、呼びにくいことから、DEGOと呼ばれることが一般的です。
Dego Finance(DEGO)の一つ目の要素DeFiとは
DeFi(ディーファイ/分散型金融)とは、ブロックチェーンを用いた中央管理者のいない金融仲介アプリケーションのことです。これまで、金融仲介は銀行や証券会社、証券取引所、生命保険会社などが担ってきました。
DeFiは、中央管理者なくして、契約を自動実行するスマートコントラクト機能によって実行する画期的な金融仲介のあり方です。DeFiではブロックチェーン技術が採用されているため、ユーザー同士で 取引記録が正しいかどうかを精査し、承認し合うことで成立します。
中央管理者が存在しないことによるメリットは、時間的・金銭的コストを大幅に削減できることです。銀行を通じて海外に送金しようとすると、タイムラグが発生し、手数料がかかります。このような時間的・金銭的コストを限りなく抑えられる点は、大きなメリットといえるでしょう。
DeFiが浸透すれば、いずれは銀行や生命保険会社の存在しない世の中になるかもしれません。
Dego Finance(DEGO)の二つ目の要素NFTとは
NFT(エヌエフティー/非代替性トークン)とは、ブロックチェーン技術を用いたデジタルトークンのことです。
もともと、インターネットの世界では、誰もが簡単に「複製」が可能なことが問題とされてきました。デジタルコンテンツがコピーされたとしても、元の所有者が自分自身の所有権を主張することは簡単ではありません。
しかし、NFTの登場で、アート作品やゲームのアイテムなどのデジタルコンテンツを、唯一無二のものだと証明できるようになりました。NFTは、コピーが容易だったインターネットの世界に、画期的な変化をもたらしたともいわれています。
2021年3月には、Twitter創業者ジャック・ドーシー氏の初ツイートのNFTが約3億円で落札されました。また、同じく3月に、世界最大のオークションハウスChristie's(クリスティーズ)で、Beepleというアーティストのアート作品のNFTが約75億円で落札されました。
このようなニュースがメディアで報じられ、NFTへの期待感が高まり、2021年前半はNFTブームが到来しました。今後も、NFTは要注目の市場です。NFT市場の盛り上がりとともに、NFT関連銘柄であるDEGOの価格が上昇する可能性は高いといえるでしょう。
Dego Finance(DEGO)の今後の見通しは?
DeFi市場やNFT市場の成長
DEGOの今後の見通しを考える上では、DeFiとNFTがポイントとなります。
特にNFTは、2021年後半もホットなテーマであり、投資対象としての関心も高まっています。NFT関連銘柄の知名度が上がることで、DEGOにスポットライトが当たる機会も自然と増加するでしょう。
なお、DEGO以外のNFT関連銘柄には、次のような仮想通貨があります。
・エンジンコイン(ENJ)……ゲーム開発の分野で強みを持つブロックチェーン上の仮想通貨です。ブロックチェーン上でマインクラフトをプレイできる「EnjinCraft(エンジンクラフト)」をリリースしています。
・サンドボックス(SAND)……ブロックチェーンゲーム「The Sandbox(ザ・サンドボックス)」で使える仮想通貨です。仮想空間の土地「LAND」も投資対象として注目されています。
・フロー(FLOW)……ブロックチェーンゲームを開発するDapper Labs(ダッパー・ラボ)が生み出した仮想通貨です。Dapper Labsは、有名なNFTゲーム「CryptoKitties(クリプトキティーズ)」を開発したことで知られています。
仮想通貨取引所への新規上場
2021年12月現在、日本国内の仮想通貨取引所に上場するというニュースはありません。しかし、今後日本国内の仮想通貨取引所に上場することがあれば、価格が急上昇する可能性があります。
一般的に、仮想通貨が取引所に新規上場すると、価格が上がる傾向があります。新規上場のニュースがメディアで報じられて知名度が高まったり、仮想通貨取引所が新規上場にあたりお得なキャンペーンを実施したりするからです。
今後、DEGOが日本国内の仮想通貨取引所に上場すれば、知名度が上がり価格が急上昇する可能性があります。今のうちにDEGOに投資しておき、値上がりの波に乗ることを目指すのも1つかもしれません。
Dego Finance(DEGO)の特徴
仮想通貨を預けて収入が得られる
Dego Financeでは、DEGO・USDT(テザー)・WETH(Wrapped ETH)などの仮想通貨を預け入れて流動性を提供することで、見返りとしてDEGOを受け取ることができます。
DeFiサービスでは、ユーザー数が少なく流動性が低いと、ユーザーが希望するタイミングで取引が成立せず、結果的にユーザーに敬遠されてしまいます。そこで、ユーザーが流動性を提供する見返りとして報酬を与えるという仕組みが確立されました。
もともと仮想通貨では、レートが安い時に買ってレートが上がってから売ることで売却益を出すキャピタルゲイン狙いの投資手法が一般的でした。しかし、流動性を提供する見返りとして報酬を受け取ることで、預貯金の預金利息や株式の配当金のように、仮想通貨でもインカムゲインを得られるようになりました。
仮想通貨投資への関心が高まり、インカムゲイン狙いの投資家も増えることで、DEGOへの関心が高まり価格が上昇する可能性があります。
NFTを買うことでマイニングができる
DEGOでは、つるはしの画像のNFTを購入し、鉱山を掘ってDEGOを採掘することができます。つるはしには、プラチナ・ゴールド・シルバーなどいくつかの種類があり、値段が高いほどマイニング効率がいい仕組みになっています。つるはしのNFTは、イーサリアムで購入できます。
預けることで収入が得られるという仕組みは流動性の提供による見返りと同じですが、ゲーム感覚で取り組めることから、ユーザーから好評を得ています。
ただし、あくまで得られる収入はDEGOなので、DEGOの価格によって収入も変化することには注意しておきましょう。
複数のブロックチェーンで構築されている
DEGOは、「イーサリアム」と「バイナンススマートチェーン」という2つのブロックチェーン上に構築されています。また、「ポルカドット」のブロックチェーンも加わる予定です。
複数のブロックチェーンを使うことで、それぞれのブロックチェーンのユーザーが流入してユーザー数が増えるといったメリットを享受できます。
また、イーサリアムは現在、スケーラビリティ問題に直面しています。スケーラビリティ問題とは、ユーザー数が増えることで、手数料(ガス代)が高騰したり処理の遅延が発生したりと、さまざまなトラブルが生じる現象のことです。
DEGOは、複数のブロックチェーンを活用することで、スケーラビリティ問題による手数料の高騰や処理の遅延を軽減しています。
Dego Finance(DEGO)の抱える問題
DEGOは、DeFiとNFTというホットな要素を持ちながら、時価総額や知名度があまり高くありません。DEGOのように時価総額や知名度が低い仮想通貨を、草コインと呼びます。
時価総額1位のビットコインや2位のイーサリアムは、知名度も高く、価格が0になることは考えにくいといわれています。一方、DEGOをはじめ多くの草コインは、価格が0になることもあり得ます。DEGOへの投資には一定のリスクがあることを知っておきましょう。
一方で、草コインの多くは、ビットコインやイーサリアムなど時価総額や知名度が高い仮想通貨と比べて、少額から投資できます。また、将来的に大きく成長する可能性を秘めており、元手が数十倍から数百倍になることもあります。その意味では、夢のある投資先といえるかもしれません。
Dego Finance(DEGO)の取扱取引所
2021年12月現在、DEGOを取り扱っている海外の仮想通貨取引所を2つピックアップしました。
Binance(バイナンス)
Binance(バイナンス)は、最大級の規模を誇る中国の仮想通貨取引所です。2021年12月現在、Coin MarketCapによると仮想通貨取引高1位を誇ります。
Binance は100種類以上の仮想通貨を取り扱っており、ビットコインやイーサリアムなど主要な仮想通貨以外にも、多くのアルトコインや草コインを取り扱っています。DEGOをはじめ、積極的に将来性のある草コインを発掘して投資したいと考えている投資家にとって、メリットが大きいといえるでしょう。
また、Binanceの公式ホームページは日本語にも対応しており、海外の仮想通貨取引所の中では手続きしやすいといえます。
KuCoin(クーコイン)
KuCoin(クーコイン)は中国の仮想通貨取引所で、100種類以上の仮想通貨を取り扱っています。草コイン投資をしたいなら、Binanceとあわせて口座開設を検討したい取引所です。
KuCoinはかつては日本語に対応していましたが、残念ながら日本語対応が終了し、日本での口座開設ができなくなりました。
Dego Finance(DEGO)の今後まとめ
DEGOはDeFiとNFTというブロックチェーン技術の中でもとりわけ注目されている2つの要素を有した仮想通貨です。NFT関連銘柄への注目度が高まっている今、DEGOに投資しておけば、将来的に大きな成長が見込めるかもしれません。
一方で、時価総額や知名度が低いこと、日本国内の仮想通貨取引所では購入できないことなど、デメリットを踏まえた上で、DEGOに投資するかどうかを慎重に判断しましょう。