日本株や米国株をはじめとした株式投資は、投資信託と異なり投資したい会社の株を直接買えるだけでなく、配当や株主優待がもらえて成功すれば大きな利益も期待できる投資だ。

株式投資をやってみようと考えている人のなかには、何から始めればいいのか迷っている人も多いだろう。失敗を恐れてはじめの一歩を踏み出せない人もいる。

本記事では、株式投資を始めるうえで、初心者が身につけておくべき知識に絞って解説する。株に興味があるけどもなかなか始められない人は、最後まで読むことで大きな失敗を避けられる堅実な投資を実践できるだろう。

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  1. 初心者が覚えておくべき株式投資の基本
    1. 株式とは?
    2. 株はいくらから買える?
    3. 株価が変わる4つの要因
  2. 株式投資に必要な口座
    1. 証券会社に口座が必要
    2. 口座の選び方
    3. 口座開設におすすめの証券会社
  3. 初心者が知っておくべき株の選び方
    1. 配当金から選ぶ
    2. 株主優待から選ぶ
    3. 会社の業績から選ぶ
    4. 株価の動き(チャート)から選ぶ
    5. 株価指標から選ぶ
  4. 初心者は2つだけ覚えよう!株の注文方法
    1. 値段を指定しない注文(成行注文)
    2. 値段を指定する注文(指値注文)
  5. 初心者は株の注文がしやすい証券会社を選ぼう
  6. お得に株式投資ができる制度
    1. NISA
    2. 配当控除
  7. 初心者が知っておくべき株式投資の格言
  8. 株初心者のよくある失敗例
    1. 目先の配当金や株主優待に飛びついてしまう
    2. ニュースになったあとで株を買う
    3. 短期投資の繰り返しで資金を失う
  9. 初心者でも基本的な知識を身につければ失敗は避けられる

初心者が覚えておくべき株式投資の基本

株の選び方を知る前に、まずは株式がどのようなもので、どれくらいの金額から投資できるのか、リスクがどれくらいあるのかは把握しておきたい。

株について詳しく勉強したい人は、以下の記事も参考にしよう。

株式とは?

株式とは、株式会社が自社での設備投資をはじめとした活動資金を集めるために発行されるものだ。株式会社は株式によって投資家から資金を集め、投資家は保有株数に応じて会社の経営に参加する権利(議決権)や、配当金をもらう権利を得る。

株式とは
(画像=NET MONEY編集部)

株式は大きくわけて、証券取引所で不特定多数の投資家が自由に売買できる上場株式と、証券取引所では売買できない非上場株式の2種類がある。

一般的な株式投資は、トヨタをはじめとした上場企業の株式を買うことを指す。それによって、株価が上がることによる利益や配当金、株主優待を狙うのだ。

株はいくらから買える?

株がいくらから買えるかは、株価によって異なる。

例えば、トヨタの株を買う場合は最低でも1株1,865円であるため、100株買う場合は18万6,500円必要だ(2023年5月2日15:00時点)。

日本株は、原則として100株単位でしか買えないが、SBI証券やマネックス証券、楽天証券では手数料無料で1株から買える。日本株の1株投資なら、最も株価が高い会社でも7万円以内で購入可能だ(2023年5月2日15:00時点)。

なお、米国株も1株から買うことができる。1米ドル=136円とすると、Appleなら1株2万3,000円程度だ。株価が安い会社なら、1万円未満で株を買うこともできる。日本株なら3,700社以上の株が1万円未満で投資可能だ。

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株価が変わる4つの要因

株価が変わる要因は、経済的要因、社会的要因、株式市場の要因、個別要因の4つがある。

■経済的要因

経済的要因は、端的にいうと景気の良し悪しだ 。4つの要因のなかで、経済的要因は株式市場全体を左右するほどの影響力がある。

例えば、2008年のリーマンショックでは、業種を問わずさまざまな会社の株価が暴落した。

2008年のリーマンショック
(画像=SBI証券より引用)

一方で、2012年12月に第2次安倍政権が提唱した「アベノミクス」という経済政策や金融政策が発端となり、日経平均株価は一時3万円を超える価格まで上昇した。

■社会学的要因

社会的要因は地政学的要因ともいわれ、主に戦争や災害によって株価が上下する。一時的に大きく株価は下がるが、しばらくすると元に戻ることが多い。近年発生した新型コロナウイルス感染症の拡大も社会的要因のひとつだ。

■株式市場の要因

株式市場の要因は、主に投資家の売買動向や市場の取引規制が挙げられる。日本株は海外投資家の売買金額が大きいため、海外投資家の動向によって左右される傾向が強い。

■個別要因

個別要因は、主に会社の業績によって株価が上下する。業績は事前に専門家が予想を出しているが、予想を上回ったからといって株価が必ず上がるわけではない。

さまざまな要因が複雑に関係しあって株価は動いているので、初心者は目先の業績だけで判断せず、数年後を考えた長期的な目線で投資判断を行うほうがよいだろう。

株式投資に必要な口座

株式投資に必要な口座は無料で誰でも簡単に開設できる。

しかし、銀行口座や信用金庫の口座とは大きく異なる。そのため銀行口座しかない人は株式投資ができないので、必ずどこかの証券会社で口座を開設する必要がある。

証券会社に口座が必要

株式投資をはじめるには、証券会社に口座が必要だ。銀行や信用金庫では、株は買えない。

証券口座は、銀行口座と同様に無料で簡単に開設できる。

SBI証券や楽天証券をはじめとしたネット証券では、最短翌日までに口座開設できる場合がほとんどだ。

\最短翌日から取 引可能/

口座の選び方

証券口座を選ぶときは、手数料が安いネット証券を選ぼう。

日本株なら証券会社ごとに取扱銘柄の差はほとんどなく、米国株でもAppleやAmazonをはじめとした有名企業の株なら、大手証券会社や大手ネット証券ではどの会社でも取り扱っている。

実店舗のある証券会社として最大手の野村證券と、ネット証券最大手のSBI証券を 比べると、SBI証券のほうが手数料は安い。

■手数料の比較表(日本株)

売買金額 SBI証券
(1日定額)
野村證券
(オンライン)
10万円まで 無料 152円
30万円まで 330円
50万円まで 524円
100万円まで 1,048円
200万円まで 1,238円 2,095円
300万円まで 1,691円 3,143円
(2023年5月3日時点)
※100株未満の株(単元未満株)は除く

SBI証券だけでなく、楽天証券やauカブコム証券でも1日100万円までは日本株の売買手数料が無料だ。

証券会社の営業スタッフが必ずし も儲かる株を当てられるわけではないので、できる限りコストが安いネット証券を選んだほうがよいだろう。

\1日100万円まで手数料無料/

口座開設におすすめの証券会社

口座開設は、大手ネット証券5社から選ぼう。

1株から日本株に投資したい人は、SBI証券、楽天証券、マネックス証券の3社から選ぶのがおすすめだ。

■大手ネット証券の比較表

  SBI証券 楽天証券 マネックス証券 auカブコム証券 松井証券
手数料
(1日100万円まで)
無料 無料 550円 無料 無料
※1日50万円まで
1株投資の購入手数料 無料 0.22% 無料 0.55%
(55円)
1株投資の取扱銘柄 3,800銘柄
以上
473銘柄 3,800銘柄
以上
3,800銘柄
以上
(2023年5月3日時点)

楽天証券はネット証券のなかでも、初心者が株式投資をはじめやすいように、サイトやアプリの表示をわかりやすくしている。情報量も豊富で、口座開設をすれば「日経テレコン」を利用できる。

2023年4月17日からは「かぶミニ」がスタートして、1株投資(単元未満株への投資)にも対応した。株式投資をはじめたいなら、まずは楽天証券に口座を開設してみよう。

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2023年4月19日(水)10:00 ~ 2023年7月19日(水)9:59
口座開設期間:
2023年4月19日(水) ~ 2023年8月9日(水)
初期設定・マイナンバー登録期間:
2023年4月19日(水) ~ 2023年8月16日(水)23:59
口座申込期間:
2023年5月8日(月)10:00~2023年7月19日(水)9:59
口座開設期間:
2023年5月8日(月)~2023年8月9日(水)
初期設定・マイナンバー登録期間:
2023年5月8日(月)~2023年8月16日(水)23:59

初心者が知っておくべき株の選び方

初心者が知っておくべき株の選び方は5つある。

なお、本記事では選び方を紹介するので、具体的なおすすめ銘柄が知りたい人は以下の関連記事を確認してほしい。

配当金から選ぶ

配当金とは

会社が利益を出したときに株主に分けるお金のこと。保有している株数によって受け取れる額は変わるが、すべての会社が必ず配当金を支払うわけではなく、会社の方針や業績によって異なる。

長期保有が前提なら、配当金で株を選ぶほうが初心者にはわかりやすいだろう。

配当金は株価によって大きく異なるので、他社の配当と比べるときは配当利回りという指標を使おう。配当利回りは、株価に対する配当金の割合を示すものだ。

■配当利回りの計算方法
配当利回り(%)=1年間の配当金÷株価×100

配当金は会社からの正式な決定(決算発表など)がない限りは予想でしかないので、予想配当利回りと表現することが多い。例えば、トヨタの予想配当利回りは2.95%だ(2023年5月2日15:00時点)。

有名企業が多数所属する東証プライム市場の平均配当利回りは2023年4月時点で2.18%であり、3.0%を超える株なら高配当株といえるだろう。

楽天証券のスマホアプリ「iSPEED」なら、おすすめスクリーナーにある「高配当銘柄」で簡単に絞り込める。

■高配当銘柄の一例

会社名 予想配当利回り
INPEX(帝石)
<1605>
4.54%
MIXI(ミクシイ)
<2121>
4.17%
住友林業
<1911>
4.29%
(2023年5月2日15:00時点)
※楽天証券のスクリーニングで抽出された38銘柄から抜粋

安定的な配当がほしい場合、配当利回りだけでなく配当性向もチェックしたほうがよいだろう。配当性向とは、1年間の利益の何%を年間の配当金として支払っているかをみる指標だ。

配当性向が100%を超えている株は、直近の利益だけでなく過去に出た利益から配当を出しているので、将来的には配当金を維持できないことが多い。配当性向が100%未満だったとしても、80%を超えてくると配当を減らす会社もある。

配当性向は、楽天証券のスマホアプリ「iSPEED」で会社名を入力して、四季報で1株利益と1株配当を見比べれば簡単に計算できる。長期的に安定した配当金がほしい人は、少なくとも1株配当の2倍以上の1株利益が出ている会社を選ぶのが無難だろう。

\高配当株を簡単に検索/

株主優待から選ぶ

株主優待とは

一定以上の株数を保有する投資家に対して、自社の製品やサービスなどを提供する制度。

株主優待も日本の個人投資家には人気がある。株主優待は、一定以上の株数を保有する投資家に対して、自社の製品やサービスなどを提供する制度だ。2022年9月時点では1,400社以上が株主優待を実施している。

ただし、株主優待は日本独自の制度で、大口投資家が冷遇されることを理由に海外投資家からは嫌われている。2019年以降は優待を廃止する会社が目立ちはじめ、廃止はしていないものの業績悪化などを理由に優待の縮小を行う会社もある。

株主優待は、できる限り自社商品(自社販売商品)の割引券や優待券がもらえる会社を選んだほうがよい。自社商品を直接もらうより、自分がほしい商品を買いやすいだろう。

なお、クオカードは株主優待として人気はあるが、配布する際のコストが高く廃止されやすい傾向があるので避けよう。株主優待は、楽天証券のスマホアプリから月ごとの優待を優待の種類別で検索できる。

\優待の検索もカンタン/

会社の業績から選ぶ

株価の値上がりによる利益を重視するなら、会社の業績から選ぼう。配当や株主優待を狙って投資する場合と比べてどれくらい儲かるかは予想しづらいが、将来性のある会社の株が買えれば大きな利益が見込める。

将来性は、売上や利益(営業利益や経常利益)が着実に増えているかをみて判断するとよいだろう。ベンチャー企業なら売上重視、大企業や有名企業なら利益重視で判断しよう。

ベンチャー企業なら売上高変化率+10.0%以上、大企業や有名企業なら売上高変化率と経常利益変化率がそれぞれ+5.0%以上が目安だ。

楽天証券の「iSPEED」では、おすすめスクリーナーにある「成長企業」や「成長・有望株」で絞り込める。

\成長企業もスクリーニングできる/

株価の動き(チャート)から選ぶ

株を買うときは、株価の動き(チャート)をみて購入の大まかなタイミングを判断する必要がある。基本的なチャート分析ができれば、株価が高いときに飛びついて損失が大きくなる高値づかみをある程度防げるだろう。

チャートの基本は、 ローソク足、移動平均線、出来高の3つだ。

■ローソク足

ローソク足は、株価を見るうえで必要な4つの要素(始値・終値・高値・安値)を示した図である。1本のローソクで1日の値動きを示すものを日足、1週間の値動きを示すものを週足という。

(参考画像)

■移動平均線

移動平均線は、ある期間における株価(終値)の平均を示した線だ。日足チャートでは、5日、25日、75日移動平均線の3種類がよく使われる。

1つの線だけで分析はせず、5日移動平均線(短期線)と75日移動平均線(長期線)など、期間の違う移動平均線同士をチャートに表示して分析することが多い。

(参考画像)

短期線が長期線を下から上に突き抜けるときをゴールデンクロス、その逆をデッドクロスといい、それぞれ株価上昇、下落のシグナルといわれる。

■出来高

出来高は売買高ともいい、一定期間において売買が成立した株数を示した棒グラフだ。日足チャートの場合は1本の棒グラフで1日の出来高を指す。

株価が一気に動くときに出来高が急増する傾向があり、売買のタイミングを大まかに知るひとつの指標になる。

楽天証券のスマホアプリ「iSPEED」なら、会社名で検索するとメイン画面にチャートが出てくるので、直近の株価の動きをチェックしやすい。

ただし、チャートはあくまで過去の値動きから導き出されたものなので、会社の業績や世の中の流れもチェックしたうえで、補助的に使うことをおすすめする。

\チャートの確認も簡単/

株価指標から選ぶ

株価指標から選ぶ方法もある。よく使われるのは「PER」、「PBR」の2つだ。

PERとは

株価収益率ともいわれ、株価が1株利益の何倍になっているかを示す指標。

PBRとは

株価純資産倍率ともいわれ、株価が1株純資産(会社の資 産)の何倍になっているかを示す指標。

PERは株価収益率ともいわれ、株価が1株利益の何倍になっているかを示す。PBRは株価純資産倍率ともいわれ、株価が1株純資産(会社の資 産)の何倍になっているかを示す指標だ。どちらも数値が低いほうが割安と判断される。

PERとPBRは組み合わせて使われることが一般的で、日経平均のPER、PBRや同業他社のPER、PBRと比べて割安なのか割高なのかを判断することが多い。

日経平均のPERは13.73倍、PBRは1.24倍であるため、この数値より低いものは割安だといえる(2023年5月2日時点)。

楽天証券のスマホアプリ「iSPEED」なら、会社名で検索して「指標」をタップするとPERやPBRをはじめとした各種指標がチェックできる。

ただし、割安だから株価が上がるわけではない。日本株には、株価が会社の資産よりも低いPBR1倍未満の株、いわゆる万年割安株が多数存在する。あくまでひとつの参考指標として、チャートや業績ともあわせて確認したいポイントと言えるだろう。

\株価指標もアプリでチェック/

初心者は2つだけ覚えよう!株の注文方法

株の注文方法は、プロが使うものも含めれば10種類以上ある。

全部覚えても使えなければ意味がないので、まずは基本的な注文方法として有名な成行注文と指値注文を覚えよう。

口座開設を含めた株の買い方が知りたい人は、関連記事をチェックしてほしい。

値段を指定しない注文(成行注文)

成行注文とは

値段を指定せず、株数のみを指定して売買する注文方法を成行注文という。指値注文よりも優先されるので、今すぐ株を買いたい場合に使う注文方法だ。

後述の指値注文よりも優先されるので、今すぐ株を買いたい場合に使う注文方法だ。

取引量の多い有名企業なら購入価格が大きく変動する可能性は低いので、すぐに売買したいときは成行注文で問題ない。取引量の少ない企業の株を買う場合は、想定より高い購入価格になることもあるので指値注文を使お う。

値段を指定する注文(指値注文)

指値注文とは

株数だけでなく値段や発注期間も指定して売買する注文方法。

狙った価格で売買したい人が使う注文方法だ。

成行注文とは異なり、指定の値段より不利な価格では注文が成立しない。

例えば、A社の株を500円の指値で買い注文を出した場合は、A社の株価が500円を超えている限り成立しない。

購入価格の上限、または売却価格の下限を設定できる注文方法だが、想定通りに株価が動かないと注文が成立しないことがある。

楽天証券をはじめとしたネット証券なら原則1ヵ月先(30営業日先)まで発注期間を伸ばせるので、売買すると決めている株なら30営業日先に設定しておこう。注文した日に成立しなくても、30営業日以内に指値をした株価になれば売買注文が成立する。

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口座開設期間:
2023年4月19日(水) ~ 2023年8月9日(水)
初期設定・マイナンバー登録期間:
2023年4月19日(水) ~ 2023年8月16日(水)23:59
口座申込期間:
2023年5月8日(月)10:00~2023年7月19日(水)9:59
口座開設期間:
2023年5月8日(月)~2023年8月9日(水)
初期設定・マイナンバー登録期間:
2023年5月8日(月)~2023年8月16日(水)23:59

初心者は株の注文がしやすい証券会社を選ぼう

株の注文は、慣れれば簡単だが戸惑う部分もあるだろう。株式投資がはじめての人は、株の注文がしやすい証券会社を選ぼう。

パソコンより画面の操作方法がわかりやすいスマホアプリで注文できるネット証券がおすすめだ。

■スマホアプリの比較表

  SBI証券 楽天証券 マネックス証券 auカブコム証券 松井証券
アプリ名 SBI証券
株アプリ
iSPEED マネックス
トレーダー株式
スマートフォン
kabu
STATION
松井証券
日本株アプリ
Google Play
評価
★2.9 ★3.4 ★3.2 ★3.0 ★4.2
App Store
評価
★2.4 ★4.5 ★2.6 ★2.4 ★4.4
(2023年5月3日時点)

アプリの評価だけをみれば、大手ネット証券のなかで最も評価が高いのは松井証券だが、日本株の1株投資ができない

楽天証券のスマホアプリでは、初心者用に注文画面をわかりやすくした「シンプル」と投資経験者用の「プロ」に切り替えられる。アプリの使いやすさと取扱銘柄のバランスがよい楽天証券が、初心者に向いているといえるだろう。

\注文画面がわかりやすい/

お得に株式投資ができる制度

株式投資をするなら、お得な制度も覚えておこう。

特にNISAは、本来なら払わなければいけない税金を払わずに済むので、税金面でのメリットが大きい。

NISA

NISAは少額投資非課税制度の略で、NISA口座で買った株の利益と配当が非課税になる。なお、配当金を非課税にするには、配当金を証券口座で受け取る方式(株式数比例配分方式)にする必要がある。

また、日本株に投資する場合は一般NISAを選ぼう。つみたてNISAでは一部の投資信託やETF(上場投資信託)にしか投資できず、日本株は買えない。

2024年には新しいNISAに一本化され、一般NISAとつみたてNISAが事実上併用できるようになる。

日本株の売却益や配当金には、通常20.315%の税金が発生する。例えば、10万円の利益が出た場合は2万315円の税金を払わなければいけない。一方、NISA口座なら税金は1円もかからない

NISA口座を開くなら、手数料が無料になるネット証券がおすすめだ。

■NISA口座の手数料比較表

  SBI証券 楽天証券 マネックス証券 auカブコム証券 松井証券
日本株 無料 無料 無料 無料 無料
1株投資
(購入時)
無料 0.22% 無料 0.55%
(55円~)
1株投資
(売却時)
0.55%
(55円~)
11円+0.22% 0.55%
(52円~)
0.55%
(55円~)
0.55%
(2023年5月3日時点)

100株単位で日本株に投資する場合は、どのネット証券を選んでも手数料は無料だ。

1株単位の投資(単元未満株への投資)は、長期投資ならSBI証券やマネックス証券を選ぼう。短期投資なら、売買にかかる合計コストが最も安い楽天証券がおすすめだ。

楽天証券の詳しい口座開設方法はこちら>>>

\1株でも低コストで売買できる/

配当控除

配当控除とは

株式などの投資から得られる配当所得に対して、一定の金額を非課税とする仕組みのこと。つまり投資家が受け取る配当所得の一部が、所得税の対象から除外されること。

確定申告をする必要があるが、配当控除によって日本株の配当金を節税する方法もある。配当控除とは、15.315%かかる配当金の所得税のうち、最大で10%分の税金を払わずに済む制度だ。

ただし、証券口座の開設時に原則確定申告が不要になる特定口座(源泉徴収あり)を選択した人は、配当控除を利用できない。

毎年確定申告ができて年収800万円以下の人ならメリットはあるが、手続きが煩雑なので、できる限りNISAを利用したほうがよいだろう。

初心者が知っておくべき株式投資の格言

株式投資で大きな失敗をしたくないなら、投資の格言を頭に入れておこう。

日本はローソク足を生んだ国であり、相場の歴史が長い分、投資の格言が多い。本記事では「見切り千両」「遠くのものは避けよ」「休むも相場」という3つの格言を紹介する。

■「見切り千両」

買ったあとに下がった株を損切りすることで大損が避けられるなら、千金の価値があるという意味だ。損切りを行うタイミングは難しいが、あらかじめ見切りをつける株価を決めておき、その株価を下回ったら迷わず損切りする覚悟はどこかで必要になるだろう。

■「遠くのものは避けよ」

株で利益を出したいなら、なじみのない会社を無理に選ぼうとするなという意味だ。身近な例ではワークマン やユニクロ(ファース トリテイリング)など、話題になってから株を買っても十分な利益が出た会社は複数ある。投資のヒントは身近なところに意外とあるものだ。

■「休むも相場」

言葉通り一切投資をせずに静観するのもひとつの手であるという意味だ。デイトレーダーのように頻繁に取引をして利益を出す人もいるが、原則として平日の日中しか売買できない日本株の場合、会社員や公務員には難しいだろう。

口座を開設したあとは長期的な目線でじっくりチャンスをうかがい、ここぞというときに投資をして利益を出すやり方のほうが現実的だ。

必ずしも格言通りに株価が動くわけではないが、このような心構えを持っておくと初心者でも冷静に値動きを見ることができるだろう。

株初心者のよくある失敗例

初心者が株式投資でよくやってしまう失敗は3つある。わかっていれば防げるものばかりなので、投資を始める前に必ず確認しておこう。

目先の配当金や株主優待に飛びついてしまう

目先の配当金や株主優待に飛びついて買ってしまうと、購入直後に配当の減少や廃止、優待の改悪や廃止が決定して株価が下落することがある。

過去の配当や優待は実績になるが、実績があるから将来も配当を支払う、もしくは優待を配ることを約束しているわけではない。

2021年に一度配当を減らした日本たばこ産業(JT)や2025年以降の優待廃止を発表したオリックスなど、有名企業でも十分あり得る話だ。

配当や優待を減らす、または廃止する会社は、一部の例外はあるものの業績が悪いことが多い。配当や優待狙いで投資をする場合でも、ある程度会社の売上や利益が順調に増えているかはチェックしたほうがよいだろう。

ニュースになったあとで株を買う

ニュースになったあとから株を買っても株価が上がることはあるが、失敗することのほうが多い。日経新聞やテレビで公表された時点で、情報は過去のものだ。

一過性の話題やブームで終わるような内容なら、飛びつかないほうがよい。例えば、WBCでの大谷選手の活躍で大谷工業の株価が急騰したが、話題になったころにはかなり高い株価になっていた。

すぐに飛びついて少しの利益で売り抜けられれば利益が出た可能性はあるが、一過性の話題で急騰した株ほど、売買のタイミングは難しい。

だからといってニュースや新聞を見なくていいという話ではない。長期的に会社の業績が増える内容なら、ニュースになったあとに株を買っても十分な利益が出る可能性もあるだろう。

そのため、常にアンテナを張っておき、情報の取捨選択をする訓練は必要だ。

楽天証券なら口座開設さえすれば日経テレコンが利用できるので、情報収集用の証券口座としても使いやすいだろう。

\日経テレコンが利用できる/

短期投資の繰り返しで資金を失う

短期投資の繰り返しも、初心者がやると資金を失うだけで終わるだろう。まれにデイトレーダーとして才能が開花する人はいるが、ほとんどの人は何度か小さい利益を出してどこかで大損する傾向にある。

FXでも似たような話はあるが、コツコツドカンでやられてしまう人は株でも多い。まずは会社の業績や将来性をチェックして、長期投資から始めることをおすすめする。

初心者でも基本的な知識を身につければ失敗は避けられる

初心者が投資でいきなり大金を稼ぐことは難しいが、証券口座や株の選び方、注文方法を身につければ、大きな失敗は避けられるだろう。

焦って大きな利益を狙うのではなく、最初は会社の業績を確認して配当狙いで長期投資を行い、まずは株式投資に慣れよう

投資をせずにリスクの低い貯金や保険だけで運用しても、モノの値段が年間3.0%以上高くなる状況では、物価が上がれば上がるほど生活が貧しくなるだけだ。リスクを恐れるのではなく正しく理解することで、少しずつ着実に資産を増やせるだろう。

基本的な知識は、初心者でもわかりやすい楽天証券に口座を開設すれば、簡単に身につけられる。口座開設料や口座管理料は一切かからないので、まずは楽天証券で口座を作って投資を始める準備をしよう。

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期間 2023年6月1日(木)9:00~2023年7月31日(月)16:00まで 口座申込期間:
2023年4月19日(水)10:00 ~ 2023年7月19日(水)9:59
口座開設期間:
2023年4月19日(水) ~ 2023年8月9日(水)
初期設定・マイナンバー登録期間:
2023年4月19日(水) ~ 2023年8月16日(水)23:59
口座申込期間:
2023年5月8日(月)10:00~2023年7月19日(水)9:59
口座開設期間:
2023年5月8日(月)~2023年8月9日(水)
初期設定・マイナンバー登録期間:
2023年5月8日(月)~2023年8月16日(水)23:59