ネット証券は会社ごとに異なる強みを持っているため、投資先にあわせて選んだほうがいい。特につみたてNISAやiDeCoに投資する場合は、1人1口座しか選べないのでより慎重に選ぶ必要がある。
この記事では、つみたてNISAやiDeCo、日本株や米国株など、投資の種類に応じたおすすめの証券口座をランキング形式で紹介している。どのネット証券を選んだらよいのかわからない人は、一覧表や投資先別のランキングから自分にあったネット証券を選んでみよう。
【一覧表】おすすめのネット証券9選
■おすすめのネット証券一覧表
証券会社名 | おすすめの 投資先 |
特徴 | |
1位 | SBI証券 | つみたてNISA iDeCo 日本株 IPO |
取扱銘柄数が豊富 手数料が業界最安水準 |
2位 | 楽天証券 | ポイント投資 (楽天ポイント) |
米国株にポイント投資できる |
3位 | マネックス証券 | 米国株 | 米国株購入時の為替手数料無料 |
4位 | auカブコム証券 | 投資信託の積立 | クレカ積立で1.0%還元 |
5位 | 松井証券 | IPO | IPOの事前入金不要 |
6位 | DMM 株(PR) | 米国株 | 米国株の取引手数料無料 |
7位 | SBIネオトレード 証券 |
日本株 | 日本株の手数料が業界最安水準 |
8位 | GMOクリック 証券 |
その他 | 提携銀行の預金金利0.11% |
9位 | PayPay証券 | 少額投資 | 月1,000円から米国株の積立可能 |
総合的なネット証券のおすすめは、SBI証券だ。
しかし、投資先によっては2位以下の証券会社が適している場合もあるため、今回は各制度や投資商品ごとにランキング形式で3社ずつピックアップした。投資先が決まっている人は、該当するものを選択しておすすめのネット証券を探してみよう。
【つみたてNISA】ネット証券のおすすめランキング
■つみたてNISAのおすすめネット証券
つみたてNISAは、1人1口座しか開設できないので慎重に選びたい。取扱銘柄数が豊富で、クレカ積立のポイント還元率が高いネット証券を選ぼう。
クレカ積立とは、各証券会社から指定されたクレジットカードでできる投資信託の積立投資である。上限は月5万円、そのうち3万3,333円まではつみたてNISAに対応している。ポイントを投資に使える証券会社もあるので、現金ではなくポイントから投資を始めてみたい人にも向いている。
1位:SBI証券
SBI証券は、つみたてNISAの取扱銘柄数が業界No.1のネット証券だ。東急カードのクレカ積立にも対応しており、積立金額の0.5~5.0%のVポイントがもらえる。
SBI証券では、銘柄や保有金額に応じてポイントが貯まる「投信マイレージ」サービスもある。
例えば「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」なら保有金額に応じて年率0.0415%の還元率になっており、マネックス証券の年率0.03%や指定残高達成時に一度しかポイントがもらえない楽天証券より多い。
投信マイレージで貯まるポイントはTポイント、Pontaポイント、Vポイント、dポイント、JALのマイルの5種類から好きなものを選べるので、クレカ積立と組み合わせて2種類のポイントを貯めることも可能だ。
クレカ積立とポイント投資は併用できないが、TポイントまたはPontaポイントを選べば、つみたてNISAに1ポイント(1円)から投資できる。楽天ポイントを使っていない人は、好きなポイントが選びやすいSBI証券を選ぼう。
\貯まるポイントが5種類から選べる/
2位:楽天証券
楽天証券は、つみたてNISAの口座数が業界No.1のネット証券だ。楽天グループとの連携に強みがあり、楽天カードでクレカ積立をすると0.5~1.0%の楽天ポイントがもらえる。
■楽天証券のクレカ積立(主なカード)
カード名 | ポイント還元率 (クレカ積立) |
年会費 (税込) |
---|---|---|
楽天プレミアム カード |
1.0% | 1万1,000円 |
楽天ゴールド カード |
0.75% | 2,200円 |
楽天カード | 0.5% | 永年無料 |
クレカ積立で貯まった楽天ポイントは、そのままつみたてNISAでポイント投資にも使える。
月3万円以上の投資信託を積み立てて1ポイント以上のポイント投資をすると楽天市場のポイント還元率が0.5%UP、楽天銀行と「マネーブリッジ」で連携すると普通預金金利が300万円まで0.1%になるなど、楽天グループのサービスを利用する人にはメリットが大きい。
楽天ポイントをよく使う人や楽天カード、楽天市場、楽天銀行などグループのサービスを使う人は楽天証券を選ぼう。
\楽天グループのサービス利用者におすすめ/
3位:マネックス証券
マネックス証券では、マネックスカードを使ったクレカ積立で月1,000円単位の積立投資をすると1.1%のマネックスポイントがもらえる。
マネックスカードは証券口座開設後に発行でき、年1回以上クレカ積立をすれば年会費が無料だ。年会費無料のカード同士で比べると、クレカ積立のポイント還元率はSBI証券や楽天証券よりも高い。
もらったポイントはつみたてNISAでは使えないが、dポイント、Pontaポイント、Tポイント、Amazonギフトカードなどに交換できる。クレカ積立のポイント還元率を重視する人は、マネックス証券という選択肢もあるだろう。
\クレカ積立で最大1.1%還元/
【iDeCo】ネット証券のおすすめランキング
■iDeCoのおすすめネット証券
iDeCoもつみたてNISAと同様、1人1口座しか開設できないので慎重に選びたい。iDeCoを始める場合は、取扱銘柄数が多く信託報酬(保有中にかかる主なコスト)が低い銘柄を扱うネット証券を選ぼう。
iDeCoはつみたてNISAと併用でき、年間の掛金に対して所得控除が受けられて税負担が減らせるメリットはあるが、どの金融機関でも手数料が発生する点や退職金の額によっては受け取り時に税金が発生するデメリットもある。
退職金が見込めない人は積極的にiDeCoを利用してよいが、ある程度の退職金が見込まれる会社員や公務員は前述のつみたてNISAを優先したい。
1位:SBI証券
SBI証券は、2023年5月時点のiDeCo加入者数がもっとも多いネット証券だ。取扱銘柄数が多いだけでなく、業界最低水準の運用コストを将来にわたって目指し続ける「eMAXIS Slimシリーズ」を8銘柄取り扱うなど、コストが低い投資信託を選びやすい。
つみたてNISAとiDeCoを両方ともSBI証券にすれば、アカウント連携ができるので資産の管理もしやすいだろう。投資信託メインで運用したいなら、SBI証券のiDeCoを選ぼう。
\iDeCoやつみたてNISAにおすすめ/
2位:マネックス証券
マネックス証券のiDeCoは低コストなeMAXIS Slimシリーズを6銘柄扱っており、楽天証券より取扱銘柄数は少ないもののコストが低い投資信託を選びやすい。
クレカ積立はiDeCoに対応していないのでマネックス証券の強みは活かしづらいが、ポイント還元率を重視するならつみたてNISAの運用をメインにして、iDeCoは最低金額(月5,000円または年間6万円)を積み立てる方法もある。
iDeCoポートフォリオ診断(ロボアドバイザー)で5つの質問に答えるだけで最適な銘柄を選んでくれるので、どの銘柄に投資したらいいのかわからない人に向いている。
\質問に答えるだけで銘柄を選んでくれる/
3位:楽天証券
楽天証券のiDeCoは、初心者向けのオンラインセミナーや動画解説が充実している。つみたてNISAとiDeCoを楽天証券で揃えれば、資産管理を1つのアカウントでまとめられる。
ただし、SBI証券やマネックス証券が取り扱っているeMAXIS Slimシリーズの取り扱いはなく、取扱銘柄のコストは若干高めだ。つみたてNISAを楽天証券にした人は、iDeCoを楽天証券にする選択肢もあるだろう。
\オンラインセミナーで丁寧に解説/
【日本株】ネット証券のおすすめランキング
■日本株のおすすめネット証券(手数料ランキング)
証券会社名 | 売買手数料 (取引ごと) |
売買手数料 (1日定額) |
単元未満株 (購入手数料) |
|
1位 | SBI証券 | 55~1,070円 | 100万円 まで無料 |
無料 |
2位 | 楽天証券 | 55~1,070円 | 100万円 まで無料 |
0.22%(※) |
3位 | SBIネオトレード証券 | 50~880円 | 100万円 まで無料 |
- |
ネット証券で日本株や単元未満株(100株未満の日本株)に投資したい場合は、売買手数料が安い会社を選ぼう。株式については証券会社が仲介しているだけであり、単元未満株を除けば取扱銘柄数に大きな違いはない。
1位:SBI証券
SBI証券は、日本株の個人売買代金シェアNo.1と、個人投資家から高い人気を誇るネット証券だ。口座数もグループ全体で1,000万口座を超えており、業界No.1になっている。
2023年9月30日からは「ゼロ革命」(国内株式売買手数料無料化)がスタートし、単元未満株を含めて日本株の手数料が無料になる。
なお、9月29日までの取引についても日本株の売買手数料は1日100万円まで無料、単元未満株の購入手数料は無料になっており、少額から日本株の投資が始めやすい。
\個人売買代金シェアNo.1/
■日本株の売買手数料(1日定額)
日の売買代金 | 手数料 |
---|---|
100万円まで | 0円 |
200万円まで | 1,238円 |
300万円まで | 1,691円 |
以降100万円増加ごと | +295円 |
■単元未満株の手数料
購入 | 0円 |
---|---|
売却 | 0.55% (55円~) |
2位:楽天証券
楽天証券は、口座数が900万口座を超えておりSBI証券に次いで多いネット証券だ。現在も日本株の手数料は1日100万円
まで無料と、SBI証券と同様に手数料は安い。
2023年10月からは日本株の売買手数料が金額を問わず無料になるため、手数料を徹底的に抑えた投資ができる。ただし、SBI証券と異なり単元未満株の事実上の手数料(スプレッド)が残るため、1株から日本株を買いたい人はSBI証券を選んだほうがいい。
\株アプリが使いやすい/
3位:SBIネオトレード証券
SBIネオトレード証券は、日本株の現物取引手数料が業界最安水準の証券会社だ。2023年8月30日時点では、SBI証券や楽天証券と比べて手数料が安い。
■日本株の売買手数料(1日定額)
1日の売買代金 | 手数料 |
---|---|
100万円まで | 0円 |
150万円まで | 880円 |
200万円まで | 1,100円 |
300万円まで | 1,540円 |
以降100万円増加ごと | +295円 |
ただし、単元未満株の取り扱いがないだけでなく、10月以降は最安水準とはいえなくなる。これから日本株への投資のために証券口座を開くなら、SBI証券または楽天証券を選んだほうがいい。
\日本株の取引手数料が安い/
【米国株】ネット証券のおすすめランキング
■米国株のおすすめネット証券(手数料ランキング)
ネット証券で米国株に投資したい場合は、日本株と同様に手数料が安い会社を選ぼう。取扱銘柄数は証券会社によって差があるが、AppleやAmazonなど日本の投資家が注目している米国株なら基本的に取り扱っているので、気にする必要はない。
1位:マネックス証券
マネックス証券は、上位3社の中で唯一米国株購入時の為替手数料が無料だ。売却時は1ドルあたり25銭の為替手数料がかかるが、長期投資が前提なら低コストといえる。
少額投資なら取引手数料が無料のDMM 株のほうが安いが、DMM 株は売却時や配当金(分配金)受け取り時にドルのまま受け取れず、必ず為替手数料が発生してしまう。
マネックス証券なら、配当金や売却代金をドルのまま受け取れるので、そのまま別の米国株に投資したり、円安のタイミングで両替したりと、相場の状況に応じて柔軟に対応できる。
一般NISAなら米国株の購入手数料が実質無料(キャッシュバック)になるので、実質手数料無料で米国株を始めることも可能だ。NISAで米国株に投資する人はマネックス証券を選ぼう。
\米国株購入時の為替手数料無料/
2位:DMM 株
DMM 株は、日本の主要ネット証券で唯一米国株の取引手数料が無料だ。為替手数料は1ドルあたり25銭かかるが、少額投資ならマネックス証券より手数料が安い。
ただし、米国株を売買してもドルで決済ができないため、配当金や売却代金は為替手数料が差し引かれて日本円で入金される。配当金の為替手数料は1ドルあたり1円(配当金の約0.7%)もあり、配当目当てで米国株に投資する場合は不向きだ。
テスラをはじめとした配当金が出ない銘柄や、配当金があっても少ない銘柄なら、取引手数料が無料のメリットを活かせるだろう。
\米国株の取引手数料が無料/
3位:楽天証券
楽天証券は、1ドルあたり25銭の為替手数料が実質3銭になるキャンペーンを長期的に実施している。エントリーが必要な点やあらかじめドルに両替しないと適用されない点には注意が必要だが、ドルから円に戻すときの為替手数料も実質3銭になるのでお得だ。
一般NISAなら米国ETFの購入手数料はどの銘柄でも全額キャッシュバックされ、楽天証券が指定する15銘柄の米国ETFなら購入手数料が無料だ。米国ETFに投資するなら楽天証券という選択肢もあるだろう。
\為替手数料が実質3銭/
【IPO】ネット証券のおすすめランキング
■IPOのおすすめネット証券ランキング
IPO(新規公開株)とは、これまで株式市場で取引できなかった株が取引できるようになる際に、上場前に抽選に申し込んで当選すると購入できる株のことだ。当選確率は低いが、なかには購入価格の倍以上で売れる銘柄もある。
IPOは証券会社によって抽選申し込み時の入金が必要か不要かがわかれる。入金不要のほうが気軽に申し込めるが、当たればいずれにせよ入金が必要なので、これまでの実績数が豊富なネット証券を選ぼう。
1位:SBI証券
SBI証券は2022年度のIPO実績数が業界トップのネット証券だ。他社と比べて扱う株数が多い主幹事の引受社数も15社とSMBC日興証券、みずほ証券、大和証券に次いで4位になっており、ネット証券のなかでは圧倒的な実績がある。
SBI証券では「IPOチャレンジポイント」があり、2回目以降の抽選に外れる度にポイントが1ポイントずつ加算される。ポイントを使って応募すれば、当選確率が上がる仕組みだ。
外れた場合は使ったポイントが返ってくるので、根気強くポイントを使って応募していけばいつか当たることもあるだろう。メールでIPOの当選を見落とさないようにするサービスもあるので、ネット証券でIPOに投資したいならSBI証券を選ぼう。
\2022年度のIPO実績数No.1/
2位:松井証券
松井証券は、SBI証券や楽天証券などの他社と異なりIPOの抽選に申し込む際の事前入金が不要だ。極論だが口座の残高が0円でも応募できるので、複数社で同じ銘柄に申し込んでIPOの当選確率を上げたい人に向いている。
2022年度の実績もSBI証券、楽天証券に次いで多く、IPO投資に適したネット証券の1つだ。
\事前入金不要でIPOの抽選に申し込める/
3位:楽天証券
楽天証券は、SBI証券に次いでIPO実績数が豊富なネット証券だ。2023年末までは一般NISAでIPOに投資できないデメリットがあるため3位としているが、2024年1月スタートの新NISAでは対応予定だ。
SBI証券や大手の対面証券では、一部の富裕層に対してIPOを優先的に割り当てるなどの措置を行うことがあるが、楽天証券は完全平等抽選をしている。つみたてNISAやiDeCoなど別の投資先をメインとして、お試し感覚でIPOを始めてみたい人に向いているだろう。
\IPOは100%平等抽選/
その他おすすめのネット証券
投資先ごとの上位に入らなくても、その他特定の用途においておすすめのネット証券が3社ある。
auカブコム証券:au PAY カードのクレカ積立で1.0%ポイント還元
■auカブコム証券の概要
取扱銘柄数 (つみたてNISA) |
200銘柄 |
---|---|
取扱銘柄数 (iDeCo) |
27銘柄 |
日本株手数料 | 無料 (1日100万円まで) |
ポイント還元率 (クレカ積立) |
1.0% |
auカブコム証券は、au PAY カードのクレカ積立で1.0%のポイント還元が受けられる。au PAY カードやPontaポイントをよく使う人なら、新たにカードを発行する必要がないしポイントも使いやすいので便利だろう。
ただし、一般NISAで米国株に投資できない点やIPOの実績数が少ない点を考えると、SBI証券や楽天証券などと比べて大きく劣る。投資信託の積立投資専用と割り切れるなら、auカブコム証券も選択肢の1つだ。
\au PAY カードでクレカ積立ができる/
GMOクリック証券:GMOあおぞらネット銀行と連携すると預金金利0.11%
■GMOクリック証券の概要
つみたてNISA | 取扱いなし |
---|---|
iDeCo | 取扱いなし |
日本株手数料 | 無料 (1日100万円まで) |
銀行連携の特典 | 預金金利0.11% (GMOあおぞらネット銀行) |
GMOクリック証券では、GMOあおぞらネット銀行と連携することで預金金利が0.11%に上がる。同様のサービスは楽天証券やSBI証券にもあるが、GMOクリック証券のほうが高い。
■銀行連携による預金金利の比較
つみたてNISAやiDeCoへの投資ができないデメリットはあるが、できる限り預金金利を上げたい人はGMOクリック証券という選択肢もあるだろう。
\銀行連携で預金金利が0.11%/
PayPay証券:米国株が月1,000円から積立投資できる
■PayPay証券の概要
つみたてNISA | 取扱いなし |
---|---|
iDeCo | 取扱いなし |
日本株手数料 | 0.5%or1.0% |
米国株手数料 | 0.5%or0.7% |
為替手数料 (米国株) |
35銭 |
PayPay証券は、1,000円から日本株や米国株に投資できる。日本株の少額投資なら、SBI証券や楽天証券が単元未満株(1~99株の日本株)で取り扱っているが、株価によって最低投資金額が異なるためわかりにくい面もある。
PayPay証券なら株価に関係なく1,000円から金額指定で気軽に購入できるので、投資初心者にはわかりやすい。米国株の積立投資も1,000円から始められる。
つみたてNISAやiDeCoの取り扱いはなく、手数料が高いデメリットはあるが、コツコツ少額から株式投資を始めたい人には選択肢の1つになるだろう。
\1,000円から株式投資が始められる/
おすすめのネット証券を選ぶときによくある質問
おすすめのネット証券を選ぶときによくある質問を3つにまとめた。
- 複数の証券会社に口座を開設できる?
- 証券口座は、複数の証券会社で開設できる。日本株はSBI証券で米国株はマネックス証券など、投資先にあわせて使い分けることも可能だ。ただし、NISA口座(つみたてNISAまたは一般NISA)やiDeCoは1人1口座ずつしか持てない。
- もし証券会社が潰れたらどうなる?
- たとえ証券会社が倒産しても、資産が失われることは原則としてない。証券会社は会社の資産と顧客の資産を分けて管理するルールになっているためだ。これを「分別管理」という。
分別管理が守られていなかったとしても、日本投資者保護基金が1人につき1,000万円まで補償してくれる。
- 5大ネット証券ってどこのこと?
- 5大ネット証券とは、SBI証券、楽天証券、マネックス証券、auカブコム証券、松井証券のことだ。なお、野村証券、大和証券、SMBC日興証券、みずほ証券、三菱UFJモルガン・スタンレー証券の5社は、これと区別するために「五大証券」という。
最もおすすめのネット証券はSBI証券
総合的に考慮すると、最もおすすめのネット証券はSBI証券だ。つみたてNISA、iDeCo、日本株、IPOで1位になっているSBI証券は、利用者数が多く投資先も豊富で、バランスよくさまざまな投資先で使いやすい。
米国株のランキングにはSBI証券が入っていないが、人気のある米国ETF10銘柄の手数料が無料で、一般NISAでの米国ETF全銘柄の購入手数料無料といったサービスも実施している。
SBI証券の為替手数料は25銭と高めだが、住信SBIネット銀行で米ドルを積み立てた上で証券口座へ入金すれば、為替手数料を3銭まで抑えることも可能だ。2023年5月12日からは積み立て時の為替手数料をゼロにしている。
投資先がまだ決まっていない人やどのネット証券にしようか決められない人は、総合的なメリットの大きいSBI証券を選ぼう。
\ネット証券おすすめランキング総合1位/
詳細はこちら
明治大学法学部卒業後、証券会社に入社。入社後すぐに2級ファイナンシャル・プランニング技能士を取得し、個人営業に従事。証券営業の経験をもとに金融系の記事執筆やKindle出版を開始し、現在はフリーライターとして活動中。日本株、投資信託、暗号資産、不動産を保有する個人投資家でもあり、日本株の投資歴は累計7年以上に及ぶ。
・保有資格
2級ファイナンシャル・プランニング技能士
証券外務員一種
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