米国株を始めるならETFがおすすめ?初心者向けのイチ押し銘柄も
(画像=NETMONEY編集部)

史上最高値を年々更新し続ける、米国株指数への注目が高まっています。

米国株に投資をしたいと思っても、米国株市場に上場する銘柄は6,000以上あります。日本の証券会社でも、半数以上の銘柄が購入できます。

ここでは、米国株投資におすすめの証券会社と、投資初心者から中級者におすすめの米国株投資方法を紹介していきます。

IG証券なら、米国ETFのCFD取引が可能です。CFD取引とは現物をやり取りせず、売買の差額のみをやり取りする「差金決済取引」のことです。

幅広い金融銘柄(株価指数、個別株、商品、債券先物)を一つのプラットフォームで取引できるIG証券なら、初心者でも気軽にCFD取引をスタートできるでしょう。

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取扱銘柄 利用者数
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  1. 米国株のETFとは
    1. ETFの種類と内容
  2. 米国株投資におすすめの証券会社ランキング
  3. 米国ETFが初心者におすすめの理由
  4. 米国のETFは日本円で購入できる?
    1. 米国ETFは円とドルのどちらで購入すべきか
    2. 日本円で購入できる米国ETF3選
  5. 米国ETF投資におすすめの証券会社
    1. IG証券のETF投資
    2. マネックス証券のETF投資
    3. 楽天証券の米国ETF投資
    4. DMM株の米国ETF投資
    5. SBI証券の米国ETF投資
  6. 米国ETF(アメリカETF)の3つの特徴
    1. リアルタイムで取引できる
    2. リスクを分散できる
    3. 低コストで運用できる
  7. 米国ETFは品揃えが豊富
  8. 米国株のETFを選ぶときの3ポイント
  9. 高配当利回り銘柄おすすめETF3選
  10. S&P500構成銘柄おすすめETF3選
  11. ナスダック100指数連動おすすめETF3選
  12. 米国ETFをアプリで購入する方法
  13. 米国ETFを購入する際の注意点
  14. ETF(Exchange Traded Funds)とは?
    1. 個別株とETF(上場投資信託)の違い
    2. >個別株とETFの共通点
    3. 投資信託とETFとの違い
    4. 投資信託とETFの共通点
    5. ETFの種類
  15. ETFと投資信託は長期的に見てどちらがよいのか?
  16. ETFのメリット
    1. 分散投資を手軽にできる
    2. 取引をリアルタイムに行える
    3. 信託報酬を低く抑えられる
    4. 代表的な株価指数に連動し値動きを把握しやすい
  17. ETFのデメリット
  18. 初心者がETFを選ぶ時の注目点
    1. 商品内容
    2. 分配金
    3. 流動性
    4. 運用コスト
    5. 乖離率
  19. ETF市場が成長する背景
  20. 上場投資信託(ETF)におすすめの証券会社 TOP3
  21. ETF(上場投資信託)に関するQ&A

米国株のETFとは

上場投資信託(ETF) 一般的に、ある指標に連動する運用を行う、証券取引所に上場する投資信託のこと。指値や成行注文が可能です。

引用元:金融庁|用語集

>>ETFに関する詳しい説明はこちら

米国ETFとは、米国の証券取引所に上場し、市場で売買できる投資信託のことです。

一般の投資信託と違う点は、市場に上場していることです。そのため、株式を売買するのと同じように市場が開いている取引時間中にのみ売買できます。

米国株のETFは、運用成果の連動を目指す指数によって様々な種類があります。
NYダウやS&P500といった代表的な株式指数との連動を目指すものをはじめとして、債券の指数に連動するもの、再生可能エネルギーなど特定のテーマの指数に連動するものなどがあります。

それらのベンチマークに則って、資産運用のプロが銘柄などの運用を行っています。

ETFの種類と内容

種類 内容
国内株式ETF 日経平均やTOPIX(トピックス)などの国内指標に連動し、株式市場全体を対象としている。
外国株式ETF 海外の株式指数との連動を目指している。
債券ETF 通常の債券購入と異なり、債券ETFを購入すると複数社の債券に対して分散投資したことになる。
国内債券、外国債券、新興国債券といった種類がある。
REIT(リート) ETF REITは一般的に「不動産投資信託」と呼ばれ、国内外の不動産投資信託や不動産株を対象としている。
REITは「Real Estate Investment Trust」の略。
商品ETF コモディティとも呼ばれ、貴金属や農作物、石油などのエネルギーを対象としている。

米国株投資におすすめの証券会社ランキング

米国株投資用の口座には、銘柄数が多い口座を選ぶのがおすすめです。

米国株を購入できる代表的な証券会社は、以下のようになっています。

ランキングの根拠はこちら:証券会社のランキング根拠について
(2023年9月13日現在)
引用元:SBI証券、マネックス証券、楽天証券、松井証券、DMM 株、auカブコム証券、PayPay証券の各社公式サイト
※国内株式手数料に関して
  • SBI証券:2023年9月30日(土)発注分からオンライン取引のみ無料化
  • 楽天証券:2023年10月1日(日)発注分から無料化(適用には手数料コース「ゼロコース」の選択が必要)

米国ETFが初心者におすすめの理由

米国ETFが初心者におすすめの理由は、専門的な知識がなくても1銘柄購入するだけで、分散投資をすることができるからです。

現在、日本の証券会社で購入できる米国株の銘柄数は、4,000を超えています。

その中からどれが良いかを自分で選ぶことは、投資初心者にとって砂漠でダイヤを探すようなものです。

米国株のETFはいくつか種類があり、その多くが何かしらの指数と連動するように作られています。例えば、S&P500との連動を目指した「バンガード・S&P500ETF」を1銘柄購入すれば、米国株500株に低コストで分散投資ができます。

最低単元の1株ずつでも500株を購入するにはそれなりの資金が必要ですが、ETFであれば、少額から投資することができます。まずは試しにお小遣い程度から米国株投資を始めたいという初心者でも手が出しやすい仕組みとなっています。

このようにETFを購入するだけで分散投資を行い、結果としてリスク分散をすることができるのです。

米国のETFは日本円で購入できる?

米国のETFは日本円で購入することが可能です。また口座を開設している証券会社を通じて、日本時間の取引時間内でいつでも購入することができます。

したがって、ドルに変換する手数料を気にすることなく、日本円での取引を行うことができる点はメリットといえるでしょう。

ただし、全ての米国ETFを日本円で買うことができるわけではなく、あくまでも限られた銘柄となる点には注意が必要です。

米国ETFは円とドルのどちらで購入すべきか

アメリカの銘柄を円で購入するか、ドルで購入するかは非常に悩ましいところですが、資産の分散という意味では、ドルで購入するという選択肢もあります。

日本円とドルで資産を分けることでリスク分散を図ることができる>ほか、売買の都度発生する為替手数料を気にする必要もありません。

また、その後の取引においてもドルで売買するのであれば、為替レートを気にする必要もなくなります。今後、ドル資産を保有しておこうと思っているのであれば、ドルで購入し、その後の様子を見て取引を行うとよいでしょう。

また、ドルをある程度資産に組み入れておくことで、日本円では購入できないETFも購入する機会を得ることができます。今後の分散投資を考える上でも、ある程度ドル資産を保有しておくことは大切であるといえるでしょう。

日本円で購入できる米国ETF3選

日本円で購入することができるETFとは、主に東京証券取引所に上場している東証上場ETFになります。

東証上場ETFの米国株の中でも、米国株の代表的な指数であるS&P500NASDAQNYダウと連動するETFをそれぞれ一つずつ紹介します。

日本円で購入できる米国ETF3選

  • iシェアーズ S&P500 米国株 ETF(IVV)
  • 上場インデックスファンド米国株式(NASDAQ100)
  • NEXT FUNDS NASDAQ-100®連動型上場投信

iシェアーズ S&P 500 米国株 ETF(IVV)は、ブラックロック・ファンド・アドバイザーズが運営会社のS&P500に連動する米国株ETFです。

S&P500はアップルやマイクロソフトなどアメリカの有名企業を含む500銘柄で構成され、ETFや投資信託においても最も代表的な指数となっています。

そのほか同じS&P500指数の銘柄では、バンガード・グループが運営するバンガード・S&P500 ETF(VOO)がおすすめです。

NEXT FUNDS NASDAQ-100®連動型上場投信は、野村アセットマネジメントが管理する、NASDAQ100に連動する米国株ETFです。NASDAQ100は、アメリカのナスダック市場に上場している非金融の100社で構成されています。

上場インデックスファンド米国株式(ダウ平均)は、日興アセットマネジメントが管理をする、NYダウに連動する米国株ETFです。

NYダウ(別名「ダウ・ジョーンズ工業株価平均」)はアメリカを代表する企業30社を平均した指数であり、輸送及び公共事業以外の全ての業種を網羅しています。

米国ETF投資におすすめの証券会社

投資初心者でも簡単に少額から分散投資を始められるのが米国ETFの魅力です。

ここからは、米国ETF投資を始めるのにおすすめの証券会社を紹介しましょう。

もちろんここで紹介している4社ではいずれも、米国ETFの配当金も受け取ることができます。

米国株ETFの特徴は以下が挙げられ、投資家にとって魅力的な点が多くなっています。

米国株ETFの特徴

  • 取引時間が長く、いつでも取引可能
  • テーマ選定をするだけで簡単に投資が可能
  • 少額投資が可能
証券会社 米国ETF
取扱数
手数料
(税抜)
特徴
米国ETF投資におすすめネット証券1位1位マネックス証券 345銘柄 約定金額の
0.495%(※)
みんなの株式における
「米国株おすすめネット証券ランキング」
総合評価で第1位を獲得
米国ETF投資におすすめネット証券2位2位楽天証券 321銘柄 約定金額の
0.495%(※)
米国ETF取扱数No.1
買付手数料実質無料
米国ETF投資におすすめネット証券3位3位DMM株 113銘柄 無料 米国株の取引手数料
完全無料
4位SBI証券 302銘柄 約定金額の
0.495%(※)
口座開設数国内No.1
※各社最低手数料は0ドル
上限手数料は20ドル (税抜) ・2021年11月9日現在
引用元:マネックス証券楽天証券DMM株SBI証券

マネックス証券のETF投資

マネックス証券

マネックス証券は、米国ETF投資におすすめの証券会社の1つです。

米国ETFの取扱銘柄数では楽天証券に一歩劣るものの、個別株も含めた米国株の取扱数では5,000銘柄以上と主要オンライン証券で最多です。

米国ETFだけでなく個別株にも幅広く投資したいならマネックス証券での口座開設を検討してもよいでしょう。

マネックス証券では、外国株取引口座への初回入金から20日間の米国株取引手数料が最大30,000円キャッシュバックされます。

楽天証券の米国ETF投資

楽天証券

米国ETF投資を始めるうえで一番おすすめしたいのが楽天証券です。楽天証券の米国ETFにおける魅力は、「米国ETFの銘柄数の多さ」「米国ETFの買付手数料の安さ」の2つです。

買付手数料が無料の銘柄も9本あり、豊富な銘柄から優良ETFを選べる点は魅力でしょう。

さらに楽天証券の米国ETF投資での一番の魅力は、NISA口座での買付なら全ての銘柄で買付手数料をキャッシュバックしている点です。

実質手数料無料で米国ETFに投資できる上、NISA口座なら利益に対する税金もかからないので、利益を最大化できる可能性が高いでしょう。

DMM株の米国ETF投資

DMM株

DMM株で米国ETFを取引きする際のメリットは、手数料が無料であることです。

また、DMM株はアプリで取引きできるのが魅力です。複数のアプリを使わなくても国内株式と米国株式の取引きを円滑にできます。

DMM株は米国株を信用取引の担保にできる点も大きな特徴です。

SBI証券の米国ETF投資

SBI証券

SBI証券の米国ETF投資における魅力は、住信SBIネット銀行との外貨入出金サービスを使うと、為替コストが安くなる点です。

他の証券会社では日本円から米ドルへの為替手数料は25銭程度かかりますが、住信SBIネット銀行の米ドル為替コストは4銭と割安になっています。

住信SBIネット銀行を使えばSBI証券への入出金も無料になるので、SBI証券で米国ETF投資を始めるなら住信ネット銀行での口座開設も同時に申し込むとよいでしょう。

外国株専門家のコメント

米国ETF(アメリカETF)の3つの特徴

ここでは、米国ETFの特徴を3つの項目に分けて紹介します。

リアルタイムで取引できる

米国ETFは、中身は投資信託でありながら、米国株式市場に上場しています。上場企業の株式と同じように価格の変動を見ながら、株式市場でリアルタイムに売買できます。

一般の投資信託の場合、取引価格は1日1回夜に確定する基準価額が適用されます。

ETFは注文を出した時点では約定代金がいくらになるか分からない投資信託に比べて、その場で約定価格を知りたい人にもおすすめです。

リスクを分散できる

ETFは、株価指数を構成する数多くの銘柄をポートフォリオに組み入れた平均値でできています。そのため、1つの銘柄に投資する場合よりもリスクを分散できるというメリットがあります。

投資の基本は分散投資ですが、投資を始めたばかりの少額ではそれほど多くの分散を行うことはできません。また投資の知識がなくても、専門家による采配でリスク分散投資ができる便利な商品です。

低コストで運用できる

米国ETFは、経費率(投資信託でいう信託報酬)が低価格に設定されています。一般的な投資信託の信託報酬と比べても、米国ETFの経費率は安い傾向があります。

この経費率は、ETFを保有する期間中、継続的に発生するコストです。できるだけ安いというのは大きなメリットになります。

米国ETFは品揃えが豊富

米国ETFは、あらゆる指標に連動しており、品揃えが豊富です。

海外のETFは米国が多くを占めており、日本で現在200本ほど上場しているのに対し、米国ではその10倍近い数が上場しています。

ヨーロッパ、アジアなどのまとまった複数の国や地域などの、株価指数に連動するETFをはじめ、「金融」「IT」など特定の事業の株価指数に連動するETF、国やさまざまな種類の債券の指数に連動するETFなどがあります。

さらには、水やバイオ、環境といったテーマや、金、農作物といった特定の商品の指数に連動するETF、海外不動産投資信託である海外REITなどの指数に連動するETFなど、ありとあらゆる指標に連動するETFが作られています。

そのため、ポートフォリオのバランスを調整するものとしても幅広く使われています。

米国株のETFを選ぶときの3ポイント

米国株のETFを選ぶときの3ポイント

  • 経費率は安いか
  • 流通量は多いか
  • ポートフォリオは自分の投資スタイルに近いか

では、そのように多くの米国ETFの中から、どの銘柄を選んだらよいのでしょうか。ポイントを3つに分けて紹介します。

経費率は安いか

分散することを目的としてETFを選ぶ投資初心者の場合、利益や利回りを狙わない分、注意すべきポイントはコストとなります。

そのため、米国ETFの主なコストとなる経費率が安い銘柄を選ぶことが重要です。為替手数料など国内株式にはないコストも発生することに注意が必要です。

流通量は多いか

ETFのメリットの一つに、価格変動を見ながらリアルタイムで取引できる点があります。このメリットを最大限生かすために大切なのは、流通量の多い銘柄を選ぶことです。出来高が少ないと、思いどおりのタイミングで取引できないケースもでてきてしまいます。

ポートフォリオは自分の投資スタイルに近いか

米国ETFのポートフォリオは、高配当利回り銘柄を集めたETFやS&P500構成銘柄のみを集めたETFなど、それぞれに特徴があります。

自分の目的にあった投資スタイルのETFを選びましょう。

高配当利回り銘柄おすすめETF3選

高配当利回りを目的にしたETFのうちおすすめの3つをご紹介します。

「バンガード米国高配当株式ETF」(VYM)

VYMの特徴
  • 安定して分配金を得ることが可能
  • 信託報酬が低い
  • 約400の銘柄で構成

米国の株価指数であるFTSE ハイディビデンド・イールド・インデックスのパフォーマンスへの連動を目指しています。

長期にわたり、安定的に分配金を得たい人におすすめです。

VYM,チャート
引用:GoogleFinance
トータルリターン(1年) 20.50%
信託報酬 0.06%
純資産 432億ドル

\VYMが購入できる/

「iシェアーズ・コア 米国高配当株 ETF」(HDV)

HDVの特徴
  • 構成銘柄の数が少なめ
  • 景気に左右されず安定している

モーニングスター配当フォーカス指数をベンチマークとし、財務状態が健全で質の高い74銘柄で構成されています。対象銘柄が少なめなので、リスクの分散効果は限定的です。

HDV,チャート
引用:GoogleFinance
トータルリターン(1年) 19.35%
信託報酬 0.08%
純資産 84億ドル

\HDVが購入できる/

「SPDRポートフォリオS&P500高配当株式ETF」(SPYD)

SPYDの特徴
  • 金融や不動産など高配当な銘柄が多い
  • 景気に左右される

S&P500の採用銘柄のうち、高配当利回りの上位80銘柄で構成されるS&P500高配当指数をベンチマークに運用。利回りを重視した不動産セクターと一般消費財セクターへの投資比率が高いので、景気下落局面ではボラティリティがやや高くなる点が特徴です。

SPYD,チャート
引用:GoogleFinance
トータルリターン(1年) 25.41%
信託報酬 0.07%
純資産 60億ドル

\SPYDが購入できる/

S&P500構成銘柄おすすめETF3選

S&P500は、2つある米国株市場に上場している銘柄から代表的な500銘柄の株価を浮動株調整後の時価総額比率で加重平均し、S&Pダウ・ジョーンズ・インデックスにより算出された指数です。

「SPDR S&P500ETF」(SPY)

SPYの特徴
  • 主に米国の大型株で構成
  • S&P500のETFで最も古い
  • 総資産額が大きい

米国を代表するS&P500に連動するETFとしては米国で最も古く、人気の銘柄です。流動性が高いため、売りたいときに売れるというメリットがあります。

SPYD,チャート
引用:GoogleFinance
トータルリターン(1年) 19.63%
信託報酬 0.09%
純資産 3,986億ドル

\SPYが購入できる/

バンガード・S&P500 ETF(VOO)

VOOの特徴
  • 信託報酬が低い
  • 純資産総額が急激に増加中

米国の大型株で構成されるS&P500指数と同等の投資成果を目標としたETFです。SPY,IVVなど同じS&P500と連動するETFの中では最も新しい銘柄ですが、急激に総資産額を伸ばしており、非常に人気があります。

VOO,チャート
引用:GoogleFinance
トータルリターン(1年) 14.28%
信託報酬 0.03%
純資産 2,782億ドル

\VOOが購入できる/

「iシェアーズ・コアS&P500 ETF」(IVV)

IVVの特徴
  • 信託報酬が低い
  • 主に米国の大型株で構成

米国の大型株で構成されるS&P500指数と同等の投資成果を目標としたETFです。米国株式市場の大型株のパフォーマンスと値動きが連動します。

IVV,チャート
引用:GoogleFinance
トータルリターン(1年) 14.28%
信託報酬 0.03%
純資産 3,219億ドル

\IVVが購入できる/

ナスダック100指数連動おすすめETF2選

ナスダック100指数とは、ナスダック市場に上場している3,133銘柄(2020年5月末現在)を時価総額加重平均して算出された指数です。1971年2月5日の株価を基準値100としています。

「インベスコ QQQ ETF」(QQQ)

QQQの特徴
  • ITなど成長産業の構成率が高い
  • リスクは大きめ

インベスコ QQQ ETFは、ナスダック100指数に連動する投資成果を目指しています。ナスダック100を指数とするETFの中では歴史が古く、メジャーな銘柄です。

組み入れ銘柄はアップルやマイクロソフト、アマゾン、フェイスブック、インテルなどIT関連の比重が大きく、値上がり益を狙っています。

QQQ,チャート
引用:GoogleFinance
トータルリターン(1年) 4.23%
信託報酬 0.20%
純資産 1,827億ドル

\QQQが購入できる/

「NEXT FUNDS NASDAQ-100®連動型上場投信」

NASDAQ-100の特徴
  • 金融以外のセクターで構成
  • ハイテク株が多い

NEXT FUNDS NASDAQ-100®とは、ナスダック総合指数から、金融以外のセクターで時価総額と流動性が最も高い100銘柄程度で構成されるナスダック100指数への連動を目指すETFです。

NASDAQ100,チャート
引用:NEXT FUNDS
トータルリターン(1年) 21.11%
信託報酬 0.22%
純資産 479億円

\HDVが購入できる/

米国ETFをアプリで購入する方法

証券会社で口座開設をしたのち、楽天証券の株式トレードツールアプリ「iSPEED」を使って、バンガード・トータル・ストック・マーケットETF(VTI)を実際に購入する方法を画像付きでご紹介します。

① 検索画面から銘柄を選ぶ

米国ETFの買い方1

今回はバンガード・トータル・ストック・マーケットETF(VTI)を購入したいため、検索画面で「VTI」と検索します。一番上に表示された「バンガード・トー…」をクリックします。

② 銘柄の画面を開く

米国ETFの買い方4

VTIの画面が開いたら、右上の「注文」をクリックします。

③ 買い注文を選択

米国ETFの買い方5

画面下部に出てくる「買い注文」をクリックします。

④ 買い注文の画面を開く

米国ETFの買い方2

VTIの買い注文の画面が表示され、現在の価格や為替レートを確認することができます。

⑤ 数量などを選択する

米国ETFの買い方3

次に、購入する株の量を「数量」の欄で指定します。

画像の赤線の部分が変化し、指値でのドル価格・予想受渡代金が表示されます。また執行条件・口座区分・決済方法などもこの画面で選択します。

⑥ 注文ボタンをクリックして完了!

米国ETFの買い方6

下にスクロールし、暗証番号を入力、「注文する」ボタンを押せば注文は完了です。

米国ETFを購入する際の注意点

米国ETFを購入するときに注意すべきポイントは「基準となる指数の上昇=ETFの上昇とは限らない」、「分配金利回りの高いETFは潜在的リスクがある場合がある」の2点です。

ETFは、対象指数などの値動きとETFの基準価額の値動きが一致するように運用されています。

しかし、配当落ちによる要因や分配金の希薄化・濃縮化、有価証券の組入れコストなどの費用が生じるなどの理由から、対象指数などと基準価額の値動きが一致しない場合があります。

基準となる指数が上がっているからといって、必ずしもETFも上がるとは限りません。

また、分配金利回りが高いETFには、赤字業績が続いている株式や、信用格付け「B」銘柄の社債などの投資比率が高いという潜在的リスクがある場合もあります。高利回りを基準に選ぶ際は、利回りがせいぜい5%までのETFを選ぶのが無難です。

5%以上の場合には、S&P500やナスダックなどから組入銘柄を選んだETFなら比較的安心と言えるでしょう。

ETF(Exchange Traded Funds)とは?

ETFとは、証券取引所に上場している投資信託のことです。Exchange Traded Fundsの頭文字をとり「ETF」と呼ばれます。

基本的に、日経平均株価やTOPIX、NYダウ、S&P500など特定の指数の動きに連動する運用成果を目指しています。ETFは株式のようにリアルタイムで取引ができ、幅広い銘柄に分散投資が可能です。

ここでは、ETFと個別株や投資信託との違い、共通点について見ていきましょう。

個別株とETF(上場投資信託)の違い

個別株は1銘柄に投資をするのに対し、ETFは分散投資となる点が異なります。個別株の場合は「トヨタ」や「任天堂」など1企業に投資を行うため、投資先の業績の良し悪しが株価に大きく影響します。

ETFの場合は、S&P500などの指数をベンチマークするなど分散投資ができるため、1企業の業績の良し悪しに左右されずに済むのが個別株との違いです。

個別株とETFの共通点

個別株とETFの共通点は上場していることです。東京証券取引所などに上場しているため、取引時間内であればリアルタイムで証券会社を通じて取引ができます。

成行注文や指値注文で売買が可能です。一般的な投資信託は1日1回しか価額が算出されませんが、ETFや個別株であればリアルタイムに変動する市場価格で売買ができます。

投資信託とETFとの違い

投資信託とETFの違いは、上場しているか、上場していないかの違いです。どちらも日経平均株価やTOPIXなどの指数をベンチマークしているため分散投資ができますが、一般的な投資信託は未上場で、ETFは上場しています。

また、投資信託は1日1回算出される基準価額での取引となりますが、ETFはリアルタイムに変動する市場価格で取引が可能です。

投資信託とETFの共通点

投資信託とETFの共通点は、分散投資ができリスクを低減できることです。どちらもNYダウやS&P500など特定の指数の動きに連動する投資成果を目指しています。

銘柄ではなく、数十~数千銘柄に分散投資をすることが可能です。1企業の業績が与える影響は限定的なので、個別株に投資するよりもリスクを抑えられます。

ETFの種類

ETFには、様々な種類があります。主な種類は次のとおりです。

ETFの種類

  • 国内株式
  • 先進国株式
  • 新興国株式
  • 国内債券
  • 外国債券
  • 新興国債券
  • REIT
  • 商品(コモディティ)

株式はTOPIXや日経225、NYダウ、ナスダック、S&P500などをベンチマークして多数の銘柄に投資をします。REITは不動産投資で、商品(コモディティ)は金やプラチナ、原油先物などです。

ETFと投資信託は長期的に見てどちらがよいのか?

実際にETFと投資信託を長期的に購入し続けた場合、どちらの方が多く利益を得ることができるのでしょうか。

こちらの記事を参考にすると、40年以内の投資期間であればETFの方が実質利回りが大きくなることがわかります。

比較の前提条件

記事内で比較されている6つの指数とそれに基づくETF・投資信託が紹介されています。その中で米国株に当たるのは、以下の4つです。

指数 ETF 投資信託
S&P500指数 バンガード S&P500 ETF
(VOO)
eMAXIS Slim米国株式 (S&P500)
NASDAQ ナスダック100指数 インベスコQQQトラスト
(QQQ)
iFreeNEXTNASDAQ100インデックス
CRSP USトータルマーケット・インデックス バンガード・トータル・ストック・マーケットETF
(VTI)
楽天・全米株式インデックス
FTSE ハイディビデンド・イールド・インデックス バンガード・ハイディビデンドイールド ETF
(VYM)
楽天・米国高配当株式インデックス・ファンド

以上4つのETFと投資信託を、以下の条件の下で運用することで比較します。

比較条件

  • 投資方法:最初に100万円を一括投資するパターンと、毎月10万円を積立投資する2パターン
  • 投資期間:10年間、20年間、40年間の3パターン
  • 配当金を再投資し、期間終了後に一括で売却する

ETFの方がパフォーマンスが高い

以上の条件で利回りを計算すると、表のような結果になります。

ETFと投資信託の結果を比べて値が大きい方を赤字にしています。

指数 100万円一括投資 10万円毎月積立投資
10年 20年 40年 10年 20年 40年
S&P500指数 ETF 219.00% 507.5% 2883.50% 150.90% 246.90% 806.00%
投信 216.8% 504.6% 2963.10% 150.20% 245.40% 816.00%
NASDAQ ナスダック100指数 ETF 367.3% 1525.7% 28200.7% 202.60% 507.80% 4833.50%
投信 357.2% 1444.6% 25479.5% 199.80% 489.50% 4447.80%
CRSP USトータルマーケット・インデックス ETF 216.8% 506.5% 2878.50% 150.70% 246.50% 804.50%
投信 215.9% 500.5% 2913.40% 149.90% 244.10% 806.50%
FTSE ハイディビデンド・イールド・インデックス ETF 169.5% 294.2% 911.00% 131.30% 178.70% 361.70%
投信 166.7% 289.4% 928.90% 130.30% 176.30% 361.70%
指数 100万円一括投資 10万円毎月積立投資
10年 20年 40年 10年 20年 40年
S&P500指数 ETF 219.00% 507.5% 2883.50% 150.90% 246.90% 806.00%
投信 216.8% 504.6% 2963.10% 150.20% 245.40% 816.00%
NASDAQ ナスダック100指数 ETF 367.3% 1525.7% 28200.7% 202.60% 507.80% 4833.50%
投信 357.2% 1444.6% 25479.5% 199.80% 489.50% 4447.80%
CRSP US
トータルマーケット
・インデックス
ETF 216.8% 506.5% 2878.50% 150.70% 246.50% 804.50%
投信 215.9% 500.5% 2913.40% 149.90% 244.10% 806.50%
FTSE
ハイディビデンド
・イールド・インデックス
ETF 169.5% 294.2% 911.00% 131.30% 178.70% 361.70%
投信 166.7% 289.4% 928.90% 130.30% 176.30% 361.70%

表を見ると、投資期間が40年の場合を除けば、全ての条件下でETFが高パフォーマンスになります。

投資期間が40年の場合に結果が異なる原因は、ETFと投資信託の課税の仕組みの違いにあるようです。

投資信託は配当時ごとに配当金にかかる税が低いため、再投資の効率が良い一方、売却時にはそれまでの期間の全ての配当金が課税対象になります。

そのため再投資の期間が長い40年間の場合のみ、投資信託の再投資効率を活かして利回りが高くなります。

一方、売却時に全ての配当金が課税対象になるため、配当金が大きいQQQでは課税対象が少ないETFの方が高いパフォーマンスとなります。

ETFのメリット

ETFのメリット

  • 分散投資を手軽にできる
  • 取引をリアルタイムに行える
  • 信託報酬を低く抑えられる
  • 代表的な株価指数に連動し値動きを把握しやすい

ETFのメリットは、リアルタイムに取引ができて手軽に分散投資が可能な点です。また、運用コストを抑えることができ、値動きを把握しやすいのもメリットです。

ここでは、ETFのメリットについて見ていきましょう。

分散投資を手軽にできる

ETFのメリットの1つが、手軽に分散投資ができることです。たとえば、S&P500をベンチマークとするETFは、S&P500を構成する多数の銘柄に投資を行い運用しています。ETFを購入することで数十~数千銘柄に投資ができ、リスクを分散できます。

リスクを減らす方法の一つに分散投資があります。分散投資には、「資産・銘柄」の分散や「地域の分散」などのほか、投資する時間(時期)をずらす「時間(時期)分散」という考え方があります。

引用元:金融庁|分散投資

取引をリアルタイムに行える

東証一部などに上場するETFは、個別株同様リアルタイムに変動する価格で取引ができます。

一方、一般的な投資信託の場合は、1日1回算出される基準価額をもとに取引するためリアルタイムの取引はできません。

信託報酬を低く抑えられる

信託報酬を低く抑えられるのもETFのメリットです。信託報酬とは、投資信託の運用・管理にかかる費用でファンドによって異なります。

信託報酬が0.1%未満のETFも多く、一般的に投資信託より低い傾向にあります。ETFであれば運用コストを低く抑えることが可能です。

代表的な株価指数に連動し値動きを把握しやすい

ETFは、日経平均株価やTOPIX、NYダウ、S&P500、ナスダック、香港ハンセン株価指数、上海総合指数など代表的な株価指数に連動した投資成果を目指しています。

株価指数に連動するため、値動きを把握しやすいのが特徴です。ETFの株価を見なくても日経平均やTOPIXなどの指数を見ることで、現在値を把握できます。

ETFのデメリット

ETFのメリットだけでなく、デメリットも把握しておくことが大切です。ここでは、ETFのデメリットについて見ていきましょう。

他の金融商品と比較して銘柄数が少ない

ETFのデメリットは、個別株や投資信託と比べて銘柄数が少ないことです。たとえば、楽天証券の投資信託の数は2679件あるのに対し、ETFの銘柄数は640件です(2021年9月20日時点、投信スーパーサーチ、ETF検索より)。ETFの銘柄数は少ないため、他の金融商品より選択肢は狭くなります。

初心者がETFを選ぶ時の注目点

初心者がETFを選ぶ時の注目点

  1. 商品内容
  2. 分配金
  3. 流動性
  4. 運用コスト
  5. 乖離率

初心者がETFを選ぶ時は、商品内容や分配金、流動性などに注目しましょう。ここでは、ETFを選ぶ時の注目点について紹介します。

注目① 商品内容

ETFを選ぶ場合は、商品内容に注目しましょう。国内株式や債券、REIT、商品など、ETFによって投資対象やベンチマークが異なるからです。自分の投資スタイルや目的と合っているか確認し、投資先を選んでください。

注目② 分配金

ETFによって分配金の有無や回数が異なりますので、事前に確認しましょう。分配金が年1回のETFもあれば、年4回実施されるETFもあります。

また、分配金が0円のETFもあります。証券会社サイトで分配金の推移や利回りを確認することが可能です。

●分配金 投資信託の運用の結果、得られた収益を口数に応じて決算ごとに投資家に分配するお金のこと。分配金を出すかどうか、またはどのくらいの額を出すのかは、投資信託の約款や投資信託協会の規則に基づいて運用会社が決定するため、状況によっては分配金が出ないこともあります。

引用元:金融庁|用語集

注目③ 流動性

出来高や売買代金が多いETFは流動性があるため、買いたい時に買い、売りたい時に売ることが可能です。逆に、出来高や売買代金が少なく流動性のないETFは、希望のタイミングで売買が難しい可能性があります。

注目④ 運用コスト

ETFを選ぶ際は、信託報酬などの運用コストを示す経費率に注目をしましょう。経費率とは、ETFの純資産総額に対するコストの割合のことです。

経費率が低いETFほど、運用コストを低く抑えられます。複数のETFで運用コストを比較しましょう。

注目⑤ 乖離率

乖離率とは、現在の株価が移動平均線からどのくらい離れているかを表した数値です。乖離率が大きいほど、買われすぎ・売られすぎを表します。

ETFは特定の指数をベンチマークしているため、乖離率が小さいほど運用がうまくいっていると判断されます。

ETF市場が成長する背景

近年、証券投資の収益率が低下する中、アクティブ運用が市場平均に勝てない状況も相まって、米国を中心に投資家のコスト意識が高まっています。こうした背景から、低コストが魅力的なETFの成長につながっています。

ETFは1990年代前半に商品化され、2000年代前半以降で本格的に成長しました。その後、ETFの種類・銘柄が充実することで、機関投資家の間でもETFの活用が増加しています。

機動的なポートフォリオの変更やヘッジ手段、アクセスしにくい市場への投資といった目的で使われるケースが多くなっています。

上場投資信託(ETF)におすすめの証券会社 TOP3

ETF投資のおすすめの証券会社は、SBI証券、楽天証券、マネックス証券です。それぞれの特徴について見ていきましょう。

証券口座開設者数が国内トップクラス!海外ETF取扱銘柄も豊富!「SBI証券」

SBI証券は、SBIグループが運営しており、証券口座開設数は720万を突破しています。国内ETF/ETNは270件以上、海外ETFは360件以上取り扱います(2021年9月20日時点)。

国内ETFの取引手数料は無料です。また、米国ETFの最低取引手数料は0ドルになります。取扱銘柄豊富で、コストを抑えた取引が可能です。

SBI証券の概要
米国株取扱銘柄数 4,200銘柄
手数料 10万円:99円
50万円:275円
100万円:535円
為替手数料 (米ドル/円)買い+25銭/売り-25銭
米国株以外の取扱銘柄 8カ国

初心者でも気軽に少額から始められる!売買手数料無料の銘柄もある!「楽天証券」

楽天証券

楽天グループが運営する楽天証券は、一部の国内・海外ETFの手数料が0円です。また、NISA口座で海外ETFを取引する場合は、買付手数料が全額キャッシュバックされます。

米国や中国などの海外ETF取扱本数は390件以上あります(2021年9月20日時点)。楽天証券と楽天銀行の口座連携サービスを利用すれば、優遇金利が適用され、楽天ポイントを貯めることも可能です。

楽天証券の概要
米国株取扱銘柄数 3,966銘柄
手数料 10万円:99円
50万円:275円
100万円:535円
為替手数料 (米ドル/円)買い+25銭/売り-25銭
米国株以外の取扱銘柄 5カ国

取引スタイルで選べる売買手数料は2タイプ!「マネックス証券」

マネックス証券は、1注文ごとに手数料を計算する「取引毎手数料コース」と、1日の約定金額合計に応じて手数料が決まる「一日定額手数料コース」があります。

取引毎手数料コースは55円(税込)~、一日定額手数料コースは税込550円(約定金額100万円以下)~です。取扱銘柄数が豊富で、投資情報や取引ツールが充実しているため初心者の方も安心です。

マネックス証券の概要
米国株取扱銘柄数 4,297銘柄
手数料 10万円:99円
50万円:275円
100万円:535円
為替手数料 (米ドル/円)買い+25銭/売り-25銭
米国株以外の取扱銘柄 1カ国

ETFは手軽に分散投資ができる魅力的な商品です。商品内容や流動性、乖離率などに注目して投資先を選ぶようにしてください。ここで紹介した内容を参考にして、早速ETF投資を始めてみましょう。

ETF(上場投資信託)に関するQ&A

ここでは、米国ETFに関するよくある質問をまとめます。投資を始める前に確認しておきましょう。

Q. ETFはどのように購入しますか?

ETFも通常の株式同様、証券会社で購入できます。
まずは証券会社に口座を開くのが最初にやることになります。

Q. ETFは積立投資ができますか?

ETFも積立投資ができます。
ただし、投資信託とは異なり、積み立ての方法が限られています
ETFを積立投資することで、「少額から始められる」「信託報酬の費用を抑えられる」といった利点があります。

Q. ETFは少額投資非課税制度(NISA)の対象商品ですか?

ETFがNISA(少額投資非課税制度)となっている証券会社は多いです。
海外ETFも対象としている証券会社、NISAのみならず「つみたてNISA」でも対象商品としている証券会社など、各証券会社で提供される内容は異なります。

Q. ETFはどうして初心者におすすめなのですか?

ETFならば専門的な知識がなくても1銘柄購入するだけで、分散投資が可能です。

また、リスクを分散できるほか、経費率(投資信託でいう信託報酬)が低価格に設定されているため、一般的な投資信託の信託報酬と比べても米国ETFの経費率は安い傾向があります。

Q. 米国ETF購入の際の注意点は何ですか?

利回りだけにとらわれないことです。
分配金利回りが高いETFには、赤字業績が続いている株式や、信用格付け「B」銘柄の社債などの投資比率が高いという潜在的リスクがある場合があります。

高利回りを基準に選ぶ際は、利回りがせいぜい5%までのETFを選ぶのが無難です。

岡元兵八郎
岡元兵八郎
マネックス証券 チーフ・外国株コンサルタント 兼 マネックス・ユニバーシティ シニアフェロー

上智大学を卒業後、ソロモン・ブラザーズ証券(現シティグループ証券)入社。東京、ニューヨーク本社勤務を含め26年間同社にて一貫して外国株式のマーケティング、外国株式関連商品業務に携わり、外国株式部の上級管理職として機関投資家相手の外国株式ビジネスの拡大に努める。新しい海外株式市場への投資への啓蒙活動を精力的に行い、日本の機関投資家が世界54カ国の株式市場へ投資を行うサポートを行ってきた。
その後4年半はSMBC日興証券株式会社で、エクイティ部、投資情報部にて米国株式市場・企業情報の情報収集、分析、顧客向け資料作成業務の責任者として、個人投資家向けに米国株式投資の啓蒙活動を行うなどし米国株式仲介事業の拡大に貢献。
北米滞在10年、世界80カ国を訪問、33カ国を超える北南米、アジア、欧州、アフリカの証券取引所、証券会社、上場企業のマネージメントへの訪問を行うなど、グローバルな金融サービス部門において確かな実績を築く。
2019年10月より現職。

■著書:『資産を増やす米国株投資入門』(ビジネス社)
■公式Twitter:@heihachiro888
■note:https://note.com/heihachiro888
”石井僚一”

・石井僚一

金融・投資ライター

大手証券グループ投資会社への勤務を経て、個人投資家・ライターに。 株式市場の解説や個別銘柄の財務分析、IPO関連記事を得意としている。株式会社ZUUでは長くIPO記事を担当。
複数媒体に寄稿しており、Yahoo!トップページに掲載実績あり。