
クレジットカードの審査に落ちた際、その理由や原因が気になるもの。クレジットカードの審査には、属性情報や信用情報、借入れ金額などが関わっています。
本記事ではクレジットカードの審査に落ちる理由や原因を確認する方法、審査基準を解説します。クレジットカードの作成を検討している人は、ぜひチェックしてみてください。
クレジットカードの審査に落ちる理由は?

クレジットカードの審査に落ちる理由には、さまざまな背景があります。審査では属性情報や信用情報、クレジットカードの利用実績などがチェックされます。その結果、返済能力が低いと判断されると審査に落ちてしまうのです。
属性情報から返済能力が低いと判断されてしまった
勤続年収が短かったり、年収が低かったりすると、属性情報から返済能力が低いと判断され、審査に落ちるケースがあります。属性情報とは、勤務先や勤続年数、役職、年収などの情報のことです。
基本的に安定した収入があると審査に通りやすいとされています。ほかにも、勤続年数が長かったり、正社員で働いていたりすると、さらに審査に有利になります。
借入れ額が大きい
クレジットカードの申込み時にキャッシングやカードローンを利用しており、すでに借入れ額が大きいと審査に落ちてしまう可能性があります。借入れ額が大きい場合、クレジットカードの支払いが困難と判断されてしまいかねません。
また、クレジットカードに付帯しているキャッシング枠には、総量規制が適用されます。総量規制とは、年収の3分の1を超える借入れはできない法律のことです。さらに、利用者が過剰に借入れをしないようにするための割賦販売法という法律では、支払可能見込額を超える利用枠を設定できないことになっています。
そのため、借入れ額が大きいと、キャッシング枠が付けられない可能性もあるうえ、審査に落ちてしまいかねません。
ブラックリストに載っている
ブラックリストに入っている場合も、返済能力が疑われてクレジットカードの審査に落ちてしまう可能性があります。クレジットカードやキャッシング、カードローンの返済が滞ったり、債務整理をしたりした履歴がある場合、ブラックリストになっているかもしれません。
信用情報の保存期間は、CICとJICCでは5年程度、銀行個人信用情報センター(KSC)では取引情報が5年、破産や債務整理が7年程度です。
ブラックリストに入っている間は、クレジットカードの審査にはまず通りません。
クレジットカードの利用実績がない
クレジットカードの利用実績がない場合、返済能力があるか判断しにくく、審査に落ちてしまう可能性があります。このように、クレジットカードやローンの利用実績が一切ない状態を「スーパーホワイト」といいます。
スーパーホワイトはブラックリストに入っていることと比べると審査に通りやすいものの、ゴールドやプラチナなどステータスの高いカードの審査には通らない可能性が高いです。
しかし、一般カードの審査には通過する可能性はあります。そのため、まずは一般カードで利用実績を作り、その後ステータス性の高いカードに挑戦するとよいでしょう。短期間に複数のクレジットカードに申し込むことで、審査に悪影響を与えるケースがあります。実はクレジットカードの利用実績だけでなく、申込履歴も信用情報に登録されます。
短期間に複数のクレジットカードに申し込むと「お金のやりくりに困っているのでは?」「現金化する目的でクレジットカードを発行しているのではないか?」と疑われる可能性があるのです。
申込履歴の情報は、信用情報機関に6ヵ月間保存されます。そのため、審査に落ちたら、6ヵ月以上の期間を空けて、履歴が消えるのを待ってから申し込むとよいでしょう。
申込情報に不備がある
申込情報に不備があった場合、正確な情報を把握できないため審査に落とされてしまいます。申込みの際は、氏名や住所、勤務先などの情報に誤りがないか確認しましょう。
とくに電話番号や勤務先に誤りがあった場合、在籍確認や本人確認ができず、審査を通過できません。
また、審査が不安だからといって、年収や勤務形態などで虚偽の申告を行ってはいけません。
クレジットカードの審査難易度は発行会社やランクによって異なる

クレジットカードの審査は、発行会社やランクによって難易度や審査基準が異なります。すでに保有しているクレジットカードの審査に通過したからといって、次も審査に通過するわけではありません。
ステータスが高いクレジットカードは審査が厳しい
ゴールドカードやブラックカードなど、ステータスが高いクレジットカードは審査基準が厳しい傾向があります。これは、高ランクなカードほどより確実な支払い能力を重視しているためです。

また、クレジットカードの中には、一定の年収がないと申し込めないものもあります。さらに一定の基準を満たして初めてインビテーションが得られるカードもあるほどです。ステータスが高いクレジットカードに申し込む場合は、審査基準が厳しい可能性がある点に注意しましょう。
そのため、審査に自信がない人は、まずは年会費無料で一般ランクのクレジットカードを発行するのがおすすめです。
発行会社によって審査基準が異なる
クレジットカードは、クレジットカード会社だけでなく銀行や百貨店、消費者金融などさまざまな会社から発行されています。発行会社によって異なる審査基準を定めているため、発行会社もチェックしておきましょう。
一般的には消費者金融系や流通系、信販系のクレジットカードは審査に通りやすいといわれています。対して、銀行系や交通系のクレジットカードは、審査基準が厳しめです。

カードの種類によっては審査に通過しやすい
クレジットカードには一般カードのほか、デポジット型のクレジットカードがあります。
デポジット型のカードは、事前に入金したデポジット(保証金)を上限としてショッピングに使えるクレジットカードです。カード会社からすると、どんなにカードが使われたとしてもデポジットがある以上は損しないため、審査に通過しやすいです。また、保証金はクレジットカードの解約時に返還されるため、実質無料で利用できます。利用限度額は保証金の金額までになるため、使いすぎの心配もありません。
デポジット型クレジットカードの例として、Nexus Cardやデポジット型ライフカードが挙げられます。保証金額はNexus Cardだと5万円から、デポジット型ライフカードだと3万円から選べます。
クレジットカードの審査に落ちる割合

クレジットカードの審査に落ちる割合は、25.0%(約4人に1人)と考えられます。実際に日本クレジット協会のクレジット関連統計によると、2023年1月~12月に行われた3,871万件の申込みのうち、997万件が審査に落ちていました。
クレジットカードに申し込んでも、確実に通るわけではなく、落ちる可能性も十分あります。
クレジットカードの審査に落ちた理由を確認する方法はある?

クレジットカードの審査に落ちた場合、カード会社に問い合わせても理由を教えてもらうことはできません。また、審査基準も公開されていません。
審査に落ちた理由としては、属性情報から支払い能力がないと判断されたり、信用情報がブラックだったり、利用実績がないスーパーホワイトだったりなどの原因が考えられます。心当たりがある場合は改善に努め、時間をおいてから再度申し込みましょう。
信用情報に問題があるかどうかは、CICやJICCなどの信用情報機関に情報開示請求をすると確認できます。開示請求をすると、過去の延滞や借入れ額、金融機関や貸金業者による照会履歴などを見れます。信用情報に問題があった場合は、その原因を解消したうえで良好なクレジットヒストリーを築く必要があります。
クレジットカードの審査に落ちたときの対策

クレジットカードの審査に落ちたとき、次に申し込んだときに発行できるような対策方法を知りたいという人も多いのではないでしょうか。
対策方法としては、クレジットカードの申込履歴が消えるのを待つ、信用情報を回復させるなどの方法があります。
クレジットカードの審査に落ちてしまった場合は参考にしてみてください。
再申込みは半年以上の期間を空ける
再申込みを行う場合は、半年以上の期間を空けましょう。審査落ちの履歴は、他のカードの審査に不利に働きます。しかし、申込みから6ヵ月経てば、信用情報機関内にあるクレジットカードの申込履歴が削除されるのです。
また、短期間で繰り返し申込みを行うと「お金に困っているのではないか」という印象を与えてしまう可能性があります。そのため、半年間はクレジットカードの申込みを控えましょう。
借入れがある場合は返済を行う
現在、クレジットカードのキャッシングやカードローンなどでお金を借りている場合は、返済を行いましょう。借入れ額が多いと年収に対する返済額の割合が高くなり、クレジットカードの返済が困難と判断されるためです。
また、すでに保有しているクレジットカードで分割払いやリボ払いを行っている場合、できれば一括返済しましょう。一括返済をすれば、借入れ額を一気に減らせるうえ、返済実績を作ることができ、審査に通る可能性を上げられます。
良好なクレジットヒストリーを作る
信用情報に傷がついている人は、次の申込みに向けて良好なクレジットヒストリーを作りましょう。。クレジットヒストリーとは、クレジットカードやローン、分割払いなどの利用履歴とそれに付随する信用情報のことです。クレジットヒストリーを作っておくと、カード会社に返済能力をアピールでき、審査に通る可能性が上がります。
良好なクレジットヒストリーを作るには、スマートフォンの分割払いやローンの返済を延滞や滞納なく行う方法などがあります。また、審査に通りやすいデポジット型のクレジットカードを発行し、支払いを行っていくことで、クレジットヒストリーが作れます。
- スマートフォンの分割払い
- ローンの返済
- デポジット型のクレジットカードで支払いを行う
- 公共料金をクレジットカードで支払う
クレジットカードを作れない代わりに利用したいサービス

クレジットカードは普段の買い物や公共料金の引落しなど、さまざまなシーンで活躍します。そのため、審査に落ちてしまうと困ることもあるでしょう。
クレジットカードを発行できなくても、後払いアプリや、現金を持ち歩かずに支払いができるデビットカードやプリペイドカードなどの決済サービスがあります。それぞれクレジットカードにはないメリットもあります。
後払いアプリは限度額が低い分、審査に通りやすい
後払いアプリとは、商品やサービスの代金を後日支払うことができるアプリです。アプリによっては、審査に運転免許証やマイナンバーカードが不要で、電話番号とメールアドレスだけで後払い機能が使えるようになるものもあります。そのため、クレジットカードの審査に落ちても、後払いアプリなら利用できる可能性が高いです。
後払いアプリは、主にECサイトで利用でき、スマホのタッチ決済や物理的な本カードを利用すれば、実店舗でも使えるケースがあります。このようにクレジットカード同様に幅広い店舗・サービスで使用可能です。
ただし、利用限度額は最大5万円など少なめな場合が多いです。使う予定の金額が少ない場合は、後払いアプリで十分に代替できるでしょう。また、利用のたびに手数料がかかるアプリもあるため、事前にチェックしましょう。
デビットカードは即時引き落としで便利
デビットカードは銀行口座と紐づけられているカードで、支払いを済ませると口座残高から即時引き落しが行われる仕組みになっています。残高以上は使えないため、クレジットカードのように使いすぎるなどの心配はなく、支払いを忘れたなどの理由でブラックリストに入ることはありません。
クレジットカードと同様に、現金を持ち歩く必要がなく、カード1枚だけで決済を済ませることができます。口座から現金を引き落とす手間や手数料がかからなことも魅力です。
国際ブランドはVisaやMasterCardなどから選べるため、通常のクレジットカード同様、幅広い店舗・サービスの支払いに使えます。
ただし、後払いはできないため、支払いを先送りしたいという人には向いていません。
プリペイドカードは使い過ぎを防げる
プリペイドカードは、事前にチャージして使うカードです。クレジットカードと異なりチャージした分しか使用できないため、デビットカードと同様に使いすぎを防げます。また、プリペイドカードは銀行口座がなくても持てるため、年齢制限もありません。
また、そもそも審査がないので、クレジットカードの審査に通らなかったり、申込年齢に満たなかったりする人でも利用可能です。
審査が不安な人向けのクレジットカード3選

審査が不安な人でも申し込めるクレジットカードを紹介します。それぞれの特徴を知って、自分に合うクレジットカードに申し込んでみてください。
PayPayカード | 三井住友カード(NL) | ACマスターカード | |
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年会費 | 無料 | 無料 | 無料 |
利用可能額 | - | 150万円 | 300万円 |
ポイント | 200円につき最大1.5%ポイント | 200円(税込)につき1ポイント | 毎月の利用金額から0.25%キャッシュバック |
付帯保険 | なし | 海外旅行傷害保険 | なし |
国際ブランド | Visa、Mastercard、JCB | Visa、Mastercard | Mastercard |
申込み |
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PayPayカード

PayPayカードは、最短7分で発行できるクレジットカードです。オンラインショッピングやPayPayの支払いなどで、すぐにクレジットカードを使用したい人に適しています。
流通系かつ年会費無料の一般カードのため、ステータスカードと比べて審査難易度が低く、収入に自信のない人におすすめです。また、安定した収入があれば、パートやアルバイトでも申し込めます。
PayPayで利用するとポイント還元率が最大1.5%までアップするため、普段からPayPayを利用している人におすすめです。
年会費 | 無料 |
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利用可能額 | - |
ポイント | 200円につき最大1.5%ポイント |
付帯保険 | なし |
国際ブランド | Visa、Mastercard、JCB |
三井住友カード(NL)

三井住友カード(NL)は、三井住友カード株式会社が発行するポイントが貯まりやすいクレジットカードです。通常利用で200円(税込)につき1ポイント(0.5%)貯まるうえ、対象のコンビニや飲食店でスマホのタッチ決済をすると、最大20.0%のポイントがもらえます。
また、最短10秒でアプリ内にカードを発行でき、カード番号や有効期限をすぐに確認できます。そのため、発行後すぐにオンラインショッピングが可能。さらに、Apple PayやGoogle Payにも対応しているので、実店舗でスマホのタッチ決済もできます。年会費無料の一般カードで、ポイント施策によって新規ユーザーを集めているため、審査難易度は低いです。
年会費 | 無料 |
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利用可能額 | 150万円 |
ポイント | 200円(税込)につき1ポイント |
付帯保険 | 海外旅行傷害保険 |
国際ブランド | Visa、Mastercard |
ACマスターカード

ACマスターカードは、消費者金融のアコムが発行するクレジットカードです。独自審査を用いているため、他のカードの審査に落ちた人でも作れる可能性があります。消費者金融系のカードであるため、過去よりも現在の支払い能力が重視される傾向です。そのため、現在安定した収入がある人であれば、審査に通過する可能性があります。
バーチャルカードは最短20分(※)で発行できるうえ、9時~21時の間であれば本カードを自動契約機(むじんくん)で即日発行できます。
土日祝日も即日発行に対応しているので、すぐにクレジットカードを手にしたい人におすすめです。
年会費 | 無料 |
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利用可能額 | 300万円 |
ポイント | 毎月の利用金額から0.25%キャッシュバック |
付帯保険 | なし |
国際ブランド | Mastercard |
クレジットカードの審査に落ちる理由に関するよくある質問
クレジットカードの審査に落ちる理由に関するよくある質問を紹介します。細かな疑問も解消したうえで、適したカードを選びましょう。
この期間に、借入れを返済したり、クレジットヒストリーを作ったりして、審査が有利に進むように準備しておきましょう。
万が一、思い当たる節がある場合は、問題を解決してから再度申込みましょう。また、「短期間に複数のクレジットカードに申し込んだ」「申込情報に不備がある」なども審査に落ちる理由のひとつです。
とはいえ、申込情報があるにも関わらず契約内容が登録されていないと、審査に落ちたことを知られてしまいます。
属性情報に問題があったり、過去に延滞や債務整理をしていたりすると、クレジットカードの審査に落ちてしまう可能性があります。