年収アップ
(画像=NET MONEY編集部)

転職で年収が上がることは、経済的な安定やキャリアアップの面で魅力的です。一方で、転職活動中に「条件や待遇が良すぎる会社は逆に不安」と感じている方もいるでしょう。

本記事では、転職で年収が上がりすぎて怖い会社について、5つのパターンを解説します。年収アップの相場や、おすすめのハイクラス転職サイトも紹介するので、転職で年収を上げたい方は参考にしてみてください。

  1. 転職で年収が上がりすぎて怖い会社の5つのパターン
    1. 労働時間が長い
    2. 転勤の可能性
    3. 求められるスキルや期待値が高い
    4. 職場の環境が競争的
    5. 離職率が高い
  2. 転職による年収アップの相場
  3. 転職時の年収の交渉のポイント
    1. 交渉のタイミングを見計らう
    2. 業種・職種・社内の相場を確認する
    3. 経験やスキルを提示する
  4. 転職で年収アップを叶えるならハイクラス転職サイト
  5. 転職の年収アップと価値観に合うキャリアについてまとめ

転職で年収が上がりすぎて怖い会社の5つのパターン

年収が高い会社に転職できることは、経済的な安定と将来のキャリアの可能性につながります。その反面、転職で年収が上がりすぎる会社には、以下の5つの不安があります。

転職で年収が上がりすぎて怖い会社の5つのパターン
  • 労働時間が長い
  • 転勤の可能性
  • 求められるスキルや期待値が高い
  • 職場の環境が競争的
  • 離職率が高い

転職後に「失敗した」と後悔しないために、確認すべきポイントを見ておきましょう。

労働時間が長い

転職で年収が上がりすぎると、労働時間が長くなる可能性があります。たとえ年収が上がっても、仕事が中心の生活になると「プライベートの時間が確保できなくなるのは怖い」と感じる方は多いでしょう。

具体的に、労働環境が過酷と感じられるのは以下の3点です。

  • 残業が多い
    年間休日が少ない
    休日出勤が多い

同業種の中で年収が飛び抜けて高い場合、残業前提で給与が提示されている可能性があります。本来、求人票の「基本給」には「固定残業代」は含まれずに記載されるものです。

ただ、「求人記載内容と実際が異なる」との苦情や相談は後を絶ちません。求人票との相違の中で「賃金に関すること」が1,108 件(21.6%)と一番多いトラブルです。残業時間や賃金については、認識に相違がないよう事前に確認しておきましょう。

また、年間休日について確かめることも欠かせません。労働基準法において、所定の労働時間を満たす場合の年間休日の最低日数は105日と定められています。一方で平均は116.4日、ボリュームゾーンは120~129日です。

年収が高くても週休二日制が保障されていなかったり、休日出勤が多かったりすると、余暇を楽しめないだけでなく、疲れが取れない可能性があります。年収が上がりすぎる転職の前には、必ず条件を確認の上で、問題なく就労できるかイメージしてみましょう。

厚生労働省「令和5年度 ハローワークにおける求人票の記載内容と実際の労働条件の相違に係る申出等の件数
厚生労働省「令和6年就労条件総合調査の概況

転勤の可能性

地元の企業から、全国に営業所を持つ会社に転職した場合、年収が上がるケースがよくあります。一方で、転勤の可能性があるため、慎重な判断が重要です。

例えば、以下の3つの条件が提示された場合、あなたならどれを選びますか。

求人票に「全国転勤あり」と書かれていても転勤がないケースもありますが、常に異動の怖さを気にかけなければいけません。特に、子どもがいる家庭において海外転勤はハードルが高いと感じる方は多いでしょう。

日本全国・世界規模の大企業への転職は、年収やキャリア面で魅力的です。一方で、配属先が希望する条件と合うかは慎重に検討しましょう。

求められるスキルや期待値が高い

年収が高い会社は、求められるスキルが高い傾向があります。転職して年収が上がりすぎる場合、前の会社よりも期待値が高く、プレッシャーが怖いと感じる方もいるでしょう。

ハイレベルな要求に対して完璧を求められると、精神的に負担になる可能性があります。また、仕事をこなすだけでなく、成果を出すことが前提の職場もプレッシャーが大きいです。

「目標」という名の「ノルマ」があり、契約が取れないと肩身が狭い会社は合わないと感じる方もいます。高給の裏にある「求められる成果」には、ある程度の覚悟が必要です。

職場の環境が競争的

転職で年収が上がりすぎると、職場の雰囲気自体が大きく異なる可能性があります。年収の高い会社は、向上心を持つ競争的な社員が多い傾向です。

このように高みを目標とする社風であれば、競争的な環境が怖いと感じる方もいるでしょう。転職で一時的には年収が上がっても、転職先で評価されないと昇進や昇給が難しくなります。

もちろん、切磋琢磨する雰囲気が合って、仕事のモチベーションにつながるケースもあります。後のキャリアアップも視野に入れて、転職先を検討しましょう。

離職率が高い

一般的に、給料が高い会社は従業員の満足度が高く、離職率が低い傾向にあります。一方で、高給でも早期に退職する社員が多いケースもあり、俗にいうブラック企業が存在します。

「年収が高いのに辞めたい」というのは労働環境や職場の雰囲気が悪いケースが多いため、決して見過ごせません。転職前には、離職率を確認しておきましょう。離職率の調べ方は、主に以下の5つです。

離職率のデータは、転職エージェントやハローワークが保有しているケースがあります。また、就職四季報にも「3年後離職率」などが掲載されています。

会社によっては離職率のデータを公表していないため、口コミサイトを参考にするのもよいでしょう。口コミサイトは信憑性が低いデータもあるので、信頼できる情報の見極めも大切です。

調べても離職率が分からない場合は、面接などで直接聞く方法もあります。ただ、離職率を聞くことはマイナスイメージを持たれる可能性も考えられます。「長く働きたいため、定着率が知りたい」のように、ポジティブな印象を与える質問を心がけましょう。

年収が上がりすぎて怖いと感じる場合、労働環境や求められるスキルなどを確認して認識の相違がない状況にしておくことが大切です。

転職による年収アップの相場

一般的に、転職でどれくらい年収アップできるのか、相場が気になりますよね。厚生労働省が令和5年に調査したデータを元に、20~40代の転職者の賃金変動を年代別に見てみましょう。

年代 1割以上増加 1割未満増加 変わらない 1割未満減少 1割以上減少
20~24歳 39.7% 12.6% 24.3% 9.6% 11.3%
25~29歳 29.7% 14.7% 32.4 % 8.0% 14.4%
30~34歳 30.4% 14.3% 25.6% 7.0% 22.1%
35~39歳 27.6% 10.4% 31.3% 11.0% 18.9%
40~44歳 28.4% 12.9% 27.5% 12.0% 17.3%
45~49歳 26.2% 11.1% 31.7% 10.4% 20.0%

参考:厚生労働省「令和5年 雇用動向調査結果の概要

20~40代において、転職前と比べて賃金が「増加」した割合は、「減少」した割合よりも多いです。特に20代~30代では「1割以上増加」の割合が30%前後で、大幅な年収アップを叶えている方が多数いることが分かります。

元の年収が500万円の場合、1割増加で50万円アップ、2割増加で100万円アップです。一般的に100万円の年収アップは難しいと言われていますが、スキルや経験、外資系企業への転職などによっては可能となるケースもあります。

今の会社の賃金が仕事に見合わないと感じたら、好待遇の企業への転職を検討するのもよいでしょう。思った以上に年収が上がり、働きがいも増すと理想的ですね。

転職時の年収の交渉のポイント

転職時に給与交渉を成功させて、年収アップを叶えている方もいます。年収の交渉をするポイントは、以下の3つです。

転職時の年収の交渉のポイント
  • 交渉のタイミングを見計らう
  • 業種・職種・社内の相場を確認する
  • 経験やスキルを提示する

それぞれを順番に解説します。

交渉のタイミングを見計らう

転職で年収を上げたいと思ったときに、交渉のタイミングは重要です。選考中に給与の交渉をした場合、選考結果に悪影響が出る可能性があります。面接時に希望する給与について聞かれた場合は答えて問題ありませんが、自分から切り出すのは避けた方が無難です。

転職の給与交渉は、内定が決まったすぐがおすすめです。内定を承諾するまでの期間に希望する条件を伝えて、交渉しましょう。

業種・職種・社内の相場を確認する

転職で年収を上げようと意気込んでも、相場から離れた金額を提示すると失敗します。承諾が得られるような妥当性のある金額で交渉できるよう、以下の3点を確認しましょう。

例えば、転職先が金融業の場合、似た規模の銀行や証券会社などの給与相場を調べます。提示されている金額が相場より低い場合、交渉の余地があると判断できます。

また、職種によっても給与の相場は異なります。一般的に、営業職と事務職では、営業職の方が年収が高いケースが多いです。技術職やコンサルタントなども高給が多い職種です。

業種や職種の給与相場を調べた上で、転職先の社内の給与規定も確認しておきましょう。社内ルールから大幅に外れた交渉は通りにくく、「常識がない」とマイナスイメージを持たれてしまうリスクもあります。年収を上げたい気持ちが先行しすぎないよう、適切な金額を提示することが大切です。

経験やスキルを提示する

転職時の年収の交渉において、今までの経験やスキルを元に金額を提示すると成功しやすくなります。勤務経験や資格のみでなく、実際にどのような成果を上げたかを示しましょう。

このように具体的な実績を伝えることで、企業から高い給与に見合う人材と判断されやすくなります。他の社員と差別化できる強みから、年収アップの交渉を行いましょう。

転職で年収アップを叶えるならビズリーチ

転職で年収を上げたいと考えるなら、転職サイト選びは重要です。やりがいや高い年収が得られる企業とコンタクトが取れる転職サイトを選びましょう。

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*2023年10月末時点

転職の年収アップと価値観に合うキャリアについてまとめ

スキルや経験を持つ人材は、転職で年収アップを成功させることが可能です。一方で、年収が上がりすぎる会社は、労働環境の悪化や期待値の高さからプレッシャーを感じるケースもあります。

大切なのは、今までの経験やスキルを活かせる会社を選ぶことです。キャリアアップを目指すならハイエンド特化の転職サイトを利用し、自分の天職を見つけて理想の年収を叶えましょう。