カフェで仕事がはかどる科学的な根拠やメリット・注意点、おすすめ3選を紹介

カフェで仕事するとなぜかはかどる、そんな風に思う方もいるでしょう。実は、それには科学的な根拠があります。

今回は、カフェで仕事がはかどる理由や、カフェで作業するメリットを解説します。お店の選び方や注意点、仕事がはかどるおすすめカフェも紹介しますので、ぜひチェックしてください。

カフェで仕事がはかどるのはなぜ？理由と科学的な根拠

カフェで仕事がはかどる理由は、「社会的促進」という現象によるものです。
社会的促進とは、作業や課題にとりくむとき、そばに他者がいることで、パフォーマンスがあがり、作業効率や成績が向上することを指します。

社会的促進は、心理学者の「フロイド・ヘンリー・オールポート」の研究により実証されました。

同研究では、他者が周りにいると一人でいるときよりも意識が覚醒した状態になることや、モチベーションが高まることが実証されています。

「一人でいると眠くなってしまうけど、カフェにいったら他人の視線もあり、真面目なふりをして作業できた」そんな経験をしたことがある人は多いでしょう。

参照：社会的促進についての研究

仕事がはかどるカフェの選び方

「カフェは仕事がはかどる」ということは心理学の実験で実証されていますが、カフェならどこでも集中できて仕事が効率化されるわけではありません。

カフェという空間で、充実した作業時間を過ごしたいときは次のポイントに着目して選びましょう。

一つずつ解説します。

高速Wi-Fiが完備されている

パソコンで仕事する人はWi-Fiをチェックしましょう。ポケットWi-Fiやスマホのテザリングを使えるなら問題ないですが、データ通信料の上限や速度が気になることも。

その点、高速Wi-Fiが完備されているカフェなら、ノーストレスで作業できます。

また、「Wi-Fi完備」ということは、「パソコンで作業してもらって問題ないですよ」ということなので、気兼ねなく作業できるでしょう。

長時間いても嫌な顔をされない

長時間の滞在が問題ないかどうかもチェックしましょう。時間帯や場所によっては長時間の滞在が好まれない場合があります。

例えば、朝の駅構内や駅前のカフェは、混雑して、人の出入りが激しく、ゆっくりと作業するのに向いていません。

Googleマップなどで混雑状況を確認しましょう。

店員が話しかけてこない・テンションが高すぎない

店員がやたらにかまってくる、テンションが高くフレンドリーすぎるお店も考え物です。こちらは寂しくてカフェに来てるわけでなく、集中したくてきているわけです。

店員の声が大きすぎたり、ことあるごとに話しかけたりするカフェでは生産性が高まりません。特に規模が小さい個人経営のカフェは注意しましょう。

紅茶や珈琲など好きな飲み物が充実している

紅茶や珈琲が好きな方は、好きな飲み物が充実しているカフェを選びましょう。
紅茶や珈琲に含まれるカフェインは、脳の中枢に作用して集中力を高めることが数々の研究でわかっています。

豆にこだわった、おいしい珈琲を飲める「神保町ブックセンター」や、豊富な種類の茶葉がそろう紅茶専門店「チャバティ」など、ワークもできてこだわりのお茶も飲めるカフェが多いです。静かな空間で、好きな香りに囲まれてリラックスしながら質の高い仕事ができます。

参照：コーヒー摂取による作業成績の向上と ストレス反応の軽減

サンドイッチやクッキーなど軽食が充実している

小腹がすいたときにつまめる、軽食メニューが充実しているかどうかもチェックしたいポイントです。「カレーなどがっつり食べたいわけでないけど、珈琲と一緒に少しだけ食べたい」そんなときサンドイッチやクッキーがメニューにあったら助かります。

本が並んでいる

学生の頃よく図書館で勉強していた、という人は本が並ぶカフェがおすすめです。
書籍があり知的な雰囲気が漂うカフェは、クリエイティブな仕事に向いています。
作業に集中したあとは、本棚でひと息。

ファンタジーやエッセイなど、仕事を離れ非日常の世界にふれることで新しい発想が生まれる場合があるでしょう。中には気に入った本をそのまま購入できるカフェもあります。

カフェで仕事するメリット

カフェで仕事する具体的なメリットは次の4つです。

会社でも自分の家でもない、カフェで仕事する魅力について一つずつ、ご紹介します。

適度な雑音が創造的思考能力を高める

カフェで仕事する最大のメリットは適度な雑音を感じていられることです。
この、程よい雑音が、創造的思考能力を高めることがわかっています。

イリノイ大学アーバナシャンペーン校の「ラビ・メータ」をはじめとする研究チームは、さまざまなレベルのノイズの中で創造的思考力をテストする実験を行いました。

結果、カフェにおける周囲の話し声に相当する、70デシベルのグループは、他のグループより成績が突出してよかったのです。

特に企画立案・ライティング・デザイン・設計といったクリエイティブな仕事は、家でもくもくとやるより、カフェのほどよいノイズで作業するほうが向いています。

参照：Is Noise Always Bad? Exploring the Effects of Ambient Noise on Creative Cognition

誘惑がない

家にいるのと異なり、誘惑がない点も魅力です。ベッドやお菓子に心惑わされることなく集中できる時間は、至福でしょう。

中には、重要な仕事にかかるときほど、机のまわりを拭いたり片づけたり、家事を始めてしまう方もいるのではないでしょうか。これは、「セルフ・ハンディキャッピング」という心の動きからくるものです。

重要なタスクほど、達成しなければという責任感に追われ、負担が大きく逃げたくなってしまうのです。

カフェには仕事の邪魔となる・不要なものがないので、割り切って作業できます。
評価や経営にかかわる重要な仕事は必ずカフェで取り組む、と決めてもいいでしょう。

参照：セルフ・ハンディキャッピングの研究動向

誰にも邪魔されない仕事時間を維持できる

当然ですが、カフェなら誰にも邪魔されずに仕事できます。自宅に小さな子供やパートナーがいる場合、集中できる時間を維持するのが困難でしょう。大切な人との時間は大事ですが、自立していることも大事です。

なぜなら一人で仕事に集中する時間を持つことで、余裕が生まれ、「しっかり仕事できる→相手にも優しくできる」という好循環が生まれるからです。「集中して仕事できない」とぼやくより先に環境作りに励みましょう。

素敵な自分を演じられる

程よい他人の目があるカフェでは、知らず知らずのうちに「真剣に作業する素敵な自分」を演じるものです。心地よい緊張感が、パフォーマンスをアップさせます。

「自宅なら寝巻のままお化粧もしないで気楽に仕事できる」という人も週に一度でいいのでカフェに行くのがおすすめです。お化粧をして好きな服を着てカフェに向かえば気分が上がり、新鮮な気持ちで作業できます。

カフェで仕事するときの注意点

カフェは質の高い仕事につながる絶好の作業場です。しかし、守るべきマナーやポイントがあるので、注意しましょう。

Zoom会議は外で、または許可を得て行う

Zoomなどのオンライン会議は、お店の外でスマホで、もしくは店員さんに許可をもらって行いましょう。店内でOKといわれても、ヘッドホンマイクを利用して、極力小さな声で話します。

なんの断りもなく会議をはじめ、イヤホンもつけず、大声で話す、といった行為はお店にもお客にも迷惑です。店員に注意され次から行けなくなってしまう場合も。

会議のない時間を選んでカフェにいくか、クライアントとの予期せぬ会議に備えてイヤホン・ヘッドホンマイクを持ち歩くなど対策してください。

魅惑的なお酒やおつまみに注意

とくにアルコールが好きな人は、お酒やおつまみに注意しましょう。
「唐揚げがおいしそうだから、少しつまんで、やっぱり一緒にビールも」となってずるずる飲んでしまうと、仕事ができなくなります。

「お酒飲んで1日終わってしまった、やはりカフェでは仕事ができない」となるのはもったいないですよね。

お酒が好きなら、スターバックスコーヒーやドトールコーヒーショップなど、あえてお酒がないカフェを選ぶのも一つの手です。もしくは「夕方17時まで頑張って、そのあとご褒美でワインを飲もう」と決めてもいいでしょう。

何より、カフェでしっかり集中して仕事を終わらせれば、自宅で飲むビールはおいしいはずです。

仕事がはかどるおすすめカフェ4選

ライター・ディレクター・エンジニア・人事、さまざまな職種の方におすすめの、仕事がはかどるカフェをご紹介します。

すべて、おいしい珈琲が飲めて、電源・Wi-Fi完備のお店です。

【渋谷】WIRED TOKYO 1999

渋谷駅ハチ公口・スクランブル交差点前にそびえる「QFRONT（キューフロント）」ビル7Fの「WIRED TOKYO 1999」は、「TSUTAYA BOOK STORE（蔦屋書店）」と「カフェ・カンパニー」とのコラボレーションで誕生した、「書店」と「カフェ」がシームレスに繋がるブック＆カフェです。

約480平方メートルの7階フロアを広々と使っており、席数は117席（個室1部屋12席）。落ち着いた開放的な空間で1日仕事したい、という方におすすめです。こだわりの珈琲をはじめ、サラダ・ドリンク付きワンプレート料理、パスタ、バーガーなど食事メニューも豊富なので、昼食や夕食もとれます。

店内の本・雑誌は閲覧自由。休憩時間に画集や写真集を眺めればインスパイアされ、斬新なアイデアが浮かぶかもしれません。26時まで営業しているため、夕方から夜の仕事にも向いています。

【神保町】神保町ブックセンター

「未来の自分の種をまく。」がコンセプトの神保町ブックセンターは、本のまち神保町駅前、靖国通りに面したコワーキング&サービスオフィスです。

「本が読めて買える喫茶店」としても「本に囲まれて働ける仕事場」としても使えます。
蔵書約9,000点、「本」に囲まれた、どこか懐かしい昭和の香りが漂う空間で仕事にいそしむ時間は至福でしょう。

なお、本格的に仕事したい方には、会員制のワークスペース（有料）がおすすめです。
ワークスペースは個室オフィス・専用デスク・ラウンジの3タイプで、事業内容・規模・働き方に合わせて、自分に合った使い方を選べます。

ブックセンター1階のラウンジでは、定期的に「本」や「編集」「哲学」「まちづくり」をテーマにした多様なイベントを実施しているので、時間があったらお立ち寄りください。仕事終わりに自分の仕事に繋がる気付きや教養を得る、良い機会になるでしょう。

【新宿】Caffice

新宿駅新南口から直結した場所にあるダイニングカフェ「Caffice」は全席電源完備で高速Wi-Fiを利用できます。最古の品種といわれる「ティピカ」の生豆を使用した、自家焙煎のコーヒーはほどよい酸味と苦味で、すっきりした味わいが特徴。

店内は都会的で広々とした空間になっており、随所に本が並べられていて、壁もお洒落なデザインで落ち着いた雰囲気です。

20席のカウンター席には、パソコンを開いたり、本を読んだりしているお客さんがいます。たばこを吸う方用の別室もあります。

【渋谷】.andwork shibuya

近未来的な内装デザインを特徴とするロビーラウンジと、集中して作業できるコワーキングスペース「.andwork shibuya」。シェアキッチン、コピー機、シャワーなど、ホテル併設だからこそ可能な、サービスが揃います。

パワーナップのためにホテルのベッドを利用して仮眠できる点も魅力。仕事のパフォーマンスを最大化できます。「仕事と休息を何度もオーバーラップでき、自分のペースで自分らしく自由に働ける環境を提供」それが.andwork shibuyaのコンセプトです。

夕方の1時間はハッピーアワーでビールを無料で楽しめます。集中して仕事を片付けたあとのご褒美になるでしょう。なお、.andworkのマンスリー会員は、LIVELY HOTELS全ホテルを割引料金で利用できます。

カフェで至福の仕事時間を過ごそう

人生の幸せは、集中することです。カフェで仕事に集中する時間には大きな価値があります。集中できるカフェを見つけて、 質の高い仕事をこなし、キャリアアップも給与アップも実現しましょう。

カフェでの集中した作業時間で高収入を得たい方には「ITプロパートナーズ」がおすすめです。「ITプロパートナーズはリモートで、週 2日から働ける案件を多く保有しています。 間に仲介会社を挟まず、直接クライアントと契約しているので、高単価な案件が多いのが特徴。週3日の稼働でも、生活には十分な報酬を手に入れることができます。 「自分のスキルだといくら稼げるのか知りたい」そんな方もお気軽に問い合せしてみてください。

• 
  著者 NETMONEY（ネットマネー）編集部