「株式投資」だけで生活する方法を考えてみた

株式投資だけで生活ができたらどんなにいいだろうか。そう考える人は多いかもしれない。今回は、そんな誰しもが憧れる「株だけで生活するためには」ということについて、真剣に考えてみる

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目次

  1. いくらあれば株だけで生活できるのか
  2. 元手と運用益はどのくらい必要か
  3. 株で生活するならリスクのある配当か、優待の組み合わせか
  4. とりあえず投資を初めてみたい人におすすめの証券会社
  5. 相応のリスクは覚悟しておこう
  6. ネット証券の口座開設方法
  7. 株式投資に関するQ&A

いくらあれば株だけで生活できるのか

まずは、生活をしていくためには一体いくら掛かるのか、という部分から見ていこう。当然、月にかかる費用は人それぞれである。質素でも、とにかく株だけで生活をしたいと考える人もいれば、株で大きな利益を生み出し、優雅に暮らしたいという人もいるだろう。

総務省統計局が発表している家計調査というものがある。2016年10月に発表された9月分速報では、二人以上の世帯の消費支出は26万7119円となっている。もちろん、地域や物価の違い、単身者や三人以上の世帯では変動はあるが、平均的には日本では約27万円の収入があれば生きていけることになる。

より安い家賃の地域へ引っ越したり、固定費を極力削ることができればもう少し少ない額でも生活は可能でだろう。ただし、これはあくまでも生活する上で必要な資金である。それとは別に、投資資金を余裕資金として準備する必要がある。また、少し贅沢をと考えればやはり30万円以上を、毎月運用益として成果を上げ続けなければならない。

元手と運用益はどのくらい必要か

では、月に30万円以上を株で利益を出すためには一体いくらの資金が必要だろうか。場合分けして考えてみよう。

デイトレードで生活

日々パソコンに向かい、チャートや情報をチェックする生活となる。この場合、1日1万7000円以上(正確には税金を考慮すると1万8,750円は確実に手にしたい)の運用益を出すことが求められる。一つの銘柄で、1日の暴騰率が3%前後のものを狙った場合、「株価×0.03=1万7000円」なので、56万6666円が必要な資金となる。

もちろん株価は企業によって異なるが、100株単位での購入の場合、600円前後のものを狙えば60万円で1日1万7000円というのは不可能ではないかもしれない。ただし、毎日その結果を残し続けることが求められるため、かなりハードルは高いと言えるだろう

株投資家のコメント

配当金のみで生活

今度は、長期保有で配当金のみで生活をすることを考える。配当利回りの高いものを選んだとしても、定期的なニュース、株価のチェックは必要になるだろう。

先ほどの月に30万円という前提だと、年間で360万円の資金が必要ということになる。日本取引所グループのサイトでは、株式平均利回りを見ることができる。

有配会社平均利回りは、10月で1.83%である。それを元に勘案すると、「株価×0.0183=3,600,000円」となるので、1億9672万1311円と約2億円が必要ということがわかる。こちらも、当然ながらより配当利回りの良い銘柄であれば、資金は少なくなる。

株で生活するならリスクのある配当か、優待の組み合わせか

配当金のみの場合、より高配当な銘柄を選ぶという選択肢もあるが、配当利回りの高さが、いい銘柄とは決して言えない。では、株主優待との組み合わせではどうだろうか。生活費のほとんどを株主優待で賄うという桐谷広人さんが有名だが、やはり優待制度を利用してもかなりハードルが高い。

例えば、テクノアルファ<3089>は100株以上で一律1,000円分のクオカードが優待として受け取ることができる。他にもクオカードを株主優待として進呈される銘柄は多い。また、お米や食事券、商品券といったものを組み合わせれば、配当金のみの場合と比べると必要資金は少なくすることができるだろう。ただし、そのためには各会社の株主優待情報をすべてチェックし、権利確定日などの情報収集を行うこと、それに伴う価格変動のリスクを負うことを覚悟しなくてはならない。

ここまでご覧頂いてわかるように、毎日3%の変動を確実に取る為には知識、経験、運が必要である。一方、配当金の保有のみ、または優待との組み合わせを考えた場合には、相当大きな金額が必要であることがわかる。

現実的に考えると、一つの個別銘柄に資金を割り当てるのはリスクが高すぎる。最低でも3社以上の銘柄を購入することが現実的だろう。そうなると、それぞれの利回りや、優待内容など組み合わせにより柔軟性が出てくるかもしれない。

投資生活を始めたい人におすすめの証券会社

投資をするに当たってどの証券会社で口座を開設したらいいかわからない人向けにおすすめの証券会社を紹介する。

株式投資では手数料がかかる場合が多いので、主に手数料で比較するとよいだろう。

相応のリスクは覚悟しておこう

先ほどの例で言うと、資金約60万円でも1日1万7000円というのは、不可能ではないことになる。しかし、それには知識だけでは乗り切れない領域つまり、運などの要素がかなり大きくなってくるのではないだろうか。

配当のみの場合、配当と優待のみで生活する場合には、かなり大きな額が必要なので十分な資金を用意した上で検討しよう。

ネット証券の口座開設方法

ネット証券の代表例としてSBI証券の口座開設方法を紹介していく。

STEP1 メールアドレスの登録

まずはメールアドレスを入力し、仮登録する。

口座開設申込方法
引用元:SBI証券

STEP2 認証コードの入力

登録したメールアドレス宛に届いた認証コードを入力する。

口座開設申込方法
引用元:SBI証券

STEP3 お客様情報の設定

氏名・住所・生年月日などの基本情報を入力する。

口座開設申込方法
引用元:SBI証券

STEP4 規約の確認

各規約のPDFを確認し、同意のチェックボックスにチェックを入れる。

口座開設申込方法
引用元:SBI証券

STEP5 入力内容の確認

入力した内容を確認する。

口座開設申込方法
引用元:SBI証券

STEP6 口座開設方法の選択

口座開設の方法を選択する。本人確認書類の提出をWEB上で行う「ネットで口座開設」または提出を郵送で行う「郵送で口座開設」がある。

口座開設申込方法
引用元:SBI証券

STEP7 口座開設申し込みの完了

申し込みが完了後、申し込み完了メールに次のステップが記載されている。
「ネットで口座開設」を選択した場合は、メールのアドレスから専用ページにアクセスし、本人確認書類の提出する。

株式投資に関するQ&A

ここでは株式投資に関するQ&Aをまとめたのでぜひ参考にしてほしい。

株式投資だけで生活することは可能か?
実際に株式投資だけで生活している人はいるが、多額の原資が必要で、大きなリスクを伴う可能性もあるためハードルは高い。
株主優待はどうやったら受けられる?
株主優待は必要株数を各企業が定めた期限までに購入する必要がある。
有限亭玉介
有限亭玉介(ゆうげんていたますけ)
日々トレードを重ねる個人投資家・ブロガー。金融情報会社フィスコのソーシャルレポーターとして、20以上のメディアに株についての記事を配信するほか、株&猫ブログ『儲かる株情報「猫旦那のお株は天井知らず」』では、独自の視点で注目した銘柄を随時紹介している。趣味は野球、落語、酒。猫旦那(飼い猫)の名前は「なつ」、含み益はもっぱら家族(嫁&娘)に献上。

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■公式Twitter:@kabureport_cat