アメリカ株の中には配当利回りが年5%を超える高配当株が多く存在するのをご存じだろうか。配当金狙いの長期投資なら日本株ではなくアメリカ株で行うことで安定した利益をあげることができる。
しかし、日本の株式ならまだしも外国の株式に投資するのは初心者にはハードルが高いイメージはないだろうか。ここでは、アメリカ株のメリットや、なぜ今アメリカ株を買うべきなのか、そしてどのようにしたらアメリカ株が買えるのか、1つずつ確認していこう。
アメリカ株は配当金が高いものが多い

アメリカの投資家は、日本の投資家とは株式投資において重視する要素が異なるという。個人差はあるが、日本の投資家がキャピタルゲイン(値上がり益)を重視する傾向が強いことに対し、アメリカの投資家はインカムゲイン(配当収益)を重んじることが多いといわれる。「企業があげた収益は株主により多く還元することが望ましい」とアメリカの投資家の多くは望んでいるわけだ。
こうしたアメリカの投資家の意向を踏まえ、アメリカ株の中には、10年、20年、中には60年以上の長期にわたって配当金の増額を続けている企業がいくつかある。有名なものとしてP&Gやマクドナルド、コカ・コーラなどが該当するが、上記の企業の株式を持ち続けていれば、株価の短期的なアップダウンに左右されず、毎年安定した配当収益を得られるだろう。
また配当利回りの削減は、欧米では企業が事業に対して弱気になっていると受け止められるため、欧米企業は日本企業と比べると業績の変動によって安易な減配をしない方針を好む傾向がある。
そのため、為替相場や政情変化などの外部要因によって業績が悪化した場合でも、中長期的にみて事業の継続が可能と判断すれば、配当金はできるだけ維持される方針をとっているのだ。実際に、アメリカでは何十年と連続増配をしている企業が数多くある。
円高時はアメリカ株を買うチャンス
アメリカ株投資には、為替の影響も忘れてはならない。為替がドル高円安になれば、アメリカ株の相対的な価値も上がっていくため、円高時に抗乳できればベストである。
例えば、現在ドル円=100円のレートで配当率2.5%の1000円相当の株を買ったとする。3年後、ドル円=110円のレートになっていれば、1000円の価値だった株が1000 x 1.1 x (1 + 0.025 x 3) = 1183円相当の価値になる。高配当の銘柄が多数あるところに円安ドル高が加わり、より投資で収益を上げやすい環境なのだ。
また、現在アメリカ経済は好調だ。ハイテクやヘルスケアなどの分野でアメリカ企業がリードする領域が多いほか、シェールガス開発などの新たな資源調達方法の確保にも積極的に取り組んでいる。
このまま経済が好調を維持し、投資や消費がより活発になっていけば、アメリカ株式はさらに上昇することが期待できる。また、企業業績が好調となれば、株価の上昇のみならず増配によってインカムゲインが増える可能性もある。
※2020年11月17日現在
アメリカ株の取引
アメリカ株の取引時間
アメリカ株の取引を行う上でネックとなりうるのが取引時間だ。アメリカの主要株式の多くは、ニューヨーク証券取引所で取引されている。取引時間はニューヨークの時間にあわせたものとなっており、日本時間の23:30~翌6:00(サマータイム期間中は1時間早まる)となっている。
深夜に売買を行うことになるが、配当狙いの長期投資を考える場合は頻繁に売買を繰り返す必要性が小さいため、株取引に多くの時間を取られることはないだろう。
アメリカ株は1株から取引可能
優良なアメリカ株式を購入するには多額の資金が必要ではないかと懸念するかもしれないが、100株や1000株単位でしか購入できない日本株と違い、アメリカ株のほとんどは1株単位で購入可能だ。
例えばAT&Tの株式であれば、2019年12月20日現在4250円程度から投資できる。日本のミニ株制度と同様に、少額から投資を始めることが可能だ。
※アメリカ株の購入方法については「初心者にもわかりやすい!アメリカ株(米国株)の買い方」を参考にしてほしい。
※2020年11月17日現在
アメリカ株を買う方法
STEP1 各証券会社で口座開設申し込み
上に記載の表より、各証券会社のページに移動して口座開設をする。
STEP2 書類を返送する
証券会社から、口座開設の申込書類が送られてくるため、必要事項を記載して、返送する。
STEP3 ID、パスワードをもとにログインする
申込書類を送ってから、一週間ぐらいするとID・パスワードが証券会社から送られてくるため、それをもとに口座にログイン。
STEP4 外国株口座の開設を行う
日本株の口座開設を申請後、外国株の口座開設を行う。ネット上で日本株・外国株両方の口座開設が即時に完了するため、非常に簡単にアメリカ株の取引が開始できる。
STEP5 銘柄選定して、株式を購入
この記事では高配当のおすすめ銘柄を紹介しているが、値上がり、配当と各人の目的に合わせて銘柄選定をして購入をして、売買をしていく。
アメリカ株おすすめ証券会社
DMM.com証券
DMM.com証券は、初めて米国株投資に挑戦するならもっともおすすめの証券会社だ。
銘柄数こそ他の証券会社よりも少ないが、SBI証券や楽天証券では手数料が0.45%かかるのに対して、DMM.com証券なら取引手数料が完全無料化されたため、手数料を気にせず売買することが可能だ。
DMM.com証券では、新規で口座開設した人を対象に毎月抽選で2,000円のキャッシュバックを行っている。
マネックス証券
アメリカ株式を取り扱ういくつかの証券会社の中でも、取り扱うアメリカ株式の種類がダントツで多いのが「マネックス証券 」だ。
マネックス証券は取り扱うアメリカ株が3500銘柄以上と、ネット証券の中でダントツの取扱銘柄数を誇る。また、手数料も条約金額の0.45%と低水準に抑えられている。
また、マネックス証券では、アメリカ株式の取扱銘柄数の多さや取引手数料の安さに加えて、口座開設者を対象とする無料のオンラインセミナーを数多く行っている点でも定評がある。
投資情報を自ら集めて有望な銘柄を検討するのも良い勉強になるが、初期の投資判断が重要となる長期投資に向けて、このオンラインセミナーを活用してさらに広く深い情報を入手することも一手である。
マネックス証券では、新規口座開設等で、Amazonギフト券200円分に加えて最大20万円をキャッシュバックするキャンペーンを12月31日まで開催している。
アメリカの好景気等の要因も併せて考えれば、アメリカ株を購入して高配当を得るチャンスといえる。すでに証券口座を持っている人も、高配当のアメリカ株を手に入れるための口座を新たに開設してみることを検討してみてはいかがだろうか。
次に進む「アメリカ株(米国株)が買える証券会社徹底比較」
大統領選挙とアメリカ株価の関連
アメリカ株式の価格変動要因として、「大統領選挙」を挙げることができる。現職の大統領が引き続き自分の政党から大統領を出そうという意図から、選挙の前年にさまざまな景気浮揚策をとる傾向があるためだ。
実際、大統領選挙の前年には、アメリカ株式指数の代表的指標であるS&P500指数は、1950年以降年間で見ると必ず上昇しているという。データからも大統領選挙の実施が株式市場に影響を与えていることがうかがえる。
2020年はちょうど大統領選挙年にあたる。大統領選挙直後に株価が下落する事があるものの、大統領の任期間のうち最も株価が上がるのは大統領選挙の前年で、本選のある年はその次に高いことが知られているのだ。Bloombargによると、2019年12月のS&P500指数は、年初より27パーセントも上昇している。
したがって、来年中は値上がりが進む可能性があるため、アメリカ株式を購入するなら、早めに購入してしまうのが得策といえる。
おすすめの高配当アメリカ株
ここからは、高配当や長期にわたって増配を継続してきたアメリカ株をピックアップしよう。
配当利回りが非常に高い銘柄として3つ挙げたい。
1つめは、通信サービスを提供する「ボーダフォン・グループ」だ。ボーダフォン・グループはアメリカ国内のみならず、移動通信サービスをグローバルに展開している。配当利回りは約5%となっている。
2つ目は、「AT&T」である。米国最大の通信サービス会社であり、配当利回りが5.31%と非常に高いことに加え、30年以上連続で増配していることも特筆に値する。
次に、AT&Tよりもさらに長期にわたり増配を続けている企業を取り上げよう。
3つ目は「コカ・コーラ」である。「コカ・コーラ」は日本でも多くの人になじみがあるブランドだ。配当利回りは2.91%であり、上述の2企業と比べると低いもののそれでも高水準だ。さらに、コカ・コーラはなんと50年以上連続で増配を達成しており、インカムゲイン目的での長期投資ではぜひ検討したいアメリカ株式である。
以上のように、アメリカの好景気等の要因も併せて考えれば、今はアメリカ株を購入して高配当を得るチャンスといえる。すでに証券口座を持っている人も、高配当のアメリカ株を手に入れるための口座を新たに開設してみることを検討してみてはいかがだろうか。

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米国は西側先進国であり、基本的には民主主義であるという点も日本人が安心して投資できる理由になります。企業の情報開示も世界でもっとも透明性があると言われています。こうした背景を踏まえれば、資産形成において、「米国市場に長期で投資する」という方法はリスクの低い方法の一つと考えることができるでしょう。