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(画像=PIXTA)

「1000万円が手元にあるけど何に投資すればいいのか分からない」といった疑問や不安を感じている方もいるのではないでしょうか。銀行預金なら、ペイオフの範囲内であれば元本保証となる点は魅力的です。しかし2021年9月時点でメガバンクの定期預金金利は、0.002%と超低金利。仮に1000万円を1年間預けても受け取れる利息は、たったの200円(税引き前)です。

1000万円を上手に運用したいのであればある程度リスクを取ってさまざまな投資法にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。この記事では、1000万円でできるおすすめの投資法について紹介していきます。是非読んで投資を始めるきっかけにしてください。

投資をするには証券口座の開設が必須です。そちらもあわせて行いましょう。

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1000万円で投資や資産運用を行う前に知っておきたいこと

1000万円あれば例えば「任天堂株式会社<7974>」など、投資資金が数百万円必要な銘柄も余裕で買えますし、さまざまな金融商品にも投資できます。「1株から投資できる」など少額投資できる金融商品も増えてきましたが、投資金額が10万円や100万円の場合に比べて1000万円で投資するほうが投資対象の幅は大きく広がります。

ただ投資金額が10万円であっても1000万円であっても投資や資産運用を行うときの基本は同じです。投資の格言に「卵は一つのカゴに盛ってはいけない」という言葉があります。これは、卵を一つのカゴに盛って落としてしまうとすべて割れてしまうけれど、分けて盛っておけば他の卵は割れずにすむという意味です。

投資も1銘柄に集中して資金を投下せずに「分散投資」を心がけることが大切です。例えば「投資信託30%」「株式50%」「コモディティ商品20%」というように、自分の運用目的やリスク許容度に応じて商品や配分を決めポートフォリオを組みましょう。

証券会社おすすめランキング

証券会社は多数あり選ぶのが難しいかもしれませんが、自分の取引スタイルにあったものを選びましょう。

ランキングの根拠はこちら:証券会社のランキング根拠について
(2023年9月13日現在)
引用元:SBI証券、楽天証券、マネックス証券、auカブコム証券、松井証券、DMM 株、GMOクリック証券、PayPay証券、SBIネオトレード証券の各社公式サイト
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投資や資産運用に失敗しないためのポイント

投資には、金融商品によってさまざまなリスクがありますが、失敗を避け上手な資産運用を目指すことは可能です。投資や資産運用で失敗しないために押さえておきたいポイントを4つ紹介します。

物価上昇率を上回る利回りか

1000万円という大金があれば「ハイリスク・ハイリターンの商品に投資してみよう」と思う人もいるかもしれません。

しかし平均すると利回りがあまり高くならないケースもあります。利回りに関しては、物価上昇率を常に意識することが大切です。2021年7月時点で政府と日本銀行は、一体となって物価を2%上昇させる政策を引き続き行っています。そのため資産を目減りさせずに安定的な収益を得られるよう物価上昇率を上回る資産運用を目指しましょう。

SBI証券

利回りにあったリスクを取れているか

スクとリターン(利回り)は、比例的な関係にあります。これまでのたくさんの投資家の経験を見てもリスクを取った人が高い見返り(リターン)を得られている傾向です。しかし単にリスクを高くすれば必ずリターンが高まるわけではありません。リスクが高くてもリスクに見合ったリターンが得られるような金融商品を選択できるように商品の目利き力を高めることが必要です。

時間を取られない投資方法か

投資額が大きい場合、利益だけでなく損失も大きくなる傾向があります。そのため日ごろから市況の動きをチェックすることは大切です。しかし仕事や他の必要な時間まで投資に取られてしまうのでは効率が良くありません。プロが運用してくれる投資信託などを活用し、投資に時間や労力をかけ過ぎないことも意識しておきましょう。

松井証券

リカバリーしきれないリスクは絶対に避ける

投資額に余裕があるほど実力以上の投資に挑戦したくなる傾向があります。具体的には、株式の信用取引やレバレッジを効かせたFXなどで手持ち金額以上の投資をするケースです。証拠金の約3~25倍という金額を動かせるため、大きな収益が期待できますが失敗すれば大きな損失となり、その分を追証として補てんしなければならないケースもあります。

資産を増やしたいからといってもリカバリーしきれない金融商品は、絶対に投資しないようにしましょう。

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1000万円でできる投資や資産運用①投資信託

1000万円で投資できる対象として、まずおすすめしたいのは投資信託です。

投資信託とは

投資信託は、投資家から集めた資金を一つのファンドとしてまとめ、運用のプロが国内外の株式や債券などに投資および運用をする金融商品です。運用で得られる分配金や値上がり益が投資額に応じて分配される仕組みとなっています。

投資信託のメリットとデメリット

投資信託は、すべて投資のプロがタイミングを判断して投資と運用を行います。投資家は、各ファンドの運用方針やリスクやリターンの度合いを確認して選ぶだけでいい点は大きなメリットです。しかし投資信託には、購入時や売却時の手数料のほか、保有期間中に毎営業日「信託報酬」という手数料がある点を忘れてはいけません。

これらの手数料は、金融機関やファンドによっても内容が大きく異なるため、投資前にファンド情報をよく調べたうえで選定することが大切です。信託報酬は、毎営業日かかっているため、長期で保有するほど手数料の総額が大きくなる点はデメリットといえるでしょう。

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投資信託の始め方

投資信託は、証券会社だけでなく銀行や信用金庫などの金融機関でも販売していますが、金融機関によって取扱いしているファンドが大きく異なります。そのため投資を検討する際は、できるだけ取り扱っているファンド数が多い金融機関を選ぶことがおすすめです。一般的に銀行などよりも証券会社のほうが投資信託のラインナップは多くなっています。

金融機関を選定した後は口座開設手続きを行い、口座に入金しファンドを選んで注文しましょう。

1000万円でできる投資や資産運用②コモディティ投資

投資先を分散させるために1000万円の一部をコモディティ投資で運用することも選択肢の一つです。

コモディティ投資とは

コモディティ(Commodity)とは、一般に「商品」のことを指す言葉です。ここでいう「商品」とは、商品先物市場で取引されている原油やガソリンなどのエネルギー、金やプラチナ、トウモロコシや大豆などの農産物のこと。つまりコモディティ投資は商品先物市場で取引されているコモディティ(商品)への投資です。

コモディティ投資のメリットとデメリット

コモディティ投資の大きなメリットは、インフレに強いことです。インフレの際は、貨幣価値が下がってしまうため、現金で資産を保有していると資産価値が大きく目減りしてしまいかねません。しかしコモディティ投資の場合は「実物商品(資産)」のため、物価上昇に連動して投資商品の上昇が見込めます。

前述したように政府と日本銀行が物価を2%上昇させるインフレ政策を実施していることを考えると、投資資金の一部をコモディティ投資に回しておくことで、価値上昇が期待できるかもしれません。一方で価格変動リスクが大きい点がデメリットです。株式市場や債券市場と比べて、商品市場は規模が小さく、需要の増加によって値動きが大きくなりやすい傾向があります。

楽天証券

コモディティ投資の始め方

コモディティ投資の方法には、大きく分けると以下の3つの方法があります。

・現物を購入する方法
金やプラチナなどの貴金属への投資には、金貨や金地金などの現物を購入して保有したり毎月一定額ずつ積み立てたりする方法があります。現物は、証券会社や地金商、宝飾店などで購入することが可能です。

・コモディティの価格に連動する金融商品に投資する方法
例えば金や原油などのコモディティを投資対象とした投資信託やETFを購入することも方法の一つです。この場合は、証券会社(または銀行)で購入することができます。

・商品先物市場で取引する方法
ネット証券会社などでも取り扱っています。この場合、証券会社で「先物・オプション取引口座」の開設が必要です。

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1000万円でできる投資や資産運用③ヘッジファンド

1000万円あればヘッジファンドへの投資へのチャレンジもできるでしょう。

ヘッジファンドとは

ヘッジファンドとは、ヘッジ(hedge=避ける)とファンド(fund=投資資金)を組み合わせた言葉で、相場が下がったときでも資産の目減りを避け利益を追求することを目的としたファンドです。普通の投資信託は広く一般に募集されますが、ほとんどのヘッジファンドは限られた人のみが出資して運用するファンドです。

ヘッジファンドのメリットとデメリット

ヘッジファンドは「絶対リターン」を目指して、リスクヘッジのための投資テクニックが駆使されています。先物取引や信用取引などを積極的に活用することで相場の上げ下げに関係なく利益を期待できる点はメリットです。一方で流動性が低く売りたいときに売れない可能性がある点はデメリットといえるでしょう。

またヘッジファンドを購入できる投資家は、適格投資家といって一部の人に制限されています。さらにた普通の投資信託のように投資対象や投資割合などの内容が公開されないこともデメリットです。内容が分からないまま出資することになってしまいます。

ヘッジファンドの始め方

投資助言会社を利用して海外ヘッジファンドを直接買うことができます。投資助言会社とは、中立的な立場で投資に関する助言サービス・情報を提供する専門家です。正式な投資助言会社として金融庁に登録されているかどうか確認しましょう。「もう少し気軽に始めたい」という人は、日本の証券会社を通じてヘッジファンドに似たポートフォリオを組んでいる投資信託を購入するのもいいかもしれません。

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1000万円でできる投資や資産運用④株式投資

1000万円の投資資金があれば投資の王道ともいえる株式投資もおすすめです。

株式投資とは

株式投資とは、証券会社に上場する株式会社が発行する株式を売買することで売却益や配当金を得る方法です。1単元(100株)以上の株主になることで議決権を得ることができ、株主総会に出席することもできます。また株主優待を実施している企業の場合、一定条件を満たすことで自社製品やカタログギフトなどの株主優待をもらうことも可能です。

株式投資のメリットデメリット

株式投資は他の投資法に比べて情報量が多く、さまざまな指標を使って優良銘柄を探すことができる点がメリットです。割安な優良株を購入できれば、長期保有しているうちに資産が数十倍に膨らむ可能性もあります。一方で企業が倒産した場合は、最悪資産価値がゼロになるなど投資額を回収できないリスクがある点はデメリットです。

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株式投資の始め方

株式を購入するためには、証券会社で証券口座の開設が必要です。口座を開設後に入金して投資対象銘柄を選んで買い注文します。証券会社によって売買委託手数料やサービスが異なるため、複数の証券会社を比較して自分に合ったところを選びましょう。

1000万円でできる投資や資産運用⑤ロボアドバイザー

投資初心者の場合は、ロボアドバイザーを活用した投資もおすすめです。

ロボアドバイザーとは

ロボアドバイザー(ロボアド)とは、AIによる資産運用アドバイスサービスのことです。大きく分けて「助言型」と「投資一任型」の2つがあります。

・助言型
いくつかの質問に答えれば、投資金額や目標金額に合わせた資産配分のポートフォリオを診断し、適する金融商品を提示してくれます。実際の商品選択や売買は投資家自身が行います。

・投資一任型
質問に答えれば金融商品選びから売買、運用、リバランスまですべてを自動的に行ってくれます。

ロボアドバイザーのメリットデメリット

投資知識が低い初心者でも、自分のリスク許容度や投資目標に合わせて適切な商品を選んでもらえる点は、大きなメリットです。特に投資一任型では、売買やリバランスなども自動的に行ってくれるため、資産運用に関する知識や手間、時間がなくても投資が行えます。しかし投資一任型のロボアドは、運用資産残高に対して1%程度の手数料がかかる点がデメリットです。

例えば運用資産残高が1000万円の場合、1%だと年間10万円の手数料がかかります。自分で売買する場合であればかからない費用のため、運用利回りで手数料以上の成果がないとマイナスとなってしまう点にも注意が必要です。

ロボアドバイザーの始め方

例えばロボアド(投資一任型)の場合は、最初に無料ポートフォリオ診断を受けます。その後、口座開設手続きに進み、提示された運用プランの中からリスク許容度などを決定。入金後は、自動で買付や運用、リバランスなど行ってくれます。

まとめ

本記事では、1000万円で投資する方法やおすすめの金融商品について紹介しました。1000万円あれば幅広い選択肢の中から選ぶことができます。

しかし投資金額が10万円であっても1000万円であっても投資や資産運用を行うときの基本は同じです。できるだけリスクを抑えられるように分散投資を心がけ、自分の運用スタイルや考え方に合わせたポートフォリオを組んで運用するようにしましょう。