高配当株 おすすめ
(画像=PIXTA)

高配当株への投資に興味があり、「おすすめの高配当株を知りたい」「高配当株のおすすめポイントを教えて」などと思っている人は多いのではないでしょうか。

利回り3%以上の高配当株に投資をすれば、多くのリターンが期待できます。一定の収益が見込めるため、株価が下がったとしてもリカバリーできる可能性があります。

この記事では、高配当株のおすすめポイントやいまいちなポイント、おすすめ銘柄や証券会社などについて解説します。配当重視の株式投資を考えている人は、ぜひ参考にしてください。

●配当金 株主が企業から利益配当請求権に基づき利益の分配として受け取る金銭のこと。

引用元:金融庁|用語集

高配当株とは?

高配当株とは、配当が多く利回りが高い株のことです。一般的に、利回り3%以上の株が「高配当株」といわれています。高配当株に投資をすることで、多くのリターンが期待できます。

《高配当株も簡単に探せる!》

高配当株のおすすめポイント

高配当株のおすすめポイント

  • 利回り3%以上の高配当が狙える
  • 配当金は比較的安定している
  • 再投資がしやすく不況時でも心理的な安心感がある

高配当株のおすすめポイントは「利回り3%以上の高配当が狙える」「配当金は比較的安定している」「再投資がしやすく不況時にも心理的な安心感がある」の3点です。

特徴や人気の理由を知ることで、高配当株の魅力がわかります。また、高配当株への投資が自分に合うか判断がしやすくなります。

ここでは、高配当株のおすすめポイントについて見ていきましょう。

利回り3%以上の高配当が狙える

高配当株をおすすめするのは、利回り3%以上の配当が狙えるからです。一般的に利回りが3%以上の株は高配当株といわれています。3%以上の利回りであれば、100万円を投資して年3万円以上のリターンを得ることができます。

JPX(日本取引所グループ)によると、2021年8月の東証一部上場企業の加重平均利回りは1.96%です。平均利回りは2%前後で推移していますが、配当利回りが5%を超える銘柄も少なくありません。高配当株を持っていれば、多くの配当益が期待できます。

保有しているだけで利回り3%以上のリターンを狙えるのが、高配当株の魅力です。

楽天証券

配当金は比較的安定している

なかには直近の配当がたまたま高額だった銘柄もありますが、常に高利回りを実現している株も多いです。

例えば、高配当株として人気があるソフトバンク(9434)の配当利回り予想は5.50%(2021年9月8日時点)です。ここ2年、株価は1,200円~1,500円を推移していますが、2020年3月期の年間配当は8,500円(100株当たり)、2021年3月期は8,600円、2022年3月期予想も8,600円となっています。配当性向は80%以上あり、毎年安定して高配当を実現しています。

配当金が比較的安定している高配当株は多く、毎年一定のリターンが期待できるためおすすめです。

再投資がしやすく不況時でも心理的な安心感がある

高配当株は、保有しているだけで一定の配当益が期待できるため、不況時でも安心感があります。株価が下がり売却益が狙えない間も配当を受け取ることが可能です。高配当株でない場合は、株価下落時に収益をあげるのが難しい可能性があります。

保有株数が増えると配当も多くなるため、株価が下がっているときでも再投資の対象として考えやすい銘柄です。

「売却益はしばらく期待できないけど配当をもらえるので安心」と考えられるのは、高配当株の魅力です。

高配当株のいまいちなポイント

高配当株のいまいちなポイント

  • 税金の負担が大きい
  • 手元にある程度の資金と時間が必要
  • 減配リスクがある

高配当株は「税金の負担が大きい」「手元にある程度の資金と時間が必要」「減配リスクがある」などのいまいちなポイントがあります。高配当株のおすすめポイントだけでなく、いまいちなポイントも押さえておくことは大事です。いまいちなポイントを知ることで、高配当株のデメリットや注意点が見えてきます。

ここでは、高配当株のいまいちなポイントについて見ていきましょう。

税金の負担が大きい

高配当株のいまいちなポイントは、税金の負担が大きいことです。配当金は、その都度税金がかかります。上場株式の配当金に対してかかる税金は所得税と住民税、復興特別所得税です。税率は合計20.315%(所得税・復興特別所得税15.315%、住民税5%)になります。

例えば、5,000円の配当金を受け取った場合、税金は1,015円です。年間の配当金が100万円の場合は約21万円もの税金がかかります。高配当株は配当金が大きいため、その分税金は高くなります。なお、非上場株の配当金に対しては、20.42%の税金がかかりますので注意してください。

株式投資による税金を節約する方法として、NISA口座を活用する方法もあります。

●NISA(少額投資非課税制度) NISAとは、2014年1月にスタートした、個人投資家のための税制優遇制度です。NISAでは毎年120万円の非課税投資枠が設定され、上場株式・株式投資信託等の配当・譲渡益等が非課税対象となります。

引用元:金融庁|用語集

●非課税期間 一般NISAおよびジュニアNISAは5年間、つみたてNISAは20年間です。非課税期間の終了時期は、投資した年から数えて5年目と20年目の年末までです。投資したその日からではない点に注意が必要です。そのため、その年の1月に投資する場合も、同じ年の12月に投資する場合も、非課税期間の終了時期は同じになります。

引用元:金融庁|用語集

手元にある程度の資金と時間が必要

高配当株といえども、ある程度の利益を得るにはまとまった投資資金が必要です。利回りが5%あったとしても投資資金が5万円であれば、年間の配当金は2,500円ほどです。税金を差し引けば、利益は約2,000円しかありません。年間数万円~数十万円の配当益を得るには、少なくとも100万円以上は用意したほうがよいでしょう。

また、配当がもらえるのは年1~2回です。定期的に配当益を得ていくには、中長期スパンで高配当株を保有する必要があります。

高配当株でまとまった配当益を定期的にもらうためには、ある程度の資金と時間が必要になることを理解しておきましょう。

減配リスクがある

配当金の原資は企業の利益です。一般的に、利益が増えると配当金は高くなります。企業の業績が好調で利益が右肩上がりの場合は、配当金は増配となり年々もらえる金額が増えていきます。

しかし、企業の業績が悪く利益が減ると減配の可能性があります。配当金の原資である利益が減るため、配当金も少なくなるのです。利益が出ず赤字になれば、配当金自体が出なくなります。

企業の業績次第では、減配となり高配当をもらえなくなるリスクがあるので注意してください。高利回りでありながら、今後の業績にも期待できる銘柄を探すことが大切です。

各証券会社では各指標による検索もできるので、銘柄を選ぶ際に活用しましょう。

高配当株早見表

ここでは、国内と国外(米国)の高配当株早見表を紹介します。10銘柄ずつ紹介しますが、いずれも高配当が期待できます。

より多くの高配当株を知っておけば投資先の選択肢が広がるため、市況や投資戦略、投資資金などに応じて選ぶことが可能です。利回りは今後変動する可能性はありますが、高配当株選びの参考にしてみてください。

国内の高配当株一覧

国内の高配当株一覧は、次のとおりです。

コード 名称 取引値 1株配当 配当利回り
(会社予想)
8103 明和産業(株) 1,210 115 9.50%
9101 日本郵船(株) 9,830 700 7.12%
6535 (株)アイモバイル 1,483 100 6.74%
9104 (株)商船三井 8,920 550 6.17%
2914 JT 2,187 130 5.94%
8093 極東貿易(株) 2,565 145 5.65%
7414 小野建(株) 1,633 92 5.63%
1852 (株)淺沼組 4,675 260 5.56%
7494 (株)コナカ 361 20 5.54%
9434 ソフトバンク(株) 1,563 86 5.50%
※Yahoo!JAPANファイナンスより(2021年9月8日時点)
※東証一部上場企業対象

他にも、配当利回りが3%以上の高配当株はたくさんあります。

国外の高配当株一覧

国外(米国、S&P)の高配当株一覧は、次のとおりです。

名称 株価 利回り
ルーメン・テクノロジーズ 11.97 8.35%
AT&T 27.42 7.59%
ワンオーク 52.47 7.13%
アルトリア・グループ 50.79 7.09%
ラスベガス・サンズ 44.93 7.03%
キンダー・モルガン 16.16 6.68%
ウィリアムズ 24.62 6.66%
エクソン・モービル 54.55 6.38%
バレロ・エナジー 65.52 5.98%
シェブロン 97.06 5.52%
※投資の森より(2021年9月7日時点)
※米国株、S&P500銘柄対象

他にも多くの高配当株があり、利回りが高い銘柄が目立ちます。

おすすめの高配当株6選

ここでは、国内・国外(米国)のおすすめ高配当株について紹介します。多くの人が名前を聞いたことがある大手中心なので、初心者でも安心できます。いずれも利回りが高いため、高配当株を探している人は参考にしてみてください。

国内のおすすめの高配当株

国内のおすすめ高配当株6選は、次のとおりです。

コード 名称 取引値 1株配当 配当利回り
(会社予想)
9434 ソフトバンク(株) 1,563 86 5.50%
8316 (株)三井住友フィナンシャルグループ 3,979 200 5.03%
8308 (株)りそなホールディングス 1,483 21 4.74%
8133 伊藤忠エネクス 1,013 46 4.54%
8410 (株)セブン銀行 259 11 4.25%
5857 アサヒホールディングス(株) 2,291 90 3.93%
※Yahoo!JAPANファイナンスより(2021年9月8日時点)

いずれの銘柄も大手なので情報収集しやすく、利回りは4.0%~5.5%前後です。比較的安定した配当が続いているため、今後も高い配当が期待できます。

国外のおすすめの高配当株

国外(米国)のおすすめ高配当株6選は、次のとおりです。

名称 株価 利回り
IBM 138.06 4.75%
ベライゾン・コミュニケーションズ 54.82 4.67%
フィリップ・モリス・インターナショナル 106.06 4.53%
プルデンシャル・ファイナンシャル 104.83 4.39%
ケロッグ 61.74 3.76%
コカ・コーラ 55.67 3.02%
※投資の森より(2021年9月7日時点)

多くの投資初心者にとって、米国株投資は国内株投資よりも勇気がいるものです。米国株に投資をする際は、大手や自分が知っている銘柄の中から高配当株を探すのがおすすめです。

高配当株が買えるおすすめの証券会社

  1位
SBI証券
申し込み
2位
楽天証券
申し込み
3位
マネックス証券
申し込み
4位
松井証券
申し込み
5位
GMOクリック証券
申し込み
6位
SMBC日興証券
申し込み
7位
岡三オンライン証券
申し込み
8位
DMM株
申し込み(PR)
9位
SBIネオトレード証券
申し込み
10位
au カブコム証券
申し込み
国内
株式
買付 無料 無料 無料 無料 無料 137円~ 無料 無料 50円~ 90円~
売却 無料 無料 無料 無料 無料 137円~ 無料 無料 50円~ 90円~
IPO(社)
※2020年実績
85 38 50 18 1 52 39 5 7 19
ミニ株 S株 × ワン株 × △※ キンカブ △※ △※ プチ株
投資信託 取扱数 2680本 2701本 1202本 1411本 128本 1150本 561本 × 2本 1351本
外国
株式
米国 × × × × ×
中国 × × × × ×
その他 7ヶ国 ASEAN × × × ヨーロッパ
ASEAN
× × × ×
※2020年6月17日現在
※売却請求のみ可能

高配当株が買えるおすすめの証券会社は、楽天証券、SBI証券、マネックス証券、DMM株です。いずれも手数料が安く取扱銘柄が豊富で、取引ツールの使い勝手が良いからです。サポートも充実しているため、困ったことがあってもすぐに解消できます。

ここでは、高配当株が買えるおすすめの証券会社について見ていきましょう。

楽天証券

楽天グループが運営する楽天証券は「J.D.パワー 2021年 個人資産運用 顧客満足度調査 ネット証券部門」において顧客満足度No.1を獲得しています。

手数料は業界最低水準で、投資情報は充実しており、コールセンターなどサポート体制も整っています。リアルタイムにマーケット情報を取得でき、多くのチャート機能や注文機能を搭載したパソコンツールやスマホアプリが使用可能です。

手数料は、1回の取引金額に応じて手数料が決まる「超割コース」と、1日の合計取引金額で手数料が決まる「いちにち定額コース」から選択できます。超割コースは55円~で、手数料の1%分がポイントバックされます。いちにち定額コースは1日の取引金額100万円まで手数料無料です。

楽天銀行連携のマネーブリッジを利用すれば入出金の手間を省けて、楽天銀行の優遇金利も適用されます。楽天証券は高配当株を狙う投資初心者におすすめの証券会社です。

SBI証券

SBI証券は、証券口座開設数が1,000万を超えるネット証券です。SBIグループが運営しており「2021年 みんなの株式ネット証券比較ランキング総合」で第1位を獲得しています。

手数料は業界最低水準で、1取引金額に応じて決まるスタンダードプランは55円~、1日の取引合計額で決まるアクティブプランは約定代金100万円まで無料です。米国株式の手数料は0ドル~となっています。

米国株式約4,200銘柄、中国株式/HDR約1,400銘柄、韓国株式約60銘柄など、取り扱い国数はネット証券の中でトップクラスです。取引ツールはテクニカル指標を40種類以上搭載し、直感的な操作ができます。アラート機能も搭載しているため、チャンスを逃しません。

米国など、さまざまな国に投資をしたい人におすすめのネット証券です。

マネックス証券

マネックス証券は、取扱商品が豊富なのが特徴です。米国株と中国株は合わせて6,000銘柄超取り扱うなど、非常に多くの銘柄の中から投資先を選べます。

1注文の取引金額に応じて手数料が決まる「取引毎手数料コース」は5万円以下55円(税込)、1日の取引合計額で手数料が決まる「一日定額手数料コース」は約定金額100万円まで手数料は550円(税込)です。米国株の手数料は0ドル~となっています。

企業の長期的な業績や財務状況を視覚的に確認でき、銘柄比較もできるツール「銘柄スカウター」や豊富な機能を搭載しながらスピーディーな発注が可能な「マネックストレーダーシリーズ」など、無料で高機能ツールが使えます。レポートなど投資情報も充実していて、初心者からの人気も高い証券会社です。

DMM株

DMM株は、取引手数料の1%が「DMM株ポイント」として貯まります。貯まったポイントは、1ポイント=1円として取引に利用または出金が可能です。

国内株式の取引手数料は55円~と業界最低水準で、米国株式の取引手数料は0円です。米国株式を担保にして信用取引もできます。

1スマホアプリはシンプルで直感的な操作ができ、つのアプリで国内株式・米国株式の取引ができます。電話・メール・LINEの問い合わせにも対応しており、平日は24時間サポートなので初心者でも安心して取引ができるネット証券です。

おすすめの高配当株まとめ

高配当株は、多くの配当が期待できるのが魅力です。売買を繰り返さなくても、一定の収益を得ることができます。

高配当株に興味がある人は、ここで紹介した内容や証券会社を参考にして、早速取引を開始してみましょう!

高配当株投資に関するよくある質問

高配当株とは何ですか?

高配当株とは、配当が多く利回りが高い株のことです。一般的に、利回り3%以上の株が「高配当株」といわれています。

高配当株の特徴は何ですか?

高配当株は、多くの配当が期待できるので、売買を繰り返さなくても、一定の収益を得ることができます。

高配当株のメリットは何ですか?

配当金が比較的安定しており、毎年一定のリターンが狙える点と、株価が仮に下がったとして売却益が期待できなくても、配当を貰えるので安心という心理的な安心感がある点です。

高配当株のデメリットは何ですか?

企業の業績によって、減配があることです。利益が出ず赤字になれば、配当金自体が出なくなります。

高配当株の活用のポイントは何ですか?

株式投資による税金を節約する方法として、NISA口座を活用する方法がおすすめです。

高配当株の配当がもらえるタイミングは?

配当がもらえるのは年1~2回です。定期的に配当益を得ていくには、中長期スパンで高配当株を保有する必要があります。