「FXを始めてみたいけど、どれくらいの資金が必要なんだろう...」「自分のお小遣いからでもFXって始められるのかな?」
このような疑問を持っている方は多いのではないでしょうか?
FXは1万円からでも始められ、初心者の方は特に少額からスタートするのがおすすめです。
この記事では、FXが1万円から始められる仕組みや少額からスタートするコツ、おすすめ口座を徹底解説します。
FXは1万円から始められる?
「FXを始めてみたいけど、1万円ぐらいから出来たりするのかな?」
「FXってどのくらいの金額から始めれば稼ぐことが出来るようになるんだろう?」
このような疑問を持っている方は多いのではないでしょうか。
実はFX会社によっては取引を1万円どころか、約6円から始めることが出来ます。(ドル円が130円の場合)
これにはFXのレバレッジをかけて取引を行えるという大きな特徴が関係しています。
レバレッジとは、担保となる証拠金を口座に預けることで、預けた資金に対して最大25倍相当の取引が可能になる仕組みのことです。
この仕組みによって、少ないお金で大きな取引をすることが出来ます。
例えば、ドル円が130円の時に1通貨(1ドル)の取引を行うのであれば、「130円÷25倍=5.2円」となり、6円あれば取引できるということになります。
ただそのようにレバレッジ25倍をかけた上で少額で取引を行うことは損失のリスクが高いということもあり、あまりおすすめはできません。
\少額取引から始めるならSBI FXトレード/
FX1万円で利益は実際にどのくらい出せるのか?
FXにおいて、1万円でどれくらいの利益を出せるかは、一度のトレードでどの程度の損失を許容するかによって異なります。損失は取引量と損切り幅によって決まりますが、損切り幅は相場に合わせてコントロールするもので、トレーダーの都合では決められません。
つまり、FX取引における損失は取引量によって調整されます。そして取引量によってレバレッジが異なりますので、ここからは以下の3パターンのレバレッジによって、1万円で月にどれくらいの利益を見込めるのかを考えていきましょう。
なお前提として、1ドル140円のドル円を取引することとします。
レバレッジなし(1倍)の場合
このケースだと、1万円で売買できるドル円の最大取引量は、1万円 ÷ 140円で71通貨となります。
一日の取引で得る利幅を10pipsとすると、約7円の利益です。一月の営業日を22日として負ける日がなかった場合、獲得pipsは220pipsで154円の利益となります。
ただし、実際は負ける日もあるでしょう。勝率を70%と想定してより現実的な数字を出します。
22営業日のうち16日勝って、6日負けると勝率約70%です。負けるときも利益と同様10pipsとします。
このケースだと70円の利益が残り、1万円の証拠金に対して0.7%の利益率です。
勝率 | 100% 22日全勝 |
約90% 20勝2敗 |
約80% 18勝4敗 |
約70% 16勝6敗 |
約60% 13勝9敗 |
50% 11勝11敗 |
約40% 9勝13敗 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
一月の利益 | 154円 | 126円 | 98円 | 70円 | 28円 | 0円 | -28円 |
一月の利益率 | 1.54% | 1.26% | 0.98% | 0.7% | 0.28% | 0% | -0.28% |
\少額FXでコストを抑えた取引が可能!/
レバレッジ10倍の場合
証拠金は同じ額でレバレッジが10倍の場合の取引量は、1万円 ÷ 140円 × 10で714通貨です。
レバレッジなし(1倍)のときと同様に一日の損益幅を10pipsとして計算すると、一日の利益が71円となります。証拠金1万円に対して約0.7%の利益です。損失額も同様と考えると、十分に許容できる範囲といえるでしょう。
毎日勝つと仮定すると一月(22営業日)の利益は1,562円、利益率は15.62%となります。
また勝率が約70%だとすると、一月の利益は710円、利益率は約7%です。
勝率 | 100% 22日全勝 |
約90% 20勝2敗 |
約80% 18勝4敗 |
約70% 16勝6敗 |
約60% 13勝9敗 |
50% 11勝11敗 |
約40% 9勝13敗 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
一月の利益 | 1,562円 | 1,278円 | 994円 | 710円 | 284円 | 0円 | -284円 |
一月の利益率 | 15.6% | 12.7% | 9.9% | 7.1% | 2.8% | 0% | -2.8% |
月利7%という数字は、通常の投資なら驚くほどの高パフォーマンスといえますが、FXなら十分可能な数字です。
額としては大きくありませんが、レバレッジ10倍で勝率70%を継続できれば、稼ぐための資質は十分に備わっていると考えられます。
レバレッジ25倍の場合
証拠金1万円で25倍のレバレッジをかけると、1万円 ÷ 140円 × 25で1,785通貨の取引が可能です。
一日の利幅が10pipsなら利益は約178円で、証拠金1万円に対する利益率は約1.78%となります。また一月(22営業日)の利益は3,916円で約40%の利益率です。
現実的な約70%の勝率を想定すると、一月の利益は1,780円、利益率は17.8%となります。
勝率 | 100% 22日全勝 |
約90% 20勝2敗 |
約80% 18勝4敗 |
約70% 16勝6敗 |
約60% 13勝9敗 |
50% 11勝11敗 |
約40% 9勝13敗 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
一月の利益 | 3,916円 | 3,204円 | 2,492円 | 1,780円 | 712円 | 0円 | -712円 |
一月の利益率 | 1.54% | 1.26% | 0.98% | 0.7% | 0.28% | 0% | -0.28% |
勝率70%でも大きな利益率です。ただ、許容できる想定損失を超えてしまう可能性もある点を忘れてはいけません。
ロスカット水準を100%に設定しているFX会社だと、レバレッジ25倍の注文が約定した瞬間にスプレッドによる小さな含み損で強制ロスカットされるでしょう。
FXの仕組みを十分に理解し、常に損失も想定しながら長期的に取り組むことが大切です。
\最低1通貨から。レバレッジは25倍まで!/
FXを1万円から始めるメリット・デメリット
まだ取引に慣れてない初心者の方がFXを1万円から始めることのメリット・デメリットを紹介します。
特に初心者の方がFXを始める際に重要な視点なので、ぜひ参考にしてください。
手軽にFX取引の経験を積むことが出来る
1万円という少額からのスタートでは、リスクが比較的小さく抑えられます。またリスクを小さく抑えた状態で、取引の仕組みや市場の動向に慣れることができます。
さらに、少額からの取引では、リスク管理の重要性を学ぶこともできます。損失が小さい範囲での取引では、損切りや利益確定のポイントを設定しやすくなります。リスク管理は、長期的なトレードの成功に欠かせない要素ですので、少額から始めることでその重要性を実感することができます。
このようにFXを1万円から始めることで、手軽に取引の経験を積むことができます。少額から始めることでリスクを抑えつつ、市場の動向やリスク管理の方法を学び、スキルの向上も図れます。
\リスクを抑えて経験を積むならSBI FXトレード/
精神的な負荷を減らして取引を行うことができる
FXを1万円から始めるメリットの一つは、精神的な負荷を減らして取引を行うことができることです。
1万円からの取引では、資金の損失に対する心配が少なくなります。精神的な負荷が低くなることで、冷静な判断ができ、感情に左右されずに取引を行うことができます。また、少額の資金であれば、大きなリスクを負うことなくさまざまな取引戦略やテクニックを試すこともできます。
最大のデメリットはロスカットされやすいこと
FXを1万円から始める最大のデメリットはロスカットされやすいことです。ロスカットとは、保有しているポジションの損失が一定水準に達すると、FX会社が強制的にポジションを決済する制度です。
少額の資金から始める場合、証拠金が限られているため、相場の小さな変動でもポジションがロスカットされる可能性が高くなります。特に高レバレッジを使用する場合は、小さな価格変動でも大きな影響を受けやすくなります。ロスカットが発生すると、保有していたポジションは自動的に決済され、損失が確定してしまいます。
\少額FXでリスク管理を身につけよう!/
1万円から始めてみよう!おすすめ口座の選び方
1万円からFXを始めるのにおすすめな口座の選び方をご紹介します。
口座を選ぶ際に最も注目すべき点は、以下の2点です。
初心者はまず最小取引単位が少ない会社を選ぶ!
FX初心者は最小取引単位が少ない会社を選びましょう。
最小取引単位が少ないと、証拠金が1万円でも余裕のある取引が可能になります。また細かな取引量の調整も可能になるため、資金管理能力も身につくでしょう。
国内FX会社で最小取引単位が少ない会社は松井証券のFXで、1通貨から取引を行うことが可能です。
スプレッドが狭い(特にドル円)
FX取引ではスプレッドが取引コストになりますので、なるべくスプレッドが狭いFX口座を選びましょう。
1万円から始めたい初心者におすすめのFX会社
ここからはFXをまずは1万円から始めたい人におすすめの口座を紹介します。
おすすめ口座は以下の観点から総合的に判断したので、ぜひ参考にしてください。
- 最小取引単位
- スプレッド
- スワップポイント
- レバレッジを調整できるか
- スマホアプリの使いやすさ
- 自動売買に対応しているか
会社名 | 松井証券 | SBI FXトレード | マネーパートナーズ |
---|---|---|---|
サービス名 | 松井証券のFX | SBI FXトレード | パートナーズFX nano |
最低取引数量 | 1通貨 | 1通貨 | 100通貨 |
レバレッジ | 1倍、5倍、10倍、25倍 | 変更不可 | 変更不可 |
スプレッド(ドル円) | 0.2銭※1,000通貨まで | 0.18銭※2 | 0.0銭(9:00~翌3:00 1/8~4/30) ※5万通貨まで ※原則固定(例外あり) メンテナンス時間を除く |
取引ツール(スマホ用) | 松井証券 FXアプリ | SBI FXTRADE | FX取引アプリ |
自動売買への対応 | 100円から自動売買 | - | 連続予約注文 |
特徴 | 100円から自動売買が行える! | 1通貨から取引を行える! | スプレッドの狭さで選ぶなら! |
公式サイト |
《1通貨から》松井証券のFX
取引単位 | 1通貨 |
---|---|
スプレッド(米ドル) | 0.2銭 |
レバレッジ | 1・5・10・25 |
通貨ペア数 | 20通貨ペア |
自動売買 | ⚪️ |
デモトレード | - |
- 1通貨から取引できる
- 100円から自動売買が始められる
- レバレッジの設定ができる
- 取引ツールの機能性が高い
松井証券のFXは2021年2月より新ブランド「松井証券のFX」として新しいFXサービスを開始しました。
運営会社である松井証券は、創業100年を超える老舗FX会社のため、安心して利用できます。
最低取引単位は1通貨からとなっています。
最低取引単位が1,000通貨や10,000通貨からが多い中、1通貨から取引ができるため資金の少ない方やリスクを抑えてトレードしたい方でも利用できるでしょう。
また、2023年4月より「100円から自動売買」というサービスを開始しました。
自動売買とは、あらかじめプログラムされた一定のルールに従い、機械的に取引を続ける売買ツールのことです。
\100円からの自動売買で簡単に始められる/
松井証券のFXでは、レバレッジを1倍、5倍、10倍、25倍から自分で選べるため、証拠金とのバランスを見ながら余裕を持った取引が可能です。
4つの選べるレバレッジコース
レバレッジ | 証拠金率 | |
---|---|---|
スタンダード25倍コース | 25倍 | 4% |
低レバレッジ10倍コース | 10倍 | 10% |
低レバレッジ5倍コース | 5倍 | 20% |
レバレッジなしコース | 1倍 | 100% |
自分でレバレッジを選べるFX会社は少ないため、リスク管理を徹底したい人に松井証券のFXはピッタリです。
スマホアプリでは、取引スタイルに合わせて選べる多彩なチャートやワンタップで注文できるスピード注文が搭載されています。
また、PC版並のテクニカル指標を搭載しているため、投資初心者だけでなく上級者でも満足して利用できるでしょう。
アプリ内のマーケット情報では、重要指標の速報や各国の要人発言、市況情報などのニュースが閲覧可能となっており、外出中でも経済状況をすぐに把握できます。
\初心者が経験を積むなら松井証券のFX/
《1通貨から》SBI FXトレード
取引単位 | 1通貨 |
---|---|
スプレッド(米ドル) | 0.18銭 ※注文数量1~1,000,000の場合 |
レバレッジ | 最大25倍 |
通貨ペア数 | 34通貨ペア |
自動売買 | - |
デモトレード | - |
- 1通貨から取引できる
- スプレッドが業界最狭水準
- 通貨ペアが34種類と豊富
- 積立FXが行える
SBI FXトレードは、ネット証券大手のSBI証券グループのFX会社です。
2024年のオリコン顧客満足度初心者部門で第1位を獲得しています。
最低取引単位が1,000通貨や10,000通貨からが多い中、松井証券のFXと同じく1通貨から取引できます。
レバレッジをかけていなくても米ドル/円の場合約150円から取引できるため、資金の少ない方やリスクを抑えてトレードしたい方は必見です。
注文数量に応じて業界最安水準のスプレッドを提供している点も、大きな特徴の一つです。
以下の表に米ドル/円の注文数量ごとのスプレッドをまとめています。
注文数量ごとのスプレッド
注文数量 | スプレッド |
---|---|
1~1,000,000 | 0.18 |
1,000,001~3,000,000 | 0.20 |
3,000,001~5,000,000 | 0.68 |
5,000,001~10,000,000 | 1.18 |
スプレッドが狭いほど取引コストが低いことになるため、有利に取引を進められます。
\スプレッドの狭さで選ぶならSBI FXトレード/
また、取り扱い通貨ペア数は業界トップクラスの34通貨ペアの取引が可能です。
主要通貨ペアはもちろん、他社ではあまり取り扱いのない韓国ウォン/円やブラジルレアル/円も取引できるため、柔軟な取引戦略が立てられます。
FX会社には珍しく積立FXを提供しています。
「つみたて外貨」とは短期的な利益を狙うのではなく、毎月自分で決めた設定に従い定期的に購入していく積立FXサービスです。
通常のFXよりもリスクが抑えられていること、外貨預金と違っていつでも売却可能であることが強みです。
リスクを分散できるだけでなく、分析や取引の手間を省けるため、普段忙しくてチャートを確認する暇がない方にとって大きなメリットとなります。
積立FXのシミュレーションも提供しているため、気になる方はまずはシミュレーションをしてみてください。
\積立FXサービスで少額から資産形成を始めてみる/
《100通貨から》パートナーズFX nano(マネーパートナーズ)
取引単位 | 100通貨 |
---|---|
スプレッド(米ドル) | 0銭(9:00~翌3:00 1/8~4/30) ※5万通貨まで ※原則固定(例外あり) メンテナンス時間を除く |
レバレッジ | 25倍 |
通貨ペア数 | 21通貨ペア |
自動売買 | 連続予約注文 |
デモトレード | - |
- 100通貨から取引できる
- ドル円のスプレッドが0.0銭
- 自動売買に対応している
マネーパートナーズFX nanoは、マネーパートナーズが提供している少額資金から運用できる初心者にもやさしい取引ツールです。
100通貨から取引できるので、2023年6月30日現在米ドル/円であれば580円から取引できます。
レバレッジを抑えたとしても1,000円ほどからトレードできるため、資金が少ない方や少額でリスクを抑えた取引をしたい方におすすめです。
マネーパートナーズFX nanoは、みんかぶFX比較ランキング「スプレッド部門」において、2022年・2023年と2年連続1位を獲得しています。
米ドル/円のスプレッドが期間限定5万通貨まで0.0銭となっているため、1日に何回もトレードを繰り返すスキャルピングやデイトレードを行っている方は手数料を抑えらるでしょう。
\スプレッド0.0銭でチャート分析を身に付ける!/
また、取引タイミングを逃したくない方のために「連続予約注文」という自動売買サービスを提供しています。
マネーパートナーズの連続予約注文の特徴として、取引手数料がかからない点や複数注文に対して1回分の証拠金のみということがあり、これによって安心して少額取引を繰り返すことができます。
リスクを抑えてFXを始めたい方は、まずは口座開設しておきましょう。
\低コスト、低リスクで何度も取引可能/
FXは1万円から成功できるのか?
FXを1万円からスタートする時には、2つのSTEPで取引をすることで成功することができます。
ここでは元手1万円から10万円・100万円を稼ぐ現実的な方法をシュミレーションするので、ぜひ参考にしてみてください。
なお、ここでは以下の条件に基づいてシミュレーションをしています。
- 取引通貨ペア:米ドル/円
- 取引レート:1ドル=140円
- リスクリワード(※):2
- ロスカット:証拠金維持率が100%を下回ったタイミング
FXで1万円から10万円
STEP1:デイトレードで資金を2万円まで増やす
まずはロスカットを避け、着実に資金を増やしていくのが大切です。
1万円を全て使い、最大限(25倍)のレバレッジをかけてポジションを持つと、1,785通貨の取引ができます。しかしこの場合、少しの値動きでロスカットされてしまう可能性が高いでしょう。
まずは1,000通貨程度でスタートしておけば、必要証拠金は5,600円となるので、5円近くの値動きがない限りロスカットされることはありません。米ドル/円の通貨ペアで1日2円以上レートが動くケースは珍しいので、デイトレードでスタートすれば、ロスカットが続き早々に資金がなくなってしまう事態は防げるでしょう。
1回の利幅を10pips、デイトレードで1日3回取引をした場合、1日あたりの利益の目安額は以下の通りです。
取引数量 | 損失額 | 利益額 | トレード1回あたりの期待値 | 1日あたりの期待値 |
---|---|---|---|---|
1,000通貨 | 5pips | 10pips | 55円 | 165円 |
つまり、約60日で資金を1万円から2万円まで増やせます。
STEP2:1万円増えるごとに取引数量を増やす
資金が2万円まで増えたら、それ以降は資金が1万円増えるたびに取引数量を増やしていきましょう。
取引数量 | 取引数量 | 損失額 | 利益額 | トレード1回あたりの期待値 | 1日あたりの期待値 | 1万円増えるまでの日数 |
---|---|---|---|---|---|---|
2万円 | 2,000通貨 | 5pips | 10pips | 110円 | 330円 | 約30日 |
3万円 | 3,000通貨 | 5pips | 10pips | 165円 | 495円 | 約20日 |
4万円 | 4,000通貨 | 5pips | 10pips | 220円 | 660円 | 約15日 |
5万円 | 5,000通貨 | 10pips | 10pips | 275円 | 825円 | 約12日 |
6万円 | 6,000通貨 | 5pips | 10pips | 330円 | 990円 | 約10日 |
7万円 | 7,000通貨 | 5pips | 10pips | 385円 | 1155円 | 約9日 |
8万円 | 8,000通貨 | 5pips | 10pips | 440円 | 1320円 | 約8日 |
9万円 | 9,000通貨 | 5pips | 10pips | 495円 | 1485円 | 約7日 |
取引数量が増えるとともに、資金の増加スピードが速くなっていくことがわかるでしょう。このケースでは、約120日で資金2万円から10万円まで増やせます。
\少額からFX取引を始めてみる!/
FXで1万円から100万円
FXで1万円から100万円まで増やすのは簡単ではありません。しかし、1万円から10万円まで増やすことができれば、可能性は見えてくるでしょう。運用資金が多くなるほど、利益獲得に必要な値幅も小さくなるため、達成が現実的になっていきます。
STEP1:まずは元手を10万円まで増やす
2022年の1年間で、米ドル/円は40円近くの値動きがありました。このとき仮に最安値のタイミングでポジションを保有して、最高値で決済したとしましょう。レバレッジを最大の25倍かけて取引したとしても、元手が1万円であれば71,400円の利益しか得られません。つまり、いくらレバレッジをかけられるといっても、元手が少ないうちは現実的に一攫千金を狙うことはできないのです。
\1倍~25倍まで選べるレバレッジ/
STEP2:スイングトレードを活用して資金を増やす
次に1度の取引で大きな利幅を狙える、スイングトレードを活用して10万円から100万円に増やしていきましょう。
たとえば2023年1月~8月までの間で米ドル/円は約15円(1500pips)の値動きがありました。もし口座資金を全て使い、最大レバレッジでの取引をしていれば17,857通貨の取引ができるので15円の変動で約26.8万円の利益を獲得できていたことになります。同じような取引を4回繰り返せばあっという間に100万円まで資金を増やせる計算です。
しかし、この条件で取引すると30pips程度、価格が予測と反対方向に動くだけでロスカットが発動してしまいます。米ドル/円は1日あたり100~150pips程度価格変動するケースが多いため、長期間ポジションを保有することを考えると、1万通貨程度で取引をスタートしたほうがよいでしょう。
また2023年時点での米ドル/円は、過去に例がないほど急激な価格変動が起きている状況です。本来であれば価格変動リスクが大きいため半年以上の長期保有は避け、100pips程度の利益を狙うのが無難です。
これらを踏まえて現実的にシミュレーションをしてみましょう。
取引数量 | 取引数量 | 損失額 | 利益額 | トレード1回あたりの期待値 | 1万円増えるまでの日数 |
---|---|---|---|---|---|
10万円 | 1万通貨 | 50pips | 100pips | 5,500円 | 約18回 |
20万円 | 2万通貨 | 50pips | 100pips | 11,000円 | 約9回 |
30万円 | 3万通貨 | 50pips | 100pips | 16,500円 | 約6回 |
40万円 | 4万通貨 | 50pips | 100pips | 22,000円 | 約5回 |
50万円 | 5万通貨 | 50pips | 100pips | 27,500円 | 約4回 |
60万円 | 6万通貨 | 50pips | 100pips | 33,000円 | 約3回 |
70万円 | 7万通貨 | 50pips | 100pips | 38,500円 | 約3回 |
80万円 | 8万通貨 | 50pips | 100pips | 44,000円 | 約2回 |
90万円 | 9万通貨 | 50pips | 100pips | 49,500円 | 約2回 |
初心者が1万円から10万円を稼ぐためのポイントと注意点
取引に慣れてない初心者の方が1万円から10万円を稼ぐために注意するべきポイントは4つあります。
レバレッジをかけすぎない
1万円からのチャレンジに限ったことではありませんが、FX取引においてレバレッジをかけすぎてはいけません。そもそもレバレッジは取引量と証拠金残高によって決まりますので、大きすぎる取引量で取引すべきではないということです。
取引量が大きくなるほど、損切り幅を近くしなければいけません。新規取引価格から近い価格に損切りを設定すれば、少しの価格変動で約定してしまい、すぐに損が確定します。
このような取引を続けると、みるみるうちに証拠金が減っていきます。証拠金が減ると取引量を減らさざるを得ません。取引量が減ると、原資に戻すだけでも大変です。
様々な通貨ペアで取引を行わない
FX初心者の方は最初から様々な通貨ペアで取引を行うべきではありません。
多くの通貨ペアを観察して取引した方が、取引チャンスが増えると考えている人もいらっしゃるかもしれません。しかし、まずは一つの通貨ペアをじっくり観察し、得意な通貨ペアで集中して取引しましょう。
証拠金1万円からのFX取引におすすめな通貨ペアを以下に挙げておきますので、参考にしてください。
- ドル円
- ユーロ円
- ポンド円
\米ドル円のスプレッドが業界最狭水準!/
損切りは必ず行う
損切りは必ず行いましょう。FXを継続するなら、絶対に怠ってはいけません。損切りはFX取引において超重要事項です。
損切りをせずに含み損に耐えて、利益になってしまうトレードはあります。損切りをしなければいつかは価格が戻るという理由で、損切りしなければ勝てるとする情報もあるかもしれません。
しかし残念ながらそれは間違いです。なぜなら自己資金には限りがあるからです。
下の画像は2023年6月末時点のドル円チャートです。
売マークのところから売りポジションを保有したとすると、最大3,600pipsの含み損に耐えなければなりません。またその後もレートは上昇を続けています。
仮に証拠金1万円でレバレッジを10倍に抑えて、700通貨の取引をしていたとしても、最大含み損は約25,000円です。当然その前に強制ロスカットされます。
\コストを抑えて何度も取引できる/
感情的な取引は行わない
とはいえ、感情や欲をコントロールするのは簡単ではありません。稼いでいるトレーダーでも、損失は嫌ですしチャンスを逃せば苛立つこともあります。
ただ、ムキになって損失を取り返そうとしていることやチャンスを逃したくないと思っていることなど自分の感情を自覚するのは、多くの人にもできるのではないでしょうか。
自分の状態に気づくのはとても大切なことです。トレード中に気づけるようになったら、対応策を考えられます。良くない状態だと感じたら、パソコンを閉じてFXと距離を取りましょう。
FX市場は今後も24時間動き続けます。今すぐに取引する必要はありません。取引チャンスはいくらでもあります。
長期的な計画でFXに取り組む意識を忘れず、ゆっくりと成長していきましょう。
詳細はこちら
外資系金融会社で5年間勤めた経験を持つ。2012年からデイトレードを開始し、FXで年間700万円の利益をあげるなど、現役トレーダーとしても活動している。
この著者のプロフィールへ >>