FXは元手10万円から始めても稼げるということを知っていますか?
実際に行った実態調査では、全体の約28%(1位)の人が元手「1万円~10万円」でFX取引を始めています。
この記事では、FXを元手10万円から始める際のポイントや注意点、初心者向けのおすすめの口座を詳しく解説しています。
FXは元手10万円から始めることができる?
FXは10万円から始めることができます。ここからはFX取引の仕組みと初心者は10万円から始めるのがおすすめである理由を解説します。
FXは10万円から始めることが出来る!その仕組みとは?
FXは10万円からでも始められます。まずはFX取引の仕組みから確認していきましょう。
FXは米ドルや日本円などの通貨をペアにして売買取引を行う仕組みで、取引する通貨量を自分で決められます。設定できる取引量の単位はFX会社によって1通貨単位~1万通貨単位と様々です。
例えば自己資金10万円で米ドル円を取引する場合、取引可能な通貨量は以下のようになります。
- 10万 ÷ 145円 = 689通貨
689通貨の取引を行う場合、100通貨単位または1通貨単位といった少額取引が可能なFX会社を利用しましょう。
\SBI FXトレードなら1通貨から取引可能/
またFX取引にはレバレッジという仕組みがあり、自己資金に対して最大25倍の取引が可能です。
レバレッジとは?
引用元:SBI FXトレード
レバレッジとは、担保となる証拠金をFX口座に預けることで、預けた資金に対して最大25倍相当の取引が可能になる仕組みのことです。
自己資金が10万円の場合、レバレッジによって最大250万円分の取引ができます。例えば米ドル円の取引における、最大取引量は以下のとおりです。
- 250万 ÷ 145円 = 1万7,241通貨
1万通貨を超える取引量であれば、ほとんどのFX会社を利用できます。
FXはレバレッジがあるからこそ取引できると思われがちですが、SBI FXトレードや松井証券のように1通貨単位で取引量を調節できるFX会社を利用すれば、レバレッジがなくてもFX取引は可能です。
\1倍~25倍まで選べるレバレッジ/
FX会社 | 取引単位 |
---|---|
SBI FXトレード 松井証券FX OANDA証券 |
1通貨 |
マネーパートナーズ FX nano | 100通貨 |
外為オンライン 外為どっとコム ヒロセ通商 LIGHT FX みんなのFX GMOクリック証券 |
1,000通貨 |
DMM FX | 1万通貨 |
また国内のFX会社で利用できるレバレッジは最大25倍ですが、レバレッジをかけなければいけないわけではありません。取引時に適用される実効レバレッジは自己資金量や取引量に応じて常に変動します。
レバレッジはトレーダーが調節するものと覚えておきましょう。
- 通貨ペアレート × 取引量 ÷ 自己資金 = 実効レバレッジ
取引量 | 実効レバレッジ (概算) |
---|---|
1,000通貨 | 1.5倍 |
2,000通貨 | 3倍 |
5,000通貨 | 7倍 |
1万通貨 | 15倍 |
1万5,000通貨 | 22倍 |
1万7,241通貨 | 25倍 |
取引量の表記でロットという言葉が使われるケースがあります。ロットとは取引通貨量の単位やまとまりを表す言葉です。
1ロットが何通貨を表すのかはFX会社によって異なり、ロット表記を採用していないFX会社もあります。誤発注を防ぐためにも、各社の取引単位は必ず確認しておきましょう。
みんなはFXを1~10万円から始めている!
当メディアでは、FXの取引経験のある国内の20歳から69歳の男女500名を対象とした利用実態調査を実施しました。
当アンケートでは、全体の28.1%にあたる140人が元手「1万円から~10万円まで」という金額でFXの取引を始めていることがわかりました。
このアンケート結果からは、初心者はまずは少額からFXを始めて取引に慣れていくことがセオリーであることがわかります。
FXを少額から始める方が多いこともあり、会社を選ぶ際は「少額からでも始めることができる口座か」がかなり重要視されていることもわかりました。
\低リスク&低コストで始めてみる/
次に元手10万円でFXをスタートして成功するための、現実的な戦略やプロセスについて解説します。
FXを10万円から始めて成功するためのロードマップ
FXを10万円から始めて成功するためには計画と戦略が重要です。
取引量は1万通貨から始めましょう。理由は3つあります。
- 取引のバリエーションが増える → 多様な戦略を立てられる
- 十分な利益を見込める → 経済的にも精神的にも充実する
- 損失も考慮できる → 十分な安全性を確保し取引を継続できる
為替相場は常に一定の値動きがあるわけではなく、大きく動くときもあれば小さな動きで一日が終わってしまうときもあります。そのため常に一定の値幅を獲得できるわけではありません。
また残念ながらマイナスで終わってしまう日もあるでしょう。つまり損失を考慮した計画を立てる必要があります。
その点、10万円の元手に対して1万通貨の取引は現実的であり、十分に利益を狙えるうえに損失に対して安全な余力がある取引量です。
上級者でも勝率100%は難しいため、初心者であれば2勝1敗のペースで継続した取引を目指すと良いでしょう。
\スプレッド0.0銭で何度でも取引できる!/
仮に米ドル円1万通貨の取引を一日に3回行い、利益も損失も決済値幅を0.2円とします。決済値幅の想定は通常の米ドル円の一日の変動幅に対して20%前後です。すべての値動きをピンポイントで狙うのは非常に難易度が高いため、値動きの一部を獲得するイメージを持つと初心者にも取り組みやすくなります。
- 元手資金:10万円
- 実効レバレッジ:15倍
- 開始時取引量:1万通貨
- 取引通貨ペア:米ドル円(1ドル145円)
- 取引回数:一日に3回
- 勝率:66.7%
- 決済値幅:0.2円
この取引を1ヵ月22営業日継続すると、口座残高は以下のように推移します。
■元手10万円から始めるFXシミュレーション①
10万円の元手資金でひと月に5万円を超える利益が出るため、FX取引による経済的な充実と精神的な満足感を得られるはずです。
ただし為替相場は日々変動しており、今日の値動きが明日も続く保証はありません。一日の目標利益や獲得値幅を変更せざるを得なかったり、過去に利益を得られた取引方法がうまくいかなかったりする時期もあります。
そのためこのようなシミュレーションや取引計画を常に見直し、適切に修正する計画性や判断が大切です。
また上記のシミュレーションは1日に3回の取引を行う短期売買の結果であり、生活スタイルなどの事情から同じような取引が難しい方もいらっしゃるでしょう。
そこで最後に一日に1回だけ取引を行うケースのシミュレーションをご紹介します。
- 元手資金:10万円
- 実効レバレッジ:15倍
- 開始時取引量:1万通貨
- 取引通貨ペア:米ドル円(1ドル145円)
- 取引回数:一日に1回
- 勝率:66.7%
- 決済値幅:0.2円
■元手10万円から始めるFXシミュレーション②
取引回数の減少により1ヶ月での獲得利益は1万6,400円に低減しますが、月間の利益率は16%です。一般的な積立投資などと比較すれば、決して低い数字ではありません。
また取引回数を減らすことであらゆる生活スタイルに対応でき、精神的な余裕を持って取り組める点もメリットといえるでしょう。長期的な運用計画で、焦らずに損失を受け入れながら少しずつ資金を増やす意識が大切です。
元手10万円からのFXは十分な利益を得られる可能性があり、損失にも対応できる理にかなった資金量といえます。取引する通貨量、ロット数を調節して背負うリスクをコントロールしつつ、計画的な取引を心がけましょう。
利益を狙いながらもリスクコントロールに重点を置いた取引を行うには、細かい取引量の設定が重要です。1通貨単位の設定が可能なSBI FXトレードや松井証券を利用してみましょう。
10万円から始めたい初心者におすすめのFX会社3選
ここからはFXを元手10万円から始めたい人におすすめの口座3選を紹介します。
おすすめ口座は以下の観点から総合的に判断したので、ぜひ参考にしてください。
- 最小取引単位
- スプレッド
- スワップポイント
- レバレッジを調整できるか
- スマホアプリの使いやすさ
- 自動売買に対応しているか
会社名 | SBI FXトレード | 松井証券 | マネーパートナーズ |
---|---|---|---|
サービス名 | SBI FXトレード | MATSUI FX | パートナーズFX nano |
最低取引数量 | 1通貨 | 1通貨 | 100通貨 |
レバレッジ | 変更不可 | 1倍、5倍、10倍、25倍 | 変更不可 |
スプレッド (ドル円) |
0.18銭※ | 0.2銭~1.6銭 | 5万通貨まで0.0銭 5万超20万通貨までは0.1銭 (8:00~翌4:00 4/22~11/29) ※メンテナンス時間を除く ※原則固定(例外あり) |
取引ツール (スマホ用) |
SBI FXTRADE | 松井証券 FXアプリ | FX取引アプリ |
自動売買 への対応 |
- | 100円から自動売買 | 連続予約注文 |
特徴 | 1通貨から取引できる! | 100円から 自動売買が行える! |
スプレッドの狭さで選ぶなら! |
公式サイト |
《1通貨から》SBI FXトレード
みんなと同じようにまずは少額から始めてみたい!と思ったそこのあなたは、SBI FXトレードの口座を開設してみましょう!
先ほどのアンケートでは参加者(N=500)の約20%にあたる約100人がSBI FXトレードをメイン口座として使用しています。
SBI FXトレードを選んだ理由(回答は複数選択可) | 投票率 |
---|---|
その口座が自分の取引スタイルに あっていると感じたから |
46% |
そのFX口座を提供している同グループの他のサービスを利用していたから | 46% |
少額から始めることが出来るから | 43% |
取引に必要な機能が充実している印象を受けたから(使い勝手が良いと感じたから) | 23% |
スマホでも取引しやすい引用を受けたから (スマホアプリの使い勝手が良いと感じたから) |
23% |
他の金融商品(株やバイナリーオプション)にも 興味があったから |
8% |
\初心者が少額から始めるなら!/
ここからはアンケート結果からSBI FXトレードの魅力を紐解いていきます!
SBI FXトレードでは最低取引単位が1,000通貨や10,000通貨からが多い中、1通貨から取引できます。
約7円(またはそれ以上の数値を想定)の証拠金でリアル口座の取引ができるので、約定力を含めた本番の取引環境を低リスクで確かめることが可能です。
実際にSBI FXトレードをメイン口座としている100人のうち、43人が「少額から始めることが出来るから」を理由としてあげていました。
少額から始めてみたい初心者の方はSBI FXトレードの口座を開設してみましょう!
\最大100万5,000円キャッシュバック/
取引単位 | 1通貨 |
---|---|
スプレッド(米ドル) | 0.18銭 ※注文数量1~1,000,000の場合 |
レバレッジ | 最大25倍 |
通貨ペア数 | 34通貨ペア |
自動売買 | - |
デモトレード | - |
- 1通貨から取引できる
- スプレッドが業界最狭水準
- 通貨ペアが34種類と豊富
- 積立FXが行える
SBI FXトレードは、ネット証券大手のSBI証券グループのFX会社です。
2024年のオリコン顧客満足度初心者部門で第1位を獲得しています。
最低取引単位が1,000通貨や10,000通貨からが多い中、松井証券FXと同じく1通貨から取引できます。
レバレッジをかけていなくても米ドル/円の場合約150円から取引できるため、資金の少ない方やリスクを抑えてトレードしたい方は必見です。
注文数量に応じて業界最安水準のスプレッドを提供している点も、大きな特徴の一つです。
以下の表に米ドル/円の注文数量ごとのスプレッドをまとめています。
注文数量ごとのスプレッド
注文数量 | スプレッド |
---|---|
1~1,000,000 | 0.18 |
1,000,001~3,000,000 | 0.20 |
3,000,001~5,000,000 | 0.68 |
5,000,001~10,000,000 | 1.18 |
スプレッドが狭いほど取引コストが低いことになるため、有利に取引を進められます。
また、取り扱い通貨ペア数は業界トップクラスの34通貨ペアの取引が可能です。
主要通貨ペアはもちろん、他社ではあまり取り扱いのない韓国ウォン/円やブラジルレアル/円も取引できるため、柔軟な取引戦略が立てられます。
FX会社には珍しく積立FXを提供しています。
積立FXとは短期的な利益を狙うのではなく、毎月自分で決めた設定に従い定期的に購入していくサービスです。
通常のFXよりもリスクが抑えられていること、外貨預金と違っていつでも売却可能であることが強みです。
リスクを分散できるだけでなく、分析や取引の手間を省けるため、普段忙しくてチャートを確認する暇がない方にとって大きなメリットとなります。
積立FXのシミュレーションも提供しているため、気になる方はまずはシミュレーションをしてみてください。
《1通貨から》松井証券FX
取引単位 | 1通貨 |
---|---|
スプレッド(米ドル) | 0.2銭 |
レバレッジ | 1・5・10・25 |
通貨ペア数 | 20通貨ペア |
自動売買 | ⚪️ |
デモトレード | - |
松井証券は2021年2月より新ブランド「松井証券MATSUI FX」として新しいサービスを開始しました。
運営会社である松井証券は、創業100年を超える老舗FX会社のため、安心して利用できます。
最低取引単位は1通貨からとなっています。
最低取引単位が1,000通貨や10,000通貨からが多い中、1通貨から取引ができるため資金の少ない方やリスクを抑えてトレードしたい方でも利用できるでしょう。
\1通貨からの取引が可能!/
また、2023年4月より「100円から自動売買」というサービスを開始しました。
自動売買とは、あらかじめプログラムされた一定のルールに従い、機械的に取引を続ける売買ツールのことです。
松井証券FXでは、レバレッジを1倍、5倍、10倍、25倍から自分で選べるため、証拠金とのバランスを見ながら余裕を持った取引が可能です。
4つの選べるレバレッジコース
レバレッジ | 証拠金率 | |
---|---|---|
スタンダード25倍コース | 25倍 | 4% |
低レバレッジ10倍コース | 10倍 | 10% |
低レバレッジ5倍コース | 5倍 | 20% |
レバレッジなしコース | 1倍 | 100% |
自分でレバレッジを選べるFX会社は少ないため、リスク管理を徹底したい人に松井証券FXはピッタリです。
スマホアプリでは、取引スタイルに合わせて選べる多彩なチャートやワンタップで注文できるスピード注文が搭載されています。
また、PC版並のテクニカル指標を搭載しているため、投資初心者だけでなく上級者でも満足して利用できるでしょう。
アプリ内のマーケット情報では、重要指標の速報や各国の要人発言、市況情報などのニュースが閲覧可能となっており、外出中でも経済状況をすぐに把握できます。
\1倍~25倍で選べるレバレッジ/
《100通貨から》パートナーズFX nano(マネーパートナーズ)
取引単位 | 100通貨 |
---|---|
スプレッド(米ドル) | 0銭(8:00~翌4:00 4/22~11/29) ※5万通貨まで ※メンテナンス時間を除く ※原則固定(例外あり) |
レバレッジ | 25倍 |
通貨ペア数 | 21通貨ペア |
自動売買 | 連続予約注文 |
デモトレード | - |
マネーパートナーズFX nanoは、マネーパートナーズが提供している少額資金から運用できる初心者にもやさしい取引ツールです。
100通貨から取引できるので、2023年6月30日現在米ドル/円であれば580円から取引できます。
レバレッジを抑えたとしても1,000円ほどからトレードできるため、資金が少ない方や少額でリスクを抑えた取引をしたい方におすすめです。
マネーパートナーズFX nanoは、みんかぶの比較ランキング「スプレッド部門」において、2022年・2023年と2年連続1位を獲得しています。
米ドル/円のスプレッドが期間限定5万通貨まで0.0銭となっているため、1日に何回もトレードを繰り返すキャルピングやデイトレードを行っている方は手数料を抑えらるでしょう。
\スプレッドの狭さで選ぶなら!/
また、取引タイミングを逃したくない方のために「連続予約注文」という自動売買サービスを提供しています。
マネーパートナーズの連続予約注文の特徴として、取引手数料がかからない点や複数注文に対して1回分の証拠金のみということがあり、これによって安心して少額取引を繰り返すことができます。
リスクを抑えてFXを始めたい方は、まずは口座開設しておきましょう。
\頻繁に取引をするなら!/
FXを10万円から始めて儲ける際のポイント
まずはデモトレードで練習する
FXを元手10万円から始める際は、デモトレードで練習することが重要です。
デモトレードを行うと、相場感覚を体験できます。FXを10万円から始めようとする人の中には、トレードが未経験の方もいるでしょう。デモトレードで練習を積めば、相場の動き方やローソク足が伸縮する様子など相場感覚を身に付けられます。
メジャー通貨で取引する
元手10万円からFXを始めようとする初心者は、メジャー通貨で取引することが重要です。
一方で、高金利通貨といわれるトルコリラやメキシコペソ、南アフリカランドなどは、流通量が多くないため、政治・経済的な要因で価格が大きく変動するリスクがあります。
そのため、10万円からFXを始めようとする初心者は、高金利通貨ではなく安定したメジャー通貨で取引するようにしましょう。
根拠を持ってトレードを行う
根拠に基づいたトレードを行うことも重要なポイントです。
FXの初心者は、感覚で取引を行いがちです。「何となく上がりそう」、「下がりそうな予感がする」など感覚に頼るトレードは、非常に危険であるばかりか、いつになっても勝つことはできません。
FXで勝つためには、以下のように根拠を持ってトレードを行うことが大切です。
ファンダメンタルズ分析に基づく取引
テクニカル分析に基づく取引
FXを10万円から儲ける際に注意したいこと
レバレッジはかけすぎない
FXを元手10万円から始める際は、レバレッジをかけすぎないよう注意が必要です。
FX会社は、顧客の純資産が必要証拠金に対し一定割合以下になると、ロスカットを発動します。
純資産とは、当初預け入れた証拠金にFX取引における損益を加味した金額です。例えば、当初10万円の証拠金を預けていても、取引で4万円の損失を被った、または保有ポジションが4万円の含み損を抱えたら、その時点の純資産は6万円になります。
レバレッジは最高で25倍なので、取引金額の1/25以上の純資産(証拠金)が口座に必要です。しかし、レバレッジを目一杯の25倍かけていると、ほんの少し損失が出ただけで純資産が必要証拠金を下回り、ロスカットを受けやすくなってしまうのです。
そのため、元手10万円から始めるFXでは、レバレッジを抑えて取引するのが安全です。具体的には、レバレッジの適正な倍率は3倍以内です。
FX初心者の方はレバレッジなしで取引を行ってみるのも有効な手であると言えます。
損切りルールは徹底する
FXでは、損切りルールは必ず守ることが重要です。
元手10万円からFXを始める場合、資金が大きくないため、時間をかけて利益を積み上げる方法が有効です。つまり、相場が上昇基調にある間は「買い」を継続し、下降基調にある間は「売り」を継続することが基本的な戦術となります。
このような長期間の取引では、含み益は育てるように大きくしていき、逆に含み損は少額なうちに切ることが重要になります。
注意しなければならないのは、取引の前に決めた損切りルールを守らない人が多いことです。
含み損を抱えても、損失を確定させたくないばかりに損切りできないのです。これによって含み損が雪だるま式に増えて、回復不能な損失を抱える危険性があります。
10万円から始めるFXでは、損切りルールは必ず徹底するよう肝に銘じましょう。
高金利通貨は取引しない
トルコリラやメキシコペソ、南アフリカランドなどの高金利通貨は、スワップポイントという大きな魅力があります。初心者でも、スワップポイントに惹かれて高金利通貨の取引を行う人がいますが、それは危険な行為です。
このような高金利通貨は、流通量が多くないマイナー通貨であるため、値動きが激しく、国際的な政治・経済の影響などにより突発的な変動が起こります。
マイナススワップには気をつける
スワップポイントは、マイナスの支出になる場合があるので注意が必要です。
スワップポイントは、高金利通貨と低金利通貨の金利差調整分です。高金利通貨を買って低金利通貨を売るとプラスのスワップポイントがもらえます。逆の場合、マイナスのスワップポイント、すなわちマイナス分の支払いが発生します。
初心者の方は、スワップポイントというとプラスの収入に目が行きがちですが、取引の内容によってはマイナスになる場合もあるので、十分に気をつけましょう。
初心者は10万円から始めるのがおすすめ
FX取引を始めたばかりの初心者が10万円程度の元手資金で始めるのがおすすめな理由は3つあります。
- 取引のバリエーションが増える
- 十分な利益を見込める
- 損失も考慮できる
「FXは10万円から始めることが出来る!その仕組みとは?」で解説したように、元手資金が10万円あればレバレッジがあってもなくてもFXを始められます。
取引量 | 実効レバレッジ (概算) |
---|---|
1,000通貨 | 1.5倍 |
2,000通貨 | 3倍 |
5,000通貨 | 7倍 |
1万通貨 | 15倍 |
1万5,000通貨 | 22倍 |
1万7,241通貨 | 25倍 |
資金の増減が怖い方は少ない取引量で、利益を狙いたい方は取引量を多く設定すれば良いです。また利益を狙いたい方も相場状況に応じて取引量を調節したり、少ない取引量を複数回に分けて発注できたりします。
■注文を複数回に分けて行う例
上の画像では最初の3,000通貨は様子を見るため少ない取引量で買い、状況が良さそうなので3,000通貨の買い増しを行い、価格の上昇に勢いがあると判断し3,000通貨の買いを行った取引例です。
このように状況に応じて取引量を調整する方法は上級者もよく利用する手段で、元手10万円から始めることで同じような取引ができます。
次に10万円で始めるFX取引で実現できる利益について考えてみましょう。
FXで得られる利益は、取引によって獲得した値幅と取引量の掛け算で求められます。
- FX取引による利益 = 獲得値幅 × 取引量
例えば取引量1万通貨で下の画像の様に148.200円でドル円を買い、148.350円で売ったとします。
獲得した値幅は0.15円です。この場合、利益の計算は1万 × 0.15円 = 1,500円となります。
なおFXではあらゆる通貨を取引するため、pip(ピップ)という値幅を表す共通単位が使われるため覚えておきましょう。
一般的に米ドル円やユーロ円などの日本円を含む通貨ペアは1pip=0.01円(1銭)、ユーロ米ドルやポンド米ドルなどの日本円を含まない通貨ペアは1pip=0.0001通貨とされています。
通貨ペア | 1pipあたりの金額 |
---|---|
米ドル円 | 100円 |
ユーロ円 | 100円 |
ポンド円 | 100円 |
ユーロ米ドル | 145円 |
ポンド米ドル | 145円 |
一度の取引で期待できる利益は取引量と獲得する価格変動幅によって異なり、15倍のレバレッジをかけた取引で比較すると以下のようになります。
獲得値幅 | 利益 |
---|---|
0.1円(10pips) | 1,000円 |
0.2円(20pips) | 2,000円 |
0.3円(30pips) | 3,000円 |
1.0円(100pips) | 1万円 |
獲得値幅 | 利益 |
---|---|
0.1円(10pips) | 200円 |
0.2円(20pips) | 400円 |
0.3円(30pips) | 600円 |
1.0円(100pips) | 2,000円 |
取引量に5倍の差があるため、取引の結果にも5倍の差があります。
仮に毎営業日0.2円の値幅を獲得したとすると1ヵ月22営業日の利益は1万通貨の取引なら4万4,000円ですが、2,000通貨の取引では8,800円です。金額だけではなく精神的な充実度も大きく異なるでしょう。
またおすすめしている元手10万円という資金量は損失も考慮しています。
FXは損をする可能性がある取引です。上級者でも勝率100%はほぼありえないというくらい損失がつきものですから、損失を考慮したうえで資金計画や取引戦略を立てる必要があります。
仮に1ドル145円の米ドル円1万通貨の取引を行う場合、必要証拠金は5万8,000円です。
必要証拠金とはFX取引を行うためにFX口座に入れておく必要のある最低限の金額で、取引する通貨ペアや取引量によって異なります。計算式は以下のとおりです。
- 通貨ペアのレート × 取引量 ÷ 25 = 必要証拠金
10万円の元手資金で5万8,000円を取引に使うため4万2,000円の余力があり、値幅にすると4.2円分の含み損に耐えられます。
米ドル円の一日の変動値幅はおおむね1.0円~1.5円程度ですから、安全性の高い状態といえるでしょう。
■米ドル円の一日の変動値幅
改めて10万円でFXを始めるメリットを確認しておきます。
- 取引のバリエーションが増える→多様な戦略を立てられる
- 十分な利益を見込める→経済的にも精神的にも充実する
- 損失も考慮できる→十分な安全性を確保し取引を継続できる
FXを10万円からレバレッジなしでリスクを抑えて取引ができる!積立FXとは?
FXを10万円から始めたいなと考える方の中には、できるだけリスクを抑えて投資を行いたいという方も多いのではないでしょうか。
そんな方には「積立FX」も良い選択肢となります。積立FXは、「FXの仕組み」を利用した外貨の積立投資のことで、レバレッジなし(1倍)で長期的な運用を目的とした利用もできます。ローリスクな方法でFXを始めてみたい方には特におすすめです。
積立FXとは
積立FXとは、「FXの仕組み」を使う外貨の積立投資のことです。積立投資とは、同じ金融商品の定期的かつ定額購入を継続し、長期的な目線で利益を得ようとする投資手法のことを言います。
「外貨への投資」は外貨預金をイメージされる方が多いと思いますが、外貨預金は主に銀行が扱う一方、積立FXは取引会社が取り扱うという違いがあります。積立FXは、リスクが大きく抑えられること、外貨預金と違っていつでも売却可能なことが大きな特徴です。
10万円から積立FXを始めるのにおすすめの口座2選
積立FXサービスは2022年5月現在、2社で提供されています。それぞれの会社の積立FXの特徴について見ていきましょう。
SBI FXトレード
取り扱い通貨ペア | 米ドル/円、英ポンド/円、豪ドル/円、NZドル/円、カナダドル/円 中国人民元(CNH)/円、南アフリカランド/円、トルコリラ/円、香港ドル/円、メキシコペソ/円 |
---|---|
取引単位 | 1通貨単位ごと |
購入頻度 | 日次(毎営業日)・週次(毎週水曜日)・月次(毎月26日)から選択 |
レバレッジ | 1倍・2倍・3倍から選択 (※中国人民元(CNH)、南アフリカランド、トルコリラ、香港ドルは3倍の選択不可) |
SBI FXトレードは、業界で最初に積立サービスをスタートしました。SBI FXトレードでは積立を1通貨単位から始めることができ、用意された6通貨ペアの中から選んで取引をします。
例えば、米ドル/円であればレバレッジをかけなくても(レバレッジ1倍)、150円という少額から取引することが可能です(1ドル=150円の場合)。また、住信SBIネット銀行からの自動入金サービスを利用すれば、保有口座へ自動で入金ができる点も、積立FXサービスを継続していく上で非常に便利です。
さらに、日本人に人気がある米ドル/円のスワップポイントが比較的高いことも魅力の一つと言えるでしょう。
\安心のSBI FXトレードでつみたて外貨を始める/
外為どっとコム
取り扱い通貨ペア | 米ドル/円、豪ドル/円、ポンド/円、NZドル/円、カナダ/円、南アランド/円、トルコ/円、人民元/円、メキシコペソ/円、露ルーブル/円(注文受け付け停止中) |
---|---|
取引単位 | 外貨:1通貨単位 円貨:100円以上1円単位(最低1通貨相当) |
購入頻度 | 毎日・毎週水曜日・毎月26日から選択 |
レバレッジ | 1倍・2倍・3倍から選択(個人の場合) |
外為どっとコムもSBI FXトレードと同じく1通貨単位取引することができますが、通貨ペアに関してはSBIより多い10種類を取り扱っています。外為どっとコムはメキシコペソなどの新興国通貨ペアのスワップポイントが比較的高めに設定されている点もメリットです
他にも、さまざまな投資に関する情報を無料で公開しているなど、初心者でもFX積立を始めやすい環境も用意されています。
したがって、外為どっとコムは新興国通貨ペアを取引したい方や、FX初心者の方におすすめです。
\豊富な情報と教材で初心者にやさしい/
FXの自動売買で平均して月10万円を稼ぐには?
今では様々なFX会社が自動売買システムをサービスとして提供しており、その中には過去に月10万円以上の利益をあげていた自動売買システムが見受けられました。
みんなのシストレの公式ホームページで確認できる売買システム別収益ランキングを見てみると、月10万円の収益を超えているシステムが複数見受けられます。
またマイメイトの公式サイトでは、トレンド相場やレンジ相場など、各相場別に適した売買戦略を持つ自動売買システムの1年間における検証結果が公開されています。
例えば、上昇相場に特化した自動売買システムで取引した場合、カナダドル円相場で収益率531%を記録したようです。
またレンジ相場に特化した自動売買システムで取引した場合、豪ドル円相場で収益率622%を記録したようです。
ここでは、自動売買システムを以下の2種類に分けて、自動売買で過去に平均月10万円稼げていたシステムを紹介していきます。
選択型の自動売買システム
選択型の自動売買システムでは、自動売買システムを提供している会社であらかじめ用意されたシステムの中から、過去の運用成績や性能を参考にしてシステムを自由に選べます。
選択型の自動売買システムの運用結果は、選択するシステムが相場とマッチするか次第ですが、相場とマッチすると月に10万円を稼ぐことは可能です。
過去の運用過去から、どれだけ月に稼げていたか具体的な数値を確認してみると、過去の相場で月に10万円稼げていた自動売買システムとして以下の2つが挙げられます。
- マイメイト
- みんなのシストレ
その1:マイメイト
マイメイトは、インヴァスト証券が提供している選択型の自動売買システムであり、自動売買のシステムにAIを活用しているのが特徴です。
マイメイトでは、「通貨銘柄」と自動売買システムである「エージェント」を選びます。
特にマイメイトでは、分散の意味もこめて5種類位以上の通貨ペアの中からエージェントを選択することを推奨しています。
マイメイトでは、マイメイトのページから「収益率」、「最大DD(ドローダウン)」、「勝率」などの成績を確認できます。
また過去の損益成績も確認できるため、過去にどれだけ稼げていたかも参考に自動売買システムを選べます。
その2:みんなのシストレ
みんなのシストレは、トレイーダーズ証券が提供している選択型の自動売買システムであり、使いたい自動売買のシステムを選ぶだけで簡単に自動売買を開始できます。
また1,000通貨からトレードを始められ、スマホアプリからも自動売買システムを利用できるため、初心者にも利用される自動売買システムでもあります。
みんなのシストレでは、ランキング形式で収益率が上位の売買戦略を持もつシステムを確認できます。
ランキングによると、月10万円以上、中には月30万円以上の収益をあげているシステムがあることがわかりました。
リピート系の自動売買システム
リピート系の自動売買システムでは、あらかじめユーザー自身が発注価格と売却価格を設定しておくと、相場価格が設定価格に到達した際自動で売買を行なってくれます。 発注価格と売却価格のみを設定して自動売買を行うリピート系のシステムは、短期間で価格を上下するようなレンジ相場で有効なシステムです。 特にFXの取引対象となる為替取引はリピート系が得意とするレンジ相場が多いため、レンジ相場でシステムを稼働すると十分月10万円は稼げます。 しかしシステム稼働中にレンジ相場が終わってしまった場合は、決済ができなくなり、損失を被る可能性があるため注意が必要です。 国内FX業者が提供してるリピート系の自動売買システムの例として以下の3つが挙げられます。
- iサイクル2取引
- トライオート
- トラッキングトレード
それぞれのシステムについて詳しく解説していきます。
その1:iサイクル2取引
1つ目は、外為オンラインが提供している自動売買システム「iサイクル2取引」です。
外為オンラインには、「サイクル2取引」と「iサイクル2取引」の2つの自動売買システムがあります。
サイクル2取引は、あらかじめユーザー自身が相場の変動幅を設定し、その変動幅で自動売買を繰り返すリピート系の自動売買システムです。
一方でiサイクル2取引は、設定した変動幅内で自動売買を行う基本的なシステムは同じですが、相場の変動に合わせて、設定した変動幅が上下に自動で移動してくれます。
したがってレンジ相場ではなくなった時に発注はできるが、決済ができなくなる可能性があるというリピート系自動売買システムの欠点を解消できるのです。
その2:トライオート
2つ目は、インヴァスト証券が提供している自動売買システム「トライオート」です。
トライオートでは、基本的な運用ルールを自分でまず作り、そのルール通りにトレードを繰り返していくリピート系の自動売買システムです。
そして相場の値動きに自身が作ったルールが合っていなかった場合は、ルールを見直して調整を行います。
ルールの作り方がわからないという方のために、あらかじめトライオートのユーザーやインヴァスト証券が作ったシステムから選べる「セレクト」機能も利用できます。
またスマホアプリからも自動売買システムを利用できるという手軽さからも初心者から経験者まで多くのユーザーに利用されています。
その3:トラッキングトレード
3つ目は、FXブロードネットが提供している自動売買システム「トラッキングトレード」です。
トラッキングトレードでは、設定した変動幅以下または以上になった場合にポジションを持つ新規注文と利益確定や損切りの条件を出す、決済注文を発注します。
またトラッキングトレードは外為オンラインのiサイクル2取引と同じく、設定した変動幅が相場の変動に合わせて設定の変動幅が上下に移動するため、想定したレンジ幅が変わった際も対処ができます。
変動幅は、過去の参考期間を設定することで、期間をもとに想定変動幅を計算してくれるシステムがあるため、初心者でも参考にして簡単に設定が可能です。
しかしシステム通りの変動幅以上の価格変動が発生する可能性があることには注意が必要です。
FAQ
10万円からFXを始めるとどれくらいの利益を狙える?
元手が10万円とあまり多くないため、利益を上げるにはポジションを長く保有し、価格変動幅を広く獲る戦術が効果的です。
シミュレーションで紹介しましたが、安全のためにレバレッジを3倍に抑えると、半年間程度の長期投資で3万円程度の利益を狙うことができます。
FXを10万円で取引する場合の適切なロットは?
シミュレーションで紹介しましたが、FXを10万円で取引する場合の適切なロットは、安全のためにレバレッジを3倍に抑え、ドル円で0.2ロット強(2,300通貨程度)です。
FXを10万円で取引する場合にレバレッジはどのように調整すれば良い?
10万円の証拠金で取引する場合、取引金額を証拠金の2倍の20万円にすればレバレッジ2倍、3倍の30万円にすればレバレッジ3倍になります。このように、取引金額を証拠金の何倍にするかでレバレッジを調整することができます。