SPXL,証券会社,おすすめ
(画像=NET MONEY編集部)

海外ETFの投資を検討していて、「SPXLの特徴は?メリットやデメリットを教えて」「SPXLの今後の動向や株価チャート、おすすめ証券会社について知りたい」などと思っている人は多いのではないでしょうか。

SPXLは、S&P500インデックスの300%のパフォーマンスに連動した投資成果を目指す海外ETFで、短期間で多くの利益を狙うことが可能です。

この記事では、SPXLの特徴やメリット・デメリット、株価チャートやおすすめの証券会社などについて解説します。

IG証券

IG証券なら、ETFのCFD取引が可能です。CFD取引とは現物をやり取りせず、売買の差額のみをやり取りする「差金決済取引」のことです。 幅広い金融銘柄(株価指数、個別株、商品、債券先物)を一つのプラットフォームで取引できるIG証券なら、初心者でも気軽にCFD取引をスタートできるでしょう。

SPXLの基本情報

SPXLは「Direxion デイリーS&P500ブル3倍 ETF(Direxion Daily S&P 500 Bull 3X Shares)」のことです。S&P500インデックスの300%のパフォーマンスに連動した投資成果を目指しています。

そもそもETFとは、

上場投資信託と同義。一般的に、ある指標に連動する運用を行う、証券取引所に上場する投資信託のこと。指値や成行注文が可能です。

引用元:金融庁|用語集

のことです。

SPXLを運用するのは、1997年に設立されたアメリカのETF運用会社Direxion Investmentsです。ニューヨークやボストン、香港に拠点を置き、多くのレバレッジ・インバース型ETFを運用しています。SPXL(Direxion デイリーS&P500ブル3倍 ETF)以外の主なETFは、次のとおりです。

コード ファンド名
TECL Direxion デイリー テクノロジー株 ブル 3倍 ETF
SPXS Direxion デイリーS&P500ベア3倍 ETF
NUGT Direxion デイリー 金鉱株 ブル3倍 ETF
ZMLP Direxion ザックス MLP 高配当ETF
TMV Direxion デイリー20年超米国債ベア3倍 ETF
INDL Direxion デイリー MSCI インド株 ブル3倍 ETF
DUST Direxion デイリー 金鉱株 ベア3倍 ETF
FAS Direxion デイリー米国金融株ブル3倍 ETF

SPXLをはじめとしたDirexionのETFシリーズは、ほとんどがレバレッジ3倍です。

\ETFがCFD取引できる!/

構成銘柄

SPXLの主な構成銘柄は、次のとおりです。

・iシェアーズS&P500ETF
・Dreyfus Government Cash Mana
・ゴールドマン・サックス・ファイナンシャル・スクエア国債ファンド
・ゴールドマン・サックス・ファイナンシャル・スクエア・ファンズ-トレジャリー・イン ストルメンツ・ファンド

※2021年9月15日時点

iシェアーズS&P500ETFは20%以上の割合を占めています。

\ETFがCFD取引できる!/

S&P500の3倍変動する米国ETF

SPXLは、ベンチマークするS&P500インデックスの300%のパフォーマンスに連動する投資成果を目指しています。S&P500の3倍の値動きとなるため、変動幅が大きいのが特徴です。相場上昇局面において、積極的な値上げを狙うことができます。

\ETFがCFD取引できる!/

SPXLの株価チャート

SPXLの株価推移を把握することは、今後の動向を予測する際に役立ちます。

ここでは、SPXLの「直近の株価チャート」と「過去5年・設定来の株価チャート」について見ていきましょう。

SPXLの株価チャート

  • 直近の株価チャート
  • 過去5年・設定来の株価チャート

直近の株価チャート

以下は、SPXLの直近1ヵ月の株価チャートです。

※「GoogleFinance」より(2021年10月22日時点)

9月24日時点で118ドルだったのが、10月4日に106ドル台まで下がり、その後は上昇が続きます。直近1ヵ月の上昇幅は10.51%(+11.96)です。

過去5年・設定来の株価チャート

以下は、SPXLの過去5年と2008年設定来の株価チャートです。

※「GoogleFinance」より(2021年10月22日時点)

5年前には25ドルだったのが、現在125ドルまで上昇しています。5年間での上昇幅は448.17(+102.81)です。2020年2月までは緩やかな上昇を続け、一時75ドルの値をつけますが、3月にかけて急落し、20ドルを割ります。そこから再び上昇を続け、1年半の間で100ドル以上上昇しています。

SBI証券
※「GoogleFinance」より(2021年9月15日時点)

SPXLの設定日は2008年11月です。設定当初は3ドル前後を推移していましたが、2013年頃から緩やかに上昇し始め、2020年3月に急落したものの、そこから急激な上昇を見せ、現在は120ドル前後を推移しています。設定来からの上昇幅は448.17(102.81)になります。

SPXLのメリット

SPXLのメリットは、歴史的に高リターンを記録しているS&P500にレバレッジをかけて投資ができ、短期売買に適していることです。

ここでは、SPXLのメリットについて見ていきましょう。

SPXLのメリット

  • S&P500に対して3倍のレバレッジをかけて投資することができる
  • 歴史的に高リターンを記録している
  • 値動きが大きいので、短期売買に適している

S&P500に対して3倍のレバレッジをかけて投資することができる

SPXLは、S&P500インデックスの300%のパフォーマンスに連動した投資成果を目指すレバレッジ型ETFです。そのため、S&P500に3倍のレバレッジをかけて投資ができます。一般的なS&P500への投資より、多くの利益を生み出すチャンスがあります。

歴史的に高リターンを記録している

S&P500は30年前と比べて12倍以上も上昇しており、年率平均は9%を超えています。歴史的に高リターンが続いている指標であり、2021年にも過去最高値を更新しています。S&P500をベンチマークするSPXLの今後の成長も期待できます。

SBI証券

値動きが大きいので、短期売買に適している

SPXLがベンチマークするのはS&P500インデックスの300%のパフォーマンスです。値動きが大きいため、短期売買で多くの利益を狙うことが可能です。S&P500が上昇するときは、大きなチャンスとなります。

SPXLのデメリット

SPXLのデメリットは、ボラティリティ(変動幅)が高く、大損するリスクがあることです。また、レバレッジ無しと比べると、価格が乖離する傾向にあります。リスクが高くなるため長期保有にも向いていません。

ここでは、SPXLのデメリットについて見ていきましょう。

SPXLのデメリット

  • 値上がり、値下がりが続くと、レバレッジ無しと比べて価格が乖離する
  • ボラティリティが高い
  • 長期保有に向かない

値上がり、値下がりが続くと、レバレッジ無しと比べて価格が乖離する

SPXLはS&P500の値動きの3倍をベンチマークしているため、値動きは比較的大きい傾向にあります。値上がり、値下がりが続く場合は、レバレッジ無しと比べると価格が乖離(基準価額と株価との差が開く)するため注意が必要です。価格が乖離してしまうと、取引が不利になる可能性があります。

ボラティリティが高い

レバレッジ型ETFであるSPXLはボラティリティが高いので、取引の際は注意しましょう。S&P500の値動きの3倍となるため、S&P500が大きく下落した場合は急激に価格が下がり、多額の損失を被るリスクがあります。レバレッジをかけるとハイリスク・ハイリターンになるためリスク管理を慎重に行う必要があります。

長期保有に向かない

SPXLがベンチマークするのはS&P500インデックスの300%のパフォーマンスなので、ボラティリティが高く、短期売買に向いています。長期保有で大きく稼げる可能性はありますが、大損するリスクもあるため初心者にはおすすめできません。短期売買でリスクを限定したほうがよいでしょう。

SPXLの今後の動向予測

SPXLがベンチマークするS&P500は、2021年に入って過去最高値を更新するなど上昇を続けています。中長期的にさらに上昇が続くと見る専門家やアナリストは多いです。ただし、テーパリングや利上げなどのネガティブ要因もありますので、目先の相場は不透明感があり、短期的には下落するリスクも考えられます。

SPXLに投資する方法

SPXLに投資する方法は、「現物取引をする」「CFD取引をする」の2つです。それぞれ特徴や仕組みに違いがありますので、事前に把握しておくことが大切です。

ここでは、SPXLに投資をする2つの方法について見ていきましょう。

SPXLに投資する方法

  • 現物取引をする
  • CFD取引をする

現物取引をする

現物取引は代表的な取引方法で、自分のお金(証券口座の資金)の範囲内で株等を売買します。証券口座の資金の範囲内で売買するため、資金以上の取引をすることはできません。また、信用取引のように、保有していない株を借りて売却することはできないため注意してください。実際に保有する株しか売ることはできません。

DMM株

CFD取引をする

CFD(Contract For Difference)取引は、差金決済取引です。証拠金を預けて売買を行い、反対売買の差額で決済をします。例えば、SPXLを100ドルで購入し、110ドルになったときに売却した場合、現物の受け渡しはなく差額分の10ドルを受け渡します。現物取引のように、現金で株等を購入して保有し、売却するような現物売買は発生しません。

SPXL投資におすすめの証券会社5選

SPXLの投資におすすめの証券会社は、IG証券、サクソバンク証券、SBI証券、楽天証券、DMM 株です。どの証券会社も取引ツールが使いやすく、投資に役立つ情報コンテンツが充実しています。

ここでは、SPXL投資におすすめの証券会社5選について見ていきましょう。証券会社選びの参考にしてみてください。

SPXL投資におすすめの証券会社5選

  • IG証券
  • SBI証券
  • 楽天証券
  • DMM 株
  • サクソバンク証券

IG証券

IG証券
(引用元=IG証券)

IG証券は、イギリスのロンドンに本拠地を構える金融サービスプロバイダーで、45年以上の歴史がある老舗です。ETFはFX、株式、貴金属、エネルギーなどのCFD取引ができます。個別株は約1万2,000銘柄、株価指数は約40銘柄、通貨は約100銘柄、商品は約70銘柄、FXは通貨ペアが101種類取り扱うなど投資商品が豊富です。

主要銘柄の当日予想レンジやトレンドが毎朝メールで届く「モーニングメール」やニュース、分析レポート、取引戦略レポート、多彩な動画コンテンツ「IG TV」、オンラインセミナー、経済カレンダーなど、投資や学習に役立つコンテンツが充実しています。口座開設申し込みをして最短2日で取引を始めることが可能です。

\ETFがCFD取引できる!/

SBI証券

  SBI証券
手数料
(1取引ごと)
10万円あたり 99円
50万円あたり 275円
100万円あたり 535円
500万円あたり 1,013円
手数料
(1日定額)
10万円あたり 0円
50万円あたり 0円
100万円あたり 0円
500万円あたり 2281円
外国株 取扱国数 9カ国
米国株取扱銘柄数 4,200
取引手数料 約定代金の0.495% (最低0米ドル~上限22米ドル)
為替手数料(1ドルあたり) 25銭
米国ETF取扱銘柄数 307
IPO IPO実績(2020年) 85
投資信託 投資信託銘柄数 2,635
インデックス 458
サービス 口座開設最短日数 翌営業日
使えるポイント Tポイント、Vポイント

SBIグループが運営するSBI証券は「2021年 みんなの株式ネット証券比較ランキング総合」で第1位、HDI-Japan2020(ヘルプデスク協会)「問合せ窓口格付け」「Webサポート格付け」にて国内最高評価の「三つ星」を獲得しています。米国や中国、韓国、シンガポールのETFを取り扱い、米国ETFの最低手数料は0ドルです。

海外ETFでは、つみたて感覚でコツコツと投資ができる「米国株式・ETF定期買付サービス」、さまざまな条件からETFを探せる「Eサーチ」、株を貸し出して、貸株金利をもらえる「米国貸株サービス」などのサービスが利用できます。アナリストレポートや四季報情報、日経CNBC市況オンラインセミナーなど、マーケット情報が充実しています。外国株式やIPO銘柄も豊富です。

口座申し込みをして最短翌営業日から取引ができるため、急いでいる人でも安心です。

楽天証券

  楽天証券
手数料
(1取引ごと)
10万円あたり 99円
50万円あたり 535円
100万円あたり 1013円
500万円あたり 0円
手数料
(1日定額)
10万円あたり 0円
50万円あたり 0円
100万円あたり 1100円
500万円あたり 5500円
外国株 取扱国数 6カ国
米国株取扱銘柄数 3,966
取引手数料 約定代金の0.495% (最低0米ドル~上限22米ドル)
為替手数料(1ドルあたり) 25銭
米国ETF取扱銘柄数 324
IPO IPO実績(2020年) 38
投資信託 投資信託銘柄数 2,672
インデックス 375
サービス 口座開設最短日数 翌営業日
使えるポイント 楽天ポイント

楽天グループが運営する楽天証券では、一部の米国ETFが買付手数料無料です。NISA口座で海外ETFの取引をする場合は、買付手数料が全額キャッシュバックとなります。海外ETFの取扱本数は、米国ETF/ETNが349本、中国ETFが32本、シンガポールETFが13本(2021年8月30日時点)です。

楽天証券と楽天銀行を連携させる「マネーブリッジ」を利用すれば、手数料無料で自動入出金ができるため取引がスムーズです。取引ごとに楽天ポイントも貯まります。楽天証券オリジナルの投資情報メディア「トウシル」や四季報情報、日経テレコン、バロンズ・ダイジェストなど投資情報が豊富で、セミナーや動画などの学習コンテンツが充実しているため初心者でも安心です。

また、24時間対応のAIチャットも用意されています。ETFの他に、国内外の株式やFX、CFD、バイナリーオプション、債券、先物・オプションなどの取引が可能です。

DMM 株

DMM証券
(引用元=DMM証券)
  DMM 株
手数料
(1取引ごと)
10万円あたり 880円
50万円あたり 198円
100万円あたり 374円
500万円あたり 880円
外国株 取扱国数 1カ国
米国株取扱銘柄数 1265
取引手数料 無料
為替手数料(1ドルあたり) 25銭
米国ETF取扱銘柄数 113
IPO IPO実績(2020年) 5
投資信託 投資信託銘柄数 -
インデックス -
サービス 口座開設最短日数 当日
使えるポイント -

DMM 株を運営するのはDMMグループです。米国株の取引手数料は約定代金にかかわらず一律0円で、国内株式手数料は55円(税込)~です。取引手数料の1%が「DMM株ポイント」として貯まり、貯まったポイントは1ポイント=1円で出金や取引に利用可能です。

1つのアプリで国内株と米国株の両方を取引できるなど、パソコンやスマートフォンのツールが充実しており、使い勝手がよく機能も満載です。メールやLINE、電話による平日24時間サポート体制なので、不明点があれば手軽に質問・相談ができます。米国株式を担保に信用取引ができ、DMM 株で保有する株式時価の70%相当額をDMM FXの証拠金として利用できる「DMM株券担保サービス」もあります。

「スマホでスピード本人確認」を利用すると、最短即日で取引ができるため、できるだけ早く取引をしたい人も安心です。

サクソバンク証券

サクソバンク証券は、デンマーク・コペンハーゲンに本社を置く、オンライン銀行サクソバンクA/Sの100%子会社です。ドバイやロンドン、パリ、チューリッヒ、シンガポールなど、世界の金融センターにグループ拠点を設けています。

香港やロンドン、ドイツなど世界の主要取引所に上場するETF/ETNを取り扱い、米国ETFの最低取引手数料は5ドルです。また、1万2,000銘柄以上の外国株式、約8,000銘柄のCFDなど、商品ラインナップが豊富です。

SaxoTraderGOやSaxoTraderPROなど、投資家から高い評価を受ける取引ツールを利用できます。米国発の自動分析ツール「オートチャーティスト」を標準搭載しており、最適な取引タイミングを知らせる「取引シグナル」の利用も可能です。アナリストレポートや財務情報も無料で確認できます。

SPXLに関するQ&A

SPXLとは?

SPXLは「Direxion デイリーS&P500ブル3倍 ETF(Direxion Daily S&P 500 Bull 3X Shares)」のことです。S&P500インデックスの300%のパフォーマンスに連動した投資成果を目指しています。SPXLを運用するのは、1997年に設立されたアメリカのETF運用会社Direxion Investments(ディレクション・インベストメンツ)で、ニューヨーク・ボストン・香港に拠点を置き、多くのレバレッジ・インバース型ETFを運用しています。

SPXLとETFの違いは?

SPXLとETFは「違い」ということではなく、SPXLはETFの「種類のひとつ」です。S&P500の3倍の値動きとなるレバレッジ型ETFのことをSPXLと言います。S&P500インデックスの300%のパフォーマンスとなるため、短期間で多くの利益を狙えます。

インデックス3倍とは?

インデックスとは、株式や債券などの市場の動向を示す指数のことで、代表的なものに、日経平均株価、東証株価指数(TOPIX)、ダウ工業株30種平均、MSCI-KOKUSAI指数などがあります。「インデックス3倍」「インデックス300%」とは、それだけ動き幅が大きいということです。

レバレッジとは?

レバレッジ(Leverage)とは「てこの原理」という意味で、金融業界でレバレッジという場合には、少額の投資資金で、大きなリターン(収益)を期待できることを指します。レバレッジの倍数を上げることをレバレッジを効かせるといい、レバレッジを効かせた方が少額投資で大きな収益を見込めますが、損失が大きくなる可能性があることも覚えておきましょう。

SPXLの人気は?

ベンチマークするS&P500は、過去最高値を更新するなど上昇が続いています。S&P500の3倍の値動きとなるレバレッジ型ETF(SPXL)、インバース(ベア)型ETF(SPXS)は売買代金ランキング上位の常連銘柄です。SPXLに興味がある人は、こちらで紹介した内容や証券会社を参考にして、投資を検討してみてはいかがでしょうか。