「米国株(アメリカ株)」の買い方、初心者にも分かりやすく解説!おすすめ8銘柄も
(画像=wealth map編集部)

米国株を買うには、外国株式取引口座を開設し、日本円を米ドルに為替振替もしくは円貨決済をする必要がある。主には下記3つの手順が必要だ。

米国株買い方3つのステップ

  1. 米国株が買える証券会社で各種口座を開設
  2. 資金を準備(日本円を米ドルに両替もしくは円貨決済)
  3. 購入したい銘柄を選択、注文

今回は米国株取引の始め方を分かりやすく解説し、おすすめのアメリカ株銘柄も紹介する。

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約定代金×0.45%
(税込0.495%)
・上場株式
・ETF(上場投資信託)
・ADR(米国預託証券)
専用スマホアプリ

米国株を1株から購入できる!

  1. 「米国株(アメリカ株)」の魅力とは?
    1. 1株から購入できる
    2. 配当の頻度が多い
    3. 高配当な銘柄が多い
  2. 米国株(アメリカ株)の買い方
    1. 円貨決済と外貨決済、どっちがいい?
  3. 米国株投資におすすめの証券会社ランキング
  4. 米国株(アメリカ株)投資におすすめの証券会社
    1. 米国株の取扱数が豊富「マネックス証券」
    2. 豊富な種類の海外投資を行いたい方は「SBI証券」
    3. ポイントを利用して気軽に投資できる「楽天証券」
  5. 米国株を実際に買ってみよう!おすすめ銘柄を紹介
    1. おすすめ銘柄
    2. 初心者におすすめの投資スタイルとは?
  6. アメリカ株購入におすすめの証券取引所を解説
    1. 世界最大の取引所「ニューヨーク証券取引所(NYSE)」
    2. 次世代のスター企業が名を連ねる「NASDAQ」
  7. 米国株の取引で注意すべき点
  8. 米国株と円安の関係
    1. 「円高」と「円安」
    2. 米国株と「円安」の関係
  9. 米国株に関するQ&A

米国株(アメリカ株)の買い方

米国株(アメリカ株)投資を始めることは手続きがややこしく思えるかも知れないが、証券会社で外国株式取引口座を開設すれば、日本にいながら海外投資を始めることができる。

米国株投資を始めたい場合は以下のような流れになる。

米国株買い方 3つのステップ
(画像=wealth map編集部)

各手順を詳しく見ていこう。

① 米国株が買える証券会社で各種口座を開設

米国株に投資するには、まずは「マネックス証券」や「SBI証券」といった証券会社で口座を開設する必要がある。通常、米国株を始めとする外国株式を購入する場合、開設しなければならない口座は「証券総合口座」と「外国証券取引口座」の2種類だ。

米国株の中長期投資を手軽に始めたい投資初心者にとっては、手数料などのコストが割安な「マネックス証券」や「SBI証券」、「楽天証券」などのネット証券がおすすめだ。これらの主要ネット証券は、米国株の取り扱い銘柄もバラエティに富んでいる。

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② 資金を準備(日本円を米ドルに両替もしくは円貨決済)

2種類の口座を開設した後、証券会社に米国株を購入するための資金を入金する。各証券会社指定の口座に銀行振り込み・ATMで入金できるほか、ネット上から入金して即時に取引余力として反映される「即時入金サービス」を提供する証券会社もある 。例えば、SBI証券で即時入金を利用する場合、「提携金融機関のネットバンキングの契約」が必要になるが、振込手数料は無料、利用可能時間は24時間と利便性が高い。保有する外貨預金から入金することが可能な先もある。

証券会社によっては、「外国証券取引口座」への資金振り替えが必要なところもあるため、自身が口座開設した証券会社の取引手順を十分に確認したい。なお、米国株を取引する際には、株価の変動による損益に加え、為替変動によっても損益が発生することにも注意しなければならない。

③ 購入したい銘柄を選択、注文

各証券会社の専用取引サイトにログインし、購入したい米国株を選択する。米国株は日本の「銘柄コード(通常4ケタの数字)」に相当する「ティッカーシンボル(アルファベットで1文字から4文字程度)」が定められている。ティッカーシンボルが分からなくても、銘柄名が分かれば銘柄検索によりティッカーシンボルもすぐに確認できる。その他、購入数量や価格、決済方法 など必要事項を入力して発注する。

価格については、大まかに「指値」、「成行」、「逆指値」がある。「指値」は自身が希望する価格を指定して注文する方法である。例えば、「アップル株を500円で買いたい」といった注文になる。成行は値段を指定せずに注文することである。逆指値は一定の価格に到達したら発注する方法だ。例えば、現在の株価が900円で、指値では「800円以下になったら買う」という注文であるが、逆指値は「1,000円以上になったら買いを入れる」といった注文方法である。株価が上昇基調の際の買い時を逃さないために利用される。

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\少額でも始められる/

円貨決済と外貨決済、どっちがいい?

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(画像=Wealth Map編集部)

米国株は、円貨決済と外貨決済の2つの決済方法がある。円貨決済とは、円を使って購入する方法で、投資家の代わりに証券会社が円を米ドルに両替して取引をする。投資家自身が両替する必要がなく、すぐに米国株を購入可能である。ただし、取引のたびに為替手数料が発生し、手間を省ける代わりに外貨決済よりレートが高い傾向にある

外貨決済は、投資家自身が円を米ドルに両替して取引をする方法である。まとめて両替しておけるため、取引のたびに為替手数料は発生しない。コストも安く抑えられる。しかし、自身で両替が必要なため手間がかかるうえに、両替に時間がかかる場合がある。

\初心者なら円貨決済がおすすめ!/

手間を省きたいなら円貨決済、コストを安く抑えたいなら外貨決済がおすすめだ。

米国株の取引に最適なネット証券としてまず筆頭に挙がるのが、個別銘柄を約4,097銘柄取り扱っている「マネックス証券」だ。マネックス証券は米国株取引の最低手数料を、業界最安水準の0ドル(無料)からに設定している。もちろん、証券会社が上場株式等の譲渡所得を計算してくれる「特定口座」を開設することもできる。

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しかし、魅力はそれだけではない。マネックス証券を利用する最大のメリットは、主要オンライン証券では唯一の時間外取引対応だろう。時間外取引により、取引機会を逃すことなく24時間いつでも注文ができる。取引時間に縛られながら株価変動にやきもきするような場面も少なくなるだろう。さらに同証券が提供している「トレードステーション」は、最先端のテクノロジーを駆使したトレーディングツールとして、円滑な取引をサポートしてくれる。

次いで取扱銘柄数が多いのが、約5,000銘柄を扱っている「SBI証券」だ。また「楽天証券」でも、3,500以上もの銘柄が取引できる。

\9ヵ国の外国株に投資ができる/

米国株投資におすすめの証券会社ランキング

2023年1月現在
引用元:マネックス証券、SBI証券楽天証券DMM株PayPay証券
※1:750株未満は16.50ドル(最低手数料)

米国株(アメリカ株)投資におすすめの証券会社

海外投資を行う上でどの証券会社を選ぶかは大きな問題となる。証券会社各社の概要と特徴を解説する。

米国株(アメリカ株)投資におすすめの証券会社

  • 米国株のCFD取引なら「IG証券」
  • 米国株の取扱数が豊富「マネックス証券」
  • 9ヵ国の外国株への投資を行いたい方は「SBI証券」
  • ポイントを利用して気軽に投資できる「楽天証券」

IG証券

IG証券
(画像=IG証券公式サイト)

米国株をCFD取引するのであれば、IG証券がおすすめだ。

CFD取引ができる国内証券会社の中でも、米国株取扱銘柄数約7,000銘柄、米国ETF取扱銘柄数約400銘柄、外国株銘柄数17,000銘柄の商品ラインナップは圧倒的だ。CFDを利用でき、かつ豊富な銘柄の中から投資先を選択できることはユーザーにとって大きなメリットとなるだろう。

また、IG証券には投資について学べる学習コンテンツも多数用意されている。

オンラインの学習プログラム「IGアカデミー」やアナリストレポートなど、口座開設すれば無料で利用できるので、初心者の人もぜひ口座開設してみよう。

\ETFがCFD取引できる!/

米国株の取扱数が豊富「マネックス証券」

マネックス証券の概要
外国株 2カ国
米国株取扱銘柄数 4,200銘柄
米国ETF取扱銘柄数 311銘柄
取引手数料 約低代金の0.45%(税込0.495%)

マネックス証券のおすすめポイント

  • 米国株式の取り扱い最大
  • 特定口座の利用で確定申告不要
  • 米国株専用アプリがある

米国株の特定口座や時間外取引の対応に加え、リアルタイム株価情報も無料提供している。フェイスブックやアップルなど世界的に有名な企業にも投資でき、米国株式の取り扱い件数はネット証券最大級である。

マネックス証券では、特定口座を使用した米国株取引が可能である。米国株取引の損益を、国内上場の株式、株式投資信託および中国株取引と損益通算を証券会社が計算するので、確定申告が不要または簡易な確定申告で済む。

マネックス証券は主要ネット証券で唯一、米国株専用のスマートフォンアプリ「トレードステーション米国株 スマートフォン」を提供している。米国市場は、日本時間の夜に取引が始まるが、このアプリを使えばログインするだけで相場状況の確認や取引が簡単にできる。

\4,000以上の米国株を取り扱う/

マネックス証券が向いている人

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(画像=Wealth Map編集部)

マネックス証券が向いている人は米国株投資を積極的にしたい方です。マネックス証券は証券会社の中で、取扱う米国株の銘柄数が豊富なので、米国株に投資する方は開設するべき口座です。

\4,000以上の米国株を取り扱う/

マネックス証券が向いていない人

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(画像=Wealth Map編集部)

マネックス証券が向いていない人は海外投資を幅広く試してみたい方です。SBI証券では米国や中国以外にも9ヶ国を取り扱っているのに対し、マネックス証券は米国株と中国株のみで、他社に比べて外国株式の取扱が少なくなっています。

\米国株の取引手数料が安い/

マネックス証券の評価ポイント

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(画像=Wealth Map編集部)

米国株の取扱銘柄が多い

マネックス証券は米国株の取扱数が4,500以上と豊富で、米国株取扱数上位を誇っています。 米国株投資に向いている証券会社であり、米国株投資向けのアプリが優秀である。米国株投資を考えている人は必ず開設すべき口座である。

\米国株取扱数が豊富!/

IPOに強い

IPOの取り扱い数が多く、IPOにチャレンジしたい方にも適した証券会社でしょう。マネックス証券の2019年におけるIPO取り扱い数は45社です。2019年全体のIPOは86社であったため、半数以上はマネックス証券から申し込みが可能であったことがわかります。

\IPOもおすすめ/

最大1,000ポイントがもらえる

キャンペーン期間中に、マネックスカードによる投信積立で約定した場合に、積立金額に応じて最大1,000ポイントがもらえるキャンペーンを実施中です。

\最大1,000ポイントがもらえる/

マネックス証券の米国株(アメリカ株)は取引手数料0米ドルからお取引いただけます。取扱銘柄はお客様の要望に応じ随時追加しています。時間外取引に対応、 逆指値やトレールストップ注文も利用可能です。米国株専用スマホアプリ・銘柄分析ツール、レポート・セミナーなど投資情報も提供しています。

引用元:マネックス証券|米国株(アメリカ株)

豊富な種類の海外投資を行いたい方は「SBI証券」

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SBI証券の概要
外国株 9カ国
米国株取扱銘柄数 5,002銘柄(2023年1月時点)
米国ETF取扱銘柄数 339銘柄
取引手数料 約低代金の0.45%(税込0.495%)

国内株式個人取引シェアNo.1、ネット証券IPO取扱数No.1※に輝くSBI証券。個人投資家に向けたサービスが充実している。

※2021年度実績

SBI証券のおすすめポイント

  • 手数料が業界最安値
  • 投資情報が充実

SBI証券は米国株の取引手数料も業界最安値であり、最低0ドルで取引可能。また住信SBIネット銀行との連携使える外貨入出金サービスを利用すれば、24時間入出金可能で、手数料は無料だ。

さらに、SBI証券は米国株に関する決算速報ニュースや投資レポートが豊富である。便利な検索機能も搭載しており、気になる米国企業の情報を即座にキャッチアップ可能。

\米国株の取引手数料が最安値!/

SBI証券が向いている人

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(画像=Wealth Map編集部)

SBI証券が向いている人は投資を始めて間もない投資初心者の方です。取引手数料が安く、取扱い銘柄が豊富なため上級者として成長するまでしっかりと使い続けることができます。

\コストを抑えて取引できる/

SBI証券が向いていない人

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(画像=Wealth Map編集部)

SBI証券が向いていない人は新規上場株式を購入したい方です。SBI証券の利用者が非常に多いため他の証券会社よりIPO抽選の当選確率が低くなってしまいます。

\IPO実績は122社に!/

SBI証券の評価ポイント

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(画像=Wealth Map編集部)

手数料が安い

手数料が他のネット証券会社と比べても安く、アクティブプランなら約定代金100万円以下は手数料0円です。100万円以下で購入できる上場企業も数多く、多くの銘柄で手数料を抑えて購入することができます。

\手数料を抑えて取引できる/

IPO銘柄に強い

SBI証券の主幹事数は大手総合証券とも遜色なく、楽天証券も含めてほとんどのネット証券の主幹事数は0社であることと比較すると強いと言えるでしょう。SBI証券の引受幹事数はすべての証券会社の中で最も多く、IPOを狙うならまずSBI証券を利用することをおすすめします。

\IPO実績は122社に!/

米国株を含む9ヵ国の外国株を扱う

SBI証券はネット証券会社の中で最も多い9ヵ国の外国株式を取り扱っています。 また、SBI証券では2600本以上の投資信託を取り扱っており、ネット証券会社でも最大規模の取り扱い数を誇ります。

\9ヵ国の外国株に投資ができる/

総合口座開設後、口座開設月の翌月末までの最大2ヵ月間(※2)、市場への通常注文時(※1)の米国株式の取引手数料が無料となります。

※1 米国株式の市場への通常注文(指値・成行・逆指値)が「米国株式手数料Freeプログラム」による手数料無料の対象となり、「米国株式・ETF定期買付サービス」による買付注文は対象外です。
※2 証券総合口座の開設タイミングによってお客さま毎に無料対象期間は異なります(最大2ヵ月~1ヵ月超まで)。
引用元:SBI証券|外国株式

ポイントを利用して気軽に投資できる「楽天証券」

楽天証券の概要
外国株 6カ国
米国株取扱銘柄数 3,683銘柄
米国ETF取扱銘柄数 322銘柄
取引手数料 約低代金の0.45%(税込0.495%)

楽天証券のおすすめポイント

  • 楽天ポイントが貯まる、使える
  • スマホ、PCツールが充実

楽天証券では、1億以上いる楽天会員が使用する楽天ポイントを投資でも貯めることができる。さらに貯めたポイントを投資に使うことも可能だ。

スマホアプリの「iSPEED」とPC取引ツールの「マーケットスピード」を使うことができ、プロの売買テクが手軽に使える「アルゴ注文」や登録銘柄を複数形式でチェックできる「ザラバ情報」など使いやすさも抜群。

今注目の米国株の銘柄分析はもちろんのこと、投資ルールの他、米国大統領選挙など、米国株に関する情報が満載。多数の専門家の意見から最適な投資先が見つかる。

\ポイントをフル活用して投資できる/

楽天証券が向いている人

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(画像=Wealth Map編集部)

楽天証券が向いている人は投資初心者の方です。手数料が安く、楽天ポイントを使って投資もでき、初心者でもわかりやすいツールを提供しています。

\ポイントをフル活用して投資できる/

楽天証券が向いていない人

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(画像=Wealth Map編集部)

楽天証券が向いていない人は投資について対面で相談したい方です。楽天証券はネット証券であるため、実店舗を構えていません。そのため、対面で人に相談することができません。

\ロボアドバイザーも使える/

楽天証券の評価ポイント

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(画像=Wealth Map編集部)

楽天ポイントが貯まる

楽天銀行の口座を開設し、楽天証券の出入金口座として連携すると、取引件数や金額によってポイントが付与されます。
貯まったポイントは、「楽天ポイント」として楽天市場や楽天トラベルなど、楽天グループの各サービスで使用できます。

\ポイントが貯まる・使える/

手数料が安い

「超割コース」では5万円までの約定代金であれば50円(税抜)、10万円までは90円(税抜)と、楽天証券では業界最低水準の手数料が設定されています。
また、投資初心者におすすめなのが「いちにち定額コース」。1日の取引金額が合計100万円までであれば手数料は無料のため、国内株式の99%近くが手数料無料で取引できるのが大きな魅力でしょう。

\100万円まで手数料無料も!/

投資信託が豊富

楽天証券は投資信託の取り扱いが豊富です。取り扱い本数は2,700本以上と、ネット証券において業界最多水準です。買付手数料はすべて無料であるため、取引コストをおさえた投資ができます。

\取引手数料のポイントバックあり!/

スマートフォンアプリ「iSPEED」とPC用ツール「マーケットスピード」には、株価チャートの表示やニュースの閲覧、様々な注文機能をご利用いただけます。

対象商品:米国株式

※中国株式とアセアン株式は現在未対応です。
引用元:楽天証券|外国株式・海外ETF

米国株を実際に買ってみよう!おすすめ銘柄を紹介

取扱銘柄数が最も多いマネックス証券を例に、実際に米国株を買う手順を追ってみよう。同証券にまだ口座を持っていなかったという人は、まずは証券総合取引口座を開設する。そして口座にログインしたうえで、「外国株取引口座」を開設する。手続きはウェブサイト上ですべてが完結するので簡単だ。

あとはこの口座に入金した日本円をドルに振り替えておけば、準備完了だ。米国株取引だからといって、口座情報の画面は日本語表示になっているので、何ら心配の必要はない。

米国株(アメリカ株)のおすすめ銘柄

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(画像=Wealth Map編集部)

米国株のおすすめ銘柄はGAFAM(Google、Apple、Facebook、Amazon、Microsoft)である。理由としては米国を代表する企業であり、世界に影響を与える大企業であるため、業績と株価推移が安定しているからである。

まずは、誰もが知っていて、サービスや製品を使ったことがあるGAFAMから投資を始めてみると良い。身近な米国株に投資してみることで、より米国株に興味を持ち、世界中の企業を知るきっかけにもなるだろう。

参考までにGAFAMの取引値と時価総額を以下に示す。

・Google(Alphabet):取引値2,965.41ドル、時価総額1兆8,354億ドル
・Apple:取引値149.80ドル、時価総額2兆4,762億ドル
・Facebook:取引値323.57ドル、時価総額7,656億ドル
・Amazon:取引値3,372.43ドル、時価総額1兆7,079億ドル
・Microsoft:取引値331.62ドル、時価総額2兆4,897億ドル

※2021年10月時点

マネックス証券

銘柄選択において、考えておきたいことはリスクの分散である。投資資金を1つの銘柄に集中投資することなく、米国銘柄でも業種や成長が見込める企業、安定した企業といったように資金を分散して投資することを意識していただきたい。以下に金融庁が示す、分散投資についての考え方を紹介する。

リスクを減らす方法の一つに分散投資があります。分散投資には、「資産・銘柄」の分散や「地域の分散」などのほか、投資する時間(時期)をずらす「時間(時期)分散」という考え方があります。

引用元:金融庁|分散投資

初心者におすすめの投資スタイルとは?

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(画像=Wealth Map編集部)

株式投資の投資スタイルには、グロース投資やバリュー投資があります。それぞれの特徴は以下のとおりです。

グロース投資

グロース投資は、グロース(成長)という言葉が示すとおり、市場平均よりも売上や利益率が高い銘柄に投資をする方法です。競争力がある商品・サービスを提供しているなど、売上・利益を伸ばしている成長企業に投資をします。代表的な銘柄には、AppleやGoogle、Amazonなどがあります。

バリュー投資

バリュー投資は、バリュー(値打ち)という言葉が示すとおり、割安株に投資をする方法である。株価が企業の価値や業績に対して割安な銘柄に投資する。世界的に有名な投資家ウォーレン・バフェットが実践している投資手法として有名である。

短期間で売買を繰り返したり、長期間保有して多額の利益を狙うことが可能である。また、投資初心者の場合は、1つの銘柄に資金を集中させることに注意したい。1社の株価の影響を強く受けてしまうからである。複数の銘柄に分散投資をすれば、リスクを軽減できる。

初心者には長期分散投資がおすすめだ。

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アメリカ株購入におすすめの証券取引所を解説

世界最大の取引所「ニューヨーク証券取引所(NYSE)」

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(画像=Wealth Map編集部)

上場審査が世界一厳しいことでも知られているNYSEには、エクソン・モービル(XOM)やジョンソン&ジョンソン(JNJ)、JPモルガン・チェース(JPM)といった世界を代表する優良企業が上場している。2016年11月末時点における上場銘柄の時価総額は約22兆ドルで、東証の約5.4兆ドルと比較してみるとその大きさがよくわかる。

ちなみに各銘柄の横にあるアルファベットは、ちょうど日本の銘柄コードにあたるもので、「ティッカーシンボル」と呼ばれている。ティッカーシンボルは、AT&Tのように「T」を1文字で表されることもあれば、アリババGHは「BABA」のように4文字もしくは5文字におよぶ場合もある。

次世代のスター企業が名を連ねる「NASDAQ」

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(画像=Wealth Map編集部)

一方NASDAQには、時価総額が世界最高のアップル(AAPL)やマイクロソフト(MSFT)、アマゾン・ドット・コム(AMZN)、フェイスブック(FB)といった成長力に富む新興企業が顔を揃えている。2016年11月末時点における上場銘柄の時価総額は約9兆ドルで、こちらも東証を大きく上回っている。

米国の株価指数としては、「ダウ平均」とか「ニューヨークダウ」とか呼ばれている「ダウ平均株価」が有名だ。このダウ平均株価は、ダウ・ジョーンズ社がNYSEまたはナスダックに上場している30の代表銘柄を選定しており、2020年12月31日には史上最高の終値3万606ドル48セントを付けている。これに対し、日経平均株価は、1989年12月29日に記録した最高値3万8,915円87銭をいまだに超えることができていない。

上場投資信託(ETF) 一般的に、ある指標に連動する運用を行う、証券取引所に上場する投資信託のこと。指値や成行注文が可能です。

引用元:金融庁|用語集

米国株の取引で注意すべき点

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(画像=Wealth Map編集部)

個別銘柄を評価する際に、「株主資本利益率(ROE)」を気にしたい。ROEは、株主資本がどれだけの利益を出しているかという指標であり、経営の効率を端的に表している。ただし、資本が少なくても借金さえ増やせば好景気に乗ってROEを上げることができることもあるため注意が必要だ。そこで、自己資本比率や有利子負債比率にも注目し、不景気になったとき耐性があるかどうかといった財務体質も見極めていただきたい。

また、本業での売上高や利益成長率の伸び率も重要なチェックポイントだ。売上高や利益成長率が毎年上昇している企業なら、経営陣の経営能力を高く評価できる。しかし、企業自体の業績には問題がないにもかかわらず、リーマン・ショック時のように株式相場全体の冷え込みによって一時的に株価が暴落している場合には、その企業がもつ本来の価値よりも安い水準で株式を購入できるチャンスと考えられる。

また米国株投資は、「ストップ高」、「ストップ安」といった制限もないので、一気にビッグ・チャンスを手にすることができる反面、大幅に下落する可能性もある。また、ドル円の為替レートの変動によって円換算の価額が下落してしまう「為替リスク」には留意しておく必要があるだろう。

最後に、税金についても注意が必要だ。売却益は、米国国内で課税されず、日本株と同様,利益に対し20.3%の割合で課税される。一方で配当益は、米国で10%課税された後に、日本国内でも20.3%課税される。しかし、これは二重課税になるため確定申告で「外国税額控除」を行うことで回避することもできる。このように、米国株については税金の扱いが日本株と異なるため、申告の仕方は慎重に判断する必要があるだろう。

居住者が、その年において外国の法令により所得税に相当する租税(以下「外国所得税」といいます。)を納付することとなる場合には、次の算式(1)で計算した金額(以下「所得税の控除限度額」といいます。)を限度として、その外国所得税額をその年分の所得税額から差し引くことができます。

(1) 所得税の控除限度額=その年分の所得税額×(その年分の調整国外所得金額/その年分の所得総額)

また、その外国所得税額が所得税の控除限度額を超える場合には、次の算式(2)で計算した金額(以下「復興特別所得税の控除限度額」といいます。)を限度として、その超える金額をその年分の復興特別所得税額から差し引くことができます。

(2) 復興特別所得税の控除限度額=その年分の復興特別所得税額×(その年分の調整国外所得金額/その年分の所得総額)

引用元:国税庁|居住者に係る外国税額控除

「米国株(アメリカ株)」の魅力とは?

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(画像=Wealth Map編集部)

米国株(アメリカ株)の魅力

  • 1株から購入できる
  • 配当の頻度が多い
  • 高配当な銘柄が多い

米国株の魅力は、誰もが知る大企業GAFAM(Google、Apple、Facebook、Amazon、Microsoft)に投資できることだ。中でも、MicrosoftやAppleの時価総額は、トヨタ自動車(約25兆円)の4倍以上だ。

更に米国株は四半期ごとに配当金を支払う企業が多く、配当利回りが高い事も大きな魅力だ。

1株から購入できる

米国株の魅力は1株から購入できることである。国内株やその他の外国株の場合は、多くの銘柄が100株単位での購入となる。たとえば、株価3,000円の株を購入する場合は「3,000円×100株=30万円」となり、30万円の投資資金が必要である。

米国株の場合は、1株から購入できるので少額投資が可能だ。株価3,000円の株を購入するのに「3,000円×1株=3,000円」となり、投資資金は3,000円で済む。少ない元手資金で投資を始められるのは、米国株投資の魅力である。投資初心者にとっても、1株から購入できる米国株であれば、リスクを抑えた少額投資が可能だ。

今回は、日本および米国のアミューズメント株を比較して具体例を示したい。「東京ディズニーランド・シー」を運営するオリエンタルランドは、1月6日ザラバ時点の株価が18,900円、単位株数が100株となるため、最低投資金額は株価(18,900円)×単位株数(100株)で189万円にも上る。

一方、ウォルト・ディズニーはテーマパークの「ディズニーランド」に加え、米三大メディアの1つ「ABCテレビ」やアニメの「ピクサー」などを傘下に収める総合エンターテインメント企業だ。ウォルト・ディズニーの株価は1月6日時点で93.92ドルであり、1米ドル=132円換算とすると、最低投資額は93.92ドル×132円で12,397円となる。このように、1株から購入できる米国株は、特に少額の資金からトレードを始めたい投資初心者にとって魅力的なポイントのひとつと言える。

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配当の頻度が多い

多くの米国株は、配当回数が年4回。国内株の配当頻度は、年1回~2回であることがほとんどである。株を保有しても、配当金がもらえるまでに半年~1年かかることは珍しくない。

しかし、米国株であれば、3ヶ月に1回のペースで配当金を受け取れる可能性がある。そのため、株を保有して比較的早い段階で配当金を受け取ることが可能である。米国株は配当タイミングを四半期に1回としている企業が多いので、定期的な配当収入が見込めるだろう。

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高配当な銘柄が多い

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(画像=Wealth Map編集部)

高配当な銘柄が多いのも米国株の魅力だ。株主還元を重視する企業が多く、株主優待ではなく配当金で利益を還元する。高配当株が多く、国内株(東証1部上場株式の平均配当利回りは1.69%)よりも配当利回りは高い傾向にある。

以下は、主な高配当株と直近配当利回りである。

・AT&T(T):8.18%
・エクソンモービル(XOM):5.40%
・ベライゾン・コミュニケーションズ(VZ):4.86%
・ファイザー(PFE):3.62%

※2021年10月29日時点
※Bloombergより

高配当株が多いので、株を保有しているだけで一定の収入が見込める可能性がある。

また、米国株の中には「配当貴族」と呼ばれる高配当かつ連続増配銘柄が多数存在する。配当貴族とは、NYダウと並び世界的に有名な米国株価指数であるS&P500指数構成銘柄であり、25年以上配当を増額し、一定の規模および流動性を有している企業を指す。

更に、「配当王(dividend king)」とも呼ばれる銘柄もある。配当王は、上場企業全てを対象にし、最低50年にわたり配当を増額している企業のことである。

例えば、2022年12月2日時点において、P&Gは66年連続増配し、5年平均の配当利回りは2.64%となる。コカ・コーラやジョンソンエンドジョンソン(J&J)は共に60年連続で増配しており、5年平均の配当利回りはそれぞれ3.18%、2.66%である。このように、米国株投資を通じて、日本人にも馴染みのある連続増配企業の株式を購入することもできる。ちなみに、ランキングトップのアメリカン・ステイツ・ウォーターは、米国の民間水道会社である。

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米国株投資するなら松井証券

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米国株を1株から購入できる!

米国株と円安の関係

円安になると、米国株への関心が増える傾向にある。それはなぜだろうか?

ずばり、円安のときに米国株を買うことは、円高のときに比べて損なのである。その理由と、円安でも米国株を買う人が一定数いる理由を説明する。

「円高」と「円安」

外国株投資やFXをする人なら「円高」「円安」のそもそもの意味は抑えておきたい。

友達のハンバーグひと切れと自分のものを交換したい時、大トロなら1貫で快く交換してくれるはずだ。むしろ2切れくらいくれるかもしれない。サバなら3貫くらいあげないと交換してくれないだろう。このとき、ハンバーグひと切れに対して大トロ1貫は価値が高く、サバ1貫は価値が低いのである。あるものと対等に交換をする時に、それよりも価値の高いものは少量で交換でき、価値の低いものはたくさん出して交換するという原理を外国為替で考えたのが「円高」「円安」である。

「円高(ドル安)」とは、日本円の価値が高くなったことを意味する。例えば、為替ルートが1ドル=100円だったのが、1ドル=50円になるということは、日本円の価値が上がったので、日本円は半分の額で1ドルと交換可能になるということである。

「円安(ドル高)」とは、日本円の価値が低くなったことを意味する。例えば、為替ルートが1ドル=100円だったのが、1ドル=200円になったら、日本円の価値が下がったために、日本円を2倍出してようやく1ドルと交換できるようになるということになる。

円安のときに米国株は売る?買う?

このことと米国株になんの関係があるかというと、「米ドルに変える」=「米国株を買う」ということなのである。米国株を買う時は円を米ドルに交換してから行うからだ。

つまり、円安(ドル高)時、米ドルを所有していた日本人は、少ない額で円に交換できるので、交換すると利益がでるタイミングである。この為替レートの差分のことを為替差益という。

結論、円安は米国株所有者にとっては、株を売って日本円に戻すと得になるタイミング=売り時である。

それでも円安時に米ドルに交換したい(米国株を買う)人がいるのは、さらなる円安を期待しているからだ。円安が始まるなと思ったら、これからもっと円安になる前に米ドルに交換しておいて、円安が進んだら売ろうという人が増えるのである。ただし、円安がいつまでどのくらい進むという確証はないので、注意が必要である。

米国株に関するQ&A

米国株の取引可能時間は?
米国株の市場は、現地時間の9時30分から16時00分まで開いている。日本時間に直すと23時30分から翌朝6時00分までの間となる。サマータイムの場合は日本時間で22時30分から翌朝5時00分までとなり、通常と異なるので注意が必要だ。

また、米国株の市場には「プレマーケット」と「アフターマーケット」という2つの立会時間外取引市場がある。本取引に対応している証券会社は限られているので、希望する場合は確認すべきポイントの1つだ。
米国株の最低取引単位は?
外国株や日本株と異なり、米国株は1株単位で売買できるのが特徴だ。数十万円で人気銘柄の株主になることができる点はメリットだと言えるだろう。
米国株の魅力は?
米国株の魅力は、誰もが知る大企業GAFAM(Google、Apple、Facebook、Amazon、Microsoft)に投資できることだ。また、米国株は四半期ごとに配当金を支払う企業が多く、配当利回りが高い事も大きな魅力となっている。
米国株はどのような人におすすめ?
企業の情報開示も世界でもっとも透明性があると言われており、配当利回りが大きいため、長期的な資産形成を考えている人におすすめである。
税金は日本とは異なる?
株式を売却した時に課せられる売却益は、米国現地では非課税だが、日本国内にて20.315%の税金がかけらる。

配当金については、配当金額に対して現地源泉税を10%徴収された後、日本国内で20.315%の税金が徴収される。ただし、本籍が米国ではない銘柄の場合、本籍地の税率が適用されるため、必ずしも10%であるとは限らない。

※確定申告において外国税額控除の適用を受ける場合など上記と異なる場合がある。