あなたは株式投資において、何を基準に投資判断を行っているだろうか。おそらく、その答えは投資家の数だけ存在することだろう。もし、明確な基準を持って投資先を選ぶ場合には、スクリーニング機能が大変役にたつ。その機能は、各証券件会社により差はあるものの、効率良く理想の銘柄を見つけることができるからだ。 今回は、そんなスクリーニングについて検索のコツを紹介していく。
株のスクリーニングとは
日本取引所グループの情報によると、2016年12月22日現在の上場企業数は3544社である。その中から、投資対象を選定していくのは非常に時間がかかるだろう。特に、株式投資初心者の方は、その膨大な銘柄を見れば頭を悩ませることになるだろう。
そのような特に役に立つのが「スクリーニング機能」である。各証券会社を始め、四季報オンラインなど、各種サイトでスクリーニング機能を使うことができる。
スクリーニングとは、自身の設定した条件を入れていくだけで、該当する銘柄を表示してくれる機能である。あなたの求める条件に合った銘柄を見つけてくれるので、効率的に銘柄を選ぶことができる。
具体的には「業種」「最低売買代金」「PER」「PBR」「ESP」「配当利回り」「配当」「銘柄名・コード」など、各サイトにより詳細は異なるが、様々な項目、指標からの検索が可能である。それらの項目に入力をするだけで、3000以上ある銘柄からあなたに合った銘柄を自動で見つけ出してくれる。
検索機能 | ログイン後 Web (by クォンツリサーチ) |
スーパークリーナー |
---|---|---|
独自スコア | ◯ クォンツスコア |
◯ コンセンサスレーティング |
チャート形状検索 | ◯ チャート形状検索ツール |
× |
テクニカルシグナル | ゴールデンクロスや一目均衡などテクニカル発生中の銘柄検索 | ゴールデンクロスや一目均衡などテクニカル発生中の銘柄検索 |
簡単検索機能 | 大型優良型・成長型・割安優良型・逆張り型・値上がり追及型 | 大型・優良株・成長・有望株・逆張りねらい・10万円で買える225採用銘柄・海外売上比率が高い銘柄 |
スクリーニング種類 | 25種類 (基本情報5種類ファンダメンタル16種類、テクニカル4種類) |
69種類 (基本情報11種類、ファンダメンタル48種類、テクニカル10種類) |
基本スクリーニング | 5種類 | 11種類 |
詳細 | 取引所(東証), 取引所(名証), 取引所(福証), 取引所(札証), 時価総額 | 取引所(東証), 取引所(名証), 規模, 投資資金, 指数採用, 業種, コンセンサスレーティング, 時価総額, 株価。値上がり(下がり), 年初来(安値・高値)更新 |
株主優待 優待の有無、権利確定月、カテゴリ(商品別) |
◯ 詳細な株主優待検索あり |
◯ 東洋経済オンラインにて閲覧可能。無料 |
ランキング | 18種類 | 13種類 |
ランキング種類 | 値動き:値上がり率, 値上がり幅, 値下がり率, 値下がり幅 出来高:出来高上位, 出来高急増 売買代金:売買代金上位, 売買代金急増 業種別:値上がり率(業種別株価指数), 値上がり幅(業種別指数), 値上がり率(業種別平均), 値上がり幅(業種別平均) |
売買代金上位ランキング, 売買代金急上昇ランキング, 出来高上位銘柄, 値上がり率 上位ランキング, 値下がり率 上位ランキング, 値上がり幅 上位ランキング, 値下がり幅 上位ランキング, 信用買い残 増加ランキング, 信用買い残減少ランキング, 信用売り残増加ランキング, 信用売り残減少ランキング, 高信用倍率銘柄, 低信用率銘柄 |
コメント | 銘柄検索に優待などまとまっていてシンプルでわかりやすい。株主優待の詳細検索もあり, そちらも便利。 | 海外売上比率でのスクリーニングなど特徴的なものあり。コンセンサスでの検索もあり充実された感があります。 |
上がる株ってどんな株?
では、上がる株とは一般的にどのようなものなのだろうか。もちろん、ここで挙げるものすべてが、「必ず上がる」とは言い切れない。参考程度に知っておいていただきたい。
まず、時価総額に注目するという方法がある。時価総額とは、株価に発行済株式数をかけたものだが、時価総額が大きいものほど値動きが落ち着いている傾向がある。
つまり、時価総額の小さい銘柄は、大きく上昇する余地が残されている銘柄とも言うことができるだろう。そうした銘柄は小型株と言われ、株価も低いため少ない資金で「大化け」する可能性もあるだろう。
また、テーマ株を狙っていくというのも一つの手法である。テーマ株は、これから伸びていくであろう分野に携わる企業の銘柄である。オリンピックや人工知能といったワードは、今後期待される分野ではあるが、「知ったら終い」という言葉があるように、その事実を知ってからではもう遅いということもある。
それらの分野をいかに先回りして見つけるかが、これから上がる株を見極める力となる。また、各指標を材料とした「買い」の判断も可能である。例えば、BPS(1株あたりの純資産)は1倍に近づくほど、株価の「底」が意識され、上昇に転じるということもある。
検索条件を決めるコツ
前項で紹介した「上がる株」の特徴を参考に、自身の軸と組み合わせてスクリーングをしてみると、思いもよらぬ「お宝」が見つかるかもしれない。
まずは、「時価総額」の小さい企業を検索条件として入力する。さらに、テーマ株を重視するのであれば、「業種」を絞り込んでもいいだろう。BPSの値も指定することができるので、これらの条件を利用すれば、ある程度数は絞られるだろう。
検索条件を決めるコツとしては、まずあなたが株式投資を通じて何を実現したいのか、そのためにはどのような投資手法をとるべきなのかを熟考する必要がある。
小型株を例に挙げたが、値上がりに期待するのではなく、安定した株を保有し配当や株主優待を受けることを中心としたいということであれば、その検索方法も変わるのは言うまでもないだろう。
スクリーニングの注意点
スクリーニングは、あくまであなたが入力した条件に合ったものを表示してくれる機能である。それによって絞り込まれた銘柄の中から、さらに詳細を見ていくことが最低限必要となる。
仮に各指標を設定し検索した場合、その数字はいつの時点で更新されたものなのかを、まずチェックしてほしい。続いて、チャートを見ることも必須である。
チャートの見方については、別の記事に譲ることにするが、これから上がる株なのか、上りきった後なのかと言ったトレンドに注目する必要があるだろう。
加えて、検索結果だけでは見えてこない情報などは、他のサイトや企業ホームページから引っ張ってくることも大切だ。スクリーニングだけに頼らず、総合的な判断をしてほしい。
まずはスクリーニンングを使い倒してみよう
スクリーニングは、非常に役にたつツールではあるが、検索可能な条件などには各証券会社に差がある。まずは、あなたに一番あったスクリーニングはどの会社のものなのかを、徹底的に試してみてほしい。
理想的なスクリーニングを見つけることができれば、あとはひたすら条件を変えながら、お目当ての銘柄を探していく作業になる。今回紹介したコツや注意点を参考に、今後の投資生活にスクリーニングを役立ててほしい。(ZUU online編集部)
株のスクリーニングに関するQ&A
株のスクリーニングとは?
株のスクリーニングとは、自身の設定した条件を入れていくだけで該当する銘柄を表示してくれる機能である。
株のスクリーニングの注意点とは?
検索結果だけでは見えてこない情報もあるため、スクリーニングだけに頼らず、総合的な判断が必要。
株のスクリーニング機能で検索条件を決めるコツは?
株式投資を通じて何を実現したいのか、どのような投資手法をとるべきなのかを熟考し、検索条件を決定する。
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