株式投資などの資産運用を検討する中で、「DMM.com証券のメリットやデメリットを知りたい」「評判や口コミを教えて」と思っている人は多いのではないでしょうか。
DMM.com証券は国内株式や米国株式、FXやCFDなどの商品を取り扱う人気のネット証券会社です。株式取引の面では、手数料が安く、現金化できる独自のポイントがた まるといった魅力があります。
ここでは、DMM.com証券の特徴やメリット・デメリット、評判や口コミを解説します。
DMM.com証券の基礎知識
取扱商品・サービスや手数料を知ることで、DMM.com証券への理解が深まり自分に合う証券会社か判断がしやすくなります。まずは、DMM.com証券の基本的情報について見ていきましょう。
DMM.com証券とは
DMM.com証券は、DMMグループのネット証券会社です。運営するのは平成18年に設立された株式会社DMM.com証券で、2018年に「DMM株」として株式取引に進出しています。株式の取引手数料はネット証券最安水準で、米国株も取り扱います。取引するたびに現金化できるポイントがたまるなど、独自サービスも魅力的です。
また、株式以外にFXやCFDなどの取引が可能です。
DMM.com証券の取扱商品・サービスについて
DMM.com証券では、次のような商品を取り扱います。
・株式
・FX
・CFD(原油、金、日経225など)
・競走用馬ファンド
それぞれ「DMM株」「DMMFX」「DMMCFD」「DMMBANUSY(バヌーシー)」 とサービスが分かれていて、グループ内の外為ジャパンFXの取引もできます。
株式は、国内株式と米国株式の現物取引と信用取引ができます。また、ポイントサービスや特典・キャンペーンなどお得なサービスも充実しています。
DMM.com証券の手数料の手数料は国内最安水準
DMM.com証券の国内株式の現物取引手数料と信用取引手数料は、1注文ごとの約定代金に応じて手数料が決定します。手数料、信用取引金利・貸株料は、次のとおりです。
現物取引手数料(国内株式)
約定代金 | 手数料 |
5万円以下 | 55円 |
10万円以下 | 88円 |
20万円以下 | 106円 |
50万円以下 | 198円 |
100万円以下 | 374円 |
150万円以下 | 440円 |
300万円以下 | 660円 |
300万円超 | 880円 |
信用取引手数料(国内株式)
約定代金 | 手数料 |
300万円以下 | 88円 |
300万円超 | 0円 |
信用取引金利・貸株料
制度 | 一般 | ||
無制限 | デイトレ信用 | ||
買方金利(年率) | 2.7% | 2.7% | 2% |
貸株料(年率) | 1.1% | - | - |
米国株式手数料
取引手数料 | 一律0円 |
為替手数料 | 1ドルあたり25銭 |
配当金受取時の為替スプレッド | 基準為替レート−1円 |
※変動する場合があります。
DMM.com証券のメリット
ここでは、DMM.com証券のメリットについて見ていきましょう。
DMM.com証券は手数料・金利ともネット証券最安クラス
DMM.com証券は手数料・金利どちらもネット証券最安クラスです。以下は、SBI証券(スタンダードプラン)と楽天証券(超割コース)との、国内株式現物取引手数料(税込)の比較です。
1注文の約定代金 | DMM.com証券 | SBI証券 スタンダードプラン |
楽天証券 超割コース |
5万円以下 | 55円 | 55円 | 55円 |
5万円超10万円以下 | 88円 | 99円 | 99円 |
10万円超20万円以下 | 106円 | 115円 | 115円 |
20万円超50万円以下 | 198円 | 275円 | 275円 |
50万円超100万円以下 | 374円 | 535円 | 535円 |
100万円超150万円以下 | 440円 | 640円 | 640円 |
150万円超300万円以下 | 660円 | 1013円 | 1013円 |
上記のとおり、5万円以上の取引において、DMM.com証券のほうが手数料を安く抑えられます。
また、信用取引手数料(税込)は、次のようになります。
1注文の約定代金 | DMM.com証券 | SBI証券 スタンダードプラン |
楽天証券 超割コース |
10万円以下 | 88円 | 99円 | 99円 |
20万円以下 | 88円 | 148円 | 148円 |
50万円以下 | 88円 | 198円 | 198円 |
50万円超 | 88円 | 385円 | 385円 |
300万円超 | 0円 | 385円 | 385円 |
DMM.com証券の信用取引手数料は、1注文の約定代金が300万円以下の場合は88円、300万円を超えると0円です。信用取引金利・貸株料についても業界最安水準となっています。
米国株式取引手数料については約定代金にかかわらず一律0円です。国内株式の現物取引手数料は25歳以下だと全額キャッシュバックがあります。
このように手数料や金利が安く、低コストで取引できることが、DMM.com証券を選ぶ一つのポイントとなっているようです 。
米国株の取引ができる
国内株式しか取引できない証券会社もある中で、DMM.com証券は国内株式と米国株式の取引ができます。取り扱っている主な米国銘柄には、以下のようなものがあります。
・アップル
・エアビーアンドビー
・アマゾン
・バンク・オブ・アメリカ
・バークシャー ハサウェイ
・ウォルト ディズニー
・アルファベット
・ゴールドマン サックス
・インテル
・マイクロソフト
・ファイザー
2021年8月時点で約970銘柄を取り扱っています。また「iシェアーズ コア 米国総合債券市場 ETF」「バンガード 米国トータル債券市場ETF」など、米国ETFも約90銘柄取り扱うため、幅広い投資が可能です。
米国株式の取引手数料は約定代金にかかわらず一律0円なので、コストを抑えた取引ができます。米国株式を信用取引の担保として利用する場合は、保証金換算率が前々営業日最終価格の60%です。米国株式への投資資金も保証金に算入されるため資金効率が上がるでしょう。
さらに国内ETFや米国ETFの投資も可能です。DMM株で預けている株式を株式時価70%相当額で、DMMFX代用証券評価額証拠金として利用する「DMMFX株券担保サービス」もあります。DMM株で配当金や優待をもらい、キャピタルゲインも期待しながら、DMMFXで為替差益やスワップポイントを狙えるサービスです。
DMM株に預けている単元未満株は、証券保管振替機構経由で発行会社に対して買取請求ができます。
取引ツールが使いやすい
シンプルで使い勝手のよいツールやプロ投資家も納得の高機能ツールを利用できるのは、DMM.com証券のメリットです。
多彩な注文機能とチャート機能を搭載した「DMM株PRO+」、シンプルな操作性で使いやすさを追求した「DMM株STANDARD」、23種類のテクニカル指標や6種類のチャートタイプなどを搭載した分析機能が豊富な「DMM株プレミアチャート」、PC取引ツールに匹敵する機能を搭載したスマホアプリ「DMM株」などの取引ツールが揃っています。
どのツールも無料で利用でき、1つの取引ツールで国内株式・米国株式どちらも取引が可能です。
サポートが24時間利用可能
DMM.com証券は、困ったことがあればいつでも問い合わせができます。問い合わせ方法は、メール、LINE、電話の3つです。
メールはDMM.com証券のサイト内の問い合わせフォームを使用し、普段使っているLINEで気軽に質問・相談することも可能です。
電話での問い合わせは、以下の時間に対応しています。
・冬時間:月曜日7:00~土曜日6:50
・夏時間:月曜日7:00~土曜日5:50
このように、DMM.com証券は問い合わせ方法が豊富で、いつでも気軽に質問・相談ができます。投資が初めての方も、すぐに疑問を解消できるため安心して取引ができます。
取引するたびにポイントがたまる
DMM.com証券では、国内株式の取引手数料1%分の「DMM株ポイント」がたまります。たとえば、約定代金が300万円超で取引手数料が880円の場合、8ポイントのDMM株ポイントを獲得できます(消費税抜きの金額でポイント判定)。
獲得したポイントは「1ポイント=1円」として1000ポイント以上から現金に交換可能です。取引に利用したり出金することもできます。
DMM.com証券のデメリット
ここでは、DMM.com証券のデメリットについて見ていきましょう。
商品の種類が少ない
DMM.com証券のデメリットのひとつは、取り扱う商品の種類が少ないことです。現在、DMM.com証券で取り扱うのは株式やFX、CFD、競走用馬ファンドです。「DMM株」では国内株式と米国株式、ETFやREIT、IPOなどの取引ができます。
一方で、投資信託や債券、米国以外の株式は取扱いがありません。
「これらの商品だけでも十分」と感じる人もいるとは思いますが、投資信託や債券、アジア株など米国以外の外国株式なども合わせて取り扱う証券会社は少なくありません。一つの証券会社でさまざまな投資をしたい人にとっては物足りなさを感じるでしょう。
海外株では為替手数料が発生する
DMM.com証券は米国株式の取引手数料が約定代金にかかわらず一律0円です。しかし、為替手数料が1ドルあたり25銭かかります。SBI証券やマネックス証券など、他の証券会社と同水準ではありますが「取引手数料0円=コスト0円」ではないので注意が必要です。
DMM.com証券の良い評判・口コミ
DMM.com証券は、次のような良い評判・口コミがあります。
・株取引でポイントがたまってお得
・手数料が安いのでうれしい
手数料が安くポイントでも利益を狙えることに対して、良い評判・口コミが目立ちます。
DMM.com証券のいまいちな評判・口コミ
DMM.com証券は、次のような悪い評判・口コミがあります。
・手数料が定額制ではない
・債券取引や米国以外の外国株取引ができない
DMM.com証券の株式取引手数料は1注文の約定代金に応じて決定します。楽天証券やSBI証券のように1日の約定代金合計額に応じて手数料がかかるコースはありません。
また、米国株式の取引はできますが、債券やアジア株などの米国以外の外国株が取引できないことに対して、少し物足りなさを感じているユーザーもいるようです。
DMM.com証券の口座を開設する手順
DMM.com証券(DMM株)の口座申し込みは、最短5分で入力が完了し、「スマホでスピード本人確認」を利用すれば即日取引も可能です。
ここでは、口座開設に必要なものや開設手順について見ていきましょう。
口座開設に必要なもの
DMM.com証券(DMM株)の口座開設には本人確認書類」と「マイナンバー確認書類」が必要です。以下4つのパターンのいずれかを用意してください。
A:【マイナンバー個人番号カード】
B:【マイナンバー通知カード】or【マイナンバー記載「住民票の写し」or「住民票記載事項証明書」】+【顔写真付き本人確認書類(運転免許証など)】
C:【マイナンバー通知カード】+【顔写真なしの本人確認書類2点(健康保険証など)】
D:【マイナンバー記載「住民票の写し」or「住民票記載事項証明書」】+【顔写真なしの本人確認書類1点(健康保険証など)】
必要書類の準備に時間がかかる場合もありますので、早めに手元に揃えておきましょう。
口座開設の手順
DMM.com証券(DMM株)の口座開設手順は、次のとおりです。
1.口座開設申し込み
DMM.com証券(DMM株)のサイトへアクセスして「口座開設」ボタンを選択します。契約締結前交付書面の内容を確認し、名前や住所、勤務先情報、口座情報など必要事項を入力してください。申し込みが完了するとメールが届きます。
2.本人確認書類・マイナンバー確認書類の提出
本人確認書類・マイナンバー確認書類の提出方法は、次の4通りです。
・スマホでスピード本人確認
・アップロード
・メール
・FAX
・郵送
おすすめの提出方法は、スマホでスピード本人確認です。画面の指示に従いスマホで書類と顔写真を撮影することで、本人確認をオンラインで完結できます。郵送物の受け取りが必要なく、最短即日で口座開設が可能です。
3.口座開設完了
口座開設手続きが完了するとログインIDとパスワード情報が届きます。書類提出方法が「スマホでスピード本人確認」の場合はメールで、「アップロード・メール・FAX・郵送」は簡易書留にて通知されます。
届いたIDとパスワードでマイページにログインが可能です。投資資金を口座に入金すると、取引を開始できます。
DMM.com証券は米国株が無料で取引できるのが魅力!
これまで解説してきたようにDMM.com証券は手数料に強みがあります。特に米国株の取引手数料が無料であるため、「これから米国株投資にチャレンジしたい」と考えている人にとっては、有力な選択肢となるでしょう。