FXの取引手法の一つとして、数秒~数分の間に取引を行う「スキャルピング」という手法がある。 スキャルピングは忙しいサラリーマンにもおすすめの手法であり、コツと気を付けるべきポイントを守れば、他の手法より大きく利益を出せる可能性がある。
スキャルピング手法はFXトレーダーにも有名で、「羊飼いのFXブログ」にて毎日注目材料や戦略を執筆配信しているカリスマトレーダー、羊飼い氏もスキャルピングでトレードしている。そこで今回は、羊飼い氏のコメントを紹介しつつ、スキャルピングについて詳しく解説する。

目次
FXのスキャルピングとは?

語源は頭の皮を剥ぐというインディアンの行為からきており、短期間で薄い利益を積み重ねていくという取引手法のことである。数十秒から数分というスピード重視のスタイルで、ポジションを長く保有しないことでリスクの軽減につながるというFXにおける投資法だ。その瞬間の相場の状況にもよるが早い場合は数秒で利益を確定することもある。
方向感がある場合は少し長めの時間をかけることもあるが、長くても数分程度である。1回あたりの利益は少ないが、スキャルピングを繰り返すことで利益を積み上げていくことが可能となる。瞬間的に利益を確保できるスタイルが支持され、近年では個人投資家を中心としてスキャルピングによるFX取引を行う人が増えている。
スキャルピング向きのFX会社とは
一日に何度も取引を繰り返すスキャルピングでは、
1.取引コスト(スプレッド)が低いこと
2.スキャルピングが公認であること
が重要となる。 それを満たすのはSBI FXトレードである。 スプレッドが安く、スキャルピング公認であれば、他社の半分程度のコストで済むので、月に数千円から数万円分コストを節約できる。
中にはスキャルピングが禁止なFX会社も存在するので、注意が必要である。
大手FX会社5社のスプレッドとスキャルピング公認かどうかをまとめた。
FX会社 | 米ドル/円 スプレッド |
スキャルピング 公認/禁止 |
---|---|---|
![]() スプレッド最安クラス ![]() |
0.09銭 | ◎ 公認 |
![]() スキャルピング公認 ![]() |
0.3銭 | ◎ 公認 |
![]() ![]() |
0.1銭 | 禁止 |
4位![]() |
0.2銭 | 禁止 |
5位 ![]() |
0.2銭 | 禁止 |
※2020年11月現在
FX会社 | スプレッド | スキャルピング 公認/禁止 |
公式サイト | ||
---|---|---|---|---|---|
米ドル/円 | ユーロ/円 | ポンド/円 | |||
![]() スプレッド最安クラス ![]() |
0.09銭 | 0.28銭 | 0.5銭 | ◎ 公認 |
|
![]() スキャルピング公認 ![]() |
0.3銭 | 0.6銭 | 1.1銭 | ◎ 公認 |
|
![]() ![]() |
0.1銭 | 0.3銭 | 0.6銭 | 禁止 | |
4位![]() |
0.2銭 | 0.3銭 | 0.5銭 | 禁止 | |
5位 ![]() |
0.2銭 | 0.5銭 | 1.0銭 | 禁止 |
※2020年11月現在
スキャルピング公認&禁止のFX会社一覧
スキャルピング公認のFX会社比較
FX会社 | スプレッド | ポイント | 公式サイト | ||
---|---|---|---|---|---|
米ドル/円 | ユーロ/円 | ポンド/円 | |||
![]() スプレッド最安クラス ![]() |
0.09銭 | 0.28銭 | 0.5銭 | 1通貨から取引可能 | |
![]() スキャルピング公認 ![]() |
0.3銭 | 0.6銭 | 1.1銭 | 自動売買ツールが優秀 | |
![]() ![]() |
0.2銭 | 0.5銭 | 1.0銭 | 取引通貨ペア業界最多 | |
4位![]() |
0.2銭 | 0.4銭 | 0.9銭 | マーケット情報が豊富 |
※2020年11月現在
FX会社 | ポイント | スプレッド | ||
---|---|---|---|---|
米ドル/円 | ユーロ/円 | ポンド/円 | ||
![]() スプレッド最安クラス ![]() |
1通貨から取引可能 | 0.09銭 | 0.28銭 | 0.5銭 |
![]() ![]() |
自動売買ツールが優秀 | 0.3銭 | 0.6銭 | 1.1銭 |
![]() ![]() |
取引通貨ペア業界最多 | 0.2銭 | 0.5銭 | 1.0銭 |
4位![]() |
マーケット情報が豊富 | 0.2銭 | 0.4銭 | 0.9銭 |
※2020年11月現在
他の取引手法との違いは?
スキャルピングは他のデイトレードやスイングトレード、ポジショントレードのどの手法よりも利益確定が早いのが特徴である。為替変動の周期が極端に短いので損切りでもリスクは少ないので、レバレッジを使い利益を大きくすることも可能だ。しかし、他の手法より1回の取引で得られる利益は非常に少ないので回数を多くこなすことが必要となる。サラリーマンなどが昼休憩などの短い時間で瞬時に利益を確定したい場合などはスキャルピングが向いている。
かつてはスキャルピングという手法はなかったが、ネットでFXの取引が可能になってから確立した。個人投資家でもネット上でのストリーミング注文が可能となり、プロのディーラーのようにリアルタイムで売買が行えるようになったから実現した手法と言える。
FXのスキャルピングのメリットは
最近では上昇トレンドにある通貨ペアであっても、短期間で市場が変化することもある。つまり長期間ポジションを保有すること自体が大きなリスクなのである。そんな中、スキャルピングの最大のメリットはポジションを長時間保有しないため、相場の大きな変動やトレンドの発生などによる影響を殆ど受けないということである。もし間違った方向のポジションを保有してしまっても、短期間で躊躇なくロスカットすることでリスクを軽減できる。
またスイングトレードやポジショントレードなど、ポジションを翌日に持ち越すFX取引では、為替変動が気になり安眠できないということも多々ある。その点、スキャルピングであれば、ポジションを翌日まで保有することはなく比較的メンタルに優しい手法であると言える。
さらに、スキャルピングは一日に何度も取引を繰り返すので、短期間の間で失敗と成功を繰り返し、経験値を高めることができる。そのため、他のどの手法よりもより短期間で相場感を養うことができることもメリットと言える。
スキャルピングなら自動でFX取引を行うことができることもメリットの一つだ。一定の値幅を繰り返すレンジ相場なら、下降の始まりと上昇の始まりが分かれば自動取引も可能だ。自動取引のソフトウエアも販売されており、パソコンで設定すれば画面に張り付いて相場を観察する必要もなくなる。
スキャルピングは禁止されている証券会社もある
このようなメリットのあるスキャルピングだが、証券会社によっては禁止をしていることもある。その理由として、カバー取引ができなくなることが挙げられる。カバー取引は、DD方式注文ともいう。これは、証券会社が個人の買い注文が入った時に、個人に売って市場から買うという取引をすることを指す。これによりリスクヘッジをするのだが、個人が短時間で大量の売買を繰り返すことで、証券会社のカバー取引がついていけない事態が発生する。そうなると証券会社がその分の損失を受けることとなるリスクが高まるため、もともとスキャルピングを禁止しているということだ。
また、短時間で何度も売り買いを行うことでサーバーへの負担がかかり約定率が下がるというデメリットもある。多くのトレーダーが被害を受けないために、もともとスキャルピングを禁止しているのだ。
スキャルピングにおすすめのFX会社
スキャルピングをトレード手法として選ぶ場合、どのFX会社で口座を開設するのがいいのだろうか?スキャルピングに向いているFX会社の特徴として、以下の3点があげられる。
・スプレッドが狭い
・約定力が高い
・取引ツールが使いやすい
一日に何度も取引を繰り返すスキャルピングでは、1回ごとの取引コストを抑えることや注文成立までの時間が短いことが求められる。以下にスキャルピングに向いているFX会社を紹介する。FX会社選びの参考にしてみてはいかがだろうか。
FXのスキャルピングで気をつけたい注意点
スキャルピングでは瞬時の判断力が必要である。自分独自の売買ルールで取引を行っていたとしても、一瞬の迷いやまごつきで決済することができず、利益を逃すこともあるので注意が必要だ。スピードの確保には環境を整えることも必要である。
デイトレードやスイングトレードなど比較的長時間かけるFX取引の場合は屋外のWi-Fiに接続して取引を行うこともある。しかし、スキャルピングではトレード中の回線の不具合は、数分であっても利益の損失に繋がることもある。そこで有線の安定した回線をメインとし、さらにWi-Fiで使用できるiPadなどで不具合にも対応できる環境を整えることをお薦めする。
また1回の取引での利益が少ないスキャルピングを行うにはできるだけスプレッドの狭い業者を選ぶことが必要だ。数pipsの利益を得るために0.3pipsが固定の業者であれば比較的利益は出しやすいが、スプレッドが高ければ高いほど利益は出しにくくなる。相場の値動きを読んで、スプレッド分のマイナスが薄まる相場で取引しなければスキャルピングの旨味は少ないと言える。
さらに一番気を付けないといけないは、 業者によってはスキャルピングによる取引は口座を凍結される恐れがあるということである。スキャルピングにも2種類あり、「分スキャルピング」と言われる決済までに数分かける取引の場合はあまり問題視されないが、「秒スキャルピング」と言われる60秒以内での決済を繰り返す取引の場合、毎月大きな利益を生み出しているとサーバーへの負担が大きすぎる等の理由で口座を凍結される恐れがある。
FXのスキャルピングは、豊富な経験と知識が必要
スキャルピングにもメリットとデメリットがあり、メリットを多く得るためには多くの経験が必要なようだ。相場感も経験も環境もない初心者では利益を出すのは困難と言える。まずは他の手法からスタートして、経済や国際ニュースに関心を持ち、相場感を養いつつ環境を整えてからスキャルピングに挑むというのが定石かもしれない。
ただ、ゲーム感覚で手軽にFXを楽しみたいという人にとっては、結果がすぐにでるスキャルピングは最適とも言える。いずれにしても目的を見失わず自分のスタイルにあった手法を見つけることが必要だ。
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※ファイナンス・マグネイト社調べ(2012年1月~2019年12月)
いまは「GMOクリック証券」を利用しています。通常コースでは1回の取引で最大100万通貨が上限ですが、最大3000万通貨まで持つことができます。それを決済したいと思った時に、2000万通貨でも3000万通貨でもボタン1つで決済出来るのが気に入っています。コロナショックのように荒れた相場の時など、1回の決済で終えられる点で何度か助かりました。
⇒羊飼いさんのインタビュー記事はこちら