今回ご紹介するビジネスカード「JCB Biz ONE ゴールド」は、従来の法人カードのクオリティに加え、小回りの利く使い勝手の良さが評判となっています。しかし、実際にはどのような企業や経営者が対象なのでしょうか?審査の基準は?などの疑問に答えながら、JCB Biz ONE ゴールドの特徴やメリット・デメリット、評判まで解説していきます。他のカードも気になる方はおすすめのカードをチェックしてみてください。
JCB Biz ONE ゴールドはこんな人向け!
- コスパを重視したい方
- 中小企業の法人代表者と個人事業主
JCB Biz ONE ゴールドとは? 対象は中小企業の法人代表者と個人事業主
国際カードブランドJCBが1961年に発行を開始したJCBカード。一般的な法人カードは企業が対象のため、決済口座も法人のみ対応となっています。しかし2024年にラインナップされたJCB Biz ONEシリーズは、中小企業の法人代表者または個人事業主が対象で、個人口座でも決済ができます。
さらに法人の確認書類が不要であること、リボ払い、分割払いも可能という敷居の低さの一方で、付帯サービスはハイグレードな法人カード待遇というところが評判となっているようです。JCB Biz ONE ゴールドは、そんなBiz ONEシリーズのスタンダードカードよりワンランク上のカードとなっています。
JCB Biz ONE ゴールドの特徴
ビジネスカードを作る際、どこのクレジット会社のどのタイプにするかは迷うところですが、注目すべきは信頼性、使いやすさとサービス内容、そしてコストパフォーマンスです。JCBは日本初かつ、唯一の国際カードブランドなので、その信頼性は高く評価され、日本内外で約1億4000万人(2020年9月末)の会員を有しています。そんなJCBが発行するJCB Biz ONE ゴールドの基本情報と特徴からみていきましょう。
個人カードの手軽さで法人カードのクオリティ
JCB Biz ONE ゴールドの特徴を一言でいえば、個人カードをつくる手軽さで法人カードのクオリティを手に入れられることです。申し込み年齢は20歳から。審査に関しては登記簿や決算書といった法人の確認書類が不要のため、設立・開業したばかりの若い経営者にとっても申し込み時のハードルの低いことが魅力といえるでしょう。
カード評価 | ★★★★☆ |
---|---|
年会費 | 5,500円(税込) (※初年度無料 ・年間100万円以上利用で翌年度も無料) |
ブランド | JCB |
ポイント還元率 | 0.5~10.0% ※最大還元率はJCB PREMOに交換した場合 |
貯まるポイント | OkiDokiポイント |
経費精算 | 会計freee/弥生会計 |
発行スピード | 通常2~3週間。 ただし、個人名義口座でオンライン口座設定の場合は通常1週間程度の場合あり |
締め日・支払日 | 公式サイト参照 |
ETCカード | 無料 |
旅行保険 | 海外旅行:最大1億円 ※利用付帯 国内旅行:最大5,000万円※利用付帯 |
ショッピング保険 | 年間最大500万円 |
航空機遅延補償 | 国内・海外:2~4万円限度 ※利用付帯 |
申し込み条件 | 20歳以上の法人代表者または個人事業主 |
支払い口座 | 決済口座は法人代表者の場合は法人口座または個人名義口座 ※個人事業主の場合は屋号付口座または個人名義口座 |
特徴 | 国内主要空港とハワイホノルル国際空港のラウンジが無料で利用可能 |
還元率のメリット・デメリット
メリット
- ビジネスカードなのに最大還元率が10.0%
- 特約店利用でポイントが倍に
デメリット
- 基本還元率は一般的なカードと変わらない
キャンペーン
<Biz ONEシリーズリリースキャンペーン 入会・利用で最大8,000 Oki Dokiポイントプレゼント!>
※2024年9月24日(火)~2025年3月31日(月)カード入会受付分まで
カード入会月を含む3ヵ月後の月末までに10万円(税込)以上の利用で最大8,000 Oki Dokiポイントプレゼント
カード名 | JCB Biz ONE ゴールド | アメリカン・エキスプレス・ビジネス・ゴールドカード | ダイナースクラブビジネスカード |
---|---|---|---|
年会費 | ◎ 5,500円(税込・初年度年会費無料) |
◯ 31,900円(税込) |
○ 27,500円(税込) |
還元率 | ◎ 0.5~10.0% ※最大還元率はJCB PREMOに交換した場合 |
○ 0.50% |
○ 0.40%~1.00% |
締め日・支払日 | 公式サイト参照 | 3日締め・当月21日払い 7日締め・当月26日払い 19日締め・翌月10日払い |
15日締め・翌月10日払い |
付帯保険 | 海外旅行:最大1億円※利用付帯 国内旅行:最大5,000万円※利用付帯 ショッピング:最大500万円 |
海外旅行:最大1億2千万円 国内旅行:最大1億万円 ショッピング:最大500万円 |
海外旅行:最大1億円 国内旅行:最大1億万円 ショッピング:最大500万円 |
特徴 | ゴールドカードでは年会費が安く、高還元率 | キャンセル代なども補填できるスマートなカード | ダイナースクラブ優待 |
キャンペーン | ご入会後カードご利用条件達成で 最大8,000 Oki Dokiポイントプレゼント! |
ご入会後カードご利用条件達成で合計80,000ポイントプレゼント | 初年度年会費無料 |
申し込み |
ゴールドカードはプラチナカードに匹敵するコスパのよさ!
JCB Biz ONEシリーズには一般カード、ゴールドカードのラインナップがあります。その年会費は一般カードで1,375円(税込)、ゴールドカードで5,500円(税込)となっています。
そうした中でJCB Biz ONE ゴールドが多くの経営者から選ばれるのは、何といってもコスパのよさが理由でしょう。一般カードは年会費こそ低いものの、ゴールドカード、プラチナカードと比べると付帯保険や特典が充実しているとはいえません。
その点ゴールドカードは、付帯保険やさまざまな特典が最高ランクのプラチナカードとほとんど変わらず利用できます。実際プラチナカードは、プラチナのみの付帯特典はプラチナコンシェルジュデスクサービスとプライオリティパスの会員に無料でなれるぐらいなので、日常的な使用のコスパを考えるとゴールドカードで十分という意見が多いようです。
JCB Biz ONE ゴールドのメリット・デメリット
JCB Biz ONE ゴールドの会員になるとはさまざまなメリットが生まれます。それはポイント還元や優待といった特典だけでなく、経費削減、業務の効率化という大きなメリットです。しかし人によっては注意が必要なデメリットもあります。以下JCB Biz ONE ゴールドのメリットとデメリットを解説していきましょう。
ここが評判!JCB Biz ONE ゴールドのメリット
カードの基本情報を見ても実際何が優れているのかわからないと思います。そこでJCB Biz ONE ゴールドのメリットをまとめてみました。
1.仕入れから経費まで支払いは約2ヶ月後になるため、資金繰りに余裕が生まれ、支払い計画が立てやすくなる
2.Biz ONE ゴールドの利用明細データと会計ソフト(弥生・会計free)との紐付けで取引先別に仕入れや経費の仕分けができる
3.月ごとの一括引き落としなので、銀行振り込みにかかる手間や手数料の削減につながる
4.必要項目が記載されていれば利用伝票が領収証代わりになるため、領収証を発行してもらう手間と時間が節約できる
5.出張等の仮払いとその精算が不要になる
6.個人カードとビジネスカードを使い分けすることで公私混同が減るとともに、計上漏れを防ぐことができる
7.カードの年会費は「会費」「雑費」などの経費になる
8.旅行やショッピングの付帯保険の種類が多く安心
9.国内主要空港とハワイホノルル国際空港のラウンジ利用料が無料
10.出張時の航空券や列車予約や変更がスムーズになるサービスが充実。宿泊予約サイトとの連携でお得な宿泊プランも
11.利用金額により自動的にOki Dokiポイントがたまる。
ポイントは1000円ごとに1ポイントでさまざまな商品に交換できる
優待特約店で利用すれば通常の2~3倍のポイント倍率でさらにお得
JCBが運営するポイント優待サイトOki Dokiランドで利用すれば、最大20倍のボーナスポイントも。
年間100万円以上利用するとポイント還元率が通常の1.5倍に
12.登記簿や決算書といった法人の確認書類が不要なためスピーディに申し込める
これまでの事業の実績を問われないため、起業してまもない事業主でも申し込みが可能
13.国際ブランドの安心感とステータス
気をつけたいBiz ONE ゴールドのデメリット
このように数多くのメリットがあるBiz ONE ゴールドですが、使う目的によってはデメリットもあります。
- Biz ONE ゴールドは法人代表者または個人事業主に対して発行するカードのため、従業員用の追加カードをつくることができない。同様にETCカードも1枚のみ
→追加カードが必要な場合はJCB法人カードがおすすめ - 海外の空港ラウンジ(ハワイホノルル空港以外)の利用は有料
→仕事で海外に行く機会が多いならJCB CARD Bizプラチナカードがおすすめ - 海外の提携店が少ない。
→海外での利用が多い場合は、海外発祥の国際ブランドカードがおすすめ
こうしたデメリットがあるものの使用目的を明確にし、自分に合ったサービスに的を絞れば、Biz ONE ゴールドはかなりの満足度を得ることができる優秀なカードといえるでしょう。
評判どおり?Biz ONE ゴールド会員からの声
では実際にBiz ONE ゴールドの会員はどのような感想を抱いているのでしょうか。このカードを作ろうと思ったきっかけや使用感を集めてみました。
男性/20代
iPhoneを使用しているがApple Payとしても使用できる点がとても便利。ポイント還元率の高さも魅力。
男性/30代
申し込み時に事業の書類が不要だったことと、ワンランク上の空港ラウンジが使えことに魅力を感じた
男性/30代
付帯保険が自動的につくので面倒な手続きがないのがよい。
男性/30代
国内ではJCBが一番使いやすい。自分は海外旅行をしないのでゴールドカードが適していると思う。
男性/40代
経費の管理を合理化しようと思って申し込んだ。主に食事の接待に利用。加盟店は割引がある点が気に入っている。
男性/20代
年会費の納得度は星4つ。主に公共料金の支払いに利用し、たまったポイントはコンビニで使用。
Biz ONE ゴールドの審査の難易度と申し込み手順
ビジネスとしてのメリットが多いBiz ONE ゴールドですが、利用するにはまず審査に通らなければなりません。
審査基準は何を満たせば良いのか?難易度はどのくらいなのか?そして申し込みから発行までの流れを解説します。
Biz ONE ゴールドの審査基準
申し込み資格は以下の3点です。
- 20歳以上
- 法人代表者または個人事業主
- 引き落とし用口座を持っている(法人名口座、屋号入り口座、個人名口座のいずれか)
法人カードと異なり設立年数が問われないため新規事業者でも申し込めます。また法人の確認書類(登記簿・決算書)は不要です。そうした条件からみても審査の難易度はかなり低いものといえるでしょう。それでも中には審査に通らない人もいます。
審査に落ちやすい人
- クレジットヒストリー(クレヒス:クレジットカードの利用履歴)に問題がある
- 短期間に何社ものクレジットカードを申し込んでいる
- 申し込み時、キャッシング枠に金額を記入している
度重なる延滞や未払いがあるとクレヒスに傷がついて信用度が低くなります。また短期間に何社ものクレジットカードを申し込んでいると、資金繰りに困っているのではないかと疑われる可能性もあるでしょう。キャッシング欄は記入が任意なので、特に書き入れない方が無難でしょう。
Biz ONE ゴールドの申し込みから発行まで
ではBiz ONE ゴールドの申し込み方法と発行までの流れを見ていきましょう。用意するものはパソコンまたはスマートフォン、本人確認用身分証(運転免許証またはマイナンバーカードなど)、引き落とし用口座の通帳 銀行届出印です。
申し込みから発行までの流れ
- インターネットでBiz ONE ゴールドの専用申し込みページにいく
- 必要事項を入力
- 金融機関のサイトで支払い口座を設定
- 登録メールアドレスに受付完了メールが届く
- 申し込みから1週間程度でカード発送
- インターネットでBiz ONE ゴールドの専用申し込みページにいく
- 必要事項を入力
- 登録メールアドレスに受付完了メールが届く
- 本人確認書類が郵送される
- 引き落とし口座番号など必要事項を記入し、本人確認書類とともにJCBに送付する
- 審査完了後、必要書類到着から約1週間でカードを発送
郵送の場合は、カードが手元に届くまで申し込みから2週間ほどかかります。口座の名義によってインターネットのみの手続きで済むか、郵送になるかが異なるので注意しましょう。
Biz ONE ゴールドを個人事業主に特におすすめする理由
個人カードの手頃さで法人カードの機能を手に入れることができるBiz ONE ゴールド。このカードは中小企業の代表者でも使えますが、何といっても便利さやビジネス効果を実感できるのは個人商店やフリーランスなどの個人事業主ではないでしょうか。
企業の場合は営業、経理、総務と仕事が細分化され、それぞれ担当のスタッフがいます。しかし個人事業主はその多くを一人でこなさなければなりません。しかしBiz ONE ゴールドがあれば経理事務の無駄を省いたり、飛行機や列車、ホテルの予約をスムーズに行うことができます。そんなふうに優秀な経理担当者や秘書のようにビジネスをサポートしてくれるBiz ONE ゴールドは、個人事業主にこそ使ってほしいカードです。
Biz ONE ゴールドで新たなビジネスチャンスを
近年ビジネスカードはさまざまなクレジット会社から発行されるようになり、それぞれに特徴のあるカードを打ち出しています。そうした中でBiz ONE ゴールドは中小企業の代表者と個人事業者に向けたコストパフォーマンス性に優れたビジネスカードです。
業種を問わず事業規模を問わず、設立年数も問わず申し込みができるBiz ONE ゴールドは、まさに新しいビジネスチャンスを開いてくれるカードといえるでしょう。
専門家コメント及びに記事の監修
公式サイト:https://marron-financial.com/
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法人向けのゴールドカードにもかかわらず、初年度の年会費が無料のJCB Biz ONE ゴールド。2年目以降の年会費は5,500円(税込)ですが、法人向けカードなので、経費計上することができ、ビジネスに関するサポートサービスが充実している点も魅力と言えます。弥生やfreeeなど会計ソフトのデータ連携機能はもちろん、好きなときに国内航空券の予約や変更ができる「法人向け出張サービス」や、東京博多間のネット予約やチケットレス乗車サービスの「エクスプレス予約」など、移動の際のサービスも充実しています。接待が必要なときは、「JCBゴールドグルメ優待サービス」が利用できますので、ビジネスシーンに合わせて上手に活用していきましょう。