セゾン コバルト・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カードは、経営者や個人事業主向けのビジネスカードです。ビジネスカードといえば経費精算に適していますが、メリットやデメリットにはどういったものがあるのでしょうか。

実際にカードを作った人の評判を交えて、特徴などを紹介します。

セゾン コバルト・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カードの概要

(画像=PIXTA)
 

セゾン コバルト・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カードは、株式会社クレディセゾンが発行する「セゾン・アメリカン・エキスプレス・カード」のビジネスカードです。日常使いに便利な「セゾンカード」とさまざまな特典が受けられる国際ブランド「アメックス」のメリットが1枚になったカードです。

年会費が1100円(税込み)と安く、中小規模の法人やフリーランス、個人事業主におすすめです。 ※2022年3月31日まで初年度無料のキャンペーン中です。

セゾン コバルト・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カードのメリット

セゾン コバルト・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カードの4つのメリットを見てみましょう。

追加カードの年会費無料

家族や従業員向けの追加カードを9枚まで発行でき、追加カードに年会費はかかりません。追加カードの利用明細は、本会員分と区分して表示されるため、従業員などの経費利用状況を把握しやすくなっています。また追加カードの利用分は、本会員利用分と一括請求されるため、従業員が社用で経費を使う際に追加カードで支払えば、清算業務が不要です。

年会費に対しての特典・利用限度額が多い

1100円という手ごろな年会費に対して、以下のような特典が付帯しており、お得感が高いようです。

・「Yahoo!ビジネスサービス」「モノタロウ」「マネーフォワードクラウド」など、ビジネスシーンでの利用頻度が高いサイトでカードを使うと、セゾンの永久不滅ポイントが通常の4倍たまります。
・「エックスサーバー」のレンタルサーバーの初期設定費用が無料になります。
・株式会社ミロク情報サービスの会計・給与クラウドサービス「かんたんクラウド」を3カ月無料で試せます。
・事務用品やレンタカー、配送など、ビジネスシーンで必要となるサービスを優待価格で利用できます。

税金の支払いやサーバー導入費用など、ビジネスで発生するさまざまな経費に合わせて利用限度額の設定が可能です(審査のうえ設定されます)。また納税など高額の支払いがある場合は、一時的な限度額の増額にも応じてもらえるでしょう。

セゾンポイントモールを経由するとポイント最大30倍

セゾンポイントモール経由で、ショップを選択して買い物をすると通常よりも多くのポイントが付与されます。その率最大30倍。例えばは1000円(税込み)の利用額に対して通常なら1ポイントが付与されますが、「セゾンポイントモール」を経由してネットショッピングをすれば、最大30ポイントたまることになります。1ポイントは5円相当になるので、150円相当のポイントがもらえ、還元率は15%という計算になります。

セゾンポイントモールには、AmazonやYahoo!ショッピング、楽天、Pay Payモールなど、30万点以上のネットショップが出店していて、使い勝手もいいサイトです。

「セゾンのふるさと納税」利用でポイント3倍

カード会員向けのふるさと納税ポータルサイト「セゾンのふるさと納税」を利用すると、ポイントが通常の3倍たまります。セゾンのふるさと納税はカードでの支払いのほか、ポイントも利用できるので便利です。

セゾン コバルト・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カードのデメリット

セゾン コバルト・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カードには、デメリットもあります。しかし年会費に対するコストパフォーマンスを考えると妥当性が高いといえるでしょう。

基本のポイント還元率は低い

カード利用で基本的につくポイントは1000円につき1ポイントで、還元率が0.5%と低い点はデメリットです。ほかのセゾンアメックス系カードにみられるような国内利用の優遇サービスはなく、海外利用でポイントが2倍になるほか、ビジネスシーンでの活用頻度が高い特定加盟店での利用分についてポイントが4倍になる優遇サービスにとどまります。

付帯保険がない

セゾン コバルト・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カードには、旅行傷害保険が付帯していません。ビジネスカードで出張などの使用を想定している場合は、付帯保険がない点はデメリットでしょう。

セゾン コバルト・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カードの特典一覧

上記で紹介したセゾン コバルト・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カードの特典をまとめると以下のようになります。

・ビジネス向けサービスのサイトでの利用でポイントが通常の4倍
・追加カード9枚まで無料発行
・レンタルサーバー初期設定費用が無料
・会計・給与クラウドサービスの利用が3カ月無料

また上記では触れませんでしたが、アメリカン・エキスプレス・カードの会員向けサイト「アメリカン・エキスプレス・コネクト」も利用可能です。アメリカン・エキスプレス・コネクトでは、期間限定特典やキャンペーンなどが紹介されています。

セゾン コバルト・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カードの評判・口コミ

セゾン コバルト・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カードの使い勝手について良い評判・悪い評判の両方を見てみましょう。

セゾン コバルト・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カードの良い評判・口コミ

・カードの発行が非常に速かった
・申し込んだ翌日には電話確認と発行手続き、その後5日ほどで自宅にカードが届いた

発行スピードに関する口コミが多い傾向です。

・コスパ最高です
・年会費の安さで選んだ

年会費の安さがいいとする声もありました。年会費1100円に魅力を感じて作った人も多いことがうかがえます。

意外な口コミとしては「カードデザインのカッコよさ」をあげる人もいました。

・カードのデザインがかっこいい

ビジネスシーンでは、カードデザインも重要なことが分かります。

セゾン コバルト・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カード 悪い評判・口コミ

一方で不満点として多かったのが付帯サービスやポイント還元率に関する内容です。手厳しい口コミもありました。

・ポイントやマイルの還元率が良いわけではない
・付帯サービスに際立った特徴がない

同カードは、会計・給与クラウドサービスやレンタルサーバーの初期費用無料などの特典がありますが、これらはITを駆使して仕事をする人向けの特典です。サービスを使わない人にとっては、あまりアピールポイントになっていないのかもしれません。

セゾン コバルト・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カードの審査

クレジットカードの発行を受けるには、カード会社の審査を受ける必要があります。ここでは、セゾン コバルト・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カードの審査について見てみましょう。

セゾン コバルト・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カード 評判の審査難易度

セゾン コバルト・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カードに申し込めるのは、経営者やフリーランス、個人事業主です。一般的にビジネスカードは、決算書や事業規模などが審査の対象となる法人与信で行われますが、このカードの審査は個人与信で行われます。そのため審査時に決算書や法人の登記簿を提出する必要がありません。

個人与信による審査で個人カードよりも利用可能額の多いビジネスカードを作ることができることを考えると、一般的なビジネスカードよりも審査基準が比較的甘いといえます。

セゾン コバルト・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カード 評判の主な審査基準

審査基準は明らかにされていませんが、入会資格に「個人事業主またはフリーランス、経営者の方(高校生を除く)」とあります。決算書の提出が不要で、事業の状況は審査基準の対象にはなっていません。個人の借入状況などに問題がなければ審査をパスするのは難しくないことが推測されます。

セゾン コバルト・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カードの申し込み方法

セゾン コバルト・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カードは、インターネットか店頭で申し込むことができます。ここでは、インターネットでの申し込み方法について紹介しましょう。

申し込みフォームに必要事項を記入

ウェブサイトの申し込みページより、新規申し込みの人は「申し込みはこちら」、すでにセゾンカードを持っている人は「かんたん申し込み」のいずれかを選んでクリックし、申込フォームに必要事項を記入しましょう。その後、カード会社から申し込み確認の電話がかかってきます(電話を省略する場合もあります)。

カードの発行まで最短3営業日

審査結果がメールで通知され、審査に通過すればメール到着日の翌日から数えて最短3営業日でカードが発送されます。申込時にオンライン口座登録などによって本人確認が完了した場合は「簡易書留郵便」でカードが送られてくるので注意しましょう。本人確認が完了していない場合は「本人限定受取郵便(特定事項伝達型)」で送られてきます。

本人限定受取郵便で発送された場合は、受取時に運転免許証やパスポートなど写真付き公的証明書が1点必要です。

申込時に必要な書類一覧

申込時に必要な書類はありません。「本人限定受取郵便(特定事項伝達型)」でカードを受け取る際、写真付きの公的証明書を用意しましょう。

まとめ

セゾン コバルト・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カードは、経営者や個人事業主、フリーランスが申し込めるビジネスカードです。リーズナブルな年会費と、個人カードより利用限度額が高いビジネスカードながら、個人与信で審査をしてもらえることが大きなメリットです。

ポイント還元率があまり高くなかったり付帯保険がなかったりするデメリットはありますが、ビジネスカードとしては、抜群のコストパフォーマンスといえるでしょう。事業を始めて間もない経営者や個人事業主におすすめの一枚です。